病院の面会対応がまた残念な方向に動き始めました。
本当にこのコロナの時代になってからは「心ならずも」患者さんの家族さん達が病院に訪れるのを制限、しかもほとんど謝絶に近いような制限をかけてきていました。iPadやiPhone等を使ったリモートの面会という手段も使われてはいますが、身近に立体的に向かい合う家族同士の面会には全く勝てません。
少なくとも10月頃までは本当に「最後の瞬間」が近づいたと思われる患者さん方を中心として主治医の特別の判断でのみ患者さんの限定された数の御親族のみ(一回にほぼ2人まで)に面会していただくという感じだったのですが、11月の末頃からは世間のコロナ禍の収束をジッと横目で睨みながらかなり大きく面会制限を緩めてきていました。
少なくとも事前に申請があれば10時から4時位までの間でしたら普通に一回3人程度までの10分程度の面会は可としていました。それには御家族の皆さんも大変に喜ばれて我々自身も喜んでいたのですが、面会前の説明を面会者に手短にさせていただく時に「おそらくは次の変異株などの出現による流行再開により再度病院の門が閉まっていく可能性が極めて高い」という説明をしていました。
そして、感染力の強いオミクロン株が流行り始めた今、再びそのゲートが閉まり始めたのでした。病院全体の決定ですから仕方ありません。
そもそも、感染性が強いとは言えデルタ株に比べるとおそらく65歳以下で大きな疾患背景のない一般人にとってはかなり致死性という意味では低そうだと思われるオミクロン株なのですが、入院されている方々と言えばほぼ全員が高齢、若しくは重篤な疾患のある方、若しくはその両方が重なった方ですので、普通の方々が無症候性の状態で院内に持ち込む可能性の非常に高い今回のオミクロン・コロナはデルタ同様に患者さんの視点からは脅威であることに変わりはありません。
本当に医療従事者にとってはヤレヤレと言う奴で、無症候性に感染した医療従事者が増えれば増えるほど「気づいた時には」もう病棟中に感染が拡大していた等というシナリオが有り得るわけです。そしてその時には病棟で働く人員自体を削らずを得なくなり、大幅に人手が足らない!病院自体の仕事が回らない!という恐怖のシナリオが成立する事も。
流石に抗原陽性状態では業務に戻れませんし、更にはPCR陽性もおそらく現場への業務復帰がどうなるのか微妙なところです。
コロナのせいで矢鱈と考える設定や不便が増えて大概迷惑しています。もうええ加減にせいや!というのが本音ですね。
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