2026年3月25日水曜日

信頼は一瞬で崩れるもの

バイト先の病院で訪問している家庭のある方に相談を受けました。

退院してから退院した自分の配偶者にある症状が出たので、その事を相談しにいったら「明日来てください」と言われたんだそうです。その上で、おむつに着いたその付着物を一緒に持っていったのですが、病院に到着して先生のところに面談に行くと「僕は病棟医ですから、既に退院した患者さんは訪問診療の意思に任せますので、説明はしません」との対応。

いつもは温厚なこの女性もこの対応には腹に据えかねたようで、「もうこんな病院行きません」と言って本当に怒っていました。

私はバイトの身ではありましたが、私がその場に居合わせた件ではなかったにしてもその様な事案が発生した事について深く謝り、同時にその件を説明後に医局長に説明しました。医局長ご自身はその案件に実は少し関わった事もあり内容に関しては直ぐに理解してくださり、ご自身でこれまた私の方に平謝り。

私に謝ることは全く無くて、こういうインシデントが発生したということは「果たして今回だけだったのだろうか?と言うことのほうが気になります」という事を懸念として伝えたところ、次回の会合で議案としてあげて検討しますとのお言葉を頂きました。

病を得た人というのは家族も含めて大変弱い立場にあります。診察をしてくれる医師に頼るしか無いことが殆どであって、その頼っている医師からその様な扱いを受けるということは、その頼っている命綱を断ち切られるようなものです。

どの病院にもどの大学にも、人と話をすることが出来ない、人に理路整然と病気や治療に関して話すことの出来ない人がいます。何度かの悪評を得て、間違いを繰り返してやがて医療現場の真ん中から消えていったり、次から次に病院を移っていったりなどという事が起きます。そして、中には裁判になる人も。

人への説明がきちんと為されない治療行為は今は既に許されない時代。ちゃんとした説明、納得のいく治療行為。どんな時にも忘れてはならないと思います。

幸い、今回の件に関しては最終的に御家族さんは受容してくださったのですが、いつもそうなるとは限らないことを肝に銘じておくべきでしょう。

0 件のコメント: