2021年12月17日金曜日

また無残な事になった

本当に言葉を失いました。

京アニの放火事件で信じられないほどの数の方々が一軒の家でお亡くなりになったのが最後とも思いたかったのですが、再び放火事件で少なくとも24人もの方々の命が奪われました。殆どは前回の悲惨な事件のようにCO中毒かと思われていますが、司法解剖の結果が未だ出ていないのであくまで周辺情報からの推測ですが本当に酷い。

いわゆる都会の小さな雑居ビル内にある心療内科の診察室と待合室に60代の通院歴のあるおっさんがガソリンを撒いたのではないかという話。ここでもまたガソリンが凶器として使われた模様で、そんなものをゲリラ的に撒かれて火が着けばどんな人間にも消すことなど出来ません。

事件の現場となった心療内科の評判は大変良かったようで、患者さんの受診が引きも切らないクリニックだったようなので返す返すも二重に残念です。医師、看護師さん、臨床心理士、通院中の患者さん方など一気にお亡くなりになったのかと思われます。一酸化炭素での死は殆ど即死に近いものだと思われまう。実際、COのヘモグロビンへの結合能は酸素の200倍以上ありますから、本当に内呼吸の阻害物という意味では身近にある危険な物質の代表です。

実はこの冬に入ってあちこちで重要な歴史的建造物なども含めた放火が疑われる火災が次々発生している事に対して一体今年は何か火災に関してはおかしくないか?というような事をこの数週間ずっと話していたのですが、それがこんな嫌な形で年末のニュースを聞くことになるとは・・・。

通院患者が通院患者を襲う等という有ってはならないことが年末の大阪で起きてしまいました。助ける側と助けられる側が協力しあって治療行為を行っていたこのようなクリニックの悲劇に心の底から悲しみを覚えます。

お亡くなりになられた方々の心からの御冥福をお祈りいたします。


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