2021年12月31日金曜日

ゆったりとした大晦日!

今年もまたまた飛ぶように一年が終わりました。

大晦日の自分の書いたものを数年分読み直してみたのですが、多くが「アッという間」の1年を回顧したものでした。それもそうです。この歳になるとやはり一年の進み方は体感としては幼少時よりズッと速いんです。その事に関しては以前ここで書いたことがあるんですけど、10代の頃とは全く違う進み方で、こうやってあの世が年々近づいてくるわけです。w

さて、今日は大晦日の当直でしたが、予め今日の内科病棟の夜勤さん達に予告していた通り私の方でカップ麺の年越しそばを準備してヘルパーさんも含めて6人の人達に食べていただきました。

夜遅くには仕事も一段落したところで「今日だけは特別に良いよ~」と看護師さんに言われ、紅白を食堂で観たいと言われた車椅子に乗ったお爺さんとお婆ちゃんが1人ずつ居る中で、2人の看護師さんとヘルパーさん1人と今年の事や最近面白かった事などをああでも無いこうでも無いと勝手なことをワイワイ言いながら紅白を横目で眺めていました。

12時になった瞬間に皆でお互い「あけましておめでとうございます!」と爽やかに挨拶。除夜の鐘の終わった後のいつもの清水寺の景色を画面で眺めながらゆっくりしていたところ、直ちにアメリカの娘達から新年の挨拶が飛び込んできて私自身は急いでそれらに返答して慌ただしい数分間を過ごしました。

娘達が日本の正月を迎える瞬間をターゲティングして挨拶してくることは良くあることなので、期待してはいたのですがその期待にきちんと応えてくれました。^^

今年は親戚の叔父、叔母併せて3人も亡くなり一つ上の世代が愈々少しずつ櫛の歯が抜けていく期間に入ったことを実感した年でもありました。

良いこともあれば悪いこともある。目の前に起きることを淡々と受け容れつつも、前向きに生きていこうと思う年末でした。クヨクヨしても結果が改善しないなら前向きに生きるほうが良いに決まってますしね!

来年が良い年でありますように。


2021年12月30日木曜日

あと二日しか無い年末なのに・・・

今年も飛ぶように日々が過ぎていきました。

こうやって良い感じで歳を取り、また息子や娘達の成長ぶりを見ていくことになるのでしょうが、彼らが健康であってくれさえすればホントに何も要らないですね。それにしても、その年の節目節目くらいは家でゆっくりして家族とともに蕎麦でもすすりたいものです。

そういう私は只今、連直の真っ最中。30日と31日は当直の代理が見つからず病院で患者さんや看護師さん達と年越しです。まあ、誰かが病院で患者さん達を守らなければならないのですから、その誰かが自分になる事もある訳ですが。

やはり病院は高齢者の方が多いので、転倒による怪我が多いですね。総合病院ではない当院では、年末年始は当番日以外は検査室やレントゲン室の稼働が限定的ですので、インシデントが発生した時に三次救急(当院の場合は大学病院がメインですが)に診察と処置の依頼をかけることが多くなります。

しかし、一般的には大学病院の三次救急だからと言って全ての科のドクターが揃っているわけでは「全く」なくて、内情は実際には「!」というような科の担当医師がまずは診察して次の科のドクターに繋ぐ等ということが普通にあるわけです。要するに、救急を病院の名物にしているような一部の大病院を除いては高度な処置を要する緊急の疾病に対してはなかなか対応できないものなのです。内科医がいる病院で骨折の対応もできないし、消化器外科医が居る病院で心筋梗塞の対応も難しいのは当たり前。眼球裂傷には施設が揃った病院に手練れの眼科医が居るところでなければなりませんし、現実は難しいものです。

名古屋で言えば日赤や藤田なんかがそういうところに当たると言って良いのではないでしょうか。それでも、それぞれに得意な分野や著名な先生がおられる事で、他の病院であっても「XXの治療なら恐らくXXがベスト」なんていうのは無数にあるわけですが。

まあ、ここまで来たらこれ以上ブー垂れずに頑張ってやっていきます!w


2021年12月29日水曜日

生まれて初めてやってみた

この歳になってもやったことのない事など幾らでもあります。

というよりも、生きている間にはしないままで終わる事のほうが大部分なわけで、世の中の多くの人は文章で読んだり、人から聞いたり、映像で見たりしてそれを間接的に追体験という形で体験した「つもり」になって人生を終えるわけです。

そんな中で、本日一個人として私が実体験することが出来たことが一つ増えました。それは精米です。精米というのは何かということはきちんとここに説明されていますが、基本的には玄米の糠の部分を取り除く工程ですね。ですから、籾(もみ)殻を粒から外す作業を脱穀と勘違いしがちですが、それは「脱ぷ」と言う工程らしいです。脱穀というのは稲の茎自体からアノたわわに実った米粒の一群を取り外す工程なんですね。

今回は知り合いの方に頂いた15キロ程度の玄米を精米機にかけて来ました。嫁さんと息子を連れて、近所で見つけたISEKIの精米機にかけるべく車の後ろに積み込んだ玄米を精米して食べることにしました。基本的にはそのままは食べて健康食みたいに食べることも出来るのでしょうが、魚沼のこしひかりですから、それを白米として美味しく食べたいな~というのがありましたし、精米体験への誘惑も強かったのでここは滅多にないチャンスということで、精米チャレンジ。
この右にある小さな建屋は剥ぎ取られた米糠の部分を貯めるところ。
自由に持っていってくださいと書いてありました。
(お化粧に使えるんじゃないかと嫁さんに言ったのですが?)

実際のマシンは誰が見ても操作法はわかり易く示されていて、投入口、精米のレベル選択、そして最終的に受け出し口への袋のセッティングをすれば数分で終了です。気持ちよく出来上がってきて袋の中にずんずん入ってきた真っ白になった米を息子と二人で覗き込んでニヤニヤとしてしまいました。
玄米のままだと暫くは時間が経っても比較的長期に味が変わらないというような話を聞いていたのですが、それでも頂いて一ヶ月程度経っていたので、そろそろいいかなという感じで本日実行となりました。この量の玄米を精米するのにたったの200円!素敵な味が味わえることを願っていますが、このお米を食べるのは来年のお正月になります。

愉しみ~!


2021年12月28日火曜日

年末は本当は全部オフにしたい!

年末のみならず本当は週末も可能な限りオフにしたいのですが無理な状況です。

我々医師も、多くの病院では50代くらいになると当直免除というところが増えてきます。そもそも、わけのわからない時間に起こされて場合によっては飛び出していって心肺蘇生や気管挿管をするというような状況が続くこともあるわけですから体に良い訳がないのです。

通常は40-50代の医師は大きめの病院ではバックアップの上級医として控えていることは勿論あるのですが、週に一回以上というのは正直きつい。若い「元気な」ドクター達がそういう状況を支えてくれるのに期待したいところなんですが・・・。

言うは安く行うは難しでして、取り敢えずはあちこちの大学の医局に代わりを頼んだり業者に頼んで、その条件で当直を引き受けてくれる医師をそこの枠に当てはめたりという事を事務長などが必死でやっているわけです。

それでも緩い条件では見つからず、特に年末・年始などは我々常勤医がそこの穴埋めをするような事が発生するわけです。週末も土曜日の朝から日曜の朝まで日当直をすると実質的には土日に跨るような長めの休日プランや旅行は一切入れられないことになります。

正直「贅沢」と言われそうですが、実際の話「体が資本」の実質個人事業主ですから、体が逝ってしまったら(人によっては心が逝く方も当然のように居られますが・・・。)それで仕事はジ・エンドとなる訳でして、実に不安定なもの。

しかも今後は二年ほどで働き方改革の影響が病院にまっすぐに導入されてきますから、そもそもからして医師である院長か理事長以外は連直を許されないような時代がすぐそこまでやってきています。おそらくは当直代もかなり値上げしないと医師余りの時代が来るもう暫く先までは当直スケジュールを埋められないのではないでしょうか。

それにしても、もうこの歳になってくると正直なところ金よりもずっとずっと時間のほうが大事になってきています。子供達が普通に人生を送れる状況がセット・アップ出来るような状況が近づいてきましたので、そろそろ親としては親自身の自分の人生を夫婦で送り始めたいなと思うのでした。(我々の場合は息子はいつもついて来ますが!^^)


2021年12月27日月曜日

結婚式もあっと言う間に様変わり

今日ポストから配られた記事を読んで改めて唸りました。

そもそも私の周りの若い先生達や看護師さん達も結婚式を延期したり挙げないというような話ばかりのこの2年でしたが、よく考えるとその実際の割合はどうなんだろうと言う数字が実際に示されていました。

今どきはお葬式がまず小さくなっているのがコロナ前からのトレンド。少なくとも結婚式において我々が高校生くらいの頃はバブルの最後の頃で、所謂「派手婚・ド派手婚」等というものが流行っていましたが、それも昔日の面影です。最近は車で走っている時に結婚式の披露宴会場などを提供するビルなどの横を通り過ぎる度に「来年このビルの中にこの会社は未だ存在してるんだろうか?」などと他人ながら要らぬ心配をしていましたが。

ポストのニュースを読むと、明治安田生命が2019年10月以降に結婚した「新婚夫婦」のうち58.8%が結婚式を挙げていないとのアンケート結果を発表した。それ以前に結婚した夫婦で結婚式を挙げていない夫婦は20.8%だったので驚くほど短期間で3倍近くに増えているとの話。

コロナは勿論、晩婚、非婚が増えて同居はしていても更には子供がいても挙式なんかは挙げてないなんて云うのも結構増えてますよね。更には戸籍だけの入籍のみで済ませて、後は友人たちに通知を送って終わりみたいな形式も増えているようですが、私は個人的にはフランスのように戸籍さえ入れずとも、その子供達には何の差別もなく同じ法律で平等にサポートを入れてあげればいいと思っています。

そもそも法律の側がその国で育っていく子供を親のあるなしで差別してどうするという話ですよね。子供は子供。最低でも高校に行くまでの教育費は国公立を基準にして補助を、更に出来る人間には大学(院)まで授業料フリーを考慮してやるのが日本の今後の一発大逆転のキーだと個人的には考えてるんですけどね。結婚などしなくても、そして子供を公的に支えていくシステムさえあれば若い人たちももっと気軽に添い遂げて子供を作っていけるのではないかと思いますけどね。

なにか大きな世界的なイベントというものがあると、世の中の仕組みや動き自体もこれほどまでに素早く劇的に変わるのですから、日本も出来るわけです。後は政府レベルでどれほど「邪魔」をしないか、そして「アシスト」出来るかと思うんですが、やっぱり期待はしてはいけないのかな?マイナンバー・カード1つとってもコレだけトロトロしてますからね・・・。

安全ばかり心配してリスクを取らずに挑戦するマインドを失った国家は萎み消えるばかりなのでしょうか。我々の世代は口を出さず金と知恵だけを授ける方向に力を入れるべきだと強く思います。ジジイの口出しが多すぎる保守日本、確実に沈み続ける泥舟でしょう。


2021年12月26日日曜日

安乗(あのり)ふぐを食べに行った!

ある方が優待株主の特典で近鉄の乗車チケットが年末に余るから使ってくださいとのお話を下さいました。

名古屋からは近鉄が伊勢志摩や大阪の方へガンガンと列車を走らせています。有名すぎてチケットのほぼ取れないという噂の「しまかぜ」や、めちゃくちゃカッコいい「ひのとり」が走っています。私達にその方がとってくださったのは、直前取りのため、そういったスペシャルのものではありませんでしたが、伊勢を超えて志摩の方まで行くのは生まれてはじめてですので、期待大です。

賢島行きの特急に乗って鵜方というところで降りて食べるのが今回のフグなのですが、10日ほど前にテレビ番組の「スイッチ」で紹介された安乗漁港にある「まるせい」の安乗大フグ・フルコースというのを食べさせていただきました。

一人前16,000円というのは、生まれてはじめて食べるような値段の物凄いフグだったのですが、食べる私達は興味津々。最初に出てきたてっさとてっぴから衝撃だったのですが、その量と新鮮さと味はその後に続く白子や焼きフグ、唐揚げ、てっちり、雑炊などの素晴らしく贅沢な種々の味へと変わっても基本的に何も変わらぬ「フグの持つ本質的なおいしさの表現」がありました。

最後の方は正直なところ「勘弁してくれ」というほどの量でした。朝から何も食べずに気合を入れて、雪のちらつく中を素敵な列車とタクシーを乗り継いで着いた可愛いお店でしたが、また食べたいなと思いましたね!

女将さんが素晴らしく気さくで話しやすい人で、いろいろとお話をさせていただきました。この前テレビで出ていたジョニ男の話もしてくださって笑い合いました。

食べ終わって女将さんと写真を撮らせていただいた後にそのお隣にある心勢水産のフグの水槽で女将さんの御主人(これまた気さくなナイスガイ!)がササッと我々の前に出てきてくださり、ライブのフグを実際に我々家族に触らせてくださったあと、これまた写真を一緒に撮って下さいました。

中は大変広いですよ!

最後に丁重にお礼を言って安乗の港を離れました。

名古屋の人間はどちらかと言うとフグといえば直ぐに日間賀島を思い出すし、実際に行きますがこの選択肢もあるということを心に深く刻みました。

その後は高島屋に行って数年ぶりにデパ地下に来たという嫁さんがウキウキしているのを見て最後は家に着きました。素晴らしい一日を頂いて心から感謝を表した一家でした。


2021年12月25日土曜日

結局は若さが勝ったようです

さて、先日咽頭炎を発症して私が持たせていた抗生物質を服用開始した次女ですが、それ以降症状の方がどうなったのか実は気になっていました。

ピッツバーグ時間の朝にこちらから贈ったテキストが時間がかなり経ってもなかなか既読に当たる「ダブルチェックマーク」が入りませんでした。まさか咽頭炎が悪化してレッド・フラッグ状態になった後、病院に友達から連れて行かれたりしてないだろうな・・・等と良からぬ事ばかりが頭を巡ります。

そこで、長女の方にテキストして次女と話をしたかと問うてみたところ「今日は未だ話してない」との事。しかし、そこはしっかり者で妹思いの長女でした。すぐに探りを入れてくれた様で、テキストではなく音声で彼女と話をしたようです。すると、次女の方からすぐ私にテキストが入り、ケロリとした様子で「もうぜんぜん大丈夫」と日本語で言ってきました。逆にこちらの気が抜けてしまう始末です。orz

しかし、まあ良い方に転んでいたので結果オーライと言うやつですが。やはり抗生物質がガッツリ効いたこともあるのでしょうが、若い体の回復力にはただならぬモノがありますな。やはり生命の神秘を強く生むのは若さです。

ところで、今回の観戦の件で次女には知らないフリをして居ることがあるのですが、実は次女が勤めている二件の掛け持ちバイトですが、レストランではやはり働いていてマスクをするわけにはいかない雰囲気らしく、マスクを着用していないらしいのです。これは嫁さんから聞いたことなのですが、やはりアメリカらしい状況だなと感じました。

生活費の足しを稼いでいるわけですから怒る訳にもいかないので、何も言いませんでしたが、やはりコロナのことを考えると早晩次女はオミクロン株に暴露されるのだろうなと考えています。しかし、未だ抗体価は高いはずですし今回の変異株のキャラを考えると万市の場合も重症化は無いとは思っているんですけどね。

心配ゼロというわけには行きません。離れているとこういう事がやはり気がかりです。仕方ありませんが・・・。


2021年12月24日金曜日

アメリカの娘達・・・クリスマス休暇中断!

何という事でしょうか。

朝起きたら嫁さんから一言「[次女]ちゃんが咽頭炎になったみたいヨ」との話。すぐに次女にメッセージを送ると即座に「Can I use the antibiotics you gave me for strep?」「My tonsils are swollen and white and I have a headache.」等と打って返してきました。そのあと「People have been getting strep in Pittsburg.」との文も。

ホンマにそれなら良いんですけど、取り敢えずピッツバーグではコロナ以外にも普通にPharyngitisが流行っているんでしょうね。

娘からはどれくらい症状が続くものなのかとかいろいろな質問があったのですが、何れにしても明確なのは明日のワシントンDCでの長女とのクリスマス・ディナーは消えて無くなったということです。orz

長女も次女もDCでのミーティングを愉しみにしていたようですが、今回は残念ながらキャンセル。次女は昔から家族で移動しようという時に直前になって熱を出したり風邪をひいたりして家族全体のスケジュールを止めてしまうことが多かったので今更なにも驚きませんが、今でも恒例のようです。w

かくいう私も実は幼少時には同じような歴を持っておりまして、親父に言わせると週末ごとに夜になると熱を出して親に担がれて小児科に行っていたと言う話ですので、親子共々似たりよったりという事なのでしょう。

さて、この件は既に当然のようにバージニアに住んでいる長女にも伝わっておりまして、涙目の絵文字とともに「Had to cancel.」とのテキストが送られてきた後にボイスで話となりました。

あまりにも直前なので、もしかしたら明日のホテルはキャンセル料全額取られるかもしれないと、長女は心配して予め「お父さんゴメンね、もしそうなったら。」と言ってきましたが、そんな事は不可抗力ですので言っても詮無きこと。「気にするな~。w」で終わりです。

コロナかもしれないので、取り敢えず検査には行くそうですが、おそらく細かい症状を聞く限りでは細菌性咽頭炎と思われます。娘達には可愛そうな年末となりましたが、仕方ないものは仕方ない。人間ですから病気にもなります。

早く回復して良い新年を迎えて欲しいと思う日本の両親でした。


2021年12月23日木曜日

残念ながら再び面会制限

病院の面会対応がまた残念な方向に動き始めました。

本当にこのコロナの時代になってからは「心ならずも」患者さんの家族さん達が病院に訪れるのを制限、しかもほとんど謝絶に近いような制限をかけてきていました。iPadやiPhone等を使ったリモートの面会という手段も使われてはいますが、身近に立体的に向かい合う家族同士の面会には全く勝てません。

少なくとも10月頃までは本当に「最後の瞬間」が近づいたと思われる患者さん方を中心として主治医の特別の判断でのみ患者さんの限定された数の御親族のみ(一回にほぼ2人まで)に面会していただくという感じだったのですが、11月の末頃からは世間のコロナ禍の収束をジッと横目で睨みながらかなり大きく面会制限を緩めてきていました。

少なくとも事前に申請があれば10時から4時位までの間でしたら普通に一回3人程度までの10分程度の面会は可としていました。それには御家族の皆さんも大変に喜ばれて我々自身も喜んでいたのですが、面会前の説明を面会者に手短にさせていただく時に「おそらくは次の変異株などの出現による流行再開により再度病院の門が閉まっていく可能性が極めて高い」という説明をしていました。

そして、感染力の強いオミクロン株が流行り始めた今、再びそのゲートが閉まり始めたのでした。病院全体の決定ですから仕方ありません。

そもそも、感染性が強いとは言えデルタ株に比べるとおそらく65歳以下で大きな疾患背景のない一般人にとってはかなり致死性という意味では低そうだと思われるオミクロン株なのですが、入院されている方々と言えばほぼ全員が高齢、若しくは重篤な疾患のある方、若しくはその両方が重なった方ですので、普通の方々が無症候性の状態で院内に持ち込む可能性の非常に高い今回のオミクロン・コロナはデルタ同様に患者さんの視点からは脅威であることに変わりはありません。

本当に医療従事者にとってはヤレヤレと言う奴で、無症候性に感染した医療従事者が増えれば増えるほど「気づいた時には」もう病棟中に感染が拡大していた等というシナリオが有り得るわけです。そしてその時には病棟で働く人員自体を削らずを得なくなり、大幅に人手が足らない!病院自体の仕事が回らない!という恐怖のシナリオが成立する事も。

流石に抗原陽性状態では業務に戻れませんし、更にはPCR陽性もおそらく現場への業務復帰がどうなるのか微妙なところです。

コロナのせいで矢鱈と考える設定や不便が増えて大概迷惑しています。もうええ加減にせいや!というのが本音ですね。


2021年12月22日水曜日

年賀状準備するも・・・

年末も本当にそこまでやって参りました。

ふるさと納税の追い込み、クリスマス・プレゼントの準備、お正月に向けての細々したセットアップなどちょっとずつですが、いろいろとしなければならないことがあります。その中で今年も一つ問題なのが年賀状です。

そもそもアメリカにいる時間が長かったので、年賀状の代わりに出していたのはクリスマス・カードでした。勿論、日本の主だった知人にも年賀状としてクリスマス・カードを出していたのですが、年賀状と違うのは適当に早めに出しても適当な頃に着いてくれるので、余り時間のことを気にしなくても良いというところ。

年賀状はXX日までに出せばお正月に着きます!というお約束ごとがあるので、そこに時間的な制約が入ってくることになります。そこが私のような締切りに向けて動けない人間にはクリティカルなところ。毎年嫁さんに呆れられながらギリギリになって年賀状の作成に取り掛かります。

一旦始まると常日頃その友人、先輩達にお世話になっていること思っていることが山のようにありますので、その中の一つを頭の中から拾って書きつけるだけです。それにしてもこういう年賀状は物理的に「形」になってますから何時まで立っても普通は残ります。しかし、最近は嫁さんも段々と挨拶をデジタル形式に移行させているようで、近未来的には年賀状やクリスマス・カードを全てLINEやその他のデジタル・フォームで済ませる方向に進んでいるようです。

私も、時折そういった事を考えるんですけど、やはり紙媒体には紙媒体の良さというものがあるんですよね。確実に。

やはりオジサンはここら辺りのことはなかなか変えきりませんね。2世代くらい若い人達はこういった年中行事の挨拶はどうされてるんでしょうかね。少なくともお歳暮というシステムが若い人達の間は勿論、我が家でも死に体であることは何となく納得しているんですけど、この年賀状の件に関しては一回10人ほどに聞いて回って当世年賀状事情というものを探ってみないとならないようと思ってます。

それにしても2001年宇宙の旅の未来のSFも既に20年前の話。2010年宇宙の旅も既に10年以上前の話。思えば遠くへ来たもんだの世界になってしまいました。そりゃオレもおじさんになるわな。w


2021年12月21日火曜日

マックのポテトSサイズだけって・・・

日本における食糧危機は何時でも起こると私は思っています。結構マジで。

ですが、今回の件が果たしてそれと繋がっているか否かということに関しては余り自信がありません。東京都知事や総理大臣までもが「年末は牛乳を飲んで頂けまいか」と国民に直に頼むという具合。これは相当酪農業界が苦境にあるということでしょうね。それにしても、私はチーズを含めた乳製品は大が5つ付くくらい大好きですので、そういった消費の要請があるのであればガンガン飲もうと思います。幸いにして私は牛乳に対してはどれほど飲んでも全く腹は柔くならない人ですし、嫁さんもこの「牛乳消費増大」のアイデアには賛同してくれましたので、早速プロジェクト始動です。

さて、マックのポテトがその原材料となるポテトの輸出港のトラブルによりSサイズしか供給できないとの驚きのお知らせ。しかし、しかし、しかし、これって果たして北海道などからのポテトの供給なんかを十分に追求した上での話なんでしょうかね?日本の中でさえも季節の中で雨の過多や気温の上下でいろいろなものが過剰に出来たり大凶作だったり。

私はいつも思うんですが、基本的に私は日本は戦略的にもっと食料の自給率や貯蓄率をあげていくことがエネルギー政策と同じレベルで大切だと思うんですけど。隣の赤い国の巨大な胃袋が日本人が今まで食べていたけれど、競合していなかったものを次々に食べ始めていることで、日本の商社がそういった肉を始めとした食材の「買い負け」が頻発しているとのこと。

結局、こういった食料の競りでは金で横っ面を叩いたほうが勝ちでしょうから、金満だろうがなんだろうが、金に倫理はありませんので金持ってるほうが勝つ訳ですから、そろそろ本格的に日本の我々は美味しいものを始めとした多くの食料品の輸入を心配しないといけないんじゃないかと思います。

これから先、日本で作られる自給自足される農産物でさえもどんどん高くなってくるような予感がします。安いものは極端に安く高いものはどこまでも高くなって来ている日本ですが、おそらく全体的に高い方へジリジリとシフトしていくような気がするのでした。

知らんけど。w


2021年12月20日月曜日

寝ていたらいきなり長女から電話

ベッドに入って数分経った時にいきなりスマホのTelegramからピンピンと着信音。

「どっち?」私がTelegramに登録しているのは長女と次女のみですから、どちらかの娘と云うことになります。寝ぼけ始めた目を開けてよく見ると長女からのメッセージ。メッセージを開けて読んでみると「お父さん」「Need advice」「About traveling」と入ってきていましたので、私の方が「To where?」と返したところで、いきなりcallに切り替わりました。

話し声のトーンからしてまず元気そうで何より安心しましたが、話の内容は単純かつ複雑な事でした。要するに、このクリスマスに予約したDCのホテルに行った時にレストランとかに妹と入って皆の中で食事をして良いものかというものでした。

私としては今の時点でのデータを話すだけで、以下の様な話をしました。

  • アメリカの現時点でのオミクロン株はおそらく7割。残りは未だデルタと考えられる。
  • お前は既に三度のファイザーの接種をしているし、抗体価のブーストは回数的にも年齢的にも確実。妹も日本に来た時にこの前ワクチンを二度ファイザーで打ってアメリカに帰っているけど、時間的にもベストのブースト期だと思う。
  • オミクロン株はおそらく現時点ではデルタ株と比べて70倍ほどの感染力があるという報告も中国ではある(怪しい?w)から、多分、measles(麻疹)のような空気感染レベルの感染力があるのかもしれないけど、おそらく病原性はそこまでは強くなくてお前たち若者が万一感染しても激しい頭痛やある程度の熱、倦怠感が先行するだろうけれど、無症状で終わってしまう可能性も高いと思う。
  • 今のところ言われているのはオミクロン株は上気道炎を起こすけれど肺での増殖力はそれほど強くない可能性が高くて、そのせいで死亡率はデルタとは違ってイギリスでも数分の1に抑えられている可能性も「無いとは言えない」と話しました。無論、ワクチンや既感染者による集団免疫の構成による防御も十分あり得るとの話も。
ということを話て、マスクをしていないような人間の多い人混みの中に飛び込んでいくのでなければ大丈夫だよ!って言いました。既に、その前に友達とするはずだった友人達とのパーティーはキャンセルしたみたいですので、そこは感染症学的には正解と言っておきました。

その後は暗闇の中で英語と日本語で仕事や私生活友人や上司の話などを話し続け、「おやすみ~」と話し終わってTelegramの通信記録をちらっと見てみるとあっと言う間に30分も話していました。

娘達との話ってまた嫁さんとの話とは中身が大きく違ってなんだか楽しいです。


2021年12月19日日曜日

M-1 グランプリ

年末恒例の行事であるM1グランプリを観ました。

歴代の優勝者を観る限りは皆、その後に順当な活躍をしている人達ばかりで、9割方は「作られた結果」ではなく、登場時点で既に何度もそれまでの挑戦で準決勝なんかまで上がってきていたり、「既にこんなに人気は十分あるし実力もあるのにここに居るの?」と言うくらいのコンビでさえもが「優勝はしていないから結成15年までの枠を超えない範囲で挑戦し続ける」なんて云うパターンもあります。下の優勝者たちを見ると「(ほぼ)順当やな」と言う一言しかありません。

豪華な陣容です!

今回のグランプリを通じて思ったのは「順当」いう一言でした。昨年の優勝やその前後の色々なコンビの戦いぶりを観ていても、「面白ければ何でもあり」という傾向は大いにあったのですが、今回の勝者の錦鯉はまさに漫才の王道である喋りの内容で順当に勝負して、誰もが笑える内容で勝ちを攫っていったという点でもう一度原点に回帰したかなと感じました。

「喋る勢い」だけではない、計算されたコンテンツで人を笑わせるというのは重要な芸でしょう。どちらかと言うと若手達がドタバタした動きと喋りで舞台周辺の笑いを誘っていたのに比べて、誰が聞いても、「ラジオで話だけ聞いても面白い!」というベクトルで魅せてくれたのが彼等だったことを思うと私は彼等の勝ちは実に順当だと思いました。

ネット上では「地味」な勝利などという意見もあったようですが、私的には立派な勝利でした。下のビデオでは今から10年前の長谷川の一人暮らしの様子が取材され、更に里帰りして母にその芸を見せるところが映っています。

この放送から更に10年経って今日の栄冠を手にしたわけですが、これまでの長い苦労をその肥やしとして、これからバンバン名を売ってずっと自分の息子を信じてくれたお母さんを喜ばして欲しいとホンマに思うワシでした。


2021年12月18日土曜日

久しぶりにメガネを買ったのですが・・・

何故かも判らないし何処かも判らないのですが、仕事用の眼鏡を紛失しました。

その日の仕事には掛けていたし、レザーのケースにも入れた記憶はあるのですが、それから後に仕事場の机の周辺やナース・ステーションに置いてきたのか?それとも車へ持って行く迄に何処かで落としたのか?まあ、済んでしまったことはしょうがありません。

取り敢えず幸いだったのは2本ある眼鏡のうち失くしたのは職場でのモニタを見たり書類を認めたりする時のメガネの方だったので、家に帰ったり移動する時に遠くをきちんと見ることが出来なければならない方に合わせた眼鏡はそのまま使えて運転ができることでした。

この眼鏡であれば取り敢えずは外しさえすれば近くのものも裸眼で観ることが出来ますので特に大きな問題はありません。とは言え、その時の棟方志功のようなモニタやカルテへの目の近づけ方は、一部の看護師さんからは大声で「先生、それじゃお爺ちゃんみたいじゃない!」等と言われるような風体です。w

やはりそれが続くのもいろいろと問題がありますので、今日は嫁さんと息子を連れてAEON長久手まで行ってメガネを作ってきました。

昔と比べて(昔と言っても四半世紀前!)眼鏡というのは本当に安くなりましたね。レンズ付きでも1万円を切るなんて云うのはごく普通で、2本目からはその半額なんて云うのも普通の感じ。一体どうやって利益を上げているのか謎と言うレベルですが、それでも商売繁盛しているように見えますので何らかの利益構造がそこにはあるのでしょう。知りませんが。

とにかく、今回お店で検眼をしてもらった後「2本で1.5本分」と言うシステムを使って1本は近距離、もう1本は遠距離用にして近距離用のものにはBlue lightをカットするコーティングをしてもらいました。

その1本のコーティングが介在するために仕上がりは数日後となった訳ですが、今迄仕事で都合がつかず、既に10日ほど待ったのでその数日くらいはなんてことはありません。

それにしても、目が悪いとパイロットにはなれませんな~。一体どうやったらパイロットの皆さん方は視力を維持してるんでしょうね。本当に謎です。年を取ってくると「より」わかるんですけど、眼の健康も本当に大切なものですね。最近の実感です。


2021年12月17日金曜日

また無残な事になった

本当に言葉を失いました。

京アニの放火事件で信じられないほどの数の方々が一軒の家でお亡くなりになったのが最後とも思いたかったのですが、再び放火事件で少なくとも24人もの方々の命が奪われました。殆どは前回の悲惨な事件のようにCO中毒かと思われていますが、司法解剖の結果が未だ出ていないのであくまで周辺情報からの推測ですが本当に酷い。

いわゆる都会の小さな雑居ビル内にある心療内科の診察室と待合室に60代の通院歴のあるおっさんがガソリンを撒いたのではないかという話。ここでもまたガソリンが凶器として使われた模様で、そんなものをゲリラ的に撒かれて火が着けばどんな人間にも消すことなど出来ません。

事件の現場となった心療内科の評判は大変良かったようで、患者さんの受診が引きも切らないクリニックだったようなので返す返すも二重に残念です。医師、看護師さん、臨床心理士、通院中の患者さん方など一気にお亡くなりになったのかと思われます。一酸化炭素での死は殆ど即死に近いものだと思われまう。実際、COのヘモグロビンへの結合能は酸素の200倍以上ありますから、本当に内呼吸の阻害物という意味では身近にある危険な物質の代表です。

実はこの冬に入ってあちこちで重要な歴史的建造物なども含めた放火が疑われる火災が次々発生している事に対して一体今年は何か火災に関してはおかしくないか?というような事をこの数週間ずっと話していたのですが、それがこんな嫌な形で年末のニュースを聞くことになるとは・・・。

通院患者が通院患者を襲う等という有ってはならないことが年末の大阪で起きてしまいました。助ける側と助けられる側が協力しあって治療行為を行っていたこのようなクリニックの悲劇に心の底から悲しみを覚えます。

お亡くなりになられた方々の心からの御冥福をお祈りいたします。


2021年12月16日木曜日

精神的に耐えられない筋書き

私が耐えられないものが「一部の」フィクションです。特にテレビ関係の。

その多くはテレビ・ドラマですが、時には映画だったりもしますし書いてあるものだったりもします。一時期流行った携帯小説とかはその中でも私にとって最悪の部類で、ある人から「感動しました!読んでみてください。」とか言われて読み初めて我慢して読んだ最初の数ページでその文体と内容に激しい怒りと嫌悪感を覚えて止めました。

敢えてその小説(と言っていいのか?)の名前は挙げませんが、我々がアメリカにいた頃には日本で映画化もされて結構ヒットした話だったと思います。後になって聞いたところこの本を私に紹介してくれた若い彼は(彼女によると)本などほとんど読んだことがないという人物との事でしたが、やはり読書体験というのは本を読むときにその読後感とかに大きな影響を及ぼすのかもしれません。ホントにこんなものをよく読めるな・・・と思ったのですが、彼自信はナイスガイでしたので、人と読書というのはまた別の話なんだろうとは思いますが。

いつもこういったフィクションに関して嫁さんと議論(というよりも言い争い)になるのですが、フィクション/ドラマの設定で「リアルワールドであれば絶対に有り得ん!」という前提で始まる物語の中で「あたかもこれは本当に起きるかもと言いたげに」視聴者に見せ始めようとするものに強い嫌悪感を覚えるのです。(医療ドラマなんかは特に脚本家を呪い殺したくなるような酷いのが多いんですけどね。)

そういうドラマが始まったりすると、私が嫁さんの横でドラマの設定や出演者の台詞を罵り始めるので、毎度嫁さんはその手のドラマを予め録画しておいて私が決して観ることのない時間帯にこっそり観ているようです。要するに「一緒には観られん」とのことで、嫁さんには「有り得んってわかっててもそれがドラマだから良いの!」と強く言われるのですが、そのそもそもの大前提が二人の間で全く異なる譲れない一線ですので毎度お互いの顔を見て「だからお前は」「だからあんたは」と言う感じになって終わりです。w

私からすれば、有り得ない前提をベースにするようなお話というのがおおいに許されるのはSFであって、SFであれば映像化されるようなレベルのものは殆どが純粋に前提をぶっ飛ばして楽しめるものが多いというのが私の持論。宇宙船がワープをしようが、ワーム・ホールを使って別の宇宙に行こうが、異星人と会話しようがタイム・マシンを使っていろいろとやったりしようがそれはSFだからありなのです。

要するに普通の生活背景を写し込むようなヒューマン・ドラマで絶対無いような設定で話を始めるのは最終的にミスリーディングを黙認した様な荒唐無稽な起承転結を持っているものが多くて許せないのです。そしてそれを観て楽しんでいる聴衆も!(<嫁さん)そんなのに比べたら「事実は小説よりも奇なり」を地で行くノン・フィクションのほうがよっぽど良質のものが世の中には大量に存在すると私自身は思っていますが、ドラマ化は金がかかるし史実とズレたりすると批判が面倒だから恐らく及び腰なんでしょうけどね。

まあ、ここで私が書いたのは殆どが日本のテレビ局が作るクソ・ドラマのことに絞った話ですので、フィクションはフィクションとして世界中に良質のものがゴマンとあるわけですが、日本のテレビ局が公共の電波を使ってそういう行為を行っていることが単純に許せないと言ったほうが良いのでしょうかね、正直に。

そういうところが大人げないと毎度、嫁さんに強く窘(たしな)められるのですが、知ったことでは有りません・・・。生理的に受け付けないものは受け付けないのでした。(# ゚Д゚)


2021年12月15日水曜日

20年ぶりに発症・・・

昨日の訪問診療は散々でした。

午前は何事もなく普通に終了したのですが、お昼休みが終わって午後の診療のために中村区の周辺を回り始めた第一軒目の入り口に立つべく後部座席から車外に出た瞬間に胸に異様な感覚が起きました。

ドクン!と言う感じが始まった後、私には何が起きたかすぐに理解できました。20年前にNIHで戦っていた頃、家でチビ助だった息子を風呂に入れるべく裸で追い駆けっこし始めたその瞬間に、急に胸がどきどきして止まらなくなりました。その数は脈を取り切れないほど。

当時、隣のアパートに住んでいた小児科のO先生のところに電話をして近くの病院に一緒に行って貰うことにしました。おそらくPSVTだろうなと思いながらすぐに病院に着いてECGモニタを着けてすぐにPSVTの宣告。当初190程度あったものがそのまま待っているうちに130程度までドロップ。更に数分で120前後まで落ちました。

基本的に100以上は頻脈と呼ぶのですが、ドクターは取り敢えずこれくらいなら様子を見たまま家に帰っていいよ、との御宣託だったので車でそのまま帰りましたが、来た時にはドクターから「車を運転してくるのはいかんでしょ!」と当たり前の事でたしなめられました。w

そして、本日起こったことはまさに同じ現象。車の後部座席から看護師さんと運転手さんに謝りながら、近くの通称「中村日赤」(=第一日赤)の救急外来に入っていきました。持っていたパルスオキシメーターでは脈拍205!結局20分ほどかかってEMルームに入るとあっと言う間にいモニタリングを全身に着けられ直ぐにカウンターショックまで着けられラインを取られて輸液開始。

研修医達が入れ代わり立ち代わりやってきて問診や治療の説明をしようとしますが、私が医師と解かった瞬間に単に作業だけに専念。w

ATP(アデホス)を少量静注して一瞬だけ気持ち悪くなった直後に脈拍が半分になりました。いつもは患者さんに日常的にやっているのに自分がされるとこんな感じなのかと初めて理解できました。

疲れていたりストレスがあると出やすいこの不整脈。早寝早起きや飲酒禁止を暫くは心がけねばなりません。しかしな~。仕事はきついんだよな・・・。手を抜けないおじさんです。

万一これが数ヶ月で再発するようだったら、アブレーションという方法を使ってreentry回路を焼き切る方法がありますが、起きないような生活を心がけたいと思います!


2021年12月14日火曜日

モノの値段が色々と二極化していると感じました

今日は少し変わった画鋲が欲しくて仕事終わりにダイソーに行ってみました。

中に入ってそれらしい物を手に入れた後、自分のiPhoneの表面のプロテクタが最近少し捲れかかっていることが気になっていることを思い出しました。ところがダイソーという基本は100円ショップということを考えた時に「果たしてここに100円でiPhoneのプロテクタが売っているんだろうか?」という疑問も・・・。

そこで店内を少し歩いてみるとスマホ用品のコーナーっぽいところが見えてきたのでズンズンと期待を持って近づいていくとありました!スマホのプロテクタが各種各世代のiPhone用にきっちり揃っていました。しかも、その種類も3つづつある感じでしたので、blue lightをカットすると謳っているものを選んで買ってみました。

もともと貼っていたのはドンキで買ったものだったのですが、値段を改めて調べてみたところ自分が以前ドンキで買ったものは2690円のものでした。

そこで、家に帰ってこれを自分のスマホに貼ってみると「きれい」でかつ遥かに画面がシャープに見えるではないですか!思わずじーっと見とれてしまったのですが、直ぐに思ったのは「この100円の製品が果たして2500円以上も高いドンキの製品に負けてるか?」という事でした。正直な感想は「勝ってる!圧倒的なコストパフォーマンスでしょう。」というもの。

私自身は今迄スマホの画面を割ったことは一度もありません。もし、今後この製品を貼っていることで画面を割るようなことが有ったらもしかするとこの製品の品質なのかもしれませんが、今のところそういう事が起きる予兆は何も感じません。^^

食べ物でも着るものでも色々と物の値段が二極化しているなと最近は常々感じるんですけど、安ければ良いというものでも無いのは確か、高ければ良いというものでも無し。値段とコスパを見極める賢い消費者にならないといかんなとも思うし、そういう人達は既にたくさん居るんでしょうね。

いやあ、でもダイソーの当たりの品は良いものは良いですね~!


2021年12月13日月曜日

YouTubeに出続ける不快な広告

二年ほど前からなんか不快感が増していました。

特に不快なのは「ふざけるな」レベルの気持ち悪い宣伝である鼻からニュルっと出てきた角栓を強調した写真。一体何が言いたいのかというレベルです。最近この手の写真が何度も何度もYouTubeを観ると出てくるAD群に潜んでいます。

YouTubeを観る前に出てくるこれらの宣伝も何本かに一本ビデオ再生開始の頭に出てきたり、頭に出てくるタイプのものの中にも二本の短いCMが数秒ずつ出てくるやつとか、一本の長いものを見せられるやつとかありますし、長いビデオを再生するタイプのものでは途中で何度も中断を受けます。まあ、金を払ってない素晴らしいサービスですからそれが代償なのでしょうが・・・。

以前は確かにCMは入っていましたが、これほどの頻度ではなかったのは確かですし、そもそもCMの内容がこんなに下衆なものではありませんでした。二年くらい前から特に増えた印象が強いのは似非健康促進系のCM。「XとYを混ぜると驚くべき効果が!」とか「あのZを塗るだけで実は驚きの効果が!」というような「XXをするだけで~!」風のまともな知性の持ち主なら即座にハーッとため息を漏らしたくなるような胡散臭いもの。体重減や毛髪促進系、目元の皺やたるみの解消も含め絶対にあり得ねえ!と笑って即断できるようなものばかり。

果たしてこんなものを観て本当に何らかのポジティブなアクションを起こすような視聴者が居るのかという話。まずは私が観るようなYouTubeのコンテンツから逆に解析されてこれらのCMが押し付けられているのかと思うと我ながら大笑いですし、そもそも送り出すCM自体が20個位しか無いのかね?と言いたいです。

こういったインチキCM群を見ているとネットCM花盛りと言うけれど、内容は玉石混交の石なかでも特に糞石みたいなのが多いなと思わず漏らさざるを得ませんよね。w

こういったインチキ広告が送り出す誤った健康情報に関して広告を許しているYouTube側は法的責任を問われる事は無いのだろうかと逆に心配になってきます。そのうち何らかのアクションをYouTube自身が取るような気がしますが・・・。
インチキ商売でいつも思い出すponzi scheme(ネズミ講)系のパロディ。
↑永遠の名作ですな。

2021年12月12日日曜日

アニメやファンタジーでもこうはいかない!

あり得ないような物凄いシーズンだったと思います。今年のF1ワールド・チャンピオンシップ!確実に歴史に語り継がれる試合となりました。

そもそも最終戦の「直前」のサウジアラビアまではそれまで2位になっていたイギリスのハミルトンと、調子を上げて1位になっていたオランダのフェルスタッペンがDriver's rankingで同点に並ぶという状況。

しかも、そこに至るまではお互いのマシンやタイヤの選択やチームの複雑な戦略の絡み合いでまさに抜きつ抜かれつの状況でしたので、最終戦のアブダビにまできてこの数戦は調子の良いエンジンとその車体構造が暑い高速サーキットにピタリと合っていたメルセデスのハミルトンがおそらくかなりのアドバンテージをもって最終戦の戦闘会場に入ってきたと私は思っていました。

取り敢えず盟友チェコ(Perez)の素晴らしいアシストもあって予選ではトップに立ったフェルスタッペンでしたが、決勝ではいきなりハミルトンに抜かれて「やはり」その調子の差が本番で燃料を満タンにした状態で出てきました。

全体の流れを見ていても平均的な速度の差を見ていても、これはハミルトンの8度目の世界チャンピオン獲得という物凄い偉業達成を目の当たりにして今年は終わるのかなと思わせたのですが、その後20周目以降もこれまたチェコのド根性アシストには本当に魂を揺さぶられるものがあり、その間にハミルトンは抑えつけられるという物語が生まれました。更に、最後の5周を残してラティフィのバリア衝突が発生しドラマの最終章が幕開け。

残り一周をのこして、新品のタイヤに履き替えたハミルトンが再スタートが切られた最終周でハミルトン襲いかかり、そのタイヤのアドバンテージを使って容易にトップに立ち最終コーナーを駆け抜けていきました。

おまけに最終戦調子を上げて頑張り続けた角田選手もゴールしてみれば今までの不運も失敗も全て無かった事にしてしまうような情熱的で知的な走りで魅せて最終4位!来年への期待を大きく膨らませてくれる有終の美でした。

コンストラクターズはメルセデス。ドライバーはホンダ・エンジンのフェルスタッペンという激闘。一時期はアロンソに「GP2エンジン!」とまで馬鹿にされたホンダ・エンジン。遂に雪辱してくれましたよ。よくぞここまでの短期間で強くなったものです。恐らくこのまま続けたら、メルセデスが逆立ちしてもと言うくらい強いエンジンを作っってしまうかもとは思っているのですが、残念ながら今年でホンダはF1終了。一つの歴史が一旦幕を閉じました。

しかし、天才と天才の戦闘はまだまだ続きますし角田選手の成長もまさに来年からが本領の年と思われます。来年もまた熱い戦いの到来が楽しみです。


2021年12月11日土曜日

GoTo Eat当たった

以前、大々的にGoToXXが政府によって主催された時には興味もなかったこのGoToシリーズ。

しかし、今だけは少なくともコロナが収まっています!今を除いて歩き回れるチャンスが次に何時来るかは誰にもわかりません。今回、地域振興券のような形式で愛知県内で使えるGoToが出てきましたので、嫁さんが「こんなのあるし、当たるか知らんけど買っとこうか?」と言ってきましたので、限度である一人2セット=¥20,000で応募したみたいでした。使える額は20%割増しの\24,000分です。

実際に当たった後に発行されたのは素っ気ない紙切れで下のようなものがFamily Martで発行されました。
嫁さんによると、今回のキャンペーン自体は既に4回目くらい?との事でしたが、特に「食べ物」に拘ったこのような催し物に興味を持った訳でもなくて、美味しいものを自分の住んでいる域内で食べ歩こうというのは何だか楽しそうだと考えたというのが正直なところです。

私自身はやはりまだまだ見つけきっていない近所にある美味しい店、頑張っている店を「嫁さんの探求力」に依りかかかって、一口乗りたいと思います。w

今回の愛知のGoToシリーズは2月末日までに使い切るようなセットアップがなされている事と、一人あたりの上限額を2セットまででストップさせてなるべく多くの人達に満遍なく行き渡るようにしたそうなので、我々家族にも当たったのかもしれません。

きっと、来年の2月までにチョコチョコっとずつではあるでしょうが、このキャンペーンを利用して嫁さんのチョイスに沿って新規に新しい食べ物屋を開拓していこうと思います。



2021年12月10日金曜日

時代とズレてくるってこういうことか?w

私自身はまず観ることもないのですが、今年年末の紅白歌合戦の出場者が発表されているのに気づきました。

まずは一覧表。
紅白出場歌手とは言っても、その年にこの人は是非出て頂きたいというような人が「必ずしも」選ばれているわけではないし、選ばれてもごく普通に辞退するような人やグループが当たり前のように沢山居ることも今ではもう多くの人にとって常識になってしまいました。

マス・プロダクション戦略の延長線上で、多くの人が比較的絞られたターゲットに対して憧れを示していたような時代とは違って国民的大スターなどというものは本当に生まれにくい時代になっていますし。ある世代には劇的に受けて知られていても他の世代には「誰それ?」と言われてしまうパターンが平成以降は普通ですしね。

それで上の表。私が紅白共に全員を見渡して感じたのは「オレも大概おっさんだな~」というもの。紅組の中で顔と名前が合う人間・グループの数は7つ。白組もやはり7つ。この数はいわゆる写真と名前を提示されてその2つを自信を持って線引できるか?と云われたときに「YES」と答えられる数です。

昔から壊滅的にダメなのがグループ。十把一絡げレベルの集団として管理されて、センターというのが日々変わっていくようなプロモーションを受けている秋元康系の皆さまを始めとして、そのスピンアウトした卒業生もなんとなく名前と顔が合うくらいで、そうなのかな?と思うくらいであって、金を賭けて名前と顔を出されても絶対に賭け自体を受けようとは思いません。w

上のグループで全く名前さえ聞いたことがないのが紅組で7つ。白組で7つ。アメリカのシンガーやグループのほうがよっぽどマッチします。結局、アメリカ滞在が長かったことと、そもそもテレビや芸能物を観ないことと、年齢の上昇に伴う世代のズレ等が複合的に重なってこれほどまでに知らない人々やグループが増えてしまったのでしょうね。

そのうち、テーブル全体のうち2/3とか4/5とかが「見たことも聞いたこともない!」とかいう風になっていくのでしょうか。まあ、世の中のおっさんの8割方はそんなものなんかな。知りませんが。

ここまで書いて、今度周りの同僚や看護師さんに聞いてみようと思いました。^^

2021年12月9日木曜日

娘達へのクリスマス・プレゼント

私がPCを使って夕食後のダイニングテーブルで作業をしていると横のソファに居た嫁さんのLINEに長女からコールが入ってきました。

普通はこんな時間に娘から音声コールが入るようなことはないので、「何かびっくりした。困りごとでもあるのかなと思って。」というような事を横で嫁さんが話していたのですが、二言三言話した後、いきなり笑って私にスマホを渡してきました。

「元気してるか~?」と言う話から始まりましたが、横から嫁さんが「クリスマスプレゼントの話!」というような事を囁いていたので、私から「クリスマスプレゼントは?」と敢えて聞いてみました。すると「私達クリスマスをワシントンDCのホテルで過ごそうと考えてるんだけど、DCのホテル代お父さんに出して貰えないかな~って思って。」と切り出してきました。w

どうやら最初に嫁さんと話し始めたときに、こっそり「ホテル代出してもらえるかな~?」と聞いてたみたいで、それでニヤニヤと私にスマホを渡してきたみたいです。

答えは簡単で、OKの返事を出しました。そもそも、アメリカに居る娘達二人に何を送ってあげようかなと思っていたところでしたから、向こうからプレゼントを選択してくれたようなものです。こちらとしても二つ返事で承知したのは自然の成り行きでした。

DCのクリスマスは過ごし方にもよりますが、静かなもの。パーティーがあるところはまあにぎやかなのでしょうが、基本的にアメリカ人はクリスマスパーティーは国中に散らばる親戚一同が集まる日本の盆や正月のようなもの。むしろ2つが合わさったイベント・サイズと思ったほうが良いかもしれません。

今年は娘達が二人とも日本の母親とは一緒にいないクリスマスと新年。安全で楽しい時間を過ごしてほしいものです。


2021年12月8日水曜日

車の修理・家電の修理

3日ほど前から後部ドアの右側が「開かないこと」が時々発生するようになりました。

車を購入して5年半が経過しましたが、こういう感じで故障箇所が発生したのは初めての経験です。いつもは何も起きなくてもリコールの通知が来て、その通知をお店に電話で相談すると通常は直ぐに作業の予約日時と時間を確認してくれます。

作業が軽いものでは30分程度で、長引くものだと代車の確認をして日時をとってくれますが最大でも一日あれば済むものばかり。朝借りて夕方には返すような段取りのものがほぼ全てでしょうか。

ところで、今回仕事の終わった後に車を代理店に持っていってメカニックの方とお話をさせていただいたところ、おそらくは後部ドアの開閉に関連している3つのモーターの何れか一つが壊れている可能性が高いという話でしたので、早速コンピュータで診断にかけてもらうと予想通りで「ドア用モーターの力が正常に伝達されていない可能性あり」という御宣託が返ってきました。

今の時代、分解してその中のモーター一つを交換するなんてことはもうしなくて、当然のようにそのモーターを含むアセンブリ全体の交換というのが日常とのことで修理金額を尋ねたところ「およそ4万円ちょっと」とのことでした。モーター一個が壊れても全部を換えて工賃を入れるとその程度にはなるということ。いまのところ10回に一回程度の作動不良ですので、まあもう少し様子を見ようとは思っているんですが、そのうち頻度も上がってうんともすんとも言わなくなるのでしょうかね。その時はギブアップして持ち込みですが。

メカの方が自虐的に言っておられたのですが「私達メカニックはもう今では修理屋じゃなくて自分達のことを交換屋って呼んでます。」との事。しかし、これって別に車だけじゃないですよね?昔はテレビの修理なども技能検定みたいなのがあって、普通に修理の箇所を見極めて半田ごてを使ってトランジスタやコンデンサを交換するようなちょっと素人には手が出せない系の技術やさんが町の電気店には居たものですが、今では診断用のPCにカプラを突っ込んで車は故障診断され、あっと言う間にアセンブリ交換。電気製品に至っては診断もせずに保証期限内であればほぼ回路基盤ごと交換とか製品そのものを新品にして壊れたと思われるものはそのまま持ち帰っていってしまったりする始末。

技術が高度化してかえって我々の日常生活からは技術がワークするための根本的な原理というものを理解するチャンスと言うものが遠ざかたり、失われたりしているような気がしています。

我々が子供の頃は時計も歯車やてんぷが目に見えていたので、バラしてもその原理が推測できました。しかしスマホはそうはいきませんし、デジタル時計も同様。デジタルの時代にはアナログで見えていた部分がどんどん基盤の上に置き換わってしまって技術者との距離は遠くなるばかり、下手すると技術者自身も自分の回路と関係ないところは何が何だか…という世界になってきているのではないでしょうか。

世の中も先に進めば進むほど各部門は先鋭化していってお互いの世界が見えづらくなるという絵面は、何だか自分のいる医学の世界や研究者の世界にそっくりです。

多くのエリアを俯瞰して物事を先に進められる人の必要性も逆に大企業や研究開発部門では高給で迎えられる時代ですが、私のようなレベルの者はとてもとてもその天才レベルの世界を伺い知ることさえ出来ません。テクノロジーの最先端エリアでそのレベルの活躍ができるのはいつも世界最高級の企業でも僅か数名程度ずつだと思っています。残り99%はそれをサポートする枝葉のスペシャリストだと思ってます。

人類の進歩っていうのはやはりAI無しでは成し遂げられない特異点がどこかに来るのでしょうね。

2021年12月7日火曜日

恐るべし高級梅干し

私は梅干しが嫌いです。

そもそも小さな頃から全く食べることが出来ませんでした。「酸っぱさ」という味覚に対しては体がそれを好みとしては受け付けてくれなかったのです。私の親父も全くそういう人物で、甘味には目がないけれども辛さや酸っぱさには全く理解を示す事が出来ないという人でした。

これとは反対に私の母親は酸っぱいものが鬼のように好きで、私が中学の時の出来事としていまだに覚えているのは縦横各10センチ深さ5センチ程度のタッパーウェアに入っていた恐らく100個を優に超える小粒の青梅を一晩で食べてしまった事。私から見ると気違い沙汰です。w

思うに、本来「美味しさの堪能」という能力を自家薬籠中のものにするためには、舌の上に乗せるものをきちんと選びながら舌の感知能力を磨いていくことで達成されると思うのですが、私のベロの上に乗っかってきたのは常に毒々しい人工甘味料や砂糖をたっぷり含んだ食べ物でした。そういう意味ではそういった訓練は全くなされた形跡はなく私の今があると思うんですが、酸っぱいもの以外はほとんど何を食べても美味しいと言うようにはなったのですが・・・。(それでも、梅酒は美味いなと感じていたのですが、何と言っても梅酒は酸っぱくないですからね~。)

まあ、私がどうであろうと酸っぱいものや辛いものの美味しさを「美味い!」と感じるようになる人は沢山おりますし、私自身も成人になって辛味であれば美味いと感じることが出来るようになりました。それでも、酸っぱさだけはどうしてもダメで今の今まで酸っぱさは受け付ける事はありませんでした。しかし私の母親はその父親が早くして亡くなり貧しい生活の中で育ちましたので、金銭というものはやはり味のdevelopmentに大きくは関係ないような気がします。そういった例を見るとやはり遺伝子の為せるパートも大きいのでしょうかね。

しかし、今日はそういう固定観念が崩されました。ある方からお歳暮として頂いた南高梅の宝梅「料亭風の梅干し」と云うのを食べて「おお、美味い!」と思いました。

今後私はうちの嫁さんのように梅干しを「食べたいな~!」とかお金を使いたいと思うような人間になることが出来るのでしょうか?むかし私は白身魚というものが食べられませんでしたが、長崎に来て変わりました。その前は赤身魚さえ食べられませんでした。

この歳になって味覚というのはマダマダ成長することが出来るのものなのでしょうか?


2021年12月6日月曜日

愛子様の二十歳の誕生日

素晴らしいな!と感じました。

12月1日が誕生日の内親王愛子様が、サーヤがその昔行事で使われていたティアラを付けて成人の儀式に合わせて報道陣の前にその姿を見せてくださったのですが、もう見ているこっちは完全に「お父さん」モード。

自分の娘が頑張って育って無事に二十歳を迎えてくれた喜びと全く同じで、「よくぞここまで無事に育ってくれました!^^」と言う感じ。中学の頃くらい?に一瞬ですが激やせしたことがあったときに、嫁さんと二人で我が子の事のように本当に心配しました。

それから暫くして大変に元気な姿を再び我々国民の前に見せてくれた時には、正直「陛下も雅子さんも大変だったろうな・・・」と全く他人事とは思えない気持ちで安堵したものです。皇室に属しようがしまいが、人として成長する普通の過程で、湧き上がる「悩みや苦しみ」を親御さんや周囲の力を借りて悩みの壁を突き抜けて、きちんとその都度「殻」を破って立派に「明るいお姉さん」になられたこの20年間を想うと胸が熱くなります。周りの子供達も、知ってか知らずか両陛下の子供ということで周りの親の何気ない会話や忖度の影響を受けて特別に応対するように変な気遣いを「子供なりに」してしまったり、その逆に愛子さんに過干渉したりすることもあったろうと推測してしまいます。思えばここまでの道のりは御両親にとって普通の家庭の子育て以上に長い険しい道のりだったことでしょう。

しかし、今日の健康的な薄化粧をされて愛らしい成人の姿をみて喜ばない人は居ないでしょう。立派な両親に育てられたその姿をみて、次の陛下は「この人で良いな」と私は感じたんですが、日本の天皇系は男系ですからY染色体が引き継がれていない状態での皇統継承はやはり行われないのでしょうね。

過去には数人の女性天皇が存在しましたが、あくまでそれはシステム上の中継ぎ措置であって、Y遺伝子の流れはきちんと保たれているところが諸外国の王室とは「全く」違うところ。おそらく、これからの15年位の間に皇室の継承という意味で大変な期間が経過するわけですが、そんな事とは全く関係なく、今の素敵な笑顔そのままの素晴らしい人生を送って頂きたいなとオジサンは人の娘の親として心の底から願うのでした!


2021年12月5日日曜日

中村吉右衛門の鬼平

小さい頃から知っていた人が最近亡くなり続けます。

今回も私にとっては鬼平犯科帳の「長谷川平蔵」として認識していた中村吉右衛門さんが亡くなられました。事実を知った瞬間は口に出して思わず「えーっ」と言ってしまいました。世代によってある人物の死亡通知は大きく異なるのが常ですが、我々の年代より上の方々にとってはかなり大きな報道ではなかったのかな~と思っているのですが。テレビの中の鬼平は本当に渋い、私がもとより小説の中で思い描いていた平蔵そのものでした。

池波正太郎の書いた本はほとんど全て読んだと自負しているのですが、なかでも鬼平犯科帳は人気のシリーズ。その鬼平を人情味と裁き人としての厳しさの二面を表裏一体で併せ持つ一人の人間として描ききった池波正太郎の想いを完全に具現化することに成功していたように思います。

さて、歌舞伎の世界というのは巷間様々に言われている様に、我々外の世界の人間には中々窺い知ることの出来ないまさに謎多き世界ですが、こういった芸事の世界における客式や世襲の様々な決まり事は、外から眺めているだけの自分にとっても本当にガチガチに大変だなと感じます。

実質的に自分がどう生きたいか等ということは、この世に生まれ落ちた瞬間からほぼ定められてしまっていて、好き嫌いなど全く関係なく、否が応でもその「家」の決まりごとに則って自分の未来をそこに嵌め込んで開拓していかないといけないと云うのは本当にある意味物凄く辛いことだと思います。自分に能力があるか、そして適性というものがそこに有るのかなどということはそもそも自分が発する事のできる質問の選択肢に存在しない訳、言ってみれば王家に生まれた王族のようなもの。そのまま続けていればなにはともあれ晩年にはナントカ褒章とか人間国宝に選ばれるようなことも有るのでしょうが、それが自分の自由な選択を殺してまで得た代償として相応しいのかと言われれば私なら大きくネガティブだろうなと思うんですけどね。

私の中では、吉右衛門さんはその生涯を通じて歌舞伎というものをもっとみんなに知って貰おう、歌舞伎をごく小さな内輪だけの伝統芸能に留め置いてしまうことは避けようと必死の努力をされた方だという認識があって、松本白鳳(9代目松本幸四郎のほうが解りやすいか?)と二人で、平成に入ってから後の歌舞伎界を支えてきた大きな柱の一本だと思っています。

自分に与えられたある意味「過酷な」定めを淡々とこなされ、定められた以上の事をきちんと成し遂げられ、歌舞伎を死んだ過去の芸能にしてしまうことを阻止された偉業は歌舞伎の現代史の中で消えることのない功績として語り継がれることでしょう。

今頃、天国で歴代の名跡に肩を叩かれご苦労だったと慰労され、芸事の話で盛り上がっているんじゃないでしょうか。

ご冥福を心よりお祈りいたします。


2021年12月4日土曜日

お笑い日本大学

変わるわけ無いです。w

お隣の半島に政権が変わる度に身内と友達で内閣を作り上げ、政権が終わる度に次期政権から徹底的に吊るし上げられる国がありますし、その北には親子三代にわたって国家を私する馬鹿共が巣食っています。

我々日本人はそういった隣国を遠目に看ながら「安らかに成仏せよ」と手を合わせているわけですが、我が国の中にもそのミニチュア版みたいなシステムをその内部に「身中の虫」として抱え込んでいる組織が無数にあるわけです。

その腐ったシステムは通常、宗教から株式会社、公共団体、政党、そして今回の日大のように高等教育機関にまで普通に存在している事があり、事件があるとその組織のトップの驚くべき専横と幹部たちの腐れっぷりが炙り出されて世間を賑わすわけですが、人の噂も75日とはよく言ったもので、そういった噂も結局は人の口の端にはのぼらなくなる訳ですが・・・。

今回の日大のタナカという男に関する報道は、結局、ここ20年ばかりの間に知れ渡った、相撲取りという存在の「人としては結構デタラメ」「物凄く力が強いだけのデブ」が多いという残念かつ今では誰でも知っている事実を補佐するだけの事案になってしまいました。

トップに阿る人間だけを寵愛し、イエスマンで周囲を固めることで成り立つ長期政権を作り上げた今回の日大理事は所謂「人事権と金」で人をコントロールし続けたマフィアの首領そのものでしたが、ある意味そういった組織づくりの才能があったんでしょうね。というか、そういった事でしか人生の先を極めることが出来ないという本当に脳内の筋肉を使うだけ使って構築したミニ北朝鮮。立派なもんです。w

今回の日本大学も国からの大量の助成金を貰って運営されているわけですから、日大病院に絡んで発覚したその内情の腐れっぷりは完全に司直の手で解明され尽くす必要があります。恐らく、今回のインシデントは多くの大変な犯罪の余罪の一端に過ぎない可能性が高いと思います。

組織というのは一旦腐ると人の想像を超えて限りどこまでも腐っていくもの。今回の長期政権はその政権が長かった分、腐れ具合は骨の髄まで及んでいると思われます。恐らく数人の個人や会社が上手く金をポンプで吸い上げて数人の人間のためだけに金を回す巨大犯罪組織のようになっているのでしょう。

システムを大幅に改変して理事会だけでは組織はどうしようもないくらい動かないシステムを作り上げないと、この巨大組織は変わることなく次々にミニ田中を産み続けていくでしょう。確実に。


2021年12月3日金曜日

三度目のワクチン接種

三度目の新型コロナワクチン接種の日付が決まりました。来年の1月半ばですね。

当院で最初にワクチンを打ったグループがそろそろ2回目を終了して8ヶ月ですので、おそらくは多くの高年齢層を中心に抗体価が低下気味なのではないかと思われます。そろそろ高齢者のブレーク・スルーが発生してきてもおかしくない時期でもありますし。

基本的には日本中の多くの病院や自治体できちんとした管理の元、計画的なワクチン接種を行おうという機運が最初からあり、多くの医療関係者が多大の努力を払ってかなりの速度と効率で多くの希望者に2回のワクチン接種を行うことができました。その結果、ワクチンを打たなかった人も含めて多くの人口層と地域で新型コロナワクチンの拡大と地域医療の崩壊をすんでのところで防ぐことが出来た訳です。

現場で地域医療に携わっている我々医療従事者の皮膚感覚からして、今回の感染拡大は「Barely escaped」と言う感じ。変異株の種類や日本人の比較的言われたとおりにルールを守ると言う習慣等の幾つかの(幾つもの?)運にも助けられて諸外国との差異を形成することが出来たのではないかと感じています。

これからどうなるのかに関してははっきりとは誰も予想できませんし、恐らくは新たな変異株とワクチンの有効性を発生の都度、念入りに検定しながら緊張感を持って世界中でモニタリングすることになると思いますが、現時点で入ってきている情報では本当にまだまだ粗い予想しか出来ません。

我々としては「感染力は強いけれども病原性は大したことがない」という変異株が登場して、それに対する自然免疫の成立というのが理想なんだろうと考えるのですが、そううまくいかないときにはやはり現在打っているワクチンによる免疫のブーストが新規ミューテーションによって回避されないアミノ酸シークエンスに収まるものであって欲しいなと考えてしまいます。

さて、我々の病院。今回厚労省の覚え目出度くきちんとワクチンに無駄を出さずにカッチリと大量に仕事をしてくれるということで、今回のワクチン接種におけるサテライト病院から基幹病院へと変更が指示されました。実際の所、基本的にはこれは当病院のたった一人の優秀な秘書さんの必死の努力の賜物だということを私は了解しております。ものすごい苦労をして、隙間埋めを行い。突然の接種希望の変更などに対応し、ワクチンの摂取破棄を本当に極最小限に抑え込みましたから。

これからの接種は更に忙しくなるばっかりなのですが、良いのか悪いのか。経営層の皆様には良いことなんでしょうけれども・・・。我々は正直キツイです。orz

2021年12月2日木曜日

男の夢に乗ってきた

車好きです。

大学にいた頃は自動車部でラリーをしたりしていたのですが、当時運転していたのは先輩方が乗り継いできた、当時でさえ廃車寸前の日本の名車たちです。卒業数年前に中古の86を76万の60回ローン!wで買いましたが、随分と楽しい思い出が詰まっています。

あれから何台乗り換えたか?アメリカで最大4台持っていた頃まで入れても10台?(家族に買い与えた数まで入れて)ですから、今の50代の男としてはたいした数ではないと思いますが、どうでしょうかね。人によっては車検の一回目で乗り換え続けるような人もいますから、比較的平均値に近いと思うんですが。

我々スーパー・カー世代は池沢さとし先生の「サーキットの狼」を床屋の漫画で読み、TVアニメの「マッハGoGoGo!」「グランプリの鷹」等をTVアニメで見て育った世代。速い車にダイレクトに反応してしまうオジサン達のど真ん中にいるのです。

さて、先日は私がバイトで行っている病院の同僚であるA先生が百恵ちゃん世代にはよく分かる「真っ赤なポルシェ」こと964Turboを購入されたということで、仕事終わりに先生のご自宅へ伺ってその旧車の納車を見させていただきました。売るのは70Jahre記念バージョンのSpeedSterで、代わりに来たのが964と言うわけです。4500万円の車から2500万の車へ乗り換えるとうのも豪快ですが、これと同時にポルシェのタイカンとランクルの最新バージョンも発注しているというもう何が何だか私には全く理解できない世界に住んでおられる車道楽ぶり。所謂「経費」で落としていくのだそうですが、私には「全く」縁のない世界の方です。

夢にまで見た昔の空冷式964turboに乗ることができたのですが、うるさくてガス臭くて、車内も真っ暗で久しぶりにワクワクしました。鍵もエレキと全く関係ないし。w 走ることにのみ徹底的に金を注ぎ込まれた車ですよね。フロアからニョッキリと生えたシフトも久しぶりでした。横に置いてあった図太い排気音で私の腹を震わせたSpeedSterもこれまた怪物。一体この先生は今迄どんな怪物を操作してきたんだろうと思いましたが、実はその横に止めていたのはこれまた未だ乗ったことのなかったTesla Model3でした。

ほんの一瞬だけ加速をしてもらったのですが、AWDで全てのトルクが一瞬で地面を蹴り上げる加速はまさに異次元、全然大げさではなく文字通り異次元の加速でして、本当に久しぶりにキXXマがシュンとなりました。w あの加速が未来の電気自動車のスタンダードになるのかと思うと未来の車はかなり高度な安全装置を付けておかないと逆に不味いなと真っ先に思いました。とは言え、テスラの室内は本当にシンプルでPCにステアリングが付いていると言う状態そのもの。

これが500万以下ですから、これでもう少し先で全固体電池などが進化して平均して1000キロ前後走って給電インフラがどこにでも拡がっている世界が来たら恐らく若い世代はみな「電気で十分」と言うに違いないと心の底から確信しました。

それでも真っ赤なポルシェはオジサンには一番いい車に見えました。
今度、山道で運転させてくださるとのことですので楽しみです~。


2021年12月1日水曜日

日本人の帰国停止ってアリ???

本当なんでしょうか?と聞きたかったです。

「日本人も」日本に帰ってこられないというレベルでの完全鎖国というのが政府によって発令されたようで、ニュースなどを読んでいると予約便などの予約に関して新規の便の予約が出来なくなったという恐ろしい話がでていました。

ボンヤリしていると「厳しいコロナ対策だな」位にしか思わないのかもしれませんが、実際の話しこれってかなり超法規的な措置、例えば国家間の戦争状態のような、しかも時代が少し遡るような超法規的措置に準ずるようなかなり基本的な人権を無視した発令ではないかと感じています。いわゆる居住や移転の自由という憲法第22条の文言に抵触するのかなという感じ。

どんな事が政府内で話し合われたのかはしれませんが、コロナの変異により派生してくるリスクとそれを防ぐメリットとのバランスの問題は国家の出入国という手続きのレンズを通してみると大変センシティブなものだと思うのですが、私はまず入国制限という形での人権の制限を「仮に」設けるのだとしても、国による借り上げという形でのホテル住まいの提供を一週間行って、そこでのフリーな検査を提供した上で一日の人員流入数を制御するしか無いなと思うのです。

そもそも、初期の頃にそういうシステムを導入して居たはずですがいつの間にかいろいろと緩くなって結局わたしの娘達も帰国後数日の間はホテル住まいを強制されていた頃から、次第に家の人間が迎えに来るなら移動も可、但し家に2週間居なさい、そしてその確認の為のシステムをスマホにインストールしておきなさい等という風に変化してきたわけです。いろいろと複雑に移り変わる情勢に応じてシステムに改変を加えていくのは妥当な政策だとは思うのですが、「日本人を含む」完全流入の停止というのは恐らくワークしないし、外で吹き荒れるコロナの嵐からの防衛策としてはスマートな方法とはとても思えません。

そう言うことを言いながら、例えばオミクロン株は陽性と判定されたナミビア人外交官と思われる人物を含めその座席周囲の人々が濃厚接触者になっていますし、その人達に症状が無くてもホテルに留めおいた若しくは自宅待機などとなっているそうですが、そもそもその人達以外の症状がなかったから、若しくは抗原検査・PCR検査をして陰性だったからと言って感染フリーな人間として家に戻る許可を出したのなら感染防御的には大笑いなわけで、間違いなくもう日本にはオミクロン株保有者はかなりの数が入り込んだことになると推測されます。

いわゆる「なんとかの一つ覚え」という奴で、抗原検査がフリーだったからリスクはナシと言うのは殆どウイルス学や免疫学の常識をガン無視した官僚的な対応。上に書いたようなホテルでの一週間のウインドウ期間の設定し症状観察ととスクリーニングを行えないならば本当のところはリスクを低減することは実際には無理。ウイルスは日本人と外国人を差別してくれません。w

と思っていたら、ここ愛知にも既にペルーからの帰国時陽性者との濃厚接触者も含め既に8人がオミクロン株陽性者との濃厚接触者と判定されたとのこと。やっぱり当然こんなスクリーニングではすり抜けてきます。ニュースでは入国時の検査では陰性と言っていますが、まあ、何をか言わんやというものですわな。

娘達は今回帰国しない選択を予めしていたわけで特に影響はないわけですが、恐らく入国の制限に関してはいろいろな国でいろいろな問題が発生、議論されるとともに自国の人間の流入を止めた日本政府は大きな批判に晒される事となるでしょう。
(この記事を書いた後、案の定岸田さんが「それは止める!」と慌てて訂正が入ったようです。だわな~。w)


2021年11月30日火曜日

放っておくとドツボに嵌(はま)っていく人達

アメリカから帰ってきて以来、ここ数年は精神科の患者さんや生活困窮者の人達も普通に病院で診る機会を頂いて、世の中のリアルな姿というものが私にも垣間見えてきました。
 
病院というところでは病気を治すだけではなくて、次の人生へ向けて一旦「仕切り直し」をする場を提供する場所であることもかなり早い段階から気づきました。病院に火傷でやってきた人が実は御母堂をその同じ火災で亡くされた方だったり、東海地方の大きなニュースで出てきた事件の人物であったり、中にはやはり犯罪を犯した後にムショから出てきた後に行き場がなくて役所からの依頼で健康診断を兼ねて短期入院等というパターンも普通にあります。
 
そういう人達の多くは疾患の発見や今まで治療されていなかった病気の治療を開始することも実際に重要なステップになっています。重大な疾病は大学病院や他の高度基幹病院にサクッと紹介してその人の健康をなんとかして取り戻していこうという事をするのも日常。

病院にバイトで来てくださっている多くの大学病院の先生方が素晴らしいコネクタとなって、的確な診断と誠心誠意の治療を施してもう一度患者さんを「健康で普通の生活」に戻すべく奮闘していただいています。
 
ところが、こういった役所(行政)・病院・多くのサポートをしてくれる関連施設等の救いの紐を逆に手ずから「軒並み」断ち切ってしまう人々も少なからず居られるのです。理由は認知機能障害による理解力の低下、統合失調、薬物による認知能力の低下、双極性障害の躁のフェーズだったり、単純に粗暴で援助不要と啖呵を切るとか本当に理由は様々。

どうしたら助けてあげられるのかこちら側が脳みそから汗を絞るくらい知恵を巡らせてもトンデモナイことをやらかして全ての援助スキームを一発でぶち壊してしまうインシデントの何と多いことか・・・。「そういう事だからあんたは上手くいかんのでしょうが!」と歯の裏まで言葉が出そういなることも無いことはないのですが、それはそれ。
 
「やっとここまで来たのに・・・」というような場面で、ギリギリのバランスを保っていたジェンガタワーを サクッと片手で払いのけるような事をされてもやはり援助の手を止めるという事は仕事の性質上出来ない我々でした。
 
まあ、それも私の選んだ人生です。


2021年11月29日月曜日

オミクロン株

いよいよギリシャ文字も15番目が表舞台で注目され始めました。
 
今までの変異よりもかなりミューテーションの数が目立つということで注目されている点もありますが、ネットではこの変異の「数」に注目して大騒ぎ。ヤバいだの世紀末だのと言う言葉を使って「信じやすい」方々をパニックの方向へと導こうとしています。殆どパイロ・マニアの世界です。火をつけることを楽しむ輩の群れ。
 
医療関係者のフォーラムでさえ、頭の悪そうな一部の連中が騒ぎ立てていますがこういったフォーラムでも極端な連中がいつも居て、医者でなくとも「医療関係者」であれば書き込めることから、なんとかフォーラムを変な方向に引っ張ろうとする下品な連中が登場するときもあります。更には医師免許番号と実際の働く職場への電話確認までしてくるかなり確度の高い医師だけのフォーラムもありますが、そういうところではどちらかと言うと感情とソース・証拠の無い話で話題を盛り上げようとする連中は冷たく叩かれがち。当然ですが。
 
どの変異株が登場したときであろうとも我々に必要なのは先ずは冷静な解析です。正しく準備して対応することが必須であることは何時の感染症伝播時でも変わりはないでしょう。変異の数が多いと言ったところで、今までに登場した変異株も実際のところは報道されていない部位の変異まで合わせれば物凄い数の変異が既に無数に導入されている事は既知の話。変異が入ったからと言っても、それが弱毒化変異だったり己を死に導く変異だったりするようなことは当然起きているわけで、n個の変異が入ったからと言ってそれがモンスターだ等と騒ぎ立てるのが如何に馬鹿げたことかというのは、遺伝子の変異やそれによるアミノ酸再構成がどういう形で最終形態に影響を受けるかというのを予測する側から見れば、やたらに恐怖を煽り騒ぎ立てる連中は「本当にお前らときたら・・・」となります。
 
 現時点では未だ全く何も解かっていないに等しいオミクロン株(B.11.529)はナミビアの外交官が日本国内での検出例第一号になったようですが、おそらくは南アフリカ発と考えられるこのVOC(Variant of Concern)は南アフリカの医師の報告では強く現れる疲労感が数日続いた後、吐き気や頭痛が数日続いて終了というパターンが、診察をした「大学生」のような若い人々では診られたと言っていましたが、それも観察対象の数がまだまだ少なすぎて標準的な観察と言って良ものとは思えません。そしてまた、感染力が高いというのは病原性が強いということとは独立した事象であることも再度思い出しておくべきでしょう。
 
今後、入院者数や重症化のパーセンテージ、死亡数そして現在までに使用されたワクチンに対する「回避」の状況などが判明してくることと思います。そもそもそういった事が全然明確でない段階で、ワクチン投与率がまだまだ低い(ごく最近やっと40%に乗ったばかり!)南アフリカでの話を日本にやってきたらどうかなどという乱暴な話はもう少し冷静になって考えるべき。
 
憂慮すべき新規変異株の流入は「人的交流の制限」という形で絞りつつ、もう少し冷静に全体の状況を見つめていくべきだと思います。そのうえでギアを上げるべきか否かを素早く行えばよろしいのではないかと思うんですけどね。そういう意味では今回、政府がこのコロナの観戦状況の好転に鑑みて一日の外国人入国人員を3000から5000に増やそうとしていたのを逆に原則ゼロに素早く絞ったのはなかなかだと思いました。
 
さて、これから一ヶ月。日本はどんなコロナ新年を迎えますやら。


2021年11月28日日曜日

休日にヘトヘト

今日は当直明けにお昼の食事に招待され千種にあるキッチン兆(ちょう)に行ってきました。

ここに来るのは初めて来たのですが、千種というところは意外に美味しい店が「隠れて」散らばっています。中にはミシュランの星付きの店さえあるのですが、それが見かけでは全く判らないようなお店であることがワタシ的には逆に好ましいと思っています。

今回お呼ばれして行ったお店はオムライスがどうやら有名らしいのですが、招待してくださった方はほぼ毎週この店にオムライスを食べに行っているらしいのです。その上今回は我々家族のために・・・というか牡蠣好き(牡蠣マニア!)の嫁さんの為にまさに旬の牡蠣をガツンと、しかしこっそりと準備して下さっていてこのお店に予約名を告げて入っていった瞬間に生牡蠣、マリネ、オムライスと食べ終わるたびに次々と出てきました。

11時の開店と同時に呼び込まれていったわけですが、横のカウンターに座られた(おそらくは看護師さん?と思しき)お嬢さん方は「座れてラッキーだったね~!」と言っていたので、そういうものなのでしょう。確かに入店の時点で10組以上の人達の名前が表に出ている順番票に書いてありましたし。午前11時の開店の段階でそんなにというのはやはり人気店の証なのでしょうね。

さて、その後の行動なのですが本来は犬山城に行って嫁さん達が一度も行ったことのないという犬山の街並みを紅葉寺からの眺めも交えて楽しもうというような考えもあったのですが、嫁さんによると間の悪いことに前日に「ぐっさん家(ち)」ともう一つの別の番組でも犬山の特集をやっていたとの事で間違いなく犬山は混んでいる!という事前予想がたちましたので、そこは泣く泣くパス。

ガラリと向きを変えてここも我々にとって初めてのJAZZ Dream長島に初詣という事にしました。多部未華子がちょっと前に宣伝していたのは知っていたのですが、この遊園地脇の三井の超巨大アウトレットモールがどんなところかいっぺんは見てみるべいと言うことで三重の長島に走っていきました。

着いてみるとそこはまさに懐かしきアメリカのアウトレット・モールの完全再現。中で売っているモノさえも殆どがアメリカに出されているアウトレット・モールのものとほぼ同一で笑ってしまいました。アメリカのアウトレット・モールに行ったことのある人があの大勢の人々の中にどれだけ居たかは知りませんが、恐らく知っっている人から見たら感じたのはdejavuそのものだったことでしょう。

モールでは余り欲しい物も見つからう、結局の所、息子のDickiesのジャンパーとVANのシューズ、私の安い防寒着を買った程度で、後はヘトヘトに疲れて比較的早めに家路につきました。

帰ってきての感想は「なるほど、JAZZ Dream長島はアメリカのモールのコピーね」というシンプルなもの。東海地方の多くの方はもう十分ご存知だと思うのですが、そういうシンプルな感想でした。ある意味、土岐のアウトレット・モールよりもずっとアメリカしてました。

2021年11月27日土曜日

溶けていく我らの税金

政治家が国民の税金を己の財布と勘違いしているのは昔からですが、実際こんなに酷いとはね。

具体的にその数字が提示されると頭痛がしてきますが、この数字ってどこまで本当なんでしょうか。少なくとも「安倍のマスク」の時は裏で碌でもない業者選定と低品質のマスク配りの挙げ句500億近いトンデモナイ額の税金が使われたわけですが、今回の10万円給付(5万のキャッシュ+5万のクーポン)も、一体どの程度なのかと云うとキャッシュだけだと120万人の子供にキャッシュ10万円を配ることの出来る額ではないですか?

下の記事を読んでみると、キャッシュだけなら300億で済むところなんですが、クーポンを配るという方式を追加することで余計に900億とか?間違いや冗談であって欲しいと心の底から願うものですが、恐らく数百億円を使うのは間違いないでしょう。
実際のところこれは財務省側からの説明のようで、毎度毎度パソナや電通の御登場のようですが。本当に竹中平蔵というのは綺麗事を抜かすクズで、人材派遣業のピンハネ・システムを最大化したパソナという糞グループの会長に収まった男。日本や他人がどうなろうと己が良ければ知ったこっちゃないと云う点では多くの政治家と親和性が高い輩です。電通や博報堂も中抜きする日本の寄生虫という意味では同類ですが。

橋下徹が怒って「何やってんだ日本の政治行政は!批判覚悟でマイナンバーと所得情報と預金口座の紐付けを断行すれば、給付経費は0円に近づく。それくらいやれよ!」と言ったらしいのですが、本当にデジタル立国を願うのならさっさとやれよ馬鹿野郎と言う感じです。

こうやってまた我らの税金がウジ虫のはらわたに溶けていくんですね。


2021年11月26日金曜日

人の死は日常の延長上の出来事

病院に勤めていると人の死は日常です。

ところが、私が病院勤めをしていなかった間の20数年の間に出会った「死」はたったの一回。アメリカの大学で、ある部門の女性秘書さんがお亡くなりになった時のみで、その時には一度だけアメリカ式のお葬式に参加させて頂き、亡くなられて棺に収められた彼女の姿を見させていただきました。

医者の私でさえ、医者としての日常を過ごしていない時には、それほど人の死と関わることはない状況。ましてや今の時代は人の死は多くの場合日常を過ごす「家」には存在せず、そこに住む子ども達にとって生老病死のうち老病死という人生における下り坂の局面を見せる機会自体も老親との同居生活ということが消失してきている現代においてはやはり無くなってきていても不思議はどこにもありません。

ですから、今になって死んだ人というのを見たことがない子供達は今の時代ごく普通にいても特に我々は驚かないわけです。しかし、この「死が日常から遠ざかる」という現象が当たり前になってはや数十年。昭和の頃には葬式に出てお爺ちゃんの横たえられた死体の脇に行って親に促され「最後のお別れ」を心の中で行い、涙の中にも生きていた頃の笑い話や思い出深い話をして時を過ごし、最後に火葬場に皆で向かってお焼きをし、骨を拾って骨壷に収めるまでが一連の儀式になっていた訳ですが、こんな事も本当に最近は少ない気がします。要するに氏が日常の中にはない時代になりました。

基本的にみんなが「人の死」を自分の人生から遠ざけたところでその瞬間は誰にも平等に訪れます。しかし今の時代に問題になってきているのはそれを考えない、見えないもの、無いものとして「受け止めない」ようになっている人が増えているのではないかという事。

そもそもが人の死は生の終着点。生まれれば死ぬのです。死は自然な現象。私自身も「あ~あ」と思うような肉体や精神の変化(劣化)を日々感じながら、いつの日にかどういう形かは別として現世にさようならをして家族と別れる日が来る事を時に考えるわけです。それでもそこには家族や友人が持ってくれているダメ人間としての記憶が無くならない限りはマダ生きているわけですが、それを記憶として持ってくれている家族や友人達も同様に消えた時に初めて本格的にこの世から居なくなったことになるのだと思っています。

人が生まれて土に還るまでの一連の流れをもっと普通のものとして受け止めてあげる社会を再度日本に戻しても良いのではないかと考える「多死社会」の現代令和日本の病院で働く最近の私です。


2021年11月25日木曜日

三流製薬国家・日本

まだまだカオスが続きます。

この前もここに記事を書いて日本の現在の製薬能力に対する疑いを書きましたが、その疑いはかなりのレベルで確信に変わってきています。

今日、病院の薬局からニュースという形で出されている毎週の薬剤関連のbrochureを読んで愕然としました。いつもとは比べ物にならないほどの大量の採用薬剤変更と供用中止の報せが書き連ねてあったからです。

その数、合計13種類。その理由欄を書き出してみると以下の様になります。
  • 出荷制限による供給停止
  • メーカーより溶出試験の問題で原因究明ができておらず供給停止
  • 出荷調整が続き必要量が入手困難のため
  • 製造方法、製造手順の不備のため出荷停止
  • 原薬の供給遅延により製造中止
  • 行政処分で出荷停止
  • 出荷試験に適合しない製品があり製造中止
  • 規格適合原薬の確保困難のため、在庫消失後中止
一体全体、どこの国の言い訳でしょうかね?しかも上の様な文言を出している会社は1社や2社ではなく、比較的万遍なくジェネリックの会社から出され続けています。結局の所、厚労省の誘導したジェネリック一番作戦は今のところものの見事に大失敗という状況です。

厚労省っていうのは前からトンデモと言える失敗を繰り返している役所ですが、今回のジェネリックの件でも薬事行政で日本の製薬会社を引っ掻き回した挙げ句に全体のスキーム大崩壊と言う状況ですね。

結局、割りを食うのは毎度のことながら患者さんです。情けない。

2021年11月24日水曜日

娘達はクリスマスには帰ってこないとのこと

だそうです。というか、そういう風に決めてもらいました。

そもそもこの新型コロナ対策で変則的な国内での過ごし方を送らなければならない時期に、日本に三週間ほど帰ってきたところで「自由に過ごせる時間」というものが極端に短くなってしまうことを考えると往復にかける時間とお金にかなり無駄が出るという結論に我々夫婦の方で達しましたので、それを次女に送りました。

基本的にこの帰国のことを切り出すことが多いのは次女なんですが、その根幹には「動物達に会うため」という理由があります。とは言えこの前アメリカに一旦戻って実技を含む勉強や新しい追加のバイトを再開し始めたばかりですから、そんなに頻繁に戻ってきて金と時間を浪費するなと暗にsuggestしました。

そこで登場するのがRichmondに住む長女で、嫁さんが彼女に対してクリスマスの過ごし方を尋ねた所、友達といつものように楽しく静かに過ごすようなので、そこに次女を向かわせて寂しくなりがちなクリスマスを一緒に過ごすことを提案したところ、(嫁さんによれば)比較的すぐにその案を受け容れてくれたようです。

代わりに帰国しない次女から提案されたのは会ってやれない犬と猫のために「十分に散歩や美味しいものを食べさせてやってね」というものでしたが、その程度のことはお安い御用です。ただし、猫の方は糖尿病に対するインシュリン治療の真っ最中ですので、そうそう贅沢なものを食べさせることはできませんが。(現在、以前このブログに書いたように猫のインシュリン治療をしていますが、実は大変良好なコントロールを得ていて今現在では頻尿も消失、かつインシュリンの使用量も最低使用単位の0.5Uになっています!もしかすると更に使用量が減る可能性も!?)

アメリカでのクリスマスの様子はまた娘達が写真を沢山送ってくれることでしょう。

何れにしても毎年毎年我々家族のクリスマスの過ごし方というものが変わっています。一体来年の今頃は・・・等という事を話すと鬼に笑われますな。w

2021年11月23日火曜日

本当に久しぶりの休日・岡崎満喫!

本当に休日を休日として過ごした久しぶりの本当の休日となりました。

だからと言って寝て休日を過ごすのも勿体ないので、今日は前から少し考えていた岡崎の八丁味噌の本家カクキューを見学しに行く事にしました。この八丁味噌の八丁というのは家康の城たる岡崎城のお膝元から八丁(約900m)あるエリアにある味噌蔵とのことで付いた名前なんだそうです。

取り敢えずその「角久」印の名古屋では普通に親しまれている八丁味噌を作っている工場へと行きましたが、思っていたのとは異なりました。当初は近づくと強烈な味噌の匂いなんかが鼻をつくのかな等と想像していたのですが、実際には7000坪以上の広大なエリアに古式床しいけれども、大変に整理整頓の行き届いた清潔な木造建築が整然と並んでほとんど何のにおいもしませんでした。
たしか既に100年前後を経た木造建築物。
戦争の火災からも逃げおおせているところが凄い!
カクキューのマークを囲んでいるオレンジの色はもともと新品時には味噌色でした。
社名は合資会社「八丁味噌」ですね!
見学のために受付に行ってアンケート用紙も兼ねた紙に名前などを記入して順番を待っていると1時半からの見学に組み込まれました。歯切れの良いお姉さんの案内で淡々と中の案内・説明を受けながらみこの名高い歴史を持つ創業370年以上前のカクキューの歴史を肌で感じることができました。(おそらく我が家の長女は好きだろうな、こういうの。)
立派なもんですよね~。
昔はこうやって大豆を樽の中に運び込んでいたとのこと。
しかもこれを100往復以上?だったかな。重労働です。
これが実際の味噌蔵。
円錐状に上手に隙間なく積み上げられた石がガッチリと味噌を押し付けてくれます。
2年?以上だったかな。保存料も何も使わず自然発酵で熟成していくのだそうです。

見学が終わった後で直ちにその隣りにあるカクキュー直営のレストランに直行しめちゃくちゃ美味しい自家製の味噌を使った味噌煮込みうどんを食べました。
普通はそこまで飲まない汁を最後まで飲みました。
オーダーの一つ、こんにゃく味噌田楽。激ウマ!
あと一つ、書き忘れていたのが以前我々がアメリカで暮らしていた頃にこの味噌蔵を使って放送されたNHKの朝ドラ「純情きらり」の舞台だったことです。
ちゃんと説明が残っています!
ここの見学が終わった後には今まで行ったことが無いという嫁さんと息子を連れて岡崎城へと行ってきました。私は以前ポケモンGoで来たことがあったのですが、私自身も久しぶりでした。以前は暑い時期に来ましたが今回は紅葉の季節。城に近づくエリアもさることながら、城からの眺めも大変印象的なものでした。ただし、このお城自体はコンクリートの再建城ですので、歴史的な価値という意味では寂しいのですが、その地下の遺構などには徳川以前も含めて古い古い歴史の積み重なりが今でも残っています。
お城や徳川家の歴史を中の資料館で見学した後、既に昼の味噌煮込みうどんで腹が膨れていたので、本郷駅のVie De Franceでパンを買って夜の腹の足しにしました。

また行って食べたいな~と思える確かな味でした。歴史に名だたる多くの有名人が愛した八丁味噌。私は白味噌派ですがこの赤なら食べていいと思いました。

2021年11月22日月曜日

選良!w

既にとなってしまいましたが、木下富美子さんが漸く辞意を表明しました。

「私、木下富美子は本日、東京都議会議長に辞表を提出すること、決断をいたしました。小池都知事と直接お話をさせていただき、また支援者の方々にもあらためてご相談をし、都議会議員の職を辞することを決断いたしました」

 7月の都議会議員選挙期間中に無免許運転で人身事故を起こして免停、更に6回にわたって無免許運転。それだけでも十分に凄いアウトローなのですが、『都民ファーストの会』から除名されて一人会派を設立した後にも都議会に2度も辞職勧告を決議される始末。

2度の召喚状送付でも「体調不良」を理由に無反応。三度目の召喚状で今月9日に初登庁した上で「辞職しない」と改めて訴えたことで波紋を呼んでおりましたが、その鉄面皮ぶりには画面を見ていても思わず「すげーな」と呟いてしまいました。 数ヶ月家に引きこもろうと全く痩せた様子もなく、少なくとも食事はよく喉を通っていた様です。

ここから先はいろいろと言うに事欠いて・・・の連続となる訳ですが、発言を書き出してみると
  • 私としては有権者の方々に選んでいただいたことを最も大切に考え、法律による議員の身分保障は民主主義の根幹であり、4年間の任期を都民の皆さまにご奉仕するとの考えのもとで都議を続けたいと申し上げてまいりました」 
  •  「仕事がしたくて議員継続を望んでいるにもかかわらず、仕事をさせてもらえないという現実が先日の委員会開会拒否で明らかになりました」 
  • 議員として十分に仕事をさせてもらえない理不尽な現実に悩みました
とのことで、御本人と弁護士によると一連の議会による彼女への行為は働きたいのに働けない“理不尽な現実”に悩んだ彼女を作り出したのだそうで、弁護士はそれを「いじめだ」と指摘しているようです。こういった発言から読んで取れるのは「とりあえず事故を起こしてしまったのは申し訳ないけれども、早く私を議会に復帰させて私を議員として選んでくれた皆様の付託に応えるべく事故のことはチャラにしてくれ」という事なんだろうと。

やっぱり現状を理不尽と受け止めていることに二重に驚きますが、おそらく自分は理不尽と戦うジャンヌ・ダルクのような存在と勘違いしてるんですかね?w

な~んにも解っていないオバちゃんですが、綿h師が興味あるのはその面の皮の厚さはどこから来たのかということで、彼女の両親に会って「どういう風に彼女を育てたの?」とインタビューしてみたいです。

つまらない映画よりもずっと面白いお話が聞けそうですが、叶わぬ夢ですね。
免停数回、無免許、当て逃げという数え役満のオバサンも自分の権利主張はまさに亡者並み。選良の皆様と云うのは一皮むけばこんなのが多いんでしょうな。攻めには強く守りはボロボロ。そう言えばこいつの選挙応援には名古屋の悪名高い輩が応援に駆けつけておりました。
まあ、こんなもんです。
そもそも法による議員の身分保障というのは「非」民主主義時代に、権力者の恣意によって「選良」がその身分を剥奪されないようにするという保護システムであって、お主のようなレベルの低い理由から来る不法行為・脱法者に対する保護システムではありませんから。

本当に戦ってきた数少ない偉大な先輩方に失礼ですので、少しは口を慎まれては如何でしょうか、脱法者様?


2021年11月21日日曜日

結婚記念日(29年目)

11/21は我々夫婦の29回目の結婚記念日でした。

なんともまあ良く続いたもんだと思います。成田離婚なる言葉もありますが、取り敢えず空港で別れる事もなく29年間も旅を続けてきました。子供が三人生まれ、アメリカでも貧乏暮らしの期間を含め長い間にわたって生活し、日本に戻ってきてまた一緒に生活しています。

結婚式のいろいろなことも昨日の事のように思い出します。よく考えたら良い夫婦の日の前日だったんですね。

それにしても、まあ何ともアッチコッチで(嫁さんにとっては)謎の生活をする時間が長かったわけですが、そんな経済的には不安定かつ超貧乏、身分的に全く保証のないポスドク生活にも文句一つ言わず、実際は諦め半分で?付いてきてくれた嫁さんの勇気には感謝です。

という訳で昨日は息子と嫁さんと三人で藤が丘に行って嫁さんが自分で選んだワタミ系列の「わん」に行ってきました。よりによってどうしてそんな所・・・と言う感じですが、以前銀婚記念で行ったPANCOYAが既に駅の改装工事のために消えておりますので、嫁さんとしてはどういう条件んで選んだのかイマイチ私としては理解できなかったのですが、後で聞いた所「まえXX(次女の名前)ちゃんが私達を連れて行ってくれた生ビールの美味しいところ」という事でした。

まあ、嫁さんが自分で選んだ訳ですから何が起きても何が出されても文句は言わんやろうという事で二つ返事で了解しついて行きました。
案内されるとすぐにメニューを嫁さんに渡してオーダー開始。結構次々と気軽に注文を続けていきましたが一時間も食べ続けると腹が一杯になってしまい最後に注文したモツ鍋とその仕上げのうどん玉で家族全員が白旗状態。

最後は腹を抑えながらみんなでコロナ禍で風景の変わってしまった藤が丘駅の脇を通りながら家に戻っていきました。

取り敢えずは二人とも元気でここまで来れたことを感謝です。来年も皆元気で30周年を記念したいものです。

2021年11月20日土曜日

大谷翔平アメリカンリーグMVP!

結局日本の一部の元プロ野球選手による大外れ予想は別として、他の多くの人達が予想したように満票でアメリカンリーグのMVPに選出されました。(ナショナルリーグはフィリーズのハーパー。)

大谷選手以外には申し訳ないけれど、少なくともMVP選出の記名式の投票で大谷以外の名前を書き込むとしたら、彼以外の名前を書き込むという行為自体で注目を浴びたい人間だけでしょうし、そうなるとそういう行為を行った人間の「解説者・識者・記者」としての生命に傷をつけかねません。いわゆる「公平性・妥当性」の欠如を自ら認めてしまうということになるでしょうから、まともな思考力がある人なら怖くて書けませんよね。

それにしても、シーズン終盤はどうしても記録の上積み阻止のための投球忌避等がありましたが、それでもそれ迄に十分な積立があったために二刀流の価値が失われることは全く無かったですもんね。(大リーグ4年目の今シーズン、ピッチャーとして9勝、156奪三振、バッターとしてホームラン46本、100打点、26盗塁で、史上6人目のホームラン45本、25盗塁を達成。)

今回の記録を見ていると、とても人間の仕業とは思えないような凄さでした。単純な本数と勝利投手数も然る事ながら、その投球速度とホームランの飛距離はアメリカの野球中継のプロ達を大喜びさせるのに十分。何よりもエンジェルスの大谷グッズの売上高がその人気のバロメータなんですが、敵地に行っても相手がスタンディングで喜んでくれるというのは一種のレジェンドですよね。

しかし、本当に彼が凄いのは去年のアメリカでのいろいろな出来事をきちんと乗り越えて今季はその出来事がまるで今年のドラマのための伏線のようになってしまった事でしょう。二刀流が全く効かない上に両腕のオペをした異国から来た英語に馴染めない、しかし才能と意欲に溢れる青年がこうやってアメリカという異国の地で有り得ない程の大成功を収めたことを心の底から祝福したいと思います。

もし今年も駄目だったら降格や馘首もあり得るのがアメリカのプロスポーツの世界。次の才能が列をなしている訳で、待った無しの世界でこうやって一年できちんと結果を見せるのはホンマに凄いことです。今年のシーズン開始の時点で何だか今までとは別人のような凄い大胸筋と下腿を見せていたのはきちんと体を作り込んでいた結果だったのでしょう。間違いなくトレーニングのプロのベストアドバイスを受けながらやりきった彼の努力と才能と成功には私の子供達と変わらぬ歳なのに改めて頭が下がります。

彼のことですから、来年も今年の結果に全く驕ることなく淡々と努力を積み重ねてくるはず。怪我する事なくこれから何年も素晴らしい活躍を続けて欲しいものです。日本人とかなんとかチッセー事など気にせずに宇宙人として歴史を刻み続けて欲しいものです!

2021年11月19日金曜日

顎脚付きでも絶対に行かないアノ国!

タダでも行かない、行きたくない国とかやっぱりありますよね。

まさに戦争中の国とか、テロがバンバン起きている国とか。しかし最も行きたくないのは言論の自由が全く無い国がその中でもリストの中で一番トップに躍り出てきます。

最近連日報道されているのはお隣の巨大な赤い国中国のテニス選手のお話。党幹部の前筆頭副首相だったという張高麗(超高齢!w)の75歳の糞ジジイが40も年下のPeng Shuaiという女子プロテニスプレーヤーからの不倫告発の投稿を受けたあと、この女子選手の消息が消えているという恐ろしい話。

その恐ろしさはまさに習という漫画のようなオジサンが独裁を目論む現代中国という国そのものの核心的な部分。こんな国に行ったら何をされるかわかったもんじゃありません。明日消えても15億分の1。そもそも「党の指導」の下、国ぐるみで何でもアリの国ですから大切なのは君子危うきに近寄らずです。

国民一人ひとりが云々と云うよりも、こういった思想・信条的に完全に抑圧された国では独裁する人や組織の一存で何事も捻じ曲げて決定される「人治」国家ですから、法律も何もあったもんじゃありません。全ては上の一存次第という2000年前と変わらぬ世界。人類の思想の進歩とアノ国は隔絶されています。中国の古代思想さえも全て消えた後の廃墟のような国です。マスゴミも日本の腐れ具合とは比較にならないド腐れぶりで以下の通り。

恐ろしいことに、今回の件に関していつもの環球時報(=人民日報=共産党機関紙)の編集長自から「間もなく公の場に姿を現し、活動に参加する」と自らの観測を英語でツイッターに書き込んでいる事。ほとんど完璧なギャグ漫画なのですが、御本人はこれを彼女の身辺が安全だというトップからの通知指令だと中国の外の人間が思わないとと言う前提で発しているということ。(勿論本人は理解していてもそれはおくびにも出せません。出したら終わりですからね。<こんな連中こそが発言が自由になった後には「私には選択の余地はなかった!」等と言います。w)

そして追加された発言では言うに事欠いて「彼女は数日間、自宅で自由に過ごし、邪魔されるのを望まなかった」という言い訳を添付して中国では禁止されている筈のtwitterで!発表してきました。

どこに居るか判らないはずの人間の消息を確定的に言い切る新聞社の編集長とか粗悪そのもののジョークですわな。

漫画の国「中国」。共産党が国を支配している間にアノ国を訪れることは決して有りません。有り得ません。


次女の掛け持ちバイト

次女から連絡が入ってきました。

どうやら2つ目のバイトが無事に決まり、その店のオーナーから試食会に呼ばれたようです。昔から働いていたのはカフェでしたが、そこはお気に入りだったようで長くやっています。更に、バイトはアメリカ帰国後に2つ目を既に掛け持ちで始めていた娘でしたが、実際に働き始めてみたところ、そこの店の終了時間が遅いのとエリア的に余り安全なところとは言えなかったようで、働き始めて比較的すぐに次の新しいバイト先を探し始めていました。

何だかバイトを始める前には試験があるようで、店のメニューを覚えてそれを繰り返せるかとか、そのメニューの中身を説明できるのか等という、私にとってみれば「意外と敷居高いんだね~。」と言いたくなるような感じで試された後にバイトとして雇われるようです。

アメリカでそういった青春時代を過ごしたことはないし、業態やエリアの違いによるバイト事情などというものには全く疎いので、娘達の話を聞いては「ふーん」と言う感じでアメリカの学生たちのバイト事情を知ってきたわけですが、次女が今回掛け持ちのバイト先として選んだのは日本食レストラン。

しかしながら、なるほどアメリカ!と感じたのはオーナーが本物のフレンチであったこと。いろいろな国からいろいろな国籍のいろいろな人種が集まってくるだけあって、食のバリエーションはオーナーシップの形態も様々。

日本でも、中華やフレンチのオーナーが日本人である事が当たり前であるが如く、よく考えれば世界の料理となった和食のレストラン・オーナーがフランス人であるなんていうのは当然アルアルとなる訳です。

偶々なんですが、コロナ禍からのリフレッシュ・スタートという訳で新規メニューを開拓して試食会をするということで新規採用の娘もお呼ばれして試食。実際にこういうふうにセットアップしていくというデザインをまずは紙上で示しているのが、アチラのシェフらしいですね。
恐らくこれが寿司ロールの群れ。
日本の寿司とは相当違いますが、アメリカ的には普通のロールですね。
設計図が下のものですね。既に啄まれてしまっていますが!
これもコンセプトはよく分かるのですが、作られた直後でもなんか設計図と違います。w
左上に「Wagyu」と書かれてますね。
西出酒造のHPには無い酒が撮られていますが輸出用の特別バージョンでしょうか?
さて、上に写真を出した店で働くことになるわけですが、たまにはピッツバーグ在住の日本人とかも来るんでしょうか?また聞いてみたいと思います。頑張って生活費稼げよ~!


2021年11月17日水曜日

超高齢者の運転と事故

悲惨な交通事故の報告が続きます。

70代は勿論、80代でも普通に運転をする人が増えている今の日本。その昔に始まったモータリゼーションの幕開けから盛り上がり始めの頃に車の運転免許を取り始めた人達が今まさにその年令に差し掛かっていますが、以前この世代の方々に運転のことを聞くチャンスが有りましたが「運転することの愉しみ」が無くなることは「人として終わった」という感覚があるとか、「移動の喜び」というものが取り上げられてイライラしてしまう、というようなお話を聞きました。

結局の所、車の発展と移動手段の便利・強力化の時代のど真ん中を歩いてきた人達にとっては車の所有や使用は喜び。一方で車を使った移動にそれほどまでの楽しみやロマンを感じない若い世代にとっては、車の所有自体が巨大な出費の塊。

考えてみると車代自体の購入時支払い、若しくは毎月のローン代、ガソリン代、高速代、駐車場代、保険料、種々の定期的に支払い強制される重量税などの出費を考えてみると昨今の上がらない給料かつもとより薄給の若者達に「車を買いましょう」ということ自体が相当に無理であるのはまことに自明。

そういう意味では我々50代くらい迄の人間が「車に夢を持った最後の世代」なのではないかなと?と考えるのですがどうでしょうか。以前我々がよく読んでいたクルマ雑誌も探してみると結構消えていて、車の雑誌も結構休刊・廃刊が続いているようですし(ウェブ移行に失敗?)、車のことを語る人自体が減っている感じ。高齢者になってもある程度の歳まで運転したがる最後の世代は我々なのかも知れません。

そもそもが、車を運転する若い人達でさえ、実用的で多くの人や荷物が運べる車のほうを好む世代が登場したのは私の一回り下の世代くらいからと記憶しています。しかしそのころは未だあくまで「登場」と言うレベルだったのですが、いまはその感覚が「大勢・当たり前」となってきているあたりが時代の変化なのでしょう。

私の親父も暫く前に免許の一部資格(大型)を返納し終活を始めています。以前、実際に高齢者の運転に関する文章も書きましたが、怖いのは自分の能力への過信が高まっていくのはまさに運転能力の下がりきっている高齢者世代。

こんな人生も残り少ない人達に自分や家族の人生を終わらせられてもその哀しみの行きどころは本当にどこにもありません。そして、私自身がその被害者や加害者にならないとは誰にも言えないところ。

少なくとも加害者なって人の人生を崩すような事態にならないためには私自身も客観的な運転能力の評価を「他者(多くは運転免許システム)」にし続けてもらわなければならないし、いつの日にかステアリングから手を離す日というのを設定しなければならないのは決定事項です。

その頃には自治体提供の移動手段やUberを日々使っていることと思います。^^
  

2021年11月16日火曜日

患者「様」など居ない

バイト先の病院では患者さん達を訪問診療、施設診療、外来など多岐にわたるシステムで診察カバーしています。

数千人の人達を一つの病院でカバーしている訳ですが、中にはどうしようもなく「困り者」であるような人もある一定の割合で必ず混じってきます。幸いにして私が受け持っている患者さんやその御家族にはそういった方々は今迄いなかったのですが、他の先生が受け持っていた患者さん達の中には飛び抜けて困りものである患者が居て、その先生の退職に伴い私がその患者さんを引き受けることになりました。

この患者さん「ある病気」で我々のシステムに入ってこられたのですが、診断のついている体の病気よりも診断のついていない「心の病気」の方が実際のところより深刻です。

書き始めるときりが無いので一々は書きませんし、特定の問題もありますので詳細は書けませんが、自分は「病院の顧客」と言う感じのなにかトンデモナイ勘違いをしているような患者さんです。この患者さんの引き渡しをする前に担当されていた先生は若いのに実に優秀で、冷静沈着かつ人格高潔な素晴らしい臨床医なのですが、その先生をしてほとほと困らせるような人物。

この先生の言葉尻を捕らえてはハッキリとした「理不尽な」クレームを次々と突きつけてくる上にあちこちの施設でドクター・ショッピングを繰り返している事が現在までに明白になっています。結局の所、幾つもの病院での薬の処方のオーバーラップの為に投薬総数が30種類以上になっていることが最近判明し我々の病院としては患者としてサポートしきれないという判断に傾いています。

私も引き継ぎ後に一度だけ話をしたことがありますが、一回の診察だけでもとてもココには書けないような問題行動が次から次へと出てきて同席した看護師さんと帰りの道すがら「ヤバいね」という話になりました。

患者を様付けで呼び始めた一部の病院の一部の勘違い医者の所為で自分のことを勘違いする患者が跡を絶ちません。大きな病院では普通に警察呼んでますけどね。こちらとしては恐らく診療お断りの手続きをして困るのは患者さんの方だということを理解して頂くことになるのではないのかな?と推測してます。

そうするだけの数々の「やらかし」の記録が溜まりすぎました。当方に瑕疵がない以上、それも宜なるかなです。病気というのは患者さんと医師が手を携えて治すもの。一方通行の関係などどこにもないのです。普通の社会のルールは医師と患者の間でもごく普通に存在するものであって、お互いの説明責任と信頼関係が成立しないようなところで医療行為はなされ得ないのです。

念の為再び書きますが、病院にとって患者「様」などどこにも居りません。店にとってのお客様が選ばれる側であって、ルールを無視してまでその理不尽を受け容れるような時代が終わったのと同じです。お客様は神様ですというのは三波春夫の歌の中だけの仮想空間なのです。


2021年11月15日月曜日

一年半の謎、遂に解明

己が愚か者であることは毎日自覚しておりますが、やっぱり究極のアホです。

ここ一年半ほどの間、私は電話を受け続けるのにほぼ失敗し続けていました。理由は簡単で電話がかかってきても、LINEが来ても音が鳴らない!バイブレーションも光も。唯一音が出てくる連絡と言えばタイマーのみ。w

とは言え実際のところそれほど困ることもなく過ごせていたのは比較的頻繁にスマホを見ていたからです。それでも病院からの電話が三回ほど連続で入っていた時の翌朝などは焦ったりしていましたが。

スマホの設定をあちこちイジって通知の音や光、そしてそれぞれのアプリ毎の通知音などを変更してみたのですが、音も何も鳴らず。それでも「まあ、いいか」位のいつもの感じで過ごしていたのですが、つい先日嫁さんが側にいることを利用して「試しに電話してくれ」「LINE送ってくれ」等と小実験をしてみました。

そして結論はやっぱり「鳴らない」という事でした。という訳で今日ばっかしはもう少し詰めてみようと嫁さんとネットを調べてみたところ、問題解決。キーワードは「おやすみモード」でした。

嫁さんが横で読み上げてくれる「あなたのiPhoneから音がしなくなった時の対処法」というのを一つ一つ読み上げていく中におやすみモードという聞き慣れない言葉が混ざっているのに気が付きました。そこで、おやすみモードというのを調べてみると見事にON!になっておりましたので、それをワクワクしながらオフにすると「あ~ら不思議!」何も不思議なことが無くなり、全て希望した設定通りの音が鳴り響くようになりました。

馬鹿です。ありがとうございました。ところで一体全体誰がここをONにしたのでしょう。

自分です。

2021年11月14日日曜日

誰が考えてもオカシイやろ?

特別定額給付金の2回目の件でもう訳のわからない事態になってますよね。

960万円以下の年収の世帯「主」を持つ家庭の18歳以下の子供がいる家庭を狙ってお金を落とそうという方針らしのですが、極端な例として挙げられているのが年収950万円の二人の稼ぎ手が居る家庭には配られるけれど、年収が960万円であれば配られ無いという碌でもない算数。

そもそもの質問なんですが、年収960万前後ある家庭に10万円の給付って必要かということも一つ。更に出すのであればもっと「本当に」必要な所にカネを落とすべきではないかと思うんですが、そもそも「どこから渡してどこからは渡さない」と言うタイプの、その線引きが難しいような給付案自体が大変に筋の悪いやり方だと思います。

本当に自民党も公明党も他の野党の連中もいい加減にこういった税金をバラ撒くタイプのエイドは止めろと言いたい。本当にこの国の政治家連中ときたら己の財布と関係ない財布からだったら将来の税金の上昇とか人口の減少とか若年者の未来の困窮のリスク等という事に対して一顧だにしていないと言う印象しかありません。

あの都民ファーストの木下某のような恥知らずとおよそ中身は何も変わらないような芋虫のような連中ばかり。やっぱり今どき政治家になるような連中というのは世襲世襲と地元の看板を受け継いだ二世、三世、四世みたいな劣化し尽くした本物のクズが周りに神輿状態で担がれて出てきてるんじゃないかと考えてます。

この案に対してごく一部の政治家から激しい批判が浴びせられていますが、人気とその延長上の得票を得るために「パンとサーカスの世界」しか提供できないような、己の政治家としてのアイディアの貧困を恬として恥じず、既に真っ赤な税金の井戸から汲み出してバラ撒く金のことを得意げに語るアホな大多数のオッサン・オバハン政治家達が今回の選挙で選ばれていることに薄ら寒い日本の未来への絶望を感じます。

本格的にこの国の未来はかなり不味い。orz


2021年11月13日土曜日

陰謀論にハマる人々w

陰謀論にハマる人、ごく身近にいていつも嗤っています。

実は医局にその方面では有名人の某精神科医の先生が居られます。先生御自身は精神科診療の方面ではきちんとした方で「その方面に関しては」十分に信頼できる診断と治療をされておられるのですが、突出して特異(得意?)的なのは陰謀論に対する親和性の高さ。

もうそれはそれは驚くほど。そもそもコロナのことはあらゆるタイプの陰謀の巣窟であって、9/11も実は無かった方に与してますし、地球温暖化なんて云うのはそれを喧伝することで何らかの利益を得る人間達が組み立てた嘘らしいです。w

更に興味深いのはグーグルに対する不信感。もうその疑い方は堂に入ったもので、彼にとってグーグルというのは、ほぼ全地球監視網の支配者という感じの位置付けです!そのサービスはなんとしても避けようとしますし、Google Street Viewに対しては自分の家のViewが完全に出ない様にマスキングを依頼して靄がかかった状態にしています。私からするとそっちのほうがよっぽどキテレツで目立つでしょうとは思うのですが・・・。

今回のコロナ禍で良くわかったのは、科学的なdata drivenによる議論ができない人達というのがこの世には一定数居るということですね。大きな特徴は目の前にある数値が「そもそも嘘であって」という大前提であること。我々のようなwet labで這いずり回ってデータを掻き集めてきた人間からすれば、報告されてきたデータや論文の中には特別な条件下でしか成り立たないものや全くのデタラメもバッチリ混ざっていてその中から真実は何かを見つけることが我々の仕事の一つだと思っていますので、嘘データというのはプレゼンテーションをしてきた段階でその背景にある実験手技や使ったマテリアル、その実験を行った理論的背景などの説明を聞いているうちに殆ど必ず「?」「あれあれ」「おい、ちょっと待った~!」というような可怪しさが表出してきてそこをみんなから散々叩かれまくるわけです。

しかも、皆、世界中で重要な結論やデータというのは即追試されますので、嘘論文というのは徹底的に丸裸にされて論文撤回とまで行くわけで、引用もされずこの世の中から消えていきますし、後に世界を変えるような切っ掛けを作ることになった重要なデータと仮説が発表されたような論文はインパクトファクターが小さくとも、論文が短いものであっても世界は何千回とその論文を引用し続けて最後には教科書に載る重要文献となって行くわけです。

こうしてあっという間に消えたのがあのSTAP細胞なのですが、世界には世紀の捏造論文というのが幾つもありまして、小保方さんは「STAP細胞はありま~す」で、日本代表みたいな感じになっちゃってますね。

陰謀論にハマる人の特徴はどんなものがあるのかという事に関しては無数に語られていますが、こんな感じの説明が最も解かりやすいでしょうし、読んでいても比較的納得しやすいでしょうかね。

不当に扱われたと感じる経験を持つ人、精神病質など色々書いてありますが読んでいて純粋に面白いです。そういう視点を持ってその人達のキャラや人生の来し方等を見直してみるのも人間観察という意味では楽しみが増えるかと思います。^^

2021年11月12日金曜日

脱炭素と温暖化対策

もうずっと前から地球温暖化の話を聞いて育ってきた我々です。

スパコンのシミュレーションでも地球の平均待機音が1度上がるとこういう世界がやって来て、2度上がるとこうなって、3度上がると・・・と言うふうに其々に気味の悪い予測が出てましたけど、確か4度上がった世界ではもう破滅的なことがいろいろと起きるようなことを言っていた気がします。見たのがそもそも少なくとも十年以上前ですからはっきりとは覚えていませんが、家を薙ぎ払うようなレベルのハリケーンが普通に起こるとか言っていたような?

その為には脱炭素というわけですが、その実現のアプローチは多面的なようですけど、エネギー源としてみたら最近良く言われているのは一時期はメチャクチャ盛り上がった後その実現困難な高度の物理化学レベルから反動のように世間一般からは「遠い未来の儚い話」として消えていた核融合発電が再び今の時代、舞台の中央付近に舞い戻ってきた感じですよね。

あとは水素の内燃機関利用。実際のところ二酸化炭素を排出せずに水素を連続製造する方法は日本が結構研究としては進んでいるような記事がたくさんありましたが、頑張って欲しいものです。

電気自動車、電気自動車と大声で叫んだところで、そのエネルギー源となる電気の発生方法がダーティーなままでは「全く」どうしようもないし、電源ソケットになるスタンドの供給方法自体が今のままではこれまた「全く」追いついていませんし、今のままでCOP26の宣言を満たす方法論を早急に実現しようとすればやはり現時点での人類の技術力では原子力発電という方法が最も堅くて早いですよね。まあ、東北大震災の件以来日本ではほぼ無理っぽくなりましたが、このままではかなり目標達成は無理って気がします。

世界中で2040年代くらいまでには何とかガンガン核融合炉の商業的利用ができるレベルまで行けないかと頑張っているようですが、日本は技術的にも理論的にもかなりこの世界を引っ張れる有名人が揃っているようなんですけど、商業化において日本に勝利をもたらすためには大量のお金をつぎ込む必要があると言う時点でかなり「今の日本」には難しいのかな。

何らかの理論的・技術的ブレークスルーが近々起きて、我々の子供達の時代には石油と石炭をガンガン燃やしていたのが御伽噺になるような世界が到来して欲しいものです。


2021年11月11日木曜日

頼むから止めてくれ・・・

今日も一人、過去に喫煙者であった方が塗炭の苦しみを味わいました。

転入院されて来られた方で、話していて楽しい知的な方ですが、日に日に弱ってくるのが見え続けたこの2週間でした。もうかなり前にオペと放射線照射療法をされて一旦は良くなっておられた方です。

子供さんも居られず御高齢のお姉さん方がお二人居られるのですが、その方々をお呼びして最後のお別れをしていただきました。今だけなのですが、コロナ禍の一瞬の緩んだ合間の今だけ、病院の方針として「2度めのワクチン接種が済んで2週間以上経過した方々のみ」最後のお別れに限って短時間、一回2名までという制限付きで会っていただいています。

病状の説明をした後、お二人のお姉さんは御自分の車椅子の上で深々とお辞儀をされました。私自身がこの時点で出来ることと言えば、お薬を使って御本人の呼吸苦を取り除くことのみです。幾つかの段階的な手順が取れるのですが、お姉さん方が弟さんの姿を見てポツリと言われたのは「タバコなんか吸わんけりゃこんな事にならんかったのにな・・・」と言う一言。

肺気腫、頭頸部癌、肺気腫、COPD。どれをとっても私がなりたくない病気のトップ10に入ってくるものばかり。何れも強烈にタバコとの関連があるものばかりです。

恐ろしいのは、投薬で緩和しなければこうやって身の置き所も無いほどの苦しみにのたうつ患者さんを目の前で自分自身で日常のケアをしながら「まだ」喫煙という習慣から抜け出せないヘルパーや看護師がいるという事実です。これには毎度驚愕。

タバコというのはCOとニコチンで脳を麻痺させてるようなもの。喫煙という行為を通して長い長い時間をかけて多種多様の病気の種を自分自身の体のみならず周りの人間にも撒き散らしていきます。

日本に帰国して6年。一体何人の喫煙関連疾患の方々を見送ったことか。本当に本当にタバコが憎いです。タバコの帝国であったバージニアから帰って来た私ですが、その本元は今既にタバコとは関係のない土地になろうとしている皮肉。

もういい加減にJTは日本の人々に死をばらまくのを止めてくれと言いたい私です。


2021年11月10日水曜日

もうコロナの勢いは戻り始めたと思っています

実際に次の波はやってくると言われながら「何時やってくるんだ?」とよく話題になっています。

しかし、そこはデータから見ていくしかありません。スパコンのシミュレーションでは1月の半ばとか、人によっては12月中には等との意見がありますが、ここ名古屋ではそのwaveの端緒が既に見え始めていると思っています。その根拠は下のグラフ。

先ずは今年の3/7から11/9までの愛知県の新規感染者数のグラフを出してみました。

一見するとピッタリと収束しているように見えますよね。
ではそれを部分拡大して、8/29から11/9までの変遷を見てみると・・・。
何だかずーっとフラットであった部分の先に小さな何かが見えてきてませんか?実際にその先の部分を拡大してみたのが下のグラフ。期間を9/22から11/9までの所をみると既にこの10日前後の部分ではゆらぎが大きくなっているのを観て取れます。
更に、私地震が先週末にイオンに買い物に行って撮った写真を下に出しておきます。採ったのはイオン・シネマの真横。
三密なんのその!w
恐らく、この期間しか味わえない短い短い低リスクのひと時。ここからの感染再爆発のリスクは当然孕んでいるわけですが、多くの人達がワクチン接種を行ってある程度の免疫が保たれた世界というのは短期間しか出現しません。三回目の免疫ブーストまではまたしばらくは小さめの波、若しくは感染者は増えても重症入院患者は増えない世界が出現するような気がします。

飲み薬がそこまで来ています。リスクはある程度あるとは思いますが、今まで伝わってきている情報を読む限りでは、どうやら薬の効果はかなりの期待が持てそうなレベルのもの。

私自身はある程度楽観的になってきています。今、ワクチン接種をしていない人達の間でまた感染の伝播が発生している諸外国。娘達が三度目のショットで守られることを期待しつつ、我々医療従事者も三度目のショットをじっと待つことにします。


2021年11月9日火曜日

死刑になりたかった?

13年前にも同じような馬鹿がいました。彼の母親は廃人のようになり、弟は自殺しましたが。

ところが、ここ最近は立て続けに「二人以上殺せば死刑になるから」等という戯けたことをほざく馬鹿共がボウフラが湧くが如き勢いで出現しています。一体こいつらは何なんでしょうか?アメリカだと銃を使った信じられない数の大量殺人事件がよく発生していますが、日本でもついにそれが常態化するのでしょうか、それとも常態化する前触れなのでしょうか。

こういう異様・不気味な連中が我々の周囲に実は潜むかのように存在しているという不気味。我々の周りには当然精神の異常や失調を伴う人々が当然います。それは皆人間だから。しかし、人を殺すとか傷つける人々というのは残念ながら社会的存在の中で協調を求める近代社会においては当然のようにシステムの中で一定の場所に隔離されてしまいます。例えば精神病院とか刑務所、そして場合によっては死刑も。

社会で普通に暮らす姿勢の無辜の人々からは見えてこないと思いますが、人を殺めて刑務所には行かずとも、そのままその一生を精神科の病棟で終えるような人々も全国には沢山います。しかし中には再度釈放され残念ながら再び人を傷つけ殺める人も・・・。

こういった人達の「異常性」に対して例えば精神鑑定で彼等が統合失調とか何らかの精神障害があると判定されたら罪1等などが減じられるものなのでしょうか?世間の判例を見ると、そのあたりのせめぎあいは常に激烈で所謂「犯人側に緩い判決」が出た時の世間の多くの反応は当然の様に苛烈なものです。

もちろん、私もその犯行のクソっぷりと被害に遭われ、怪我したり亡くなられた方々の無念と理不尽さに猛烈な怒りを私は覚えますが、そこは法治国家。多くの意見を反映させながら最終的には国民の多くが納得する方向へ収斂していくのでしょう。(時間はかかってもそうなっていって欲しい。)

だからと言って、その被害者が自分の家族だったら・・・。やっぱり殺しに行く可能性が高いかも。

嫌な事件の多いこの頃です。名古屋も多少なりとも大都会。おかしな事が公共交通機関で起こらないことを心から祈っています。


2021年11月8日月曜日

給付金バラマキに思う

岸田政権が公明党に引っ張られて給付金のバラマキにつきあわされそうです。

そもそも公明党なんていうのは犬作の個人崇拝団体。もともとは貧しき人々の集う互助組織のような感じだったものが、次第次第に変質して今のようなヒドラのような集団に変質してしまいました。

遠い遠い親戚の中にも親父さん達は公明党というか創価学会の熱心な信者だった家族がありましたが、子供達にはそんな様子は欠片もありません。いわゆる二世、三世の世代で学会とは縁を切った連中も最近は沢山いるようで、今の時代に新聞を読む読者が急速に減っているのに歩調を合わせるのと同様に日本中の多くの巨大宗教組織が急速にしぼんでいるというデータがあります。そもそもが必死に票をまとめ上げる選挙でさえ次第に集めきる票数が減っているのは比例代表での数の変遷を見れば明白。以前は病院に来た学会員が選挙前に意思表示の出来ない患者の手に手を添えて期日前投票をとったりしていることもありました。

基本的に呉越同舟とまではいかなかったもの、自民党と手を組んだことで安保法制などで協力できない人間もいましたし、自民党は自民党で毒まんじゅうを食べたわけですが、基本的に自民は自民で単独過半数を維持しているわけで、宗教団体の政党などに寄り掛かる必要性は薄らいでいるとは思うのですが、今後もしも票を減らした場合の事を考えてなんとなく捨てないんでしょうね。保険として。

今回の自民党の選挙後の金のバラマキ、前回のコロナ給付金でもそうでしたけど、まさにローマ帝国における寓話となったパンとサーカスではないでしょうか。

今日本に必要なのは日本人の多くが過去数十年の栄光を忘れきれずに陥っている日本はまだ強いという錯覚を捨て去り、没落の道のりの真っ只中にあることを自覚していかないとまさに取り返しのつかないことになると思うのですが。

下に合わせるのではなく、皆を上に向かわせる大局観を持った施策を行うべきであって、こんな弥縫策を繰り返したところで世界における日本の競争力は戻ってこないし、最終的には全員が沈む方向に向かうだけ。人が資源の国で人を育てるにはどうすれば良いかを考えずに一体政府は何をしているのでしょうか。

トップが駄目だと云々とみんな散々云うけれど、結局はそのトップは下々のその他大勢の中から選ばれてピックアップされる訳ですから、残念ながら日本という国の全体の質が落ちている間接的な証拠なのかも知れませんね。それでもマダマダ若い人を含め有能な人々は沢山います。

海外に出て日本を捨てずに日本で活躍してもらいたいなと思うんですが、その人達が呆れて海外を選びたくなるような政策の連発はそろそろ止められんのかな・・・。