2020年4月30日木曜日

人殺しをする大学生達

腸(はらわた)が煮えくり返るような事件を起こした糞のような輩達が捕まって約一週間。

岐阜市の河で81歳のホームレスが数人の若い男と思われる集団にしつこく投石をうけ死亡したというもの。このニュースを知った時「必ず捕まって全員が晒し首にでもなれ」と考えたものです。悪いのですが、どっかのシンナーでも吸ってるような土方かなんかの犯行かと思っておりました。

ところが蓋を開けてみると、捕まった人殺し達は計五人で、なんと全員19歳の少年と言われる年齢の輩共。そのうち会社員ら少年3人、5人は友人、かつ殺人容疑で逮捕された2人は元朝日大硬式野球部員、傷害致死容疑で逮捕された2人は現役の同大硬式野球部員という愕然とするような話。人殺しをするクズ大学生というのは昔も今も居たと思いますが、それがまとめて最低四人は一介の事件の中に登場するというのがもうね・・・。

そもそも言っては悪いのですが・・・朝日大学などというのは所謂Fラン。歯学部などが私の周囲では有名(ネガティブな意味で)なのですが、歯科医師国家試験に半分も合格することが出来ない様な連中が行く所。後は推して知るべしです。w

大学といえば、昔は帝国大学を中心にして、国家を背負って立つレベルのエリート達が国家の援助を受けてでも育成された所。だからこそほんの一握りではあっても、その一握りの超がつくような優秀な帝国大学生が国家の命運をかけて粉骨砕身、国家の繁栄の為に、公私は違えど選良として目に見える形で国家の隅々で役に立っていたわけです。

そして、戦後はタケノコのように生えてきた私立大学も、今では定員割れの状況ながら名前だけは大学。そこに巣食っているのは当初日本に大学制度ができた頃の大学生とは文字通り品質的には桁が2つ違うレベルの能力差を持った、本当に申し訳ない程度の知能しか持ち合わせていない連中。そりゃ分数の足し算も出来ないとか言われても驚きません。

今回事件を起こした連中もおそらく硬式野球で結果を出すことを期待されて」入ってきたような「脳筋」なんでしょう。大学側も以下のようなヌルい中間報告を出していますが、実際のところ、これが生徒のレベルと同じくこの大学の対応力の限界なんでしょう。間違いなく緊急教授会をガンガン開いたことでしょうが、何やってもムリです。
実に皮肉なことですね。文章の途中で「身体的弱者、社会的弱者の視点に立った人間形成」と言う文言が途中で出てきますが、そんな事を大学が教えるなんて出来るわけがない。そもそもそういった事のベースは、既に幼い頃に親が子供に染み込ませるように教え終わっていなければならないことであって、大学生になって教えるようなことではないのです。

仮にその文言が本当だとしても、大学で教えるべきはその身体的弱者や社会的弱者をどうやって助けるのかという、実務・技術・方法論であるはず。クソ大学であろうと「だいがくせい」という名前をもった震えるような低レベルの人間をこの大学が社会に大卒という三文判を押して突き出してくるわけですから、日本における大学という名称そのものにはとっくに何のブランド力も無くなっていることはここ30年の日本の大学の全般的レベル低下という現実が見事に、直接的に証明済み。今回の事件はまさにそれですな。

そう言えば我らが宰相も爺さんの岸信介は帝大法学部、そして親父の安倍晋太郎も右に倣えでしたが、孫の代は金と手間ひまかけられて成蹊大学。余り言いたくないのですが、やはりオツムの質は自ずとバレます。一体全体、途中で何が起きたんでしょうか?平成の大宰相!残念。


2020年4月29日水曜日

次女の誕生日

昨日、というかアメリカ時間の今日が次女の21歳の誕生日でした。

日本生まれでアメリカ育ちだったら日本時間とのズレを考えたりして微妙なことになるのですが、次女はアメリカ生まれのアメリカ育ちですのでそのまま何も考えずにアメリカ時間での誕生日が適用できるわけです。

お誕生日おめでとう!のテキストを送った後、娘からは彼氏の家で行われた自分の誕生パーティーでのサプライズ風イントロの部分と、バースデー・ケーキ、そして彼から送られた可愛らしいネックレスなどが写った画像などが送られてきました。

まあ、ここまでは良かったんです、ここまでは。

この後、長女にいつも仕送りしている千ドルの仕送りの銀行間トランスファーを行って、「ありがとう」のテキストが来ました。そのあと、私が病院でどんなコロナ対策を行っているのか、日本や名古屋の状況がどうなっているのかをいろいろと心配していることなどを伝えてきたので、現在の客観的な状況説明を淡々と行ってしばらく遣り取りをしたあと、自分にとっての妹の話が出てきました。

VOIPでの話をDCとLAの間でしたようですが、自分の妹があまりにもimmatureなことを嘆いていました。

曰く
「本当、自分のことしか考えてないし全然未来のことも考えて無くて呆れる」
「昨日電話でちょっと言ってやったら落ち込んでた」
それに対して私は「あいつでも落ち込むんか!」と聞いたのですが、返事は「さあ」というもの。
「まあ、まだ21歳になったばかりだから大丈夫だと思うけどshe has to make mistakes and learn」と書いてきたので、私としては「そのmistakeのサイズと種類が問題」と返すと「んー」「That's true」とそこで会話は終了。

確かに余りにものんきすぎて若い時間を無駄に過ごしていないのか?ということですが、そういう事を心配してくれる姉貴がいるだけマシかな?淡々と計画的に物事をすすめる長女からみると次女が歯がゆくて仕方ないんでしょうね。
私自身は次女が22歳の間までしか財政的な支援はしないと宣言しているので、彼女も現実の厳しさを実感するまであと2年の猶予しかないわけです。

さて、どうなるのやら。独り立ちをするという意味で本当の「大人の時間」が近づいています。

2020年4月28日火曜日

コロナ:なんとなく収束の方向が見えてきたか?

未だなんとも言えないのでしょうが、グラフ上の感染者数には変化が見えてきているようです。

NHKがまとめている全国各都道府県の毎日の感染者数の検出者数が多くの都道府県においてかなりコンスタントに減少傾向を見せているように思います。
全国での新規感染者数
こちらは愛知ですね
具体的にはここにリンクがあるのですが、比較的同じ調子で確実に小さく小さく山のピークが削られ続けています。これはやっぱり三密を避けた国民向けの呼びかけの効果が出ていると思いたいところです。

そもそも、検査における全数がきちんと増加している中でのコロナ陽性者の減少傾向ですから、かなり信頼できる数字ではないかと思うんです。ただし、この減少傾向というのはあくまで現時点のものですので、ここで気を緩めたら多分元の木阿弥。

もとの宣言時から思っていたのですが、5月6日で緊急事態宣言が収束を迎えられるとは今の時点でもやはり全く思いません。アメリカの多くの州のように最初から長めの宣言期間を設定して、その中で収束の方向性が見えてくるのが統計学的に予測されると思いますので、少なくとも医療機関がダウンしないレベルの感染者しか存在しない範囲でのコントロールが可能な時期を迎えたところで部分的な解除をステップを踏みながら行うことで免疫の獲得もいけるようにならないかと考えます。

しかもその時期にはかなりレベルの高い(現時点では、かなり有望視されているワクチンがあることが医療者のコミュニティーでは記事となっています)ワクチンが手に入るようになってくるのかと期待できます。

パチンコ依存症の馬鹿達が自分の正当性を声高に叫びながら、パチンコを続ける状況が続いているようです。また、自分達は被害者であるかのような事を猛々しく言ったりする経営者が居るようですが、そもそもパチンコというギャンブルが生き残っていられるのは警察の利権先であるからというだけの理由で、換金先の景品交換所無しで「やれるもんならやってみろ」という話。存在理由そのものが真っ黒なのにそれが金になる可能性があるから存在できているだけ。日本にはそもそも要らないものです。産業として完全に滅びろ。

あんな所に行くのは依存症のある馬鹿とヒマ人と年金の出た後の年寄り。依存症と時間をどう使っていいかわからないような人間だけが金を溶かしに行く所であって、パチンコ産業に関連した全ての連中の仕事が消えても私は何とも思いません。その行き着く先は神田うのの旦那の廃業・倒産か?(^^)

今の時期、パチンコとかゴルフの練習場とかに行くお前ら「身勝手な」大人はほんのちょっとの我慢もできんのか?子供が我慢できてお前らが出来ないってのはやっぱり馬鹿か阿呆であることの直接証明だわな・・・。この手のアホウには保険証を使えないようにしてコロナの感染時には自費診療に切り替えさせるというのが良いアイデアなのかもしれません。実際に請求されて、その結果の悲惨さに驚愕することでしょう。まあ、想像力が欠如しているでしょうからその自費医療での金額の高さとその悲惨さの想像もムリでしょうが。w

2020年4月27日月曜日

世代が急速に若返る病院の看護師さん達

完全週休二日制の導入以降、当院に入ってくる若い看護師さん達の数が格段に増えました。

コレ自体は少し前にここでも書いたんですが、最初にドッと入ってきてそのまま辞めるなんて言うことが起き無いとも限らないのがこの世界。今どきの若い人達は一箇所で頑張るなんて言うことは特に問題にしていないでしょうし、そもそも日本は戦後の高度成長期を除けば、実は転職というのごく普通にあったことらしいんですね。

ですから、その会社に骨を埋める方向で一所懸命働いておりさえすれば、別に高い能力がなくても取り敢えずは「そこそこの一生」を送れた良い時代がまさに昭和の中期以降の人口ボーナスの時代の特徴だったんだと思います。

翻って現代。若い人を中心にした世代は人口オーナスの時代に生きている訳ですから、収縮していく日本ではそんな事はなかなか期待できないわけで、自分で「ここはダメだ」と思ったら意外と簡単に一流企業でも自分から見切りをつけてスキル獲得を目指して動き続ける能力を持った人達の一群も意外といるようで、優秀な仲間と組んで企業を立ち上げリッチになるリスク・テイカーも一部にはいるようです。

まあ、通常は看護師さんの場合はそんな冒険者的な感じではあまりないのですが、それでも看護師としての資格と経験があれば比較的容易に病院や施設感を渡り歩けますから、スッと来ていつの間にか辞めて次の病院に移っていく人なんかも結構いつでも、そしてどこの病院にもいます。この世界は今のところは何時でも売り手市場。

ところが、嬉しい事にここ二年ほどの間に当院に来てくれた看護師さん達は、なんというか今まで私達の病院に居た看護師さん達とは感覚やスキルの違う世代みたいで、よく勉強をする上に非常に謙虚に仕事をしてくれます。しかも、人当たりがよい人が男女ともに多い。

最初は危なっかしくて「うーん、大丈夫かな・・・」という子達(私にとっては自分の娘と同じ年頃の子達です!)も一年かけて先輩が気を使いながら育ててくれた後では本当にいい意味で「これがあの子かね~?」と言うくらい脱皮してくれる子の多いこと。

その変化を感じているこの二年の私は「この子達が後十年もするとこの病院の屋台骨となって支えてくれる事になる」という事を(口に出して彼らに言うことはありませんけれども)真剣に感じるようになり始めています。

世代の交代というのはこうやって起こるんだな~というのを「感じる」と言うより「日々見せつけられる日常」は、彼らの親父さん世代とほぼ一緒である私にとっては何だか感慨深いものがあります。

アメリカに居る娘達もこうやって社会の中核を担うようになってくれるのだろうかと考えるとき「なんとかそうなってくれ!」と念ずる親としての気持ちが強く重なってくると同時に、仕事が違えど、住む国は違えど、娘達と同じ世代の子達が日々患者さんに献身的に尽くし、学ぶ姿を見てもやはりもともと細い目が更に細まってしまうお父さんなのでした。

変な方向にズレて育たないように、ご両親から預かったつもりで,看護師さんとしてどこの病院に行っても「あなたは使える!」と言われるような看護師になってもらうためには、今語も気を抜かずにきちんと継続的に系統的に教育していかなければならない、と大きな責任を感じる日々です。


2020年4月26日日曜日

今際の際(いまわのきわ)?まだまだ~w

入院している患者さんもいわゆる「平均寿命」を超えてくるといろいろと一癖も二癖もある人達が多い気がします。

ポジティブな意味でいうと、余り認知症などとは関係ない状態で90代を迎えているようなお婆ちゃん達(やはりお爺さんは少ない!)の中にはこちらが思わず「うぐっ」と言ってしまいそうな事を直球勝負で投げつけてくる人がいるものです。

人生最後のカーブをとっくに曲がり、残りは直線までの10メートルを全力、、、というよりヨタヨタと駆けている状況なのですが、恥も怖くなければ、異性の目も、近場の人達の意見も気にならないという「怖いもの無し」状態。w

即ち、人間として「幼い子供のように」真っ直ぐに自分の要求を出してくる人達と思えばよいでしょうか。実は、私この様な人達と本音真っ直ぐの「人として最後の正直かつ赤裸々な状態」にあるお婆ちゃんとお話をするのが大好きで、女性というのがその長い人生を生きてきた中で一体全体男という生き物に対して何を感じ、何を考え、どう行動してきたのかと言うことを時間をかけて沢山聞き取るのが本当に楽しいのです。

こういった会話の最後のパートで本当にバラエティに富んだ色々なことをリクエストしてくるお婆ちゃん達。例えば「えびせんのXXが食べたい」「YYで売っているZが食べたい」等という食べたい系のリクエストが私に返ってくることが多いですね。

やはり人間も性欲と名誉欲、金銭欲等の今それを得ることでキモチイイと言う状態を得ることが出来なくなると、「今現在、この寝たきりの状態で」得られる最高のものと言う形で食欲がトップに躍り出てくるようです。

昔の男の話や結婚に至らなかった理由、堕ろした子供の話等本当に人生最後の置き土産のような話ばかり、私にだけ残していく人生最後の生々しい話。良いか悪いかではなくて、もう何も掻き捨てる恥が無くなると全て目の前にある事を全力でリクエストする生々しさがあります。

というわけで私がリクエストされたのは・・・動かなくなった腕時計をまた動かすようにして欲しい、というのが一人のおばあさんから、そしてもう一人の方からは薄塩せんべいを食べたいと言うリクエスト。2つの病棟医長である私個人の独断で「こっそり」とそれらの夢を私の私費で叶えております。w

看護師さんの中には「先生がコッソリ買ってきたのかなって思ったんで、何も言いませんでした」等と言う方もいて、頭ポリポリです。

人生最後の僅かな時間、これくらいのお目溢し良いですよネ?



2020年4月25日土曜日

精神科の患者はコロナ感染でも差別され得る

当院でも、当初の個人的予想通り全面的な面会禁止が更に5月末まで延長されることになりました。

とても5月6日に終わるわけがないとは思っておりましたが、言っても詮無きことなので言いはしませんでしたが、他の医師も内申では同じことを思っていたことと思われます。

現在、当院では多くの患者さんにおける病状説明は、ほぼ全て外からかかってきた電話に対する医師からの説明で対応する状況になっています。少しでも内科病棟に入院しておられる高齢者の方々や、精神科病棟に入院しておられる患者さん方をコロナから守るための非常の措置です。

患者さんを外に出すことも出来ないし、家族さん方を入院中の患者さんに会わせられないなどというのは我々にとっても全くもって心外そのものの措置なのですが、仕方ないのです。ほぼすべての家族の方々も納得してくださっているのが幸いですが・・・。

しかし、実際にコロナの感染者が患者さんから出たらどういう事が起きるか考えただけで暗い気持ちになります。もともと精神科病院の患者さんを何らかの非精神疾患で緊急の処置を要する状況で受け入れしていただくときも、正直なところ余り良い顔をされないのが現場の現実なのです。善悪ではなくて外の方々にはなかなか理解していただけない我々にとっての毎度の現実。

そこにコロナが重なってきたらどういうことになるかというのが、実際に先日神奈川で起きました。

それは神奈川のS病院で、患者さんと看護師さんの計8名が新型コロナウイルスに感染したのですが、最初に陽性になっていた40代の措置入院(外から緊急で入って来られた患者さん)を感染症の専門病院に転院させるべく県に相談し、必死だったのですが実際は県側でも転院先を見つけ出すことが出来ずもとの精神科病院で、それ専門の施設もないのに治療せざるを得ず、その間に感染が院内で拡大したというものでした。無理もありません。

私達は本当にこれらの事態を見聞きした時、高度の感染症対策を行っている病院でさえ院内で拡がるケースがあるというのに、正直これは無理だろうと思いました。

まったくもって「明日は我が身」だとしか思えないのです。



2020年4月24日金曜日

今、病院よりも大変なのは・・・

患者さん達も行動制限をされ結構フラストレーションの溜まっている人が増えてきています。

周りの看護師さんの子供さん達も聞くところではゲームの取り合いとかする上に、家でもお母さんたちの強い叱責を受けて燻ったりしているそうです。結局こういう事態というのはいろいろな所に軋みを生み出してしまうわけですが、命には代えられませんので仕方がないと言えば仕方がない。我慢のしどころです。

それでも、スーパー、公共交通機関でリスクに晒されている人達も医療機関と同様に高いリスクに晒されながら社会が可能な限り回るように必死で頑張っておられます。
しかし、今のところ私が想像する最も大変な仕事場は保健所でしょう。今現在この施設は全国で夜昼無く回転し続けているものと推察されます。

私の友人も長崎で保健所長をしているのですが、とても現況を彼に聞くようなことは出来ません。そもそもマンパワーはもとから足りていない役所。上の保健所のリンクをたどっていただければ解ると思いますが、保健所の仕事は多岐にわたり、ただでさえ大変な仕事です。

この激務の役所には昔と違って、予算やシステムの改変で医師でなくても事務職から保健所長になることが出来るように改正されましたので、医学的な実務経験が欠如していても行政上の手続きと日常業務に必要な医学の基礎知識に精通していればなれるという様になっています。

結局その馬脚は今回のような感染症の爆発などのようなインシデントの発生であらわれるわけです。手続きに詳しいからといって医学の知識の必要な現場のトップに一定の試験を通った医師以外の人物がなれるというのはまさにその人物にとっては過重な負担のはず。

ニュースで大部屋に集まって外からの電話に対応する様子が映されていましたが、まさに戦場ど真ん中の戦闘指揮所の様相でした。ここでは医療機関からの電話のみならず、一般の方などからも山のようなコールが届きその1件1件がいろいろな症状と個別の事情を訴えてきているはず。その中には絶対にいろいろな意味でとんでもない電話もあるはずで、クレーマーやボーダーまたはいたずら、ヒマ人、そして実際は家には居ること自体が既に危ないような本物の重篤者も居るのだろうと思います。

果たしてこの激務を続けている彼らに心や体が休まる時間が与えられているのか?うつ病やその他の循環器系疾患を含むいろいろな症状が出ないか。そして今回の対応長期化に伴う自殺者などが最悪の場合出てこないのか。医療機関関係者としてはICU以外で最大のストレスが掛かっていることと考えます。国は他の役所からの派遣の大幅増員やボランティによる応援も含めた緊急の対応を取るべきかと考えます。

ところで、今回の新型コロナ・ウイルスに関してアメリカのある救急対応ドクターが書いていた記事では、今回のコロナ感染肺炎の特徴の一つは肺炎が発症したりかなり重篤した状態で低酸素血症になっていても、当該患者が直前まで肺炎の自覚症状が薄いということなのだそうです。画像上は「!」という様なレベルの肺炎なのに本人は比較的苦しさを感じず、感じ始めた時にはもういきなり人工呼吸器が必要な状況になっている人がいるというもの。もう少し色々な臨床論文が出てきたら、その観察の真偽を含め更に注意すべき観察点等が教示されることでしょう。

これでは、確かに肺炎重篤化前の早い段階での治療導入が遅れ、酸素投与や人工呼吸器の使用が必要になるという症例が多いのも頷けます。日本人が発明し世界に広がった指先検出型のパルス・オキシメーターの使用が強く勧められているのが納得できました。

因みに病棟にアメリカ土産として買ってきていたもので測ってみたら取りあえずは99%でした。患者さんに迷惑をかけなくて済むように、マスクと体温計測だけで無く、明日からは酸素濃度も取り敢えずルーチンに加えようと決めました。(これはアメリカのドクターの見解を記したネットの記事由来であって、確たる科学的エビデンスは未だ確認されておりません、現時点では皆様にはお勧めいたしません。)


2020年4月23日木曜日

岡江久美子さんの死

東京のコロナ患者の発生状況をみていると一言で表せば「ズルズル」という感じです。

対数軸で表せば感染拡大と言うよりも、STAYという状況だと思うのですが、地下鉄での人々の夥しい移動状況を見る限りでは「まだまだ抑え込むのは到底無理だろう」という気がします。

日本人の「公共の場で私を抑えてルールを墨守する」「人に迷惑をかけない」という行動上のキャラクターは最大限に守られていると感じるのですが、逆にそういう特別な時期だからこそ、それを守らない人々の存在は逆にどうしても目立ってしまいます。

思考能力の無いヒマ人軍団のパチンカスは当然ですが、そぞろ出歩き近所の商店街を必需品購入の名目で毎日のように散策する一部の年寄り達も別にルールを守る気配はありません。老い先も短いし、勝手にさせろとい言いたいのかもしれませんが、やってることは愛知のフィリピン・パブで感染拡大初期に「俺コロナだぞー」と、自分がコロナに感染していながら周りを迷惑に巻き込んだ挙げ句、己は本当にコロリと逝ってしまった愚かなおっさんと何も変わらん気がします。発症しても病院に絶対には行かず、薄れゆく意識の中で自分から墓穴に飛び込んでいつもの遊び仲間に土をかけてもらうというのなら未だそれも許されるのかもしれませんが、それでも日頃の行為自体は感染を広げるのには加担していますから。

数学的な拡散統計予測で8割の外出行動制限を行えば、一ヶ月程度で発生を激減させて実質的な制圧に近づくことが出来ると解っているのに「そう行動しない」のは愚かの極みと言いますか。短期間でガチっと抑え込んで次の薬やワクチン開発に励むというのが理路整然とした流れだと思うんですが、そこは人間。罰則がないとそういったアウトロー的な最後の一群は言うことを聞きません。

今回、連想ゲームで昔から知っていた「綺麗で利発」という言葉がぴったりと当てはまる岡江久美子さんまで今回のコロナ・ウイルス禍でお亡くなりになりました。いつもこの番組を視ていた一人なんですが、いつもちょうど大和田獏さんの向かい側の席に座っていたんじゃなかったか・・・。(下の画像をみると、私の完全な記憶違いですね。)
乳癌のオペ後の放射線治療で免疫力が落ちていたのではという話もありますが、我々の中の誰かが運ぶウイルスが、低免疫状態にあるどこかの無辜の人々を殺しているのなら、危険な動きを止めない人々を法の力で行動制限をかけるのは真っ当な方法論だと思うんですが、実施は難しんでしょうか。

彼女の娘の大和田美帆さんが母親の亡くなる数時間前に「だから絶対かからないようにするしかないんです。うつさないようにするしかないんです。コロナ、怖いんです」「そのためには、どうか家にいれる人はいましょう。お出かけは、自粛しましょう。自分のためにも医療従事者の方々をこれ以上苦しめないためにも」とツイートした意図を汲んであげたい。(;_;)

いつまでもこんな事を続けていたところで、ダラダラといつまでも続いて感染自体が長期間収束せず経済的破滅の助長を手助けしているだけにしか私には思えません。
パチンコ屋も「従業員の仕事が」なんていう見え透いた愚かな言い訳でなんとか営業を続けていこうとしておりますが、その行為自体が自分達の従業員の雇用どころか被雇用者達の命まで危険に晒しているのに気づかないんでしょうか。気づいていてやっているのなら犯罪ですが。

今のままで連休明けの緊急事態宣言終了など出来るはずもありません。絶対に。このまま再開したら感染の大爆発は必定です。


2020年4月22日水曜日

夜は人気のない病院で一人で・・・

夜の病院というのは本当に静かなものです。

看護師さん達の中には人が居ないはずなのに声が耳元で聞こえたとか、あの渡り廊下では小さな女の子の声が夜に聞こえるとかいうような事を語る、いわゆる自称「霊感が強い!w」という一定の人達がおりますので、夜の闇にはその手の人達の話が彩りを添えることになります。

医師の中にさえ、(別の病院での経験ではあったそうですが)物凄く疲れた時に廊下を歩いていて、自分の肩掛けカバンにバスンという感じで何かが引っかかったか?と思ってそっちの方をみると小さな子供の顔が空中に浮かんでいるのが見えて思わずガン見したというのです。この先生の場合なんというか極めて冷静で、「ああ、俺疲れているんだな」と思って自分が疲労した時に見えるイメージというのを冷静に観察したんだそうです。とは言え、その病院にいる間は肩掛けカバンは二度と使わなかったそうですが・・・。w

また、病院では残念ながら自殺者が数年に一回発生しています。原因は病気ではなく配偶者が入院中に逮捕されてしまったとか、家族の不幸で自分が天涯孤独になったのを儚んで飛び降り自殺をしたりなどということも。そういうインシデントが起きたポイントを病院の医療従事者達は知っておりますので、夜には付近を通りたがりません。(私は無関係に通ります。そもそも、生きている人間のほうがよっぽど悪いことを致しますので。)

この手の話のせいで、夜の病院は昼とは全く違った顔を見せそうなのですが、そんな事記にしていたら医者は当直など全く出来ませんので勝手気ままに夜遅くまで色々するわけです。

私の場合、最近になってこんな夜の病院ですることが一つ増えました。それはロウイング。ほんのこの前購入したコンセプト2を先日リハビリ室に持ち込みましたので、夜のリハ室でおっさんがヒーヒー言いながら一時間前後を一人で過ごすこととなります。時には当直の合間に、時には非番の日に鍵を借りて。

稀に思いもしなかった暗闇から看護師さんが出てきて「お!」と思うことがありますが、殆どの場合はタバコや飲み物を外に買いに来た人達。そんな人とexhaustしたおっさんが夜にすれ違うわけですから、驚いているのはむしろ向こうなんでしょうね。

変質者と間違われないようにきちんと挨拶はしております!


2020年4月21日火曜日

同性愛は茶化すようなことなのか?

昨日の夜このブログを書いている頃に、たまたまでしたが家人が視ているトホホな番組を横目で見ることになりました。

番組は「さんまのFNSアナウンサー全国一斉点検2020」(<後になって、キーワードと時間帯検索からこれと判りました)と言うものだったのですが、ブログの記事を書きながらチラ見しつつ、ちょっと内容に唖然としてしまいました。

どこかの局の二人の中年とそれより少しだけ若い感じの男性アナ同士が二人仲良く温泉旅行のようなものに行ったり、レストランに二人で行ったりするというような正直「他愛のない内容」だったのですが、それをスタジオの他のアナウンサー達がなんだか小学生の学級会レベルの文言で「そういう仲なのだと」二人を囃し立てるというものでした。

視ていたこちらは殆ど「ポカーン」という感じでして、私の感想は「こいつら全員終わっとる」というものでした。

私はこの番組を作成したsenselessな馬鹿プロデューサーと、その放映を許したスポンサーに問いたい。

  • 同じ内容をLGBTの苦悩を示した番組の後で流せるか。
  • 生物学的に同性を愛する人々、両性を愛する人々というのは人の始まり以来、必ず一定数ごく自然にいるという事実を理解しているか。
  • それを一生表に出せずに苦悩する人々が沢山いる事実を知っているのか。
  • 自分の性に違和感を持って苦悩している人達も沢山いるという事実を御存知ないのか

それほど人の性と生というのはセンシティブな問題である問題で、私自身はもともとこの手の事には常にオープンで娘達もアメリカで過ごす間に(アメリカ人でさえ)涙ながらにLGBTであることを私の娘に対して「生まれてはじめて」告白するような男性、女性達がいました。

それほど、こういった事というのは個人にとって繊細で重大な話。彼ら二人のアナウンサーが同性で互いにただ仲良く付き合っているだけだろうが、お互いが好きだろうが、その事実自体は本人達以外にとってのパーソナル・マターであって、全くもってお前ら外野が口を挟むことではないのではないでしょうか?

さんまも最近、発言や笑いのズレが惨めなレベルになってきましたが、そもそもこの人は笑いの世界ではコバンザメであって、全盛期の頃もたけしのような太陽の周りでその光を受けて光っていた月のような人。ひな壇に並んだ芸人達をいじくった時のレスポンスで生きてきた人ですし、もうそろそろ老醜を晒すのは止めたほうが良いのかもしれません。

ほんと、あんな小学生レベルの連中がニュースの顔としてエラそうに世間や政治を語っているんですからそんな番組を無批判で視続ける脳味噌を持った輩達が真実からズレていくのは自然の成り行きでしょうか。

テレビ自体がオワコンだなという日頃の思いをより「確か」なものだと感じた夜でした。

私自身は「アメリカでは・・・」という様な出羽守風の紋切り口調での話はしたくないのですが、これが彼の国だったら、テレビ局はそういった権利団体から多分集団訴訟を起こされているのではないだろうかと考えてしまいました。それにも増して「間違いなく」直ちにその日の夜には全スポンサーがその番組どころかテレビ局全体からスポンサーシップを引き上げた上で、経営陣は総取っ替え、株価は暴落だろうな・・・と思ったのですが。

多分、その晩からツイッターでは#ボイコット・フジテレビでバズられることでしょう。

あ、もうずっと前から言われてるか。w

2020年4月20日月曜日

じわじわと病院もコロナの影響を受けている

以前ここに書いたように、あちこちの病院でコロナの感染者数増による入退院患者の動向に変化を受けています。

実際のところ、陰圧の隔離可能な個室のような周辺の比較的重装備を持った施設は国や自治体の要請を受けてもともと入院して居た結核患者の異動などを開始しています。結局、ある程度落ち着いて排菌しなくなった結核患者は、コロナ陽性の患者を受けるだけのセットアップは出来ないけれども、それらの安定的な結核患者であれば受け入れ可能な病院である周辺の内科系病棟を持つ病院に押し出されてくる事になります。

我々の病院も、個室はあるにしても陰圧がかかった状態の部屋は無く、ウイルスを排出する患者さんを責任を持って受け容れる施設的なキャパシティはありません。そういうわけで、医療者としてはこのような状況においてはそれが可能な病院が受け容れる分、(言い方は悪いのですが)はみ出してしまう患者さん達の受け皿になるのは周辺施設としての当然の義務。

勤めている病院では結核患者さんの治療は日常的にやっておりますし、名古屋という地域は日本でもトップ・クラスの結核多発地域ですから、日々保健所の指導と協業の元で右から左へと「結核患者を治療しては完治させ、保健所向けのリポートを作成した上で退院していただく」とう行為を繰り返しております。病棟の中に新旧の結核患者さんを含めて、全く治療がゼロと言う状態のときは年がら年中ほぼ無いと言っても良いかという感じです。

周辺病院でも、外来や入院病棟で看護師や医師にコロナ・ウイルス陽性の人達が当然のように出てきました。私達の病院でも、内部的には「もういつ自分達の病院で陽性者が出ても驚かない」と思っておりますし、わからないレベルできっと抗体陽性者はいるんだろうな・・・と推定しています。(それは冗談でもなんでも無く、まさに自分自身かもしれません!)

更にはポスト・コロナとも言うべき「院内で感染者が出たことが確認された」という前提で、病院としてどう動くのかという極近未来を見据えた内部マニュアルを作成しました。
しかし、それにもある程度の物量的限界があり、一旦拡散が院内で確認されたら、関東その他でいろいろと叩かれているような状況が我が病院でも発生するんだろうな・・・と恐れています。

仕方ないでは済まされないのですが、なるべくゆっくり来てくれることを願わずにはおられません。その為にはまさにもともとの患者数を減らすべく、多くの方々に不要不急の外出を真剣に止めてもらいたいのです。一旦破綻した医療システムはイタリアの悲劇を再現しかねません。

そういった意味で「未だに開店しているパチンコ屋」はまずなんとかしてもらえませんかね?(# ゚Д゚)


2020年4月19日日曜日

危機の時にあらわれる人間の本性

先日、ある大学病院に勤める教授と話をしていて大いに盛り上がった話がありました。

それは、今回のコロナ危機における他の各教授達の知られざる一面に関するお話。その先生曰く「あ、この人こんな人だったんだ」というのが今回の危機において浮き彫りになったという話です。

今回の疾患では医療従事者であろうとなかろうと、感染した時に年齢が上であるほど「病態がシリアスになるリスク」が高まるというものが存在するというという厳然たる疫学的・統計学的事実があります。

こういう事というのは人生においてなかなかイベントとしてはやってこない医療従事者としての一大事。たとえ防護具に身を纏っていてもそのリスクは目の前に存在していることは間違いありません。感染していてもほぼ表面的には何事もなく日常生活を送っているであろう、いわゆる「不顕性感染」という状態で今回のウイルスをやり過ごすことの出来ている幸運な人も比較的多くいるでしょう。しかし、多くの中高年・高齢者にとってはそうでない場合が多そうだというのが現時点での推測。

そして、大学で各医局のトップに立つような人間は平均して言うといわゆる中高年世代以上の人間が多いのが事実。ところが今回の感染症騒動で先頭に立つべきは病院の医療従事者とその先導役であるべき教授連中とうのは当然の話。現場の若い看護師と先頭に立つ医師だけが防弾役になって済むものではありません。

ところが、その教授が今回の教授会で知ったのは、いつもは目立った陽なたに立つような仕事を「率先して」さらって行くような人間が、今回のウイルス対策の関係者会議においては「先生、私XXが専門ですから今回の会議や対策に関する事案には関わる必要ないですよね」と言って率先して自らは関与しないことを申し出てくるんだそうです。

誇りを持って前線に立つことこそが、いま我々医療従事者が示すべき態度とは思うのですが。

危機というのは多くの場合、マニュアルの存在のない状態でやってくると思います。プロ同士が行う国家間の戦争など、将来の仮想敵国との戦闘においてもありとあらゆるシュミレーションを行ったところで実際は想定を超えた動きや事態が次々に発生するというのが毎度のこと。それをどう乗り越えるかが頭に立つ人間の能力の見せ所なんでしょうが。

今回のウイルスに対する対応はまさに医学における戦争。その対応に戦闘を行うこともなく、指令も聞かず自ら何も考えず白旗を揚げるような人間は、通常脱走兵"deserter"として軍法会議、もしくはその場での銃殺です。

いつもはエラそうな事を言っている教授陣の中に日ごろと反対の行動を示す脱走兵同然の人間が居るなか、逆に汚れ役、辛い役をしてくれる人間がいつもは目立たない人の中から現れてくれることは戦争と同じ。今回のような命の関わるような危機とうのはそのような人間の剥き出しの本性を炙り出す一種のリトマス試験紙、試金石となっているようです。今回一緒にお話した教授も「よーく判ったよ。参った。」と言って苦笑いしておりました。

今度の戦争が終わった時、あなたの周りで交友関係というものが変わる人も出てくるのでしょうか。自分の「人を見る目」というもの自体も試される事となるのでしょう。目が曇っていないことを祈るのみですが、己のメガネのレンズを一旦拭くべき時期なのかもしれません。

戦争であなたの背中を預けられるのは誰なのかを知るのは辛い事なのでしょうが、長い目で見ると、逆にあなたが一生大切にすべき友人を見出す良いチャンスなのかも。


2020年4月18日土曜日

なぜそんなものがここに出現した!

実は昨日の朝、いつものように車を運転して仕事場に向かっているとパトカーが8台くらい停まっておりました。おまけに白いバンも2台。

私自身は法医学教室で学生時代に同郷出身の教授のお手伝いを数年にわたってさせていただいた事もあり、警察が事件の時にどういった動きを見せるのかという日常に関しては比較的身近なものでした。

愛知県警ではどうかわかりませんが、長崎県警の管轄下にいた頃は上に書いたようなセットアップでの動きは通常殺人事件その他で死体が見つかった時等に見られるコンビネーションです。傍を通り過ぎながら右側の対向車線にずらりと並んだ警察車両の反対側の小高い斜面に建った家の間にある小さな果樹の植わった畑で警官達が何かをしながら柵の中を覗いているのを見ていました。

わざわざスローダウンしたところで事件がなにかわかるわけもないので、オズオズとその周りを囲んでいる数人の近隣住民が見えたところでそのまま通過。
頭の中では「愛知は変な事件も多いし、珍しい事だろうけど、ここいらでも孤独死の死体とか自死とか殺人絡みの変死体でも見つかったかな・・・」等と考えていました。否かと違い、愛知は本当に人口に比例するかのように変な事件、重大事件も田舎の比ではありませんので淡々とした気持ちでしたが、もしそうなら朝から見るもんじゃないな~位の気持ち。

職場に着いて事務で働く女性の傍を通り過ぎた時にその女性の御主人が警察官であったことを思い出しましたので、声をかけてみて状況を手短に説明したところ「へ~、何でしょうかね。機会があったら聞いてみときます」とのお返事でしたが、答えは昼前には判明。

テレビのニュースにもなったのですが、なんとそこに警察が大集合していたのは国の特別天然記念物ニホンカモシカがあの畑に出没していたからとの事。正直「なんで???なんで???」という疑問が渦巻きました。w
リッチモンドにいた頃は近所の繋がった原野から何時でも鹿やアライグマが来ていましたが、ここは名東区。そんなもんがここに来るとはとても思えないのです。

しかし、まあ暇だったから遊びに来たのかな?
警察の皆様、朝から本当にお疲れさまでした。


2020年4月17日金曜日

病院の職員はみな戦々恐々

通常の開放病棟さえも現時点ではほぼ締め切っての病棟運営。

病院からも、患者さん達に「可能な限り」室内に留まるように事情を説明しています。それでもストレスフルな環境下で多くの患者さんが明らかにいつもとは違う様子を見せます。

特に開放されている事が基本である内科病棟に入院されている方で、認知機能障害がある方は病棟内に留まらなければならない理由が理解できずに怒鳴ったりする人物も出現します。仕方ないんですけどね。

ではこの時期、病棟内で働いている看護師さん達はどういうふうに現状を見ているかと言うと、正直なところ「あきらめ」という言葉が正しいかと思います。実際、子供さんたちを家に置いて働きに出てきている若いお母さん達も、御主人が外に出て仕事をされている方も、いつ自分の家にウイルスが持ち込まれ、かつ自分自身が病院にウイルスを持ち込む可能性があるのか無いのか全く判らないという状況に疲れています。

しかも、今、愚かなことに世界全体で医療従事者に対する差別的言動を吐き出す輩がいると言うことで国内外で大きなニュースになっています。感謝を表す人々もたくさんいるのですが、実際には風評被害で大減収の医療機関、患者を受け入れたホテルもまた風評被害の連続。

我々自身も最初の頃は「万一この病院で陽性患者や職員が出たらどうしよう」と話していましたが、そのころはどちらかと言うと本心ではまだ大丈夫かなと考えていました。しかし、今では万一どころか百一、もしくはそれ以上の程度の確率にまでリスクが高まっている状況だと考えていますので、病院ではいつの日か陽性者が検出されるという前提で種々のシュミレーションをしなければ無くなっています。

異常な忙しさの中でフル稼働の保健所の職員さん達のみならず、全国の医療機関、特に重篤な呼吸器症状を示す患者さんを沢山受け入れている病院の中にはもう爆発寸前となっている施設も既に多くあるのではないのでしょうか。

これからの数ヶ月が本当に思いやられます。


2020年4月16日木曜日

ついに初メルカリで(比較的)高額の物件をゲット

前回のメルカリでの初挑戦失敗を教訓とした今回の再挑戦。

今回もメルカリに詳しい看護師さんにいろいろとコツを聞きながら、前回なぜ負けてしまったかを種々の角度から分析し直しての再挑戦となりました。

どこのボタンをどう押せばどのような項目があらわれるのかも知らなかったので、そういったことも言葉で指示を仰ぎながらフムフムと勉強。学んでみるとよく出来たシステムです。お金の支払方法も各種揃っているし、最終的に納得できなければお金の支払も発生しないというシステム。仲介者であるメルカリが保険の役を果たしているという意味では実によく出来ています。

インターフェースも一度理解してしまえば容易なもの。オジサンでも迷いません。そうは言ってもまだ一回全体を展望できるような状況での、質問>交渉>購入>対話>引取り>評価という一連のプロセスを経て終了するまでの経験はなし。

やるだけのことをやって今回は覚悟をもって購入ボタンを押しました。この方、楽天の方にも出品されていたようですが、結局私の方で購入成功。最初の購入にしては10万円以上の購入でしたので少しおっかなびっくりでしたが、上手くいったようです。

その日の夜遅くに出品者から返事があり、いろいろとやり取りした結果明日の夜にお互いにとってそれぞれが近い場所となるXXで会いましょうということになりました。
しかも、万一雨が降ったら立体駐車場のあるその近くのYYでと言うような振り替えの場所まで。大変細やかな心遣いをしていただいた時点で購入するもののクオリティが確信できました。

実際に待合い場所ではその道具を使った話に花が咲き、マスクをして変な距離でしたが大変楽しい余分な10分間も楽しめました。今回は保険にかけておいた万一雨だったら・・・というその出品者が設定してくれていた「万一」が実際に発生。相手の方の注意深いセッティングが役に立ちました。

実際にモノ自身を見せていただきましたが美品!今回の取引大成功でした。全て終了して相手を最高の5つ星で評価。お互いがマスクをしての変な取引でしたが、今の時期仕方ありません。

メルカリも上手く使えば良いものを安くで手に入れられるということを実感した夜でした。


2020年4月15日水曜日

二転三転・・・

IMFの言うところの今回の経済の衰退予想をGreat Lockdown。

The worst recession since the Great Depressionとなることであろう今回の災難においては、まさに各国の指導者の資質を試す完璧な試金石になりました。
これはまさに国家としては見えない病原体との「戦争」ですから、これに対応できないような指導者がリアルなミサイルの飛び交う戦争で勝つ、なんて言うのは夢のまた夢。w

日頃は威勢の良い事言ってる我らのボンクラ宰相が今回の対応の第一歩で示してくれたのが以下の素敵な行動。

  1. 各家庭マスク二枚の配布
  2. 家で寛ぐ己の姿を貴族さながらにYoutubeで晒す
  3. 条件を満たせば各家庭に30万円を配るかも?
  4. 日本の各大都市に行動自粛の「要請」(命令ではない!)

実にこれだけ。さすがボンクラの名に恥じぬ行動。orz

これが日本の自称「選良」なんですから、日本の政治家のレベルの低さにはただただ脱力です。国民をレスキューする方法に関して何の方策もなく、政治と経済と人命のどちらをとるかも全く決められず玉虫色のままでモゴモゴ言うだけ。

何度も言いますけど、結局の所は旧日本軍とおんなじでトップが何も決められず、最悪の選択であるところの「何も決めないことを決めている」状態。そして、戦略としても最悪の「戦力の逐次投入」という奴を見事にやってくれています。

ここに歴史は全てを示しています。小田中さんという方がその歴史を我々に解りやすく問いて下さっているのでリンクを貼らせていただこうと思います。「歴史を学ばないものは滅びる」とはかつて吉田茂の放った言葉です。今こそ長く座っているだけのボンクラ宰相は、敗戦下の混乱でGHQ相手に国をまとめた名宰相の爪の垢でも煎じて飲んでほしいものです。


2020年4月14日火曜日

リッチモンドの友人と話してみたら・・・

寝る前にふと「そういえばX先生のいるリッチモンドは今どうなってるんだろう」という疑問が叢雲のごとく湧き上がってきました。X先生はVCUでの私の共同研究者。

そこでまず先生に聞く前に、アメリカで私の家を借りてくれている駐在員の方にLINEをしたところ「営業の人間は家で待機しているんですけど、私達のような製造サイドの人間には会社からのそういった指示は勿論ないんです」とのこと。

おまけに学校の方も軽く一ヶ月以上延長されていて、ずっと家の中にいるせいで色んな意味でフラストレーションがたまっていて、いろいろと良くないそうです。当然ですよね。家で休めたところで、他の所に行けるわけでもなく家に閉じ込められているわけですから軟禁状態と同じ。いろいろな家で離婚や家庭内暴力、親子喧嘩などが増えているのもわかるような気もします。

そのあと、いよいよX先生にLINEでテキストを入れたところ「今話せますか」とのお返事。すぐにTalkに切り替えて話すこと15分。種々の切り口で語られる先生の話を聞いて、いろんな意味でリッチモンド界隈の状況が浮かび上がってきました。

一番驚いたのはHenricoの方にあるretirement houseで100人以上コロナに感染し、なんと40人以上も亡くなられたという話。悲惨です。
また大学は少なくとも現時点でほぼ全てがリモートでの授業かつ少なくともキャンパスは6月10日までは閉鎖。研究室等はそれに伴って事実上の出入り禁止とのこと。

Short pumpの商業モールなどは州知事命令で完全閉鎖となっているという事でした。先生御自身も家の中にずっと居ることを余儀なくされているとのことですが、散歩はやはりしているとのこと。それでも散歩ですれ違う人達はかなりのsocial distanceをとっているとのこと。grocery storeはあいているとのことですが、並ぶ人達はコレまたでかい距離を取りながら長蛇の列を作っているとのことです。それくらい社会全体が緊張して行動を一つにしているということ。

どっかのボンクラ宰相が宣う「経済活動を可能な限り維持しながら云々」等というのはまさに戯言。トップが想像力の欠片もないノータリンだと、国民も命でそのボンクラを選んだ代価を払わされる訳です。もうバカを相手にする時間はありません。本当に家にいることの大切さを皆が理解、というか実行しなければ・・・という所まで来ているのですが!


2020年4月13日月曜日

コロナのPCR検査で起き得るいろんな間違い・失敗

先日もアメリカの友人が抗体を利用した素晴らしいコロナ検査キットを作成したという話を書きました。

しかし、巷で確かな感染を確かめるために今現在最も使用されている方法はPCRによる検査法。皆さんの中にはきっとテレビの解説などでその内容のあらましを知ったり、ネットでその中身について治験を得た方も居ることと思います。
おまけに、最近の高校生物ではPCRのことを当たり前のように教えているようで、「なるほど時代は変わったなー」と感心しきりです。(とはいえアメリカの娘達も実技を含めて普通に授業で習ってたのでそんなもんですよね。)

では実際に我々が実験室でこういった実験を行って何かの遺伝子を増やしたり、ある部分のシークエンスを増幅したりする時に、頭の中だけで想像するだけでなく、実際に検体から何らかの遺伝物質を検出するような「ウェット・ラボ」での実務では本当にいろんな事が起きます。

ですから検査を行ったいろいろな機関で検体をスクリーニングした時に陽性や陰性という判定が出たり、陰性だったものが陽性に出たり、またその逆があったりなどという話を聞いてもまず全く驚きません。方法論の実務的内容を知らない方などはニュースなどを見ては「またいい加減なことをやってるんじゃないか!」等と考える方もおられるかと思いますが、実はそんな事が起きるのはいろんな実験で比較的良くあることなんです。

良くわからないかもしれませんが、検査用に選択したしたPCR用のプライマーのシークエンスと脱塩や純化レベルの差、セットアップしたアニーリング・エクステンション・ディソシエーションのコンディション・セッティング、そしてThermal CyclerともいうPCRマシン自体の温度追従性の差、そしてマシンの中央にある96穴の各wellの個体差などがまず出てきます。

更には検査をする時の手技の差というのも物凄く大きく、プロトコール通りにやっていても、使ったパイペット・チップが気づかないうちにwater bottleなどにごくわずかでもエアロゾルなどを飛ばしていたらPCRの原理上、それ以降の実験はもうメチャクチャです。

また、実験者自身がコロナの陽性だったり検体を採取した時に採取者がその方法論を誤っていたら、それ以降の検査の陽性や陰性は全て怪しいものになってしまいます。特にこの検体採取の方法論、実にクリティカルなんですがあんまり簡単じゃないんですよね・・・。

上に書いたように本当に種々の要因で陰性・陽性が出てきますので、ニュースで出てきた結果はあくまで「正しく行われた採取方法によって、正しい方法で行われた」という前提での陽性陰性となるわけです。

たったこれだけのことなんですが、少しは皆様のお役に立てれば、現場ではきっといろいろと起きているであろう事がご理解いただけるだけで何よりです。


2020年4月12日日曜日

自閉症の息子の持つリスク

23になる自閉症の息子。

毎日私と朝一緒に車で出て、作業所で私が彼をドロップして私自身は病院へと仕事に向かっています。自閉症の息子、この障害を持つ子の例に漏れずいろいろなものに拘りが強かったり変な癖を持っているんですが、それも実は強みであったり弱みであったり、果ては生きる上での大きいリスクだったりします。

半年ほど前にも「息子が変なものを飲んでいた」ということで、このブログにそういった例の一つを書きましたが、今日もおかしな物を飲み込みかけて嘔吐までしていました。
異食症の一つと思っているのですが、やはり金属などに限らずいろいろなものを口に含んで弄ぶうちにそのままゴクリと飲み込んでしまうようです。

普通だったらとても飲み込もうと思いもしないし飲み込めるはずもないと言うようなものまで飲み込んでしまうので窒息のリスクなども十分にあります。
昨日飲み込んでいたのは鉄製のアメリカのアンティークの馬車に着いていた車輪部分。下に写真を付けましたが、この黄色い車輪の部分。(車軸部分は随分以前から無くなっており、もしかしたらもうウンコとともに・・・の可能性があります。orz)
きっちり直径4センチ!こんな物を口に入れて飲み込もうとしていたのです・・・。もしこのリングの内側に空気の通る部分が無かったら・・・。多分窒息していたでしょう。ですから500円玉のようなものが最も危険。

オエオエっと吐いていたのに気がついて私自身が指を突っ込んで取り出したのですが、全く洒落になっておりません。

彼のような言葉のしゃべれない子は痛みや身体症状などの表現ができないので、こちらが気を配って「いつもと違う」事に気がつくしか予防策がありません。まさに小児科医と同じ状況なんです。子供は実際のところ窒息死も多いですし。

可愛いバカ息子ですが、日頃から病気や事故には人一倍気をつけなければならないところは気が休まりません。


2020年4月11日土曜日

アメリカの友人が抗体検査キット作成

NIHで働いていた頃の友人で、仕事からスピンオフした後ベンチャー企業で働いていた日本人の友人がFB上で報告をしてきました。

ほぼ100%のcorona virusの真偽判定ができるようなハイ・クオリティのキットのようで、ヨーロッパで大問題になった「使い物にならない」抗体検査キットとは雲泥の差のクオリティのようです。彼の方からは知人関連を中心として日本の大規模病院にも治験込みで使ってみたい方は連絡をくださいと身内向けFB(関連はほぼ医師や研究者ばかり)の中で語っていました。私の病院ではいわゆる大規模なコロナ関連施設ではないので申請はしませんでしたが。やがて商品として入ってくることと思われます。

ただし、問題はこの前も話として書いたように、物流も日米間では大きく滞っていることもあり、ものがスムーズにアメリカから日本に入ってくるのかという事が疑問としてあります。因みに先週水曜日の夜に発送した私の次女宛抗生物質。通常のEMSであれば中部国際空港経由で日本からとっくの昔にアメリカに到着しているはずの荷物ですが、トラッキングをしてみると予想通り飛行場の倉庫から全く動いておりません。

その逆もまず間違いなく同じと思われますので、この優れたキットがあっても日本には容易なことでは入っってこないのではないか、またアメリカでの需要が大きすぎて入ってこないという事態も十分に考えられます。

日本でも色々なキットの作成が進んでいるし、次第にPCRの検査体制も整ってきたようですがいかんせんそのスピードは他の先進国とは比較にならないほどお粗末。一体この行政その他の対応の遅さは何なんでしょうか。
頭の指示が明確であれば、恐ろしい速度で物事を揃えていく日本人ですが、行政側の頭が腐って右往左往しているとやっぱり全く動きが悪いのは相変わらずですね。日本というのはいつも「希望的観測」で動く国。そこに科学はありません。
データを元にディスカッション出来ないバカ文官が国を支配してるんだから仕方ないわけですが。本来行政が出すべきデータというのは統計学的シュミレーションを含めたこういうものです。

今回の「ぎりぎりで爆発的感染拡大が・・・」等という念仏も、その類。さっさと警報発令し、不要不急の外出を2週間前の時点で「罰則付きの禁止」にしておけば、現在の不気味な患者数増加は相当のレベルで様相が違ったと思います。

当初予想されたウイルスの様子とは違うことが諸外国のリポートでかなり前からハッキリ判っていたのにこの鈍さ。ボンクラ宰相万死に値すという感じです。


2020年4月10日金曜日

罰則なき非常事態宣言なんて誰も聞くか!アホ。w

ネットのあちこちのライブ画像を見てみました。

やっぱり非常事態宣言だけでは人の流れを止めることは到底できないことが画面を見ているとよく分かるレベル。多くの良識のある人は確かに宣言を真面目に真正面から受け止めているようです。

しかし、諸外国の状況や研究結果の発表などで次第に明らかになっているCOVID-19の状況を見ても全く意に介さない連中もいるわけです。若者の多くは平均して予後は(高齢者と比較したパーセンテージでは)良いとしても、実際には海外において何の疾病も持ち合わせていなかったはずの若者の死亡が増えていることを知ってか知らずか未だに街飲みしている輩がいるというのですから恐ろしいもんです。

政府や都の依頼の文言を見ても「協力を依頼」とか「自粛を要請」とかヌルい言葉の羅列。これで効果を期待するほうが無理・無茶と言うもんで、こんなの誰が聞く?

ここ名古屋においては一週間ほど前に東京の糞ホスト達が東京を避けて名古屋の系列店に来るなんて言う話を出して糞味噌にネットやメディアで叩かれたあげく、平謝りで尻尾を巻いて東京に戻っていったようですが、本当に経営センスのないパッパラパーの馬鹿ホスト達です。バカ女の心は手玉に取っても、市井の殆どの人間はお前らのことを屑か闇に蠢く寄生虫程度にしか思ってないと思うよ?況やクラスターとなり得るリスク因子として他の都市にやってきます宣言とか寝言以外有り得んし。

こういった都市での感染症の封じ込めは本来ベストな方法は戒厳令レベルの指示なのでしょうが、実際はそこまでいかなくとも罰金刑を課せば多くの人間は首をすくめて家に留まってくれることでしょう。実際に外出をしていい人間は医療関係、警察等の公安関係者、インフラの保全、そして食料品その他の調達に関わる人々等々。その他の誰が見聞きしても「必要」と思われるヒトに臨時の許可証を発行して社会をまわしてもらうことでしか疫学的に効果があると思われる8割以上の人の移動制限はできないのではないかと考えます。
その手立てこそはスマホでの速やかな許認可証発行方式だと思うんですけどね。その手に仕事についているような人間なら普通スマホは持っているでしょうから。一部のガラケー保持者には紙でも良いでしょうが。

無論、その他の営業禁止職種に関しては飯が食える程度の保証をバンバンするしか無いでしょうが・・・。今の日本では財源は厳しいんでしょうか。

それにしても、「政治家が責任を負わない」「負うだけの胆力も知恵も無い」情けない日本です。もう人気も任期も無いと解っているボンクラ宰相もここでガシッと一言でも言えば、賛否両論はあるとしても後の世に「結果を出した男」と言われるのでしょうが・・・。時既に遅しです。危機の時こその男の出番でしょうが、馬脚が見えすぎて哀愁さえ漂う始末。国民がしっかりするしか無いのでしょう。

あいも変わらず最後の結論を国民の良識と犠牲に任せる大日本帝国なのでした。w


2020年4月9日木曜日

マスク・MASK マスク不足の現実化

ついに私の勤務する病院、そしてバイト先の病院でのマスクが不足する見通しが出てきました。

病棟単位では師長さんがきちんと管理していて、無くなったり盗られたりするようなことは無いように一日一人一枚という感じで使用できるようになっていて、まだ5月末まではなんとかなるというような話を聞きました。

私の勤務する病院全体としてはこういう「インフルエンザ」の時期に使用する平均的な「外科用不織布サージカル・マスク」の枚数は毎月平均12,000枚!とのこと。では一箱50枚入りのそのマスクがどれほどの値段で売り買いされているかということで用度の人間に聞いてみたところ「例年は」一箱1000円なのだそうですから一枚20円となりますよね。

ところがところが・・・このコロナ騒動でのマスクの取り合いと消費量の増大で、大病院であろうとも明らかにマスクの入荷予定が明確に立たなくなってきているというのです。
次回の入荷は5月だというのですが、その時点での入荷額は5割増しの1500円になってしまうと言う話でした。

それでも、市価に比べると相当安いとのことでした。実際にネットでの値段を調べてみると、マスクの中身だけ入れ替えて使うタイプのマスクは50シート入で2000円を切るものもあるようですが、高品質の外科用サージカルマスクとはやはりかなり違います。
では、それに該当するものはいくらくらいかと調べてみると、4000円とか5000円とかの値段が普通に出てきて、それより高いものも更に続々と出ています。

長崎の知り合いの子がこの手の仕事に関わっているので、そっちの相場を聞いたところ今長崎では5500円で50枚のマスクを取り扱っていると言います。彼女のところであれば3500円前後で今病院などにおろしているということで「発注をかけて、ほとんど儲けのないボランティアで頑張ってます」と言っておりましたが、その値段でも卸としてはきっとほとんど儲けはないということなんでしょうね。厳しい状況です。

アメリカの友人などからも、そもそも店に行ってもマスクは売って無いし、ネットで今注文したところで来るのは5月のどこかの時点、、、等という心許ない状況のようで、種々の争奪戦というよりも純粋にいつもはマスクをしない人達が突然全員するようになってきた反動が自然と出てきているような状況なのだと思います。

私の務める病院も、本当に払底したらマスク一枚を一週間使うというような状況で耐えるしか無いのでしょう。本当に難しい状況になってきました。

こんな中、未だに街中の三密状態で飲み歩いている連中とか「凄いナ」と皮肉な意味で思います。


2020年4月8日水曜日

アメリカに荷物が届かないという話

カリフォルニアの娘が釘で指を引っ掛けて痛い、リンパが腫れているというような連絡を入れてきました。

私にとっては嫌な知らせです。釘などが錆びていてそれを引っ掛けて一番心配するのは破傷風。更に彼女の話を聞く限りでは何らかの雑菌が入ってしまったようで、彼女の免疫システムがそれらと戦っている様子。

痛みはあるけれどまだ熱発は無いとのこと。私がまず娘に聞いたのは「破傷風のワクチン打ってるかどうか」ということ。幸いに直ぐに返事が来てvaccinationはしているとのこと。まずは少しだけ安心です。しかし最近はまだ娘を襲っている雑菌を払いのければなりません。

日本だったら私がいつももっている抗生剤をさっさと飲ませて治療してしまうのですが、アメリカに居ると抗生物質というのはそれほどfamiliarな薬ではありません。逆に言うと日本は抗生物質使いすぎなんですけどね・・・。

そんな次女、近くの病院に行こうにもコロナ騒動で感染を恐れて行きたがりません。そんなこと言っても状況はそんなに良くないよ?と知らせて、可能ならきちんとマスクをして行きなさいとは言ったんですが。

ともあれ、次女に急いで抗生剤を届けようと、持っている抗生剤と胃薬を直ちに小さな箱に詰めて夜の郵便局に持っていったのですが、窓口で言われたのは「貨物便も、物凄く便数が減らされているせいで普通に2週間位かかっているようですし、場合によってはそのまま飛行場の倉庫からこちらに返送されてくる例もあるようです。」との厳しい言葉。orz

それでもカリフォルニアに送り出しました。やるしかないですから。

娘自身にはコロナ感染のリスクはあるものの、病院に行くか「周りの誰かから可能な限り早く抗生物質を手に入れなさい」とメッセージを送りました。
近くにいれば直ぐにしてあげられることも、離れているといろいろ手が届かないことが多く歯痒いばかりです。


2020年4月7日火曜日

実は病院もダメージが大きい

今回のコロナ騒動においては、医療関係者ではない市井の人々にとってなかなか病院の内情と言うのは見えてこないと思われます。

実際には医師だけが集まるフォーラムにおいて、世間で期待される医療関係者としての外向けの姿だけでなく、今度の事態に対応する医療関連者同士の悩みや困りごとと言った本音の吐露がなされていますが、やはり実情は厳しいものです。

大学病院やエリアの基幹病院で日々コロナのスクリーニングと患者の治療にあたっている第一線の医師達も、そこまではいかなくとも自分の病院にコロナの患者がやってきたら困るし、実際の対応をどうするか実際には対応する道具も方法論も不十分で、「熱発や咳」などで、らしい諸症状を見せる患者さんが来たり相談を受けたら他の基幹病院へ送るしかない多くの医師達も本音を漏らして語り合っています。

現実に、風評被害で外来患者が激減した病院では一週間で数百万単位で外来だけでも減収が発生した医師の直接の書き込みがあったり、院内でクラスターが発生し救急外来や病棟が閉鎖になって散々な目にあった人の書き込みも。

私の病院でも患者の受け容れを停止して既に約一ヶ月。
実際に医事課が通常年度との入院患者数の計算や減収の度合いを計算したところ、人件費込みで一ヵ月で約2000万円前後の減収になっているとのことでした。

私は経営には関与しておりませんのでその手の心配をする立場にはありませんが、全国の医療関係者の中には表には出さないものの、いろいろな意味で危機感を抱いている人達がたくさんいることでしょう。

病院というのは患者さんを治療するところであるだけでなく、大量のマンパワーを擁す雇用のセンターでもあります。実は日銭商売をする人々の心配ならず、感染のインシデントが長期化してくると、そういった事も心配することになる病院が一部には出てくることでしょう。

遅かれ早かれワクチンを含む種々の対処法が出てくるのは確実ですが、それがいつなのかはまだハッキリとは見えてきていません。


2020年4月6日月曜日

経済への影響は半端ないが・・・

海外でも株価の乱高下でほぼすべての国で経済の先行きに暗い予想が示唆されています。

私のアメリカで働いていた頃から保持しているほったらかし401Kのプライスも短期的には15%下がっていました。こちらの方は私個人的には何の心配もしておりませんしやがては戻っていくことは間違いないので常にほっぽらかしで楽観的です。

しかし、問題はそういった生活を支えていないお金ではなく、まさに明日の飯を食うためのお金。日本の普通の人の普通の生活を当たり前のように支えている多くの普通の日銭商売の人達にとって、保証のない緊急事態宣言のなか、まさに明日のメシ代を削りながらの生活を強いられる人たちが日本中に無数にいるのではないでしょうか。

たった今この瞬間にも商売を畳むしかないという算段をしている人達、子供を抱えて途方に暮れているシングルマザーやシングルファザー。昨日仕事をクビになった人達、病気の親や配偶者、子供を抱えて仕事を失ってしまう人達。そんな人達の存在を無視したかのような政府の無為無策。

願わくはそんな人達が、政府の無策と貧困故に人生に絶望しその貴重な命を絶たないことです。社会に余裕がなくなってきた時に真っ先にしわ寄せが来るのはまさに弱者。今日受け止めている失業、貧困、疾病、障碍、その他のありとあらゆるネガティブなことがそれを真正面から受け止めなければならない人達を日々足許から削り、疲弊させ続けています。

最終的には巨大なショックウェーブが経済の落下という形で世界を覆い尽くすでしょうが、そちらの方は問題ないでしょう。傷は大きくても経済というのは死なない生き物、凹んだものは必ず戻ってくる。しかし命は戻らない。

親子三代のバカボン宰相には決して理解できない庶民の日常の苦しみが早く救済されるような日が一刻も早く来ますように。


2020年4月5日日曜日

緊急事態宣言

これだけ数値が明確に上昇しているのに・・・。

既に「出す出す詐欺」状態になっている緊急事態宣言。これだけ明確に感染者数の数値が上昇傾向を見せているのに何故サッサと出さないのかというのが明確な疑問でした。
既に、感染拡大が止まらなくなってしまった海外の各都市、各国のブーストの傾向が解っていながら「ぎりぎり爆発前を保っている状態」等という極めて「文系丸出し」の意味不明な文言で国民を危険に晒す政府。

そもそも、明確な警告をもっと早く出して外出の物理的制限を行わなければ、我関せずの若者や言葉の通じない人間には外出を止めて自分が拡散のソースになるという意識は全く無いわけです。

そして、そのような人達に関しては罰則を含む行動制限をかけなければストップさせることは出来ないわけです。ロシアのように天文学的な罰金をかけるとかイタリアのように違反の回数に応じて金額が急速に上昇が起きるタイプのものとかありますが・・・。

それでも、日本人である限りはそのような事までしなくても、政府がきちんと金銭の保証とかをまず宣言してさっさと国民を安心させた上で、愚かな布マスクに金をかける暇があればその金をマスク増産の為の施設建設等に叩き込むことのほうがよほど賢いと思うのですが。

一番情けないのは、これだけ長期間他の国でコロナの嵐が吹き荒れていて実際にどういう対策を講じればよかったのかという時間的余裕があったにも関わらず、相変わらず「楽観的予測」を元にタメにタメて後は弥縫策を小出し小出し。ミッドウェー海戦というのが日本の戦いの大きな転換点となりましたが、まさに現日本の政府と盆暗宰相の手腕は同じレベル。本当に国民の能力のみに依存する、無能を絵に描いたような大日本帝国政府です。

早め早めに準備をして、責任者が強い警告の言葉をもっとガンガン出すだけでも現在と相当に違った結果になっていたと考えます。経済への影響を考慮して・・・?バカでしょうか。w
大本営、未だ健在なり。


2020年4月4日土曜日

メルカリでの買い方を知らぬまま突入して撃沈

メルカリである商品を手に入れようとして撃沈しました。

十万前後のある商品。複数名の方が購入希望で幾つかの質問を投げかけておられました。その質問をじっと横から眺めていて、なるほどなるほどという感じで自分も登録して参戦しようということで、ちゃちゃっと必要な情報を入力後、自分もメッセージを入力して買う旨を告げて朝になったところで相手からも、有送料込みで結構ですのでよろしくお願いしますとの返事。

「あ、よかった」と思って朝の診察を終えて購入しようとしたところ、何故か写真が消えております・・・。嫌な予感がして会話歴のところに残っている商品の写真をクリックしたところ既に売れた後。orz

アメリカで商品を購入していたころのeBayとは異なる感じの入札方式だということに全く気を配って居ない状況でした。即買いも勿論eBayでもありますが、数年ぶりのネットオークション、しかも日本で初めてのオークションで結構いい買い物だなと思っていたものを横から掠めていかれたショックは少し軽い目眩を覚えるほどでした。w

とは言えコレも勉強。数は多くありませんが定期的に出てくるものなので再び狙っていくしかありませんし、このシステムでのコツを学ぶのもまた良しです。

翌日、メルカリでバンバン売り買いをしているという噂の看護師さんに、メルカリでのやり取りはどうしているのかというのを貴重な経験談として聞き込みながら話の要点を自分の頭の中で再整理。次の機会に活かすことにいたしました。

それにしてもこういうのは運と阿吽の呼吸ですな。


2020年4月3日金曜日

パチンコ屋さっさと閉めろ

ネットでは「朝鮮玉入れ」等と揶揄されているパチンコ。

種々の利権が絡み合い警察の天下り先としても結構有名ですよね。まあ、持ちつ持たれつ、献金とその見返りとしてのパチンコ産業保護の明白な繋がりでいろいろと国会議員共も甘い汁を吸っていることでしょう。w

今回のコロナ騒動で三密と呼ばれる密閉、密集、密接の全てを満たし、かつ不要不急の最たるものと言えるパチンコは何故閉じられないのか?

事務やライブ・ハウス、雀荘、カラオケ・ボックス、屋形船などは少なくとも明白に閉じるような方向で上から目線でsuggestされているのに、馬鹿と年寄りと無職の集まる場所であるパチンコ屋は何故か閉じられないのか。死んだ私の父方の無学文盲のダメ婆さんも、私の母に小遣いを貰っては瞬間的に溶かしておりましたが、こんな産業さっさと潰れてしまえば良いんです。
勝てないとわかっているギャンブルに金をつぎ込むのはまさに馬鹿か依存症の証でして、死んだ婆さんには悪いんですが、まさに「愚かさ」の象徴です。その婆さんの子孫が私なのですから愚かさは遺伝なんでしょうが。w

日本に弾道弾を飛ばしてくる黒電話頭の北朝鮮のバカ息子も、日本にいる玉入れ屋の同胞から金を吸い上げていることは半世紀以上前から有名な話ですが、コレも口座の凍結、押収を含め日本政府はアメリカのような厳しさをもって対応することは少なくとも表面的には伝わってきておりません。

禁煙の全面導入でダメージを受けているこの玉入れ産業ですが、何故日本中で学校まで休みにして人と人の交流を減らそうとしているのに、こういった「要らない害悪」は放置されるんでしょうかね?

あんなに隣同士が近く、換気が悪く、ヒトとヒトのハンドル等の表面接触を通じてコロナを拡める最悪の環境なのに。特に高齢者において致死率は高そうな今回の感染症では、感染拡大におけるパチンコ屋の果たす役割は重いと言わざるを得ないと考えます。

それでも満員電車による通勤よりかは安全なのかもしれません・・・。
あの時非常事態宣言しておけば」という日は意外と近いのか。何の中身もない緊急記者会見を開くどこかの経歴詐称都知事もいい加減首をすげ替えるベきです。


2020年4月2日木曜日

長女は知らぬ間に・・・

先日ブルックリンで大人しくテレワークと遠隔授業を受けていると思っていた長女。

つい先日わかったのはDCの友人宅に知らないうちに移動していたということでした。友人というのはほぼ彼氏でしょうが・・・。
それはまあ、どうでもいいことなのですがテレワークの恩恵ですね、どこに居ようと仕事も勉強もできるという。実際のところLINEで連絡をとったところ「今授業中、ごめん」と言われたため電話を切らざるを得ませんでした。

そのあと別のシステムを使って娘と話をしたところ「めちゃくちゃ忙しい」という話でした。実際アジア・パシフィックアイランダーズのヘッドをしていることもあり、実際のところ勉強以外に2つの仕事をしていることになるので仕方ないのかなとは思いますが。

彼女が話してきたのは、私が「もしかしたらTokyo Lockdownあるかも知れん」というメッセージを送ったあと。
彼女によれば、自分達のいるDCでもstay at home orderが出ていて、DCは少なくとも今月24日まで、バージニアはなんと6月まで!とのことで、逆に「日本は東京だけ?」と聞かれました。

そもそも、日本はまだ出してないよ!と言ったら、真っ青な顔をして汗を流している顔が三連発で返ってきました。その後、下にある絵を送ってきて日本の政策を大笑いして「恥ずかしい」と言っておりました。
曰く、「アメリカはもちろん駄目だけど日本も駄目」「アメリカはわかるけどなんで日本のresponseはこんなにダメなのかな」と言ってきたので、私は一言「ばかだから。period」と返さざるを得ませんでした。

それに対して長女は顔を抑えて考え込む女の子の顔を再び三連発で返してきました。それに私が返したのは「でもそのバカを選んだのは日本国民だからね」という言葉。他に選ぶものがないという苦悩は向こうの国の娘には理解してもらえませんが。

最後に長女が一言・・・「日本のcredibilityがどんどん落ちてる」

私にはそれに対して返す言葉が見つかりませんでした。orz


2020年4月1日水曜日

日本もジョークを楽しめる国になった?

毎度毎度のエイプリル・フール。

今年は本場の西洋の国々も含めあんまりニュースで伝わってこないですね。そりゃそうでしょっていうのもわかるような気もしますが、こんな時だからこそ暗い世相を吹き飛ばすような素晴らしいジョークを期待していたんですが、どこかにきっと隠れたままで暗いニュースの下に埋まっているんでしょうか・・・。

そう思っていたらやってくれましたよ我が日本政府が!
この手のジョークに関してはなかなか気の利いた一発を飛ばせない日本人ですが、我が日本国民を代表して政府が率先して一発の場外ホームランを海外に向けてドカンとブッ放してくれました。それは・・・

日本の全世帯に二枚ずつ!布製マスクをお配り致します!

というものでした。w
きっとコレを伝えてくれた日本滞在中の海外メディアは、全世界に向けて「日本人はどんな危機のときにもそれを楽しむ余裕を見せる」というようなサブタイトルを付けて配信してくれたことと思います。

と思いたいのですが、これがジョークではなくて頭のいい政府の皆さんが考えに考えて提案した現実のコロナ対策・第一報なのですから国民はどうそれを受け取ったのでしょうか?ネットを見る限りではほぼ誹謗中傷の嵐と、その愚かさの要点を指摘するいう状態になっているようですが、それも宜なるかなということ。要するに国民のほうが遥かにまともな思考回路を持つということでしょう。

そもそも布製マスクというのは随分昔から「感染阻止という意味では全く役に立たない」と言われて久しいものです。だいたい一般に使われる不織布マスクでさえも飛沫の他人への拡散という意味では「ある程度」役に立つ程度で、外からの防御という意味ではほとんど役立たずです。ハイ。

それを全国5800万世帯に郵送料50億円以上をかけて配ったところで一世帯に三人いる家ではどうしようというのでしょうか?夕方家に帰ったら洗って使えということなんでしょうか。それとも三人で付け回して共有しろとか?w

消費税の大幅低減とか現金の振り込みとかそれこそ明日からでも実行できそうな方法は幾らでもありますが、本当に宰相の質というものは「危機の時にこそ」顕れるものですね。即効性と苦難の多い世帯にこそ効果を出す切れ味良い政策を出すべきこの瞬間にこの一発。この政権は駄目ですな。とほほのレベルで。

このままではこの政府は持たんでしょう。たとえ次回、自民党が以前述べたような対抗馬のダメさで勝とうと、この坊っちゃん宰相自身の続投は国民が許さないと思います。もし許したら以前の新進党のときのように再び党が瓦解するような大敗を喫することになると思います。

今の日本にとって安倍ちゃん自身がまさまかまさかの国難の中心になってきている気がします。