結局日本の一部の元プロ野球選手による大外れ予想は別として、他の多くの人達が予想したように満票でアメリカンリーグのMVPに選出されました。(ナショナルリーグはフィリーズのハーパー。)
大谷選手以外には申し訳ないけれど、少なくともMVP選出の記名式の投票で大谷以外の名前を書き込むとしたら、彼以外の名前を書き込むという行為自体で注目を浴びたい人間だけでしょうし、そうなるとそういう行為を行った人間の「解説者・識者・記者」としての生命に傷をつけかねません。いわゆる「公平性・妥当性」の欠如を自ら認めてしまうということになるでしょうから、まともな思考力がある人なら怖くて書けませんよね。
それにしても、シーズン終盤はどうしても記録の上積み阻止のための投球忌避等がありましたが、それでもそれ迄に十分な積立があったために二刀流の価値が失われることは全く無かったですもんね。(大リーグ4年目の今シーズン、ピッチャーとして9勝、156奪三振、バッターとしてホームラン46本、100打点、26盗塁で、史上6人目のホームラン45本、25盗塁を達成。)
今回の記録を見ていると、とても人間の仕業とは思えないような凄さでした。単純な本数と勝利投手数も然る事ながら、その投球速度とホームランの飛距離はアメリカの野球中継のプロ達を大喜びさせるのに十分。何よりもエンジェルスの大谷グッズの売上高がその人気のバロメータなんですが、敵地に行っても相手がスタンディングで喜んでくれるというのは一種のレジェンドですよね。
しかし、本当に彼が凄いのは去年のアメリカでのいろいろな出来事をきちんと乗り越えて今季はその出来事がまるで今年のドラマのための伏線のようになってしまった事でしょう。二刀流が全く効かない上に両腕のオペをした異国から来た英語に馴染めない、しかし才能と意欲に溢れる青年がこうやってアメリカという異国の地で有り得ない程の大成功を収めたことを心の底から祝福したいと思います。
もし今年も駄目だったら降格や馘首もあり得るのがアメリカのプロスポーツの世界。次の才能が列をなしている訳で、待った無しの世界でこうやって一年できちんと結果を見せるのはホンマに凄いことです。今年のシーズン開始の時点で何だか今までとは別人のような凄い大胸筋と下腿を見せていたのはきちんと体を作り込んでいた結果だったのでしょう。間違いなくトレーニングのプロのベストアドバイスを受けながらやりきった彼の努力と才能と成功には私の子供達と変わらぬ歳なのに改めて頭が下がります。
彼のことですから、来年も今年の結果に全く驕ることなく淡々と努力を積み重ねてくるはず。怪我する事なくこれから何年も素晴らしい活躍を続けて欲しいものです。日本人とかなんとかチッセー事など気にせずに宇宙人として歴史を刻み続けて欲しいものです!
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