2021年11月30日火曜日

放っておくとドツボに嵌(はま)っていく人達

アメリカから帰ってきて以来、ここ数年は精神科の患者さんや生活困窮者の人達も普通に病院で診る機会を頂いて、世の中のリアルな姿というものが私にも垣間見えてきました。
 
病院というところでは病気を治すだけではなくて、次の人生へ向けて一旦「仕切り直し」をする場を提供する場所であることもかなり早い段階から気づきました。病院に火傷でやってきた人が実は御母堂をその同じ火災で亡くされた方だったり、東海地方の大きなニュースで出てきた事件の人物であったり、中にはやはり犯罪を犯した後にムショから出てきた後に行き場がなくて役所からの依頼で健康診断を兼ねて短期入院等というパターンも普通にあります。
 
そういう人達の多くは疾患の発見や今まで治療されていなかった病気の治療を開始することも実際に重要なステップになっています。重大な疾病は大学病院や他の高度基幹病院にサクッと紹介してその人の健康をなんとかして取り戻していこうという事をするのも日常。

病院にバイトで来てくださっている多くの大学病院の先生方が素晴らしいコネクタとなって、的確な診断と誠心誠意の治療を施してもう一度患者さんを「健康で普通の生活」に戻すべく奮闘していただいています。
 
ところが、こういった役所(行政)・病院・多くのサポートをしてくれる関連施設等の救いの紐を逆に手ずから「軒並み」断ち切ってしまう人々も少なからず居られるのです。理由は認知機能障害による理解力の低下、統合失調、薬物による認知能力の低下、双極性障害の躁のフェーズだったり、単純に粗暴で援助不要と啖呵を切るとか本当に理由は様々。

どうしたら助けてあげられるのかこちら側が脳みそから汗を絞るくらい知恵を巡らせてもトンデモナイことをやらかして全ての援助スキームを一発でぶち壊してしまうインシデントの何と多いことか・・・。「そういう事だからあんたは上手くいかんのでしょうが!」と歯の裏まで言葉が出そういなることも無いことはないのですが、それはそれ。
 
「やっとここまで来たのに・・・」というような場面で、ギリギリのバランスを保っていたジェンガタワーを サクッと片手で払いのけるような事をされてもやはり援助の手を止めるという事は仕事の性質上出来ない我々でした。
 
まあ、それも私の選んだ人生です。


2021年11月29日月曜日

オミクロン株

いよいよギリシャ文字も15番目が表舞台で注目され始めました。
 
今までの変異よりもかなりミューテーションの数が目立つということで注目されている点もありますが、ネットではこの変異の「数」に注目して大騒ぎ。ヤバいだの世紀末だのと言う言葉を使って「信じやすい」方々をパニックの方向へと導こうとしています。殆どパイロ・マニアの世界です。火をつけることを楽しむ輩の群れ。
 
医療関係者のフォーラムでさえ、頭の悪そうな一部の連中が騒ぎ立てていますがこういったフォーラムでも極端な連中がいつも居て、医者でなくとも「医療関係者」であれば書き込めることから、なんとかフォーラムを変な方向に引っ張ろうとする下品な連中が登場するときもあります。更には医師免許番号と実際の働く職場への電話確認までしてくるかなり確度の高い医師だけのフォーラムもありますが、そういうところではどちらかと言うと感情とソース・証拠の無い話で話題を盛り上げようとする連中は冷たく叩かれがち。当然ですが。
 
どの変異株が登場したときであろうとも我々に必要なのは先ずは冷静な解析です。正しく準備して対応することが必須であることは何時の感染症伝播時でも変わりはないでしょう。変異の数が多いと言ったところで、今までに登場した変異株も実際のところは報道されていない部位の変異まで合わせれば物凄い数の変異が既に無数に導入されている事は既知の話。変異が入ったからと言っても、それが弱毒化変異だったり己を死に導く変異だったりするようなことは当然起きているわけで、n個の変異が入ったからと言ってそれがモンスターだ等と騒ぎ立てるのが如何に馬鹿げたことかというのは、遺伝子の変異やそれによるアミノ酸再構成がどういう形で最終形態に影響を受けるかというのを予測する側から見れば、やたらに恐怖を煽り騒ぎ立てる連中は「本当にお前らときたら・・・」となります。
 
 現時点では未だ全く何も解かっていないに等しいオミクロン株(B.11.529)はナミビアの外交官が日本国内での検出例第一号になったようですが、おそらくは南アフリカ発と考えられるこのVOC(Variant of Concern)は南アフリカの医師の報告では強く現れる疲労感が数日続いた後、吐き気や頭痛が数日続いて終了というパターンが、診察をした「大学生」のような若い人々では診られたと言っていましたが、それも観察対象の数がまだまだ少なすぎて標準的な観察と言って良ものとは思えません。そしてまた、感染力が高いというのは病原性が強いということとは独立した事象であることも再度思い出しておくべきでしょう。
 
今後、入院者数や重症化のパーセンテージ、死亡数そして現在までに使用されたワクチンに対する「回避」の状況などが判明してくることと思います。そもそもそういった事が全然明確でない段階で、ワクチン投与率がまだまだ低い(ごく最近やっと40%に乗ったばかり!)南アフリカでの話を日本にやってきたらどうかなどという乱暴な話はもう少し冷静になって考えるべき。
 
憂慮すべき新規変異株の流入は「人的交流の制限」という形で絞りつつ、もう少し冷静に全体の状況を見つめていくべきだと思います。そのうえでギアを上げるべきか否かを素早く行えばよろしいのではないかと思うんですけどね。そういう意味では今回、政府がこのコロナの観戦状況の好転に鑑みて一日の外国人入国人員を3000から5000に増やそうとしていたのを逆に原則ゼロに素早く絞ったのはなかなかだと思いました。
 
さて、これから一ヶ月。日本はどんなコロナ新年を迎えますやら。


2021年11月28日日曜日

休日にヘトヘト

今日は当直明けにお昼の食事に招待され千種にあるキッチン兆(ちょう)に行ってきました。

ここに来るのは初めて来たのですが、千種というところは意外に美味しい店が「隠れて」散らばっています。中にはミシュランの星付きの店さえあるのですが、それが見かけでは全く判らないようなお店であることがワタシ的には逆に好ましいと思っています。

今回お呼ばれして行ったお店はオムライスがどうやら有名らしいのですが、招待してくださった方はほぼ毎週この店にオムライスを食べに行っているらしいのです。その上今回は我々家族のために・・・というか牡蠣好き(牡蠣マニア!)の嫁さんの為にまさに旬の牡蠣をガツンと、しかしこっそりと準備して下さっていてこのお店に予約名を告げて入っていった瞬間に生牡蠣、マリネ、オムライスと食べ終わるたびに次々と出てきました。

11時の開店と同時に呼び込まれていったわけですが、横のカウンターに座られた(おそらくは看護師さん?と思しき)お嬢さん方は「座れてラッキーだったね~!」と言っていたので、そういうものなのでしょう。確かに入店の時点で10組以上の人達の名前が表に出ている順番票に書いてありましたし。午前11時の開店の段階でそんなにというのはやはり人気店の証なのでしょうね。

さて、その後の行動なのですが本来は犬山城に行って嫁さん達が一度も行ったことのないという犬山の街並みを紅葉寺からの眺めも交えて楽しもうというような考えもあったのですが、嫁さんによると間の悪いことに前日に「ぐっさん家(ち)」ともう一つの別の番組でも犬山の特集をやっていたとの事で間違いなく犬山は混んでいる!という事前予想がたちましたので、そこは泣く泣くパス。

ガラリと向きを変えてここも我々にとって初めてのJAZZ Dream長島に初詣という事にしました。多部未華子がちょっと前に宣伝していたのは知っていたのですが、この遊園地脇の三井の超巨大アウトレットモールがどんなところかいっぺんは見てみるべいと言うことで三重の長島に走っていきました。

着いてみるとそこはまさに懐かしきアメリカのアウトレット・モールの完全再現。中で売っているモノさえも殆どがアメリカに出されているアウトレット・モールのものとほぼ同一で笑ってしまいました。アメリカのアウトレット・モールに行ったことのある人があの大勢の人々の中にどれだけ居たかは知りませんが、恐らく知っっている人から見たら感じたのはdejavuそのものだったことでしょう。

モールでは余り欲しい物も見つからう、結局の所、息子のDickiesのジャンパーとVANのシューズ、私の安い防寒着を買った程度で、後はヘトヘトに疲れて比較的早めに家路につきました。

帰ってきての感想は「なるほど、JAZZ Dream長島はアメリカのモールのコピーね」というシンプルなもの。東海地方の多くの方はもう十分ご存知だと思うのですが、そういうシンプルな感想でした。ある意味、土岐のアウトレット・モールよりもずっとアメリカしてました。

2021年11月27日土曜日

溶けていく我らの税金

政治家が国民の税金を己の財布と勘違いしているのは昔からですが、実際こんなに酷いとはね。

具体的にその数字が提示されると頭痛がしてきますが、この数字ってどこまで本当なんでしょうか。少なくとも「安倍のマスク」の時は裏で碌でもない業者選定と低品質のマスク配りの挙げ句500億近いトンデモナイ額の税金が使われたわけですが、今回の10万円給付(5万のキャッシュ+5万のクーポン)も、一体どの程度なのかと云うとキャッシュだけだと120万人の子供にキャッシュ10万円を配ることの出来る額ではないですか?

下の記事を読んでみると、キャッシュだけなら300億で済むところなんですが、クーポンを配るという方式を追加することで余計に900億とか?間違いや冗談であって欲しいと心の底から願うものですが、恐らく数百億円を使うのは間違いないでしょう。
実際のところこれは財務省側からの説明のようで、毎度毎度パソナや電通の御登場のようですが。本当に竹中平蔵というのは綺麗事を抜かすクズで、人材派遣業のピンハネ・システムを最大化したパソナという糞グループの会長に収まった男。日本や他人がどうなろうと己が良ければ知ったこっちゃないと云う点では多くの政治家と親和性が高い輩です。電通や博報堂も中抜きする日本の寄生虫という意味では同類ですが。

橋下徹が怒って「何やってんだ日本の政治行政は!批判覚悟でマイナンバーと所得情報と預金口座の紐付けを断行すれば、給付経費は0円に近づく。それくらいやれよ!」と言ったらしいのですが、本当にデジタル立国を願うのならさっさとやれよ馬鹿野郎と言う感じです。

こうやってまた我らの税金がウジ虫のはらわたに溶けていくんですね。


2021年11月26日金曜日

人の死は日常の延長上の出来事

病院に勤めていると人の死は日常です。

ところが、私が病院勤めをしていなかった間の20数年の間に出会った「死」はたったの一回。アメリカの大学で、ある部門の女性秘書さんがお亡くなりになった時のみで、その時には一度だけアメリカ式のお葬式に参加させて頂き、亡くなられて棺に収められた彼女の姿を見させていただきました。

医者の私でさえ、医者としての日常を過ごしていない時には、それほど人の死と関わることはない状況。ましてや今の時代は人の死は多くの場合日常を過ごす「家」には存在せず、そこに住む子ども達にとって生老病死のうち老病死という人生における下り坂の局面を見せる機会自体も老親との同居生活ということが消失してきている現代においてはやはり無くなってきていても不思議はどこにもありません。

ですから、今になって死んだ人というのを見たことがない子供達は今の時代ごく普通にいても特に我々は驚かないわけです。しかし、この「死が日常から遠ざかる」という現象が当たり前になってはや数十年。昭和の頃には葬式に出てお爺ちゃんの横たえられた死体の脇に行って親に促され「最後のお別れ」を心の中で行い、涙の中にも生きていた頃の笑い話や思い出深い話をして時を過ごし、最後に火葬場に皆で向かってお焼きをし、骨を拾って骨壷に収めるまでが一連の儀式になっていた訳ですが、こんな事も本当に最近は少ない気がします。要するに氏が日常の中にはない時代になりました。

基本的にみんなが「人の死」を自分の人生から遠ざけたところでその瞬間は誰にも平等に訪れます。しかし今の時代に問題になってきているのはそれを考えない、見えないもの、無いものとして「受け止めない」ようになっている人が増えているのではないかという事。

そもそもが人の死は生の終着点。生まれれば死ぬのです。死は自然な現象。私自身も「あ~あ」と思うような肉体や精神の変化(劣化)を日々感じながら、いつの日にかどういう形かは別として現世にさようならをして家族と別れる日が来る事を時に考えるわけです。それでもそこには家族や友人が持ってくれているダメ人間としての記憶が無くならない限りはマダ生きているわけですが、それを記憶として持ってくれている家族や友人達も同様に消えた時に初めて本格的にこの世から居なくなったことになるのだと思っています。

人が生まれて土に還るまでの一連の流れをもっと普通のものとして受け止めてあげる社会を再度日本に戻しても良いのではないかと考える「多死社会」の現代令和日本の病院で働く最近の私です。


2021年11月25日木曜日

三流製薬国家・日本

まだまだカオスが続きます。

この前もここに記事を書いて日本の現在の製薬能力に対する疑いを書きましたが、その疑いはかなりのレベルで確信に変わってきています。

今日、病院の薬局からニュースという形で出されている毎週の薬剤関連のbrochureを読んで愕然としました。いつもとは比べ物にならないほどの大量の採用薬剤変更と供用中止の報せが書き連ねてあったからです。

その数、合計13種類。その理由欄を書き出してみると以下の様になります。
  • 出荷制限による供給停止
  • メーカーより溶出試験の問題で原因究明ができておらず供給停止
  • 出荷調整が続き必要量が入手困難のため
  • 製造方法、製造手順の不備のため出荷停止
  • 原薬の供給遅延により製造中止
  • 行政処分で出荷停止
  • 出荷試験に適合しない製品があり製造中止
  • 規格適合原薬の確保困難のため、在庫消失後中止
一体全体、どこの国の言い訳でしょうかね?しかも上の様な文言を出している会社は1社や2社ではなく、比較的万遍なくジェネリックの会社から出され続けています。結局の所、厚労省の誘導したジェネリック一番作戦は今のところものの見事に大失敗という状況です。

厚労省っていうのは前からトンデモと言える失敗を繰り返している役所ですが、今回のジェネリックの件でも薬事行政で日本の製薬会社を引っ掻き回した挙げ句に全体のスキーム大崩壊と言う状況ですね。

結局、割りを食うのは毎度のことながら患者さんです。情けない。

2021年11月24日水曜日

娘達はクリスマスには帰ってこないとのこと

だそうです。というか、そういう風に決めてもらいました。

そもそもこの新型コロナ対策で変則的な国内での過ごし方を送らなければならない時期に、日本に三週間ほど帰ってきたところで「自由に過ごせる時間」というものが極端に短くなってしまうことを考えると往復にかける時間とお金にかなり無駄が出るという結論に我々夫婦の方で達しましたので、それを次女に送りました。

基本的にこの帰国のことを切り出すことが多いのは次女なんですが、その根幹には「動物達に会うため」という理由があります。とは言えこの前アメリカに一旦戻って実技を含む勉強や新しい追加のバイトを再開し始めたばかりですから、そんなに頻繁に戻ってきて金と時間を浪費するなと暗にsuggestしました。

そこで登場するのがRichmondに住む長女で、嫁さんが彼女に対してクリスマスの過ごし方を尋ねた所、友達といつものように楽しく静かに過ごすようなので、そこに次女を向かわせて寂しくなりがちなクリスマスを一緒に過ごすことを提案したところ、(嫁さんによれば)比較的すぐにその案を受け容れてくれたようです。

代わりに帰国しない次女から提案されたのは会ってやれない犬と猫のために「十分に散歩や美味しいものを食べさせてやってね」というものでしたが、その程度のことはお安い御用です。ただし、猫の方は糖尿病に対するインシュリン治療の真っ最中ですので、そうそう贅沢なものを食べさせることはできませんが。(現在、以前このブログに書いたように猫のインシュリン治療をしていますが、実は大変良好なコントロールを得ていて今現在では頻尿も消失、かつインシュリンの使用量も最低使用単位の0.5Uになっています!もしかすると更に使用量が減る可能性も!?)

アメリカでのクリスマスの様子はまた娘達が写真を沢山送ってくれることでしょう。

何れにしても毎年毎年我々家族のクリスマスの過ごし方というものが変わっています。一体来年の今頃は・・・等という事を話すと鬼に笑われますな。w

2021年11月23日火曜日

本当に久しぶりの休日・岡崎満喫!

本当に休日を休日として過ごした久しぶりの本当の休日となりました。

だからと言って寝て休日を過ごすのも勿体ないので、今日は前から少し考えていた岡崎の八丁味噌の本家カクキューを見学しに行く事にしました。この八丁味噌の八丁というのは家康の城たる岡崎城のお膝元から八丁(約900m)あるエリアにある味噌蔵とのことで付いた名前なんだそうです。

取り敢えずその「角久」印の名古屋では普通に親しまれている八丁味噌を作っている工場へと行きましたが、思っていたのとは異なりました。当初は近づくと強烈な味噌の匂いなんかが鼻をつくのかな等と想像していたのですが、実際には7000坪以上の広大なエリアに古式床しいけれども、大変に整理整頓の行き届いた清潔な木造建築が整然と並んでほとんど何のにおいもしませんでした。
たしか既に100年前後を経た木造建築物。
戦争の火災からも逃げおおせているところが凄い!
カクキューのマークを囲んでいるオレンジの色はもともと新品時には味噌色でした。
社名は合資会社「八丁味噌」ですね!
見学のために受付に行ってアンケート用紙も兼ねた紙に名前などを記入して順番を待っていると1時半からの見学に組み込まれました。歯切れの良いお姉さんの案内で淡々と中の案内・説明を受けながらみこの名高い歴史を持つ創業370年以上前のカクキューの歴史を肌で感じることができました。(おそらく我が家の長女は好きだろうな、こういうの。)
立派なもんですよね~。
昔はこうやって大豆を樽の中に運び込んでいたとのこと。
しかもこれを100往復以上?だったかな。重労働です。
これが実際の味噌蔵。
円錐状に上手に隙間なく積み上げられた石がガッチリと味噌を押し付けてくれます。
2年?以上だったかな。保存料も何も使わず自然発酵で熟成していくのだそうです。

見学が終わった後で直ちにその隣りにあるカクキュー直営のレストランに直行しめちゃくちゃ美味しい自家製の味噌を使った味噌煮込みうどんを食べました。
普通はそこまで飲まない汁を最後まで飲みました。
オーダーの一つ、こんにゃく味噌田楽。激ウマ!
あと一つ、書き忘れていたのが以前我々がアメリカで暮らしていた頃にこの味噌蔵を使って放送されたNHKの朝ドラ「純情きらり」の舞台だったことです。
ちゃんと説明が残っています!
ここの見学が終わった後には今まで行ったことが無いという嫁さんと息子を連れて岡崎城へと行ってきました。私は以前ポケモンGoで来たことがあったのですが、私自身も久しぶりでした。以前は暑い時期に来ましたが今回は紅葉の季節。城に近づくエリアもさることながら、城からの眺めも大変印象的なものでした。ただし、このお城自体はコンクリートの再建城ですので、歴史的な価値という意味では寂しいのですが、その地下の遺構などには徳川以前も含めて古い古い歴史の積み重なりが今でも残っています。
お城や徳川家の歴史を中の資料館で見学した後、既に昼の味噌煮込みうどんで腹が膨れていたので、本郷駅のVie De Franceでパンを買って夜の腹の足しにしました。

また行って食べたいな~と思える確かな味でした。歴史に名だたる多くの有名人が愛した八丁味噌。私は白味噌派ですがこの赤なら食べていいと思いました。

2021年11月22日月曜日

選良!w

既にとなってしまいましたが、木下富美子さんが漸く辞意を表明しました。

「私、木下富美子は本日、東京都議会議長に辞表を提出すること、決断をいたしました。小池都知事と直接お話をさせていただき、また支援者の方々にもあらためてご相談をし、都議会議員の職を辞することを決断いたしました」

 7月の都議会議員選挙期間中に無免許運転で人身事故を起こして免停、更に6回にわたって無免許運転。それだけでも十分に凄いアウトローなのですが、『都民ファーストの会』から除名されて一人会派を設立した後にも都議会に2度も辞職勧告を決議される始末。

2度の召喚状送付でも「体調不良」を理由に無反応。三度目の召喚状で今月9日に初登庁した上で「辞職しない」と改めて訴えたことで波紋を呼んでおりましたが、その鉄面皮ぶりには画面を見ていても思わず「すげーな」と呟いてしまいました。 数ヶ月家に引きこもろうと全く痩せた様子もなく、少なくとも食事はよく喉を通っていた様です。

ここから先はいろいろと言うに事欠いて・・・の連続となる訳ですが、発言を書き出してみると
  • 私としては有権者の方々に選んでいただいたことを最も大切に考え、法律による議員の身分保障は民主主義の根幹であり、4年間の任期を都民の皆さまにご奉仕するとの考えのもとで都議を続けたいと申し上げてまいりました」 
  •  「仕事がしたくて議員継続を望んでいるにもかかわらず、仕事をさせてもらえないという現実が先日の委員会開会拒否で明らかになりました」 
  • 議員として十分に仕事をさせてもらえない理不尽な現実に悩みました
とのことで、御本人と弁護士によると一連の議会による彼女への行為は働きたいのに働けない“理不尽な現実”に悩んだ彼女を作り出したのだそうで、弁護士はそれを「いじめだ」と指摘しているようです。こういった発言から読んで取れるのは「とりあえず事故を起こしてしまったのは申し訳ないけれども、早く私を議会に復帰させて私を議員として選んでくれた皆様の付託に応えるべく事故のことはチャラにしてくれ」という事なんだろうと。

やっぱり現状を理不尽と受け止めていることに二重に驚きますが、おそらく自分は理不尽と戦うジャンヌ・ダルクのような存在と勘違いしてるんですかね?w

な~んにも解っていないオバちゃんですが、綿h師が興味あるのはその面の皮の厚さはどこから来たのかということで、彼女の両親に会って「どういう風に彼女を育てたの?」とインタビューしてみたいです。

つまらない映画よりもずっと面白いお話が聞けそうですが、叶わぬ夢ですね。
免停数回、無免許、当て逃げという数え役満のオバサンも自分の権利主張はまさに亡者並み。選良の皆様と云うのは一皮むけばこんなのが多いんでしょうな。攻めには強く守りはボロボロ。そう言えばこいつの選挙応援には名古屋の悪名高い輩が応援に駆けつけておりました。
まあ、こんなもんです。
そもそも法による議員の身分保障というのは「非」民主主義時代に、権力者の恣意によって「選良」がその身分を剥奪されないようにするという保護システムであって、お主のようなレベルの低い理由から来る不法行為・脱法者に対する保護システムではありませんから。

本当に戦ってきた数少ない偉大な先輩方に失礼ですので、少しは口を慎まれては如何でしょうか、脱法者様?


2021年11月21日日曜日

結婚記念日(29年目)

11/21は我々夫婦の29回目の結婚記念日でした。

なんともまあ良く続いたもんだと思います。成田離婚なる言葉もありますが、取り敢えず空港で別れる事もなく29年間も旅を続けてきました。子供が三人生まれ、アメリカでも貧乏暮らしの期間を含め長い間にわたって生活し、日本に戻ってきてまた一緒に生活しています。

結婚式のいろいろなことも昨日の事のように思い出します。よく考えたら良い夫婦の日の前日だったんですね。

それにしても、まあ何ともアッチコッチで(嫁さんにとっては)謎の生活をする時間が長かったわけですが、そんな経済的には不安定かつ超貧乏、身分的に全く保証のないポスドク生活にも文句一つ言わず、実際は諦め半分で?付いてきてくれた嫁さんの勇気には感謝です。

という訳で昨日は息子と嫁さんと三人で藤が丘に行って嫁さんが自分で選んだワタミ系列の「わん」に行ってきました。よりによってどうしてそんな所・・・と言う感じですが、以前銀婚記念で行ったPANCOYAが既に駅の改装工事のために消えておりますので、嫁さんとしてはどういう条件んで選んだのかイマイチ私としては理解できなかったのですが、後で聞いた所「まえXX(次女の名前)ちゃんが私達を連れて行ってくれた生ビールの美味しいところ」という事でした。

まあ、嫁さんが自分で選んだ訳ですから何が起きても何が出されても文句は言わんやろうという事で二つ返事で了解しついて行きました。
案内されるとすぐにメニューを嫁さんに渡してオーダー開始。結構次々と気軽に注文を続けていきましたが一時間も食べ続けると腹が一杯になってしまい最後に注文したモツ鍋とその仕上げのうどん玉で家族全員が白旗状態。

最後は腹を抑えながらみんなでコロナ禍で風景の変わってしまった藤が丘駅の脇を通りながら家に戻っていきました。

取り敢えずは二人とも元気でここまで来れたことを感謝です。来年も皆元気で30周年を記念したいものです。

2021年11月20日土曜日

大谷翔平アメリカンリーグMVP!

結局日本の一部の元プロ野球選手による大外れ予想は別として、他の多くの人達が予想したように満票でアメリカンリーグのMVPに選出されました。(ナショナルリーグはフィリーズのハーパー。)

大谷選手以外には申し訳ないけれど、少なくともMVP選出の記名式の投票で大谷以外の名前を書き込むとしたら、彼以外の名前を書き込むという行為自体で注目を浴びたい人間だけでしょうし、そうなるとそういう行為を行った人間の「解説者・識者・記者」としての生命に傷をつけかねません。いわゆる「公平性・妥当性」の欠如を自ら認めてしまうということになるでしょうから、まともな思考力がある人なら怖くて書けませんよね。

それにしても、シーズン終盤はどうしても記録の上積み阻止のための投球忌避等がありましたが、それでもそれ迄に十分な積立があったために二刀流の価値が失われることは全く無かったですもんね。(大リーグ4年目の今シーズン、ピッチャーとして9勝、156奪三振、バッターとしてホームラン46本、100打点、26盗塁で、史上6人目のホームラン45本、25盗塁を達成。)

今回の記録を見ていると、とても人間の仕業とは思えないような凄さでした。単純な本数と勝利投手数も然る事ながら、その投球速度とホームランの飛距離はアメリカの野球中継のプロ達を大喜びさせるのに十分。何よりもエンジェルスの大谷グッズの売上高がその人気のバロメータなんですが、敵地に行っても相手がスタンディングで喜んでくれるというのは一種のレジェンドですよね。

しかし、本当に彼が凄いのは去年のアメリカでのいろいろな出来事をきちんと乗り越えて今季はその出来事がまるで今年のドラマのための伏線のようになってしまった事でしょう。二刀流が全く効かない上に両腕のオペをした異国から来た英語に馴染めない、しかし才能と意欲に溢れる青年がこうやってアメリカという異国の地で有り得ない程の大成功を収めたことを心の底から祝福したいと思います。

もし今年も駄目だったら降格や馘首もあり得るのがアメリカのプロスポーツの世界。次の才能が列をなしている訳で、待った無しの世界でこうやって一年できちんと結果を見せるのはホンマに凄いことです。今年のシーズン開始の時点で何だか今までとは別人のような凄い大胸筋と下腿を見せていたのはきちんと体を作り込んでいた結果だったのでしょう。間違いなくトレーニングのプロのベストアドバイスを受けながらやりきった彼の努力と才能と成功には私の子供達と変わらぬ歳なのに改めて頭が下がります。

彼のことですから、来年も今年の結果に全く驕ることなく淡々と努力を積み重ねてくるはず。怪我する事なくこれから何年も素晴らしい活躍を続けて欲しいものです。日本人とかなんとかチッセー事など気にせずに宇宙人として歴史を刻み続けて欲しいものです!

2021年11月19日金曜日

顎脚付きでも絶対に行かないアノ国!

タダでも行かない、行きたくない国とかやっぱりありますよね。

まさに戦争中の国とか、テロがバンバン起きている国とか。しかし最も行きたくないのは言論の自由が全く無い国がその中でもリストの中で一番トップに躍り出てきます。

最近連日報道されているのはお隣の巨大な赤い国中国のテニス選手のお話。党幹部の前筆頭副首相だったという張高麗(超高齢!w)の75歳の糞ジジイが40も年下のPeng Shuaiという女子プロテニスプレーヤーからの不倫告発の投稿を受けたあと、この女子選手の消息が消えているという恐ろしい話。

その恐ろしさはまさに習という漫画のようなオジサンが独裁を目論む現代中国という国そのものの核心的な部分。こんな国に行ったら何をされるかわかったもんじゃありません。明日消えても15億分の1。そもそも「党の指導」の下、国ぐるみで何でもアリの国ですから大切なのは君子危うきに近寄らずです。

国民一人ひとりが云々と云うよりも、こういった思想・信条的に完全に抑圧された国では独裁する人や組織の一存で何事も捻じ曲げて決定される「人治」国家ですから、法律も何もあったもんじゃありません。全ては上の一存次第という2000年前と変わらぬ世界。人類の思想の進歩とアノ国は隔絶されています。中国の古代思想さえも全て消えた後の廃墟のような国です。マスゴミも日本の腐れ具合とは比較にならないド腐れぶりで以下の通り。

恐ろしいことに、今回の件に関していつもの環球時報(=人民日報=共産党機関紙)の編集長自から「間もなく公の場に姿を現し、活動に参加する」と自らの観測を英語でツイッターに書き込んでいる事。ほとんど完璧なギャグ漫画なのですが、御本人はこれを彼女の身辺が安全だというトップからの通知指令だと中国の外の人間が思わないとと言う前提で発しているということ。(勿論本人は理解していてもそれはおくびにも出せません。出したら終わりですからね。<こんな連中こそが発言が自由になった後には「私には選択の余地はなかった!」等と言います。w)

そして追加された発言では言うに事欠いて「彼女は数日間、自宅で自由に過ごし、邪魔されるのを望まなかった」という言い訳を添付して中国では禁止されている筈のtwitterで!発表してきました。

どこに居るか判らないはずの人間の消息を確定的に言い切る新聞社の編集長とか粗悪そのもののジョークですわな。

漫画の国「中国」。共産党が国を支配している間にアノ国を訪れることは決して有りません。有り得ません。


次女の掛け持ちバイト

次女から連絡が入ってきました。

どうやら2つ目のバイトが無事に決まり、その店のオーナーから試食会に呼ばれたようです。昔から働いていたのはカフェでしたが、そこはお気に入りだったようで長くやっています。更に、バイトはアメリカ帰国後に2つ目を既に掛け持ちで始めていた娘でしたが、実際に働き始めてみたところ、そこの店の終了時間が遅いのとエリア的に余り安全なところとは言えなかったようで、働き始めて比較的すぐに次の新しいバイト先を探し始めていました。

何だかバイトを始める前には試験があるようで、店のメニューを覚えてそれを繰り返せるかとか、そのメニューの中身を説明できるのか等という、私にとってみれば「意外と敷居高いんだね~。」と言いたくなるような感じで試された後にバイトとして雇われるようです。

アメリカでそういった青春時代を過ごしたことはないし、業態やエリアの違いによるバイト事情などというものには全く疎いので、娘達の話を聞いては「ふーん」と言う感じでアメリカの学生たちのバイト事情を知ってきたわけですが、次女が今回掛け持ちのバイト先として選んだのは日本食レストラン。

しかしながら、なるほどアメリカ!と感じたのはオーナーが本物のフレンチであったこと。いろいろな国からいろいろな国籍のいろいろな人種が集まってくるだけあって、食のバリエーションはオーナーシップの形態も様々。

日本でも、中華やフレンチのオーナーが日本人である事が当たり前であるが如く、よく考えれば世界の料理となった和食のレストラン・オーナーがフランス人であるなんていうのは当然アルアルとなる訳です。

偶々なんですが、コロナ禍からのリフレッシュ・スタートという訳で新規メニューを開拓して試食会をするということで新規採用の娘もお呼ばれして試食。実際にこういうふうにセットアップしていくというデザインをまずは紙上で示しているのが、アチラのシェフらしいですね。
恐らくこれが寿司ロールの群れ。
日本の寿司とは相当違いますが、アメリカ的には普通のロールですね。
設計図が下のものですね。既に啄まれてしまっていますが!
これもコンセプトはよく分かるのですが、作られた直後でもなんか設計図と違います。w
左上に「Wagyu」と書かれてますね。
西出酒造のHPには無い酒が撮られていますが輸出用の特別バージョンでしょうか?
さて、上に写真を出した店で働くことになるわけですが、たまにはピッツバーグ在住の日本人とかも来るんでしょうか?また聞いてみたいと思います。頑張って生活費稼げよ~!


2021年11月17日水曜日

超高齢者の運転と事故

悲惨な交通事故の報告が続きます。

70代は勿論、80代でも普通に運転をする人が増えている今の日本。その昔に始まったモータリゼーションの幕開けから盛り上がり始めの頃に車の運転免許を取り始めた人達が今まさにその年令に差し掛かっていますが、以前この世代の方々に運転のことを聞くチャンスが有りましたが「運転することの愉しみ」が無くなることは「人として終わった」という感覚があるとか、「移動の喜び」というものが取り上げられてイライラしてしまう、というようなお話を聞きました。

結局の所、車の発展と移動手段の便利・強力化の時代のど真ん中を歩いてきた人達にとっては車の所有や使用は喜び。一方で車を使った移動にそれほどまでの楽しみやロマンを感じない若い世代にとっては、車の所有自体が巨大な出費の塊。

考えてみると車代自体の購入時支払い、若しくは毎月のローン代、ガソリン代、高速代、駐車場代、保険料、種々の定期的に支払い強制される重量税などの出費を考えてみると昨今の上がらない給料かつもとより薄給の若者達に「車を買いましょう」ということ自体が相当に無理であるのはまことに自明。

そういう意味では我々50代くらい迄の人間が「車に夢を持った最後の世代」なのではないかなと?と考えるのですがどうでしょうか。以前我々がよく読んでいたクルマ雑誌も探してみると結構消えていて、車の雑誌も結構休刊・廃刊が続いているようですし(ウェブ移行に失敗?)、車のことを語る人自体が減っている感じ。高齢者になってもある程度の歳まで運転したがる最後の世代は我々なのかも知れません。

そもそもが、車を運転する若い人達でさえ、実用的で多くの人や荷物が運べる車のほうを好む世代が登場したのは私の一回り下の世代くらいからと記憶しています。しかしそのころは未だあくまで「登場」と言うレベルだったのですが、いまはその感覚が「大勢・当たり前」となってきているあたりが時代の変化なのでしょう。

私の親父も暫く前に免許の一部資格(大型)を返納し終活を始めています。以前、実際に高齢者の運転に関する文章も書きましたが、怖いのは自分の能力への過信が高まっていくのはまさに運転能力の下がりきっている高齢者世代。

こんな人生も残り少ない人達に自分や家族の人生を終わらせられてもその哀しみの行きどころは本当にどこにもありません。そして、私自身がその被害者や加害者にならないとは誰にも言えないところ。

少なくとも加害者なって人の人生を崩すような事態にならないためには私自身も客観的な運転能力の評価を「他者(多くは運転免許システム)」にし続けてもらわなければならないし、いつの日にかステアリングから手を離す日というのを設定しなければならないのは決定事項です。

その頃には自治体提供の移動手段やUberを日々使っていることと思います。^^
  

2021年11月16日火曜日

患者「様」など居ない

バイト先の病院では患者さん達を訪問診療、施設診療、外来など多岐にわたるシステムで診察カバーしています。

数千人の人達を一つの病院でカバーしている訳ですが、中にはどうしようもなく「困り者」であるような人もある一定の割合で必ず混じってきます。幸いにして私が受け持っている患者さんやその御家族にはそういった方々は今迄いなかったのですが、他の先生が受け持っていた患者さん達の中には飛び抜けて困りものである患者が居て、その先生の退職に伴い私がその患者さんを引き受けることになりました。

この患者さん「ある病気」で我々のシステムに入ってこられたのですが、診断のついている体の病気よりも診断のついていない「心の病気」の方が実際のところより深刻です。

書き始めるときりが無いので一々は書きませんし、特定の問題もありますので詳細は書けませんが、自分は「病院の顧客」と言う感じのなにかトンデモナイ勘違いをしているような患者さんです。この患者さんの引き渡しをする前に担当されていた先生は若いのに実に優秀で、冷静沈着かつ人格高潔な素晴らしい臨床医なのですが、その先生をしてほとほと困らせるような人物。

この先生の言葉尻を捕らえてはハッキリとした「理不尽な」クレームを次々と突きつけてくる上にあちこちの施設でドクター・ショッピングを繰り返している事が現在までに明白になっています。結局の所、幾つもの病院での薬の処方のオーバーラップの為に投薬総数が30種類以上になっていることが最近判明し我々の病院としては患者としてサポートしきれないという判断に傾いています。

私も引き継ぎ後に一度だけ話をしたことがありますが、一回の診察だけでもとてもココには書けないような問題行動が次から次へと出てきて同席した看護師さんと帰りの道すがら「ヤバいね」という話になりました。

患者を様付けで呼び始めた一部の病院の一部の勘違い医者の所為で自分のことを勘違いする患者が跡を絶ちません。大きな病院では普通に警察呼んでますけどね。こちらとしては恐らく診療お断りの手続きをして困るのは患者さんの方だということを理解して頂くことになるのではないのかな?と推測してます。

そうするだけの数々の「やらかし」の記録が溜まりすぎました。当方に瑕疵がない以上、それも宜なるかなです。病気というのは患者さんと医師が手を携えて治すもの。一方通行の関係などどこにもないのです。普通の社会のルールは医師と患者の間でもごく普通に存在するものであって、お互いの説明責任と信頼関係が成立しないようなところで医療行為はなされ得ないのです。

念の為再び書きますが、病院にとって患者「様」などどこにも居りません。店にとってのお客様が選ばれる側であって、ルールを無視してまでその理不尽を受け容れるような時代が終わったのと同じです。お客様は神様ですというのは三波春夫の歌の中だけの仮想空間なのです。


2021年11月15日月曜日

一年半の謎、遂に解明

己が愚か者であることは毎日自覚しておりますが、やっぱり究極のアホです。

ここ一年半ほどの間、私は電話を受け続けるのにほぼ失敗し続けていました。理由は簡単で電話がかかってきても、LINEが来ても音が鳴らない!バイブレーションも光も。唯一音が出てくる連絡と言えばタイマーのみ。w

とは言え実際のところそれほど困ることもなく過ごせていたのは比較的頻繁にスマホを見ていたからです。それでも病院からの電話が三回ほど連続で入っていた時の翌朝などは焦ったりしていましたが。

スマホの設定をあちこちイジって通知の音や光、そしてそれぞれのアプリ毎の通知音などを変更してみたのですが、音も何も鳴らず。それでも「まあ、いいか」位のいつもの感じで過ごしていたのですが、つい先日嫁さんが側にいることを利用して「試しに電話してくれ」「LINE送ってくれ」等と小実験をしてみました。

そして結論はやっぱり「鳴らない」という事でした。という訳で今日ばっかしはもう少し詰めてみようと嫁さんとネットを調べてみたところ、問題解決。キーワードは「おやすみモード」でした。

嫁さんが横で読み上げてくれる「あなたのiPhoneから音がしなくなった時の対処法」というのを一つ一つ読み上げていく中におやすみモードという聞き慣れない言葉が混ざっているのに気が付きました。そこで、おやすみモードというのを調べてみると見事にON!になっておりましたので、それをワクワクしながらオフにすると「あ~ら不思議!」何も不思議なことが無くなり、全て希望した設定通りの音が鳴り響くようになりました。

馬鹿です。ありがとうございました。ところで一体全体誰がここをONにしたのでしょう。

自分です。

2021年11月14日日曜日

誰が考えてもオカシイやろ?

特別定額給付金の2回目の件でもう訳のわからない事態になってますよね。

960万円以下の年収の世帯「主」を持つ家庭の18歳以下の子供がいる家庭を狙ってお金を落とそうという方針らしのですが、極端な例として挙げられているのが年収950万円の二人の稼ぎ手が居る家庭には配られるけれど、年収が960万円であれば配られ無いという碌でもない算数。

そもそもの質問なんですが、年収960万前後ある家庭に10万円の給付って必要かということも一つ。更に出すのであればもっと「本当に」必要な所にカネを落とすべきではないかと思うんですが、そもそも「どこから渡してどこからは渡さない」と言うタイプの、その線引きが難しいような給付案自体が大変に筋の悪いやり方だと思います。

本当に自民党も公明党も他の野党の連中もいい加減にこういった税金をバラ撒くタイプのエイドは止めろと言いたい。本当にこの国の政治家連中ときたら己の財布と関係ない財布からだったら将来の税金の上昇とか人口の減少とか若年者の未来の困窮のリスク等という事に対して一顧だにしていないと言う印象しかありません。

あの都民ファーストの木下某のような恥知らずとおよそ中身は何も変わらないような芋虫のような連中ばかり。やっぱり今どき政治家になるような連中というのは世襲世襲と地元の看板を受け継いだ二世、三世、四世みたいな劣化し尽くした本物のクズが周りに神輿状態で担がれて出てきてるんじゃないかと考えてます。

この案に対してごく一部の政治家から激しい批判が浴びせられていますが、人気とその延長上の得票を得るために「パンとサーカスの世界」しか提供できないような、己の政治家としてのアイディアの貧困を恬として恥じず、既に真っ赤な税金の井戸から汲み出してバラ撒く金のことを得意げに語るアホな大多数のオッサン・オバハン政治家達が今回の選挙で選ばれていることに薄ら寒い日本の未来への絶望を感じます。

本格的にこの国の未来はかなり不味い。orz


2021年11月13日土曜日

陰謀論にハマる人々w

陰謀論にハマる人、ごく身近にいていつも嗤っています。

実は医局にその方面では有名人の某精神科医の先生が居られます。先生御自身は精神科診療の方面ではきちんとした方で「その方面に関しては」十分に信頼できる診断と治療をされておられるのですが、突出して特異(得意?)的なのは陰謀論に対する親和性の高さ。

もうそれはそれは驚くほど。そもそもコロナのことはあらゆるタイプの陰謀の巣窟であって、9/11も実は無かった方に与してますし、地球温暖化なんて云うのはそれを喧伝することで何らかの利益を得る人間達が組み立てた嘘らしいです。w

更に興味深いのはグーグルに対する不信感。もうその疑い方は堂に入ったもので、彼にとってグーグルというのは、ほぼ全地球監視網の支配者という感じの位置付けです!そのサービスはなんとしても避けようとしますし、Google Street Viewに対しては自分の家のViewが完全に出ない様にマスキングを依頼して靄がかかった状態にしています。私からするとそっちのほうがよっぽどキテレツで目立つでしょうとは思うのですが・・・。

今回のコロナ禍で良くわかったのは、科学的なdata drivenによる議論ができない人達というのがこの世には一定数居るということですね。大きな特徴は目の前にある数値が「そもそも嘘であって」という大前提であること。我々のようなwet labで這いずり回ってデータを掻き集めてきた人間からすれば、報告されてきたデータや論文の中には特別な条件下でしか成り立たないものや全くのデタラメもバッチリ混ざっていてその中から真実は何かを見つけることが我々の仕事の一つだと思っていますので、嘘データというのはプレゼンテーションをしてきた段階でその背景にある実験手技や使ったマテリアル、その実験を行った理論的背景などの説明を聞いているうちに殆ど必ず「?」「あれあれ」「おい、ちょっと待った~!」というような可怪しさが表出してきてそこをみんなから散々叩かれまくるわけです。

しかも、皆、世界中で重要な結論やデータというのは即追試されますので、嘘論文というのは徹底的に丸裸にされて論文撤回とまで行くわけで、引用もされずこの世の中から消えていきますし、後に世界を変えるような切っ掛けを作ることになった重要なデータと仮説が発表されたような論文はインパクトファクターが小さくとも、論文が短いものであっても世界は何千回とその論文を引用し続けて最後には教科書に載る重要文献となって行くわけです。

こうしてあっという間に消えたのがあのSTAP細胞なのですが、世界には世紀の捏造論文というのが幾つもありまして、小保方さんは「STAP細胞はありま~す」で、日本代表みたいな感じになっちゃってますね。

陰謀論にハマる人の特徴はどんなものがあるのかという事に関しては無数に語られていますが、こんな感じの説明が最も解かりやすいでしょうし、読んでいても比較的納得しやすいでしょうかね。

不当に扱われたと感じる経験を持つ人、精神病質など色々書いてありますが読んでいて純粋に面白いです。そういう視点を持ってその人達のキャラや人生の来し方等を見直してみるのも人間観察という意味では楽しみが増えるかと思います。^^

2021年11月12日金曜日

脱炭素と温暖化対策

もうずっと前から地球温暖化の話を聞いて育ってきた我々です。

スパコンのシミュレーションでも地球の平均待機音が1度上がるとこういう世界がやって来て、2度上がるとこうなって、3度上がると・・・と言うふうに其々に気味の悪い予測が出てましたけど、確か4度上がった世界ではもう破滅的なことがいろいろと起きるようなことを言っていた気がします。見たのがそもそも少なくとも十年以上前ですからはっきりとは覚えていませんが、家を薙ぎ払うようなレベルのハリケーンが普通に起こるとか言っていたような?

その為には脱炭素というわけですが、その実現のアプローチは多面的なようですけど、エネギー源としてみたら最近良く言われているのは一時期はメチャクチャ盛り上がった後その実現困難な高度の物理化学レベルから反動のように世間一般からは「遠い未来の儚い話」として消えていた核融合発電が再び今の時代、舞台の中央付近に舞い戻ってきた感じですよね。

あとは水素の内燃機関利用。実際のところ二酸化炭素を排出せずに水素を連続製造する方法は日本が結構研究としては進んでいるような記事がたくさんありましたが、頑張って欲しいものです。

電気自動車、電気自動車と大声で叫んだところで、そのエネルギー源となる電気の発生方法がダーティーなままでは「全く」どうしようもないし、電源ソケットになるスタンドの供給方法自体が今のままではこれまた「全く」追いついていませんし、今のままでCOP26の宣言を満たす方法論を早急に実現しようとすればやはり現時点での人類の技術力では原子力発電という方法が最も堅くて早いですよね。まあ、東北大震災の件以来日本ではほぼ無理っぽくなりましたが、このままではかなり目標達成は無理って気がします。

世界中で2040年代くらいまでには何とかガンガン核融合炉の商業的利用ができるレベルまで行けないかと頑張っているようですが、日本は技術的にも理論的にもかなりこの世界を引っ張れる有名人が揃っているようなんですけど、商業化において日本に勝利をもたらすためには大量のお金をつぎ込む必要があると言う時点でかなり「今の日本」には難しいのかな。

何らかの理論的・技術的ブレークスルーが近々起きて、我々の子供達の時代には石油と石炭をガンガン燃やしていたのが御伽噺になるような世界が到来して欲しいものです。


2021年11月11日木曜日

頼むから止めてくれ・・・

今日も一人、過去に喫煙者であった方が塗炭の苦しみを味わいました。

転入院されて来られた方で、話していて楽しい知的な方ですが、日に日に弱ってくるのが見え続けたこの2週間でした。もうかなり前にオペと放射線照射療法をされて一旦は良くなっておられた方です。

子供さんも居られず御高齢のお姉さん方がお二人居られるのですが、その方々をお呼びして最後のお別れをしていただきました。今だけなのですが、コロナ禍の一瞬の緩んだ合間の今だけ、病院の方針として「2度めのワクチン接種が済んで2週間以上経過した方々のみ」最後のお別れに限って短時間、一回2名までという制限付きで会っていただいています。

病状の説明をした後、お二人のお姉さんは御自分の車椅子の上で深々とお辞儀をされました。私自身がこの時点で出来ることと言えば、お薬を使って御本人の呼吸苦を取り除くことのみです。幾つかの段階的な手順が取れるのですが、お姉さん方が弟さんの姿を見てポツリと言われたのは「タバコなんか吸わんけりゃこんな事にならんかったのにな・・・」と言う一言。

肺気腫、頭頸部癌、肺気腫、COPD。どれをとっても私がなりたくない病気のトップ10に入ってくるものばかり。何れも強烈にタバコとの関連があるものばかりです。

恐ろしいのは、投薬で緩和しなければこうやって身の置き所も無いほどの苦しみにのたうつ患者さんを目の前で自分自身で日常のケアをしながら「まだ」喫煙という習慣から抜け出せないヘルパーや看護師がいるという事実です。これには毎度驚愕。

タバコというのはCOとニコチンで脳を麻痺させてるようなもの。喫煙という行為を通して長い長い時間をかけて多種多様の病気の種を自分自身の体のみならず周りの人間にも撒き散らしていきます。

日本に帰国して6年。一体何人の喫煙関連疾患の方々を見送ったことか。本当に本当にタバコが憎いです。タバコの帝国であったバージニアから帰って来た私ですが、その本元は今既にタバコとは関係のない土地になろうとしている皮肉。

もういい加減にJTは日本の人々に死をばらまくのを止めてくれと言いたい私です。


2021年11月10日水曜日

もうコロナの勢いは戻り始めたと思っています

実際に次の波はやってくると言われながら「何時やってくるんだ?」とよく話題になっています。

しかし、そこはデータから見ていくしかありません。スパコンのシミュレーションでは1月の半ばとか、人によっては12月中には等との意見がありますが、ここ名古屋ではそのwaveの端緒が既に見え始めていると思っています。その根拠は下のグラフ。

先ずは今年の3/7から11/9までの愛知県の新規感染者数のグラフを出してみました。

一見するとピッタリと収束しているように見えますよね。
ではそれを部分拡大して、8/29から11/9までの変遷を見てみると・・・。
何だかずーっとフラットであった部分の先に小さな何かが見えてきてませんか?実際にその先の部分を拡大してみたのが下のグラフ。期間を9/22から11/9までの所をみると既にこの10日前後の部分ではゆらぎが大きくなっているのを観て取れます。
更に、私地震が先週末にイオンに買い物に行って撮った写真を下に出しておきます。採ったのはイオン・シネマの真横。
三密なんのその!w
恐らく、この期間しか味わえない短い短い低リスクのひと時。ここからの感染再爆発のリスクは当然孕んでいるわけですが、多くの人達がワクチン接種を行ってある程度の免疫が保たれた世界というのは短期間しか出現しません。三回目の免疫ブーストまではまたしばらくは小さめの波、若しくは感染者は増えても重症入院患者は増えない世界が出現するような気がします。

飲み薬がそこまで来ています。リスクはある程度あるとは思いますが、今まで伝わってきている情報を読む限りでは、どうやら薬の効果はかなりの期待が持てそうなレベルのもの。

私自身はある程度楽観的になってきています。今、ワクチン接種をしていない人達の間でまた感染の伝播が発生している諸外国。娘達が三度目のショットで守られることを期待しつつ、我々医療従事者も三度目のショットをじっと待つことにします。


2021年11月9日火曜日

死刑になりたかった?

13年前にも同じような馬鹿がいました。彼の母親は廃人のようになり、弟は自殺しましたが。

ところが、ここ最近は立て続けに「二人以上殺せば死刑になるから」等という戯けたことをほざく馬鹿共がボウフラが湧くが如き勢いで出現しています。一体こいつらは何なんでしょうか?アメリカだと銃を使った信じられない数の大量殺人事件がよく発生していますが、日本でもついにそれが常態化するのでしょうか、それとも常態化する前触れなのでしょうか。

こういう異様・不気味な連中が我々の周囲に実は潜むかのように存在しているという不気味。我々の周りには当然精神の異常や失調を伴う人々が当然います。それは皆人間だから。しかし、人を殺すとか傷つける人々というのは残念ながら社会的存在の中で協調を求める近代社会においては当然のようにシステムの中で一定の場所に隔離されてしまいます。例えば精神病院とか刑務所、そして場合によっては死刑も。

社会で普通に暮らす姿勢の無辜の人々からは見えてこないと思いますが、人を殺めて刑務所には行かずとも、そのままその一生を精神科の病棟で終えるような人々も全国には沢山います。しかし中には再度釈放され残念ながら再び人を傷つけ殺める人も・・・。

こういった人達の「異常性」に対して例えば精神鑑定で彼等が統合失調とか何らかの精神障害があると判定されたら罪1等などが減じられるものなのでしょうか?世間の判例を見ると、そのあたりのせめぎあいは常に激烈で所謂「犯人側に緩い判決」が出た時の世間の多くの反応は当然の様に苛烈なものです。

もちろん、私もその犯行のクソっぷりと被害に遭われ、怪我したり亡くなられた方々の無念と理不尽さに猛烈な怒りを私は覚えますが、そこは法治国家。多くの意見を反映させながら最終的には国民の多くが納得する方向へ収斂していくのでしょう。(時間はかかってもそうなっていって欲しい。)

だからと言って、その被害者が自分の家族だったら・・・。やっぱり殺しに行く可能性が高いかも。

嫌な事件の多いこの頃です。名古屋も多少なりとも大都会。おかしな事が公共交通機関で起こらないことを心から祈っています。


2021年11月8日月曜日

給付金バラマキに思う

岸田政権が公明党に引っ張られて給付金のバラマキにつきあわされそうです。

そもそも公明党なんていうのは犬作の個人崇拝団体。もともとは貧しき人々の集う互助組織のような感じだったものが、次第次第に変質して今のようなヒドラのような集団に変質してしまいました。

遠い遠い親戚の中にも親父さん達は公明党というか創価学会の熱心な信者だった家族がありましたが、子供達にはそんな様子は欠片もありません。いわゆる二世、三世の世代で学会とは縁を切った連中も最近は沢山いるようで、今の時代に新聞を読む読者が急速に減っているのに歩調を合わせるのと同様に日本中の多くの巨大宗教組織が急速にしぼんでいるというデータがあります。そもそもが必死に票をまとめ上げる選挙でさえ次第に集めきる票数が減っているのは比例代表での数の変遷を見れば明白。以前は病院に来た学会員が選挙前に意思表示の出来ない患者の手に手を添えて期日前投票をとったりしていることもありました。

基本的に呉越同舟とまではいかなかったもの、自民党と手を組んだことで安保法制などで協力できない人間もいましたし、自民党は自民党で毒まんじゅうを食べたわけですが、基本的に自民は自民で単独過半数を維持しているわけで、宗教団体の政党などに寄り掛かる必要性は薄らいでいるとは思うのですが、今後もしも票を減らした場合の事を考えてなんとなく捨てないんでしょうね。保険として。

今回の自民党の選挙後の金のバラマキ、前回のコロナ給付金でもそうでしたけど、まさにローマ帝国における寓話となったパンとサーカスではないでしょうか。

今日本に必要なのは日本人の多くが過去数十年の栄光を忘れきれずに陥っている日本はまだ強いという錯覚を捨て去り、没落の道のりの真っ只中にあることを自覚していかないとまさに取り返しのつかないことになると思うのですが。

下に合わせるのではなく、皆を上に向かわせる大局観を持った施策を行うべきであって、こんな弥縫策を繰り返したところで世界における日本の競争力は戻ってこないし、最終的には全員が沈む方向に向かうだけ。人が資源の国で人を育てるにはどうすれば良いかを考えずに一体政府は何をしているのでしょうか。

トップが駄目だと云々とみんな散々云うけれど、結局はそのトップは下々のその他大勢の中から選ばれてピックアップされる訳ですから、残念ながら日本という国の全体の質が落ちている間接的な証拠なのかも知れませんね。それでもマダマダ若い人を含め有能な人々は沢山います。

海外に出て日本を捨てずに日本で活躍してもらいたいなと思うんですが、その人達が呆れて海外を選びたくなるような政策の連発はそろそろ止められんのかな・・・。


2021年11月7日日曜日

嫁さんへ贈った革製品のrefreshment

二年前のクリスマスプレゼントとして嫁さんに贈った革製の小型リュックのrefreshmentに行ってきました。

午前中は息子の仲間達と共にスタンプラリーに参加するために牧野ヶ池緑地に行っていたのですが、そのラリーでエコバッグ一杯のお菓子を貰った息子は幸せ一杯モードになりました。それを確認した我々は午後もまだかなり時間があるので、夕食時までにまだなにか大きめのことが出来るということで私が提案したのが日常的に嫁さんが使ってくれているレザーのリュックをもう一度綺麗にして貰おうということになりました。

次女はベジタリアンの延長で、アニマルの革が日常生活の中で使われる事に心理的抵抗感があるようで、服も小物もレザーが入っているものは決して使いません。そんな娘を持つ私ですが革製品は大好きで、特に使い込んでいく時に革が醸し出す経年変化というものに魅せられています。

新品の革には決して出せない人が使い込んだときにだけ初めて出てくる「使用感」には何者にも代え難い時間を流し込んでいる感じがして来ますが、それが好きか否かは人それぞれなんでしょうね。私の場合は更にこの使い込み感に加えて修理等をした後が入ってくると尚良し!で、私が亡くなった後ももし子孫達がそれを修理しながらでも使ってくれたら嬉しいんですけどね。w

さて、我々が行くことを電話で予め告げて向かったエルパソと云う阿久比(あぐい)にある革工房までは牧野ヶ池から40分ほど。もう既に何度もそこを訪れてその雰囲気を愉しんでいるお店なんですが、またコロナが落ち着いた今の瞬間に久しぶりに訪れたら相変わらずの良い雰囲気!何だか忙しすぎてバックオーダーを処理するのだけで大変な御様子。みんなエルパソの革製品の良さを知っているんですよね。

結局、飛び込みに近い形で持ち込んだ嫁さんの「少し疲れてきた風情」のあるリュックを嫁さんの要望をちょこっと聞いた後すぐに作業に取り掛かってくださって一時間ほど集中的に御仕事をしてくださり、勝った時よりも一段と良い色味と風合いのリュックに再度変身して戻ってきました。

しかも、お代は固辞され当然のようにアフターケアのような形で処理されました。プロが使った一時間という時間にお金を払いたかったのですが、それは受け付けず大変申し訳無い限りでしたが、それがポリシーなのでしょう。最後に私は共同で仕事をされている息子さんが作られていた名刺入れを購入させていただきました。

マスターたるお父さんとは店を発つ前に当方から新たに作って頂きたい当直用の大きなトートバッグのラフなアイデアを伝え、制作のための意見交換を行わせていただきました。

家に帰ってきてからは前もって買っておいたシュークリームやドーナツを頬張りながらケンタッキー・フライドチキンを食べて嫁さんの日曜夕飯作り負担軽減に協力させていただきました!


2021年11月6日土曜日

貧困ビジネスの深い闇「奴等を信じるな!」

今ものすごく頭にきていることがあります。

それは、私の勤める病院に入院している患者さんなんですが、大学病院から多発骨折などの多重の外傷の処置後に一旦「ある事情」を解消する時間的猶予を置くために役所等の公的機関が介在している案件です。そして、これだけではなく他にもこれと同様のある種の「縛り」から逃れるためにこのような期間を設けることは私達の病院では普通です。

一体どういう事かというと。いわゆる貧困ビジネスという異様に重層的な悪の搦め手からズーッと生かさず殺さずで搾り取られ続けている人々を救うための準備期間を作っているのです。

貧困ビジネスというのは福祉という錦の御旗を被った極悪な連中が基本的に生活保護や障害者手帳を受けている人々を極めて劣悪な環境に放り込んで、そこから生きていくための最低限の必要経費のみを残して全てをその人達からかっぱぐというトンデモナイ虐待の連鎖です。

たちが悪いのは、こうやって絞り取られる側の人達というのは身体的、知的に障害がある方々が多くそういう人たちの多くはヤクザやそれに類する人間に対して何も言うことが出来ずに、そういう連中の食物連鎖の最下層の栄養分として組み込まれていることです。本人達は精神的にも支配されていることが多く、己が何をされているかということを理解できない、または理解出来ていてもどこに逃げていけば良いかはわからない、若しくは脅されて逃げ場を失ってしまっている等というパターンがあります。それが更に酷くなると「僕は帰らないといけない!」と言っていくら医師が説得しても、ソーシャルワーカーが説得しても警官が説得しても既に悪の巣窟と判明している暗い穴の中に戻っていく人が「驚くほど多い」のです。orz

上にも書きましたが、これは本当の福祉とは全く真逆の収奪・搾取の為の悪の経済行為であって、福祉とは全く何の関係もありません。「我々は人助けをしているだけ」などと嘯くクズ共を全員刑務所に打ち込んでやりたいくらいです。

書こうと思えばそういった施設が名古屋においては具体的にどこなのかズラズラと挙げる事が出来るのですが、事件としてあげられたときにここぞとばかりに体験談を書き加えようかなと考えてます。

全くトンデモナイ禿鷹共が福祉の名前で他の日々本物の福祉を薄給のもとでしている人達の名前まで汚し続けているのです。厚労省や警察はもっと内偵を強めてバシバシと屑共を検挙していって欲しいと思います。

これに関連した話は追加でそのうちまた書いていくつもりです。


2021年11月5日金曜日

次女の運転免許失効

やはり私の子供です。

常々、いろいろな公的文書などの日付や締切りに関してなるべく先延ばしにする癖のある私ですが、これは小学校の夏休みの宿題からの連綿と続く私の基本キャラでした。最近でこそ患者さんが関与する書類に関しては怠ける気持ちを叱咤激励してサクサクと処理を進める方向で仕事をするようにしていますが、その他の事はやはり嫁さんに脅されるまでなかなか手を付けません。要するに根っ子の所はダメ人間です。

さて、常々そういう私と子供達の行動比較というのが嫁さんから為されていたのですが、今回もまた一言頂きました。曰く「親子ね~」と。

そこに話が至った発端はアメリカにいる次女への私からのメッセージでした。今回のアメリカにおける選挙で、私が次女に「ピッツバーグ市長にはEd Gaineyが選ばれたけどあんあたは選挙に行ったんかい?」と聞いたのですが、その答えが「I couldn't register to vote bc my driver's license is expired.」と涙顔の絵文字とともに送り返されてきた事を嫁さんに話したからでした。

何とも・・・ということですが、結局、日本にいる一年ほどの間にライセンスの延長申請をしなかったために今回のような事になったわけなんですけど、日本であれば通常は失効しても国外にいる正当な事由などがあればかなりの長きにわたって講習などを受ければ再発行が為され、そう簡単には免許は失効しません

ペンシルバニアの場合はどうなっているのかよくわかりませんが、娘は果たして調べてからもの言ってるんでしょうかね?おそらく駄目だった~で終わっているような気もしますが。

何れにしてもアメリカでの自動車運転免許証取得は猛烈に簡単かつ取得料も激安なので、失効したとしてもどうって言うことはないんですけどね。また、さっさと取りに行けばいいだけの話です。これが日本だったらやたらと面倒なことになりますし、基本的には自動車学校の為に献金するような制度になっていますからショックでしょうけど。幸いそこはアメリカ。

Having a driver's license is a privilege, NOT a right.という有名な言葉もありますが、その点をよく噛み締めて、再度ライセンスを取得していただきたいものです。w 


2021年11月4日木曜日

止まらない虐待死

想像を超えた世界のことを想像することがあります。

しかし、それはあくまでも超えることは出来ない世界。自分がニュースやネットで見聞きする幼児虐待とその結果としての死の報せは毎度毎度強い嫌悪感と怒りを私に呼び起こします。しかし、実際に報道されるような苛烈な、俄には信じられないような虐待を3つや5つの子供達が今もこの日本のどこかで受けているのかと思うと胸が詰まりそうです。

自分で生んだ子であろうと、他人の子であろうと私はどうにもこうにもならないくらいみんな「可愛いな~!」「頑張っとるな~!」という気持ちが盛り上がって愛おしさが溢れ出てくるんですが、そういう気持ちが少しも生まれてこない一定数の人間がこの世には存在するようです。

世の中では子供を愛せない人は親から虐待を受けてきたとか、辛い育成環境を生き抜いてきたとか言いますが、私はそれを言い訳にする事には強い抵抗を覚えます。理由は自分自身も実は若い頃の親父からはかなり厳しい体罰を受けてきたから。親父が仕事を終わって家に帰ってくるのが嫌で嫌で堪らなかったし、それを人に訴えることも出来なかった過去があるからです。

張り飛ばされる、蹴られる、壁に突き飛ばされるなどという事は私にとって日常でした。今だったら恐らく周囲の人が気づいたら警察に通報するだろうし、児童相談所が頻回に訪れることになっているような家庭でしょう。しかし、私自身はそういって育てられたからと言って自分の子も含めて世間の子供達も、一瞬たりとて愛情を感じない瞬間はありません。

それでも。それでも、皮膚が焼けただれるような熱湯をかけられたことはないし、寒空の下で何度も何度も震えながら夜を過ごしたことはありません。そういうlife threatningな状況で過ごしたり、neglectで全く飯を食べさして貰えずに骨と皮になって殺されるような状況も経験していません。

それは私の想像を超えた世界。しかもその地獄を経験させられているのはまさに本来はあふれるほどの愛情を受けるべき、そして我儘を言いながら親子で絆を築き上げていくべき幼子。生き地獄という言葉はまさにそういう状況に置かれた子供こそが経験しているものでしょう。愛情をかけてくれるはずの親が己を殺しに来る。あり得ないことが起きているのがその地獄です。

先に進むことのできない人手不足の児童相談所に代わって若年者対応に専従する警察とスムースな令状発行を可能にする司法によるレスキュー部隊と、震え上がるような苛烈な刑罰をペアにして素早いレスキューをしてほしいなと思います。

だからと言って問題は恐らくほぼ何も解決しないでしょうね。それでも、「より良い方向」と言う意味では先ずは絆創膏以上の働きはすると思えるのですが、どうにかなりませんかね。もっともっと議員などを使った種々の制度の改革を進めていかないと思います。

今度議員と話す機会あったら他のことは一切抜きにして言ってみようかな。


2021年11月3日水曜日

逆走オバハン

56の私から見てもオバハンと見えた感じの髪全体が白髪の女性。

私が週一回の在宅診療のバイトに出ていたときの事でした。運転手さんの隣の助手席には看護師さん、そして後部座席には私が乗って移動というのがいつものパターンです。その日は早く仕事が終わって病院の方へ戻っていました。

黄金の大きな交差点を右折使用したその瞬間・・・目の前におかしな動きをする真っ赤な現行型プリウスが出てきました。何だか運転席の白髪のオバサンがキョロキョロしながら助手席の若い女性と共におかしな方向へ進んでいきます。そのおかしな方向とは何と4車線ある我々が走行してきた反対車線ではないですか!

それを偶然後部座席から眺めていた私は思わず「おいおいおいおい!オバちゃん死ぬよ!」と低い声で呟いていました。

ゆっくりと反対車線に入っていく赤い車体。そして、やはり流石に気づいたのでしょうか、それとも助手席の若い子に指摘されたのでしょうか、その次の瞬間いきなり車は停まってその入ってしまった反対車線側でUターンをはじめました。orz
高速の下を走る対向8車線。緑の矢印は我々の右折。赤はオバちゃんの曲がるべき方向なのですが、細い赤線のように対向車線にヨタヨタと飛び出してきてそこで反対にターンして我々の来た方向へと最終的には入ってきていました。

すでに私は右折していたので、後ろを振り向きながらそのあり得ない光景をじっと見つめていたのですが、おそらくその反対車線側の車も驚愕の赤いプリウスに驚いて停まっていたか徐行したのでしょうか、激しい衝突音などもしないままそのオバサンの車はタコの足のような動きをしながら最終的に我々の後ろの方へやって来ました。

それを見て私が思った事は以下の一言。
「勘違いと認知機能障害の相手は避けられない・・・。」
避けられるとしたらそれは幸運。避けられなかったらそれは不運。

恐らく日本中でこんな事故にはならなかった大事故寸前のインシデントが発生しているのでしょう。そしてある時は自損事故、そしてある時は悲惨な大事故にも。車の安全装置の進化はまだまだ足りないと痛感しました。


2021年11月2日火曜日

長女のstudent loanを一旦払い切る事に

以前から長女にオファーしていたのですが、ついに決断したみたいです。

そもそもアメリカのstudent loanというのは利率がバカ高。娘のもので6%というビックリ利率の返済が待っています。しかも学生ローンはそもそもが異様に高騰し続けるアメリカの大学及び大学院の授業料から発生するもので、そのアメリカ全体での負債総額は巨大です。一番下の記事タイトルにその内容を書き込んであるビジネス・インサイダーの記事の元リンクがありますが、もう何というか・・・。

以前から有名ですけど、何とアメリカのstudent loanは医療破産とは違って、破産を宣言したからと言ってその返済義務からは通常は逃れられないという恐ろしいターゲット補足型のドローンのような借り手にとっては絶望しか無いような気味の悪いローンなのです。

長女は幸いにして巨額の”真の意味での”奨学金(スカラーシップ)を毎年頂いてアシストしてもらっていましたが、それでも全米で1,2位を争う高い授業料を払わされるJohns Hopkins Univ.ですから、少し残ったloanでさえも結構な額です。

更には大学院のほうもNYUに行っていますから、もう大変。そもそもコロンビア等もアクセプトされていましたが、授業料と生活費だけで毎年10万ドル程度かかるレベルですからとても通わせてあげられません。そこで、スカラーシップが大きくてより本人の将来の仕事の実務上のプロセスに直接役に立つということでNYU一択となりました。

ところで、この2つの学校の合わせた残額ローンは・・・という事で長女に聞いたところ$38,000とのこと。そこで利率はと聞いたところやはり変わらず6%!バカらしい利率です。私が$20,000、娘が残りの$18,000払うからという話で娘が切り出してきました。私が「まずは全額出そうか?」と言ったのですが「それはいいわ」とご遠慮の様子。

という訳で、アメリカの娘の口座に振り込んで話を進めるということになりました。

で、娘に聞きました。「お父さんへの返済利率はいくら~?」とわざと聞いたところ、「ゼロ^^」と即答されました。まあ、もちろん何も期待しておりませんが。そもそもオレに返済する気あるのかな?w



2021年11月1日月曜日

家族で選挙の投票に行ってきました

第49回衆議院選挙に行って投票してきました。

実は愚かな私の間違いで先週末に一週間早く間違えて夜の投票場に行ってきて「あれ、おかしい!閉まってるよ?こんな事ありかい。」等と会場の周りをぐるりと一周した時に後部座席の嫁さんから「一週間後の31日じゃなかった?」と言われハッとしましたが時既に遅し。己の愚かさを単に再確認したのでした。

これに類したことは私の場合いろいろと時と場所を変えて繰り返されておりまして、この程度はまだ序の口です。w

さて、いつもの如く息子の手を私が引いて体育館の中に設置された投票所へ入っていきました。まずは息子の愛護手帳を見せて生年月日を言った後、私自身の年齢を言って2枚の投票券を頂きました。愛知2区の候補者2名から1名を選んで息子の手を添えて一緒の名前を書きました。そのあと、投票券を折りたたみ立会人の見ている前で息子と一人ずつ投票箱へ投入。

次は比例の政党名と最高裁判所裁判官国民審査に移動。これまた二人で丁寧に折りたたんで投票して最後に投票したところで、体育館の外で犬を抱いて待っていた嫁さんとバトンタッチ。五分ほど待っていると嫁さんも出てきたので、その後は昨日ここに記した如くモリコロパークへと移動したわけです。

今回気づいたのは投票用紙がプラスチックだという事実。道理で折り畳めないし、皺もつき難そうな投票用プラスチックペーパーでした。

夜の帳が降りて家に帰ってきて開票結果を見つめていたのですが、そもそもが私の選挙区はいつも革新側が勝つ選挙区。碌でもない輩が毎度私の投票の敵役として勝ち続けます。orz

今回もダブルスコアで破れましたが、負けた候補者は比例で復活したようです。それでも、選挙に詳しい当院の理事長先生に言わせると以前は全国の中でも異様なレベルで負け続けるほどの保守が弱い地盤だったとのこと。という訳で、これでもその当時と比べるとこの20年で相当に保守が強くなったということでした。

岸田政権最初の審判で自民だけの単独過半数を維持しましたが、幹事長の甘利さんが負けるという異常事態が発生しました。最初何も考えずにZEROの選挙特番で女性キャスターが壊れたレコーダーのように落ちた候補の話を聞かずに「己の結論のみ」を繰り返し押し付けた挙げ句、時間切れで甘利さんとのインタビュー(というか、セットアップ)を終わらせていました。

まあ、こいつらはもとよりマスゴミ。ゴミらしい司会進行で何よりでした。相手が何であれ、ああいう司会進行は実に失礼千万で、ヒスを起こした中学校の女子生徒会役員かい!と嘲笑ってみていました。大人の会話のやり取りというのはまずは相手の話を聞いてその中から意味のある言葉を探り出していくプロセスやろ?本当に日本人というのはプロと自称するレベルでこれかい・・・と呆れるばかりです。本当にディスカッションというのが下手ですね。(そもそも確信犯的に「相手を怒らせるために」そういう返しをすると決めていたのは間違いないでしょうが。実にクソでした。)

ますます政治関連の報道番組なんて言うのは見る価値など無いなと思った秋の夜長でした。