2023年3月24日金曜日

マスク外してる?

3月13日からマスクを外して歩いていても特に問題はありませんと言う政府側の解禁期日から10日が経過しました。

街の中を歩いていると「確かに」マスクを外して歩いている若者もちらほら見られましたが、さすがは日本だけあって地下鉄の中ではほぼ完全に全員マスク状態でした。こういうところはJAPANだと強く感じます。アメリカだったらそもそも人に言われなくても自分の信条に従ってつけたり外したりしますし、その外す比率が日本人(というかアジア人)とは全く別レベル。お国柄の違いと言うやつですね。まあ、それが政治信条とかと繋がっているところが我々には奇異に感じるところなんですけど。

では、実際にマスクを外している人がどれくらい居るのかを実数として観察してみても昼日中はまだまだコロナ流行中と全く変わらない感じで皆がマスク着用。ところが、その中にも人混みから離れて歩いている時は耳かけマスク状態をしていて、向こうから近づいてきたときだけマスクをサクッと口に乗っける人も居ました。

どちらかというと、私は外出先では人出の無いところではマスクを外していることが比較的多いのですが、人が見え始めると直ぐ着用という感じです。

病院内や高齢者施設内では完全着用なのは変わりませんが、外はお花見シーズンの始まり。きっとこれから一年かけてゆっくりとマスクを外すシーンが増えてくるのでしょう。空気を読む日本人らしくまさにおずおずと…。

その間に再度のコロナの大爆発が来ませんように。

 

2023年3月23日木曜日

Winnyを観てきました。素晴らしかった。

対メキシコの試合の途中で「おれが観戦していたら負ける」と確信をしたので予定していた映画を観に行くことにしました。

観たのはWinny。場所は伏見ミリオン座。今まで一度も行ったことのない映画館でしたが、この映画を観る最も近場の映画館といえばここでした。名古屋のどこに行くにも地下鉄がありますから便利そのものです。映画館に近づいた所でまずは自販機でコーヒーを一本。

中に入るとこの映画館がStarCatの経営する映画館であることがわかりました。少しレトロな雰囲気の映画館だったのですが、それがまた良し!発券機で映画のチケットを買って周りの人達から少し離れた位置、しかしど真ん中に席を取りました。

中に入ると休日の火曜日の昼前にもかかわらずこの映画を観に50人以上の老若男女が集まっていましたが、印象的だったのは若い女性の多さ。この映画を観るのが私のようなテック好きの人間であれば解るのですが、一見すると全くそう見えない感じの女性陣が結構その中で大きなマスを占めていたのでちょっと驚いた次第でした。

映画の中身に関しては何時ものようにネタバレ禁止ということで多くは語りませんが、警察というのは…というのが正直な感想。国家権力の名のもと、頭の悪い警官達が寄って集って1人の天才を潰し切るまでの怒りと涙なくしては正視できない物語でした。

幼いと思えるほど純粋で、世間擦れしない天才テック・ギークが裁判の泥沼に巻き込まれて失った貴重な7年。裁判が終わった後にあっと言う間に亡くなってしまいました。脂の乗っていた時期をクソ下らない「国家との裁判」に浪費したのでした。その間にP2P技術を使った様々なサービスがほぼアメリカ発で世界を席巻。京都府警は今も昔も・・・です。

映画の中ではあるシーンで、多くの人が啜り泣いていましたが私もその1人。

演じていた東出が本物の姿の在りし日の「47氏」こと金子勇氏に切り替わり、映画の中で未来の子供達に恥ずかしそうに語りかける「その言葉」を語って暫くも経たないうちに夭逝した彼の無念、彼の能力を知る人達の無念を思うと文字通り暗澹たる気持ちにならざるを得ませんでした。

金子さんを知る方々のお話では、Winnyは彼の持つ技術にとっては本来傍流。本質はシミュレーションとニューラル・ネットワークだったとのこと。いろいろな素晴らしい逸話がネットに散っています。異様な速度でプログラムを書き上げるけどその説明(論文化)はこれまた苦手というラマヌジャン型の人なんでしょう。

才能をお上が殺す国・日本。子供のように純粋な彼はもう居ません。この映画”Must See”の映画だと思います。

 

2023年3月22日水曜日

怪物達の宴・仕事にならんw

やっぱり凄かった侍JAPAN。

優勝を期待され、その期待に見事に応えるという映画レベルのヒーローらしい勝利でした。大谷に関してはもうコメントは必要無し。野球の神というのが居るとしたら、その神に今現時点で地球上で疑いようもなく最も愛されている人間は大谷であることを理解させられました。

敵地アメリカ・マイアミにおける日本対アメリカの決勝戦も昨日の対メキシコ戦に続いてアニメのエンディングを超えるレベルのシナリオでしたね。最後に勝敗を決めるシーンでは同じチームに所属する大谷とアメリカの超電磁砲トラウトというMVP三回男との対決とか…WBCの事務局が願っても夢見ても敵わないようなシナリオがスーッと実現するとかね。もう、持っている2人の男達のオーラが周りに金色に見えるんじゃないかと言うほどの豪華さでした。

リリーフで上がった大谷の鬼気迫る100マイル超の連投にこれまた化け物が鬼の形相で打席に入る。私は最初にトラウトが大谷に向き合った一瞬、本当にごく瞬間的にでは有りましたが、左手で「やろか!」という感じのサインを確かに見ました。やっぱ勝負師達って良いですよね。

実は私はこの時間帯は在宅診療のバイト中だったんですが、車に乗っている間も同乗の看護師さんも運転手さんも私自身も当然のように試合の流れが気になって気になって仕方ない状況。患者さんの家に着く度にどの家の人達も皆WBCの日米戦を視ていましたので、大事な試合は皆患者さん達の家で見せて頂けました。w

実はこの試合を通して知ったのはここ名古屋は尾張旭に20歳の高橋宏斗が居るという事実。中日は今のところ弱くて駄目なチームですが、高橋が成長してくれたらもしかすると…と思わせる夢を見てしまいました。それに忘れがちですが、このWBCのチームに唯一黒星をつけたのは我ら地元の中日だけです!(ということは中日が世界一強いチームだという理論物理学上最大の矛盾が発生してしまうことになるのですが。w)

それにしても、私としては本当の功労者だと思っている一番は今回のチーム人選に悩み抜き、その人柄と実績で出場権を持つJAPANの大選手達をして招集にYESと応えさせた力でしょう。そして、その選手達を束ねて信じて使いこなしたその度量です。

選手としてはメニエール病の為に長くは実績を残せませんでしたが、知将としての実績は誰もが知る所。ところが、監督自身は「自分に能力がないことはわかっている。だから一生懸命にしないといけない」と本気で言った後、今回の試合の後にユニホームを着る気はないと断言し「若い人のために場所を空けておいてあげないと」と言い切った61歳。本物の男前です。

 

2023年3月21日火曜日

アニメでもこんなシナリオは「無いわ~」と却下でしょ?

いつものジンクスが効きました!

まずは朝起きて日本とメキシコの間で行われるWBCの試合を「勇気を出して」ソファに座って視始めたのですが、どうもいけません。どうみても最初に登場してきたメキシコの投手の素晴らしいピッチングに明らかに翻弄されています。

ここで何時ものジンクス発動。ビビりの私は「私が観ていてはチームに良くない」と、直ちに観戦を中止してバッとパジャマを脱ぎ捨てて直ちにシャワーを浴びました。その後は明後日観た感想を書こうと思っているある映画を観るために、伏見に向かってトコトコと歩いて駅へ行き地下鉄に飛び乗りました。その後は映画を観終えてこっそりネットをチェックすると…。

思わず、地下鉄入り口の階段の上で「をっしゃ~~~~~!」と小さく声を出してしまいました。

少なくとも家を出る時点で3点を取られていた日本が何とメキシコを下して6-5で勝利しているとニュースに書いてありました。村上のバットは湿り切っていたし、この試合もし負けるようなことでもあれば神の如き三冠王が負けの原因を作ったみたいに世間に叩かれてしまうんだろうか、等と余計な心配をしてしまうしょうもない私だったのですが。

結局、家に帰り着いたあとは直ちに全編を視聴できるアマゾン・プライムでの全視聴をしました。最初に私が知っていたのは3点とられた状況だったのですが、途中からはレッド・ソックスで働き始める吉田が片手送りの右翼ギリギリのホームランで3点取り返して同点に追いついてくれたのに、その後もメキシコに加点されて4-3、そして5-3という良くない状況。それでも日本は毎度毎度JAPANは大量の残塁状態でしたから、本当は一発が繋がれば何時でもどかっと点が入るような状況で残念に回を終え続けていましたので、どこかの回ではやってくれるのではと思っていたところでした。

それでも1点取り返して迎えた5-4の最終回に大谷の二塁打と鬼神の走塁、そして更に吉田のフォアボールから出塁する時に村上を指さして「お前だ!」というジェスチャー。ここで電撃のランナー・和製ボルトこと周東が一塁に代走で立ちました。

しかし、正直な所その時の私の気持ちは何故こんな時に湿りきったマッチ状態の村上なのか?という話。しかし、村上というのは良かれ悪しかれそういう時にそういう役割が巡ってくる運命の男なのでしょう。

この時にアマゾンで解説をされていた解説者の福留さんが「伝説になれ、村上」と思わず心の底に溜まって居たであろう言葉を吐き出した直後でした。村上がメキシコの絶対守護神ガイエゴスから劇的なサヨナラ二塁打!

村上はたった一本で伝説を創りました。鳥肌が立つとはこの事。それにしても突破口を切り開いた起爆剤はガチのクローザーである絶対守護神を安々と切り崩した大谷の一発からですから、やはりレジェンドはレジェンド。モノが違います。

明日のアメリカ戦。きっとサムライ達は勝って日本の野球がベースボールと対等であることを証明してくれることでしょう。(村上も復活傾向が本物であることを証明してくれ!頼む。)

それにしても負けたメキシコも紳士。試合後に監督のコメントがイケメン。惚れてまう。

"We have to tip our hats to the Japanese team," Team Mexico manager Benji Gil. said "Neither team deserved to lose, but someone had to win. Both teams had a great performance, great pitching from both sides, and at no point in time, neither team gave up or surrendered. 

そして、彼はWBCに向けて一言付け足してくれました。「勝ったのは野球だよ!」と。痺れますね。

 

2023年3月20日月曜日

職業が出てしまう挨拶

ついつい「仕事柄」というものが出てしまう行為や発言というのがあります。

医療関係者の場合は口をついて出てくる言葉として、おそらく「お疲れ様です」と「お大事に」が二大頻出挨拶用語ではないかなと思います。時間関係なしで院内ですれ違う同僚や患者さん達との間で最も使いやすく、しかも大切な相手を思い遣る用語ですから当然と言えば当然そうなってしまうのでしょうか。

ところが、少なくとも私の場合にはこれらの院内用フレーズが全く仕事に関係ない人達との挨拶にでもついつい出てしまうんですよね。普通の会社で普通に(私の使うフツーって何でしょうね?w)仕事をされている多くの方々の挨拶は「こんにちは」だと思うんですが、出会った相手としては朝から「おはようございます、お疲れ様です。」とか言われたら会釈しつつも脳内では「??」マークが点灯するのではないかという気もします。

他の業界だと芸能人達はお互いが何時何処で会っても「おはようございます」と言いあっているようなイメージがありますし、他にはカスタマーサービス系の人で家を訪れた方などは私から見ると"過剰に丁寧"な話し方をされる印象があります。これも職業柄というものなんでしょうね、きっと。

あと、建築関係の方というのは声が大きいのと別れ際の挨拶の御辞儀の直角の具合と言うのは、まさに仕事でどうやって相手と付き合っているのかというのを推測する良い材料のような気がします。下請け、孫請けで上下の関係が絶対的な世界というのは心の中がどうあれ、仕事を与えてくれるカスタマーとか上に立つ会社というのは川下側の会社にとってはガッチリとお辞儀をしてその感謝を「形態で」表す世界なのでしょうかね。

仕事モードと帰宅後モードというのを切り替えやすい仕事はモノを売る系の仕事をする人達のような気もします。家に戻った所で、はたまた道で友人にたまたま会った所で「いらっしゃいませ」とか「どうぞご覧になってください」なんていうシーンは有りませんしね。^^

恐らく将来仕事から引退した後も自分が従事していた仕事上の慣習や癖がついつい出てしまうような事は何度も有るのでしょうし、これは私だけの話ではないんでしょうが、若い頃からしていた仕事がその人の全体の雰囲気や行動に与える影響というのは本当に小さくないですよね。外来で診療していてもなんとなくその人の過去の職歴が見えるようなシーンは少なくないですし…。

とは言え、年寄りになっても、昔の肩書や功績などをもとに意味もなく偉ぶって煙たがられるようなクソジジイにだけはなりたくないと思うのでありました!(とは言っても私の場合、肩書も功績もないので偉ぶる要素そのものが存在致しません。w)

 

2023年3月19日日曜日

みっともない加齢性変化の一つ

歳を重ねると実にいろいろな変化が起きてきます。

こうったことを研究の一部としているのがGerontologyと言うのですが、自分の勤める病院にはこのGerontologyを専門とする先生も来られておりまして、通常の純粋な内科医では考えが及ばないような角度から示唆に富む意見を頂いたりすることがあります。

基本的に腎機能や肝機能が落ちている高齢者では還暦前の人間と同じ様な処方を行っていては逆に「過剰」な治療になってしまうことが沢山あり、代謝しきれない薬が体の中で思いがけない悪さを働くことまでよく有るのでした。

実際の所、老年科の先生方は他の多くの科で出された薬が重なり合ってポリファーマシー状態になっている様な状況を解消させるために自分の経験に基づいて、上手にそれらの薬を減薬していかれます。その方法論は傍から解説をいただきながら見ていると「なるほどね」と納得させられるようなものが多く、年齢別の投薬の考え方というものを改めて考えさせられる契機になりました。

さて、この加齢という現象の前に我々は極めて無力です。遺伝的背景の差によって加齢の進行に個人差が有るのは今では当然のこととして認識されていますが、たとえ「差があるにしても」そ乗っでてくることは概ね一緒です。

例えば、私が今感じる加齢の最大の現象は「不必要な毛の発生」です。それは耳毛!耳の外耳道の入口周辺に有り得ないような黒い太い毛が数本ニョキニョキ。更には耳朶(みみたぶ)の下の方にも同じ様な毛がニョキリ。月に一回くらいの感覚で毛抜で自分でトリミングしてはいるんですが、何とも終りが見えません。w

みっともない加齢性変化はしみや運動能力の低下だけではなく、こんなへんてこなところにも出てくるんだとガックリうなだれ笑う次第です。

これから加齢がもっと進むと、鼻毛や眉毛も伸びて故村山富市みたいになってくるんでしょうかね…。

 

2023年3月18日土曜日

「訳あって」普通は知らんでも良い情報を勉強することに

とんでもない事を働いたという疑いで私の知人が逮捕勾留されました。

何がその逮捕の理由になったのかをここに書くと誰が何をしたかと言うことからその人物特定に至る可能性がありますので、ここには一切書けませんがとにかく逮捕されました。その後勾留ということでいわゆる豚箱ぐらしというやつです。

今回、一体いつまでこの勾留というのが続くのかと思いネットで調べてみました。するとこうりゅうというのには「勾留」と「拘留」の二種類があるという、マジすか?的な基本的な事実が判明いたしました。まあ、社会人としてそのような事に関わらず、調べる必要もなく済んだ人生を送ってこられたというのは一つの幸せのカタチなのでしょうが、今回こうやって調べざるを得なくなって知ってしまったという事になります。

(リンク先を読めば一目瞭然なので敢えて詳しくは書きませんが)それによると…、

前者の「勾留」は起訴前の状態でその留置施設に留め置かれる状態なんだそうで、最大3日(逮捕から勾留請求の期間)+10日+延長の10日で都合23日が最大のようです。要するにその間はお家に帰ったりはできんという事になるわけです。これをしないといけないのは結局「住所不定」や「証拠隠滅」、「逃亡の恐れ」等がある時などのようです。

後者の「拘留」は起訴後の身体拘束の状況で、有罪確定後に1日から30日の間刑事施設に留め置かれるという話。これは現代の日本では殆どないものなんだそうで、年にあっても10件以下。でも、この拘留は既に刑事罰のようです。

そもそも逮捕されたからと言って常に勾留が発生するわけではなくて、在宅でいつでも呼び出しを受けるというのも何時でも有るようです。ただし!日本では一旦起訴されるとその有罪確定率は99.9%という恐ろしいデータがありますので、打ち込まれているこの知人が起訴されてしまうと…と言う事になりますかね…。

今回、習得した知識が己に降り掛かったインシデントとしてはいかなる将来においても役に立たないで済むようにあって欲しいものです。w

 

2023年3月17日金曜日

働き方改革と医師の当直

周りの友人達は当直をしない年令になって来ています。

まあ、年齢による体力の衰えや気力の衰えというものがその根底にあるわけなんですが、当直の中でも寝当直と言われるものが我々には多く充てがわれます。それは一般的に宿直と呼ぶもので、緊急の応対が一晩中断続的にでも続くようなものは宿直とは呼ばず当直と呼びます。

当直の多くは若い先生から油の乗った世代の先生などがバリバリに働いてくれていて、夜の間も緊急体制を敷いているようなそのエリアの最後の砦のような二次、三次救急の病院などで「当直」体制で急病人を待ってくれているのはこのような先生方です。

さて、我々の病院でも次第に外の機関に医師の派遣を求めたり、大学病院への医師派遣増加要請をすることで、病院に勤める医師の宿直回数を減らし始めています。私自身は正直なところ全く宿直などはしたくないので、収入が減ろうとも「時間の方が大事」という感じで可能な限り泊まりの回数を減らしてきています。

それでもまだ月に2回程度はせざるを得ない状況です。ただし、来年度は移行期最後の年度でして、2024年4月からは法的罰則込みの規制が導入されます。そして、その「限界」の労働時間は以下のようになるとされます。

✅36協定を締結した場合|原則として月45時間・年360時間まで
✅特別条項つきの36協定を締結した場合|月100時間・年間960時間まで

それからは、上に書いているように労働基準法36条を締結している医療機関であっても、実際の所いかなる抜け道も作られないように厳しい監視がなされる期間が暫くは続くことでしょう。人として健康な生き方が保証されるような労働時間を保証されるようにということです、

ところが、その多くが経営者の利権団体である日本医師会はそうはいかないという感じで、自らの意思でこれらの抜け道を作ろうという動きさえ見せているのですから救いがありません。(実際の所、医師会なんて言うのは今時の医師たちが入りたいと思って入るものではありません。資格取得の途上で嫌でも・仕方なく・一時的に・入っているような各種専門学会のようなものです。)

日本医師会。トップの連中は所詮経営者側につくエゴイストの権益者団体です。

 

2023年3月16日木曜日

イタリアに「も」勝ったけど

WBCのプールBを抜け出してあのピアザ率いるイタリアと当たって勝ちました。

ズラッとA-Dのプールを見た感じでは一番厳しそうなのは中南米の選手達がワシャワシャ居るDのようにもありますし、アメリカとメキシコの入っているプールCも二位以内に入るのはまさに激戦という世界に見えます。

今振り返ってみると、日本は韓国の最初の投手に惑わされた以外はほぼなんの危なげもなくトップでプールを抜け出しました。そして遂にあの、野茂英雄の女房役だったピアザ(放送ではピアッツァと呼ばれていましたが)の率いるメジャーリーガー八人が入っているイタリア軍とぶつかりましたが、これもまたピッチャーの質の違いが出た感じになった気がしました。

何よりも吠えながら投げる大谷の気迫が伝わってきてビビりました。球速も164キロとかスピードガンぶっ壊れてませんか?というような豪速球を何度も投げ込んでくるので、150キロ台ではもう誰も驚かないほど…。ほぼ怪奇現象レベルでした。w

恐らく、ダルビッシュももう二度とWBCでは投げないと思われますので、今回のダルビッシュ選手の日本での投球は選手権でのラスト・ピッチになってしまったのでしょうか?

日本の投手陣の層の分厚さ感は今回特別ですね。どの選手を選んで出せば良いのか迷うレベル。栗山監督も贅沢な悩みに嬉しい状態なのではないでしょうか。打撃陣も村上が5番に打順がずれて、復活感が半端ない印象でこのままマイアミに飛んでいって勝って欲しいものです。敵地で勝ってこその真の実力者です。

さて、ここまでかきて何だか怪しいニュースが入ってきました。

アメリカのことですから、これくらいの事はやるでしょうが、それにしてもね~。まあ、勝って勝って勝ちまくれば最後は優勝だから良いんですけどね!ここからはどの試合もアフターバーナーを全開にしていかなければすぐに負けてしまいます。

ここからが本当のWBCです!

 

2023年3月15日水曜日

やってはいけない事をしてしまった看護師

夜間の頻回コールというのは認知機能の低下した患者さんの入院では「ごく普通に」発生します。

普通の病院に限らず、老健でもいわゆる頻コールと我々が呼ぶ事は毎晩毎晩日本中で発生している訳なんですが、この対応には多くの病院が頭を悩ませているのです。

例えば、実際に夜勤の看護師さんが各病棟で2人、ヘルパーさんが1人とか2人居た時に良くあるのは、たった今鳴らしたコールボタンに対応して病室に向かってみると、「眠れない」という一言。眠剤を既に使用していたりする時は余りそれに追加して何かを服用したりすることは余りありません。ところが、ナース・ステーションに戻ってきてみるともうボタンを押してまたコール。そんな事を一晩中繰り返していると看護師さんも自分の本来の仕事が出来ずにヘトヘトになってしまいます。

この様な案件に対して多くの病院や施設ではそれぞれ独自のプロトコルやノウハウを持っている訳なんですが、私が知っているある病院ではある回数を超えたコールを一回100円とか言う風に家族に請求しますよ!と通知した名古屋の有名病院もありました。まあ、言ってみれば一時間に何十回という様な「常識的な限度を超えた」コールには課金というシステムで対抗するという事なんでしょうが、これも正直、何だかな~です。

精神科病棟では逆にコール用のラインの付いたコール・システムは紐(ロープの代用)として自殺や殺人に使われるリスクが高いため「意図的に」置いてありません。

しかし、一般病棟では事情はそうではありません。(実際にそういう事をしている病院が表に目立っては出てこないだけで、存在していることは残念ながら確かなんですが…。)そういう事をする事自体が既に虐待になってしまいます。

その様な行為は当院では勿論厳禁!ところが、今回当院の看護師さんがコール・ボタンの紐を根本から外してしまうという行為を行ってしまいました。それを知ったのは翌日にその個室のお婆さんがそうされた事を我々に伝え「個室では虐待をされるかもしれないから大部屋に移してください。」と訴えた事から発覚したのでした。

もし、このお婆さんが重度認知症の方でコミュニケーションが取れない人物であったらそういう事自体が「無かった事」になってしまった可能性が高い訳です。その日既に看護師さんは家に帰宅していたのですが、私はその事実を知った時にショックを受け、直ちにおばあさんのベッド脇へ行き両手を取って謝罪しました。その時点でお婆さんはその若い看護師さんの行為を許してくれたのですが、私はそれでは終われません。

直ちにキーパーソンである息子さんの携帯番号に連絡を入れて謝罪を行おうとしたのですが、生憎お忙しかったのか電話には出られませんでした。後で聞いたところでは私が帰宅した後で病院にその方から電話が入り「うちの母の事ですから何度もボタンを押してご迷惑をおかけした事でしょう。」と逆に気遣いをお見せくさったとの話を事務員から聞きましたが、私は今回の件に本当にガックリとしてしまいました。

その看護師さんに関する個人的な論評は封印するとしても、今回の件に関しては病棟師長は勿論看護部長を始めとした面々に対応してもらい私は一歩離れた場所から以降の推移を見守ることになりました。

ただし、バック・グラウンドでは充分に意見を出しましたが。

備え万全と思っているシステムも個人の行為による崩壊は一瞬です。しかし、それでも若い人達にはたとえ失敗を重ねてでも確実に成長して欲しいものです。