2026年10月23日金曜日

AI自身もこっそり商売するんか?w

今日はAIにある質問をしました。

「1980年代にあった、TOYOTA自動車協賛の番組で、知られざる世界ってありましたよね?」という質問をしたのです。すると、きちんとその番組に関するまとめを返してくれてその上で逆にいろいろな豆知識を教えてくれました。
私はそれに続いて、今度はNHKで放送されたNHK特集の「石油・知られざる技術帝国」のことを尋ねたところ、きちんと答えを返してくれたのですが、第一部の「地底の戦い」までは判っても、その先の2部と3部の事はデータベースには持っていない様でした。

それでも、石油掘削に使われる技術の中で高度な数式として三次元層流常階変微分方程式とかいう名前の式が出てきたような気がするんですが…という中学の頃の薄く曖昧な記憶をもとに質問をぶつけていったところから話がぐんと広がりました。

登場したのであれば次の三種類の偏微分方程式で
①ラプラス方程式:地下の圧力分布や、流体の定常的な流れを扱う場合に現れます。 ②拡散方程式(圧力拡散方程式):油層内で圧力変化が時間とともに伝わる現象を記述します。 ③ダルシー則に基づく流動方程式:多孔質の岩石中を石油や水が流れる仕組みを表します。油層シミュレーションでは、こうした関係を偏微分方程式に組み込みます。
との回答。その後もいくつかやり取りがあって、油層の中のガスや水や石油の拡散に関してどのような分析を行うのかを細かく説明していくのですが、ChatGPTは実に懇切丁寧に説明を加えてくれます。

風呂に浸かりながらこんなことが学べるなんていい時代になったもんです。^^

結局、三次元の地下構造をデータに基づいて例えば100万グリッドに分解し、それ等の各グリッド毎に物理の実験やデータ取得で得られた各種の数値を当て嵌めて、高度かつ大量の数値計算を高速に解いていき、それらの分割されたグリッドの数値計算の結果を常に隣の100万グリッド、そしてそのまた隣の100万グリッドの計算数値と擦り合わせながら全体を再構成していくというものでした。

巨大な連立方程式を解く数学的手法自体の進歩や計算機の性能の向上、そして計算機科学の進展による数値計算の方法論の進歩、地質物理の進歩などが重層的に重なり合って信じられないほどのリアルなシミュレーションが出来るようななったとの事です。

まとめると
①数値誤差を抑えながら方程式を離散化する方法②数百万、数千万規模にもなり得る未知数を効率的に解くアルゴリズム③地層の不均質性、断層、複数の流体相をより詳しく表現するモデル④AIを用いて、従来なら何時間もかかる計算の一部を短時間で近似する技術
等が具体的な記述でしたが、やっぱり金の集まるところにはありとあらゆる知恵と技術が集まるのね~と46年後に再度感心したのでした。

その上で「ウーム」となったのは、一番最後!突然以下の一行が加えられていたのです。

「TOSHIBAの冬季インターンシップ募集」のお知らせリンクがコッソリ提示されたのでした。w 普通、レベルの高いAIに対する多くの仕事に対してはお金を払って仕事を進める昨今ですが、こういう無料の質問でも質問者側の興味を見ながら「こっそり」こういうリンクを張るんですかね?

個人的には無料でこんな事を教えてくれるのか?と驚くほど興味深い質問のやり取りでした。

2026年10月22日木曜日

立川談春 独演会 2026 秋

3か月ほど前、メールを読んでいた時に目に留まったある人物名「立川談春」。

もしかして!と思って期待を込めて詳細を見てみると10月22日になんと名古屋に来て独演会を開いてくれるというではないですか。^^

「俺がメールを見たばかりだからもしかしたらまだチケットが手に入るかもしれんぞ」という事でローチケ経由でチケットを探してみると、幸運な事にまだチケットは手に入る。素晴らしいぜと小躍りして、思わず録画したドラマを横で見ていた嫁さんに「お前も談春の独演会行かんか?」と尋ねました。

勿論、落語に詳しくない嫁さんは「談春って…」という感じの反応だったのですが、私が如何に談春が凄い噺家であって、あの談志が危機感を認めた素晴らしい噺の研究者であるかという事を懇々と説明したところ「行く!」と言って乗ってくれました。

直ぐにチケットの枚数を2枚として注文を入れると無事に入手する事が出来ました。
そして本番の日。3か月などという時間はあっという間に飛んで去り気付けば談春を生で観る、そしてその話を初めて聞ける、そして生れて初めて「生」の落語家の噺を目にする事が出来るという3つの初尽くしの喜びで震える日を迎える事が出来ました。

地下鉄に乗ってニテラのビレッジホールに到着すると「比較的」高齢な方々が既に沢山座っておられました。到着したのは公演開始50分ほど前の5:40頃でしたので、じっくりと「待つ」という期待感で楽しく過ごす事が出来ました。

6:30になって一瞬暗くなり、あの談春が舞台の袖左からスッと登場。心の中で俺が「お~~~~っ」と声をあげていました。

噺が始まると枕の部分から笑ってばかり。「これ話しちゃだめよ!」という話がいくつも出てくるのですが、映画:八犬伝における鶴屋南北の代役裏話や数十年前の中日の選手の試合前競艇観戦の話などがあったことを自分用のメモとして残しておきたいと思います。それにしても、三遊亭円杖師匠が名古屋は瑞穂区出身だとは知りませんでした。

噺の初めは「厩家事」、二話目は「五貫裁き(一文惜しみ)」でしたが、何れも優れて良く練られた名人の噺でした。自由自在と言ったほうが宜しいのでしょうか。これは何度でも聞きたくなるよなっていうのが正直な感想だったのですが、枕の噺だけでも十分に2時間以上「余裕で」楽しませていもらえるなと感じ入った次第でした。

何と総ての噺の終わりに全員で集合写真!そもそも写真や動画を撮っていけないはずのものでは無いかと思っていたら、男子は終演に皆と写真を撮る事を行事のようにしている事を後で知りました。

噺の中で出てきた大阪でやる還暦記念公演「玉響」のチケット。その場で取りました。(取れて良かった!鶴瓶とグレープまで来る。^^)これは秘密ですが、来春には再び名古屋にやって参りますぞ!秘密!w

2026年10月21日水曜日

ピロリの除菌

ひと月ほど前に胃部不快感が発生しました。

家に帰って夜にチャーハンを食べようとした瞬間に、突然気持ち悪くなって少量の内容物を戻してしまったのです。orz

普通こういう症状があると我々医者は「嫌な事」を想像してしまいます。例えば胃噴門部の狭窄、幽門部閉塞に伴う逆流、食道の狭窄による通過障害…。想像は幾らでも逞しく広がっていき、かつ良くない事ばかり想像してしまいます。

そこで、ここからは胃カメラの登場です。自分の病院にバイトに来ている胃カメラの上手な先生にまずはカメラによる検査をしてもらうと萎縮性胃炎になっているではないですか!そこで次はピロリの検査なんですが、ここに至るまでに既に私はタケキャブという薬を飲んだり、歯科治療の時に抗生剤を服用していましたので、今ピロリの呼気検査をしたところで偽陰性が出る可能性は高いという事で、抗生剤とタケキャブの中止で2週間待ちました。

その上で窒素ガスを用いた呼気検査を行ったのですが、とりあえず数値は陰性に近いものでした。しかし、こういうものは偽陰性であるパターンも否定できず。

という訳で、最終的に抗体検査を行いました。するとこれでは陽性に判定!

20年ほど前にアメリカから短期日だけ日本に帰国したときに先輩のクリニックで受けた検査で潰瘍と共にピロリ強陽性の判定を受けた訳ですが、その後に除菌して症状が消え去ったので、そのまま判定する時間もないままアメリカに帰国していたのでした。

そして今、ピロリはカムバック状態。という訳で本日よりボノサップ400というキットになった除菌システムを用いて今日から七日間の服薬継続によるピロリ除菌を行います。

何だかな…。面倒くさいですが、人間にとって細菌やウイルスとの戦いは永遠ですよ。

2026年10月20日火曜日

バージニアのダラー・ショップを思い出した

AmazonのPrime Videoを視ているときに、アメリカのダラー・ショップが久々に映り込んでいました。

映っているものがいろいろありましたが、久々に視てもやっぱりその画像に出てきた売り物の数々は自分がバージニアにいた頃の品揃えとほぼ変わっていなくて、基本的にゴミだな~と思わずにやけてしまいました。^^

日本の100円ショップに並べられているその品々の品質と品揃えを思い出すにやはり変わらず日本の大勝だなと考えてしまいます。アメリカのダラー・ショップであるDollar TreeやDollar Generalで自分が物を買うとすればもう本当に使い捨てのパーティ・グッズしかありませんでしたね。

それ以外でダラー・ショップに行くことは先ずない感じでしたが、日本だといつでも痒い所に手が届く品揃え、かつ品質も厳格にコントロールされている物ばかりが揃っています。と云うよりも「よくこんなものをこんな値段で揃えられるな!」というのが正直なところ、セリアやダイソー、そして値段なりに当然の品揃えの3コインズ等のどの棚を思い出しても人の視線を惹きつけるもの、思い出しては買い足す必要のあるものなどを本当に効率よく「欲しくなるように」並べています。

どうしてこれ程の差が出るのかというのは語るまでもないのでしょうが、それは同じ名前のSeven-Elevenでも同じ、アメリカの同一店舗の品揃えのいい加減さと店員の駄目っぷりは驚くほどですが、アメリカの平均的な小売店の店員の質を考えると、まあ私的には「納得」ですけどね。

なんかの記事でダイソーはアメリカなんかにとどまらず、世界中に店を拡大しているようですが、それらの店では値段が大幅に違う(高くなる)ようです。日本の中に居る限り少なくともかなり高品質なものをあれこれと安く買える100円ショップの存在は我々にはありがたいですね。

それにしてもアメリカのダラー・ショップ…進歩がねえな~。w

2026年10月19日月曜日

サプリメントとかやめとけ

最新の疫学的研究を読んでいると、生理的事実と加療による目標達成には大きなギャップがあることが良くわかります。

最近一番気になったのはやはり弱まっていく骨の組成を回復する為にビタミンDやカルシウム製剤を骨折予防の目的で使用する事にはほぼ意味が無いという事が明確になってきたというトピックでしょうか。

日本においては未だに骨粗粗鬆症の治療薬として漫然とビタミンやエルデ・カルシドール等を投与している人がいますけど、本当に必要なのはそれらの投与前に「まず強力な骨吸収抑制薬や骨形成促進薬を使う」という手順が重要視されてきています。

その一つであるビス・ホスホネートには時に恐ろしい副作用があり、きちんとしたモニタリングを行う事が大変重要ですし、年に一度の骨密度測定で骨密度の推移を追跡することの大切さも今さら敢えて言うまでもありません。(最近保険審査で骨密度の測定は年一回しか認められなくなったため、以前のように年二、三回とかいう事は出来なくなりました。)

今でもテレビのチャンネルによっては年寄りから金を巻き上げるためのサプリの宣伝が「毎日のように」流れていますよね。

曰く「このカルシウム・サプリ、今なら二個でなんと4,000円!更に、今回だけの特別企画でもう一本お付けします。これから30分間受付の人数を増やして対応いたします!ただし、商品がなくなり次第サービスは終了とさせていただきます。」なんて言う嘘をたっぷり含んだしょうもないCMがダラダラと流されて、爺さん婆さんの財布から金を抜き取っていっている訳です。

同じ事はコラーゲンなどでも一緒。コラーゲンが膝関節に分解されずに届く訳もなく…。一度必ず消化器で分解されてたんぱく質やアミノ酸として再度何かに合成されるだけの話。一体全体こんな医学的にインチキとしか思えない事にどうしたら厚生労働省は詐欺事件として鉄槌を下せないのか。

アメリカでも大問題になりましたけど、医療用に作られていない市販のサプリメントに含まれたPCB等の高濃度不純物の話は今では歴史の一ページに…と言いたいところですけど、絶対今も変わってないと思います。

騙すほうも悪い、騙されるほうも悪い。しかし我々は情報に接することでこういったインチキを是正していって「データと理論に裏打ちされた正しい常識」を普及させる必要があると強く思うのでした。