2018年5月27日日曜日

高齢者と運転能力と自信

高齢者の運転手による悲惨な事故が増えているという記事が増えています。

実際、いろいろな統計を見ても高齢者の実数の増加と高齢者の運転免許保持者数というのは当然のようにある程度比例して増えていますので、近年の事故では80代が起こした事故などごく普通で、驚くことに90代で死亡事故を起こしてその晩節を汚すようなことも稀ではありません。

もちろん認知機能の低下は知力だけでなく、認識能力も落ちてきていますので”ワタシ”が見ている世界が実は視野という第一番目の関門で落ちているだけでなく、その反射能力も押している上に、見て認識したものをどう判断するかという能力も落ちちゃってるという何重ものレベルダウンが起きて悲惨なことに。

種々の統計を見ていると、恐ろしいことに55歳位の人間をボトムとして「運転に自信がある」という人がUカーブ型になって、80、90歳のドライバーが「最も運転に自信がある」という背筋の凍るような統計結果が出されているのを見たときは絶望的な気持ちになりました。

一体全体このような歳になってしまえば、もし家族が居なければほぼ被害者の家族は泣き寝入りなわけで、たとえ居たとしても加害者のジジババは死んでしまって、残された家族がその責任を取らなければならないという、どちら向きに事が運んでも全員に地獄が待っているわけです。

下のグラフを見てください。高速道における逆走事故を起こす人間の年齢分布における”比率”を!そして実際に事故で亡くなる方の年齢分布を!(内閣府資料交通白書よりH29年度版

これから加速度的に運転の補助システムの革命が起きていくでしょうし、現に起きていますが、それでも70、特に75を過ぎたら免許証は返納し、公共交通機関を使うのが幸せな余生を送れそうです。

そういう意味では自分の親父は75くらいのときにガレージでバックした際に車の後ろをぶつけたことを境に車の免許を返納したのは正しく勇気ある判断だったと思っています。

私がもし生きていたら75歳のときの運転システムって、今で言うところのレベル4が大衆車でも普通の世界になってきているのかな?知りたいものです。

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