2022年2月28日月曜日

ロシア・国際的にボッコボコ

ロシアのウクライナ「侵略」で始まった今回の戦争も思った以上のウクライナの善戦が続いています。

ロシア政府側のこの闘いへの見解(=言い訳)がどうあろうと、世論操作の上では圧倒的にロシアの大敗。少なくともまともな西側諸国側の論評は第2次世界大戦時の連合国対ナチス・ドイツの様相です。絶対悪による一方的な侵攻に対して必死に貧弱な装備で反撃を試み、理不尽な市民への猛攻に耐えるという構図。おそらく、当時の中国へ進駐した日本軍もあちら側の人間から見たら当然のように今のウクライナ側の見方で世界から見られていたのでしょう。(日本人がどう思おうと!)

こうなると世論コントロール的にもうロシア側に勝ちはあり得ません。

何と言ってもプーチンの人相がもうね、笑ってしまうほどの悪人面で実際ここまで悪人の雰囲気を醸し出せるというのは御本人の人徳の為せる技ですな。前はもう少し余裕がある感じだったんですけど、国内的に不人気なのが盛り上がり続けてその打開をドネツクその他のみならず、ウクライナという己の核抜きの兄弟国を狙うことでNATOからの完全分離と傀儡政権の樹立による最終的なロシアにおける南西方面の盾を作ろうと思ったんでしょうね。

中国と同じで、西側によるイージス・ショアの配備に神経を尖らせる状況なのでしょう。しかし、今どきスターリンが策定したソビエト国境を再構築しようというアイデア自体がもう何というか帝国主義の腐臭そのものです。

結局今のところ世界的な総スカンの論評以外にロシアが得たものと言えば、ロシア保有の国営私営の航空機のEU全域とカナダ上空への乗り入れ禁止とロシアへの飛行禁止、各種国際交流の全面的禁止、SWIFTからのロシアの多くの大規模銀行の排除、ルーブルの激しい暴落と更に激しい上下動。(ここ数日のルーブルの上下動は会談の内容や侵攻状況などで稲妻のように動きます。怖くて素人は誰も手を出せないでしょう。)更にはドイツからもそのロシアへの巨大な収入源になると思われたパイプ・ライン建設を止められる始末。

特にSWIFTからの排除は金融版の核兵器とまで言われていますから、無傷ではすみません。ロシアはネスティングを使って迂回取引に賭けるでしょうが、実際はロシアに使われる側の銀行はそれを行うことによる「制裁」を恐れて早々簡単にはGOサインを出すわけもなく、ぎこちない取引が続くことでしょう。

おまけに企業に対してはルーブル防衛のためにロシア中銀と財務省からその外貨建て収入の80%を売却するよう指示した上に、主要政策金利を9.5%から20%へと倍以上に上げるという荒業。こんな事やってたらその瞬間は良くても、その後遺症はdeep impactをのこします。

ロイターによるとBCSグローバル・マーケッツはリポートで「一連の措置は市場で高まっている警戒感の緩和に寄与するかもしれないが、インフレ目標と柔軟な為替相場を柱とした金融政策の土台がむしばまれる」と指摘。 「望ましくない外部環境でロシアの金融政策は持続不可能なものになった。追加利上げの可能性や予想外の非市場的な決定が下される可能性を排除しない」と至極まっとうな指摘を受けちゃってます。

ロシア人の年金を蝕む悪性のインフレは時間をかけずとも政権への恨み節となって大波として還ってくるのは必至。そのときに政権に座っているのは誰かということです。本当に2034年まで大統領を続けるつもりなんですかねこの悪相のオッサンは。

おまけにここ数日はロシアの核戦略部隊に「特別態勢」に入れという指示を出すなど、もう本当にヤベー親爺状態。精神状態は果たしてまともなんですかね?地獄の釜の蓋を開けたのは自分。どうやって閉じようというのでしょうか。

「拳を上げるのは容易でも、それを下ろす場所は容易には見つからない」という私の信じる数少ない教訓の一つを今回のロシアの行動で再確認するのでした。


2022年2月27日日曜日

「本を読みたい」と焦る嫁さん

今日は嫁さんとブックオフに行きました。

何でかと言うと表題にあるように「最近ネット視ることが多くて本を読む機会が減ってる!焦る。」という一言で、本を選びに行くことが3日ほど前から決まっていたのでした。

近くにあるブックオフは車で5分程度のところにありますので、行くのは容易なんですが昔はその2階にあった古着の売り場が無くなってしまって、喜びが少なくなってしまっていました。特に私の実家の親父が名古屋に遊びに来たときには、冬のおしゃれ着をセットアップするという名目で結構息子の私がびっくりするほど大量にウェアを買い込んでいたものでした。

さて、嫁さんを連れて行くと息子は私の手に委ねられて親父と息子で店内をウロウロすることになりますが、私は私で佐野眞一の「沖縄:だれにも書かれたくなかった戦後史(上)(下)」と新保信長というライター・編集者の「字が汚い!」という中古本を買いました。

嫁さんは何を買うのか見ていると宮部みゆきや辻村深月等の本を混ぜ混ぜで10冊ほど購入しホクホク顔になっておりました。いつも思うんですが、やっぱり本というのは映像や漫画とは違う世界。勿論、漫画でしか出来ない表現も有るし、映像で表現された感動を忘れられない事も頻繁にあります。しかしそれらは夫々に「別もの」の表現方法。小説で素晴らしいものが映画でガックリということも有るし、その反対も。漫画で良かったものがアニメで「なるほどこれもアリやな!」と思えても、それを小説にすれば面白いかと言えばそれは極めて難しいでしょう。

さて、また我が家に本が淡々と増えてきているわけですが、所詮はマンション。収納スペースには結構な物理的に低めの限界があるわけでして、そこが一軒家だったアメリカとは大きな違いで、近未来的には持っている本を田舎に送るか厳選して取捨選択したものを寄贈したり売る?それとも別の部屋や倉庫を借りて置いておく?

決断の時は近いのかもしれません。


2022年2月26日土曜日

俺には出来ない!

最近、嫁さんの大阪化が進んでいるのでしょうか?

私と嫁さんは長崎で出会ったのですが、そもそも生まれは大阪の寝屋川というところ。小学五年で長崎にやってきて嫁さんの九州での生活が始まったのですが、三つ子の魂何とかやらで、大阪のオバハンの筋金入りの「値切り魂」が実は内側に宿っているのかもしれません。人間、歳をとってくると幼い頃の方言や感覚などの「ネイチャー」が戻ってくると言います。

というのも、最近になって二人で買い物に行った時などに店の中で私にとっては結構な大きめの声で「いっや~、コレ高いわあ~」等と言うもんで、私自身は店の人に聞こえるんじゃないかとヒヤヒヤしてしまうのです。

そういう時には基本的に「私はこの人と何の関係ありません」風の感じで、少しだけ身を離して無関係を装うのですが、20代、30代の頃に比べて次第に「遠慮がない」感じになってきたのではないかと感じるのは私だけなのでしょうか?w

今回、更にその感覚を確かめることが出来たのではないかというイベントが発生しました。実は私の着るシャツ購入に関するストーリーなのですが、この春に合わせて前から嫁さんは気に入ったチェックのボタンダウンのシャツを一枚、私の為にきちんと選んで買いたいと思うと言っていたのです。その事自身は私も知っていましたが、その購入にあたって嫁さんは何回か近所のアピタに行ってはああでもないこうでもない悩んでいたのですが、ある時「この一枚!」というのを発見したらしいのですが、そのオリジナルの価格は少し高いと思っていたようです。そのシャツが暫く待っていると季節割りで10%引きに。

ところがココからが私とは違うところで、自分の場合は気に入ったらこの10%引きで諦めて買うという選択肢を取るのですが、嫁さんは更に一週間ほど待ったらしく、お店の女性から「実はこの土日に更に10%割引が追加されます!」との言質を引き出したみたいです。その上で店の女性に「あの~、これってもうこれ以上は安くはならないんですよね?」と直に聞いたというのです。私には出来ません。w

ところが、お店の女性は丁寧に応対してくださり、アピタのお客様感謝デイまで待つことで更に5%追加の割引をゲットできることを嫁さんに教えてくれたようです。するとすかさず「あの~今このシャツをお取り置きしていただいて、日曜日に買いに来るって言うのは出来ます?」というお話をその瞬間に彼女にしたらしいのです。愈々私には無理。orz

こういう所は嫁さんには勝てんなと思うのです。

しかし、私のために安くゲットしようとしてくれたと考え、感謝をすべきなのでしょう。


2022年2月25日金曜日

新型コロナ・ワクチン打たなくても?

遂に医局の医師から陽性者が出ました。

この方、理由は不明なのですが以前からワクチンは打たないと決めておられたようです。実際にワクチンは打たず用心はされていたようなのですが、残念ながら感染。咽頭痛が主体で私の方に投薬のリクエストが有ったので、それなりの対症療法に足るクスリを処方させていただきました。

数十人居る当院医師の中で唯一ワクチンを打っておられなかった方なのですが、そのたった1人の先生が罹患、発症したことは極めて残念です。我々医師自身も罹患していた可能性は否定できませんが、少なくとも何の症状もない状況であることには間違いありません。果たしてコレが偶然なのか否かは「誰にも」証明できません。

ワクチンを打った方々も打たなかった方々も夫々に自分の考えがあってのことでしょうが、メリットとデメリットをそれぞれ天秤に掛けた結果がどうなるのかを考えて行動するしかありません。

以前、ここで書き込んだ記事である「驚くべき副反応?これは精密な追跡調査と研究の価値があるかも 」で、ご本人のリクエストで表には出さなかったのですが、ブログを読んで興味深い別のお話を私に個人的に送ってくださったフロリダの女性が、その方の周辺で起きたデルタ株の頃に書き送ってくださった悲惨な状況を改めて読み返して、今回の新型コロナの反復的に襲ってくる波に本当に嫌気が差します。

御本人が誰かは判らない範囲でここに一部を転記させていただこうと思います。
それと先週、うちの郡のコミッショナーの男性がやはり3週間ほど苦しんで、亡くなりました。 去年の話ですが、うちの市の元市長でコミッショナーが11月の選挙で勝利した後、自分の三人娘の一人が経営しているバーで勝利パーティーを開き、自分と奥様と一人の娘が感染。奥様は2週間後にお亡くなりになり、自分もかなり生死を彷徨い、32歳の娘さんは6週間エクモをつけて肺の移植待ち、お正月に移植を受けてずっとエクモやベイビーエクモを付けていましたが、6月の終わりになくなりました。そのコミッショナーは今、ワクチン推奨のビデオを流しているんですが・・・

上にご紹介したのは反ワクチン派が多いフロリダでのお話ですが、人生というのは選択の連続。様々な選択の連続が人生を思わぬ方向へ導くものです。良い方にも悪い方にも。

最初の話に戻りますが、私の医局の先生は高齢の御母堂をご自宅で介護されている方なのですが、恐らく同居は危険すぎるのではないでしょうか。感染が家庭内で拡大しないことを、そして万一陽性となっても今回の(おそらくはオミクロン株が)御母堂に悪い影響を及ぼさない事を。

等と書いていたら、病院のリネン担当のおばさんのお姉さんが大阪で新型コロナに感染しお亡くなりになったと先程病院の廊下でお話を伺いました。高齢者に対する影響はいまだに深刻です。


2022年2月24日木曜日

戦争開始・ロシアの独裁者の誤判断

プーチンのウクライナ侵攻が始まってしまいました。

予想されていた通り、「自国民の保護」や「ウクライナ政府に虐げられた人々の救出」等というドサ回りの役者でも吐かないようなセリフで己の行為を正当化していますが、恐らくはこのKGB上がりのオッサンはそんな事どうでも良くて、力を誇示したかったのでしょう。

大ソ連の復活というのはこの独裁者にとっての昔からの夢。今どき19世紀的な帝国主義を表に剥き出しにして力を誇示するこの小男が世界を揺るがすのですから罪深いものです。昔から小者ほど自分を大きく見せようとデカイ車や高い車に乗りたがりますし、力を誇示するのが大好きです。この法則は度の国でも鉄板のようですが、プーチンに限って言えばその「力」が反対派を警察力で抑えつけ、政敵を毒殺しようとしてまで盗んで得た大統領の地位から発生している状況で、戦車やミサイル、戦闘機が大好きなヤバいチンピラそのものです。

その本性はと言えば、シベリアで上半身裸で虎を猟銃で仕留めて力を誇示したところをカレンダー写真にして喜ぶ様なチンケな男です。orz

攻めるならこうだろうと思われたような攻め方そのもの。実効支配する南部クリミア半島とドネツクなどの東部、そして北部国境からという西側諸国の予想通りの全面攻撃。地上軍もグングン首都キエフに攻め入る状態ですから、全面占領までは恐らく短時間かつ容易なものとなるでしょう。

しかしこのオッサンは脳内に蛆が湧いているんでしょうね。こんな国を恥知らずにも表立って支援するのはクソ・トランプか中国くらいで、両者とも独裁者キャラの持ち主。逆に言えば思考回路はそっくりなんで思考・行動パターンは解りやすいです。戦争というのは始めるのは誰でもできますが、その振り上げた拳の下ろしどころは安全な場所にはほぼ絶無。

NATOに属すことを阻み、NATOに属していないことでNATOからの支援は受けられないというウクライナの悲劇は核をロシアに引き上げさせられた時点で既に時限爆弾のスイッチ入れられていたのかもしれません。戦争というのは無限の暴力の連鎖。そこに理屈などありません。有るのは暴力装置の戦術的応報のみで、憲法9条で独裁者のこの異様な思考を改変することは「全く」できないのです。

ただし、今回のプーチンの行為は全くの愚行と呼ぶべきものであって、長期的には経済の大停滞を、そして超長期的には世界の歴史の教科書に愚かな侵略を強行した独裁者として解説されるだけのことでしょう。

既に、ロシア国内でさえこのバカの犯した「自国ではなく、自分の権益を守るロシアを拡大する」行為に対して何の大義も無いことに憤ったロシア人自身が国内で抗議運動を行い、大量んお逮捕者を出して抑え込んでいるというお粗末振り。

間違いなく、ロシア経済への打撃は痛撃に近いものになるでしょう。この戦争に向けて、ドル建て決済を減らし、外貨を積み立て、金の保有量をかつて無いほど増やしてきたというこの男。上手くいくと勘違いしているのでしょうが、既にルーブルは対ドルで暴落、モスクワ証券取引所では株価の50%安というブラックマンデーも完全に顔色を失うような超暴落ぶりです。政治家がどんな笛を吹こうが金融資産は正直ですね。w

これからの西側の締め付けは驚くほどロシア全体を疲弊させ、年金の支払い不能状態を作り、輸出入をギュウギュウに締め付け、長引けば長引くほど多くのロシア人の大反感を買うことになるでしょう。

21世紀の今は映像で事実が拡散されます。自国民にすら支持されないような男の墓には政府機関と一部の力の信奉者以外には将来にわたって花が捧げられることはないでしょう。墓が破壊されることなく安全に公共の場所に建てられるのであれば・・・の話ですけどね。


2022年2月23日水曜日

テスラの加速は笑えるほどおかしい

今日は外のバイトで知り合ったテスラを持っている先生からオファーがありました。

何かというと「テスラ、帰りがけに運転してみませんか?」というもの。おおっと思いながらも数秒悩んだ末に「運転してみます~」とその魅力には勝てませんでした。少し前に先生と飲みに行ったときに、車の横に乗せて貰った時の異様な加速感が、実際にどの程度の踏み込みで発生するのか、自分の足で確かめてみたくなったのでした。

駐車場を出て、千種から大須の方へとゆっくり走ってみましたが、アクセルワークが独特で、普通のエンジン搭載車とは「全く」違う感覚。実質的には止まるときにブレーキを使わないで止まることに慣れる事が全てだという感じです。回生するためのドラッグというか抵抗感が色々とレベルを選べるらしいのですが、それに合わせてどの程度の速度でアクセルを離せばどの程度の距離で止まるかというのが一日も乗れば解るということだそうですが、私自身は10分程度の運転でしたので、なかなか勇気を持って前に停まる車の後ろでアクセルだけで止まるのは勇気が要りましたね。

では加速はどうかと言うと、それはそれは以前経験した通りの「やはり」恐ろしいものでした。先生曰く「加速競争で負けるのはテスラだけ」とのことでしたが、「そりゃそうでしょう」というのが私の正直な感想。もう、恐らく5000万以下の如何なる車もこの加速には勝てないだろうなと考えます。このテスラ、購入時には500万だったとのことですからモーターの持つ加速という世界における可能性は絶対だなと思いました。

信号が青に変わってからエンジン車と同じ普通の感覚でアクセルを踏み込むと、普通の車であればスーッと出ていく所がこの車ではブッ飛んでいきます。文字通りのブッ飛び。慣れてないと危ないレベルですが、オーナーになってしまうと直ぐに慣れるんでしょうね、きっと。四輪のどれもが滑ることなく全力で交差点から脱出したりする感覚は車好きなら一度は味わって欲しいなとも思います。ただし、テスラの運転感覚は人間のもつ自然な感覚からは少し乖離していますね。オーナーさんのお話もここに載っていますが。何れ時間の経過とともにもっと滑らかになるのでしょうが。

それにしても、もしもバッテリーがこれから大幅に改造されていって、出力も相当に増大して、充電の時間も劇的に短くなって、バッテリーの容量も一回の充電で平均して1000キロ位が標準になって、充電スタンドが何処にでもコンセントを準備できるようになったら、そして何よりもEVが標準的車になって手頃に買える車になったら・・・よっぽどの事がない限りガソリン車が世の中に残ることはないんじゃないんでしょうか。

上に書いた「もしも」の部分は今現在世界中で莫大な金が投入されまさに日進月歩状態ですから、そのもしもは意外と敷居が低いものなのだろうと私自身は感じています。これらのもしもは核融合発電なんかとは二桁くらい敷居が低いでしょうから、確実にこの10年は大きな変化を見ることになる時代が来ることになるだろうと信じています。

先生から頂いたチャンスを通じて、今後もいろいろなEVを見てみたいなと改めて思いました。


2022年2月22日火曜日

スーパー猫の日

本日は2022/2/22という事で、スーパー猫の日とか言うような呼び名も有ったようです。

理由はシンプルで2という数字が日付の中に6個も入っているから。前回は800年前の鎌倉時代に1222/2/22があって、更に200年後には2222/2/22と2が7つ。だからどうだと言われればそれまでですが、そうなのです。w

さて、この猫の日には猫の可愛さをアピールするようないろいろな行事が企画されたり猫関連のグッズが売りに出されたりしたようですが、我が家の猫にはというと何もなし。糖尿病の猫ですので、厳格に管理されたグラム計算された餌の量しか与えられず、いなばのワン・チュールを与えられ、目の色変えて貪っている犬を横目に泰然と寝そべっているだけです。

私の家の家族になってもう何年も経ちましたが、この猫はバージニアのアニマル・シェルタから次女が引き取ってきたにゃんこ。次女いわく「目が合った!」との事でピック・アップした一匹。私からすると全く意味不明なんですが、出会いというのはそういうものなんでしょうねきっと。

しかし、この猫の日に考えるのはアニマル・ブリーディングの世界のこと。実際に犬猫その他の動物が劣悪な条件下で愛情のかけらもない人間の手で「金」のためだけに次々と仔を産まされては捨てられ、売れ残った仔達も同様に捨てられ、殺されている現実を知ると「そもそも」がこういった動物の販売を全て禁止するのが我々の進むべき道だと考えます。

私の家に来た仔犬が産まれたブリーダーの家のような「産まれた仔犬を全て責任持って育て、かつカウンティの検査に通っているブリーダー」なんて言うようなところばかりではありません。最終的には犬猫の交換会などを通じた取得のみしか許可しない方向に持っていくのが最善かなと考えます。

海外の流れは多くの場合日本にも時間をかけてコピーされる傾向にあります。おそらく、これから10年20年のうちには若い人の間で「昔はそこら辺のペットショップとかいう名前のついた店で犬とか猫が売られてたらしいよ!?」とか言われるようになるのではないかなと、密かにおじさんは期待しているんですけどね。

スーパー猫の日の妄想でした。


2022年2月21日月曜日

食べたいものが何時でも食べられる日本は続く?

ついこの前まではマック・ポテトのMとLが店頭から消えるという事件が起きました。

食べない人にとってはどうでも良い事なのかもしれませんが、普段からファスト・フードを食べる人にとっては結構嘆きに近い声がネットのあちらこちらから聞こえてきました。今回の場合は食料の不作や輸送の問題が絡み合っての問題でしたが、最近は購買力の源としての円の相対的地位の「コンスタント」な低下、そして世界の胃袋である中国等との食料品買いこみでの競り負け、そして時に起こる世界的な不作などでいろいろな食料品価格に大きな変動が起きていることが報道されています。

その影響は、身近なところではご存知のごとく何十年も値上げのなかったうまい棒のみならず、こんなものがこんな値段に?というような感じで色々な食料やその調理・調味素材も軒並み上がり続けています。また、その影響は定価の上昇や、様々な袋の中に詰められていた「一袋分」の量の縮小が続いている事がいろいろな画像でも検証されています。

我々日本人は、政府や商社の激しい努力、そして日本を取り巻く恵み豊かな海などから得られる種々の海産物、そして毎年淡々と減少している農業従事者達の努力によって、少なくとも計算上は飢餓は発生していないという状況が続いていましたが、果たしてその幸運が何時まで続くのか誰にもわからないような状況になってきました。

日本人は戦後はアメリカの支援、そしてその後は日本の産業の繁栄のおかげで、ものを買う能力に余裕ができて諸外国に大きく買い負けをすることはなかったと思います。しかし、今後もそれが続くと期待するのはかなり明白な間違いだと思います。

もし、今後も日本人が摂取する食べ物の値段がコンスタントに上がり続けていった時、一体日本には何が起きるのか。まさかとは思いたいのですが、第二次世界大戦直後の焼け野原となった日本のように駅の周りに死体が毎日転がっているような日々がやって来ることは二度と無いと果たして言えるのか。

現在の給与の上昇なきインフレはやはり最悪のパターン。一体何が今後の日本に迫ってくるのか、我々は馬鹿な政治家を選んで税金で飯を食わせるような余裕のあった右肩上がりの時代に生きてはいないことを今一度はっきりと認識すべき時が来たのではないかと考えるのです。

私はもともと貧乏人の生まれですから貧乏には強いと思ってます。しかし、空腹には弱い。食べられない事にはかなり耐性が無いんですよね・・・。


2022年2月20日日曜日

名古屋 マリオット・ホテル 

名駅の真上に当たるマリオットアソシアホテル名古屋の36階のマリオットボンヴォイ・プラチナ&チタンエリートメンバー専用ラウンジという謎のラウンジに招待されて行って参りました。

生まれながらの貧乏人の私自身がこんな所に来るということ自体がそもそも有り得ないんですが、あるお金持ちの先生に呼ばれて「ただで軽食とお酒が飲めますから~」という甘い言葉に釣られてのこのこと寒空のもと名駅まで。

そもそも、この先生とはつい最近知り合ったのですが、本来は美容外科の院長という立場の人物ですので、どうやら我々普通の医師とはお金の流れが違うようです。w

メチャクチャに底冷えする名古屋の街を地下鉄に乗って駆け抜けた後につ着いたのは夕方過ぎの名古屋駅。しかし、日曜だと言うのに人の数はかなりまばら。通常の名駅であれば有名な待ち合わせ場所である「金時計下」は溢れんばかりの老若男女に覆い尽くされていますからこのまばらな人影はどう考えてもコロナの影響です。

とりあえず、マリオットの方に近づいていくために2階から15階に一旦上がってそこから再度36階のラウンジに上がっていくと、そこには別の扉がありそこにはトヨタ・ビルを眺めるような位置関係に開いた場所に椅子が配されたラウンジが待っていました。

案内の女性がひっきりなしにお客中を往復して片付けやサービスをしていましたが、そこに居る人達はと言うと・・・見かけはお金持ちという感じは全くしない人達で、正直「こんなもんか?」という、キラキラ感の無さが逆にそんなものなのかと思いました。所謂「大金持ち」ではないのかも?知りませんが。

世界の超がつく金持ちはそもそもホテル自体を持ってたりしますし、友人ネットワークで世界各国の互いの豪華な家に泊まるんでしょうかね。

さて、そこにおいてあるのはナッツやビスケット、ちょっとしたフルーツとチョコ、各種の飲み物とリキュール類であって、一般的な腹を満たすような食べ物は置いていないところででした。それでも、楽しく話をしているうちに直ぐに3時間ほど経過してその場を辞したのですが、二人で医学と仕事と家族と税金の話をズーーーッとしていました。先生は、家は別にあるのに、税金対策でこのホテルに一年に50泊以上するそうなんですが、流石に月に15泊以上すると疲れてしまうそうです。経験したこと無いのでその真偽の程は全て謎ですが・・・。w

おじさん達の話ってそんなもんです。

帰りはあまりの寒さに命の危険を感じましたので、藤が丘からワンメーターの我が家までタクシーで帰りましたとさ。


2022年2月19日土曜日

昭和レトロ・モダン

愛知県陶磁美術館に行ってきました。

もともと、自分の家の近くにトヨタの自動車博物館が有ることの幸せに満足しきっていたのですが、実はアピタやイオンに買い物に行ったりする道の途中に交通の掲示板として愛知県陶磁美術館というものも確実に近場にあることを何年も前から知っていました。ただし、実際には行くこともなく嫁さんにその気があればくらいに思っていたのですが、そのチャンスが巡ってきたので行ってきました。

なぜ今回?ということなんですが、レトロ好きの嫁さんが「昭和」と言う言葉に強く反応した結果で、この博物館で企画展として催されている「昭和レトロ・モダン展」という昭和の陶器の展示に興味を示したためです。

コレが外観の一部です。
美術館に実際来るまで近づいていくと、実はものすごく立派な建物でして、内心「コレは維持費が半端なもんじゃないな・・・」と心配するほどのものでした。

中には確かに我々がアメリカに住んでいた頃、よく眺めるチャンスの有ったノリタケや三郷陶器の美しい昭和の陶磁器を中心に愛知の昭和初期の産業を支えた数多くの磁気が展示されていました。
何で使われたのか、菊の御紋がついておりました。
嫁さんが気に入っていた食器セットの一つです。昭和感満載ですね!
展示物に添えられている細かい情報は「へ~、そうだったんか!」という様な細かい情報が一杯で、知らなかった事を新たに知識として付け加える良い機会でした。

また、当然のことですが、企画展とは別に常設展も充実しておりまして、恐らく値段がつかないような紀元前数千年というような古代の歴史的展示物から、値段をつければそれはそれで数千万から数億円であろうと思われるようなものが全館に満遍なく展示されている感じで、まさに「博物館」にしか置けないようなものばかり。

しかも、展示しているのは日本のもののみならず、全世界から場所と時代を変えて収集された物がズラリと並べられ、それぞれに詳細な情報や鑑賞の為の見どころが書き込んであるというもので、近所にこんな凄いところがあったか!と自分の不明を恥じました。

果たして中島誠之助がここを見たらどういうお話をするのか、それとも当然のようにここには来られたことが有るのか、個人的にはちょっと知りたいなと思いました。w

下の写真は中でも私が可愛いなと思ったクメールのお魚の焼き物と京都の焼き物です。

また面白い企画があったら行ってみたいなと感じました。


2022年2月18日金曜日

鋼鉄の意思とリハビリ

頚椎損傷のおばあさんが入ってこられました。

お話をしていけばいくほどその意志の強さと「今の体の動き」のレベルの高さには相関が有るな~と感じ入ってしまうような素敵なおばあさんです。歳は私の親とそれほど変わらないような方なんですが、何と言ってもポジティブなその思考回路が全く並じゃない。

もともと50歳の時に洗濯物を干そうとして急な階段の上にあたる二階の廊下を歩いていた時に、そこに有ると思っていた部分がちょうど急な階段の一番上の部分で、足が宙に浮く形になってそのまま洗濯かごごと転落して階段の踊り場の壁に頭ごとぶつかり、頚椎損傷を発症してしまったのでした。

そこからは、首から上は動くし感覚は有るもののそこから下は動きは勿論、感覚も全く無いような状態だったにもかかわらずリハビリの先生とともに(本人曰く)「脳味噌を騙して体を動かすことに専念する日々」だったそうです。

最初は体を動かして車椅子に乗れるようになったらどっかから飛び降り自殺して死んでやろうという考えがその底に有ったらしいのですが、実際はリハビリが進んで感覚、運動能が戻っていくに連れそんなネガティブな考えは雲散霧消。

きちんと食べて、きちんと話して、自らの頭で考え、自分の足で2本脚で立ち上がるというところまで戻しています。もう80歳になろうという方ですが、どん底の時期を耐え抜いて自らの力でここまで機能を戻した女性。

病院に入ってきて機能を戻していく患者さん達に共通しているのは「闘う」と言う姿勢。それぞれに闘い方はありますが、リハの先生と喧嘩をしていても退院して機能を大きく戻した時などは最後に先生と抱き合って涙を流して出ていかれます。

事故や脳血管疾患発生の後に「体が動く動かない」というのは本当に普通です。その日々は必ずしもポジティブなことばかりではありませんし、実際に動かないものもあります。しかし、それでも動く可能性に賭けて、心が沈み込んでしまいがちな患者さんの気持ちを一緒に引っ張り出し、実際に動く能力が回復していった患者さんを見送ることができた時は見守った私自身でさえ目頭が熱くなるのです。

私自身もいつ体が動かなくなるような状態にならない等と誰にもわかりません。しかし、それでも頑張れる患者さんが居ることに心の底から尊敬の念を覚えるとともに、私も日々努力しなければと改めてそんな患者さん達から学びう直すのでした。


2022年2月17日木曜日

ぬか喜び

夜の電話で希望が砕かれました。

病院から電話が入ったのが夕食を食べ終わった後の8時少し前でした。かけてきたのは病棟師長さん。「今いいですか?」という言葉の裏には切迫した感じと疲れた様子が感じられましたが、「どうしました?」と聞き返すと、病棟の奥部屋の男性患者さんが微熱が続くので検査をしてみたところ、新型コロナ抗原陽性との残念なニュース。

折角、4日前にこの病棟にたった一人だけいた男性のコロナ感染が落ち着いて、感染解除したばっかりで病棟の看護師さん達はみな喜んでいたばかりなのに。PPEを着込んで、冬なのにびっしょりと汗を掻きながらN95マスクを付けてキャップを被っての不自由極まりない一日。それがやっと終わって「みんな笑顔!」と言う状態になったばかり。なのに何で?と言う感じです。

再度、全病棟職員と患者さん方全員の抗原検査をしましたが、以前この病棟でコロナ抗原陽性になった方も含めて誰も出ませんでした。ただ一人今回微熱が出続けて抗原陽性になった今回の男性を除いては・・・。

一体何処から入ってきてどうやって感染しているのか、推測することも困難な状況です。誰も職員は症状も出ていないし、他の患者さんも関与していない奥部屋も奥部屋。一体今回のコロナは何処から侵入してこういった感染を起こすのか。

しかも感染を起こした患者さんも、今までのコロナ感染とは違って呼吸苦や高熱を出しません。ほとんどの(身体的問題がない)感染者がほぼ一回の熱発や咽頭痛を通過した後は何事もなかったように終わっていきます。これは実に幸いなことで、外部の世界で75歳以上の感染者の方々が最近再び沢山亡くなり始めているというようなニュースを視ると、未だ今の状況でも私の勤める病院は幸いなのかな、等と考えてしまいます。

それにしても、これから再びの14日間の病棟閉鎖。残念です。


2022年2月16日水曜日

「お薬大国」ロシア

もう肯定的なコメントはとても出せません。

ロシアの女子フィギュア選手「ワリエワ」が競技後の尿検体検査で禁止薬物が検出されたということで、残りの選手達への表彰のセレモニー自体が無いという茶番。そもそも禁止薬物が出た時点で「即座に」競技から叩き出すべきであって、その言い訳を聞いた挙げ句にまだ滑らせるというのはもはや意味不明。

競技を行うための公正・公平な土台の上に立っていない訳ですから、実際のところ競技自体が別物です。ボディービルではそもそもナチュラルとユーザーのカテゴリーにきちんと分けて戦う別競技なんですが、スピード・スケートは勿論、フィギュア・スケートだってその回転のための筋肉と4分間を息切れさせずに疲れを減らして戦わせる為にクスリを使ってはいけません!当たり前ですが!!

禁止薬物1種類(トリメタジジン)と、禁止はされていないが薬物として認められた薬を2種類も検出されている時点で何をか言わんやです。心臓病の爺さんの薬をコップを共有してモノを飲んで間違って服用したとかいうロシア人弁護士のダーク・ファンタジーを誰が信じろというのでしょうか?(しかも、速報によると、通常のサンプル汚染の場合と比べて約200倍も濃いというお笑い草。)

そもそもが、薬物汚染が酷すぎてメダルの名誉を腐らせている国が個人として「お情け」で出場させて貰っているのに、そこでもう一丁やらかすとか本当に全く反省の無い国です。ザギトワは19で引退したらしいのですが、こういう国から出場するということ自体がもう疑惑の塊でしか無い訳で、ロシアから来た選手が1番取ろうが2番取ろうが、皆疑われますよね。

本来、間違いであろうと何であろうと「検出された事自体」を選手は恥じるべきで、プロ意識が欠如しているという一言で終了です。間違いなく選手をサポートする医師を含めた周りの人間達も真っ黒け。ロシアのように未だにオリンピックのメダルと人生の栄達がダイレクトにリンクしているような国がある限りはクスリの使用とその検出は永遠に続くのでしょう。残念ですが。

そういう意味では日本の選手は何時もびっくりするくらいクリーンですね。良いことです。


2022年2月15日火曜日

リモート・ワークが「当たり前の世界」の若者達

新型コロナの流行に伴っては流行り言葉のようになってしまったものは幾つかありますが、日本ではその中でも三密、濃厚接触者以外にもリモート・ワークという言葉がこの中に入れられると感じています。

実際のところ、日本では政府も音頭を取ってリモートワークを各企業に行うように「督励」している事が何時もニュースで出てきますが、果たしてその音頭を取っている本家本元自身が最もリモート・ワークから縁遠いといういつもの日本のアイロニカルな宣伝です。

ところで、このリモート・ワークの実際なのですが、私自身は長女の日常生活でその実態を垣間見せてもらってます。日本に帰ってきていた時も、アメリカにいる時も本当に自分で決めた時間と相手とのミーティングの時間を組み合わせてがっちり仕事。見ていると、リラックスした日常の休日風の格好をしているのですが、必要とされる仕事はサッサと進めていきます。ミーティングではリモートで会議を行い、必要なことを必要な人にリモートで説明し、もう一つのディスプレイにはエクセルで作ったのか、びっしりと細かく時間が刻まれたテーブルがどーんと常時開かれています。

一体何時からこんなに細かく自分を律するようになったのか親としては全く謎なのですが、高校の頃の何時になっても母親に起こされてもほぼ絶対に起きてこないような人間だったことを知っている親としては、大学教育を受けていたホプキンズでの一人暮らしが彼女に何かを吹き込んだのではないかと感じざるを得ません。

娘に言わせると、もう絶対に一生リモート・ワーク以外では働きたくないとのこと。仕事の上では上司からは「オフィスが欲しかったらすぐにあげるよ~」とNYの方に行って働いても良いよとの事だったらしいのですが、即座に断ったそうです。w

本人によると「生活費に無駄な出費を使いたくない」とのことで、そういった発言も如何にも長女らしいなと感じる親父でした。

更にリモート・ワークに関する話を聞いていくと、今時のアメリカ人の若者達は完全リモート・ワークを許してくれない年上の上司とかがいる会社からは逃げ出していると言います。さらには「週に一回くらいは顔を見せてくれ」という様なリクエストでさえ拒否しているとの話もあって、この新世代はビジネスにおいてはコロナの蔓延を機に「いろいろと」トレンドが変わったようです。特に仕事のために時間を使って毎日物理的に移動するというようなことに強い拒否感を示す人が多くなっているように思いました。

これからの十年、この変化はどうなっていくのか。定着した上でさらに進化していくのか。ARのようなシステムが入ってきて、更にミーティングなどは進化すると思うのですが、そこまで進んだ生活を若い人達は「日常の一コマ」として空気のように受け容れるのでしょうかね、特に事務系は。それとも?

何れにしても、病院で働く医師にはこういうリモートはなかなか難しいですね。患者さんの診察などはリモートでも保険診療が出来る方向に切り替わって来ていますが、それが果たして正しい診断につながるのかという意味ではなかなか難しいところが有ると思います。

リモート・ワークが日本できちんと普及するのか否かはそれを理解できない年寄りが邪魔をしない事に尽きると思います。家だろうとオフィスだろうと、結局は結果が全てです。


2022年2月14日月曜日

今年もまたまたバレンタイン・デイ

今年も当然やってきたバレンタイン・デイ。

今年は不思議なチョコレートの集まり方で、実は一ヶ月近く前からコソッと「当日は混みますでしょうから」などという言葉と共に前もって集まってきていました。当日までに既に数人から頂いており、当日の荷物が減ることを推測しておりました。

実際に病棟などから頂いたのは本日4個でしたが、合計は8個となりました。チョコレートのサイズの割にはでかくてキレイな手提げ袋に入れられておりますので、それでも嵩張るのでした。

チョコを下さる側の方に前もって何時も言っているのは「このチョコは私の口を経由せずに殆ど嫁さんの口の中に入っていきます」という文言。実は看護師さん、その他の方達もそこら辺は十分に心得ているご様子。

頂いた高級チョコレートを私が家に持って帰る度に、嫁さんは頬を赤らめて大喜びでしたが、結局これらの頂きもののお返しは彼女が準備するわけで、誰にいつ何を頂いたかをカレンダーに書き留めて次は何をお返しするのかと考える晩です。

という訳で、私は単なる運び屋でして、これから一ヶ月後には嫁さんが揃えたお返しの品々を一人ひとり若しくはそれらの部署にコッソリと配っていくわけです。結局のところ私が仲介役になった女性同士のプレゼント交換会とでも呼ぶべきものでしょうかね?w

ああ、そう言えば次女からはHappy Valentines!とメッセージが入ってきましたね。

以上、今年も良く訳のわからないままバレンタイン・デイが過ぎていきました。


2022年2月13日日曜日

お千代保稲荷へ

岐阜の「おちょぼいなり」さんに行ってきました。

おちょぼさんというのはココを見ればその由来を見ることが出来ますが、今の日本では商売繁盛と家内安全がメインみたいです。アクセスする途中の道は一言凄いな~という様な美濃の山々が周りを囲んでいるところに突然登場するという感じで、目的地としてナビを使っていかなければ道に迷ったと思えるような場所にありました。
雨まじりの生憎の天気でしたが、山の上なんかでは霙や雪だったんでしょうか?
こういった山々の麓の中に突然現れたのが以下のようなお稲荷さんだったのです。
これは本殿に最も近い入口なんですが、大門ではありません。
雰囲気ありますよね~!
ここは入っていったところに沢山のお土産屋や漬物店、どて煮や串揚げの店、更にはナマズの揚げ物なども"食べようと思えば"食べられます。その軒の並びは以下のように味のある並びで、これで電線が見えなければ江戸時代ですよね。
ここも日付によっては物凄い人混みになるようなんですが、
幸か不幸かそぼ降る雨のおかげで、コロナのリスクはない感じで歩けました。
いろいろと迷った挙げ句、まずは別のところで
若夫婦の土手煮を食べた後この「京や」に入りました。
上の京やの店に入ったのですが、ココの斜向かいにはまた他にも有名な玉屋があるのですが、私達は京やの串カツとドテを食べました。
ここ、本当に美味しくて家族でパクパク。なんだか味のある昭和の風情を残した素晴らしい店でした。ここで嫁さんと息子と食べている時に壁際に掛けてあるカレンダーを何気なく眺めていた嫁さんが「なんか撮影って書いてあるよ?」と言って2月の「ある日付」を指差してくれました。(営業に差し障りがあるので具体的にはかけませんが。)そこには二日間にわたって「撮影」と鉛筆書きされていましたので、店を出る時にお店のお姉さんに「どなたが来られるんですか?」とそっと伺ったところ、そのお口から出てきたお名前はPS純金で有名なあの大食いローカ・ルスターでした。あのお店がPS純金に出てくる事がこれで確定!一体いつ放映されるのか愉しみです。

再び、そぼ降る雨の中を帰ることになったのですが、その道すがら大学芋を購入したあと神主さんの建てたらしい小さな石碑の横にあの「さざれ石」がひっそりと置かれていました。国家で歌われる石ですが、実際にそれを間近に居て知っている人というのは意外と少ないのではないでしょうか。

ともあれ、お土産に沢山の漬物を安くで購入できて大満足でした。また何時の日か行くこともあるかとは思いたいのですが、何と言っても神社には商売繁盛などを願う方々の名刺が目立つところでしたので、私の人生とはあまり関係ないかな?って言うところでした。コロナが収まったらまた行きたいものですね。


2022年2月12日土曜日

チャ王には会えませんでしたが・・・豊橋散策

今日は久し振りの2連休が取れましたので、嫁さん連れて名古屋のローカルテレビPS純金で有名な チャオにデートに行ってきました。

ここは豊橋の人々にとっては有名店のようで、ソウル・フードのようなスパゲッティを出すお店です。今日は朝から少し早めに家を出て、このチャオに行くことを第一目標にしていくことが嫁さんの目的でした。w

私自身は運転手として付いていったものの、PSでは数回チャ王と呼ばれるチャオのヘビーユーザーを見ておりましたので、この本店にはもしかしたら今日あたり来ているかもしれない!と思って少し期待していきました。

表には商品サンプルが幾つか展示されています。


すぐに判る可愛い人形が据え付けられています。
お店自体は繁華街の2階にありますが、驚いたのは開店少し前に既に階段は全て「待ち」のお客さん達が並んでいて、直ぐに階下にまで客が溢れ始めていてそこに並んだのが我々家族。タイミング良いことに、5分ほど待っていたところで一斉にお客さん達が呼び込まれる事になり私達も最初の一群として入店できました。

嫁さんは直ぐにオーダーをして順位戦に勝利。w
我々の座った席の隣が以前見たチャ王の座っていた席だということを嫁さんは確認出来ていたみたいです。実際に座って待っていると我々の後ろの入り口では既に10人以上の人々が「既に」椅子に座って我々先客達が終わるのを待っているような人気状態で驚きました。本当にタイミング抜群だったようです。
私がオーダーしたのはカルテットというこのお皿です。
私がカルテット、嫁さんがトリオという皿でしたが、嫁さんはココのスパゲッティが気に入った様でした。私はと言うと、昭和の味のするスパゲッティだなと言う感じで、私自身のベストではないと言うくらい。嫁さんはこういう味が好きで、私には合わなかったというだけの事で、嫁さんはまた来たいという事でした。チャ王に遭遇したら握手でもして貰おうと思っていたのですが。w

ココを出た後に次に向かったのは同じくPSで知ったマッターホーンという歩いて数分のお店。豊橋の中心街には色々と人が行列を作るような店が近くに寄り合っていて便利です。ピンクの壁のお店はやはり入り口から人が溢れ出ていて、その人気ぶりは一目瞭然。
こんな感じがずっと続いていました。
中で頼んだのはダミエという市松模様の中身を持ったケーキを始めとした全部で6種類のケーキの面々。
美味いっすよ~~~!
驚くほど安くて、何時も名古屋で買っているケーキの半分程度の値段で全てが買えました。しかも、家で食べてみたのですがこれがみんな美味かった!このケーキ屋さんが繁盛している理由がその味から直ちに納得できた次第です。

その次はココから2分ほどチャオの方に戻っていったところにあるchocolateの有名店「Quon chocolate」でした。
今は大量にあるQUON chocolateの本店はなんとココです!
店内外は大変おしゃれなんですが、店の中は10人入ればもう身動きが取れなくなってしまうほどの狭さ。それでも、店の外には結構ひっきりなしに人がやってきてはチョコを買っていきます。我々もお土産用のチョコを含め幾つか買い込みました。
この店は障害者雇用でも有名で、私自身も障害を持つ子の親として、この店を苦労して育て上げてこられた夏目代表のドキュメンタリーを観てそのハートの熱さと実行力、そして奥様の陰ながらの苦労に心打たれたこともあり、是非本店に行ってみたいと思っていた希望が遂に叶いました。
買ってきたテリーヌやフルーツのチョコは絶品で、「この店が流行る理由はシンプルに味だな~。」と感じた次第でした。この店はきっとこれからも間違いなく伸びて行くことでしょう。株式公開されているのかな?今度は近場の覚王山の店で買おうと思います。

最後は豊橋名物ピレーネを作る「ボンとらや」に行って締めました。
クリ、ミルクティー、ストロベリー、バニラの四種類の他にも美味しそうな和菓子とどらやきも加えて買い込んで家へいそいそと戻っていきました。

家に着いて次々と買い込んだものを息子も含めて家族で食べましたが、やっぱりカロリーの高いものは美味いですな!w 

豊橋、バンザイ!


2022年2月11日金曜日

オリンピックは日本選手の爆発が凄い!

若者はやっぱ夢と可能性の塊だってオジサンは強く思いました。

伸びる若者を精一杯応援することに益々頑張ろうと言う気持ちが改めて強くなりましたね。もちろん、その筆頭には親として子供達を応援してあげることが含まれる訳ですけど、子供達は息子を除けば既に長女は自律走行状態ですし、次女ももうすぐ半年早く大学を卒業するらしいので、恐らくは自分の力で糊口を凌いでくれる時期が近くなって来ていると思うのですが・・・。応援するのは仕事場の若者達に対しても同様ですよね。

さて、今回の冬季北京オリンピックではもうそういう若者の爆発的な能力に圧倒されるばかりです。ノーマル・ヒルの小林陵侑君やハーフ・パイプの平野歩夢君、そして既にとっくにレジェンドの羽生結弦君等は見えないところで死ぬ程の努力をしているのに、それを表にはおくびにも見せずにサラリと自分の、というか人類の限界に挑んできます。

小林選手を育てたレジェンド葛西も凄いけれど、その薫陶を受けてスクスク伸びる小林選手の才能と努力。嫁さんと二人で彼のここまでの軌跡を手短にまとめたドキュメンタリーを見てひたすら感心するばかりでした。一年間30戦以上世界を転戦して一点も取れなかった小林君を信じ続けてその全てを注ぎ続けたレジェンドと、折れる事なくしっかりと師匠の期待に応えた小林選手。恐らくこれから数回の世界選手権とオリンピックは彼の独壇場なんじゃないかと思ってしまうのでした。

そして平野選手はもう一言「人間ですか?」というレベル。何だかビルの4-5階くらいの高さのところまで壁を遡って滑ってトリプル・コーク1440という技を何発も決めてくる度に、アナウンサーも解説者も言葉を失うほど高度で異次元の技の披露。決勝二回目の恥知らずな審査員の評価に関しては既に世界各国から非難の言葉が上がっているのが判っていますが、それを黙らせるほどの3回目の完璧な演技で会場で見ていたアメリカのスノボのレジェンド35歳のショーン・ホワイト自身が両手を上げて笑顔になった後、まさにヤンヤヤンヤの拍手を送っているのを見て世界はスノボの世代交代が起きた瞬間を目撃することになりました。

それにしても、この採点はさすがに恥知らずでしたね。アメリカで見ていた解説者自身も「ね~わ~」という始末。自分の国の名物解説者にそんな事を言われるようなアメリカの審判はやはり恥をかいたようで、これまた強い選手を出しているオーストラリアからも「(審判を)逮捕しろ!」とまで言われちゃってますが。w

そして羽生選手はと言えば、ショートでの不運をスッパリ切り捨てたかのような鬼神の演技。失敗したとは言え彼の演技は「あ、人間には4回転半のアクセルが出来る日が来るんだ。」という事を確実に見ていた人達に確信させたというところでレジェンドのレジェンドたるところだなと、その王様としてのプライドを強く感じました。美意識のレベルが段違いですね。ネイサン・チェンも金メダルをとったし「強いな」とは思いましたが、一言でいうと「スムースかつソツがない」というレベルで、金メダルとったのにオーラが無いとうのは何が足りないんでしょうか。

みんな勝っても負けても凄いわ。ほんま。オジサンは感動・鳥肌が止まらんですよ。


2022年2月10日木曜日

陰謀論大好き人間に憐れみを・・・

新型コロナ出現で不幸になった人達が沢山います。

亡くなられた方は勿論、罹患されて苦しみ、ウイルスが消失した後もその後遺症に悩まされた人々も。中にはコロナに対するワクチン使用を巡って離婚した夫婦もいることを知り大変驚きました。それは海外だけの話ではなく、日本でも同様の内容であり、他にも親子で絶縁状態のようになってしまった家族もいることをネットの記事で知りました。

しかし、日々流れてくる反ワクチン派のTwitterのつぶやきをみていると「それ十分あるやろうな~。」と思わせるだけの反ワクチン派のtweetが英語や日本語で毎日毎日流れてきますので、何の驚きもありません。この人達のtweetを見てみると本当に「反ワクチン教」とも言うべき宗教観の世界でワクチンを見つめていて、そこには科学も医学も公衆衛生学も有りません。勿論、知性も!w

中身は本当に酷いもので、読むに耐えない極簡単な短文の集合体。具体的なロジックが成立し得ないので、書こうにもまともに文章も書けないのでしょうが、多くは「始まりました。」とか、「もうすぐ世界で一斉に多言語で緊急放送が流されて云々。」とかあって、時に貼った絵あるリンクの先にも同じような事をつぶやく意味不明のtweetが載っている始末。

アメリカ政府の陰謀とか、秘密結社の仕掛けた絶滅システムだとか、もうね、これでもかと言うほどのトンデモ論のon parade!(笑)でございます。そんななか、今回も鼻マスクで有名になった臼杵市会議員のおっさんに続いての別の市議が登場。

今回マスク非着用で飛行機を止めた市会議員は広島は呉市議の谷本誠一という男、これまた筋金入りのアチラの世界の人のようで、「コロナは陰謀、世界を牛耳っている闇の組織、医学界、薬学会などを支配する一部の特権階級が利益を得るために世界に向けて仕掛けたもの」・「マスコミは裏の金融資本に操られていてフェイクニュースばかり流す」・「コロナのパンデミックは偽装」・「コロナもPCR検査もワクチンも、みなエビデンスがない」 等というお笑い陰謀論を声高に唱導されておるのですな。

日本には信教の自由はありますが、宗教以外の事であんまり意味不明のことばかり言っていると措置入院にされちゃいますよ~。なんか日本の市議というのは彼らの言うところの変な電波でも受信してるんですかね?

誰か早めに引導を渡してあげないと。w
呉市の皆さ~ん!次回の呉市会議員選挙は頼みますよ!( `・∀・´)ノヨロシク


2022年2月9日水曜日

嫁さん大喜び

ダイニング・テーブルで夕飯の最後のパートを食べていると、突然嫁さんが目の前で素っ頓狂な声を上げました。

その前の数秒間から、なんか変な動きをしながらスマホの画面を見つめていたので何をしてるのかと視界の端でなんとなく不穏な空気を感じてはいたのですが、その奇妙さが小さな奇声で頂点に。

「どうしたん?」と尋ねると「みてみて、信じられん!B'zのコンサートのSS席のチケットが当たった~!」と言って昇天しそうな顔で顔を紅潮させています。「7月29日に行ってきて良い?」と、いった後。「信じられん。ネットでは外れの知らせばかり読んでたから自分も絶対に当たらないと思っとった。」という様な話を次々に滔々と話してきます。

そもそもSS席っちゅうのは何やねん?と聞いたところ、SSはファンクラブの人がゲットできる席で、予約の優先順位というのはバーミリオンカードというファンクラブであるB'zパーティ会員限定のクレジット・カードを持っている人が最も優先順位が高く、次がファンクラブの会員なんだそうです。あと立ち見席というのも有るらしいんですが、以前チケットぴあで取った豊田スタジアムの時はメチャクチャ遠くの席で、米粒のようにB'zが見える所だったとのことですから随分と出世したもんです。

S席はその次なんだそうですが、愛知スカイ・エキスポのHall Aという、10000平米のホールで開催されるみたいなんですが、やっぱりSSが当たったのは嫁さんが大と小のカレンダーを購入したのが当選確率をちょっとだけ上げたのではないかと密かに勘ぐっているのですが、間違いでしょうか?

SS席は一枚¥15,500とのこと。高いのか安いのか・・・。ローリング・ストーンズなんかのチケットよりかはずっと安いとは思いますが。そもそも当たって幸せそうですし、ファンにとっては値段の問題ではないのでしょうな。確かに本人にとっていい音楽をライブで聞くというのはメモリアルという意味では一生モノですからきっと目をキラキラさせて前の方の席で飛び跳ねるのか?

その頃にはコロナが落ち着いていることを祈るしかありませんな。


2022年2月8日火曜日

俺の田舎マジか?w

ちょっと待てい!と言いたい。

そもそも私が長崎の大学に行くまでは宮崎市に住んでいたのですが、昨夜当直でたまたまニュースをみていたらナント!驚くことにその故郷宮崎市が全国一の餃子消費量になったという謎の報道が画面に出ているではないですか。

おいおい、俺は聞いてないぞ?宮崎が餃子の消費量日本一になるような何らかの素地があったなんて言う話を。w

と思ってネットを調べてみたところ、何と2020年の時点で既に購入額日本一に僅差で近くなっていたことがちゃんとネットに出ていました。それが今年は遂に組織的に頑張ったようで、「家計調査の支出金額の項目は、2人以上の世帯が生餃子や焼き餃子を店で買って持ち帰り、家庭で食べたケースが対象。外食や冷凍餃子の金額は含まれない。」というのがその競争の大本になる数字のようですが、21年の宮崎市は4184円で、前年(3670円)より514円高く、浜松市の3728円、宇都宮市の3129円を上回った。100世帯当たりの購入頻度では、宮崎市が1031で、2年連続1位だったとのこと。昨年の数十円差での負けがよほど悔しかったようで、宮崎市餃子協議会という謎の組織が頑張っていたようですナ。

宮崎市まで大真面目でこのチャレンジを応援しております。
そして、統計としての戦いの記録は以下の様になっている訳ですが・・・。
実に僅差での戦いだったということがよくわかりますよね。

それはそれとして、自分の高校までの記憶をいくら手繰っても餃子で日本の中で戦うような何らかの突出した餃子愛が我が田舎に有ったようには思えないんですが・・・。宮崎といえば、私にとってはマンゴー、地頭鶏、都農ワイン、メロン、ピーマン等がそういった有名所と思っていたのですが。

時代が変われば色々と変わるんでしょうね。ともあれ今度宮崎に帰る時があったら何処かで餃子を食べてみることにしてみます。
  

2022年2月7日月曜日

長女のJob applicationが進んでいる模様

娘から「Free?」というテキストが入ってきました。

「Yes!」と答えると、直ぐにボイスで電話が入ってきました。何の事かなと待っていると、ちょっと前に話していたJob Huntingの進み具合の話でした。

簡単に言うと仕事のオファーは幾らでも舞い込んでいるとのことで、既に幾つかのインタビューも終わっており、仕事の選択は娘がYesと言いさえすれば良い状態で今週から来週にかけての間に「取り敢えず」決めようかな~位に考えているようです。

娘によればやはりレジュメがどんどん充実してきているので、Linked Inとかで出すと本当に容易に仕事のオファーの返事がやってくるとのこと。仕事を変える度に給料が上がっていくようで、20代の後半でこんなに貰うとか有るんか?と言う感じの給料が出ることが送られてきたpdfを数社分読んでみると判るのですが、一体この日米の差は何なの?と言う感じ。娘の給料のオファーに驚くよりも、日本の貧乏ぶりに哀しくなる気持ちのほうが本当に大きくなってしまいます。

明らかに才能のあるであろう日本の若人達が、社畜として会社に拘束され、転職の自由も低く一生を大きな成長の見込めない老いてゆく日本の中で次第にポテンシャルと意欲を失いながら過ごす可能性が高いのかと思うと、オジサンは居たたまれません。本当に。有名高校を出た学生が、東大京大とアメリカの有名大に受かった時に躊躇わずに外の世界にチャレンジしていく子達が増えてきていると聞いて、「そりゃそうだ!」と志村けんのバカ殿のように反応してしまうのは我ながら自然だと思えるのです。

取り敢えず長女は全く急いでいない様子なのですが、既に仕事は3つ程度の中から選んでやっていこうと思っているようです。既にオフィスに出勤するような仕事は一生選ばないと思うとのこと。時代は変わったんですね。我々の常識とはもう「全く」違います。

取り敢えずはこうやって仕事をアップデートするようですが、次の仕事の内容もどれを選んだとしても実に多彩で、仕事の記述を読んでいると本当に楽しそうです。

最後に娘には言いました。(英語でですが・・・)「お前を誇りに思ってるよ。取り敢えずどの仕事を選ぼうとも、お前が人の役に立ててキャリアのdevelopmentに役立つと言うなら、自分の選択を信じて進めばいい。」と言いました。親としては育てた子の選択と成長を信じてあげるしかできませんし。

実はコレ以外にも仕事の選択で「え、マジすか?」というような隠し玉があるようでしたが、それはまたチャンスが有ればブログで書こうと思います。


2022年2月6日日曜日

アナログ日本

毎日毎日、新型コロナの発生報告と新型コロナワクチンの副反応発生記録、そしてコロナ抗原、PCRの施行記録の提出とサインに追われています。

病棟で患者が一人確認されると、一旦は病棟の患者と職員のフルスクリーニングがなされますので、一回のチェック・アップが始動するとアッという間に70キットくらいを消費してしまいます。ですから、幾ら1000きっと持っていると言ってもそんなのは何の保証にもならない訳で、次第にチェックする範囲を限定するはめに・・・。市井で起きていることと、大きな病院で起きていることに大きな差はありません。

そして、こうやって発生した患者さん達に関する記録は保健所に報告を送らなければならないのですが、何と一旦紙の上に書いてファックスしていると言うではありませんか!私的には口あんぐりなんですが、「何で?」と聞くと「早いから」等という頓珍漢な返答が事務局からありました。システムはHER-SYSというのですが、もちろんデジタルで入力送信も可。

HER-SYSを使っての入力は基本的には大変簡単なんですが、あくまで日常的にデジタルが使える普通の人のレベルに対応しているものであって、デジタルが苦手な高齢の医師や社会人には入力は苦痛のはず。それでなくとも入力項目が多くて実質的には医師が入力すべきものではなくて、医療秘書が医師の最終確認のもとに入力すれば良いようなものなのですが、それもなされず!

そもそもダメなのは質問項目の煩雑さ。数が増えるとこれでも大変なもので、目で追いながら毎日毎日大量のデータを入力している医師にとっては一言「何で俺がせないかんの?」と言いたくなるような罰ゲームレベルの仕事作業です。

これを更にファックスを使ってデータを保健所に送って行ったりするのですが、保健所の方でもそのようなわけのわからない間違いなだらけの記入のファックスを街中の多くの多くの病院から送りつけられて、とんでもない時間と人件費が無駄だと私自身は思うんですがどんなもんでしょうか。

つまり、現場で発生した仕事を医師がアナログ入力し、それを再び保健所が確認の仕事をし直してわからない部分の確認の電話をかけてきて再び画面で電子的に入力し直すと言う二度手間、三度手間の繰り返し。大阪では実際に13000件ほどの入力遅れのニュースが出てましたよね?

一体いつになったらアナログの世界を卒業するような国家になるのでしょうか。最初からファクスなどは「そもそも禁止」にして、正しく入力をし終えないと送信もできないようにしておけば、保健所は仕事を大幅に減らして本来の患者ケアに集中できるはずなんでしょうが。

一事が万事この調子。まさにお役所仕事です。作ったシステムの見直し無しで、皆が不便を感じながらそれを取り敢えず文句を言いながら使い続けるという、まさに「ザ・ジャパン」です。w

まあ、こんな国はそもそも戦争をしてはいけない人海戦術のお国です。大本営の昔から大日本帝国から大と帝国の漢字が落ちただけで、中身は何も変わっておりません。残念ですが。


2022年2月5日土曜日

お世話になったカリフォルニアの女性の訃報

今朝悲しい知らせがメールボックスに入っていました。

このブログに書いていた長女の大学訪問記を読んでいた事が縁となって親しい付き合いをさせていただき、その後も我々のアメリカ滞在中の税務処理をしていただいて居たのでした。

数年前から肝腫瘍で闘病されていたのはその事の発端からお知らせを頂いており、メールやラインの遣り取りでその経過を知っていたのですが、少なくとも数年は病状は安定していました。それが、急に昨年の夏に頂いたメールではドクターから「年を越せるかわからない」と言われたとの連絡を最後に連絡が途絶えていました。

LINEも返事が無くなって数ヶ月。悲しい知らせが彼女のcare giverさんから送られた彼女自身のメールアドレス経由で入ってきました。朝イチに読んだそのメールに衝撃を受けて思わず文面をじっと見つめてしまいました。

「息子さんに手を握られ、家族に見守られながら苦しむことなく自宅の自分のベッドで眠るように天に召されました。」との記述。カリフォルニアやLake Tahoeで出会った後も、ワシントンDCでジョージ・ワシントン大の息子さんの卒業式に出席させて貰った私達一家ですが、その時が最後ではなく、日本に御主人とやってこられて大阪の故郷から、我々の住む名古屋とお伊勢様を一緒に回った楽しい思い出があります。

彼女の優しい笑顔と前向きな生き方、そして御主人をいつも陰ながら力強くサポートする姿にはいつも感心していました。しかし、それももう二度と見ることは出来なくなってしまいました。

御主人、息子さんそして多くのご親族の悲しみは如何ばかりか想像することも出来ません。明るかった方だけに、その生命の火の喪失はまさに太陽が消えた後のようになってしまうのではないかと周りの方への影響のほうが却って心配です。

しかし、彼女のことですからきっと今頃は天国でやれやれと言う感じで寛いで居ることと思います。あの笑顔は一生私の脳裏から消えることはありません。

心から彼女の御冥福をお祈り致します。


2022年2月4日金曜日

昭和と令和の出会いの違い

最近、病棟の娘と同年齢程度の看護師Aさんが結婚する事になりました。

最初は知らなかったのですが、病棟の他の若い看護師さんがその女の子の友達で、私と夜勤の時にたまたまAさんの話が出て、この春に病院の社宅から出ていく話が出たのでその経緯を尋ねたところ「結婚退職です!」との返事。なんとも目出度いことです!

このAさん、私はちょうど彼女の親世代に当たるのですが、羨ましいくらい素直で朗らか、しかも大変に謙虚なキャラクターです。派手な所が一切なくて、まだ若いのに看護師になってこの数年でもう1000万円貯めたという倹約家。内心「彼女と結婚する相手は幸せ者だな~。」と私に思わせる程のしっかり者です。

その女の子にコッソリとお祝いを包んで渡したのですが、その時、短い立ち話をした折りに忙しくかつコロナ禍で人との出会いがなかなか無い中でよく仕事の合間に知り合うことが出来たね、と言うようなことを感心して話したところ、彼女の答えは意外にも「ネットで知り合いました。」とのシンプルな返事。

よくよく考えてみると、それを「意外」と思う私の感覚自体が既に時代からズレてきているのではないかと今回自分自身を見つめ直す機会となりました。十年前くらいからアメリカでは性的なものや真面目系も含めて出会い系のサイトやアプリが日常で普通になっていましたし、日本でも身近ではないけど人と話す中でネットで知り合って付き合っている人の話が周辺で出始めていましたが、この普通のお嬢さんもネットで出会う時代になったという事。変わるもんです。

婚活サイトでのネットをつかたサーチも実に真剣に行われており、病院内でもこれまた普通にその婚活サイトで相手を見つけて結婚する人達がいることも増えてきていたことも事実。そこで改めてそのあたりの若い人も含めた出会いのきっかけランキングみたいなのを見てみるとなんと2年ほど前の段階でさえ既に4位!アメリカでは結婚する人の1/3は既にネット経由かつ実はそうでない人達より少しだけ上回る満足度を見せる等ということですので、これからは日本も更にその割合が増えていって、昭和の頃の鉄板だった職場・友人の紹介・同僚・学校の同級生等という我々昭和生まれにとっての標準的な出会いを上回っていく瞬間が近づいているのかもしれません。

連絡方法もそもそも家の固定電話くらいしか無い事が普通だった当時からすると実に素早く時代の標準というものは変わっていくものなんですね。

化石と言われないように今の標準を頭の中でアップデートさせねばなりません。w


2022年2月3日木曜日

やっぱりオミクロンはすり抜けてきます

私の勤める病院の病棟で再びコロナ陽性者が出現しました。

誰も職員に有症状者は出ておらず、毎日全員出勤者は熱を二箇所でチェックされるとともに、咽頭症状や咳、体の不調などがあれば当然のように仕事に出ないだけでなく、出勤しても抗原検査などをしない限りは仕事をしないようにしていたのですが、それでもすり抜けて来ました。

絶対に自分からは外に出ることはない、ベッド上に365日居られる初老の患者さんが夕方に「喉が少しイガイガします。」と言われた後、その日の夜遅くから空咳を出した状態になりました。そもそも最初ののどがイガイガすると言った時点で抗原検査をしたのですが、そのときは陰性。ところが、空咳を激しく出し始めたということで翌朝早い時点で再度抗原検査を入れたところうっすらと抗原陽性のバンドが検出されました。勿論、この2回とも、そして今でも熱発は無しです。

しかしながら、何時もは元気なこの方も夜に空咳をし始めた時点でパルス・オキシメーターによる酸素飽和度が急激に低下し始めたため、当直医の判断で酸素投与開始。結局その翌朝の検査で抗原陽性になったことは上に書いたとおりです。

今回、実は名古屋のある病院で249名のクラスターが発生しているのですが、恐らくはオミクロン変異株のこういったstealth性が「気がつけば陽性」という状況を作り出しているのだと推測します。

誰が悪い訳でもない、しかしそっと忍び寄って危害を撒き散らしていく新型コロナのイヤラシサの真骨頂というところでしょうか。

2009年のインフルエンザでも大量の感染はあったにしても最終的な死者は203人と言われています。一時期の致死率に比べて1/3~1/4になったとは言われている最近の変異株ですが、それにはワクチンのしつこい接種などによる防御の充実のおかげであることを忘れてはいけないでしょう。

何れにしてもこれ以上は本当に勘弁して欲しいところです。


2022年2月2日水曜日

やってはいけない多剤処方

何度書いても書き足りないと思っています。

再びある精神科の先生の超多剤処方にめぐりあいました。異様な処方内容。トータルの薬の「種類」だけで20種類超え。そして一日の薬の「錠剤数」となると朝昼夕と寝る前を合わせるとなんと粉末の袋込みで70を超えていました。

私自身は別の先生に呼ばれて別の患者さんを診察したのですが、そこには異様な数の臨時投薬定期投薬の準備がされていたので、比較的懇意にしている普段冗談を言い合うような看護師さんに「あの薬は一人分?」と聞くと「そうですよ。もっと多い人も居られますよ。」との事で、驚いてこっそりその処方箋を見せてもらう事にしました。そうすると、先程書いたような事態になっていました。

どうやらこの先生の脳内は昭和の薬価差益構造がまだ令和の今も生きていると信じているようです。この薬価差益というのはむか~しむかしの医薬業界で病院へ卸す薬の薬価と実際の納入科の間にある価格差が病院の大きな丸儲けとなっていた事を表すのですが、今ではかなり圧縮されていて、基本的に国は処方をジェネリックに誘導し、かつ薬価も圧縮してと言うことを営々と繰り返してきました。その結果何が起きたかと言うと先発製薬メーカーの新薬開発後の利益確定量の低下とジェネリックメーカー自身の利益率の超極薄化という薬を作る側も投薬する側も誰にも得がなくなる制度。耐えかねて幾つかのジェネリックメーカーは既に身売りしてしまいました。w

では、患者さんが得しているかと言うとこれまたここ一年以上のお話を見れば解るように、命を支える重要な薬そのものが市場から消えて無くなるという製薬三流国家化。現場の混乱は酷いものです。

さて、ちょっと薬価差益のことで話が脱線してしまいましたが、先程の超大量多剤処方先生の所業は既に院長にも伝わっていて、再三再四注意されているにも拘わらずその所業は今のところ変わらずです。今の若い先生方はもちろんこんな恥ずかしい、罪深い処方は行いません。また、今ではこういったポリファーマシーという所業を無くすことで逆に厚労省はインセンティブを出している状況なんですが、聞き入れそうにありません。・・・。

恐らく近いうちに何らかの物理的処断が下されるとは思いますが、可愛そうなのはこんなのを主治医としてこの先生に処方される患者さん。治るものも治りませんよね。なんとしても今後はこのような事が絶対に起きないようにしなければなりません。


2022年2月1日火曜日

石原慎太郎と私

慎太郎が亡くなったとの事。

何事につけ毀誉褒貶の多い人物でした。それも当然で、基本的には言いたい放題。言いたいことを言ってはあちら側からは「良くぞ言った!」と言われ、こちら側からは「何を言ってるんだこの野郎!」と言われるような感じで、中道等という言葉からは最も縁遠い人だったと思います。

そもそもこの人の親に関連して私が読んだのは裕次郎と慎太郎絡みの小樽のお話に関連した豪快なものだったのですが、やはり新進小説家として昭和の一時代を代表する小説を書いた人という側面が最も強いもの。それ無くしては政治家にも成れなかったはずですから、やはり小説家と定義するのが最も正しいのでしょう。

ただ、私にとってはそういう政治や文芸などというものは全く関係なしにこの石原慎太郎というオッサンが私の幼少期に大変な影響を及ぼした人物でした。しかもネガティブに。どうしてチビ助だったお前とこのオッサンに関係があるんだ?と言われそうですが、話は簡単で親父が読んだこのオッサンの「スパルタ教育」という本の存在をもとに私に激しい体罰を加えていたのでした。

アマゾンの書評を読んで頂くとわかると思うのですが、私が4歳の頃に出版されたこの本はこのオッサンの過激な思想が色濃く反映されておりまして、この濃密な本を読んで親父なりに何をどう解釈したかよくわからないのですが、私のオヤジの脳味噌の中で適度に発酵処理されたようで、単純至極な脳味噌のオヤジには「殴って厳しく躾ける」という所くらいしか脳内には残っていなかったみたいです。orz

実は私は家の書棚にあるこの本を見つけて小学2年くらいの頃に読んでいました。それを読むと、子供なりに納得できるところもあったのですが(笑)、「これを実際にやられたら堪らんな」というのも私の幼いながらの自身の声でした。しかし、読んで直ぐ理解したのは親父がこれをもとにして私の教育をしているということでした。しかも都合よく自分なりに解釈して。

以来、私は親父がなぜ自分をやたらと怒鳴り、右に左に張り飛ばすのかその裏にある大元の「ソース」が何か理解しては恨みました。この石原慎太郎の存在は私に「強いものに流されず必ず最後は後悔させる」という歪んだルサンチマンを心の片隅に黒い影のような衝動として植え付けたのでした。

その親父も今や83歳。慎太郎の少し年下と言うお爺さんになってしまいました。おまけに私自身も言いたい放題あまり考えず言ってしまう「大嫌いなはずの」慎太郎のようになってしまいました。なんだかね・・・。

俺が死んだらこの慎太郎のところに行って一回だけぶん殴ってやろうと思っています。w