2026年2月4日水曜日

焼酎は苦手と思っていたけれど

最近、弟のことで宮崎に帰郷した折にごくスーパーの棚に大量の焼酎、しかも愛知では全く見ないような初めて見る焼酎がたくさん並んでいるのを見て「ああ、宮崎に帰ってきたな〜」と初めて意識しました。

大学の頃から自分の周りでは酒好きの連中が一升瓶でさつま白波やいいちこを飲んでいるのをよく見ていましたが、自分は大学生の頃はビールと日本酒ばかり飲む人でしたので、友人で芋臭い匂いの焼酎を横目で見ながら、内心で「よくこんなの呑めるな」などと感じていたものです。

しかし、今回宮崎で種々の変わったラベルの「焼酎の群れ」を見て一回飲んでみようかなと思う事が何度かありました。
焼酎で3000円近いのは珍しい
庶民の焼酎も大量
びっくりしたのは我が田舎宮崎を代表する焼酎である「霧島酒造」の出している霧島の焼酎の種類が大量に出ていたこと。いとこが白霧島の不味さに文句を言っていたのは覚えているし、赤霧、黒霧等もあるのは知っていました。しかし今回見てみると黒霧にEXというグレードがあったり、茜霧島というのが加わっているのを見て「!?」となってしまいました。

時とともに一つの酒造が造る焼酎にも色々な種類が増えていったりする事は理解できているのですが、これだけ色々なものが増えていくのを見ると驚いてしまいます。

そもそも焼酎のみではなかった私が、今回宮崎で黒霧島と黒霧島EXの二種類を買ってみてお湯割りで試しに飲んでみたところ、芋焼酎なのにその匂いは臭くなくて、実に呑みやすい事に気づきました。還暦に到達して初めて知った呑みやすい、口当たりの良い「焼酎」という飲み物にしばらくは付き合ってみようと思っています。

2026年2月3日火曜日

入れ歯を飲み込む人達

異食症という病気があります。

以前、私の自閉症の息子が冷蔵庫に貼り付けられていた巨大なシールやドニチエコ切符を飲み込んで病院で大騒動になった件などを書きましたが、それも異食症の一種です。

世の中には本当に本当に色々なものを食べる、飲み込むという人が居られまして、この前は嫁さんが横で見ていたテレビで「土」や土壁等を食べる若い女性が出ていましたが、正直視ているこっちとしてはドン引きレベルで「うーん」という感じ。

髪の毛を食べて、胃の中に巨大な毛玉を作る女の子や種々の金属製品を飲み込んでは時々それを胃カメラで取り出すということをされる精神科の患者さんの話を聞いたことがあります。

私の病院でも病院の床の埃や塵を見つけては口の中に入れてしまう御仁を見たことがありますし、汚れを見つけては舐めてしまう人も意外と普通にいます。恐らく世の中には人には話していないけれど体に有害なものなのに口の中に入れてしまう人は沢山いて、他人に話さないだけなのだろうと思っています。^^

便を食べる人、尿を飲む人、布切れが好きな人、ボタン、釘、紙なども良くある話。体に悪いことこの上ないものもあれば、鉄欠乏性貧血で無性に氷をボリボリ食べる女性なんて言うのは意外と普通な方でしょうか。妊婦さんや子供に多いというのが私の中での認識ですけど、全くそんなのとは関係ない人も沢山おりますからね。

人と食べ物というか、口に入れるものというのは全く私個人の想像力の斜め上を行くものばかりです。

実は先日私の勤める病院で「また」あるインシデントが発生しました。それは入れ歯の飲み込み。ある晩に患者さんが車椅子から倒れて頭をヒットしたとのことだったのですが、当直の先生は頭部CTで頭蓋内病変が発生していないことを確認して翌日引き渡してくださったのですが、翌日全く食事を摂らない状況。

そこで、もしかして何らかの症状の進行が頭蓋内で発生した可能性を疑い再度CTを撮るも問題なし。そこで看護師さんが「朝からやたらと喉がゴロゴロいっています」との発言があったことが気になったので胸部CTを撮ってみるとなんと縦隔気腫がものすごい幼体になっていることが判明。

慌てて単純XPと頚部のCTを撮り直すと首の中になんだかよくわからない構造の金属を含む物体が停留していました。メタルの成分を抜き取ると綺麗に金属の形が描出され「恐らく入れ歯やな」という判定で周囲の人間と意見が合いました。

食道にU字型の入れ歯の両端が突き刺さり穴を開けてしまったことで、エアが縦隔の中に大量に入り込み頭蓋底のところにまで空気の層が入り込んでいたのでした。orz

慌てて近くの大学の消化器外科に連絡を取り診療情報提供書を作成し緊急搬送したところ緊急手術となったとの連絡が入りました。気管切開による入れ歯の摘出とその後のケアがなされたとのことでホッとしましたが、送り出す直前まで飲み込んだ御本人は「私はそんなものは飲んでいない」と否定し続けておりました。

数年前には入れ歯の飲み込みで亡くなられた方も居られただけに今回の件はとりあえずレスキューできて何よりでした。

2026年2月2日月曜日

看護師に求められる能力と看護師長に求められる能力

どんな組織でも兵隊に向いている人と、その統率者に向いているというのはあるもので、育てられる能力と育てようとしても向上しないものがあるというのが私の考え方です。

病院において私がよく観察しているのは新たに看護師から主任、そしてその後に昇格して師長さんになった人達の仕事ぶりです。日本に戻って12年目になりましたが、看護師に求められる能力と看護師長に求められる能力とはかなりベクトルが違うなと何度も何度も見せつけられる日々です。

戦場においては兵士としては勇猛果敢でも師団長としては統率力に欠ける軍人とでも言えば良いのでしょうか。そして、それがプロ・スポーツであれば選手としてはそこそこの活躍しか残せなかったけれども名将として活躍する人も一杯居る訳です。サッカー、野球、バスケなどそれはそれは枚挙に暇がなくて、その逆も当然で選手としては超一流でも監督としては残念レベルの人もこれまた掃いて捨てるほど居る訳で難しいものです。

看護師としては気が利いてチョコチョコと良く動いてくれて本当に助かる!という御仁でも、人を束ねて何かをさせる、指示を出すということに関しては全く訓練を受けてない人は沢山います。しかも、訓練を受けてもやっぱり伸びが少なくて「向いてないな~」という人はやっぱりかなり居て、こういうリーダーシップというのはある程度天性のものなんだろうなと思います。

私なんかは人の上に立ってあれこれ指示出すのは苦手な人間、というか大嫌いな人で精々のところ少人数のグループと仕事をこなすほうが好き、かつ得意です。最初から自信満々かつ意外と上手な指示を出せる人というのは居るもので、なんだかある程度は生まれつきそういうことに向いているキャラというのはあるのだと確信しています。

そもそも、師長さんになると必要なことは看護師だった頃とはガラリと変わって、職員の管理業務や書類仕事、データの整理や患者さんの家族背景に関する情報の整理や連絡などですから、PCも普通に使えなければ仕事にならないし、物事を理路整然と説明する能力はもっと必要。更には対人スキルとして最も重要なコミュニケーションが取れないとなるとこれは致命的な欠陥となってしまいます。

眼の前にある書類の山を右から左にさっさと片付けながら、業務を中断するように次々と飛び込んでくる電話対応をこなし、開かれる会議を意味あるものにする発言をしつつ、データ整理をする。更には病棟の患者さんや看護師さん達のクレームや悩みにものってあげる事ができなければ務まらないわけで、看護師としてバリバリに現場業務をしていた頃とは相当に異なるベクトルの能力が求められるわけです。

ですから、こういう訓練を師長になるために短期間受けたとしても、能力が追いつかない人は当然いるわけなんですが、ではそのポジションについて時間をかければそれが大きく改善されるかというと、どうも私が見た限りではあんまり変わりません。残念ですが。

ある一定以上のインプットがあると、パニック状態になってしまう人というのはやっぱり向きませんね。忙しい忙しいと言っていても手が動かせない人は向いていません。忙しいのは「当たり前」という前提でこの手の師長業務が出来ない人には看護師さんは向いていても、看護師長という「別の仕事」には向いてないと私は考えます。

何なんでしょうかね、指示を受けるのに向いている人と指示を出す方に向いている人。明らかに存在する適性というものはやっぱりどの分野にもあるんですね。

もちろん、看護師の時もパッとしないで師長に抜擢されてやっぱりダメダメという方も居られるわけで、こういう人は何で選ばれたんだろうと抜擢した人間の側の能力?それともなにか個人的な繋がりでもあったのかとを強く疑ってしまうんですが…。まあ、それは言いますまい。w

2026年2月1日日曜日

患者さんと家族の関係

患者さんとその周りを囲む家族さんとの関係というのは本当に千差万別どころでは済まないほどに多種多様です。

患者さんと家族の数だけのパターンがあると言っても良いくらいです。仲の良い人、悪い人。関係絶ってウン十年という人。息子とは関係絶ってるけど娘達とは普通に繋がってるとか。名古屋に仕事に来て以来、次第に田舎との連絡が疎遠になり知らないうちに親が亡くなり、その上兄弟達も消息が絶えていって…等という感じの人達はみなさんが想像する以上に多いのです。

男が浮気で家族に縁を切られたり、女と出ていって家族を捨てて行った挙げ句、人生の最後になって捨てていった家族や孫に会いたい等というパターンも思った以上に普通にあります。特に昭和のやらかし男達にはこういう人は多いです。

ギャンブルで金をすっからかんにして生活保護一直線。親子の縁を切られてもやっぱりギャンブル止められずなんていうのもこれまたごく普通。やっぱりギャンブルは依存症というかなり深刻な病気です。

また、これも実に多いのがアルコール関連で家族から捨てられた人達。これもやはり依存症です。ギャンブルとは違って、これは患者さんご自身の命が病院の中で消えていくというパターンも多いのです。肝硬変で腹の水が溜まり続け、最後の最後には命の火が消えていく人達。

時々、ここには患者さんと家族のお話を書き込みますが、無数の家族と患者さんの組み合わせの中で起きてくる種々のドラマの中でもやはり問題のある絡みが多くなってくるのはどうしても「お金」の事ですね。

あと一つ目立つパターンは犯罪を犯して家族から捨てられて久しい人達でしょうかね〜。強盗、傷害、詐欺、窃盗…刑法に記述されているだけの種類全ての犯罪を犯している人達が集まるのも病院というところです。ここから刑務所に行かれてしまった方もおりましたし。

消えていく患者さんの命を活かす代わりにその人が持っている年金を頼りに生きている他のメンバーもあれば、亡くなっていく人のお金を虎視眈々と狙ってるよねこの人達?というような  テレビドラマで出てくるような方々もちらほら。

上に挙げた例もごく一部ですが、今日入院してこられたある方の娘さんに複雑な人生の来し方を伺って、改めて家族と患者さんたちの関係に思いを馳せた午後でした。

自分の最後の瞬間にはまだ家族と繋がっているんでしょうか?うーむ。w

2026年1月31日土曜日

第51回衆議院議員総選挙

ほぼ一週間で史上最短の準備期間と言われる第51回衆議院議員総選挙が施行されます。 

私自身は日本に帰って来てからはほぼ必ずのレベルで色々な選挙には行っているんですが、最近は誰に投票するか迷うことが多いです。

いつも書くことですが、本当に消去法で「これは絶対にない」というところから削っていって選ぶしか無いような状況。最後の最後は各候補の今までの主張と実績などを勘案しながら決めるわけですが…。議員などというのは村会議員から国会議員レベルの全てが「基本は嘘つき」ですので、その嘘の程度を測定するのも大事。

今回も愛知県選挙管理委員会からの選挙広報が出ていますが、それらを読んでみても結局分かるのはその連中が「言いたいこと」の一覧が載っているだけ。実績も動向も何も読めません。YouTubeなどでは真偽綯い交ぜのヤバい論評が満ち溢れていますが、この手のものは手を出さないに限ります。最も効率的に人を騙すのは昔から真っ赤な嘘に少しの真実とか、多くの真実に信じ込ませたい嘘を流し込むみたいなパターンですから。w

陰謀論の世界にまで踏み込んだ自称インフルエンサーの皆様の登場が実に目障り。その中におそらく真実に近い時事論評も混ざっているのでしょうが、その手のものを発掘する時間自体が陰性の無駄な時間になりますので。

という訳で、いつも投票所の手前まで来てやっぱり悩むことが多い日々。昔のようにシンプルに決定することが出来ません。

日本の中で大事なのは海外のコピーにならないことではないかと思います。もう既に「西洋」という追いつき追い越せというモデルはないということ。いかに悲惨な出来事が次々に「西洋」で起きているかと言うのを見ればかなり色々と明白。

一つの国家の中に存在する許されないレベルの貧富の差や医療サービスの質の低さ、麻薬の蔓延や愚かなポピュリスト元首達のバブルの如き出現等を我々の国にコピーさせる必要はないのです。

極端な意見に耳を貸すことなく、現実の落とし所を淡々と語る候補をこそ選ばなければならないと思っています。(党を選ぶ比例代表はそこにクソが混ざるリスクが高すぎて嫌ですな〜)