2021年12月19日日曜日

M-1 グランプリ

年末恒例の行事であるM1グランプリを観ました。

歴代の優勝者を観る限りは皆、その後に順当な活躍をしている人達ばかりで、9割方は「作られた結果」ではなく、登場時点で既に何度もそれまでの挑戦で準決勝なんかまで上がってきていたり、「既にこんなに人気は十分あるし実力もあるのにここに居るの?」と言うくらいのコンビでさえもが「優勝はしていないから結成15年までの枠を超えない範囲で挑戦し続ける」なんて云うパターンもあります。下の優勝者たちを見ると「(ほぼ)順当やな」と言う一言しかありません。

豪華な陣容です!

今回のグランプリを通じて思ったのは「順当」いう一言でした。昨年の優勝やその前後の色々なコンビの戦いぶりを観ていても、「面白ければ何でもあり」という傾向は大いにあったのですが、今回の勝者の錦鯉はまさに漫才の王道である喋りの内容で順当に勝負して、誰もが笑える内容で勝ちを攫っていったという点でもう一度原点に回帰したかなと感じました。

「喋る勢い」だけではない、計算されたコンテンツで人を笑わせるというのは重要な芸でしょう。どちらかと言うと若手達がドタバタした動きと喋りで舞台周辺の笑いを誘っていたのに比べて、誰が聞いても、「ラジオで話だけ聞いても面白い!」というベクトルで魅せてくれたのが彼等だったことを思うと私は彼等の勝ちは実に順当だと思いました。

ネット上では「地味」な勝利などという意見もあったようですが、私的には立派な勝利でした。下のビデオでは今から10年前の長谷川の一人暮らしの様子が取材され、更に里帰りして母にその芸を見せるところが映っています。

この放送から更に10年経って今日の栄冠を手にしたわけですが、これまでの長い苦労をその肥やしとして、これからバンバン名を売ってずっと自分の息子を信じてくれたお母さんを喜ばして欲しいとホンマに思うワシでした。


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