2021年12月1日水曜日

日本人の帰国停止ってアリ???

本当なんでしょうか?と聞きたかったです。

「日本人も」日本に帰ってこられないというレベルでの完全鎖国というのが政府によって発令されたようで、ニュースなどを読んでいると予約便などの予約に関して新規の便の予約が出来なくなったという恐ろしい話がでていました。

ボンヤリしていると「厳しいコロナ対策だな」位にしか思わないのかもしれませんが、実際の話しこれってかなり超法規的な措置、例えば国家間の戦争状態のような、しかも時代が少し遡るような超法規的措置に準ずるようなかなり基本的な人権を無視した発令ではないかと感じています。いわゆる居住や移転の自由という憲法第22条の文言に抵触するのかなという感じ。

どんな事が政府内で話し合われたのかはしれませんが、コロナの変異により派生してくるリスクとそれを防ぐメリットとのバランスの問題は国家の出入国という手続きのレンズを通してみると大変センシティブなものだと思うのですが、私はまず入国制限という形での人権の制限を「仮に」設けるのだとしても、国による借り上げという形でのホテル住まいの提供を一週間行って、そこでのフリーな検査を提供した上で一日の人員流入数を制御するしか無いなと思うのです。

そもそも、初期の頃にそういうシステムを導入して居たはずですがいつの間にかいろいろと緩くなって結局わたしの娘達も帰国後数日の間はホテル住まいを強制されていた頃から、次第に家の人間が迎えに来るなら移動も可、但し家に2週間居なさい、そしてその確認の為のシステムをスマホにインストールしておきなさい等という風に変化してきたわけです。いろいろと複雑に移り変わる情勢に応じてシステムに改変を加えていくのは妥当な政策だとは思うのですが、「日本人を含む」完全流入の停止というのは恐らくワークしないし、外で吹き荒れるコロナの嵐からの防衛策としてはスマートな方法とはとても思えません。

そう言うことを言いながら、例えばオミクロン株は陽性と判定されたナミビア人外交官と思われる人物を含めその座席周囲の人々が濃厚接触者になっていますし、その人達に症状が無くてもホテルに留めおいた若しくは自宅待機などとなっているそうですが、そもそもその人達以外の症状がなかったから、若しくは抗原検査・PCR検査をして陰性だったからと言って感染フリーな人間として家に戻る許可を出したのなら感染防御的には大笑いなわけで、間違いなくもう日本にはオミクロン株保有者はかなりの数が入り込んだことになると推測されます。

いわゆる「なんとかの一つ覚え」という奴で、抗原検査がフリーだったからリスクはナシと言うのは殆どウイルス学や免疫学の常識をガン無視した官僚的な対応。上に書いたようなホテルでの一週間のウインドウ期間の設定し症状観察ととスクリーニングを行えないならば本当のところはリスクを低減することは実際には無理。ウイルスは日本人と外国人を差別してくれません。w

と思っていたら、ここ愛知にも既にペルーからの帰国時陽性者との濃厚接触者も含め既に8人がオミクロン株陽性者との濃厚接触者と判定されたとのこと。やっぱり当然こんなスクリーニングではすり抜けてきます。ニュースでは入国時の検査では陰性と言っていますが、まあ、何をか言わんやというものですわな。

娘達は今回帰国しない選択を予めしていたわけで特に影響はないわけですが、恐らく入国の制限に関してはいろいろな国でいろいろな問題が発生、議論されるとともに自国の人間の流入を止めた日本政府は大きな批判に晒される事となるでしょう。
(この記事を書いた後、案の定岸田さんが「それは止める!」と慌てて訂正が入ったようです。だわな~。w)


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