昨日の訪問診療は散々でした。
午前は何事もなく普通に終了したのですが、お昼休みが終わって午後の診療のために中村区の周辺を回り始めた第一軒目の入り口に立つべく後部座席から車外に出た瞬間に胸に異様な感覚が起きました。
ドクン!と言う感じが始まった後、私には何が起きたかすぐに理解できました。20年前にNIHで戦っていた頃、家でチビ助だった息子を風呂に入れるべく裸で追い駆けっこし始めたその瞬間に、急に胸がどきどきして止まらなくなりました。その数は脈を取り切れないほど。
当時、隣のアパートに住んでいた小児科のO先生のところに電話をして近くの病院に一緒に行って貰うことにしました。おそらくPSVTだろうなと思いながらすぐに病院に着いてECGモニタを着けてすぐにPSVTの宣告。当初190程度あったものがそのまま待っているうちに130程度までドロップ。更に数分で120前後まで落ちました。
基本的に100以上は頻脈と呼ぶのですが、ドクターは取り敢えずこれくらいなら様子を見たまま家に帰っていいよ、との御宣託だったので車でそのまま帰りましたが、来た時にはドクターから「車を運転してくるのはいかんでしょ!」と当たり前の事でたしなめられました。w
そして、本日起こったことはまさに同じ現象。車の後部座席から看護師さんと運転手さんに謝りながら、近くの通称「中村日赤」(=第一日赤)の救急外来に入っていきました。持っていたパルスオキシメーターでは脈拍205!結局20分ほどかかってEMルームに入るとあっと言う間にいモニタリングを全身に着けられ直ぐにカウンターショックまで着けられラインを取られて輸液開始。
研修医達が入れ代わり立ち代わりやってきて問診や治療の説明をしようとしますが、私が医師と解かった瞬間に単に作業だけに専念。w
ATP(アデホス)を少量静注して一瞬だけ気持ち悪くなった直後に脈拍が半分になりました。いつもは患者さんに日常的にやっているのに自分がされるとこんな感じなのかと初めて理解できました。
疲れていたりストレスがあると出やすいこの不整脈。早寝早起きや飲酒禁止を暫くは心がけねばなりません。しかしな~。仕事はきついんだよな・・・。手を抜けないおじさんです。
万一これが数ヶ月で再発するようだったら、アブレーションという方法を使ってreentry回路を焼き切る方法がありますが、起きないような生活を心がけたいと思います!
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