2023年3月31日金曜日

弁護士栄えて国が滅びる

最近、ネットでまたアノ小西洋之が揉め事を起こしているようです。

衆議院の憲法審議会を毎週開催することが「サルのやること」というお話をされたとの事。御自身も憲法学者なんだそうですが、東大教養を出た後コロンビアのMPAを取得しているだけの筈ですが?まあ、一体何の学者かよくわからない所謂「自称XX」という政治屋さんにありがちなレベルの学者サマなのでしょう…と勝手に推測。まあ、勝手に学者を名乗るのは博士号とか学歴一般に強いコンプレックスをお持ちのこの手の方々には世界中で常に普遍的な現象なので特段の驚きはない訳ですが。

さて、目立つと言えば毎度国会で愚かさを出す度に悪評関連でマスゴミで目立つだけの小西君。10年前にもボードを国会に持ち込んで口角を挙げて人を攻めていましたが、毎度の事ながらこの手の人物は責められることには全く免疫が無くて、今回の件でマスゴミが小西君を攻める件に関して、一部メディアの発言の報じ方は名誉棄損にあたるとして「顧問弁護士と相談して、しかるべき措置を取る」んだそうです。w

国会議員が己の発言の火消しで謝罪会見を開いておいて、逆に弁護士を云々とか言って恫喝してどうする?と言う話。もうね、何だかと言う感じで立憲民主党もこのお馬鹿さんには大弱りでしょうな。立憲民主党と言えば辻元清美が居ると言うだけでもう党への投票はあり得ませんし。(同様の理由で鈴木宗男が居ると言うだけで日本維新の会には投票しませんが。)

そもそも、最近はこの手のお馬鹿さん達は何でもかんでも弁護士弁護士。困り事は人と人との信頼と話し合いで先ずは解決というのが日本のような国では昔は本筋のはずでしたが、数十年前に予想されていたように次第に世の中の争いごと「も」アメリカの悪いところがコピーされるようになってしまいました。

弁護士自体の存在は世の中の高度で複雑な係争の解決には不可欠ですし、刑事事件では特に絶対に居なければ世の中の公正は成立しないと言えるほどの重要な存在だと思うんですけど、民事の案件の中には正直「お前らときたら」というものも多々。最近は弁護士の数も増えてきて以下のような感じです。(AGAROOTによるデータ)

今では沢山潰れている法科大学院の出現の影響なのか、試験がある程度緩まったのかは知りませんが、上のように人口が縮小する日本で右肩上がり、今後の推移予測では6万人程度まで増えて安定推移しそうなので、まだまだこれから増えて収入確保のための弁護士達が医事紛争や金銭貸借、離婚騒動などを案件として「煽る」時代がますます過激化していくことでしょう。(既にそういう世の中は到来していますが、更に!と言う意味で。)

アメリカのような高度の多民族国家になる前に紛争のレベルだけはアメリカ化しそうです。w

「弁護士栄えて倫理は滅び国は滅びる」と思うのは私だけなんでしょうね。

 

2023年3月30日木曜日

見えない加齢性変化は行動・発言に出る

一体歳を取ると何が変わるんかということを毎日強制的に観察させられる日々です。

爺さん婆さんとは言わないまでも、詰まるところ何が若者とオッサン・オバサンを別つのかという事なんでしょうが、この話題を深掘りすると(日本では)先輩と後輩の関係性なんかも関わってくるのかもしれないと思っています。

病棟で仕事をしていると、娘や息子のような年頃の看護師さん達とその親のような年齢の我々が一緒の病棟や外来で働くわけです。そこではどうしても、それぞれの「世代」を観察させて貰える機会が出てくるのですが、ここ数年自分なりに到達した看護師さん達の観察後の結論は今のところ以下のような感じです。

  • 作業をする時、何かの動作毎に独り言を発している
  • 他人への遠慮がなくなりブツブツと文句をいうことが増える(必然的に以前は無かったような些細な事で怒ることになる)
  • 同じ話を繰り返す事が増える
  • 固有名詞が咄嗟に出てこない
  • 日常の動線が短くなり階上へ上がるのに1階分でもエレベータを使ってしまう
  • 昔の話が増えて今に人の若い人の話(特に芸能関係の話)についていけない
  • 夜勤明けの顔がやつれている
  • 自分なりの(とんでも)結論に納得してそれが真実であると信じ込む(信じたい!)
  • 自分の(時代の)経験をもとにした説教が増える
そもそも上に列記したことが正しいのかと言う根本的な疑問はありはするのですが、あくまで個人的な歪み込みの主観の羅列。w 更に自分がそれにどれくらい当てはまるのかという話になると、中学の頃から芸能界のことはホボ知らなかったし、固有名詞が出ないのは小学生の頃から自分には特徴的な一面だったような気もします。更に、昔の話も昔から好きだったので、俺は若い頃からオッサンだったんだなというナチュラルな結論になってしまうのですが…。

そういえば高校の頃から私のことを「じじい」と呼んでいた仲の良い友達がいましたが、そういう点を見抜いてたんでしょうかね?そう言えば私を爺と呼んでいた丸山君は慶応を出た後どこに行って何をしてるんでしょうか?もう40年会ってませんが。

別に若い世代に煩わしいと思われるか否かは気にもしませんし、承認欲求も激薄の私にとって他人の目は気にもなりません。それに医療従事者である手前、注意しなければならない事は遠慮なく言い続けますが、これからの世代の「成長の邪魔者」にはならないように気をつけたいと思うオジサンでした。


2023年3月29日水曜日

ブログの広告が異様に煩わしい(# ゚Д゚)

何だか知らないうちに自分のブログの回りに矢鱈とAdが入るようになりました。

久しぶりに自分のブログがどの様に他の人々に見えているのか「ログアウトした状態」でみてみると、ガックリするほど宣伝の表示が入っていました。これには顎が落ちました。どうしてこの宣伝の山に変わってしまったのかよく調べてみると、何だかこの3月20日からレギュレーションが変わったようなことが書いてありました。

どうやってこの宣伝群を取り除こうかといろいろ試してみたのですが、なかなか一筋縄では行きません。元のHTMLの記述を読み出して宣伝がブログ中にサンドイッチされる構造がどうなっているのか描き出してこの醜い宣伝を見ないで済むように出来んかと思ったんですが、あることを調べたら意外な発見がありました。

それは…先ず第一に私のデフォルトで使用しているブラウザのEDGEでは私のサイトの宣伝の出方はそれはそれは酷いものだと判りました。左右にもダラーン。文頭にもダラーン。文中にもダラーン。これは酷い!w
ところが、自分のサイトをこのBloggerを運営している大本営であるGoogleが出すChromeで見てみると全く広告が無い綺麗な見栄え。では他の「金の絡まないブラウザ代表」であるFireFoxで見てみたところこれも実に綺麗に見えるのでした。

これもしかしてMicro$oftに対するGoogleの陰謀かも?等と下衆なことを考えても見たのですが、何なんでしょうか?もしかして、オレのChromeとFirefoxにはデフォルトでAdblockerみたいなの入れてたっけ?と、久方使っていなかったこの2つのブラウザの機能拡張を引っ張り出して調べてみたのですが、入っていませんでした。

それではという事で、第二の方法として逆にEDGEにADGUARDを入れてみたところこれが綺麗に広告を消してくれることが判明しHit!となりました。という訳で、EDGEで最近人のブログを読んで広告がやたら「邪魔」と思われる方はADGUARDを入れるだけできれいになること請け合いです。

テレビ視る時は仕方なく宣伝見ますけど、ウェブ・ブラウジングでは金を払ってでも広告を見たくない時もあるものですね。(因みにADGUARDはデフォルトでタダです!)


2023年3月28日火曜日

国家は出来もしない商売に口を出すな

また国策会社の失敗が報じられました。

ソニーとパナソニックの有機EL部門を売り飛ばしたものを国がまとめ上げて作った国策会社JOLEDがまた破綻しました。一時期先進的な技術をもってチャレンジを開始しましたが、書いてある様に結局生産技術と規模の点で乗り越えられなかった高く厚い壁の前に脆くも崩れ去ったのでした。

ネットの記事によると…
能美事業所などJOLEDの生産拠点では、安定した生産に想定以上の費用と時間がかかったことに加え、高性能・高品質ディスプレーの需要が振るわず、価格競争の激化もあって収益が伸び悩んだ。22年3月期決算では239億円の純損失を計上するなど赤字が続いていた。能美事業所は、JOLEDの筆頭株主である政府系ファンド産業革新機構(現INCJ)が、2018年6月にJDIから200億円で譲渡された工場。JOLEDはINCJの現物出資を受け、有機ELパネル用の量産ラインを整備していた。INCJはJOLED設立前から8年以上にわたって研究開発資金などの提供を行っており、支援総額は1390億円に上る

製造技術と規模の壁という「製造企業の競争力の肝の中の肝」で達成ができない中で税金だけが消えていき、その間に周りの国々の他の企業がJOLEDを抜き去って、結局JOLEDは破綻して終わり。

以前はRAMの国策会社にダラダラと長期にわたって税金を注ぎ込んだ挙げ句「破綻」。郵政民営化の時も碌でも無い条件を次々と後付けしてきてとんでもない額の税金処理をした挙げ句、最後に民営化。

本当に人のポケットから税金で金を吸い上げて紐付きの投資をして己の省から役員を送り込んでは破綻を繰り返す国策会社の数々。そして誰も居なくなったというのは毎度のお話です。無責任な役人達は結局なんの責任も取らず、退職金を貰って逃げ切って終わり。その原資はみんな税金です。

こんな事を繰り返しているから役人達は「税金泥棒」と呼ばれてしまうわけですが。真面目にやっている下っ端の公務員(昔の俺の親父も含めて)にはいい迷惑でしょうな。風評被害という奴かもしれませんが、非効率と言えば世界のどこに行っても先ずは公務員のことを指しますので、この手の人達の親方日の丸状況は国旗の部分が違えど同じなんでしょうな。

ホント、何度やらかしても誰も責任を取らないとんでもない素晴らしい大日本国でございます。


2023年3月27日月曜日

紙の保険証をIDにしてはならない

NTTdocomoで紙の健康保険証をこの5月半ばを目処に本人確認には使えないようにする事にしたようです。

私は逆の意味で驚いておりまして、「未だにそんな紙切れをIDとして認めていたのか!」といった感じでした。そもそも個人的な考えではPhotoIDとなっていないものを本人確認に使うとか狂気の沙汰にしか映りません。

もし自分と年齢が比較的外れていなさそうな盗難保険証をゲットする詐欺師がいたら、直ちにそれを元に写真付きIDを作り始めてその写真つきIDを入り口にしてありとあらゆる偽造PhotoIDを作っていくのが筋だと思います。実際のところ以前読んだことのある読み物では、詐欺師の実際に語った架空人間作成の入り口は写真のついていない盗難保険証って書いてありましたし。

あ、そりゃそうだ!って志村けん風に言ってしまうのは誰でも一緒だと思います。

そもそもMy number cardの必要性の有無と個人同定の問題は全く別の話で、PhotoID作成の手続きの厳格化がもっともきついのは先ずMy number cardだという事でしょう。そもそも、脱税や詐欺をしようと企む人間がその銀行口座や写真、住所なんかを政府に教えたい訳ないですしね。

大体、今時のXXカードなんていうのはどんなものであろうと、電子的にサーバ上に登録されてますから情報は抜き放題。何をやろうと悪のハッカーにかかって大丈夫なものなんてほぼ無いはず。そのハッカーが巨大国家の政府機関なんて言うのもごく普通の話ですから。

まあ、何はともあれ詐欺師の飯のネタが5月からチョットだけ減るのは良いことだと感じた日でした。


2023年3月26日日曜日

ChatGPTもシンプルに間違う

「あ、そう言えば!」と言う感じで有ることを思い出して検索をしてみました。

最近、わたしはほとんどGoogle検索を使いません。何でかという理由は実に簡単で、Googleでの検索結果の頭に滅多矢鱈と商業ベースの直接知りたい答えとは直接関係ないリンクが表示される事。

検索の命はリンクが如何に質問者の意図を汲み取って正鵠を射た回答を返してくれるかというのが全てですから「要らん答」を山のように並べられた所で正直迷惑なだけです。昔のGoogleはこういうところが本当に少なくて、他の検索エンジンとはレベルの違う大量の答えを返してくれていたものですが、時が経つほどいろんな意味で劣化してきていたので離れたのでした。

そこで最近はYou.comやDuckDuckGoばかりを使っていました。You.comでも最近は話題のChatGPTを組み込んできていて、人工知能の力を検索に入れることで対話形式から質問者の意図した答えを引き出してくれるもので、エクセルの使い方を微細に尋ねていっても今まではリンクを返すだけでしたが、ChatGPTでは個別の質問に対してもっと個別化した細かい手順を返してくれます。

私自身はプログラムをする人ではないのでその便利さはわからないのですが、プログラマーの目から見ると質問に対していろいろな言語でプログラム・コードを返してくれるらしいのですが、そのレベルになるとはね…と言う感じです。

ではその答えはどれくらい正確かということで、風呂に入っている時に思い出した「自分が生まれて20,000日目は何時」なのかというのを尋ねてみました。

すると…「1965年7月27日から20000日後を迎えるのは1990年12月12日です」との明確な間違いが。orz(因みに正解は2020年4月29日)

あれこれ質問の形式を変えても同じ様に結構間違って返してきましたので、このレベルの質問でこの答えか~。まだまだ俄には信用して使えるレベルじゃないな、残念!感じた次第でした。こういうのを使って「もっともらしい回答」を沢山作ってくるのをネット上で沢山凡例としてみてみたのですが、必須ワードを取り入れた文章を作ってはいても、結局「衒学の輩」的な返事であったりする感じ。

結局のところはオリジナルの知識の源であるソースからのコピペの能力と文章合成能力がマッチした時には良い感じの回答を返すけれども、これらの文章が「意外性」や「異なった視点」を提供するのかということに関してまだまだこれからなのだと思います。

これを学校の宿題で使おうとする輩はいくらでも言うとは思うのですが、試験会場や面接の場面にChatGPTは居りませんので、実力は全くついておりません。ご注意を。


2023年3月25日土曜日

デジタル・アートを売る娘

ふっと次女が私に近づいて話しかけてきました。

「PaypalのアカウントからAって言う人に$XXXリクエストしてくれない?」という事だったんですが、一体何の振込をリクエストするのかと訪ねたところ、「絵を描いたのが売れたから」との話。

そう言えば何かシコシコとiPadで書き込んでいたな…と言うのは思い出したのですが、まさかそういう目的のために描いてたのかと改めて納得した次第でした。そこで「なんかで宣伝でもしてるの?」と尋ねたところ、「TwitterとかInstagramからリクエストが入るよ」との事。一体全体娘がどうやってそういう宣伝をしているのか、想像の外の世界なんですが、こういうデジタルのみならず、昔からある手書きのアナログ?アート作成の依頼も今ではネット経由が普通なんでしょうね。

いわゆるNFTアートと言う形で唯一無二のものにしているのかどうかは全く知りませんが、少なくとも日本に帰ってきてからアナログの絵やデジタルの絵を何回かネット上の誰かのリクエストに応えて描いてお金を得ているのは間違いありません。

今回はPaypalでしたが、前回はアメリカの銀行のアカウントに直接振り込まれたりしていましたのでいろんなやり取りの方法があるんでしょうね。こうやって少しずつ 少しずつアートを売っているようなのですが、以前売ったというデジタル・アートを見せてもらった時には「誰の子やろうか?」とちょっと感じました。w

彼女なりにいろいろと考えることも多いのでしょうが、絵を描くというのは内側から溢れ出てくるアイディアの表現であるはずで、何らかの資格を持って堅く仕事につくようなタイプの仕事を敢えて選ばなかった人生の選択がどうなるのか、少なくとも自分が生きている間の短い期間位は少しだけ支えてやらないかんかな?と思う私でした。


2023年3月24日金曜日

マスク外してる?

3月13日からマスクを外して歩いていても特に問題はありませんと言う政府側の解禁期日から10日が経過しました。

街の中を歩いていると「確かに」マスクを外して歩いている若者もちらほら見られましたが、さすがは日本だけあって地下鉄の中ではほぼ完全に全員マスク状態でした。こういうところはJAPANだと強く感じます。アメリカだったらそもそも人に言われなくても自分の信条に従ってつけたり外したりしますし、その外す比率が日本人(というかアジア人)とは全く別レベル。お国柄の違いと言うやつですね。まあ、それが政治信条とかと繋がっているところが我々には奇異に感じるところなんですけど。

では、実際にマスクを外している人がどれくらい居るのかを実数として観察してみても昼日中はまだまだコロナ流行中と全く変わらない感じで皆がマスク着用。ところが、その中にも人混みから離れて歩いている時は耳かけマスク状態をしていて、向こうから近づいてきたときだけマスクをサクッと口に乗っける人も居ました。

どちらかというと、私は外出先では人出の無いところではマスクを外していることが比較的多いのですが、人が見え始めると直ぐ着用という感じです。

病院内や高齢者施設内では完全着用なのは変わりませんが、外はお花見シーズンの始まり。きっとこれから一年かけてゆっくりとマスクを外すシーンが増えてくるのでしょう。空気を読む日本人らしくまさにおずおずと…。

その間に再度のコロナの大爆発が来ませんように。


2023年3月23日木曜日

Winnyを観てきました。素晴らしかった。

対メキシコの試合の途中で「おれが観戦していたら負ける」と確信をしたので予定していた映画を観に行くことにしました。

観たのはWinny。場所は伏見ミリオン座。今まで一度も行ったことのない映画館でしたが、この映画を観る最も近場の映画館といえばここでした。名古屋のどこに行くにも地下鉄がありますから便利そのものです。映画館に近づいた所でまずは自販機でコーヒーを一本。

中に入るとこの映画館がStarCatの経営する映画館であることがわかりました。少しレトロな雰囲気の映画館だったのですが、それがまた良し!発券機で映画のチケットを買って周りの人達から少し離れた位置、しかしど真ん中に席を取りました。

中に入ると休日の火曜日の昼前にもかかわらずこの映画を観に50人以上の老若男女が集まっていましたが、印象的だったのは若い女性の多さ。この映画を観るのが私のようなテック好きの人間であれば解るのですが、一見すると全くそう見えない感じの女性陣が結構その中で大きなマスを占めていたのでちょっと驚いた次第でした。

映画の中身に関しては何時ものようにネタバレ禁止ということで多くは語りませんが、警察というのは…というのが正直な感想。国家権力の名のもと、頭の悪い警官達が寄って集って1人の天才を潰し切るまでの怒りと涙なくしては正視できない物語でした。

幼いと思えるほど純粋で、世間擦れしない天才テック・ギークが裁判の泥沼に巻き込まれて失った貴重な7年。裁判が終わった後にあっと言う間に亡くなってしまいました。脂の乗っていた時期をクソ下らない「国家との裁判」に浪費したのでした。その間にP2P技術を使った様々なサービスがほぼアメリカ発で世界を席巻。京都府警は今も昔も・・・です。

映画の中ではあるシーンで、多くの人が啜り泣いていましたが私もその1人。

演じていた東出が本物の姿の在りし日の「47氏」こと金子勇氏に切り替わり、映画の中で未来の子供達に恥ずかしそうに語りかける「その言葉」を語って暫くも経たないうちに夭逝した彼の無念、彼の能力を知る人達の無念を思うと文字通り暗澹たる気持ちにならざるを得ませんでした。

金子さんを知る方々のお話では、Winnyは彼の持つ技術にとっては本来傍流。本質はシミュレーションとニューラル・ネットワークだったとのこと。いろいろな素晴らしい逸話がネットに散っています。異様な速度でプログラムを書き上げるけどその説明(論文化)はこれまた苦手というラマヌジャン型の人なんでしょう。

才能をお上が殺す国・日本。子供のように純粋な彼はもう居ません。この映画”Must See”の映画だと思います。


2023年3月22日水曜日

怪物達の宴・仕事にならんw

やっぱり凄かった侍JAPAN。

優勝を期待され、その期待に見事に応えるという映画レベルのヒーローらしい勝利でした。大谷に関してはもうコメントは必要無し。野球の神というのが居るとしたら、その神に今現時点で地球上で疑いようもなく最も愛されている人間は大谷であることを理解させられました。

敵地アメリカ・マイアミにおける日本対アメリカの決勝戦も昨日の対メキシコ戦に続いてアニメのエンディングを超えるレベルのシナリオでしたね。最後に勝敗を決めるシーンでは同じチームに所属する大谷とアメリカの超電磁砲トラウトというMVP三回男との対決とか…WBCの事務局が願っても夢見ても敵わないようなシナリオがスーッと実現するとかね。もう、持っている2人の男達のオーラが周りに金色に見えるんじゃないかと言うほどの豪華さでした。

リリーフで上がった大谷の鬼気迫る100マイル超の連投にこれまた化け物が鬼の形相で打席に入る。私は最初にトラウトが大谷に向き合った一瞬、本当にごく瞬間的にでは有りましたが、左手で「やろか!」という感じのサインを確かに見ました。やっぱ勝負師達って良いですよね。

実は私はこの時間帯は在宅診療のバイト中だったんですが、車に乗っている間も同乗の看護師さんも運転手さんも私自身も当然のように試合の流れが気になって気になって仕方ない状況。患者さんの家に着く度にどの家の人達も皆WBCの日米戦を視ていましたので、大事な試合は皆患者さん達の家で見せて頂けました。w

実はこの試合を通して知ったのはここ名古屋は尾張旭に20歳の高橋宏斗が居るという事実。中日は今のところ弱くて駄目なチームですが、高橋が成長してくれたらもしかすると…と思わせる夢を見てしまいました。それに忘れがちですが、このWBCのチームに唯一黒星をつけたのは我ら地元の中日だけです!(ということは中日が世界一強いチームだという理論物理学上最大の矛盾が発生してしまうことになるのですが。w)

それにしても、私としては本当の功労者だと思っている一番は今回のチーム人選に悩み抜き、その人柄と実績で出場権を持つJAPANの大選手達をして招集にYESと応えさせた力でしょう。そして、その選手達を束ねて信じて使いこなしたその度量です。

選手としてはメニエール病の為に長くは実績を残せませんでしたが、知将としての実績は誰もが知る所。ところが、監督自身は「自分に能力がないことはわかっている。だから一生懸命にしないといけない」と本気で言った後、今回の試合の後にユニホームを着る気はないと断言し「若い人のために場所を空けておいてあげないと」と言い切った61歳。本物の男前です。


2023年3月21日火曜日

アニメでもこんなシナリオは「無いわ~」と却下でしょ?

いつものジンクスが効きました!

まずは朝起きて日本とメキシコの間で行われるWBCの試合を「勇気を出して」ソファに座って視始めたのですが、どうもいけません。どうみても最初に登場してきたメキシコの投手の素晴らしいピッチングに明らかに翻弄されています。

ここで何時ものジンクス発動。ビビりの私は「私が観ていてはチームに良くない」と、直ちに観戦を中止してバッとパジャマを脱ぎ捨てて直ちにシャワーを浴びました。その後は明後日観た感想を書こうと思っているある映画を観るために、伏見に向かってトコトコと歩いて駅へ行き地下鉄に飛び乗りました。その後は映画を観終えてこっそりネットをチェックすると…。

思わず、地下鉄入り口の階段の上で「をっしゃ~~~~~!」と小さく声を出してしまいました。

少なくとも家を出る時点で3点を取られていた日本が何とメキシコを下して6-5で勝利しているとニュースに書いてありました。村上のバットは湿り切っていたし、この試合もし負けるようなことでもあれば神の如き三冠王が負けの原因を作ったみたいに世間に叩かれてしまうんだろうか、等と余計な心配をしてしまうしょうもない私だったのですが。

結局、家に帰り着いたあとは直ちに全編を視聴できるアマゾン・プライムでの全視聴をしました。最初に私が知っていたのは3点とられた状況だったのですが、途中からはレッド・ソックスで働き始める吉田が片手送りの右翼ギリギリのホームランで3点取り返して同点に追いついてくれたのに、その後もメキシコに加点されて4-3、そして5-3という良くない状況。それでも日本は毎度毎度JAPANは大量の残塁状態でしたから、本当は一発が繋がれば何時でもどかっと点が入るような状況で残念に回を終え続けていましたので、どこかの回ではやってくれるのではと思っていたところでした。

それでも1点取り返して迎えた5-4の最終回に大谷の二塁打と鬼神の走塁、そして更に吉田のフォアボールから出塁する時に村上を指さして「お前だ!」というジェスチャー。ここで電撃のランナー・和製ボルトこと周東が一塁に代走で立ちました。

しかし、正直な所その時の私の気持ちは何故こんな時に湿りきったマッチ状態の村上なのか?という話。しかし、村上というのは良かれ悪しかれそういう時にそういう役割が巡ってくる運命の男なのでしょう。

この時にアマゾンで解説をされていた解説者の福留さんが「伝説になれ、村上」と思わず心の底に溜まって居たであろう言葉を吐き出した直後でした。村上がメキシコの絶対守護神ガイエゴスから劇的なサヨナラ二塁打!

村上はたった一本で伝説を創りました。鳥肌が立つとはこの事。それにしても突破口を切り開いた起爆剤はガチのクローザーである絶対守護神を安々と切り崩した大谷の一発からですから、やはりレジェンドはレジェンド。モノが違います。

明日のアメリカ戦。きっとサムライ達は勝って日本の野球がベースボールと対等であることを証明してくれることでしょう。(村上も復活傾向が本物であることを証明してくれ!頼む。)

それにしても負けたメキシコも紳士。試合後に監督のコメントがイケメン。惚れてまう。

"We have to tip our hats to the Japanese team," Team Mexico manager Benji Gil. said "Neither team deserved to lose, but someone had to win. Both teams had a great performance, great pitching from both sides, and at no point in time, neither team gave up or surrendered. 

そして、彼はWBCに向けて一言付け足してくれました。「勝ったのは野球だよ!」と。痺れますね。


2023年3月20日月曜日

職業が出てしまう挨拶

ついつい「仕事柄」というものが出てしまう行為や発言というのがあります。

医療関係者の場合は口をついて出てくる言葉として、おそらく「お疲れ様です」と「お大事に」が二大頻出挨拶用語ではないかなと思います。時間関係なしで院内ですれ違う同僚や患者さん達との間で最も使いやすく、しかも大切な相手を思い遣る用語ですから当然と言えば当然そうなってしまうのでしょうか。

ところが、少なくとも私の場合にはこれらの院内用フレーズが全く仕事に関係ない人達との挨拶にでもついつい出てしまうんですよね。普通の会社で普通に(私の使うフツーって何でしょうね?w)仕事をされている多くの方々の挨拶は「こんにちは」だと思うんですが、出会った相手としては朝から「おはようございます、お疲れ様です。」とか言われたら会釈しつつも脳内では「??」マークが点灯するのではないかという気もします。

他の業界だと芸能人達はお互いが何時何処で会っても「おはようございます」と言いあっているようなイメージがありますし、他にはカスタマーサービス系の人で家を訪れた方などは私から見ると"過剰に丁寧"な話し方をされる印象があります。これも職業柄というものなんでしょうね、きっと。

あと、建築関係の方というのは声が大きいのと別れ際の挨拶の御辞儀の直角の具合と言うのは、まさに仕事でどうやって相手と付き合っているのかというのを推測する良い材料のような気がします。下請け、孫請けで上下の関係が絶対的な世界というのは心の中がどうあれ、仕事を与えてくれるカスタマーとか上に立つ会社というのは川下側の会社にとってはガッチリとお辞儀をしてその感謝を「形態で」表す世界なのでしょうかね。

仕事モードと帰宅後モードというのを切り替えやすい仕事はモノを売る系の仕事をする人達のような気もします。家に戻った所で、はたまた道で友人にたまたま会った所で「いらっしゃいませ」とか「どうぞご覧になってください」なんていうシーンは有りませんしね。^^

恐らく将来仕事から引退した後も自分が従事していた仕事上の慣習や癖がついつい出てしまうような事は何度も有るのでしょうし、これは私だけの話ではないんでしょうが、若い頃からしていた仕事がその人の全体の雰囲気や行動に与える影響というのは本当に小さくないですよね。外来で診療していてもなんとなくその人の過去の職歴が見えるようなシーンは少なくないですし…。

とは言え、年寄りになっても、昔の肩書や功績などをもとに意味もなく偉ぶって煙たがられるようなクソジジイにだけはなりたくないと思うのでありました!(とは言っても私の場合、肩書も功績もないので偉ぶる要素そのものが存在致しません。w)


2023年3月19日日曜日

みっともない加齢性変化の一つ

歳を重ねると実にいろいろな変化が起きてきます。

こうったことを研究の一部としているのがGerontologyと言うのですが、自分の勤める病院にはこのGerontologyを専門とする先生も来られておりまして、通常の純粋な内科医では考えが及ばないような角度から示唆に富む意見を頂いたりすることがあります。

基本的に腎機能や肝機能が落ちている高齢者では還暦前の人間と同じ様な処方を行っていては逆に「過剰」な治療になってしまうことが沢山あり、代謝しきれない薬が体の中で思いがけない悪さを働くことまでよく有るのでした。

実際の所、老年科の先生方は他の多くの科で出された薬が重なり合ってポリファーマシー状態になっている様な状況を解消させるために自分の経験に基づいて、上手にそれらの薬を減薬していかれます。その方法論は傍から解説をいただきながら見ていると「なるほどね」と納得させられるようなものが多く、年齢別の投薬の考え方というものを改めて考えさせられる契機になりました。

さて、この加齢という現象の前に我々は極めて無力です。遺伝的背景の差によって加齢の進行に個人差が有るのは今では当然のこととして認識されていますが、たとえ「差があるにしても」そ乗っでてくることは概ね一緒です。

例えば、私が今感じる加齢の最大の現象は「不必要な毛の発生」です。それは耳毛!耳の外耳道の入口周辺に有り得ないような黒い太い毛が数本ニョキニョキ。更には耳朶(みみたぶ)の下の方にも同じ様な毛がニョキリ。月に一回くらいの感覚で毛抜で自分でトリミングしてはいるんですが、何とも終りが見えません。w

みっともない加齢性変化はしみや運動能力の低下だけではなく、こんなへんてこなところにも出てくるんだとガックリうなだれ笑う次第です。

これから加齢がもっと進むと、鼻毛や眉毛も伸びて故村山富市みたいになってくるんでしょうかね…。


2023年3月18日土曜日

「訳あって」普通は知らんでも良い情報を勉強することに

とんでもない事を働いたという疑いで私の知人が逮捕勾留されました。

何がその逮捕の理由になったのかをここに書くと誰が何をしたかと言うことからその人物特定に至る可能性がありますので、ここには一切書けませんがとにかく逮捕されました。その後勾留ということでいわゆる豚箱ぐらしというやつです。

今回、一体いつまでこの勾留というのが続くのかと思いネットで調べてみました。するとこうりゅうというのには「勾留」と「拘留」の二種類があるという、マジすか?的な基本的な事実が判明いたしました。まあ、社会人としてそのような事に関わらず、調べる必要もなく済んだ人生を送ってこられたというのは一つの幸せのカタチなのでしょうが、今回こうやって調べざるを得なくなって知ってしまったという事になります。

(リンク先を読めば一目瞭然なので敢えて詳しくは書きませんが)それによると…、

前者の「勾留」は起訴前の状態でその留置施設に留め置かれる状態なんだそうで、最大3日(逮捕から勾留請求の期間)+10日+延長の10日で都合23日が最大のようです。要するにその間はお家に帰ったりはできんという事になるわけです。これをしないといけないのは結局「住所不定」や「証拠隠滅」、「逃亡の恐れ」等がある時などのようです。

後者の「拘留」は起訴後の身体拘束の状況で、有罪確定後に1日から30日の間刑事施設に留め置かれるという話。これは現代の日本では殆どないものなんだそうで、年にあっても10件以下。でも、この拘留は既に刑事罰のようです。

そもそも逮捕されたからと言って常に勾留が発生するわけではなくて、在宅でいつでも呼び出しを受けるというのも何時でも有るようです。ただし!日本では一旦起訴されるとその有罪確定率は99.9%という恐ろしいデータがありますので、打ち込まれているこの知人が起訴されてしまうと…と言う事になりますかね…。

今回、習得した知識が己に降り掛かったインシデントとしてはいかなる将来においても役に立たないで済むようにあって欲しいものです。w


2023年3月17日金曜日

働き方改革と医師の当直

周りの友人達は当直をしない年令になって来ています。

まあ、年齢による体力の衰えや気力の衰えというものがその根底にあるわけなんですが、当直の中でも寝当直と言われるものが我々には多く充てがわれます。それは一般的に宿直と呼ぶもので、緊急の応対が一晩中断続的にでも続くようなものは宿直とは呼ばず当直と呼びます。

当直の多くは若い先生から油の乗った世代の先生などがバリバリに働いてくれていて、夜の間も緊急体制を敷いているようなそのエリアの最後の砦のような二次、三次救急の病院などで「当直」体制で急病人を待ってくれているのはこのような先生方です。

さて、我々の病院でも次第に外の機関に医師の派遣を求めたり、大学病院への医師派遣増加要請をすることで、病院に勤める医師の宿直回数を減らし始めています。私自身は正直なところ全く宿直などはしたくないので、収入が減ろうとも「時間の方が大事」という感じで可能な限り泊まりの回数を減らしてきています。

それでもまだ月に2回程度はせざるを得ない状況です。ただし、来年度は移行期最後の年度でして、2024年4月からは法的罰則込みの規制が導入されます。そして、その「限界」の労働時間は以下のようになるとされます。

✅36協定を締結した場合|原則として月45時間・年360時間まで
✅特別条項つきの36協定を締結した場合|月100時間・年間960時間まで

それからは、上に書いているように労働基準法36条を締結している医療機関であっても、実際の所いかなる抜け道も作られないように厳しい監視がなされる期間が暫くは続くことでしょう。人として健康な生き方が保証されるような労働時間を保証されるようにということです、

ところが、その多くが経営者の利権団体である日本医師会はそうはいかないという感じで、自らの意思でこれらの抜け道を作ろうという動きさえ見せているのですから救いがありません。(実際の所、医師会なんて言うのは今時の医師たちが入りたいと思って入るものではありません。資格取得の途上で嫌でも・仕方なく・一時的に・入っているような各種専門学会のようなものです。)

日本医師会。トップの連中は所詮経営者側につくエゴイストの権益者団体です。


2023年3月16日木曜日

イタリアに「も」勝ったけど

WBCのプールBを抜け出してあのピアザ率いるイタリアと当たって勝ちました。

ズラッとA-Dのプールを見た感じでは一番厳しそうなのは中南米の選手達がワシャワシャ居るDのようにもありますし、アメリカとメキシコの入っているプールCも二位以内に入るのはまさに激戦という世界に見えます。

今振り返ってみると、日本は韓国の最初の投手に惑わされた以外はほぼなんの危なげもなくトップでプールを抜け出しました。そして遂にあの、野茂英雄の女房役だったピアザ(放送ではピアッツァと呼ばれていましたが)の率いるメジャーリーガー八人が入っているイタリア軍とぶつかりましたが、これもまたピッチャーの質の違いが出た感じになった気がしました。

何よりも吠えながら投げる大谷の気迫が伝わってきてビビりました。球速も164キロとかスピードガンぶっ壊れてませんか?というような豪速球を何度も投げ込んでくるので、150キロ台ではもう誰も驚かないほど…。ほぼ怪奇現象レベルでした。w

恐らく、ダルビッシュももう二度とWBCでは投げないと思われますので、今回のダルビッシュ選手の日本での投球は選手権でのラスト・ピッチになってしまったのでしょうか?

日本の投手陣の層の分厚さ感は今回特別ですね。どの選手を選んで出せば良いのか迷うレベル。栗山監督も贅沢な悩みに嬉しい状態なのではないでしょうか。打撃陣も村上が5番に打順がずれて、復活感が半端ない印象でこのままマイアミに飛んでいって勝って欲しいものです。敵地で勝ってこその真の実力者です。

さて、ここまでかきて何だか怪しいニュースが入ってきました。

アメリカのことですから、これくらいの事はやるでしょうが、それにしてもね~。まあ、勝って勝って勝ちまくれば最後は優勝だから良いんですけどね!ここからはどの試合もアフターバーナーを全開にしていかなければすぐに負けてしまいます。

ここからが本当のWBCです!


2023年3月15日水曜日

やってはいけない事をしてしまった看護師

夜間の頻回コールというのは認知機能の低下した患者さんの入院では「ごく普通に」発生します。

普通の病院に限らず、老健でもいわゆる頻コールと我々が呼ぶ事は毎晩毎晩日本中で発生している訳なんですが、この対応には多くの病院が頭を悩ませているのです。

例えば、実際に夜勤の看護師さんが各病棟で2人、ヘルパーさんが1人とか2人居た時に良くあるのは、たった今鳴らしたコールボタンに対応して病室に向かってみると、「眠れない」という一言。眠剤を既に使用していたりする時は余りそれに追加して何かを服用したりすることは余りありません。ところが、ナース・ステーションに戻ってきてみるともうボタンを押してまたコール。そんな事を一晩中繰り返していると看護師さんも自分の本来の仕事が出来ずにヘトヘトになってしまいます。

この様な案件に対して多くの病院や施設ではそれぞれ独自のプロトコルやノウハウを持っている訳なんですが、私が知っているある病院ではある回数を超えたコールを一回100円とか言う風に家族に請求しますよ!と通知した名古屋の有名病院もありました。まあ、言ってみれば一時間に何十回という様な「常識的な限度を超えた」コールには課金というシステムで対抗するという事なんでしょうが、これも正直、何だかな~です。

精神科病棟では逆にコール用のラインの付いたコール・システムは紐(ロープの代用)として自殺や殺人に使われるリスクが高いため「意図的に」置いてありません。

しかし、一般病棟では事情はそうではありません。(実際にそういう事をしている病院が表に目立っては出てこないだけで、存在していることは残念ながら確かなんですが…。)そういう事をする事自体が既に虐待になってしまいます。

その様な行為は当院では勿論厳禁!ところが、今回当院の看護師さんがコール・ボタンの紐を根本から外してしまうという行為を行ってしまいました。それを知ったのは翌日にその個室のお婆さんがそうされた事を我々に伝え「個室では虐待をされるかもしれないから大部屋に移してください。」と訴えた事から発覚したのでした。

もし、このお婆さんが重度認知症の方でコミュニケーションが取れない人物であったらそういう事自体が「無かった事」になってしまった可能性が高い訳です。その日既に看護師さんは家に帰宅していたのですが、私はその事実を知った時にショックを受け、直ちにおばあさんのベッド脇へ行き両手を取って謝罪しました。その時点でお婆さんはその若い看護師さんの行為を許してくれたのですが、私はそれでは終われません。

直ちにキーパーソンである息子さんの携帯番号に連絡を入れて謝罪を行おうとしたのですが、生憎お忙しかったのか電話には出られませんでした。後で聞いたところでは私が帰宅した後で病院にその方から電話が入り「うちの母の事ですから何度もボタンを押してご迷惑をおかけした事でしょう。」と逆に気遣いをお見せくさったとの話を事務員から聞きましたが、私は今回の件に本当にガックリとしてしまいました。

その看護師さんに関する個人的な論評は封印するとしても、今回の件に関しては病棟師長は勿論看護部長を始めとした面々に対応してもらい私は一歩離れた場所から以降の推移を見守ることになりました。

ただし、バック・グラウンドでは充分に意見を出しましたが。

備え万全と思っているシステムも個人の行為による崩壊は一瞬です。しかし、それでも若い人達にはたとえ失敗を重ねてでも確実に成長して欲しいものです。


2023年3月14日火曜日

ほぼ20年ぶりのLIVEへ!

忘れていました。

グラミー賞を2015・2016・2017の3年連続取り続けた「あの」PENTATONIXが名古屋に来ることを!

8日に大阪、9と11に東京。そして14日に名古屋というスケジュールで日本にやってきてくれました。彼らの今年のTHE World Tourの一環だったのですが、すっかり頭の中から消えていました。頭の中で「どうせチケットなんか取れる訳無い!」という意味の無い先入観が私に対してチケットの入手可能性をチェックするという大切な儀式をすっ飛ばさせていました。

ネットでペンタトニックスの音楽をたまたま聞いていたら、頭の片隅に稲妻のように「アレ?そう言えば彼ら今年なんか日本に…」というセンテンスが頭を過りました。そこでPCのキーボードを叩くと、何とその時点で「明後日14日にPENTATONIXが名古屋でライブ」との事実が発覚。

ヤバい~ということで、自分のスケジュールを再確認すると火曜の夜は幸いにして何も入っていませんでしたので、直ちにチケットの捜索開始だったのですが、ローソンチケット等では既に購入期限終了となっていてガックリ。ところがイープラスというスマホ・ソフトで予約を入れるサイトで見てみると何とS席が未だ入手可能ではありませんか。^^

金額は2万でしたが、迷わず購入。9・11の前日の夜に友人とMSGで観たマイケル・ジャクソンとエリザベス・テイラーのコンサート以来のLIVEコンサートを予約できました。

結局、仕事を3時には切り上げて家に戻ってシャワーを浴びて、万一のことが起きても充分に会場に着けるように4時半前には家を出ました。名古屋国際会議場センチュリーホールに到着したのは開場1時間前の5時。既に少しずつざわめき始めていましたが、グッズなどを眺めたりしながら次第に高まる気持ちを感じて列に並んで会場へ。

自分の座った席は一階席の28列目だったのですが、未だ空きはあるのに何故か隣には千葉からやって来たという東京ツアーに二回とも行ったというPENTATONIXロスを感じている女の子。何気なく始まった会話のあとはいろいろと楽しい話をしながら大盛りあがり。女の子にはいろいろと個人的なお話をされましたが、悩みも含めて若いって良いなと思いました。

さて、LIVEが始まると何故か多くの人がスマホで勝手に動画を撮っていましたが「今の時代これあり?」というはてなマークが頭の中で渦を巻いていました。たしか開始前にはそういう行為は禁止ですよと言われていたのではなかったかと。しかし、後ろを通る主催者の人達も何も言っていませんでしたから、ますます謎でした。

さて内容はというと基本的に以下の動画と言う感じ。これは大阪のバージョンですが!

途中であまりのコーラスの美しさに涙腺がうるうるとなってしまいましたが、大盛りあがりの良いライブでした。やっぱりLIVEは良いですね~。久しぶりnoLIVEでしたが、逆に「やっぱり最高の楽器はVOCALだ」という自分の信仰を再確認することが出来た一晩でした。

来年の夏も日本に来てくれると言っていましたので、今からもっと前の席で参加できるように網を張っておこうと決意した夜になりました。


2023年3月13日月曜日

馬鹿+SNS=逮捕

Twitterが相変わらず馬鹿のハンティングにキメ細かい技を発揮しています。

この度、愛知でも醤油の差し口を口に入れてはっちゃけている自称21歳の馬鹿がその他の有象無象のアホ仲間と一緒に捕まっておりました。

最近はかなり連続して回転寿司系統でのいわゆる「寿司テロ」画像拡散が行われていましたが、その他にも他の料理店でやらかしているバカ達の仲間内の画像がTwitterで拡散されているのが多々アップされ、そのうちの幾つかはこういう寿司テロが始まる前の数年前の画像まで掘り出されたり、ネットに上げられたりして本人でさえ覚えていなかったような事が警察沙汰として掘り返されています。

デジタルで記録したものは劣化しないコピーとして半永久的に残るのに、一体彼らは何を求めてあんなことをするのか興味深いところです。おそらくはそのシンプルな脳味噌の思いつくままにシンプルに仲間受けや世間の耳目集めとしての画像をネットにあげたのでしょうが、その残念レベルのシンプルな脳味噌では「その後」に何がやって来るかという事までは想像できないので、公権力に罰せられ、企業に民事賠償も請求され、ボロボロになった時点でやっと己の行為を理解するのでしょう。

やってる事はあの「へずまりゅう」と全く同じで、判断力や想像力などは勿論皆無ですからこれから後の人生に何が待ち受けているのか等当然考えもしないわけです。要するにその「瞬間」が良ければ良いと言うやつで、普通こういうのを刹那的というような表現をするのですが、この手の連中レベルにそんな話が通用する訳もなく…。

しかも、こういうので集まった視聴者数というのはコンプライアンス上「お金はあげない!」というように改正されてるんじゃないでしょうか?それにこの後のアカウント凍結も普通にありそうな気もしますが。

まあ、やらかし野郎達はそのうち「御勤めご苦労さんです!」という人生に入っていくのでしょうかね。バンバン逮捕されて、何故捕まったのか足りない脳で御考え頂きましょう。

個人的には、正直この馬鹿達よりもこの馬鹿達を生んだ親の顔をじっくりと見てみたいなという気持ちが強いのですが、そんな贅沢な願いは叶いますまい。


2023年3月12日日曜日

素晴らしきマラソン大会に感動

行って参りました、名古屋women'sマラソンの救護所にドクターとして。

トップのケニア人選手の淡々として、かつ速い豪快な走りには心の底から驚きました。最初救護所に自分がやって来ていろいろなセットアップを済ませた後に、救護所の前に立って時間潰しに沿道を眺めていると向かい側にあるスタートして一時間ほどのところにある他の救護所前を真っ赤な革ジャンを来た女性白バイ隊員に先導された褐色の肌の選手が跳ぶように目の前を走っていきました。

この写真は実際には既に私の待っていた側の救護所に来たときのトップのケニア人選手。とても30キロ以上走ってきた人には見えませんでした。

2位の鈴木選手。さすがオリンピッククラスの走りは違います!
私が個人的にいつも応援している天満屋の穂南ちゃん。
最終的には3位でした。

「嘘やろ?もう?」と思って次の選手の通過を待っていたのですが、何だか次の選手が全く見えてきませんでした。感覚的には5分くらい後ろが来なかったかもという感じでしたが、実際は3分ほど後から取材陣のバイクやカメラに囲まれた「第一集団」というのが見えてきました。息遣いが聴こえてくるようなことはありませんでしたが、韋駄天達の走りはやっぱ大金貰うだけのことが有るわ~と思える異次元のものでした。

しかし、男子の集団というのはこれよりもさらに10分以上は早く走れるというのですから、オリンピックに出るような選手達は肺活量10万ccくらい有るんじゃないのと思ってしまいました。

その後は、いわゆる一般のランナーたちが少しずつ少しずつ増えてきて最後は大集団になっていったのですが、3時間を切るようなグループで走るような選手達というのもパラパラ居られるわけで、その辺の人達はおそらく企業や高校の駅伝選手だったような人達なんでしょうね。

チンタラ走っている風に見えても未だこのあたりの方々は十分4時間を切るレベルの方々。
要するに私なんかより遥かに速いのでした。
次第に人影も減っていきます。ここあたりは流石に歩くような速度。
最後のゴール締切までに7時間の猶予が設けてあるのですが、それでも完走率はいつも98%くらいと言いますので、よい時間設定だと思いました。そもそも、これくらいの巨大マラソン大会だと先頭がスタートしてから最後尾のグループのスタートライン通過まで15~20分くらい普通にかかるんだそうです。

後で大会に出ていた職場の女性から伺って知ったのですが、それぞれの選手がGPSに識別可能なタグを持っているため、実際は番号さえ知っていればウェブアプリでリアルタイムでフォローすることが出来るんだそうです。知りませんでした…。来年からは知人のフォローはこれで行いたいと思います。

途中、沿道には明らかにそれとわかるような「私設救護所」が作ってあり、ドラえもんの被り物や着物を着たイケメンの兄さん達がランナー達に自作の氷嚢や水を渡しながら跳ねて鼓舞していました。良いもんですね、ああいう景色って。後で知ったんですが、スプレーステーションというのは今TOKYOマラソンなどでは無くなって、市民達が手に手に持ち寄ったスプレーをランナーに渡して助けているんだそうです。(でもまあ、名古屋はバンテリンのKowaありますから、それは無いでしょうね!w)

最後はバイクの人達がラスト・ラインに当たるバスの手前でゆっくり歩いている人に「止まりますか?バスに乗りますか?」等と声をかけながら人をサルベージしていました。
これが、最後の人を載せていくバス。
私達の救護所から大量の毛布を持っていきました。
さて、私の居た救護所の忙しさはどうだったかというと、10人ほどが来て、私がリタイア宣告をしなければならなかったのは2人の女性、一人は過呼吸、もう一人は股関節痛による歩行困難でした。残念でしたが、彼女たちはこの参加でティファニーのリングよりも大切なものを充分に得られたと思いました。昨年の大会では同じ救護所で70人ほどがやって来たということでしたので、今年は気温も朝はやや暖かく、その後は20℃前後を少し切るくらいで推移した雨がちな天気が脱水や熱中症の発生を抑制してくれたものと思われました。私のパートナーのドクターはある病院の産婦人科のベテランのドクター。興味深い話を沢山聞かせていただきました。

最後には救護所の解散式では使った場所をみんなで綺麗にしてその場を去りました。来年もまたチャンスがあったら参加したいなと思った素晴らしい大会でした。

ゴールしてティファニーのリングを手にされた方々も、残念ながらゴールできなかった方々も胸を張って今日の話をしていただきたいと思うのでした。




2023年3月11日土曜日

霊媒師のお話を信じる御家族さん

世の中には「いろいろな意味で」困った人達が多いものです。

本当にそんな事信じてるの?と云うような事を当然のように受け容れて、魚を丸呑みするクジラのように信じ込むような一群の人々が居るという事にいつも不思議な気持ちになるとともに清々しく笑ってしまいます。以前は嗤っていましたが、最近はそういうのも「自分に迷惑がかからない限りは」笑って済ませるように考えています。

さて、今回は精神科の患者さんの御家族のお話なんですが、この御家族様お二人に私と精神科の先生のほうで何度説明しても患者さんの病気の源は「キツネ」によるものだと言うんですね。その根拠が、いつも行っている霊媒師さんのお話。

実際にその霊媒師さんのHPというのをわざわざ印刷して持ってきてくださって我々に見せてくださるんですが…それがもう直接我々の治療のことをお話されている内容なんで笑ってしまうのです。

例えば、霊媒師さん曰く「恐らく病院の先生方は全く気付かれていないと思います。それも無理からぬ事なのですが、今回の御家族様のご病気は200年前の御家族にまつわるお狐様の精霊が原因なのです。」とのこと。

それだけならまあ良いのでしょうが、この御家族さんはこのインチキ霊媒師にお金を渡していようなんですね。それが幾らかはわからないんですが、然るべき額であろうことはその霊媒師のHPにそれとなく書いてあるのです。

一体全体、人はどうやったらこういう輩に騙されて金を貢がされるんでしょうか?何というか、人は困った事や理解できない事にぶつかると、その行動は二手に分かれるようです。

一つはこの人達のように問題の解決を神様がかったことに任せ、ペテン師の(もしくは己を神の使いと勘違いしている本物のアレな人の)言葉に翻弄される人達と、徹底的に科学の力で戦う人達と。

まあ、それぞれその人達の自由と言ってしまえばそれまでですが、私は常に後者でありたいと願います。(勿論、神社に行って5円ほどの賽銭を入れて神頼みもしますが!w)


2023年3月10日金曜日

誰にでも来るスランプ

WBC、韓国相手に13-4というあわやのコールド寸前のゲームを展開してくれました。

一言でいうと、一回エンジンのかかった日本の打線は止めようがないレベルに思えました。しかしそれにも増して感じたのは韓国の投手陣の崩壊ぶりしょうか。日本の打撃陣が分厚いのは勿論ですが、韓国側の投手陣の薄さが目立ちすぎた感じ、そして韓国側の監督も投手変えすぎではなかったでしょうか。

13失点で10人の投手を使うという凄まじさ。観ているこちら側も「おいおい…」という感じを抱いたのですが、恐らく韓国側の観客はビール飲みながらブチ切れていたのではないかと推測します。w

こういう国際試合での勝敗というのは試合以上に大切だと私は思っています。結局、こういう試合を夜遅くまでお父さんや家族と観ている小さな男の子達が日本代表の野球の強さに魅せられて「我こそは!」と自分の夢にこのチームを投影してくれることも「プロ野球」にとっては物凄い意義があるのです。実際のところ、佐々木朗希はイチローの出ていた2009年の韓国相手のあのシーンを観て育っているわけですから、間違いなく、これらの試合も近未来のプロの金のタマゴ達が熱い視線を持ってジッと見つめているでしょう。

さて、昨日に引き続きバットが湿ってしまって全く神様らしくない村神選手。しかし、村上選手はよく考えてみればこの2月に23歳になったばかりの21世紀の若者です。三冠王もまだまだ本物の神ではありませんから、進化の途上で国際試合の経験を積むという単なる過程だと割り切って考えるしか無いでしょう。スランプは誰にでもある話。始まったばかりのプロとしてのキャリアもこれからじっくりと熟成が始まるでしょうから、肩の力を抜いて海外の選手達との対戦を楽しんでくれればと思います。その分、今大会は他の選手達がカバーしますので!

昔、ジャンボ尾崎という「国内無敵、海外では残念」というプロゴルファーがいましたが、彼の様にはならないはず。言葉の壁を乗り越えることが出来れば必ず村上も村神、そしてMURAKAMIとしてバットでMLBで名を残す男になってくれるんじゃないかと強く期待しています。


2023年3月9日木曜日

WBC開幕戦!

やっぱ恐ろしいですね、大谷。甲子園の決勝戦に一人だけプロが混じっているような反則感。w

それでも、他の選手達も各球団に戻れば全打者4番級と言う感じだったり、ゴールデングラブの選手だったりなんて言う豪華さ。今の日本にとってのドリームチームにかなり近いと言えるんじゃないでしょうか。

しかし、大谷の「完全に調子が良いわけではないけれど、それでもあのレベル」という恐ろしさには只々「怪物だな…」という感想しか浮かびません。そもそもプロ野球に行くような人達というのは皆ほとんどが小さな頃から四番でピッチャーみたいな人達の集まり。そしてその中の選りすぐりの人達が高校へ行き、その中で各強豪高校の一軍でバコバコ打ったり投げたりして生き残った人達の中から、更にプロや企業チームへ進んでいって「やばい怪我をせず、生き残るだけの実績を残した人達」の中からもう一段厳しい選考を経て選ばれたトップの中のトップが今テレビの画面の中に登場してくるのですからそれは驚くレベルのはず。

しかし、そのプロの集まる中でも「大谷以外」の選手達が大谷の投打を見て規格外とか次元が違うとか言って呟かせるわけですから、そのもの凄さが想像出来ようというものです。マウンドに上ってちょこっと投げているのが後ろから映っていましたが、あれだけ力抜いてリラックスして投げてあの超高速感。人間の投げる球じゃないです。

今日は中国戦、余裕で勝ちましたがそれはまあ日本にとっては当たりまえ。しかし、野球素人の自分から見ても気になるのは村様の不調。なんとなく気にはなりますが、以前見たイチローの様な感じです。だとすると今後の大事な場面で決める漢になってくれるシーンのための神様の下準備なのかも?と勘繰ってしまうのでした。何れにしても村上のことですから、このまま終わる訳がないと最初から信じています!


2023年3月8日水曜日

おっさんの再就職先

世の中、皆が長寿なのが当たり前にはなってきていますが、その先にあるのは何かと考えてしまいます。

逆に言うと長生きするのを否が応でも「かなりの確率で」強制される時代になったからには、人生50年等という信長の言葉などは大昔の言葉、還暦さえも多くの人にはただの通過点となってしまっていますので、退職後に第二の人生を考えてお金を作り続ける必要があります。

私の親父も公務員をしていたのですが、その退職後に何かしたほうが良いという事を言っていたのですが、愚かにも己の妻にその再就職は必要無いんじゃないかと言われて仕事を掴み損ねました。今はその親父が、その一言を放った嫁さんを日々支えているのですから何だかなって感じです。

その時にオファーされた仕事というのは近所の幼稚園の送迎バスの運転手でした。私はその話を「断った後で」聞いたのですが、その消極的な判断には悄然としてしまいました。頭が動いて体が動く限りは男だろうが女だろうが何でも積極的にしておいたほうが良いというのが私の基本的な考えなので、なんで60前後でそんなに早く仕事を辞めたいの?その後の長い人生何をして過ごすの?と思わず出そうになったのですが、寸止めしました。

結局退職して今まで25年。お金を貰える仕事らしい仕事など一つもせずに過ごしていることになります。毎年100万でも良いから収入を追加していたら…と言う話なのですが、私の両親にとってはそんなビジョン等どうでも良かったのでしょう。強いて言えば、取り敢えずは今日の飯が食えればよいという感じでしょうか。w

さて、そんな第二の人生も「かっこよく過ごす」という訳ではないのですが、体力と残りの知力と気力があればきちんと出来るんだなと感心するのは、最近、近所のコンビニで働く数人のおじさん達を見たことでしょうか。

恐らく65くらいの感じの人達なのですが、明らかにいつも見るオーナーさんとは違うおじさん達が大きな声を出して、しかしたどたどしい感じで必死にレジ仕事をしているのを連続で見ました。以前はいかにも大学生~と言った感じのお姉さんやお兄さん、そしてベトナム人風の人達が多かったのですが、最近は連続してこのおじさん達がレジを頑張っています。特に夜間ですかね。

小さな字がよく見えないのか、メガネをずらして一生懸命バーコードのを探したりしているのを見ると「未来の同志よ頑張れ!」と心のなかで叫んでしまいます。コンビニの業務なんて、体力+接客+マルチ・タスク業務の究極みたいな仕事でしょうから、いわゆる「慣れ」のレベルに到達するまでが大変だろうと思います。しかし、その姿を見て思うのは、やはり「頑張ってくれ!」という一言のみ。

病気にならず、気力・体力が持つ範囲で出来る限りハツラツと仕事を続けてもらいたいものだと考えるのでした。


2023年3月7日火曜日

もしもTOYOTA本社が日本から消えたら

数日前に、思わず「・・・」となってしまうような記事が目に入りました。

それは、このまま日本政府が2035年までに日本からガソリン/ディーゼル・エンジン車を販売禁止にするという話が実現化されたら日本から本社を転出させるような話がトヨタトップの集まる社内会議で2年ほど前に持たれたとか持たれなかったとかいう実に曖昧な話。

所謂「電動車」を100%にするというような話なのですが、ここで言う電動車とは「政府が新車販売を100%にするとした電動車には、「電気自動車(BEV ※一般的にはEVとも呼ばれる)・燃料電池自動車(FCV)・プラグインハイブリッド自動車(PHV)・ハイブリッド自動車(HV)」が該当するとのこと。

まあ、HVが入っている時点でエンジンというものはまだまだ存在し続けることが理解できるのですが、一体全体ヨーロッパを中心とした電気一辺倒の皆様は「本気で?」EV一本足打法にしているのでしょうか。

高速充電用のスタンドを目一杯作りまくった挙げ句、その電気を届けるための原子力発電所を何発作るのかと言うお話。物凄いレベルでのバッテリー革新を含めた蓄電技術の超長足の進歩と配電網の整備、そして使い終わったバッテリーをクリーンなものに最終的に分解リサイクルする技術などがトータルで「揃って」進まないことには物凄い歪みが出ると思っています。

そもそも、車が買えるレベルの価格であることが前提で、車が皆使えるという状況が続いているという前提で話をすると間違いなく今休止している原発は「全て」稼働しなければやりくりは無理でしょう。まあ、今のところはまだまだ「夢」の核融合炉が現実のものになっていれば話の敷居は半分くらいは下がるのでしょうが…。

そこで話は戻って表題の話なのですが、もしトヨタが日本から本社を移したらまさにどえらいことが始まります。まず名古屋は「死亡」するでしょうが、日本全体にもたらすトヨタの産業への寄与度を計算すると数十兆円では済まない損失が出てくるのではないでしょうか。短期的なレベルでの話でも、、、と言う緩い予想ですが。

いよいよの日本沈没加速という気がしないでもないのですが、取り敢えずはそういう事は起きてくれないことを祈るしかありませんね。極めて受け身ですが。

尤もVWやその他ヨーロッパ勢の言う事なんて何かをきっかけにしてコロコロ変わりますから信じては居ないんですけどね。


2023年3月6日月曜日

息子の二回目のお泊り

昨日、自閉症の息子が人生二回目のお泊まりに行きました。

前回のお泊りから丁度ほぼ一ヶ月経過していますが、前回はトイレに貼ってあった手洗いなどの注意書きシール類を全部剥いでしまうという「事件」を起こしましたが、施設の方は笑って済ませてくださいました。我々親はもう平謝りしか出来ませんでしたが…。

今回、息子が朝から近くにある作業所まで車に乗って向かって、そのまま仕事を終えて家に帰っていった後に息子がお世話になった滞在型施設に預けていた大荷物を取りに行きがてら、主催者の方に昨夜の息子の様子をうかがいました。

それによると、基本的には部屋の中でネットでYouTubeなどを視てゆったりと過ごしていたようで、他の入居者の方々と何らかのトラブルを起こすこともなかったとのことでした。これを聞いて「取り敢えずは」ホッとしましたが、それで安心した訳ではありません。恐らくトイレ関係で何らかの問題を起こしたに違いないという「推測」が頭から離れませんでしたので、その点を食い下がって伺ったところ…。やはり事件は起きていました。

前回のお泊りと同じで、トイレには長く座っていたようなのですが、そういう行為は別に息子でなくとも多くの知的障害の方がその様な行為を示すことが有るということで、声掛けをしながら気長に待っていたらそのうち出てきたとのことでした。ところがです、その後が問題で、実は何気ない瞬間に「わざと」ズボンに小便を漏らしたらしいのです。orz

実は、家にいるときは極まれにこういう事をわざとするのですが、まさか他のところに行ってそれをわざわざやらかすかと。アメリカでも高校に行くまでは必ず自分からトイレに行ってきちんと大小していたのに、高校で何があったのか(恐らく勝手に席を立ってはいけないという縛りのもとにdecision makeを出来ないキャラになってしまった感じではないかと推測しているんですが)定期的にトイレをこちら側がさせていないと、トイレに自分からは略行かない人になってしまいました。

それが施設でまたも炸裂したわけです。

今回も「申し訳ありませんでした」と父として謝るしかありませんでしたが、施設の方は今回も笑って「何てことありません。^^」とスマイルで、「いつでもまたご利用ください」との温かいお言葉を頂きました。

息子のことを行為と性格のレベルから理解してくださる方が増えて我々には嬉しい限りです。


2023年3月5日日曜日

世界最大の女子マラソンへ、医師として参加!

名古屋women's marathonのメディカル・ドクターのスタッフ用のセットが暫く前に病院に届いています。

既に10日ほど前に届いていたのですが、中身は真っ赤っ赤の赤十字キャップと「医師」とデカデカと印刷してあるビブス、それにスタッフ用に「MEDICAL」と背中にプリントされているこれまた真っ赤なウインド・ブレーカーです。何れもNewBalance製のようです。

今月の12日に行われますので、初めてスタッフとして参加する私自身もちょっとドキドキしていますが、世界最大の女子マラソンの名を汚さぬよう、しっかり小さな歯車としての仕事を果たしたいと気を引き締め直している所です。

具体的にはあかせませんが、私の割り当てられた救護ブースは勝負の後半で普通「ここからが精神的に一番つらい」と一般的にマラソンで言われるキロ数のところでして、いろいろと身体的にも精神的にも顎が上がってくると言われるところだと聞いています。

実は私の病院にもこのマラソンに毎年、積極的に参加されている女性がいるのは知っていたのですが、今回メディカル・スタッフとして参加することを気軽に伝えた所「え~!どこの救護所ですか~?」と嬉しそうに聞いてこられました。そこで、XXキロのところで待つことになってるよ、と伝えると「わ~、一番きついとこじゃないですか。その前後だけ顔を上げて走ろうかな。笑」などと元気そうに話していました。

この女性、普通に4時間を切るランナー。御主人に至っては3時間を切るという怪物のようなスピードを持つ御夫婦。私の目の前をピューッと走りすぎていくのでしょうが、チャンスさえあればシャッターチャンスを狙ってスマホで写真を撮ってあげようかなと考えています。まあ、その時に何か緊急対応をせざるを得ないような事が起きていれば仕方ありませんがそちらの対応が当然最優先です。

取り敢えず、ランニング・ドクターの様な凄いことは出来ませんが、私の担当するエリアでは如何なる人も落命することなど無いように最善を尽くそうと気を引き締めています。

参加された皆さんが7時間以内に全員無事に完走されて、ティファニーのリングを手にされる事を心から願っています。^^


2023年3月4日土曜日

毒親

自分が子育てと思われる行為を終了してもう数年経ったと「思って」います。

「思っている」というのは我が家の子供達は私達両親からの影響というものからは既にフリーになっていると「思っている」と「思っている」からです。要するに単なる静かな推測。まあ、我が家の場合は真ん中の長男が自閉症で家にいる時間が長いので、子育てというものの終わりがどこに有るのかハッキリとは決められないところですが。

さて、我が家の場合は子育てというのは余り意識してなされたというような立派なものは何もありませんでした。教育も私が教えたことは本当に何もなしというのが正直なところです。アメリカに居た頃、私が住んでいたエリアには日本のような学習塾の様なものは一切ありませんでしたし、日本に戻って日本の高等教育を今から受けさせるのは微妙すぎるし、これから人口が激減していく国に何らかの勢いが出てくるとも余り思えなかったのが正直なところでしたので、日本には戻さずに娘達二人は少なくとも大学まではアメリカでよかろうと思っていました。

その考えは「実行した」と言うよりも成り行きまかせ。計画して行ったなどというような立派なものではありません。そういう自分達の行いからすると、日本に帰ってから見聞する周囲の医師や事務員さん達や看護師さん達の話している教育への拘りというか執念というのは後退りするような印象を受けるほど強いものだと感じます。しかも、その教育にかけるお金たるや・・・。これではお金は貯まらんよね、と思えるレベル。

一体その先には何が有るんでしょうか?

基本的に偏差値を追いかけて競争をする時代ではなくなってきていると思うんですが、未だにそういう事に酷く囚われている人が多い印象です。中には明らかに「あんたそれ子供の未来をあんたが決めるん?」と言う人もちらほら。

正直「この人が俺の親なら家出るな~」というレベルの過干渉な親の意見を聞いていると、返す言葉もありません。「毒親って言葉を知ってる?」と一言問いたいのですが、歯の裏側まで出てくる言葉を飲み込むのでした。職場でそんな事で変な反感を持たれても困りますし、思い込んだ教育手段は人それぞれ。何かを思いこんでいる人に余計なことを言った所でその人の基本が変わるもんではありませんから。w

しかし、いい年こいて親の言うままに育っていく少年青年層の男女が沢山いるとしたら、その未来には何が起こるのか正直心配です。成功しても失敗しても、親の思ったレールに乗っかって何も疑問を抱かない様な人生を走る人間の未来はそんなに幸せなもんではないような気がします。

まあ、そういう子達は成人してもそもそもそんなことなど考えもしないのかな?


2023年3月3日金曜日

VIPに困る病棟

ご高齢の方の入院がありました。

もともと高齢になって筋力が弱ってきている上に、現代の医学では治療は不可ということでどこの病院からもストレートに「手術はできません」ときちんと説明を受けている疾患の存在がある方です。自力では歩くのが困難で頻回の転倒を繰り返されているために保存的なフォローアップを依頼されて入院となったのですが、ある条件が入院前についていました。

事務方から「ある政治的な団体のVIPの方なのでそれなりによろしくお願いします」との話。私個人は総理であろうと生保の方であろうと患者さんは患者さん。治療は「出来ることは出来るし出来ないことは出来ない」その間に差はありませんと言うスタンスで治療にあたりますが、何かを期待されたのでしょうか。

実際、自分の親が入院したらこうする以外の治療をするわけではありませんし、特別な応対もしないのですが、この方の入院がけっこう大変な波紋を呼びました。

それは病棟でのわがまま放題。実は認知症が入っている事にもよると推定される頻回のボタンコールに加え、自分が持ち込んだ携帯電話を使っての病院事務長や看護部長への呼び出し電話などが頻回で、看護業務をするナースがその対応に大わらわとなったのでした。

患者さんはいつもは会社が雇っているお手伝いさんが全ての世話を事細かに聞いて対応しているとのことで、何を言ってもその希望は概ね即座に叶えられる状況なのだそうですが、病院は限られた人数で業務を行うわけでとてもその様な願いが叶えられるはずもありませんので、その方からしてみれば「この病院はどうなっている?」となるわけです。

恐らくそういう病院というのも何処かにはあるのでしょうし、アメリカなどではワンフロア全部を使い切るようなものすごい個人用の病棟を持つVIP病棟があることも聞いています。

しかし、大変申し訳無いのですが、当院は公的保険で運営される医療法人。特定の患者さんに対する特別扱いは存在しないのです。もしそれが御所望ならば…となるのですが、それを言うのは時間の経っていない現時点では気の毒ですので、今のところ私からの発言はしていません。しかし、それでも限度と言うのは存在しますので、そのときにはご家族にありのままを話してご相談させていただこうと思っております。

病棟の日常はいろいろと大変です。


2023年3月2日木曜日

食中毒で2回死にかけた俺からすると…

名古屋市の中学校で謎の事件が発生しました。

名東区の中学校で72歳!の男性教諭が、理科の授業で乳酸菌を扱った際に牛乳にヨーグルトを入れ、自宅に持ち帰って発酵させたものを学校に持参し、学校の授業で生徒6人と教職員5人に食べさせたとのこと。

突っ込みどころはこの短文の中に既に満載なのですが、ここは一つ「ヨーグルトを牛乳に入れ」と言うところにフォーカスしてみましょう。そもそも発酵を行うのに何故ヨーグルトをきれいか否か判らない牛乳に混ぜたのかということ。特定の条件でなければもしかすると雑菌のほうが大量に発生して牛乳を腐らせる可能性があるわけで、家に持って帰って~などとしている段階で既に雑菌は大量に発生して腐っている可能性が異様に高いわけです。

我々のように実験で大腸菌などを扱っていた人間からすると、この雑菌というのはどこからでも入ってきて、直ぐに繁殖開始。一個の雑菌が数えられないほどの数になるのはあっという間です。指数関数的増殖の恐ろしさが解るのはその色の変化と匂いなんですが、このおじいさん先生果たして何度もこういう事を今までやっていたのでしょうかね?

結局この後、生徒3人と教職2人が吐き気と嘔吐を訴えてそのうち2人の生徒は救急車で搬送されたということですが、命に別条はないとのことで最悪の事態は避けられたようです。

しかし、食中毒というのを舐めてはいけません。私は日本で医学部の学生の時に一回、そしてアメリカではワシントンDC郊外の韓国料理屋で食べたものが当たって一回、食中毒を経験しましたが、それはそれは恐ろしいもので。水が体から絞り出され、渋り腹の最後には粘血便と剥げた腸管が出てくる始末。またそのうち書くチャンスが有るのかもしれませんが、私は食中毒の患者さんの気持ちが判りますので、その苦しさは命云々ということが無かろうとも塗炭の苦しみです。

中学生の2人。頑張って早く戻ってきてほしいです。若いから大丈夫でしょうが!

そして、ワイルドな実験をした老齢の先生。これで学校を辞めさせるようなことがなければ良いのですが、恐らく居づらくなるんでしょうね・・・。ちょっとワイルドすぎました。理論は大筋であってたかもしれないけれど手順がラフすぎ。


2023年3月1日水曜日

花粉症の治療の時期になってきました

何だか周囲の人々がグズグズしています。

勿論、私自身も目が痒かったり、くしゃみをしたり、時には水のような鼻水が出てきます。周囲の状況は本当に個人それぞれのレベルが違う感じで、この段階で既に仕事にならないくらい酷い人から、ちょっと鼻が~と言う人までいろいろです。

毎年、通常の外来患者さんのみならず、アレルギーの患者さんとしての職員さんなどにも沢山処方するチャンスが有るのですが、抗アレルギー剤の処方にあたっていつも問題になるのは「眠気」との戦いです。実際、古典的な薬の中には眠気が強烈過ぎてsのネム化を逆に副作用ではなく、作用(効果)として眠剤に浸かっているものもごく普通にあるのです。

抗アレルギー薬というのはターゲットになるヒスタミンの他にも種々のサイトカイン、ケモカインなどの刺激する分子のシグナルの標的を阻害することによってその道筋の刺激が特異的に阻害されることを狙って作られています。ですから、アレルギーの種類に応じてその作用を効率よく抑えていくのが「理想」ではあるのですが、話はそう上手くいかないからこそ数年に一回のように新しい分子を標的とした抗アレルギー剤が出てきては覇を競うわけです。

私も、自分を実験台にしながら投与してその効果のレベルを診たりしているのですが、症状や強さによってその時々で薬を変えたりしています。特に鼻だけの時などは私や息子の個人的なコントロールの状況で言えばナゾネックス点鼻薬などはバッチリ効きますし、目の痒みなどにはアレジオンやパタノールを使うことが多いですね。

駅前の店などを通る事があるのですが、この時期には本当にドラッグストアの軒先にアレルギー対策商品がてんこ盛りになっているのを見かけることが多いのですが、松、杉や稲、檜、ブタクサ、セイタカアワダチソウ等、ほぼ年がら年中何らかのアレルゲンが舞い散る状況。今年は特に激しく散るとのことですので減感作療法などを受けておられない方は早め早めにお薬を処方していただくと宜しいかと思います。^^