2021年10月17日日曜日

ジェネリックは本当に問題なかったのか!?

少し前に日本の製薬能力に疑義を呈した記事を書きました。

その後も、院内では更に次々とアノ薬が製造停止、アノ薬が製造中止などという自体が急激に進行しているという状況です。何故こういう自体が連鎖反応的に進んでいるのかという事を院内の薬剤師に伺ったところ、前回の日医工事件の後に各製薬会社が(おそらく厚労省の指導?)己の会社の作っている薬に関してきちんと再評価をしたところ、溶解試験その他で全く提出した基準を満たさない薬がザクザク出てきたというような話。ホンマかいな?と言いたいくらいの惨状のようです。

以前はジェネリックは最低限の基準は満たしているのだろうというようなという「希望」のもとジェネリックに偏っていろいろと処方していたのですが、日本のジェネリックの世界の悲惨な状況を見渡すとジェネリックはヤバいのが多いのかというドス黒い懸念が叢雲のように湧き上がってきます。


ずっと昔は飲んだ薬が消化されずにウンチとともに出てきたなどという笑うに笑えないレベルの話が出ていたりしていましたが、消化管のどの部位でどの様に溶けるのかという技術自体が「特許もわざと取らない」ようなハイテクなのだということを製薬会社の友人に聞いたこともあります。そういうところに金のかかってない「成分のみが同一」と言うレベルの薬であれば、患者さんが「先生、この薬に変わってから効きが悪いような気がするんです。」と言うような話をもっと真剣に聞く必要が有るのかも知れません。

国の政策でジェネリックに誘導され続けてきた最近の日本の製薬業界ですが、異様にいびつな形で元の薬を作った会社も、ジェネリックを作った会社も知に収益が下がり続け、共に倒れかねないという時代がきています。

製薬会社の通知してくる「誠に申し訳ございませんが、既採用の医療機関様への安定供給を優先するため、新規ご採用および既採用先におけるご注文増加のご辞退をお願い申し上げます。」というような、お前どこの殿様商売?と言うようなお話をそろそろ完全に無くさないと誰もジェネリックなんて使わんくなるよ?と言いたくなります。

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