2024年4月25日木曜日

アメリカの家の改造続く

いやいや、金を幾ら積まれてもこの仕事は出来ません!と断言できる仕事を見せつけられました。

家の前にある巨大な木の話は既に書きましたが、遂に今回それが切り倒されました。改めてこれら一連の写真等を見てみると、何ともドでか過ぎて個人的にはどんなに金を積まれても無理だなという作業だという事が良く解りました。

いわゆる「命が幾つあっても足りない」というレベルの作業。まあ、百聞は一見に如かずです。
最初に切り落とされた大量の枝葉だけでも凄い量です。
最終的に切り落とされた幹の切り分けが進んでいます。
残った幹は最後に切株も含めて処理されるのです。
取り敢えず、一人の怪我人も出さずに作業を終えてくれたようです。冗談雨季でこの高さから落ちたら即死以外の何もあり得ません。家の前にそんなスティグマを付け足したくは有りませんので、何よりでした。

2024年4月24日水曜日

上には上が、先には先が

専門性と経験と云うのは医療では大切です。

医療に限らず、学問の世界でもどこまで行っても凄い人というのが居て、上には上というレベルが常に存在しています。記憶力の凄い人、発想力の凄い人、論理的思考力が凄い人、スキルが別次元の人物、そのうち二つが凄い人、三つも凄い人、そして全てが凄い人というのが居て、日本でもアメリカでもそういう人達を見てきました。

勿論、アメリカは世界中から凄い人達が集まってありとあらゆる分野で競争していますから、その頂点の尖がり具合も日本の高レベルの尖がり具合以上に別格の尖り具合を見せます。医療もここ10年以上はアメリカからの改革の流れが日本でも応用されるというパターンが普通になっちゃって残念ですね。本当は日本発、海外へと云うのが多くあって欲しいという思いは強いのですが。

しかし、まあ翻って日常診療の話になると話は一段落ち着いてきて、日本における私の日常生活の医療圏ではそういったピッカピカの超高レベルの医療のど真ん中を日々利用できる環境からは程遠く、その技術の恩恵を「間接的に」受けてはいても裾野のさらに端っこで種々の先端知識のおこぼれを使わせてもらえる、もしくはそういった医療機関への紹介で物事を進めていける環境に居るというのが実情です。

それでも、日本、特に名古屋などの大都市圏は十分に先端医療を「異様に安価に」利用出来る環境だと強く思いますし、恵まれていると思います。

実際に、こういう環境の中でもあちらこちらにぽつもつと凄腕と云うのは潜んでおられて、それぞれの分野で「この人に頼めばかなり安心して任せられる」もしくは「この人で駄目であれば諦めがつく」というレベルの人は居る訳で、やはり大都市圏は医療事情に関しては幸せだなとつくづく思います。これが田舎になると、あそこの病院で何もかも完結せざるを得ないというのが普通で、(受け入れる側の医師もそれが解っているので、殆どの場合、断る事もしません。)一部の金持ちを除けば地元を離れて治療を受ける為に名医の下に寄っていくという事はなかなか現実的に難しいというのが事実だと思います。

ここで気を付けておかねばならないのは、週刊誌などで毎度特集が組まれるような記事に出て来る医者達が必ずしも「名医」では無いという事。ああいうのは金払って載ってるのも多いのです。w

調べるのなら、地元の知り合いの医者に聞いてみるのがベスト。知り合いの伝手を辿ってでも「手の届く範囲の正解手」というのが見えて来る筈です。何かあったら手間暇時間をかけていろいろと伝手を辿って正解手を探しましょう!

内部事情を知っている側からすれば、大学病院が正解とか言う事も「決して」もしくは「必ずしも」ありませんので、そこは御留意くださいね。

2024年4月23日火曜日

バカとアホウの絡み合い

名古屋で判決!という事でネット上で「頂き女子りりちゃん」と名乗り、恋愛感情を利用して男性3人から計約1億5,500万円を騙し取ったとされる渡辺真衣被告(25)に対し、懲役9年、罰金800万円(たった!)の判決を言い渡しました。裁判長は男性の好意につけ込む狡猾な犯行と述べております。

渡辺被告はマッチングアプリを通じて男性達から上記の現金を騙し取るだけでなく、詐欺の手法をまとめたマニュアルを名古屋の別の女に販売してまた新たな別の被害者を作り出していたといいます。被害者の中には生命保険を解約してほぼ全財産!を渡した人もいたというのですが…。ひとこと言わせてください。

騙す方も騙される方もバカ。しかも究極の。orz

被害者のおっさん達には大変申し訳ないのですが、この見かけからして頭の非常に悪いりりちゃんと、それを騙して金を巻き上げ続けた糞ホストと、騙された3人のおっさん達、そしてマニュアル買い取って他の人間を騙した女…みんな纏めてバカとアホウの大競演状態。w

もうホントに屑とゴミとがお互いのポケットに手を突っ込み合って上納金を吸い上げる仕組みそのものです。

悪いんですけど、まともな男で50過ぎであんな話し方をする、(申し訳ないけど)あんな激厚化粧の不細工に数千万突っ込むって、思考回路が焼き付いているとしか思えません。どう考えても、おっさんも下心があって金を貢いだはずで、最終的にこの女と何らかの成就を期待していた筈。まともな大人なら客観的に見て「被害者」として名前や顔を見せる事自体が世間の笑い者というかとんだ赤っ恥です。

知り合いのおばさんにこのりりちゃんの話をしたところ、当然ニュースで視ていたとの事で、「ホント、騙される方も騙される方よね~。腹の底から笑っちゃった。」とその後もゲラゲラ笑いながら話していました。まあ、女性の視点から見ても「おっさん、何やってんだか…」というのが本音じゃないでしょうか。

いい歳こいて正常な判断力無さ過ぎ。犯罪としては許されるものではありませんが、構図全体を俯瞰するともう、言えることは一言「情けない」です。

まあ、若い女性の9年間というのは貴重な時間。これを奪われるわけですが、果たしてこれ以上裁判を続ける資力があるのか?まあ、こんな女に再び全国から「篤志家のおじさん方」がまた投げ銭してくれるのかもしれませんね~。

平和な日本です。w

2024年4月22日月曜日

久しぶりにPCを掃除したら大変な事に

まだまだふるさと納税の還元率が素晴らしかった頃。

野ブタ聖子が弄って還元率をガックリ下げて以降はかなり冴えない制度になりましたが、私が日本に帰国して暫くしてその制度の存在に気づき、使用し始めた6年ほど前くらいではまだまだそれを申し込むのに「お得感」の高い制度でした。

そのころは、今と違って余りその使い道を考える事も無く、日用品にその使い道を振り分ける等というようなやり方も習得しておりませんでした。そこで一念発起して支払ったのはある会社のゲーミング用PCを購入。

その当時のほぼ最高のグラフィック・ボードを搭載したものを手に入れたのですが、結局このPCは今現在完全に息子のYouTube閲覧マシンになっていて、ほぼグラボの性能など何の関係も無い事になっています。

昨日、息子が外部のショート・ステイを利用していたため、このマシンは今晩は空き状態。そこで、ちょっと懸案にしていたアメリカから持って帰っていた他のPCに入っていた二台のHDとこのPCを繋いでデータを吸い出すことをする事にしました。あと、DVD-RWも接続する事。

そこで、PCをオープンしてシャカシャカと中を観察してみるととんでもない事になっていました。

そうです、有り得ない程の大量のダストが中に積もってありとあらゆる排気口を塞いでいたのでした。箱ものPCアルアルですが全くもってこれでは高級集塵機。w これでは

そこで徹底的に中の掃除をする事にして掃除機を持ってきてブラシをあてがいながらどんどんと埃を吸っていきました。途中で、余りの埃の量に掃除機が警告音と共に停止して埃目詰まりを告げましたが、ダストを捨てた後に再度クリーニングを継続。最終的にはそれなりに奇麗になりました。

後はHD等をカチャカチャと繋げていきましたが、あると思っていた余りのSATA cablesが見当たらなくて作業を一時中断してパネルを閉じました。

その後、アマゾンでケーブルを何本か注文して終了。明日には接続する事が出来るでしょう。
いやあ、それにしてもこういう事が起きる事を知って居ながら怠けてここまで放っておいたのは危険でした。もう少しそのままにしていたら、良くてPC廃棄。最悪だったら火事になっていたかもしれません。

久しぶりに自作PCを作った時の事を思い出しました。^^

2024年4月21日日曜日

息子と二人で広重美術館と大正村へ

この週末は、息子とチコリ村に行って美味いものでも腹一杯食べようというアイディアもあったのですが、ちょっと作戦を変更。

この前までお世話になっていた退職されたばかりのリネンのおばさんを誘って四日市にいつもの干物を食べに行くというアイディアを、車庫から車を出した後に思いついて(いつもの様に行き当たりばったりで)おばさんを誘ってみたところ、案の定午後からは既に予定が入っているという事でこの案は延期兼本日は没で即撃沈。まあ、子供の様な提案ですから無理もないんですが。w

さて、そこで即変更してみた次の考えは、前回の岐阜の週末小旅行で行けなかった恵那にある中山道広重美術館という方向性。前回の「いわむら城下町」へ行く道すがらの掲示板に広重美術館の書き込みがあったのですが、マップ上では近いけれども目的地とは反対側という事で、泣く泣く訪問先への組み込みを却下した場所だったのです。(時間が午後の遅い時間だったことから仕方なかったんですけどね。)

車も全く混んでいなくてあっと言う間に美術館に到着しました。百聞は一見に如かず。以下の様な感じです。
篤志家による寄贈品で構成された素晴らしい美術館。
ビッグな金持ちの金の使い方で最もカッコイイ金の使い方です!
奥の方には解説のビデオもあるのですが、
実際に本物の版画を自分達で作成する事が出来ます。
このコーナーでは息子と二人で三種類の版画を作成していきました。息子と二人での共同作業なのですが、ズレるズレる!w 本物の版画を作成する事の難しさを深く実感したのです。
素晴らしい構図の錦絵の複製の数々。
いわゆる元の肉筆の絵から「錦絵」に至る迄の歴史の解説もあったのですが、錦絵に到達した後の更なる技巧の発展と拡張はやはり世界に冠たるものだな~と只々感心するばかりでした。
帰り際に入り口をパチリ。
全てを見終わって帰りに入り口のミュージアム・ストアで浮世絵の解説本と娘へのちょっとしたお土産を買い込みました。(息子と二人での入館は障碍者手帳で無料でした)

その後すぐに日本大正村へと移動です。これも以前いわむらに来た時に目に入った情報が元になっていて、岩村城城址からさらに奥まったところにある町で、明智光秀のお墓があるところに広がる大正ロマンあふれる村でした。

スタート地点の大正村の駐車場の観光案内所で障碍者割引でチケットを購入。二人で400円だったかな?雨のそぼ降る中walkingを開始しました。
いいでしょ~!この雰囲気!
もう、これだけのスタート地点だけで時代の空気の流れを感じてしまいます。
雨降る中を息子と二人で歩き合わっていきます。息子には何のことだか良く解っていませんが。w
郵便局へ上がっていく前の街角。
周りの家々もレトロそのものです。
郵便局の中の廊下。
床の雰囲気が素晴らしいの一言に尽きます。
この暗さも自然光そのもので、ギンギンに光がっ入って来るだけの現代の日本の建築とはまた異なります。

高峰三枝子>司葉子>竹下景子と美人によって引き継がれてきた大正村の村長さん達のつかさどられる大正ロマン館です。いろんな展示物が沢山。是非行ってみられることをお勧めします。
一番右が雷伝為衛門の手形と書いてありましたが、
もう只々あきれるばかりのジャイアントさです。
移設されて復元された旧三宅家。
中のいろりは下の写真ですが、本当居風情があります。
東京から来たと思しきおっさん達が地元の人の焚く火に酔いしれていました。
大正の木造建築の家々に入って気づくのはその陰影の深さ。家々に電気がやっと届き始めた時代前後の陰影の醸し出す様子は「本来の」日本の家庭にあった雰囲気が、今とは全く異なったものであった事を強く想起させる素晴らしい体験でした。とくに、この三宅家の奥の部屋などは今の人からしたら「なんて薄暗いんだろう」と思われかねない部屋ですが、私にはそれが逆に谷崎の世界を思い浮かばせる素敵なものに思えてなりませんでした。
これは大正時代館。右側に見えるのは個人用テレフォン・ボックス!
当時のお医者さんが家の中に持っていた電話ボックスまでそのまま見えていました。猛烈に金持ちだったんですね。今の医者と比べるとその彼我の差たるや・・・。トホホです。
ここに座っておられたオバサンが息子と私に砂糖菓子を振舞って下さいました。岐阜県人の優しさが我々へ振舞われたお菓子一本ずつで永遠のものとなりました!^^
明智公の眠る祠が奥に見えています。
夕方に訪れた雨のしのつく霊廟には息子と私以外誰もいませんでした。
思わず心から手を合せました。息子も真似だけはしていました。^^
帰りがけに車を停めて思わずパチリと撮った一枚。
風情とはまさにこの事でしょうか。
全て観終わった後で、息子と二人でこの近所のValorに入ってお菓子を買い込み、車で飲み食いしながら帰りに藤一番でラーメンのセットなどを食べて、ちょっと疲れてしまったかもしれない息子をハッピー・フェイスに戻して帰宅したのでした。

この前の岩村も良かったですけど、ここも良かったな~。岐阜畏るべし。

※そう言えば司葉子さんの成果は大正ロマン館の直ぐ傍でしたが時間が無くて寄れませんでした。



2024年4月20日土曜日

イギリスの決意とたばこ産業の終わりの始まり

遂にG7参加国でも始まりました。

イギリスで、スーナク首相による「紙たばこ・電子たばこ法案」(2009年1月1日以降に生まれた人が生涯にわたってたばこ製品を買えなくする!)383対67の賛成多数で下院で可決されました。恐らく今年後半には上院も通過するものと思われます。

同じ英連邦に属するニュージーランドの同様の法律(2022年、2009年以降に生まれた人への紙巻きたばこの販売を禁止する法案)に触発されたものです。残念ながら同国では政権交代で撤廃されてしまいましたが…。 

当然、一部では「人が成長する過程で意思決定ができるようになるまで、彼らを保護することは非常に重要だ。しかし大人を自分自身から守るという考え方は非常に問題だと思う」 とか「政府が人々に何をすべきかを指示する中毒性」とか「良い決断も悪い決断も自由にできる自由な社会に住みたい」と懸念していると語る人もいましたし、そういった意見を表明する人他達が居る事も理解はできます。また、ソレはソレで健全なものだとは思います。

しかし、 ヴィクトリア・アトキンス保健相は「依存症に自由はない」とたばこのない世代を作り出すと決意表明しましたし、その依存性の強さから自分の医師としての経験をもとに「ニコチンは人々の選択の自由を奪う」ものだと言い切っています。喫煙者達の週末増を知っている医師だからこそ言える真っ当な意見だと思います。 

「喫煙者の大半は若いときに喫煙を始め、その4分の3は、もし時間を戻せるなら喫煙を始めなかったと言う」イギリスでの事実は間違いなく日本でも当てはまります。私自身、この手の終末期の患者さん達の呻き声を何十回聞いてきた事か! 

イギリスでは喫煙が予防可能な死因の中で最大で、長期喫煙者の3分の2がたばこによる死亡とされ、毎年およそ8万人が喫煙関連の死亡しています。新法案では子ども達に紙たばこや電子たばこを販売した店舗に対して、その場で100ポンドの罰金を科す新たな権限を取引基準監督官に与える予定ともされています。

更に、集められた罰金は循環的に取り締まりに使われます。イギリスでは18歳未満の喫煙は違法とされていますが、統計によれば5人に1人の子どもが電子たばこを試したことがあると報告されています。タバコとはそういうものなのです。嗜好品になる前に先ずは大人の雰囲気を味わう若い犠牲者から作り始めるという事。

結局、入り口をギューギューに絞って、喫煙という経験に晒される経験者自体を減らすことで最終的な被害者を減らすという事になるのでしょう。

恐らく近未来には喫煙という行為自体に縛られる人は高価な闇タバコに金を使い続ける事で細々と残っていくのでしょうが、時間の経過とともにやがては何歳であろうと公衆の面前で吸っている人間は存在してはいけない事になる訳で、現時点での麻薬としての扱いと同様になる訳です。

これがどうなるか、残りの国々も固唾を飲んで見守っていく事になるでしょう。JTよ、もうたばこ事業は諦めなさい。w

2024年4月19日金曜日

画材の値上がりが異様

次女と画材の調達に守山の方にある画材店に向かいました。

何時もの道を通って店には直ぐに着いたのですが、駐車場で車を降りた後に店に先に入っていた次女が店内で固まっていました。

後から入ってきた私が「?」と思って近づいてみると、「高い!買うのやめよう」と言ってすぐに出ていこうとします。そんなもん?と訝し気に感じつつもそのままスッと店を出ていった次女について車に戻ると助手席で「なんで~?前来た時に買った時は2万8千位だったのに、今日見たら4万6千円って書いてあった!(怒)」という感じで呆れて言い放ったのでした。

おお~、確かにそれは「高騰」と呼べるレベルの変化。w

探しているのは標準的なジェッソによるある程度の下塗りがなされた140~150センチの幅の10m巻きのロール・キャンバスというもの。

一年ちょっとで6割も値上げっていうのはいくら何でも…と私も感じたので、娘には「アマゾンとかで調べてみたらきっともっと安くで手に入るんじゃない?」と一言いってみました。とは言え、娘は日本語でのモノの検索がいまいち苦手なので私がやる事になるだろうと思って早速家に帰った後で調べてみたところ、確かに日本中に店はあるのですが値段や品質もピンキリで、中華製でないものはやはり安くとも(ジェッソの塗布無しでも)2万円くらいからする事がわかりました。

そこでここはメルカリも使ってみるべいという事で検索をかけてみると一件それらしいものが引っ掛かりました。期待通りの「間違って買っちゃったので、お売りします」というもの。値段は送料込みで22,000円なので悪くはありません。

取り敢えず出品者に連絡をして遣り取りをしてみている所ですが、特に問題が無ければ買ってあげようと思っています。

ウクライナとロシアの戦争や中東の海賊どもの所為でいろんなものが高騰しちゃったんでしょうかね?勘弁です。

2024年4月18日木曜日

病院で眠れない人達

爺ちゃん婆ちゃんを中心として病院で夜眠れない人達は毎晩たくさん出ております。

眠剤を欲しがる人もいれば、眠剤が嫌いであくまで服用したくない人もおられて、その選択の中で私の方は最適と思われる方法を提案します。

眠りたくて、かつお薬を使いたい人にはオレキシン受容体拮抗薬をまずは最初の処方として試してもらいます。私としては昔々からあるような依存性の強いベンゾジアゾピン系のお薬はほぼ全く使わないようにしているのですが、理由は簡単でその依存性故にその薬の呪縛から逃れられずに何十年にもわたってこのベンゾジアゾピン系の薬から逃れられない人間たちが世界中に信じられない程いるからです。

我々の世代以降の先生方は当然この事を知っていて「あの薬が無いと眠れません」という被害者を我々医師自身が作り出さないためにも、可能な限り患者さん達に説明して止めています。

このベンゾジアゾピン系の薬をオレキシン受容体拮抗剤に置き換えたりしていく事が成功する事もあるのですが、絶対に元の古い薬の依存から抜け出せない人達が3割位は居るのです。残念な事ですが。こういう事を見たくないので処方自体を可能な限り避けています。

さて、この不眠という厄介な相手を何とか手なずけようとする訳ですが、基本的にこういう不眠を訴える患者さんはまずその生活習慣からして「夜に眠れない」状況を作り出しています。まず体を動かさない。そして最大の敵は昼に発生する長時間のお昼寝です。^^

「する事が無い」というのは夜の眠りを求める患者さん達にとって最大の敵で、リハビリをしない人や出来ない人を中心に体の疲れというものが溜まりません。その結果、夜はギンギンという悪循環に陥るのです。

そこで、看護師さん達にも協力を仰いで、昼にはなるべく眠らないようにいろいろな話しかけやアクティビティの導入を行って「眠らないお昼」を作り出すようにしています。

まあ、それでもお昼寝しちゃう人達は沢山おられるんですけどね・・・。

不眠。なかなかの難敵です。

2024年4月17日水曜日

中国の人口が急減する理由を知った気が…

中国の人口が急減する理由を今日知った気がしました。

今日、患者さんの処置を終えた後にその処置を手伝ってくれた中国人の女の子と片づけを一緒にしながら軽く会話をしていました。

内容は何時も他愛も無いものなのですが、今日のお話は日本語が上手くなった事に驚いた話の延長で「日本にはずっと住んでくれる予定?」とか、「日ごろは友達と遊びに出たりしてるかい?」とかいう、話をしていました。

次女と一つ違いの年齢で、お父さんは小さい頃に両親が離婚した関係でよく知らず、お母さんの手一つで育てられてきた女の子です。まあ、それを知るに至った経緯は省きますが、彼女っは仕事を直ぐに覚えてかつ確実。指示を直ぐに理解して先回りしていろいろと準備をすることが出来る、いわゆる「出来る子」です。

その子が唐突に話してくれたのは結婚の話。

熱く語ってくれたのは「結婚はしない!」という事でした。曰く「面倒くさい」というのです。その理由を更に聞くと「自分が一人で居る事が気楽で良いし、他の人と一緒に居ると疲れる」と言います。子供に関して言うと「いやいやいやいや、絶対いや」と驚異の勢いで全否定。w

「中国で子供を育てるには物凄くお金が要ります」とのことで、だから無理だし子供は手がかかるから嫌です、と言うもう助言を挟む余地が全くない様なドライな切り替えし。更には「私は女の子で生まれたからお父さんに捨てられたし、そんな中国に戻るのは嫌です」との強い言葉も出て来ました。

取り付く島も無いという感じはこんな感じでしょうか。

余りにも強い言葉で結婚や出産を否定し続けるもので、空気を和らげるつもりで「イケメンの彼氏が眼の前に現れたらどうするよ!」と、昭和のオヤジ丸出しの質問をぶつけたところ「ああ~、その時はイケメン!カッコイイね~、で終わりです」と、淡々とした返答。orz

オジサンは中国の今後の人口増は難しいな、と普通の中国の女の子の一人と会話をしてみてストレートに感じたのでした。習のおっさんが何を言おうと効果は無かろうなと感じた次第でした。


2024年4月16日火曜日

90代の仲良し御夫婦

在宅診療で94歳のお爺さんと92歳のお婆さん御夫婦のお家を訪れるチャンスがありました。

生きているだけでも凄いなと思うんですが、お爺さんはいろいろな疾患を抱えつつも頭の方は未だ90代なりにしっかりしている所が凄い人で、昔は名古屋の路面電車の運転手や地下鉄の運転手をされていおられたとの事。退職してからもまだ仕事をされていた様で、ボケる暇が無かった感じの方ですね。

一方、お婆ちゃんの方は2歳お若いのですが残念ながらお爺ちゃんの手を握ってさすっては「おじいちゃん」と呼んでニッコリするだけで、お話もする事はなくほぼ一日椅子の上に座ってこくりこくりと舟を漕ぐように寝ておられるご様子。

息子さんでさえ当然の様に70前後なのですが、家にお二人を置いたまま一緒に同居生活。毎日のようにお二人の家には看護師さんかヘルパーさんが来られては面倒を見て下さっています。一見すると、大きな病気もせずに時間が与えた「老衰」くらいが病気らしい病気。

この方々を見ているとこういった老後は世間で云う所の幸せな老後なんでしょうが、私はここに至る迄にぽっくり逝ってしまいたいと正直思います。

出来れば誰の世話にもなりたくないし、私自身の理想の死に方は「行き倒れ」です。金も名前も見送りも墓も要らない。一切忘れ去られてそれで人生は終わりというのが理想。勿論葬式や戒名等と云うのも余計な飾り。

実際、もうそろそろ息子以外との家族とも縁を切って一人でつましく生きたいなと思うばかりです。娘達も一人で生きていける年にまで十分育てましたから、私にはもう責任は無い。彼女達も偉そうな意見を言う程には十分デカいのでもう大丈夫。w

私が生きて稼いでいる間は今まで通りの十分以上の現金は送金するし、光熱費なんかも払うし、あと数年はかかるマンションのローンも払うのは自分で全く構いません。払い終わった後は勝手に売り払うも良し。

その代わり一人の時間を何もないボロ家の一室で好きな本を読んで過ごし、たまに息子と遊ぶ以外は田舎の残りの消えゆく実家の家族の最後をどうするかという事だけを考えて過ごしたいなと思う毎日です。

これって贅沢な望みですかね?^^

2024年4月15日月曜日

ドでかい木を切り倒すか?

アメリカにある家の真ん前に立っているoak(樫の木)を切り倒すか否かで迷っています。

木自体は少なくともアメリカ東部にはどこでもあるような(他のエリアの事あんまり知りませんw)何の変哲もない樫の木なんですけど、大の男が一人ではぎりぎり抱えきれない程度のサイズの幹の太さで、高さも少なくとも普通の家の高さで言うと三階半から四階分くらいある感じです。

この樫の木っていうのは意外と厄介者で、枝が良く末端の方から枯れてぼとぼとと落ちてきます。そしてこの細かい枝を片付けるのは別に季節に寄らないという点が非常に厄介です。更には、小枝だけでは無く時と場合によっては人の腕くらいの枝もボド~ッという感じで朝なんかに落ちていたりするのです。

要するに、もしこれが人がたまたま通りかかった時に落ちていたら?なんて言う事を考えるとその堕ちている枝の量からしてそれほど「有り得ない話」ではないという事が皮膚感覚で理解できるのです。また、アメリカあるあるなんですが、ハリケーンがやってきた際にこのどでかい木が家の方に倒れてきて家を壊したときには目も当てられません。更にその木が隣の家をぶっ壊してしまったら…等、想像しただけでガックリです。orz

そういう事の発生を防ぐためには当然の様にこのぶっとい木を切り倒さなければならないんですが、デカくなればなるほどその価格はつり上がっていくのは世界のどこでも一緒。数千ドルはするという感覚です。

個人で切り取れる木の高さと云うのは精々のところ二階をギリギリ越さない程度のものでしかありません。それ以上になると素人では絶対的に安全の確保が出来ない領域に入っていく気がします。たかが木一本の為に自分の命を無くすなんて事になったら全く洒落になりませんもんね。生きていればこそというのは幾らでもありますから。

そこで、アメリカの家に住んでいる女性の方に頼んで近所の業者でそういうことをやっている業者などを探してみて貰ったのですが、二つの業者で出して貰った見積もりを見たところ大体$2,000+αで木全体を切り倒してくれて、あと$200位足せば根っこ全体もぐラインディングしてくれてremoval終了となるようです。

円安の今の御時世…また50万円か~と溜息が出るばかりです。

2024年4月14日日曜日

岐阜の事を知らないので・・・

今週末は息子を連れてちょっとだけ岐阜の方へ北上してきました。

名古屋に住んでいても、なかなか自分では東西南以外に動きません。基本的に知っている所に何度も行く、そしてその行った先の周辺を少し開拓するという動きが多くなっているのが名古屋に来てからの私の動きです。

しかし「極マレ」に来たの岐阜の方へ行くこともありました。それは以前にもここに来たおちょぼ稲荷。それ以外は愛知側にある一宮や犬山城に行くくらいでしょうか?まあ、先日は岐阜の航空博物館に行ったというのが本当の岐阜へ行った経験という感じ。

岐阜の人には本当に申し訳ないくらい岐阜の事を知らないというのが本当のところでした。

そもそも岐阜市に行って何かをした事が無いし、岐阜の名物も歴史も知らない。岐阜弁で有名なフレーズは何かというのも知らないというのが実態です。

そこで、今回は四日市のひものを食いに行こうかなという思いを抱いていたのを名古屋口の高速に入った直後にそこを直進せず「先ずは岐阜」に行こうと左の枝分かれに入り、ずんずんと北上して行く事にしました。

守山のインターでいったん停車して息子にジュースを買ってトイレ休憩をしている間にこの春行きたい・岐阜の観光スポットXX選!何ていう感じの検索をかけていたら見慣れない言葉として「いわむら城下町」という結果が出てきました。中身を読んでみると「重要伝統的建造物群保存地区」として、近世の商家群を中心に江戸の頃からの風情を残した家々が軒を並べているのでした。

幸いなことに天気も良かったので、午後一時過ぎに家を出たこともあり少し遅めかなと思ったんですが、ナビの予想到着時刻を見ると、まだ少しは余裕がありそうでしたので城下町へ!

途中で阿木川ダムにも寄って葉桜になり始めた桜の名残りを愉しみつつもう少し北上。トンネルを抜けていくとそこには本当の城下町がありました。本来であれば岩村城址のほうにも足を延ばすべきなのでしょうが、そこは時間の制約上、今回は無理。同様に来る途中にあった広重の浮世絵博物館もパスしています。

到着するとそこは本当の江戸の世界を容易に想像できるレベルの素晴らしい家並みで「よくぞこんな所を残してくれました」という言葉が口をついて出て来るほどの良い感じオーラが出ていました。

五平餅を食べたり、ジュースを飲んだり、燻製チーズを頬張ったりしながらブラブラと息子と二人で散歩。優しい町の人達と気軽に会話をしながら散策する日曜の岩村はもう一度行かなければと思える場所となりました。

木村家、勝川家、浅見家などの豪商の家を観ながら中の案内をして下さったボランティアの方々にも親切にして頂き気持ちもハッピーそのもの。歴史の講義を簡単に聞きながら展示されている江戸や明治の色々なものに触れ、いろいろとそこに住んだ人々の心意気や哲学に啓発されました。

コレと言った特段のお土産が無いのがまた良いところで、ここでは体験こそが最良のお土産となりました。(あと全く知らなかったんですが、「半分、青い。」や「銀河鉄道の父」等のドラマもここで撮影されていたことを知り、実に納得したのでした。)

帰りは何の支障もなくスッと帰れましたが、まだまだ岐阜にはいくべき所が沢山隠れていそうです。高山なんかにももう四半世紀は行ってませんからそろそろリターンすべきでしょうかね。^^
説明不要でしょうか?
豪商木村家のお殿様用の通り道を逆から眺めました。
鴨居やその叢書勲位も隠れた贅が尽くされています。
ちなみに下の板目は屋久島の材。
上の波の眺めは殿様の為に漆を塗った貝の飾りと共にあります。
江戸時代そのもの。^^
炊事場もまるで映画のセットです。こっちが本物ですが。w
右に見えるのは物品持ち上げ用の手動エレベーター。
電柱など無い江戸・明治の街並みそのものです。

2024年4月13日土曜日

悪い飲み癖の女

折角の週末の独り呑みが台無しになりました。

時計の針が夜の八時を回ってそろそろ夜吞みには良い時間になってきたと思い、いそいそと地下鉄の駅へ向かい覚王山へ。何時もの店に行って何時もの席に座ろうとしましたが、土曜は流石にそう簡単には座れません。

仕方ないので、店主さんに許しを得て奥の方へと向かい、己の席を隅っこに得ました。基本的にどこに座っても良いのですが、最近は連続して良い感じでカウンター席が空いていたので座れたのですが、今日はその会話内容から仕事を始めたばかりと思われるお若い方々で埋め尽くされていたので、なかなか座れませんでした。

左側に座っていた人達とその更に向こう側に居た大きなグループは医療系の国家資格や集中治療室での処置の話を看護師さん側の視点からと思われる内容の話をしていましたので、恐らく間違いなく看護師さん、かつ集中治療室があるようなこの辺りにある大きめの病院の人達だと思われました。

さて、問題はその後。

私もちょこちょこと酒を呑みながら独りで泡盛を愉しんでいたのですが、暫くするとマスターから声がかかり「カウンター空きましたよ。良かったらどうぞ~」との案内がありましたので、ここは素直にその声に従い移動。しかし、これがいけませんでした…。

移動すると左には若い男女が、そして右には中年女性っぽい方が座っていたのですが、お互い簡単に自己紹介して再び酒を呑み始めたのですが、、、どうも既に右隣の女性は呑みすぎ状態のようで、良くない感じで絡んできます。

何となくそれなりに話をして相槌を打っていたんですが、だんだん面倒臭くなっていい加減な感じに。orz

私自身は左に座っている男女とは九州出身だという事がお互いに判って話が弾んで楽しかったのですが、そうやって左で話していると右の女性に話が戻った時に何だか怒ったような感じに…。段々とその喋り口調と泥酔振りに辟易してきた上に終電も近かったので、サクッと立ち上がって会計を済ませました。

会計の時には左の仕事を始めたばかりの女の子の分もお祝いを兼ねて黙って少しだけ補填。お父さんからの就職祝いのようなもんです。w

それにしても、いい歳こいて飲んだ時に悪い酔い方して周りに迷惑かけなさんな、という話。疲れました。今度は外していかんといけませんな。

2024年4月12日金曜日

ポーランド映画

ポーランド映画 「忘れられし愛」を観ました。

昔からポーランドの映画には世界を揺るがすような名作が揃って居ますが、今回の映画も偉大な~とは言わないのですが、良い映画だと思いました。特に私にとっては。

ネタバレにはなりますが、医療従事者にとって「人の命を救う」と言うのは究極の命題。その命題を真正面から描き出したのがこの映画です。Netflixはどうやってこういう映画を選び出すのか知りませんが、恐らく世界各国のその国の人々が選び出した自国の優良、もしくは話題作を俎上にあげて吟味した上でリストに乗っけてくるのでしょうね。

いろいろな国のいろいろな映画を観てきましたが、この映画も医療人の私にとっては良い映画でした。

ただ一つ言えることは「人の命を救える仕事」というのはきちんとした技術と知識を持つときに素晴らしい輝きを以て人の命を救います。その輝きは助けられた人々のみならず、実は助ける側の魂も救います。

世間の多くの人は医師の仕事をどうい見ているか知りませんが、大小の差異有れどヒポクラテスの誓いに則った哲学を仕事の根本に据えていると思います。勿論、美容外科の様な医師免許を持った「別の仕事」をする人達は同じ括りには入りませんけど・・・。

こういう映画を観ると、人を救う仕事と云うのは医療、看護、警察、消防、自衛隊等それぞれに職種は異なれど命を懸け人生を賭けるに足る仕事だなと改めて思うのでした。

しかし、何時も頑張りすぎてどうやら早死にしそうです。w

2024年4月11日木曜日

アメリカの家がますます凄い事に…

以前からこのブログでアメリカにある自分の家を日本人の方にお貸ししている事を書いています。

しかし、この方が自分のお仕事として室内等のペインティングをされている事も少し書いていたのですが、その方が家の壁や柱を含む内装を次々に変えて下さっているのです。我々自身は彼女のデザイン・センスやプロとしてのペインティングのスキルの高さを昔から知っているので、実はある事を彼女に委託したのです。

それは「お好きなように部屋をいじって下さって結構です」というものでした。

少なくとも部屋のデザイン変更を考えても、やはり仕上げの為のディティールの詰めやどれが質感としてベストの仕上げを決められるのかと言う経験の少なさ。それ故「この素材はこうして塗れば、この色を塗れば、こんな濃度で塗れば」という仕上がり予想を頭の中で描く事も出来ません。

更にこの方はあちこちのエリアに出かけていろいろな年代の家々の内装を観る機会があるので、現在の内装の平均的トレンドの変化、家主のリクエストの変化によるpopularityというものが皮膚感覚で分かっていること。

そんな人が自由に内装を考察して自分達が快適に住めるように塗り直してくれるのですから、これ以上に有りがたいことはありません。まさに「願っても無い」と言う状況です。

実際に時々嫁さん経由で送られてくるLINEの写真を見ると「いやはや」という立派な仕上げ。私も引っ越した当初には数部屋を必死で塗り直しましたが、塗装と言うのは平らな広い部分もさることながら、detailの部分の仕上げにこそプロとアマの仕事の質と速度の差が如実に出て来ます。

そして、その差が如実に出ているの写真が次々に出て来るのでもうアングリと言う状況。

今後、時間が経ってこの方がどのような案を練って部屋を変えていかれるのかまたジッと待っている状況ですが、素敵なものになりそうです。

将来、何時の日にか家を売る時の値段、何だか上がりそうな気がしますが、この方が住んでいる間は家賃は最初のままで何年も上げなくて結構です!と言ったのはまさに正解だったような気がします。

2024年4月10日水曜日

チャレンジを繰り返す新人さん達

4月に入って新人さん達が沢山の仕事を覚えてくれています。

素早く仕事のコツを掴んでいく人、なかなか吞み込みの悪い人、そしてそのどっちでもなさそうな人等々いろんな個性と能力を持った人達が入ってきています。そしてポイントは仕事の呑み込みが早いからと言って、長期的展望でその人達を眺めていった時に「良い看護師」になるかというのは少し(というか、かなり)話が違う気がします。

勿論、仕事への理解力が高い上にあっと言う間に仕事に馴染んでミスも少ない人も居りまして、そういう人達は当然の様に病棟では仕事をテキパキこなす人材として重宝されるわけです。しかし、そういう人だからと言って「看護」に向いているか否かはもう少し別の話。

何度もこのブログでは書いているのですが、人として年齢の高低や疾病の有無のみならず、一般的に「弱い」と言われる立場の人に対する思いやり(compassion)が有るか無いかというのがその看護師さんを判断する最重要な基準線だと思っています。頭部の画像で言うドイツ水平面。生物学で言うmRNAの作り出すコード。物理学の相対性理論。数学では素数の存在のようなもんではないでしょうか。

それが無いとその世界自体が成り立たないよと言うような最も大事なもののうち、看護の世界ではそれが「優しさ」だと思っています。この優しさを持った人達に「かくあって欲しい」という「その先」の付加事項として技術や仕事の素早さ等が結晶として伸びていってくれれば最高なのです。

逆に言うと技術などが幾らあったところで、患者さんに優しい気持ちで接することが出来ないような人間はやっぱり「この仕事には向いていない」と思います。いわゆる頭の良い人というのがこの仕事に向いている訳では無い事も実例としてこの八年間、嫌と言う程見てきました。(優しい上に賢くて仕事も出来て~と言うのならより良いのでしょうが)

翻って今年の新人さん。年齢も入職してきた背景もまさにバラバラですが、いろいろな形で私の周辺の仕事に関与している状況での仕事ぶりを観察していると、本質的に「弱者に優しい」という一点で全員合格だと思える当たり年だと思いました。

既に明確に仕事の終了具合の早い遅いの差はありますけど、其々の特徴を反映した良い看護師さんになっていくような気がしています。まだまだ出来ない事ばかりだし、考えても答えの直ぐには出てこない事が沢山あるだろうけど、悩みながら大きな人に育ってもらいたいと思います。

頑張れ新人さん達!^^

2024年4月9日火曜日

「すずめの戸締り」を観始めたが・・・

Netflixをチラ見したら「すずめの戸締り」を配信し始めていました。

おお、これはこれはと思って早速観始めたのですが、最初の画面が始まって直ぐに「???」と云う何か強烈におかしな感じを抱き始めていました。一体この違和感はナニ?と思っていたら数分で回答が出ました。

それはこの映画で使われている方言。どっかで聞いた事があるような方言のイントネーションだと思ってGoogleで「すずめの戸締り・方言」と言うキーワードで検索をしてみると答えは一発で出ました。
曰く宮﨑弁とな。orz
しかし、その映画で使われる宮﨑弁のイントネーションが余りに滅茶苦茶すぎて、ほぼトホホ状態。現地育ちの田舎者の俺が聞くと、何だか背中がぞわぞわするような「いや~、違いますですます~」としか感じません。宮崎弁と似ているんだけど、鹿児島弁のイントネーションというか宮崎南西部の喋り方が混じり込んでいる感じなんです。

特にあかんのは主人公。鈴芽のおばさんはまだ何とか頑張って方言を使おうという努力が感じられるのですが、鈴芽吹ちゃんに至ってはもう最初から最後まで標準語?の様な喋り方。まあ、途中から諦めました。w

シーンの中でカーフェリーが出ていますから、恐らく主人公の住む街はフェリーの出発地である宮崎市と思ったんですが、検索結果では日南の外浦港界隈という推測が書かれています。まあ、こんなのはいろいろな架空の設定の混ぜ合わさったものでしょうからどうでも良いんですけどね。そもそも、フェリーの行き先が四国という時点で架空ですが。

いろんな映画にいろんな聖地と云うものが存在しているようですが、既に日南にもこの映画に出て来る「扉」というもののレプリカが置いてある写真がインスタにあげてありました。

愛知でも私が知っているのは常滑が舞台になっている「泣きたい私は猫を被る」がありますが、良く調べてみるとこんなにたくさんありました。

追記:最後までみました。泣きました。

2024年4月8日月曜日

ダダ下がりの気持ち…

今日はガックリの一日の終わりとなりました。というか、始まりでしたね、、、実質的な。orz

五時半ごろには仕事を終えて家に帰ろうとしていました。何時に戻る時であろうと、事務当直室のその日の夜勤担当に声を掛けて少し世間話をしてから勤怠カードを打刻して家に戻るというのが私の勤務先での日常です。

今日もそんな感じで何時もの様に当直者と世間話をして下らない冗談を飛ばしながら今日の勤務を締めくくろうとしていました。気持ちは完全に勤務終了モード。

すると、夜勤の人間が私におかしな事を言い出しました。

「あれ?先生今日当直じゃなかったですか?」というおかしな呪文。今日の当直自体は私は別の常勤医に頼まれて入れ替えていた筈なのですが、どうもそれが途中で二転三転していたために、最終確認で今日という日が自分の当直になっている事を確かめておかなかった自分が悪いのですが、気分は完全に一日終了モードだった私には衝撃の瞬間でした。思わず「あちゃー」という声を出してしまいましたが「事実は事実」仕方がありません。

既にエンジンは切っていたつもりなのに、たった今から再始動して再び明日の朝までアイドリングをしなければならないと言われたようなものですが、重大案件が発生しない平和な夜である事を祈るしかありません。

ここに至って、本日のお疲れが一気に噴き出した感じで心に重くのしかかりました。しかし、そんな事も言っておられませんので、直ぐに当直室のカギを借りて荷物を移動。幸いなことに着替えのパンツは何時も運動用に余計に病院に持ってきていますので特に問題は有りません。

まあこういう時こそ禍を転じて福と為すしかありませんので、いろいろと残っていた紹介状関連の書類仕事を数件分片付けて後はゆっくりとした夜を過ごしました。

こんな私に同情してくれたのか、幸いなことに朝まで何の電話もかかって来ない珍しいほど平和な夜となりました。^^

2024年4月7日日曜日

あっちもこっちも花見・花見

息子を連れて野郎二人で花見三昧の一日でした。

最初に向かったのは藤が丘駅。ここは毎年桜まつりをやっていますが、実は我が家からその駅に向かうまでのいつもの散歩道こそが近隣のみならず結構遠くまで有名な「なにしおはば」と言うレベルの桜並木の有名な道です。

桜というのは虫対策がバッチリであれば結構春は美しく、夏は葉陰を作ってくれる素晴らしい樹木ですが、最近この並木道の桜は樹勢が無くなり明らかに老木となり、それに伴って枯れて折れたりする枝が目立ってきていました。

これに対して名古屋市はおそらくきちんと対策を立てているようで(当然といえば当然ですが)、樹木にナンバーを付けて桜の若木と植え替えをしていっています。
車も大量に出ています
列ごとどっかりと抜いて交換するのではなく、樹勢や落木のリスクを勘案している感じで、ヤバ気な樹から抜いてはそこに直径数センチクラスの若い桜を入れ込んでいます。何と言ってもアスファルトの路面に空けられた僅かな穴凹二植えられている桜ですから、おそらく根っこは息ができずに相当ストレスが掛かっていると思われますので、広々とした野山に咲く桜の木々とはまた違った老い方をしていくのでしょう。まあ、こういうのは人と同じです。

さて、我々二人は手を繋いで藤が丘駅の周りのお祭りを見物しながら五平餅やみたらし団子を注文してはぱくついていました。何と言ってもこういう所での買い食いは気分最高です。
人の出方が尋常ではありません
その後はすぐさま地下鉄に乗り栄駅で乗り換え、名城線右回りで二駅のところにある(新しく改名された)名古屋城駅で降りました。

地上に上がっていくと、そこはまた大勢の人々で賑わう別世界。いつもの金鯱横丁を抜けながら名古屋城の城郭内に入っていきました。息子の障がい者手帳のお陰で全く並ぶことなく長蛇の列をスキップ。無料であっという間に中に入れました。

中では例年と全く同じ配列と出し物で出店が並んでいました。いつも思うんですが、なんだか名古屋城内の食べ物屋台群は猥雑さやお愉しみ感とは程遠く、おとなしいく面白くないくせに値段だけはお高いという世界。

個人的いはこのセッティングは何だかお役人が考えて頑張りました的な印象を受ける毎年のこの時期です。
御城には種々の桜が植えてありその違いも目を愉しませます
名古屋城は相変わらず未だに入れずじまいでしたが、城の美しく見えるベスト・ポジションでは写真やさんが陣取っており、小さな写真は無料という謳い文句を巧みに使い写真を撮っていきませんかと誘っていました。

私は「たまにはこういうのも良いか」と誘いに乗って、親子二人で「はいチーズ」とポーズを決めて1200円の写真を買いました。
これは帰り際の御城の勇姿。早く改築始まらんかな…。
帰りには再び藤が丘駅にあるFreshness Burgerに立ち寄って、ハンバーガーをぱくついてから家路へと戻りました。あちこちで桜に囲まれた親子二人の幸せな一日でした。

2024年4月6日土曜日

親父大丈夫か?続き

取り敢えず、私に言われて親父は翌日直ぐに病院へ行ってくれました。

先ずはMRI/MRAをしてくれた事で判明したのは「虚血性変化」が観察されるという簡単な紙切れを渡されたようです。LINEで写真撮影されて送られてきたこの紙切れの他の項目欄にあるような陳旧性梗塞とか新鮮梗塞巣とかの記載は少なくとも有りませんでした。

しかしこれは恐らく一次読影であって、週明けには放射線専門医もしくは脳外科医による追加的な読影が入ると思われます。その証拠に、親父の貰った簡易診断の紙切れには月曜日にまた来てくださいとの記入がありましたので、恐らくそう云う手順となると思った通りの筋道です。

さて、今のところはそれなりの近場に住んでいる妹夫婦やその娘さんの観察に支えられて何とかかんとか生活している親父ですが、先日は妹との電話の遣り取りで「風呂の中でそのまま寝てしまって、気づいたらぬるくなっとる事がある」等という恐ろしい爆弾発言をしていたというから息子としては「なんじゃそりゃ!」です。

まさに何時死んでもおかしくない、恐らく日本全国で毎日発生している浴槽内死亡というやつそのもの。厚生労働省人口動態統計(令和3年)によると「高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水の死亡者数は4,750人で、交通事故死亡者数2,150人のおよそ2倍です。 冬場こそ入浴時に気をつけてください。」という別注の記述があるくらいです。ホントに何やってんだか…。

親父は親父で言うに事欠いて、妹との電話では「気持ち良いままあの世に良ければ最高じゃが!」等と死体を回収する側の気も知らず、妹に窘められていた様で、私も改めて親父と電話で話したときに「迷惑な死に方だけはやめてくれよ」と釘を刺しておきました。

が、どこまで本気で受け取ってくれたのか。気は小さく、細かなところに気がつくのに、自分の命に関しては意外な程いい加減。何だかこの記事を書いている息子に似ているような?

血は争えないもんなんでしょうか・・・。

やっぱりこんな事が起きているのを知ってしまうと、名古屋に呼び寄せる事を真剣に考えなければ!と思うんですが、こちらに迷惑をかけるのも嫌なんだそうで。難しいもんです。

2024年4月5日金曜日

親父大丈夫か?

本当に心配ばかりの今日の午後でした。

実は仕事をしている時に実家のある宮崎からと思われる「どこか」からの電話が入っていました。診療中には気づかなかったのですが、既にコールがあってから一時間ほど経過していました。orz

前にもここに書いたんですが、年老いた両親の居る田舎からかかってくる見ず知らずの人からの番号は「良く無い報せ」である可能性が90%と思っています。もしかすると95%位ですかね?ほぼ碌な事で無い事は確かと言って良いのではないでしょうか。

嫌な気分を心の中に抱きつつ、大変な報せで無い事を心の底で祈りつつその番号に折り返しの電話を入れたところ、それは母親がショート・ロングという形で滞在させて貰っている施設の担当者の方でした。恐る恐るその女性に「一体何があったのでしょうか」とお尋ねしたところ、その方は優しくかつ淡々と「最近、お父様がお母様のお薬を取りに行くのを忘れたり、来院する日付けを間違えたりされるんですよ」との報告でした。

要するにその連絡は親父が少し認知入ってきているんじゃないでしょうか?という真っ当なかつ親切な報告。私としては”良くないニュース”であるにしても、本当に感謝しかありませんでした。深く感謝を表して電話を切りましたが、その後に親父にLINEをしてみると案の定繋がらず。

暫く時間をおいて何時も親父の家に遊び行ってくれている親父の妹である私の叔母に電話を入れてみると「今日は昼に御飯を一緒に食べに行ったけど、あんたのお父さんが最近少し呂律が回って無いんじゃない?った話したところよ。あと、お父さんはやたらと歯の奥から唾液が出るんだけど、虫歯の所為かなって言ってた」と語ってくれました。

その話を聞いた瞬間、医者として思ったのは脳梗塞の可能性でした。

実はその後に親父と話をした時に感じたのは電話口では呂律がおかしいという感じはそれほど受けなかったので、もしかするとTIAというタイプの脳虚血であったり、慢性虚血性変化がある程度の閾値を超えた可能性、もしくは無症候性微小脳梗塞の多発なんかも十分あり得るなと云うものでした。

そもそも、今年で86歳になる寅年生まれのオヤジですから何があっても別におかしくはないのです。それに、母親が施設に預けられたことで気を張る事も無くなり親父自身に認知症が入るなんてことも全く良くある話の一つですから、おかしくも何とも無いのでした。

さて、この後どうなったのかはまた「記録として」明日も書いておこうと思います。


2024年4月4日木曜日

川勝という輩

本当にお前は…という感想しか湧きませんでした。

静岡県の川勝知事が6月に辞職するとの発言をしましたが、

やっぱり京都の人間というのは信じる事が出来んなと改めて、本当に改めて思いました。田舎者の僻みと一蹴されても全く構わんところですが、氏育ちを信奉する連中が信用ならないのと一緒で、京都の真ん中の市街地で生まれ育った連中の意味不明な上から目線が今回の会見の本音としてポロッと出たなと思いましたね。京都の人ごめんなさい。w

しかし、京都京都と言っても舞鶴と京都市内との間から来た患者さんの娘さんが居ましたが、あんたは京都の人間言うたらアカンと上から目線の市街地人に言われたとか言いますからこれまたビックリです。サスガハキョウトジンデスナ。公職にある人間が言う事じゃないでしょ。本当に私人の床屋談義レベルの発言。

川勝のオッサンの発言した「県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり物を作ったりとかと違って、基本的に皆さんは頭脳・知性の高い方たちです」という発言に、アホかこいつ?と内心で思った訓示を受けた側の若手が混じっていたのなら今後の静岡県庁は任せていても大丈夫でしょうが、こんな発言をする早稲田卒のオッサンをみたら大隈の銅像も情けなさに泣いとるんじゃないでしょうか?

そもそも、農業や林業は頭が悪いと稼げない仕事。賢くてもその営みは大変。いろいろなデータを体感や経験則で乗り切る仕事である上に、人間である俺達の口に入る大切なものを作る根源的な人の営みそのものです。川勝のオッサンがその作る側の人間を蔑むのであれば、その蔑む人間が作ったものはそもそも口に運ぶなという話。

今回の辞職理由はこの発言以外にも「JR東海は事業計画にずっと固執されてきたが、事業計画を根本的に書き直したものが3月29日に出た。これで私の手をもう離れた。この段階でリニアの問題が一区切りというか、立ち止まって考えざるを得ない状況に立ち至り、従来と全く違う次元に来た」という感じで、己のリニア事業妨害は十分効果があったという事を正直にゲロってます。

この男、何度もJRからの改善案にゴール・ポストを動かし、意味不明な事を言っては逃げまくっていましたが、晩節を汚すとは真にこの男のような人間の事です。道を歩いている時に唾を吐きかけられませんように。

国民の敵・邪魔者は去り、JR東海の中の人達は祝杯をあげている事でしょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「元財務省官僚で経済学者の高橋洋一氏が6日にABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演し、静岡県の川勝平太知事の辞任の内幕を語った。高橋氏は「辞任した理由の中に『リニアにメドがついた』と言った。要するに遅らせることが目的だった」と指摘。なぜ川勝知事は遅らせることにこだわったのか。高橋氏は「(メディアは)みんな知りたいからスズキ自動車の鈴木修さんにインタビュー行ってるんですよ。その時に『川勝はよくやったよ』、『実は俺はリニア反対だったんだ』と言って、反対だったという話は一切報道されてないワケ。根っこを言うと鈴木さんって川勝さんのものすごいバックなんですね。その人がどうして反対だったのかがまた不思議なんだけど。JR東海の葛西(敬之)さんと犬猿の仲だった。本当にくだらない」と内幕を明かした。」

2024年4月3日水曜日

新しく旅立った看護師

個人的には極めて残念でしたが新人の看護師の青年が岐阜の看護学校に通う為に内科病棟から旅立っていきました。

昨年は行ってきたばかりの青年だったのですが、院内にお婆ちゃんが看護師として精神科に勤め、同じくお母さんがヘルパーとして別の病棟に勤めているというファミリー・ビジネスレベルの親和性の高い家族の一員です。

話はズレますけど、同じような一族は院内に未だあってよっぽど家族の中で引っ張り合ってきたんだろうなという気がします。本当のところは知りませんが。w

さて、この若々しい青年も随分と悩んだようでせっかく準看の資格をとっていい感じで看護の仕事を実務として始めたのにいきなり学校に行ってブランクを作る事と学校に行く為のお金をどうしようという事で随分と悩んだようです。

しかし、ここには意外な伏兵が待ち構えておりました。それは同じ病院に居るお婆ちゃん。このお婆ちゃんは孫であるこの青年の未来に希望を託しており、一族の中でまともに育ってくれた唯一の存在であるというこの孫に何が何でも正看護師としての資格を取って貰いたいと願っており、あるだけの金も惜しみなく援助するから、孫の正看護師資格の獲得を冥途の土産としたいという感覚で彼に「本当に泣きついて」頼んでいたのです。

そうなると彼もあとには引けなくなり「じゃあ、頑張る」という事で今回の決断に至ったようです。

さて、彼との待ち合わせは藤が丘の駅前。6時半に到着する前に彼自身から「到着しました」との連絡。この子は私の次女と同じ年齢ですから本当にかわいいもんです。最初彼の希望に沿って飛び込みでチキンと酒の店に入ってガンガンに飲み、彼の知っているいろいろな秘密の話を沢山話してくれて私は大笑いしていました。

二次会はもう少し私の家に近いところに河岸を移して一升瓶の焼酎をキープ。その半分ほどを二人で呑みながら、今度はこの病院を去る前に彼が評した多くの上の人物達の総評をじっくり聞かせてもらいました。

私には「なるほど」という彼らからの視点から論じた上の人間達に対する評論というのがあって、それらは私には大変参考になる「気づき」の多いものばかりでした。彼は私が考えていた以上に良く物事の本質が見えていたようです。

3年半後、彼が戻って来てくれると良いのですが…。
※(翌日、看護師の婆ちゃんに話を聞いたら地下鉄に乗っている時に猛烈な吐き気に襲われて、途中下車してトイレで吐いてしまったとの事。申し訳なかったですorz)

2024年4月2日火曜日

国の医療行政は滅茶苦茶

また製薬会社が潰れたようです。

埼玉の協和新薬という会社ですが、負債は4億。それなりの会社と思っていたのですが、ジェネリック薬製造や他の大手の下請け製造を行っていた会社のようです。

正直なところ、これは国家による計画的な追い込みだと思っています。別にイン暴論とかじゃなくて医療業界の内側に居る人間なら、特に日常的に処方を行っている普通の医師なら、日本の薬事行政がどれほど歪んでいるのかは痛みとして知っている筈。

無数の小さな会社群は国家が決めた薬価に従った薬を造り続ける必要があるのですが、その製造のコストは種々の素材の高騰からどんどん上がり続けているにもかかわらず、その国家統制による「薬価」というものは二年に一回という間隔で定期的にかつ急速に切り下げ続けられていくのです。

本当に驚くような薄利しか出ていない状況が続いている状況で、原価割れをしている薬剤も薬価改定の度にドンドコ増えていく様で、厚労省がジェネリックの使用80%を目指してその数字自体はほぼ達成された今では多くの小企業は死屍累々。日本の中でも体力のある中規模以上の有名会社は「まだ」息をしていますが、大手でもない限りは中規模の企業であっても既に新薬を創るような体力は奪われているような現状です。

医療費の抑制をしたいのは良く解りますが、金の卵を産むニワトリを殺す何処かのバカの寓話を目の当たりにしているような感覚を持っています。国内の産業を維持する気の無い愚かな厚労省を見ていると「目の前の節約に一生懸命になる余りに自分の子供の腕が感染症で切り落とさざるを得なくなった極端な吝嗇家の婆さん」の話も思い出しました。

気がついた時には、国内では重要な素材産業も無くなり、海外に生命線を握られるような事態が近づいていないか心から心配です。

そんな時代が来る頃にはこの地獄の製薬システムを作り上げた”老いた”役人さん方達が患者になるころ、己の作ったシステムによって「薬が無い」何て事にならないとも限らないと思うんですが?

2024年4月1日月曜日

インプラント 日本とアメリカ

歯の治療は「いつも」している私です。

定期的なクリーニングを行う事が私の口腔衛生維持には必須になっていますので、特に虫歯の有無とは関係なくいつも歯医者さんにはお世話になっています。

今回、暫く前に抜歯した後の歯の処置に関して今後どうしていくのかという事をいろいろと提案されました。基本的には差し歯にするか、インプラントを考慮するかというのがその提案なのですが、今回その提案に対して思わず「うーん」と考えてしまったのが正直なところでした。

理由は簡単で、それは値段。

先生から提案されたベストの方法は当然の如くインプラントだったのですが、躊躇ってしまうのはその値段。アメリカに居た時にはインプラント自体もそれほど高くなかっただけでなく、その処置に対して当然の様に保険の適用が可能でした。

しかし、日本では保険が使えない事は勿論、1本のインプラントに対して40~50万の支払いが必要という点に腰が引けます。アメリカでは保険が効いた事も有りますが私の場合5本のインプラントを終了した時点で必要だった額は2000ドル程度。あの頃のドル・円レートの感覚では25万程度で全て終了という感じでしたが、日本ではこれでは一本の歯も治療できない感覚。

何だかな~というのが正直なところで、この値段だったら少々不便でも差し歯で済ませようかなというのが本音です。日本には国民健康保険という夢のようなシステムがあるのは素晴らしい事なのですが、インプラントに対する補助が出来る様な私的保険システムが無いのは正直痛いです。

次の診察あたりでどうするか決めましょうかと先生には言われましたが、おおいに迷う私です。

2024年3月31日日曜日

サプリと患者さん

今回の小林製薬の紅麴の問題の拡大がなかなか止まりません。


医師の「今までの」常識としては一度ダメージを受けた腎機能は今の医学では治療できないつまり、ダメージを受けた腎機能は不可逆的な状態のままであるというものでした。

しかし、最近は糖尿病に対するSGLT2iという薬がある一定のレベルまでの腎のダメージ迄であれば、腎機能の低下をかなり効率よく抑制する事が判って来て、それを慢性腎不全に対する投薬としてかなり普遍的に治療に組み込まれてくるようになっています。

日本で今のところ一番有名なこの適応薬と言えばフォシーガ(選択的SGLT2阻害剤;一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)なんですが、これはちょっと驚くべき薬剤でして、保険適応が最初に認められた糖尿病の後に腎不全、そして今では心不全にも適応が拡がっているのです。私自身も患者さんの一部には適応を慎重に見て使用していますが、効果が出ている人が実際に居て、腎機能の低下を示す数値の落ちがピタッと止まった人が居て驚きました。

「こういう時代がやってきたんだな~」というのが正直なところで、今後もっと大規模に実臨床の世界で、そして他の国でも大規模なデータ解析結果が出てきてさらにどう使うべきかという議論が広がりを見せるものと考えています。

さて、少し話が逸れましたが、病院で恒例の患者さん達を診ていると本当に患者さん達は沢山の、かつ大量の意味不明のサプリを持ちこんできます。黒ゴマ、梅酢、亜鉛、ブルーベリー、ローズ、DHP、クレアチン、コラーゲン等々もう訳がわかりません。

患者さんの入院時の荷物整理を手伝う看護師さんやヘルパーさんも時々そうやって見つけ出すサプリを見て「先生こんなのを持ってきてるんですけど」とか聞いてきますし、患者さん自身もバツ悪そうに「これのんでも良いですよね、、、」等と直接尋ねてきたり。w

しかし私からの答は大体「うーん、あんまりお勧めはせんけどね~。お金はかかるし、普通の食生活で平均的なものをバランス良く摂っておけば、普通はサプリなんか要らんですよ」ていうものです。

しかし、今回の小林製薬の一件以来「あんなもの余計な金払って定期的に摂ったところで良い事別に無いですよ。寧ろ信頼できるようなところが作ってない事が多いから害悪の方が多いと思います」に変わってしまいました。信頼できるはずのあのレベルの製薬会社でさえコレですから・・・。

2024年3月30日土曜日

人が足りない・日本の普通

コンビニや建設現場で人が足りないと言い出して随分経ちます。

実際にはそんな分野程度で人手不足が止まる訳も無く、小さな小さな小売り店から鉄工所、工場、料理店、工房、そして伝統工芸の店まで潰れ続ける状況である事は日本に住んで仕事をしている人なら皆知っている訳です。

その状況は医療、介護の現場でも全く同じである事は自分の病院だけでなく、他の病院でも全く同じ感じのようです。先日も少し書きましたが、日赤や一宮、その他の有名病院の看護師さん達も全く同じ感想を持っていて「本当にどこに他の看護師さん達は隠れているんでしょうか?」と、看護師さん達が話しているのを聞いて私が感じたのは何処も同じというものでした。

さて、そんな人手不足の日本。久しぶりの当直の中でソレは起きました。

深夜に指令直の師長さんから電話。通話をオンにすると「先生、XXで嘔吐してるヘルパーさんが出ました。ご本人が帰りたいと言っています」との内容。その方に関してはもしかして最近他の病棟で急速に流行って急速に収束した胃腸風邪を想起させました。

取りあえずそれで済んだかと思ったら、更に2時間後に今度は看護師さんがお腹が痛くて下痢と嘔吐が始まったとの事で電話が入りました。ここに至って「ああ、これは始まってる」と観念。明日以降に患者さんや病棟スタッフ達が発症しないか心の底から心配になりました。

さて、ここからが次の問題。

看護師2人とヘルパー1人が50人前後の病棟を夜勤スタッフとしてカバーしているんですが、人間が2人削がれてしまうと想像するまでも無く事態は決めて深刻です。1人の人間でおむつ替えなんて出来る訳も無く直ちに同じ病棟に属する他の病棟スタッフに手配を開始したのですが、深夜に果たして人が捕まったのか?結果を知らないまま朝を迎えました。

他の病棟から人を呼ぶというのは実は巨大なリスク。クロス・コンタミネーションというか、人が行き来する事で更に感染を拡大させるリスクが大だからです。

人が居ない事で起きる様々なインシデント。全く笑えない話が当院でも起きたのでした。

2024年3月29日金曜日

果たしてこのままDoCoMoで良いのか?

この前iPhone15Proを手に入れて以降は5Gが普通に繋がるようになりました。

基本的にカメラの性能がiPhone8に比べて格段に上昇したことが驚きではあったのですが、その他になんか驚きがあったかというと実際のところ微妙なところで「なんかこれはこれで進化止まってないか?」という疑問の方が大きいくらいです。

そもそもiPhone8の頃は裏側がフラットだったので机の上ではペタッと安定していたのが良かったのと、そのせいか今のよりも随分と感覚的に薄かったことが体感上の大きな違い。物理的な違いは他にも物理的なボタンの存在の有無は大きな差ですが、これはマア慣れの差でしょうし、画面の表示範囲がデカいのは良い事ですからね。仕方ないです。

ところが、もう一つのデカい恩恵である筈の5Gとの接続が何だか「非常に」良くないのです。名古屋の様な比較的都会のエリアの一つでは、このような先端的な技術は比較的早く大規模に導入されているし、実際エリア的にもdocomoのマップを見てみるとマップ全体が真っ赤になっていますし、スマホの画面も5Gという表示が出ているのですが、何だか使っていると息づきをしているような、画面表示が止まって次に進まないような時間が非常に長いし、回数も多いんです。

これじゃあ何だかメリット無いよなっていうか、良く繋がって居た頃の4Gの方が良かったよ?という事になりかねません。

そんな事を感じていたら、いろいろな携帯評価の記者達のサイトで、ドコモは基地局は多いけれどチューニングやそれを達成させる為のデータ収集の方法が他の二社たるauとソフトバンクに比べてダメダメだというような話でした。

まあ、私にとってソフトバンクというのは嫌な経験があったので選択肢には入って来ない会社。ということは残るはauか?という話になる訳ですが、dPoint経済圏から離脱するのもなんだか勿体ない気もするんですけどね。ポンタなんてまず全く気にしてないし。

一番いいのはDoCoMoが繋がりを良くしてくれる事なんですが、どこまで我慢できるのか?繋がりの事自体を気にしなくなった時こそが理想の状態という事になるんでしょうが…。

2024年3月28日木曜日

40年以上も勤めるという凄さ

いつも職場で私の事を気にかけて下さっているリネンのおばさんが明日で勤続40年と8か月の病院での奉職の日々を終えられます。

逆算すると…俺が人生の中で一浪を経験し始め、まさに宮本武蔵を読んでいた頃か~という事になりました。ホントにあの頃から今までずーっとこの職場で頑張っていろいろな事を経験して来られたのかと思うと、その一途さに頭が上がりません。

最初の頃は給食配膳の部署に居られたとの事ですが、それが外部への嘱託方式に変わって以降はリネン部門に異動し今まで頑張って来られていました。

私がこの病院に来てからの9年間の間でさえイベントは盛りだくさんで、当病院では自分の御主人を浄土に見送られ、5年ほど前には私と全く同じ年にに生まれた息子さんをこれまた癌で見送られました。そのようなかなしみも逆縁をも乗り越えられながら淡々と日々を過ごされ、明日を迎える事になりました。

また、以前私がある事で困っていた時にも全く損得抜きで私の困りごとに乗って下さって見事に問題を切り抜けさせて貰った事も有りました。(何の事かはパーソナル過ぎて書けませんが、私も長女も共に大助かりの一大事でした)

おばさんのアレルギー疾患や風邪の診察を私が担当しながらも、日常の健康状態を職場で擦れ違いざまに観察しつつ、喘息の悪化時には半ば強制的に入院させ治療を行った事も有りました。勿論、実の娘さんとその御主人なども病院に来て頂き病状を説明するとともに、家に存在するであろうアレルゲン(おばさんの場合は家ダニ)の発生源であるカーペットなどを取り除いて頂いてから家に帰宅して貰った事も有ります。

兎に角、同じ年で先に逝ってしまった息子さんを世話する如く私の事を親身に世話して下さり、私は私で名古屋に居る実の母の様に思っていろいろと親しく付き合わせて頂きました。

形式上はおばさんは明日で一旦大きな人生の節目を区切ることになる訳ですが、私にとっては明日以降も名古屋の母。以降も親しく付き合わせて頂こうと思います。

ああ、明日以降はおばさんが病院に居ないんだなって思うといろんな意味で複雑です。喪失感大!

2024年3月27日水曜日

訪問診療・右往左往

訪問診療の危機が噴出しています。

厚労省と云うところは基本的に医療業界のクビに紐をつけてその首の輪っかのサイズを自在に調整して我々の生殺与奪の権利を持っています。

大昔には武見太郎という物凄いオッサンが居て、その人が「開業医」の便益を代表して戦っていましたが、基本的にこういう利益ゴツゴツの人間というのがその業界を守ってくれるような時代はなかなか再登場と云う訳にはいきません。

ところが、厚労省が医療業界を二年に一回絞るこの恒例行事で「ヤバい状況」が発生する事があります。

そもそも医療業界において金を儲けようという考え方自体がバツでして、その理由は簡単。公的保険システムを使っている限り、次に厚労省が我々に向ける刃はかなり自明で、「金を喰っている分野」を抽出してその保険点数に減額の処置を施すことです。

要するに保険診療の枠内で医療で金銭を得ようとしたところで、金を払う側の親分がその手綱を自在に調整する事でキャンと鳴かされることになります。そこで後に残るのは自由診療領域となる美容の世界。しかし、この世界はもう何でもアリのヤバい世界で、多くのまともな医者は金に目が眩まない限りは近づきません。w

今回ヤバくなっているのは訪問診療業界。今、全国に展開している訪問診療の大手も閉業宣言して退出決定したところもあれば、ファーストドクターの様に訪問診療の超大手でも、保険診療のみの部分ではその「フツー」の診療がカバー出来なくなって、その超過分は患者さん若しくはその御家族に支払っていただくようなシステムに移行せざるを得ないとなりそうです。

結局、医療システム側が足を出さないような、つまり潰れないようなシステムを維持したければ患者側に負担が回るだけの話。勝つ?のは厚労省の役人だけです。そしてその上に連なる財務省。

訪問診療のこれからってどうなるんでしょうね?

厚労省はずっと前に訪問診療を奨励する方向でいろいろとインセンティブをつけて盛り上げた張本人なのに、今になって今度はそれを生かさず殺さずというか、寧ろゆっくりと殺す方向にもってきているとか…。

毎度の毎度この国の保険行政は滅茶苦茶です。

2024年3月26日火曜日

[ふるさと納税返礼品]の難点

何時もふるさと納税でトイレット・ペーパーその他の日用品を手に入れています。

おかげで、アメリカから帰国後ここ数年はトイレット・ペーパーやティッシュなどは買ったことがありません。最近は歯磨き粉、ボディ・ソープ、綿棒、コンタクト・レンズ洗浄液、柔軟剤、入浴剤、台所用洗剤等も手に入れて家計が助かること頻り。(金を払うのは当然私ですが…)

つい先日は20年近く使っていたラムダッシュ2枚歯電動髭剃りを遂に遂に同じパナソニックの5枚歯に交換しました。これは少し支払額が高かったです…。

しかし、このふるさと納税にはたった一つ「困った事」があります。それは、製品の到着時期が全く読めない事。今までいろいろと注文して判ったことは恐らく年末の注文などは大変にオーダーが混む様で、重なった注文を捌ききれないためなのかオーダー後に何か月も待たなくてはいけない事があるのです。

最も先が読めないのが我々が良く使用するトイレット・ペーパー。今回の場合、1月に注文したものが4月にならないと到着しないという状況。それでは~という事で、3月に注文してみたのですが、何とこれも4月発送という事で「一体これどういう事?」という感じです。

この数年間で初めてトイレット・ペーパーを買い足さなければならない案件が発生してしまい、1パック買ってきていますが、恐らくこれではギリギリ4月にまで届かない可能性が出て来ました。

明日にでも製造元に電話して確認してみようと思っています。(というのは、以前xxxxxx番の注文者なんですが、あとどれくらい待てば宜しいのでしょうか?と質問したところ、三日もせず発送通知が来たことがあったので!w ま、偶然でしょうけどね。)

このトイレット・ペーパーの計算が合わなくなったのは恐らく長女がアメリカから帰国した分の計算のズレです。一体女性一人が家に帰って来るだけでどれだけ使うものなのやら。orz

2024年3月25日月曜日

世間で騒がれている赤麹の事

小林製薬の赤麹やそれを使ったサプリの事が大変な問題になっています。

既に判明しているだけで数十人単位の被害者が出ている上に、死亡との関連が否定できない方が一人既にいると報道されています。

小林製薬というのは昔から市販薬でいろいろと有名な製品を出しており、信頼が全てというこの業界では「問題のある製品の回収の遅れ」というような事案はまさにその信頼を裏切ってしまった事になります。信頼を築き上げるのは本当に容易ならん話、その逆に信頼失うのは日常生活でも一緒ですが本当に一瞬です。

一月中旬以降には既に医師達からの問い合わせが始まっていて、それ以降は3月中旬の回収決定まで2か月のブランクを作ってしまっています。コレはいけない。トップの決断力の問題と言われても仕方ありません。仮にトップに報告が上がっていなかったというのならそれはそれで会社としての意思決定システムの構築の問題。

話変わって赤麹と私は関係ないのか?とふと思ったのですが、直ぐに思い出したのは最近言っている沖縄料理とお酒の店の出してくれる「豆腐よう」は確か赤麹を使っていた筈。と云う訳で記事を調べてみたら…。

琉球新報には以下のような記述が…
小林製薬はグループ会社の小林製薬バリューサポートなどを通じて紅こうじ原料を国内食品メーカーなど52社に供給しており、沖縄県内でも複数事業者の商品で同じ紅こうじ原料が使用されている。
 海洋食品(浦添市)は、豆腐よう6種の自主回収を公式サイトなどで発表した。同じく豆腐ようを扱うジェイシーシー(糸満市)も自主回収を決定、発表している。南島酒販(西原町)は紅麹入りもろみ酢1種の販売を停止し、公式サイトなどで飲用中止を呼びかけている。沖縄県内メーカーの商品ではいずれも健康被害は報告されていない。  
 沖縄県産品を取り扱う「わしたショップ」を運営する沖縄県物産公社は、全ての豆腐よう商品を調査し、小林製薬の紅こうじ原料を使用していないことが確認できた商品のみ販売している。担当者は「全ての豆腐ように問題があるというわけではない。県内には紅麹製造事業者もおり、風評被害を心配している」と述べた。  
 豆腐ようは、豆腐を米麹と泡盛を使って発酵させて作る独特の加工食品で、酒の肴に最適の沖縄の珍味。チーズに似た舌ざわりで独特の風味がある。もろみ酢は、泡盛の製造過程で出る酒かす(もろみかす)を絞って造り、クエン酸やアミノ酸を豊富に含むことから健康飲料として流通している

小林製薬はいろいろな所に赤麹をおろしていた様で、沖縄の豆腐ようも一部この製品が使われていた模様。

出は私が食べていたあの店の豆腐ようはどこの赤麹?既に10個とは言わず食べていますが?

まあ、今度腎機能検査でもしてみますかね。は~。

2024年3月24日日曜日

横領ってどこでも・・・?

昨日のニュースを読んでいたら、千葉の或る信用組合で5000万円超の横領着服があったとの記事がありました。

まあ、この手の事件の鉄板で、横領は長年にわたっており定期預金の解約や普通預金の勝手な払い戻しなどで、コソコソ集められた金はこれまた鉄板の「借金の返済やギャンブル」の為に使われていたという話。orz

なんというか「もうね~」という感じで、信用金庫側は帳簿上は帳尻があっていたの事ですが、顧客から通帳や証書が戻ってこないとか言う苦情が出て発覚というもうどこにでもある話です。

こういうのは今後も恐らく永遠に無くならないでしょうし金額の大小もビックリするようなレベルのものも今後出てくる事でしょう。更に確実な事は今この瞬間もビクビクしながら公金や内部の金をちょろまかしている輩達が居る訳で、浜の真砂は尽きるとも世に盗人の…の世界は続くわけです。

しかし、以前銀行に居た方に聞いた事があるんですけど、こういうものは表に出てこないまま内々に退職等の方法で処分・処理される事も多いとのこと。眼の前を無造作に流れていく数千万、数億円という紙幣を見ていると金銭に対する感覚が麻痺する人間も当然出て来るんだそうです。そういう説明は解りやすいですけどね。

さて、翻って私の病院はどうなのか?

実は黒い噂を一度聞いた事があります。実際に、その噂が出たある女性が突然なんの挨拶も無しに、まさに「消えるように」居なくなった事がありました。その事実を知ったのは随分と後だったのですが、その時点で「そういう話があったらしい」と聞いて、改めて「そうだったの・・・?」という気持ちになった事を覚えています。

真偽の程は知ろうとも思いませんが、人って見かけでは判らん部分も大きいんだなという話でした。

2024年3月23日土曜日

怪獣入手の為に抽選予約をしてきました

今日は一人でコッソリある車の抽選予約に行ってきました。

向かった先はGRガレージ日進竹の山です。以前のブログにもGRカローラのモリゾウVer.を予約しに行った事がありましたが、その時はGRガレージ高辻でした。この時の予約倍率が一体いくらだったのかは全く知らないのですが、全国でたったの70台。しかし、かすりもしませんでした。まあ、そもそも当たる訳ないし…という感じで、お祭りに参加程度の気持ちでした。w

なんでも、後で伺ったところによればこのモリゾウ・バージョンは抽選で当たった後でも、結構辞退の申し込みも発生して、それを他の人にもちょこっと割り当て直しをしたとの事でした。

され、今日行ったのはGRヤリスのセバスチャン・オジェVer.と同カッレ・ロバンペラVer.の抽選の為でした。お値段は税込み845万円!おいおいあのヤリスが?と云うところです。同じヤリスでも普通のヤリスは一番安いのでほぼ250万円ですから、三台分以上の値段がかかっているという事になります。
これは前方から見た姿
これは8回の世界チャンピオンであるウルトラマンことオジェVer.
これは今まさに昇り龍であるロバンペラVer.
しかし、しかしなんですが…。恐らくは税込み845万でも全くペイしていない感謝価格と思われます。しかも、これがもし当たれば…当たればなんですが、特典として「2024年WRCラリージャパン会場で、①ドライバー及びチームとのコミュニケーション、②WRCマシン及びピット見学、③スペシャルステージ(SS)での観戦、④ 2024年シーズンWRC参戦マシンに名前を掲示(一部のラウンド)、⑤特別記念品などの贈呈などの特典」等が予定されているとの事。

ともあれ、今日は竹の山のGRガレージの方と展示してある86に乗り込んで、いろいろな話に花が咲きました。もし抽選に当たったらヒーヒー言いながらお金を準備する事になると思うんですけれど、暫くはGR竹の山さんに感謝の意を込めて半年くらいは展示車両としてお貸ししようかなと思っています。恐らくお店を訪れた車好きの方々が触ったり乗り込んでくれて楽しんでくれるでしょうから!

でもな、、、まあ、当たらんだろうな。orz

2024年3月22日金曜日

おめでとうございます・菊の御紋が似合いすぎ

この度、天皇家の愛子様が学習院大学をご卒業されました。

そして、その様子が記事としてネット上に大量に出ておりましたが、美しい本振袖で凛としたご様子。正式には十六葉八重表菊というらしいのですが、天皇家と東宮のみが用いる事の出来る家紋の入った振袖でした。しかし、この紋がさりげなくその本振袖に織り込まれても、それに全く負けない凛とした感じが全体からオーラとして出ている様子は「やっぱり育ちだよな~」と人の子の親としてはしみじみ、本当にしみじみと思います。

生まれにおいて家系が何とかというのは私はほぼ全くどうでも良いと思っている人間なんですが、育ちはやはり隠せない。特に愛子さんのような立派な御両親から最良の教育を受けておられる方の立ち居振る舞いというのは良い意味で滲み出てしまいますよね。(実例として、私のような育ちの人間は何をさせてもザンネンな結果にしか終わりませんし、通常時間が経って思いかえす度に落ち込んでます)

我が家の娘達も成人式に合わせる感じで日本で振袖の写真などを沢山撮りましたが、歳に応じて可愛いな、奇麗だなという瞬間はあると思うのですが、美しさの中に威厳と云うものが出るのはやはり育ちかと。

それほど歳の違わない娘達を持つ男親としては、天皇・皇后御夫妻が卒業式の写真を御覧になって、その立ち居振る舞い・美しさを、未だに「目に入れても痛くない」と感じられるのではないだろうかと思うとともに、人生の大きな節目を刻んで少しずつ立派になっていかれる我が子の事をどう感じておられるのかとそういう事も考えてしまいます。

wikiに「人を愛する者は人恒に之を愛し、人を敬ふ者は人恒に之を敬ふ。」という孟子の一節を由来に命名されたと書いてありましたが、まさにその期待通りの方に育ちました。

中学の頃くらい?に少し瘦せてしまった頃もありましたし、更にずっと遡ると御両親の後ろに恥ずかしそうに隠れている恥ずかしがり屋さんだった幼子時代も見てきましたし、そもそも「女の子誕生!」という当時のネットの記事を昨日の事の様に覚えているオジサンとしては、何だかもうね、本当に心からこの美しく立派に育ったお嬢さんに心から「おめでとうございます!」という言葉を述べさせていただきたいと思います。

2024年3月21日木曜日

AIと医療の未来

我々医師の間で見る事の出来るフォーラムではAI(人工知能)の登場による医療現場の変革に関して様々な意見が出されています。

このようなAIシステムは各業界、各業種で様々な導入のされ方が始まっていますが、そもそも今現在も猛烈な速度で改良が続いている領域ですから、昨日の話が明日も正しいと云う訳でもなく、まさに金と人が参集してモリモリと成長している分野。

アップルの株価が低下してマイクロソフトが伸び続けているのはこのAI分野への投資が失敗しているか成功しているかという部分の差に関する評価だと巷では噂されている訳です。

さて、我々医療業界ではまず最初にかなりのレベルで話題になり始めているのは画像のAI診断です。これに関しては放射線科医の仕事を奪うとか奪わないとか言う話が喧伝されていますが、この画像の診断制度に関しては世界最高レベルの読影能力をコンテストで証明されている日本人ドクターの話が私にはとても衝撃的でした。

彼が癌がその画像の中にあると既に判っている画像の中からその癌をポイントアウトしていくのをAIと競ったら、かなりのレベルで互角もしくはAIが少し上かもというレベルだったとの事ですが、彼がAIには勝てないと思ったのは「AIはこれを24時間、365日続けられるという事」だといった点です。

まさにその点こそが非人間的なところで、更にこれからはAIが更にdeep learningを繰り返すことで、診断精度は時間が経てば経つほど(正しい学習モデルが存在すればするほど)更に上がっていく訳で、人が勝てなくなるのは仕方ないのかなと…。

また、胃カメラ(gastroscopy)の画像診断も高精度になってしまっているそうで、人はカメラを突っ込んでいく事が殆ど唯一の仕事になっていくのでしょうか?8Kの画像で視たい部位を映し出し、そこの画像をもとに高い精度で病理学的診断予想をしていくという何とも凄い世界。正診率はこれから更に上がっていく事でしょう。

こういったAI診断が進歩してきて助かるのは、画像に関する「非専門医」、つまり非放射線科医ですよね。画像診断AIを走らせて画像を読ませる事で、専門家に読ませて法的な効力を発生させる前に予備診断を迅速につけて緊急時の対応を行ったり、遠隔地にある画像をサクッと読み取って一般医の為に精度の高い読影を代行してくれるシステムが存在するのは本当に助かります。

誰が何を言おうと、将棋のAIと一緒でこれからはますます非AIだけでは「読影さえも」進まない時代が来るのは避けがたい事になる、というかもうそこに来ていると思います。もしこの記事を10年後に読んだら「ああ、まだそんな入り口の時代やったんか~」と懐かしく思う事でしょう。^^

2024年3月20日水曜日

車が横転しそうな程の風

ビックリするほどの強風が一日中断続的に吹いていました。

何だか今年は春一番という感じの風が何度も吹いたり止んだりと感じているのは私だけでしょうか。基本的には温かくなり続けているとは思うんですが、今日は寒い上に風も強くて体感温度は低めと感じる一日でした。

朝の段階で家を出てバイト先に向かっている時は雨が結構降っている状態でしたがそれもやがては止みました。しかし、運転手さんがドライブする車に看護師さんと乗り込んで高速を走り始めた時、後部座席に乗っている私が容易に体感できるレベルの激しい不規則な振動が車を襲っているのがわかりました。

運転手さんも「いやー、ハンドル取られますわ」と言って、明確に速度を落としています。車体がブルブルという感じで細かく揺れては「お?お?」というくらいずれている感じと言ったら良いのでしょうか。

そうこうしながらも、何件もの家々を廻っていったのですが風が強くて本当に体が飛ばされそうなうえに寒い寒い。笑ってしまうほど風が強くて看護師さんと二人で「凄いですね~」と半ば笑い合いながらの移動となりました。

夕方になるともう風も止んできて雨も降らない状況とはなりましたが、何とも「体感上は」寒い一日でした。

休日に働かされるという状況はあんまり嬉しくはありませんが、これも生活を支えるためには仕方のない行動。仮にお金が腐るほどあって働かなくても良いというような人生であったとしても、働かなければ恐らくボケてしまう事でしょう。

と云う訳で、休日も働いた一日でした!w

2024年3月19日火曜日

大いなる前進・異論は聞かんw

今月13日、一旦の延期の後に打ち上げられたSpace-one社のカイロス・ロケットが発射5秒後に自動的に爆破されました。

勿論、私自身も一発での大成功を勿論「希望」してはいましたが、正直最初の何回かは「爆発・炎上」なんていうのも普通に起きるやろうなと覚悟はしていました。そもそも、ロケット発射というのは燃焼というよりも爆発の連続的な管理。ありとあらゆる種類の高度な工学と投入された人と時間と金がモノを言います。それでも失敗するのは経験というものが無い事。理屈では上手くいく筈なのに失敗する理由となる「見落としていた部分」が実戦の失敗によって見えてくると私は考えます。

いま世界をブイブイ言わせているSpace-Xもその対抗馬のBlueOriginも、発射実験を鬼の様に行って鬼の様に落としまくってそれでも平然として次から次へと新技術を試しては次のチャレンジに結び付けていきました。彼らの技術のバックグラウンドはNASAから引き抜かれた技術者達。そしてそのNASAは華麗なる失敗の歴史が山の様に積み重なっており、国家予算を叩き込みながら何をすれば良いのか、何をしてはいけないかという長い長いリストを以て今までやって来ています。

勿論日本だってペンシル・ロケットから始まって何度も失敗はしていますが、失敗の数が全く以てアメリカとは桁が違いです。文字通り桁が…。失敗した数はまさに知財そのものであって、今回のSpace-oneのような新興の会社が初回の打ち上げでfail safe systemを作動させたからと言ってそれを失敗だと罵るような輩はその難易度の高さを理解したくないか、理解するだけの脳味噌が無いのでしょう。

どんなプロジェクトもどんな人でも行動を起こして前へ歩み続ける限り何時か何処かで必ずこけます。しかし、それは歩いているからこそ。私にしてみれば何もしないで「前へ歩んでいたが故にこけた人間」の事を嗤うような屑はすっこんでろって感じです。

そもそも私は失敗したことの無い人間などというものを全く信じません。友達にしようとしても、恐らくは相当に嫌味な野郎でしょうし。w

今回の件に関してSpace-oneから以下のようなコメントが出されました。

3月13日(水)11時1分、ロケット射場であるスペースポート紀伊からカイロスロケット初号機の打上げが実施されました。機体は発射され、上昇しましたが、約5秒後に飛行中断措置が行われました。 スペースワン株式会社では、原因究明のための対策本部を立ち上げ、調査を開始しています。 
見学場へお越しいただいた方、web配信・パブリックビューイングで打上げをご覧いただいた方、応援してくださったすべての皆様に心から感謝申し上げます。 
 ありがとうございました。 
 今回はこのような結果となりましたが、同社は一刻も早く原因を究明し、打上げを再開すべく挑戦を続けていくとのことです。
 宇宙開発には困難が付き物です。様々な困難を乗り越えた先に必ず成功にたどりつくと信じて、引き続き、カイロスロケットの打上げを応援していただきますようお願いいたします。 今後、新たな情報が確認できましたらお知らせいたします。

その意気や良し!どんどん前に進んで行ってくれと云う応援の気持ちしかありません。次の発射が愉しみです。

2024年3月18日月曜日

新規マイナンバー・カードの変更点

河野大臣の下でマイナンバー・カードが予想通りの方向へもう一段階便利になってくれるようです。

以前から1枚のカードにありとあらゆる機能を持たせようという方法論が議論されていましたが、私としては全面的に賛成。常に持ち歩くものの最小化を目指している人なので、免許証や保険証や医療費の情報、使用薬の情報などが全部出て来るような仕組みは大歓迎です。(今年もマイナンバー・カードのおかげで、医療費の情報のダウンロードが滅茶苦茶簡単でで、領収書の保存も要らない世界の到来で大喜びです。)

そして出来る事ならばそれら全てがスマホにトランスファーされるデジタルマイナンバー・カードが発行されれば、それらのカードさえも持ち運びしなくて良くなるという最高の世界の到来です。

そもそも自分のマイナンバー・カードは既に税金(公金)の出し入れが指定された口座が存在する状態ですし、保険証も統合させています。今年中には恐らく免許証も統合する事を最優先事項として来るはずですので、これが施行されたら早速統合してしまおうと思っています。尤も、今の時点ではマイナンバー・カードを受け付けてくれる医療機関自体がまだ少ないところが難点ですので、残念ながら保険証自体も「まだ」持ち運んでいますが…。

今、財布を開いてカードの状態を見てみると、まず保険証、次に免許証、医師資格証も入っていますが、これで財布からは3枚のカードが消えてくれるはず。あとは万一用の物理的クレジットカードはVISAとAMEXだけ入れているのですが、この万一用カードはスマホを無くしたとき用の支払い手段確保という保険。

上に書いた日本医師会発行の医師資格証も最後は飲み込まれて消えるはず。最終的には医師免許を含む医療関係の殆どの資格+α等も紐づけされるようです。(全31種類)
何故か公認会計士が無いですね?
2026年からは性別を券面に表記しなくなると共にデザイン自体も大きく変えて来るみたいで時代の流れがそういったものを要請しているのをひしひしと感じます。その上希望者には生年月日を西暦から和暦に変更したうえで氏名のローマ字表記に対応してパスポートとの整合性を保ってくれるという嬉しいサービスも。

あと愚かな事に、私は全く知りませんでしたが、身体障碍者手帳とマイナンバー・カードを紐づけしてくれるサービスは既に存在しているようで、これは息子のために便利だなーと感じた次第。良く調べてみないといけません。

2024年3月17日日曜日

息子の行動に大慌て

名古屋の人間は国際線に乗る時には基本的にセントレア空港に向かいます。

アジア系の路線でたまに小牧空港から出る国際便があったと思いますが、いわゆる定期航路では無かったはず。基本的に国内のあまりメジャーでは無い航路を便利に繋いでくれるFDAのハブ空港と考えていい飛行場です。

私の住んでいる所から実際に飛行場へのアクセスが早いのはこの小牧空港なんですが、この感覚は大阪の人間にとっての関空に対する伊丹空港の感じが似ているんじゃないかなと思います。

そういう意味では「本当は」小牧空港にも少しくらい国際線が欲しいところなんですが、滑走路をシェアしている自衛隊小牧基地の人達にとっては何時でも発進できる程度に空いている飛行場の方が遥かに便利ですよね。^^

さて、話は国際空港側のセントレアなんですが、以前にも少しだけ書いたようにここには銭湯があります。名前は「風の湯」とかいて「ふーのゆ」と読むのですが、アメリカの行き帰りに良く使っていました。

今日はここに息子を連れてきて再び男二人で飛行機を眺めながらの湯に浸かることが出来ました。たまに離発着してくれる飛行機を眺めながらの一時間ほどの入浴でしたが、自分自身も息子も体調不良になるのを避けるためにサウナは使わずに三種類の湯を交互に回っては体を洗って再び外の眺めを見る為に寒い空のもとにフルチンで出て10分ほど飛行機を立ち見。体が冷え切ってきたところで再び中に入って湯に浸かるという行動を繰り返していました。

そんな行動を繰り返していたある瞬間、私は息子を後ろに引き連れてもう一度外に出ていこうとしていたのでした。ふと振り返ってみたその瞬間「ある強い違和感」が・・・。

それは息子がニコニコしながら私の1メーター後ろをついて来ながら透明な液体を勢いよく左右に振りまいていた事。orz 本当に楽しそうに。

私は内心、うわわわ~という感じで、息子に「アホか!」と言ってグイと私の方に引き寄せた後、桶を持ってきてさーっとお湯をかけて流したのでした。周りで見ていた人も確かに居たと思うのですが、何食わぬ顔でみな対応してくれたように見えました。

小便振りまきながら嬉しそうに歩くとか…中身は3歳のままです。

2024年3月16日土曜日

アメリカの家の値段

未だ20年は経ってきませんが、アメリカの家を買ってから随分経ちました。

基本的に人に貸しっぱなしで、メンテもその方々にして頂いている状況ですが、やはり肝は日本人の方々に貸しているという事が大きなメリットだと思っています。何と言っても滅茶苦茶な事はしないと思いますし、家の中を靴で歩かない。w

家の価格はこういったメインテナンスとはあまり関係なく勝手に外部の機関が評価してくれますが、アメリカのこういった点でのシステマティックな点は本当に毎度「勝てん」って心の底から思います。

一部のバリバリに尖った人間がデータを使って残りの人間がどうしても使いたくなるような、そして実際にその使いたい人達が容易に使えるシステムを作り上げていくのです。こんな国と戦争しても勝てないなと思うのはそういう所。コマーシャル・ベースであっと言う間に便利なものを作り上げて商売にしてくる企業が出て来る速度の彼我の差は何だかな~って感じです。

やっぱりPC、特にプログラムを書く人間の数が圧倒的に違いすぎるんじゃないでしょうかね。発想という意味では日本でも良い線いっている人間が沢山居ると思うんですけど、それをプログラムにする人間の数がね…。それ当ログラムを書くときの言語の壁ってやっぱり有ると思いうんですけど、どんなもんなんでしょう。プログラムを書かない人なんでコメントのしようも無いんですが。

さて、そのサイトの中の一つにZillow.comというのがあるんですけど、Google mapのAPIを使って全米の全ての家の値段と予想価格の歴史をその家の細かい情報と共に提供してくれるのです。勿論グラフ付き。このサイトにはそれぞれの家の持ち主のローンの残額の情報や予想されるclosing costなどが書き込まれていて、その量の膨大さは驚くべきものです。
(勿論、日本にもそういう所が今の時代増えてきましたけど、スピードと質がやっぱり違います。)

17万ドル弱で買った購入した家が今では45万ドル弱にまで上昇。家を補修しながらここまでメインテインしていて、金はそれなりに滅茶苦茶かかってるんですけど、こうやって地球の反対側から自分の持ち家の値段や状態を調べられるっていうのは毎度驚きです。

それにしても、この上昇やっぱり自分にとっては?というほど不自然な感覚。日本の家というのは通常時間が経てば経つほどグングンと価値が下がって年の値段だけっていう感じになって「終わり」ですけど、アメリカは上物の価値が逆に上がり続けるというのは本当に発想の違いですよね。

トランプが勝つのかバイデンが勝つのか判りませんが、その勝敗によって再度大きく家の値段は変わっていく事でしょう。

2024年3月15日金曜日

長久手イオンシネマで最悪の体験・もうここでは映画を観ない

ゴジラ-1.0を観ようと、知り合いの小6の少年を連れて午後9:05分に始まる一日二回しかない上映の一つに連れていきました。

この日は春休み期間中であり、特別に剣道の練習もオフの日という珍しい時間でしたので、やっとという感じでこの子を連れて行ってあげる事が出来ると意気込んで行ったのでした。

アメリカでアワードを勝ち取って、その栄誉を称えられました。それだけの映画を前から見たがっていたこの子に迫力満点のVIBEシステムが備わった映画館で観せることが出来ればこの子にとっても恐らく人生に記憶の中で忘れられない思い出になると思って私自身もハッピーモードで連れて行ったのでした。

前日のうちにチケットをネットで予約。私の分は55歳から上なのでちょっとだけ割引き。連れて行った子は「一般」しか出てこないので、小中学生の様な子供チケットなどというのは無いのだなと理解して予約。

さて、現場に着いて早速発券しポップコーンとドリンク、あとご飯を食べていないというこの子の為に追加の食べ物も二つ買って入ろうと食べ物を注文し始め、若い女の子が笑顔で作り始めた時の事でした。

40前後と思しきマネジャー風の女性が眼の前にやって来て「失礼ですがお子様はお幾つですか?」と不躾けな質問。連れてきた子は小6にしては小柄な子ですのですが、正直に「小6ですけど?」と答えたところ「御覧になる映画は何でしょうか?」と尋ねて来るので「ゴジラですよ」と反応したところ「もうしわけ訳ないんですが、集英が11時を超える映画は御覧になれません」との宣告。

「親や成人同伴でも?」と尋ねてもダメの一点張り。

頭に来たので「イオンシネマのチケット予約システムではそもそも映画の上映時間が9:05から11時過ぎってなってるのに、購入時点で18歳未満の人間はこの映画観たらダメっていう警告は出てないよね?システムのセッティングどうなってるの?」って言いました。勿論、彼女は何も言い返せる訳も無く「ダメなものはダメで…」との事。

余りに頭に来たので「あなたが無駄にしたのは金じゃなくて経験ですよ」と言ってそのままリアファンドへ。

私は連れてきた男の子に申し訳なさ過ぎて只管謝り続けました。その後、その子のリクエストに従って藤一番で腹一杯食べさせて帰宅。寿司でもなく肉でもなく細麺のラーメンというのが何というか申し訳なかったのですが、彼は藤一のラーメンを所望しましたのでそれに従いました。

家に送り届けた後、引き続き無性に腹が立っていたのでネットで愛知県青少年保護育成条例を検索して該当する部分の文言を検索。それによると…。
第17条 保護者は、深夜(午後11時から翌日の午前6時までの時間をいう。以下同じ。)に、みだりに青少年を外出させないようにしなければならない。 
2 何人も、正当な理由がある場合のほか、保護者の委託を受けず、又は同意を得ないで深夜に青少年を連れ出し、同伴し、又はとどめてはならない。 
3 深夜商業施設(愛知県安全なまちづくり条例(平成16年愛知県条例第4号)第18条第1項に規定する深夜商業施設をいう。)その他深夜において営業する施設で規則で定めるものにおいて営業を営む者及びその代理人、使用人その他の従業者は、深夜において当該営業に係る施設内及び当該施設の敷地内にいる青少年に対して、帰宅を促すよう努めなければならない。ただし、当該青少年が通勤又は通学の途中であると認められる場合その他青少年の健全な育成を図る上で当該青少年の帰宅を促すことが必要でないと明らかに認められる場合は、この限りでない。 (深夜営業施設への入場の禁止等) 」下線は私が引きました。

まとめると、引っ掛かった部分のポイントは
深夜(午後11時から翌日の午前6時までの時間をいう。以下同じ。)に、みだりに青少年を外出させないようにしなければならない。
正当な理由がある場合のほか、保護者の委託を受けず、又は同意を得ないで深夜に青少年を連れ出し、同伴し、又はとどめてはならない
と云うところ。

そこで、この「育成条例」の趣旨のそもそもの目的である部分は何かを考えるなかで、みだりに外出させない、そして正当な理由とは何かという事を調べてみました。法律の文言で良く聞く言葉ですが、まずみだりにという部分ですがこれは説明がありまして、普通はむやみやたらにとかいう感じで使っていますが、法律の世界での「みだりに」は、「法定の除外事由がないのに」と同じ意味と考えられるそうです。なかなか敷居の高い言葉ですよね。

弁護士ドットコムを調べてみるとこのページが出て来ました。

●子どもだけの外出が許されるのは何時まで? 
18歳未満の未成年の子どもは「青少年」にあたります。各都道府県が定めている「青少年健全育成条例」には青少年の深夜外出を制限する定めがあり、この定めを基準に子どもの外出OKの時間帯を判断するのが基本です。 ただし、青少年健全育成条例が考える「深夜」の時間帯には各都道府県によって差があります。たとえば、東京都をはじめ多くの地域では午後11時から翌日の午前4時までの間を深夜と定義していますが、群馬県では午後10時から午前4時まで、兵庫県では午後11時から午前5時までとされており、全国統一ではありません。 地域によって条例が定める時間帯が異なるので、お住まいの地域の青少年健全育成条例を確認しておきましょう。

 ●子どもだけの外出は時間制限アリ、では保護者同伴なら? 
夏休み期間中は、保護者の休暇を利用して家族連れで思い切り遊ぶ機会も多くなります。青少年健全育成条例が規制しているのは「保護者の委託や同意を得ていない青少年の連れまわしなど」であり、保護者が同伴していれば規制の対象外です。 ただし、青少年の保護者には、正当な理由や特別な事情がない限り、青少年を深夜に外出させないよう努力する義務が課せられています。規制対象外ですが、条例は「保護者同伴なら何時でもOK」といっているわけではないことを覚えておいてください。 ここでいう「正当な理由」や「特別な事情」に具体的な基準はありませんが、青少年健全育成条例がどんな目的をもっているのかを考えればどのようなケースを指すのかがわかります。 青少年健全育成条例は、青少年を有害な行為から守ることで健全育成を図るという目的をもった条例です。

実際にこういった解説を見ると、この弁護士さん連れて行って戦おうかななどという気になるんですが、所詮ここで働いていた女性は杓子定規に会社側から言われたことを守っているだけ、それ以上でもそれ以下でもある訳はなし。このレベルの職位の人間に何かを言っても変わるわけではないし。チケット購入のシステムのレベルで18歳以下はダメとするか、11時を過ぎないような上映開始にセッティングすれば良いだけじゃん? 

それにしても!大人がきちんと連れてきている状況で映画を観に来て11時を20分超えるからって一律にアウトかよ!二度とここの映画館に行くか。 

 ああ、これで一生行かないと決めた施設が梅の花に続いてもう一個増えたな。こうやって俺は生きる幅を狭くして頑固ジジイに一直線なのでした。w

2024年3月14日木曜日

納税終了

やっと納税の手続きを終了しました。

とは言っても、実際にしたことは基本的に税理士さんに言われた通りのものを淡々と揃えていっただけなんですが。

税金関係の処理に関しては当初アメリカでも自分でちまちまゴソゴソと準備していたのですが、ポスドクの頃から感じていたのはアメリカの税制は本当に竹に木を継ぎ、木に竹を継ぎ、何ならメタルの棒なんかをぶっ刺したようなボコボコの異様な代物。

アメリカならではなのですが、外国人が納税に沢山絡んでくる上に、税制の二国間条約が星の数ほど存在する事、そして州によって外国人に対する税制が異なるだけでなく、その上に週毎の税制がこれまた絡んできます。

この週毎の税制の違いがこれまた大きくて、日本の地方自治体がある程度の幅のパーセンテージで異なるだけで税率を決定する程度の差くらいしか無いのに比べるとそのバリエーションのでかさときたら。w

もう一つ、大きな違いはドネーションの計算の豊かさ。日本と違って本当に様々なものが妥当な価格で寄付として認められ、それが本当に馬鹿にならないレベルなのです。着古したもの、履かなくなったもの、使わなくなったもの、読まなくなったもの等々をすべて寄付した後で、それらを写した写真から数え上げて寄付金額を計算して記入していました。

暫くしてからは全てTurboTaxで申告をして納税終了。下手すると3時間くらいでその査定結果という形で税金の還付が計算告知されたりするわけで「恐ろしいもんだ」と心の底からビックリしたことがあります。

日本に帰って来てからはアメリカの頃の収入との過渡期であったり、アメリカの大学に行っている娘達の為にファイリングをしなければなりませんでしたので、えらく大変でしたが、そこはアメリカの税理士さんを頼って全てファイリングしていました。

日本だけのファイリングになってからもゴソゴソしていましたが、取りこぼしがあるのが嫌で数年前から税理士さんに丸投げ。「何かあっても」税理士さんが責任を取ってくれるので、それが2万ちょっとで済むのなら安いもんです!

今年は予定納税があるにしても還付もあるとの事でしたので大変うれしい状況です。しかし、税金って高いですな~。w

2024年3月13日水曜日

実は夫婦で病んでいると思う

ある患者さんを診ています。

食思不振ということで内科の大きな病院から送られてきた患者さんなんですが、歳は私とあまり変わらない50代の女性。本当に枯れ木の様に痩せてしまっていて、BMIは11台という普通では有り得ない痩せ具合。見ていると「こうなっても人間というのは生きていられるんだ」と逆の意味で驚くほどの患者さんです。

この方、実際に御主人と来られたのですが見かけは母と息子の様に歳の差がある感じにしか見えません。要するにこの方の過剰な痩せ具合が見かけを実年齢よりも遥かに老けてみさせているのでした。そして恐らくは実際にも細胞レベルで老化というのは起きているのではないかと疑わせるほどの変化を感じます。

さて、この御夫婦が別の病院から当院にやってきた時に感じたのは言葉ではなかなか表現しづらい様な「強い違和感」でした。

奥さんに物凄く優しい御主人なんですが、何というかその接し方はまるで腫れ物に触るかのような話し方。夫婦というよりも病んだお婆さんを看る孫のような感じなんですが、後でこの「御主人」に話を伺うと、嫁さんは精神を病んでいると思うときちんと言われるのです。しかし、御主人はそれがどういうものかは理解出来ないと言われるし、私はこの御主人との対話を行っていても、御主人の口から語られる奥さんに関する話の内容や遣り取りを通して上に書いたように御主人の種々のリアクションにも強烈な違和感を感じるのでした。

精神科医でない事もあり、それを正確に表現できないのは毎度の事ですが御主人も込みで診察をされた精神科医は強い含みを持たせて私に「それはあると思う」と言われました。ご主人に関しては何も診断名は聞かせていただけませんでしたが…。

さて、奥さん自身は既にご飯を食べなくなって二年ほどになるとの事でしたが、BMIが11台になるような人というのはレスキューは極めて困難で、医師によっては最初から諦めている人もフツーに居られます。実際に今までどの病院の医師もこの奥さんの体重をリカバーさせる事に成功していません。

御主人はいろいろな間接的努力が無理であれば経鼻栄養や胃瘻までお考えの様ですが果たしてそれが奥様にとって幸せな選択なのでしょうか。

疑問は深まります。

2024年3月12日火曜日

患者さんのいう事をまるっとは信じてはいけないw

いつもお世話になっている知り合いの方が胆嚢摘出術を受ける為に名古屋市にあるX部医療センターに入院されていました。

約一週間の入院でしたが、ラパロスコピーの後に少しだけ痛みが長引いた事と食事再会の時に量が少ないという事で、先生からは「もう少し食べられる様になったら退院を許可」という風に言われて一週間かかったていたとの事でした。

ところが、この方は何時も味に拘り、健康にも拘り、美味いものにお金をつぎ込んで今まで生きてきた方ですので「どうしても」病院食が美味しく無くて喉を通らなかったとのこと。w

ところが主治医の先生は食べられるようになる事が大切と一歩も譲らない様子。そこで、この方が2日前に思いついたのは出された食べ物を袋に詰めて捨ててしまうというトンデモナイ作戦でした。病院内にあるコンビニで買ったサラダやバナナがこんなに美味しいなんて今までの人生で知り合戦でしたという程に病院食が不味かったのでしょう。

この話を聞いて私自身は大笑いしてしまったのですが、同時にこの方に「いつも気を付けているんですけど、患者さんの話は根気良く聞くにしても話半分に割り引いて聞いてました。でも、今後はもっと気を付けるようにします」と再び笑顔で話しました。

するとこの方も「申し訳なかったんですけど、どうしても食べられないものは食べられないんです」と改めて話してくれました。

こういう事があるから、という事を知っている上で患者さんの話にフィルタを掛けたりして真実の部分はどこかというのを探り当てるようにしながら話を続けていたんですが、今回の「打ち明け話」で再びその事実に思い至った今日の一日でした。

人間とはそういう生き物なのだという前提で医者をしていかないと、とても日常業務は出来ないんでしょうね。

2024年3月11日月曜日

砂糖の暴力

病院には栄養課という部署があります。

給食の献立作成を通じての栄養価の計算や病気の種類別の食事の準備、衛生の管理などをしてくれる栄養課の皆々さんの努力があってこそ、我々も安心して患者さん達にいろいろと安心して食べていただくことが出来る訳です。(残念ながらとても美味いとは程遠い味ですが…)

そして、栄養課のもう一つの大切な仕事は患者さん達への食事療法における啓蒙活動。患者さんに平易・具体的な説明を通して其々の疾患における食事療法の重要性を説いていくのです。糖尿病、肝臓病、高血圧、心臓病、高脂血症、腎臓病、その他にも肥満やるい瘦などにおいても何を食べて良いのか、何を食べてはいけないのか、どれくらい食べるのなら良いのか等を懇切丁寧に説明してくれます。

患者さんの中には当然なんですが、自暴自棄な食生活を送る人も沢山いる上に、簡単な説明でも理解する事が出来ないような人が居ることも、またこれ日常。それが悪い訳では全く無くて、要はどうすればもっと健康的な食生活を送り、それを通して個人の健康を維持していこうという事を密に教育して「なかなかそれらを理解できない層にも」アピール出来るわけです。

そんな教育を通して患者さんを助けてくれる栄養課ですが、今日はそこの部署に久し振りに行ってみて、部署のヘッドとお話をしたのですがそのデスクの脇には市販されている多くの清涼飲料、ジュース、ヨーグルトなどに含まれている実際の砂糖の量がボトルの中に入れられて患者さんに見えるようになっているのですが…。

私自身が久しぶりにそれらを見て、思わず「お~~~ッ」と声を出してしまったのは今まで無かったような食品サンプルの中に入っている砂糖の量が実物として提示されている事でした。

今まで、コーラやファンタの中に入っているエグイ砂糖のボリュームを知ってはいましたが、今回新しく入っていたのは息子と最近良く食べていたエッセルのアイスクリームカップやヤクルト1000の中に入っている砂糖の量の実物展示。

ヤクルト1000にはあの小さな体の中にスティック・シュガー5本分が入っているという事実。更にエッセルのスーパーカップ・ヴァニラ味には角砂糖10個分も入っているという恐ろしい恐ろしい事実を知って来週からは暫くブツを遠ざけることにしました。

美味いものは体に悪い…。再確認した夕方でした。orz

2024年3月10日日曜日

名古屋ウィメンズマラソン 2回目の参加

先日もここに書いたように、救護所のドクターとして参加してまいりました。

今年は昨年と異なり雨は全くパラつかなかったのですが、代わりに凍てつくような寒さに救護所全体が包まれていました。少し早めに行って8:15分くらいには救護所での設営のお手伝いを始めたのですが、テントの中でストーブの火を点けないと低体温症で運ばれてきた人のリカバリーには絶対不味いだろうというレベルの寒さでした。

それでも三々五々人が集まり始め、最終的には午前9時の時点でほぼ全員集合。統括指示を出してくれる第二日赤の看護師さんの挨拶の後に、互いの簡単な自己紹介と役割分担の再確認を行いました。その後、設営を最終的に仕上げてランナーの到来を待つことになったのですが、出発から到着までは一時間ほど間がありました。他にも一宮の病院や大隈病院などからも看護師さん達が来てましたね。

そんなこんなしている内に時間が迫ってくるにつれて、近くでヘリがバリバリ飛び回る事で確実に先頭集団が近づいてくるのが判りました。それだけでなくて、各人のゼッケンに付けられているGPSタグのおかげで私の病院から出ている数人の動向も5キロごとにバッチリ出て来ますので、近づいてくるのがわかるのは否が応でもという感じ。このシステム、名前や番号どちらかを入れるだけで出て来るのですが、ペース配分や予想到着時刻まで出て来る優れもの。

暫くしたら本当に露払いの白バイが激走してきて、更にそのずっと後ろの方をパトカーと女性白バイ隊員を先に付けた中継車が走っているのが見えてきました。
滅茶苦茶スリムかつしなやかな走りをうるアフリカ系の激速ランナー。
これでも20位くらいの方なのでした。
このあたりの選手たちは余裕で、かつ確実に2時間半程度で走る実業団の人々。
全権の番号が滅茶苦茶に若くほとんどが2桁の人でした。
このあたりの人々でも確実にsub4クラスの人々なのですが、
それでも集団としてはデカいのです。
トップの選手集団は本当に「激走」そのもので、とても人間の走りとは思えないモノ。集団は十人程度で私の目の前を駆け抜けていったのですが、そのうち半分は少なくともアフリカ勢だったと思います。

さて、一番最初に救護所に入ってきたのは実業団の方で、トイレを借りる為に止まってしまったのですが、結局低体温相が原因でリタイヤ。体は冷え切っていて34℃程度しかありませんでした。救護所に入ってきて無念のリタイヤ宣言をされた時には毛布で顔を隠してシクシク泣かれていて、見ているこちらも優しく慰めてあげることしかしてあげられませんでした。

あとは時間が経てば経つほど転倒後の創処置や室関節痛への対応、低体温症等の保温等が増えてきて最終的には50人を処置する事になり、去年よりかは遥かに忙しかった印象です。しかし、実際にはテーピングをしてあげるトレーナーさんが一番忙しかったのかもしれません。

走り回りながらも時間的にはまだ余裕があり、三人のドクターと変わりばんこで色いろしていたので、沿道から眺める余裕もあり楽しいものでした。

途中では走ってきた同僚の女の子が駆け寄って来てくれたり、ハーフマラソンに出ていた同僚の男性が「せんせ~い」と言ってにこやかに走って寄ってきたりと、とても楽しい応援もさせてもらいました。

2時過ぎには閉所する事も出来て一件落着。充実感と共に「もし受け入れて貰えるのなら来年も仕事をさせて貰おう」と改めて感じた一日となりました。

帰りは藤が丘駅のFreshness Burgerでエビ・アボカドバーガーとビールを飲んでハッピー気分を盛り上げて、家に帰ってソファですこっと寝てしまいました。起きたらなんと7時!やっぱり疲れとアルコールで寝すぎたか?

ともあれ充実した日曜日でした。

2024年3月9日土曜日

息子の仕事がつけた七癖?

長男が自閉症だというのは何回かここに書いてきていますが、彼には彼なりの変な癖が沢山あります。

まあ、息子にしてみれば好きな事をやっているだけみたいなところがあります。いや「確実に」の間違いです。w

ところが、息子が通っている作業所の先生方はそんな息子の特性を非常に良く掴んでいて、彼の仕事として向いているのは何かというのを最終的にきちんと捕えた上で何回かトライアル&エラーの末に幾つかの仕事を振り分けてくださいました。

卵パックの余分なスティッカーを剥がす仕事。幾つもの筋が入っているゴムの束の筋を割いて一本一本のゴムのバンドを作る仕事。そしてキッチンカ・ウンターをピッカピカに磨いていく仕事などなのですが…。こういうのは実際のところ息子が小さい頃から見せていた一面を先生がトライアル&エラーの末に嵌め込んでくださった仕事です。

当然と言えば当然なのですが、これらの仕事の継続が息子の「そういった事」が好きな性質を更に強化している感じとなりました。自然の流れという奴でしょうか。

ところが、これらのenhanceされたキャラクターが家に帰ってくるとちょっとサイズ感が合わないものになるのです。もともとあった性質が肥後守サイズの小刀だったとすると、そのサイズは今や妖刀村正サイズに…。そしてその村正サイズで家に帰ってきて作業所での作業の延長をしてくるものですから「ちょっとお前…」という感じの事を家でやってしまいます。

しかもルーチン・ワークとしてやるのが本当に時間が長くて寝る前の「儀式」が長い長い。まずパズルの飾ってある自分の小部屋の手の届く範囲のパズルパネルを表も裏も拭いて奇麗にします。その後キッチンへ移動してカウンターのトップと言わず什器と言わずさらに奇麗に拭きます。それが終わったら今度は床をちょこっと拭いてやっと終了。

この合計時間が30分ではなかなか済みませんので、こちらとしてはそれらの一連の作業が終わるのを逆算して寝る時間の計算をしなければなりません。

その後、手を洗って彼なりの「本日の営業終了」となります。^^

変った親から生まれた変わった息子で、何時も自分の遺伝子の欠片を息子の中に見てしまうオヤジです。やっぱ血は水よりも濃しですか。

2024年3月8日金曜日

納税の時期が来ました

毎年やってくるこの季節。

とんでもない税制改革のおかげさまで住宅ローン減税も使えなくなりました。これは歴史に残るような遡及法そのもので、お世話になっている税理士さんも「仰る通りで…」と言ってその理由が、その範囲に該当する所得を得ている者は反論するレベルの数が居ないので、問題にはならないからというのが実に解りやすい理由です。おそらく、世間の話題にさえならなかったというのが私の皮膚感覚。

無理して毎月多めの返済額を組んでいたのに、タダのローン返済に成り下がってしまいました。まあ、副作用としては早めに住宅ローンの支払いが終わるというだけの良い作用が残った事ですけどね。

ともあれ、今年の納税の期限は3月15日。政治家のクソ共はおのれの都合の良いシステム作りばかりに御熱心ですし、今回の裏金脱税事件でもスンマセンと言って謝れば全部済むみたいでこっちは正直「ふざけるな」の一言です。

だからと言ってこんなクズ達と自分が同じ次元で納税を拒否するような事をしていたらこの国は立ち行かなくなりますので、せめて我々側は誇りをもって納税する側であり続けたいと思います。

税理士さんから言われた準備書類のうち、生命保険料控除証明書がまだ揃って居ません。あと、弟の障碍者等級証明書なんかも今年の分もコピーを出しておかなければならないんですが、職場の方に提出したきりのままになっていたような?

何れにしてもさっさと揃えて終わりにしたいと思います。

2024年3月7日木曜日

この世に消えないものは無い

無くならないもの、壊れないもの等と言うモノはこの世には存在しません。病院で探し物をしていた時にふとそういう「当たり前の事」を考えてしまいました。

生物が何時の日にか「必ず」死んでしまうのも結局は無(亡)くなるという形で迎える損失、崩壊です。人間の手でつくられた如何なる人工物も最後には必ず壊れ無くなっていきます。

何時の日にかは如何なる絵画も本も装飾品も家もビルも消えますし、遠い未来には万里の長城もピラミッドも消えていきます、更に形にさえもならない人の記憶等と言うものはその人の中でさえ順次消えていきますし、その人を覚えている人が亡くなっていけばその人の存在も大方は忘れられ、時代が経てば数千万であろうと数億人であろうと人類の歴史の中の砂粒の一つとして消えていくわけです。

歴史に名だたる人物達でさえも何時か来る人類の滅亡の日には奇麗サッパリ消えていく訳ですから、我々庶民などの記憶と言うのは精々数十年単位でしか世の中に記憶として存在しません。

推計の根拠によっていろいろと異なる数字が出ているようですが、16万年前の現生人類が登場して以来500憶から1080憶程度の人間がこの世に登場したらしいです。

そう考えると、今の時代に爪痕でも良いから記憶されている人々の数を数えてみると…実に極々わずかの人しか「人類共通の記憶」としては記憶されていません。しかもその記憶されている人達は我々の毀誉褒貶と云うものを受けたところで既にこの世に存在しない訳ですから、文字通り褒めようが貶そうが痛くも痒くもありませんね。w

今の時代、デジタルデータが大量に複製可能とか考える人達もいるかもしれませんが、デジタルデータの保存ほど、これからの時代心配されている「記憶」として存在している不安定な記憶はないようで、皆が持っているDVD等も、普通の家庭での保存状況で十年も経てば再生不可能なんて言うのは極普通。エラー連発程度ならまだしも、記憶層の銀色のコーティング部分自体が剝がれているなんて言うのもあちこちで見かけます。

更に、磁気的記憶媒体も経時的にその磁気が不安定化し消えていきますし、複製を幾ら作っても結晶構造のさらに強固なものの中に焼き付けておくような技術が安価に普及する時代が来なければ今ある膨大な記録の大方は遠く無い未来に「無かったもの」になると思われます。

そう考えると、人類が頑張って「比較的長く」残せるものは第一に人の遺伝子そのもの、そして二番目は知識となるのかなと思いますが、最低限の普遍的な知識として数学、物理学、化学の知識さえ残っていれば人類はやがてどこかで再び文明を再構築し、愛や文学や芸術を自然に語り始めると思うんですけどね~。

宇宙の端っこで頑張って小さな文明を築いてきた我ら地球人も太陽系の外の世界を殆ど探検する事も無くやがては消えていくのでしょうか。

まあ、そのずっとずっと前にこの糞ブログは勿論、このブログを書いているオジサン本人もとうの昔に消失している訳なんですが。w