2025年4月25日金曜日

アパレルの闇って深いですな

ネットでこの前ユニクロの綿の調達先が弾圧されているウイグル関連だったことで関心があったアパレルの闇。

実際にいろいろとネットや動画でその世界の闇を覗き込んでみると、その淵の深さとヤバさに溜息しか出ません。まさに児童労働と女性や貧乏人への搾取によって成り立っている世界そのものでした。

昔、アメリカで大学を卒業した後の長女に私が「アンダー・アーマーの創業は学生達で、そこからデカくなって行ったんよね~」というような話をしたところ、返ってきた答えは意外なもので「私は絶対Under Aromourの製品は買わない!第三世界での搾取で作られた製品そのものだから」というもの。

激しい返答だったので、強く記憶に残ってしまい私自身もUnder Aromourの製品を手に取る事は無かったのですが(そもそも高いので買わないw)、それ以降こういった製品の裏にある闇に関して「薄くではあっても」考えを巡らせない事は無くなってしまいました。そして、実際今日になって時間をかけてみた種々の動画や記事は真っ黒という状況に暗然としました。

10歳にならないような子でも学校に行かずに一日10から15時間も働いて、日本円にして50円にもならないような日給で働くとかいう状態を奴隷労働と言わずに何というのでしょうか。

その安値に押さえ込まれた労働代の「恩恵?」を受けて安いアパレル製品を我々が購入できているのだとしたら、それはやはり犯罪に加担しているんではないかと俯いてしまいまうのです。

「世の中そんなもんよ」という声はあるでしょうが、こういったサプライチェーンの構成自体がいろんな意味で犯罪であるのは明白で、世界全体でこういうチェーンの存在を許さない仕組みは大切だと思いつつも、無くしてしまったら彼らの生活はどうなるのだろうかという考えも起きる訳です。また、いわゆる「ブランドもの」と呼ばれる製品群を着込んでいい気になっている人物を見る度に鼻白むというか、逆に蔑む気持ちが起きて来るのです。

それでも、良い製品は良い製品。高いのには高い理由があるのだなという様な製品を作るサプライチェーンもある訳で、イタリアで全て仕立てられたり、サビルロウで仕立てて作られているようなものは出自が違って欲しいと心の端で願うのは世間知らずの甘い考えなのでしょうか。

2025年4月24日木曜日

女子大って消えるのかな?

ちょっとニュースをみて驚きました。

私が中学や高校の時に良く問題集に載っていたノートルダム女子大が学生募集を辞めたというのがそのニュース。それによると「2025年4月25日、2026年度以降の学生募集を停止すると発表した。2025年春に入学した学生の卒業をもって、大学院を含めて閉学する見通し。学校法人が運営する小、中、高校は存続させる」という話。

私が大学時代を過ごした長崎にも「あんな田舎にもかかわらず」沢山の女子高、女子大がありましたが、日本に帰ってきて気付いたのは長崎の多くの高校が共学廃止、大学関連では短大廃止して四年制大学のみ、女子大ももとより共学化という状態。まさかあそこが?という様な所が消えていってたり、少子化の影響は止まる所を知りませんね。

我々が大学に入った頃というのは1980年代なのですが、当時はバブルが真っ盛りから弾けたあたりで、大学四年卒の女子はどちらかというと煙たがられていて、短大卒の子が素直な即戦力として強く求められていたものでした。

そして、ここがまさに昭和から平成初期の名残なのですが、就職した女の子は数年程度で企業内の誰かと職場結婚してくれて、仕事を辞めていってくれるというのが企業が何も言わないけど「確実に」求めていた女子というものの画像でした。

ところが、バブルが崩壊し就職氷河期が始まって、人材市場は売り手から買い手へとその主導権が一気に移り、大学も単なる人生の休憩場から、真剣に能力を磨き資格取得を目指す場と変わりました。

それでも仕事に就けない若者達は路上に溢れる様になってしまい、ここ辺りから女子大や短大の役目は今の終焉へ向かって舵を切っていったように思えます。

アメリカでは今でも有名な女子大は残っていますが、日本を含めてそういうところはどうなっていくんでしょうね?結局人が集まらなくなれば組織としては成立しないでしょうから強制終了とかリセットがかかりそうですが、名古屋はまだまだお金持ちの婦女子が通うところが幾つも残ってますので、未来がどうなるのかはわからんところでしょうか?

あの「黒い噂」で有名になっちゃった東京女子医大は…結構アレな感じですけどね。w

2025年4月23日水曜日

専門性という強み

専門家というのは時に諸刃の刃です。

医学においては、特に現代のような高度に専門領域が枝分かれした世界では同じ内科でも当然「となりは何をする人ぞ?」という状況はごく普通。

その専門性というのは難治性の希少疾患や体への侵襲の強い治療を行う疾病においては特に重要で、「最新の」「治験で認められた」「最も良く効く」等の幾つものフィルタを通り抜けて来た治療を行う先生方は本当によく勉強をしておかないと全く「ついていけない」とう事態になる訳です。

血液疾患の治療なんかはまさにその世界で、白血球関連の疾病に強いからと言って赤血球関連の疾患に強い!という訳でも無いという話は血液の先生から伺った事がありますが、更に白血球の疾病も慢性XX性と急性YY性という疾患ではまた専門性が別れる事もあるとの事で、高度な治療は本当にその専門性は天井知らずですよね。

整形などの外科領域も消化器外科もその世界。私の同僚や後輩たちの話を聞いていても本当に枝分かれが激しく、肩や肘、脊椎、股関節、膝等も「高度な仕上げ」を希望するとなると完全に先生を選ばなければならないようで、アメリカなどに至ってはジョークなのか真面目な話なのかは知りませんが、「僕は”右腕”の専門家なんだよね」等という人が居るとか居ないとか。w

しかし、そうなってくると御想像の如く「僕は他の事はほぼ学生レベルの知識しかない」とか「国試で勉強した時の知識までで止まってる」何ていう事を言われる人は周りでもそんなに珍しくありません。

しかし、その専門性は使い様が大事で「これは・・・」と思った領域の専門知識の必要な疾病を疑った時にはそのエリアの専門の先生の所に走って行って質問をするとまさに泉のようなその分野の知識が口から溢れてきて、自分の悩みを嘘のように解決してくれる事が本当に多いのです。

そのエリアでの最新の知見や考え方聞くのは本当に新鮮で、五分の会話でも何だか自分が凄く賢くなった気がするほど!

時分からも相手に与えたいものがあれば良いのですが、基礎の研究者から戻ったニセモノ一般内科医の私は吸収し続けるのが精一杯で、なかなか人に与える様なものは有りませんな~。orz

かくして私の修業は一生続くのでした。

2025年4月22日火曜日

嫁さんが遂にバイトを始めた!

何というか、いろいろと思う事があったようで私の配偶者が遂にバイトを始めます。

仕事と云う意味ではアメリカに居た頃に小学校で給食のオバちゃんをやっていた時以来の仕事となります。さすが名古屋だなと思ったのはその時給の高さ。

長崎に居る嫁さんの妹経由で長崎のバイトの時給事情を聴いたところ1000円行かないなんて言うのはごく普通の様で、名古屋の様に時給1300円の「普通の」仕事というものが存在する事に驚いているようです。

詳しくは書けませんが、ある食品供給店の開店前の「仕込み」の仕事をやっている様で、既に数回の見習い期間を経て段々と仕事を覚えている様子。お店から持って帰って来た「学習用のマニュアル」というのを飽きもせず眺めて仕事に習熟しようとしているみたいです。

まあ、なかなか直ぐに覚えられる訳もなく、周りに同じようにやって来ている人達は皆自分の娘のような年頃の女の子達ばかりの様で、改めて自分が歳喰っている単純な事実に衝撃を受けている様です。w 

昔はどこに行っても私は若い女性として周りを驚かせていたような事を言い訳していましたが、そんなの当たり前と言えば当たり前で、時間が経てば誰でも年取る!その中でも仕事をやるという事が大事な訳です。

さて、もう暫くするとかなりの短い間隔で仕事を本格的に開始する様子。私と違って稼いだお金は全て自分で使っていい訳ですから羨ましいもんですが、嫁さんによると我々にも稼いだお金でご飯をおごってくれるとの事!^^

期待しておりますゾ!


2025年4月21日月曜日

AIの力は侮れないな

以前このブログで使ってみたAIの記事の件がありましたが、そのあともやって来たイーロン・マスクのGrok3に関して感想を述べました。

しかし、最近は私は別の使い方をされるAIの力に驚かされるばかりの環境に居ます。その環境というのはスマホ・ゲーム!何の事だかわからない方も多いと思いますが、私がそれを感じるのは翻訳システムです。

多国籍の人間で構成されるネット上のゲームというのは以前WoWで経験した折には英語を話せるというのがデフォルトで、他の言語の話者は英語をたどたどしくとも使って、ネットの中で英語話者に合わせるというのが標準。2バイト言語等というのは英語の話者にとっては月の裏側の言語でした。それが今のゲームはどうでしょう!

今、あるスマホゲームをしていて他の色々な国の人間が混ざったサーバ上でギルドを束ねる役割を「させられている」のですが、驚くべきはその翻訳システム!自分の言語で打ち込むと相手がセッティングしている言語に自動的に翻訳されて表示されるのです。

ネット上の多くの人間は比較的英語を(レベルの違いはあれど)使えるので多くの場合は問題ないのですが、私の所属するチームはインドネシア人とマレーシア人が多くて、そのままであれば何が何やらという状況なのですが、このAI翻訳は本当に優秀で、15年以上前の英語一本だったゲームの世界は遠い遠い昔話になってしまっていました。

たまにはこういう事も経験してみるもんだなと最近思った次第ですが、こういう事もやっていなければ「知らないところで知らない世界」が拡大していく訳ですから、何でもやってみるっていうのは人生において大事な事なのかも、食わず嫌いはやっぱりアカンな!と思った次第でした。

悪いこと以外はチャンスある時には何でもやってみる。盆踊りでは踊りの輪に入ってみる!っていうのは思っている以上に大事な事なんだと思うこの頃です。

AIの話をしようとしていたんですが、話が逸れに逸れてこんな話になってしまいました。w
「馬には乗ってみよ人には沿うてみよ」なんていうのはまことに人生の大事な格言だと思います。



2025年4月20日日曜日

トップは大事

今日は改めて組織におけるトップのdecision makingの大切さを考えさせられる出来事がありました。

細々とした事は一旦大まかなスキームが哲学として組織に広まったら、後はとんでもない事をする輩が出ない限りは組織はなんとかかんとか動いていくもの。しかし、しかし、しかし、やはりトップが全体の方向性を示せない組織というのは最終的には泥船のようなもの。

長い時間をかけずとも「退潮」というのは皆が自然と感じてしまうものでしょう。曰く「どうせ言っても駄目」とか「アイディア出したところで否定される」とか「やっぱり変わらないでしょう」という様な感じ。

そんな組織がどうなっていったかというのはここ数十年の大きな会社の倒産、組織の崩壊を見ていればトップの器の大切さが如何に大勢を決めるのかは嫌という程わかりますね。金の使い方、物事を決めるタイミングとその方向性。信賞必罰の決定。そして最も大きなのは恐らく人事。

人さえしっかりしていれば組織はどこかの歯車が欠けてもなんとか動いていくもの。勿論、もの凄い人が居れば「アカデミックな組織」は助かるでしょうが、多く場合組織というのは私も含めて凡夫の集合体。それをマネージしていくのはやはりトップです。若かろうが年寄りだろうが年齢は構いません。優れているか否かというのが「全て」だと思います。

こういう人口減少時代で、国の勢いが弱まりがちな局面では特にちょっとしたかじ取りの誤りが組織を死に導きます。一体どうなるのかこれからの短い人生で最後まで見てみたいような危なさそうな組織は盛りだくさんですが、それでも日本は前には動いていくでしょうから大きな問題ではないのかな?

乱世こそ英雄が出る気もしますが?英雄を必要とする時代は大体危ない時代ですよね。w

2025年4月19日土曜日

中国を舐めてはいけない

カネとヒトと頭脳が集まれば人間の「想像したモノ」というのは遅かれ早かれ実体化してしまいます。

古くは火の獲得から始まって、青銅器・鉄器の製造、ピラミッド、火薬、鉄砲、印刷機、自動車、飛行機、ロケット、原爆、原子炉、コンピュータ、集積回路、そして最近はAIや高性能の人型ロボットまでもが目の前で使われるようになり始めました。

実際の所、驚くべき事に今はやりのEVの原理などは自動車の発明とほぼ同時に考えつかれていて、単純に周辺技術、特に制御系とバッテリーと充電インフラがとことん「あるべき理想」に追いついていなかったので売り物として成立していなかっただけで、隣の赤い国の様に財務状況は悲惨なままでも、国の後押しが恐ろしくあってこの20年ほどの間に得た国外企業との合弁事業で得た技術力を生かして造られたボディーにバッテリーを押し込んでパワーを上げるというシンプルなやり方で、内燃機関ではとても時間がかかったであろうその「技術力の差」をあっと言う間に詰めてきました。

これからの中国は人口の減少、不動産を起爆点とした債務の拡大、政府の機能不全などを始めとしたまさにありとあらゆる意味での多難な前途が待ち受けていますが、恐らく知恵ある人々はバカな指導部とは別に有機的に動いて自己修復を行い始める様な気もします。

中国の力を見誤って行けない点はシンプルで、それはきちんとした教育を受けている人口が多いという事。無論政府のプロパガンダを頭から信じている人間など実際はいない筈で、プロパガンダを撒き散らしている側もそれを解った上で撒き散らしている事を理解しなければなりません。

日本と比べて10倍人口が多いという事は馬鹿も十倍いて賢者も十倍居るという事です。その10倍の賢者が必死で考えて作ってくるシステムは金のかかったものである事を忘れてはいけません!政府の肝入り政策に乗っかった製作物ですから、実際のところ技術的な進歩はバッテリーを含めて長足の進歩を遂げているはずで、うかうかしていると今のアメリカが「日本は俺達から技術を奪って今の自動車大国を作った」と言っているような事を日本がこれから中国に対して言う時代が来るのかもしれません。

内情を知っている人はいろいろと本などで回顧録としてきている方も居ますが、日本も自動車産業の成長過程では大いにアメリカの技術をコピーしまくっているのは知っている人は誰もが知っている議論するまでも無いほどの事。

中国が成長途上で恥も外聞もなく低性能ではあるものの、外見はほぼXX社のYY車みたいな完全コピーレベルの贋作車を作っていた時代は既にかなり遠くなり、今は生き残ったBYDなどがかなり独自のデザインで性能自体もテスラを蒼褪めさせる様なものを作り始めています。辿った道は昔何処かの国でも見られた光景ではないでしょうか。

無論、勝負はこれからも二転三転するでしょうし、そもそも電気自動車のエネルギーの元はクリーンに作られているのか等の突っ込みどころは満載ですが、それでも何時までもバカにしているような事をしていると足元をサクッとすくわれぞという事を忘れないようにしないといけないと思います。

車、原子炉、AI。どの分野もこれからは更に厳しい戦闘が始まる訳ですが、人の減り続ける日本がどれほどその戦いに伍していけるのか。ちょっと心配です。

2025年4月18日金曜日

これからも医療機関は減り続ける

 数年前からずっと医師のフォーラムでは病院の赤字問題が掲示板を賑わせていました。

最近はバカな事をして潰れる大型の案件も含めいろいろな病院の倒産ニュースが増えていますが、基本的に多くの病院が何らかの工夫無しではもう生きていけない時代になっています。

倒産件数自体はじりじり上がっている感じで、負債総額1000万円以上の倒産に関しては
2021年: 33件病院1件、診療所22件、歯科医院10件。 
2022年: 医療機関の倒産件数は増加傾向。診療所は過去最多の22件を記録。 
2023年: 41件(日本経済新聞報道)。経営者の高齢化や後継者不在が背景。 
2024年: 64件(帝国データバンク調査)。過去最多を更新。

病院単体の倒産件数自体は普通の企業に比べれば圧倒的に少ないのですが、実際には多くの病院は赤字が多く、黒字であってもアップアップ。厚労省の改訂次第ではあっと言う間に水に沈むような状態というのが実情なのです。

倒産だけでなく休廃業・解散を含む医療機関(病院、診療所、歯科医院)の閉鎖件数も増加傾向で、2023年度では休廃業・解散が709件、倒産55件で合計764件。 2024年には倒産や廃業など合計786件(2000年以降最多!)。

コロナ禍の影響による受診控えがもたらした診療報酬の減少や経営者の高齢化・後継者不在は特に診療所で顕著なのはもう散々言われている事です。実際に医師会報を見ると、運営が赤になる前の自発的閉院、院長死亡や高齢化に伴う閉院の公告も多く。これらはもう見る方の私も慣れてしまいました。また物価高騰と診療報酬改定の遅れのせいで全く利益が出ずに潰さざるを得ない状態の所は一杯あります。更には驚くほどの医薬品、医療機器の価格上昇や賃上げ圧力が経営を圧迫しているのも末端の私でも驚くほどで、今時病院を経営するなんてまさに損しかない状態となりました。

「病院単体」の倒産件数は少なく診療所や歯科医院の影響が大きいのですが、実際にはこんな風に休廃業・解散は倒産より多く、負債がない健全な閉鎖も多いのです。 2025年問題(高齢化社会の医療需要増)や政策による病院数の抑制も背景にあって、何としてもベッド数を減らそうとする圧力が凄まじく、これらを総合すると「家で死ね」という暗黙の政府からのメッセージと素直に考えたほうが良いでしょう。

経営コンサルなどは安易に「儲かる科」を残して他は潰せと言うらしいのですが、それを繰り返せば(原因は異なれど)アメリカの様に産婦人科と小児科は真っ先に消えるでしょう。

最後はスタバの溢れるモールのようなジョークのように特定の科のみ存在する病院が溢れないでしょうね?




2025年4月17日木曜日

当然だけどそうなるよね~

アメリカではまさに日常茶飯事の出来事も日本で起きると全く当たり前ではなくなります。

多人種国家そのものであるアメリカと違って、日本では今起こっている大量の外国人との自然共生という事態がなかなか実感できていません。私もアメリカに住んでいたからこそという様な経験のおかげで周りにいろいろな髪や肌や言語の人達がうろついているのが当たり前という状況に慣れてますけど、日本はマダマダ。

名古屋だからこそ、名古屋周辺の車産業などが持ち込んできたブラジル人、フィリピン人、ベトナム人等を中心とした人々が見られますし、日常の生活の中でもいろいろな人種の子供がランドセルを背中にしょって学校に通っている生活を見ていますが、田舎ではこうはいかないのは田舎にいた、そして今も時に田舎に帰って周りを見ている私が言うのですからほぼ実感レベルの話。

日本においては現在中国人が増えているのはこれまた統計上の事実。顔も似てますし日本語が上手い人もそれなりに多いので目立たないだけか。栄界隈に行くと大声で中国語を喋ってる人達と大量に擦れ違いますので、台湾人も含めて多いのでしょうが移民という意味ではどうなんでしょう。

あとは忘れがちですけど、在日韓国人も地理的歴史的観点からは当然多いのですが、実は愛知県ではトップでは全く無いのです。まあ、既に帰化した人達が多いし顔も「まあ、それなりに似てる」人も多いので判りにくいでしょうしね。

愛知県によれば県の外国人住民数は310,845人で、県の総人口7,478,574人に対して約4.16%を占めています。国籍別では、ブラジルが最も多く61,566人(19.8%)、次いでベトナム(18.7%)、中国(14.7%)、フィリピン(14.4%)、韓国・朝鮮(9.1%)などが続いています。 名古屋市には94,665人の外国人住民が暮らしており、県内で最も多い地域です。その他、豊橋市や豊田市にも比較的多くの外国人が住んでいます。 愛知県は製造業が盛んなため、外国人労働者が多く集まる傾向があります、との説明。

ガイジンのカウント数だけで私の田舎町の宮崎市の人口をもう少しで超えそうな位です。w

さて、そういう数字が出て来ると当然起きて来るのが外人さんの入院。今日も中国からきて二年となるお婆ちゃんが認知症の進行で入院して来られたのですが、この方は生活保護などとは縁の無いしっかりとした娘さんに護られたお婆ちゃん。しかし、娘さんに言わせると例え中国語でも何を言ってるかはもう通じなくなっている状態なのだそうです。

幸いにしてこの患者さんが入院された病棟では中国語の分かる人が三人仕事をしていますので、家族さん達とのやり取りは問題なし。ただし、患者さんは日本語は勿論、中国語も通じないのでそこは残念です。

多言語状態でもなかなか優秀なスマホのAIが問題なく訳してくれますから大きな問題は無いのですが、こういってちゃんとメジャーな幾種類かの外国語を話す方々が病棟に居るというのは本当に助かりますね。

外国で認知機能障害を持つ親の面倒を看る…。下手をするとアメリカに居た頃の私もそういう状態になっていた可能性が大ありでした。

なるべくスムースに娘さんの住まれているエリアの施設に送り出してあげたいと考えています。

2025年4月16日水曜日

認知症が進行すると…

今日は少し困ったことが病棟で起きました。

ある患者さんが難しい疾病を大学病院で治療した結果、体に大きな傷跡が付いてしまったのですが、その保存的フォローアップをしている途上で認知症状の進行が著しくなり、最後は病棟から自宅に帰って行ってしまいました。

区役所の担当者の方々も終業間際に来られて長く説得されたのですが、患者さん曰く「ここでは何もしてもらっていない」と。しかし実際は看護師さんも医師も毎日毎日必死にこの患者さんの事をケアしていたのです。

それでも、この方は数時間しか記憶が持たないので数時間前の記憶も勿論駄目ですし、昨日の事に至ってはもうそれこそ奇麗サッパリ。まるでご本人の中では消えている訳ですから、この方に責任がある訳では無くて、御本人の頭の中では「確かに」存在しないのです…。誰が悪いという事でも無い、頭の中にあるべき海馬が委縮してしまっている事こそが犯人、しかしこの犯人が住み着いた患者さん御自身に罪がある訳でも無し。orz

結局のところこの患者さんが起こって家に帰っていった後で私が役所の方にお話ししたオファーは、万一今後この方が体調悪化して病院に収容されるような状況に陥ってしまった場合には、普通は行わない再入院を積極的に行いますというものでした。

私の母とそれほど歳の変わらぬこのお婆ちゃんには、強い共感を覚えるのです。実は私の母も心房細動由来の血栓が頭に飛んで以来、次第に血管性認知症が進んできた状態。言ってみればこのお婆さんとあまり変わらんのです。まるで田舎に居る自分の母親を見ているみたいでね、何だか何時もは再入院はダメといっている「我がままによる自主退院」や「暴力由来の強制退院」とは違う哀しみを感じてしまうのでした。

既に癌が転移して他の臓器の方にも拡大を見せておりましたので、多分これからそう長く無い頃にADLが下がりきる状態になって病院搬送になる可能性が高いのですが、それを見越した上での上記のようなオファーを出したんです。

最後くらいは嫌われてでも私が看取ってあげたいな、と感じた今日の午後でした。

2025年4月15日火曜日

どんどん減っていく外科医

医者の世界の外側に居る人達には全く見えてこないモノがあると思います。

まあ、どの業界でもアルアルという内輪ものの情報ですが、当然の様に医療業界にもそういう内輪の話はあります。数ある団扇ものの話の中で最近よく話題になっているのは直美といって、初期研修のみを終え、保険医療の世界を経ずに「美容外科の世界」へ直接飛び込んでいく大量のヤバイい人達の事。

まあ、お金さえあれば他の事なんてどうでも良いのよ~と言う連中の相手など私的にはどうでも良くて、タワマンにでも住んで高い車にでも乗って、自分と同じような残念な子供に金をかけて、何とかもう一周後にミニ直美を育てて我が一家は安泰みたいなペラペラな生活が理想という様な脳味噌の中身の薄い方々はそちらの方でしっかり頑張ってください!というエールを送らせて頂きたい。

私の周辺にも金の力でなんとかかんとか医師になって「その人なりに頑張っておられる」私立大学の方々が居られますが、そもそも日常臨床においてその業界の学術的未来を牽引していくような人物は基本的に国公立大と一流の私大由来の人に多いというのが周囲の現実というか、そもそも研究志向の普通の私大の卒業生がどれほど居られるのか。なんとうか、住む世界が違うというのは医師同士では暗黙の了解では無いでしょうか。(少なくとも私の住んで居たリサーチの世界はそうでした)

勿論、私立大の先生にも臨床医として地域医療に頑張っておられる先生方も居られますが、基本は親の病院を継いだりという方々が本筋だったり、親が中小企業の社長さんとかいう感じで、その娘さんや息子さんたる医師には金の心配は要らんので大学のポストという箔付けの為に、必要以上にたくさん存在している私大の准教授、講師のポジションなどに薄給で使われているなんて言う話もゴマンとあります。私立の先生御自身からそんな話を直接聞くだけなので、それがどこまで本当なのかは知りませんが…。

そもそも、親が医者だから子供も医者にするという発想は私的には謎の思考回路なんですが、資産管理や医院継承というのはなかなかに大変なんでしょうな。知らんけど。w

さて、こういう様々な道筋を通っていろんな道を選んでいろんな科に進んで行く医師の卵が沢山毎年出てくる訳ですが、恐らくいま業界の中の人達が大変心配しているのが外科系の先生の激減。特に若い人達で中堅どころの先生方が研修も終え、これから一流にならんとする所で外科の世界から抜けていっているというのです。

実際これは外科の先生方の間では大きな問題として認識されているとのことで、問題意識を持つ先生方が知恵を絞って日本の種々の外科学のレベルの向上(というか維持)を考えておられるのだそうですが、辞めていく人達を止めるのは本当に難しいとの事。

こういうお話を外科系の先生から伺うと、心配になるのはこれからの日本の外科系の姿。緊急手術をこなせる先生が減り、食道癌のオペのような高度な手術を可能とする施設が激減するのではないかという未来予想。

今迄当たり前だと思っていた多くの病院における種々の高度な手術を期待していると、近未来にはオペを待つ人達の行列が出来る可能性というのも出て来るのではないかと危惧しています。さて、どうなることやら。

2025年4月14日月曜日

病院での患者さんの夜の過ごし方

不眠を訴える患者さん、特に高齢者の患者さん達の数の多い事多い事!

そんな患者さん達の眠りを上手にコントロールしてあげると本当に私が良い医者であるかのように褒めてくれます。実際そんな事は無いのですが。

患者さん達が入院してきてまず最初にお話しする事の中に「夜は良く眠れる人なのか否かの確認」というのがあります。家に居る頃から眠りに問題を抱えているような人というのは実際病院に入院してからは更に眠りの問題が大きくなるという一定のパターンがありますので、最初から全力で注意を払っていきます。

病院で眠りに問題があるという人の推定される原因のパターンにはいくつかあるのですが、まず最初にやって来るのが病院でする事が無さ過ぎて昼間に眠ってしまって夜は逆にギンギンというタイプ。漫画を読んだり、本を読んでくれる人達や日中に汗を掻きかきリハビリをしてくれる人達と云うのは私にとっては待った手のかからない人達で、この手の方々は夕方から消灯時間になると活動性が落ちて、スーッと寝てくれます。

それでも、次に問題となるのは前立腺肥大や過活動膀胱という疾病により尿意の出現間隔が短すぎて眠れないというもの。これにも「眠る前の数時間は水をなるべく摂らない」とか「それらの疾病への対応薬の処方」というものがあるのですが、これらの薬は効果が出るまでに非常に長い時間がかかる事が多く、残念ながら入院期間中には効果が出現しない事が先ず普通。

最後は加齢性変化による睡眠時間長の短縮化です。概ね加齢と睡眠時間の長さは逆相関するので、8時に床に就いて眠った人が夜中の一時や二時に目が覚めて後はまんじりともせず朝ごはんの登場を待つというもの。これも悲劇の一つです。

他にも上に書いたような要因が無いにもかかわらず寝入りが悪い人、寝入りは問題ないけど直ぐ起きてしまう人など「眠れない」という問題は本当に多種多様です。

眠剤を出す事は容易なのですが、それに依存させないようにする事も大切。残りの人生をそのような強い薬に依存させて過ごさせるのは医療者側の罪というべきものだと思いますので、そういう薬はまず出さない様に気を付けているし、出すにしても依存性のほぼ無いといわれるものを出すようにしています。

話は変わりますが、病院における夜というのは意外と重大事故の起きる時間でもあるのです。夜中に廊下の向こう側でドーーーンという音がしたり、バシャーンという音がする時に認知症の患者さんがベッドから転落していたり、ポータブル・トイレを使おうとした人が転倒したり等という事も時々発生してしまうのです。

病院の夜。個人レベルでも病棟全体としても実はいろいろとダイナミックな動きがみられる病院という仕組みなのでした。

2025年4月13日日曜日

日本が戦争に巻き込まれた時に死ぬ人達

台湾への中国侵攻がまことしやかに囁かれて久しくなります。

侵略戦争を始めるのは何時の時代でもバカの仕事。どのような状況でも防衛以外の戦争は可能な限りその当事者として住む侵略国と被侵略国等の二国間以上の国民にとっては避けたいものです。理由はシンプルで、大量の人間が双方で死亡し、大量の心的、身体的障碍者が発生し、数限りない悲劇の物語が生まれ、大量の資源が消費され、勝った国も負けた国もほぼ確実に戦時経済の影響でインフレが発生し、歪んだ経済形態が長く長く糸を引くから。

そして何よりも、これらの事以上に双方に数世紀以上に亘る罵り合いと遺恨の歴史が残るから。恐らく一番の損失はこれでしょう。

ところで、戦争といえば日本が一番駄目な事のド定番は「兵站」というのは誰もが認めることでは無いでしょうか。いわゆるロジスティクス。戦争を遂行するにあたって毎度毎度日本が苦しめられるのはこの物資補給の不味さ、拙さに尽きるのではないでしょうか。

開戦当初は勇ましく「勝った勝ったまた勝った」でも、戦争が進んで行った後でその戦地の最前線で弾が尽きたら、人が尽きたら、燃料が尽きたら、食料が尽きたらという様な基本的な部分の考察がまるでダメ。資源がそもそも無い国に、戦争行為というものは遂行できる訳も無いし、してはならないのです。日本が出来る戦争というのはあくまで自国領土に近接した部分まで。そもそも国から出ていく事さえ既に間違いだという気がします。

国際貢献での国外への自衛隊派遣や邦人救助は全く別の話でしょうが、戦を行いに外に出ていく事自体は今の日本の体力では土台無理。ウクライナの闘い方を見ていても、あれは国外から鬼のような戦費とリソースのアバックアップがあるからであって、日本が単独で同じ事をやれば一か月戦闘が持つのでしょうか?私は寡聞にして知りませんが、自衛隊はいろいろなパターンのシミュレーションを行って、その回答をもう当然持っている事でしょうが。

取り敢えずシンプルな回答は弾薬だけ考慮してもたったの約二か月半との事で、どんなに鍛錬された戦闘員が居たとしても、撃つ弾が無ければ話になりません。ましてやこれは燃料や食料などの事は何も考えずに組み立てられた部分ですから、地震が発生したり台風が来るたびに食料品の棚から何も無くなるような状況で、一体戦争が開始されたらその日のうちに全ての物資が棚から無くなる事必定です。

勿論、ガソリンやその他の食糧物資、飼料なども入ってくる訳はなく、食料自給率が驚くほどダメダメな我が国の事ですから、戦争遂行云々の前に大量の餓死者が出る事でしょう。

既に、日本の食料自給率は長期的に低下傾向が続いているのは有名な話で、農水省の資料では、カロリーベースと生産額ベースの自給率の推移の概要では 昭和40年度はカロリーベースで約73%、生産額ベースで約86%。平成初期にはカロリーベースで約43%、生産額ベースで約74%。令和5年度はカロリーベースで約38%、生産額ベースで約61%。この低下の背景には、米の消費減少や畜産物・油脂類の消費増加など、食生活の変化が影響しているというのですが、何れにしても戦争遂行など夢のまた夢。噴飯物も良いところ。w

私は昨年からの米騒動を見ていても、この国は本当に自分で生きていく能力をどんどん失っているんだなという気がします。少なくともカロリーベースで7割くらいは維持しておけるような農業、畜産の体制を構築しておかないと長い長い目で見て「トンデモナイ地獄」が日本に出現する日がやって来ないとは限らないと思っているんですけどね。

自分の予想が糞予想として外れる事を心から祈るばかりです。

2025年4月12日土曜日

双極性障害じゃないかな~

何か高知の美人女優がいろいろとやらかしてるみたいですが。

発表を見ている限りではまさに薬でもやっていたかのような印象ですが、実際の警察発表ではソレは無かったとの事。何よりです。しかし、そうで無ければ逆にあの騒動は何なんだというところなんでしょうが、そっちの場合の方が実際には問題なんじゃないかという気がします。

だとすると、何らかの精神疾患がこの人物にはあるという気がするんですね。その中でも一番疑わしいのは「双極性障害」という風に感じています。

語られるエピソードの多くが「非」精神科医の私には双極性障害なのかもなって気がするんですよね。ある程度の周期性をもって出現するかなり特徴的な特異な行動とその発言に関する伝聞はやっぱりそうなんじゃないかなという思いを強めます。

学術や芸術における天才といわれる人にも大女優とか名だたる男優なんていう芸術家肌の人達にも「ごく普通」にこの双極性障害の人は居て、日常の世界においては特段おかしなことではありません。

ただし、日常においてはこういう人達と付き合うのはかなり大変で、実際に職場にいると周りの人達は結構「大変な目」に遭う事が多いのです。簡単に言ってしまうと「かなり迷惑」なんですよね。w

それをどう捌くのかというのが問題なんですが、例えば朝は満面の笑みで大声で挨拶され、こちらが戸惑う程の状態であっても、昼に擦れ違って挨拶するとムスッとして目も合わせないし言葉も出さないなんて言うのもありますし、躁と鬱の期間の交代がそれなりに長く、それぞれの病期に見合った薬を使われて落ち着いている人も沢山居ます。

ただ、精神科の先生の話を伺った感じでは、単極性の躁や鬱と違って双極性の障碍は治療が難しいというのが皆さんの口から洩れてくる言葉です。私自身はこのエリアの専門家では無いのでいろいろと細かな事を申し述べる事は控えますが、世の中というのは疾病と正常の間にある無数のグラデーションを持つ人々の集合体。

どこからが病気でどこからが正常なのかというのを断定するんは本当に危険だと思います。自分が正常と思っていても~なんていうのは何時でもアルアルで、良く調べてみればなんか病的エリアに沢山みられる精神状態じゃない?なんて事は精神の世界では良くあること。簡単に病気といって撥ねつけるのではなく、受け入れる余地も常に残しておかないといけないと思うんですよね。

今回のニュースを視て、素人ながらそんな事を思いました。


2025年4月11日金曜日

乳癌は制圧しなければならない

病気の「発症」というのはなかなか止められません。

勿論、それは生活習慣病であればまだまだ対応策があるのですが、遺伝子に強く支配される領域の疾病になってくると、やはり個々人にそれぞれのなり易さというものがあると思います。勿論、生活習慣がその遺伝性疾患の発言に影響を与える様なモノもあるでしょうが、それでも遺伝子の差は大きい。

20世紀と異なり大きくその遺伝的背景の研究が進んだのは乳癌。アメリカでは特に積極的にその手の発癌に強く寄与する遺伝子を持つ方々が積極的に乳房の切除などをする時代にまでなっています。それでも、やはりこの疾病は多くの女性、特にまさに育ち盛りの子供さんのいるお母さんなどにも容赦なく襲い掛かります。

そして、例えオペが間に合って命が助かったとしてもその整容に大きな問題が残り、心にも大きな問題を残すのです。私自身も短い臨床経験の中で、乳癌で亡くなられていく女性の最後の瞬間に何度か立ち会わせて頂きましたが、やはりこの病は「制圧」されなければならないと強く思います。例え発症しても必ず制圧!

私が関わった中で最も若かった方は私の長崎の大学院時代に乳癌で逝去された20代の秘書さんでした。私が名古屋に来ていてちょっとした用事でウイルス研究室に戻った時の事、何時もそこに座っているはずの美しい秘書さんが居られませんでした。「あれ、辞められたの?」と何気に聞いたところ返ってきた返事は驚愕の内容でした。顔を曇らせた当時の大学院生の友人は「ああ、お前は知らんかったよな…。彼女、この前乳癌で亡くなったんよ」と一言。

まさに頭を金槌で殴られたような衝撃でした。声も出せず、衝撃の余りに黙りこくってしまいました。あんな若い美しい女性が何で?何で?何で?という事しか考える事が、というか考える事が出来ませんでした。

自慢の娘さんを乳癌で奪われた御両親の事を思うともう何も考えられないくらいの衝撃。人生はまさにこれからという時に突然の癌の宣告を受けて辛い闘病を行わなければならない等という事は起きてはいけない事だと思うのです。

もっと進んだ治療、もっと負担の少ない治療。やがては登場するのでしょうが、一日も早い登場を願ってやまないのです。

この秘書さん、亡くなる直前にこんな事を言い遺したらしいです。「良かった、私未だ結婚していなかったから、相手の男性を悲しませることが無くって」と。私達はその話を聞いて十分に泣きました。悲しみは皆に広がって止まる事は決して無かったのです。

今日も私の所に入院して来た乳癌術後のお婆さんの胸の状態を見て昔の事を思い出すと共に、この癌の制圧を心の底から再度願った一日でした。

2025年4月10日木曜日

アメリカ製iPhone?

Make America Great Againが大好きなおじさんがアメリカ国内に製造業を戻そうと躍起です。

個人的には「頑張れ!w」と応援しているのですが、今度はもしそうなったら?という話が続きます。最も卑近な例はiPhoneのアメリカ国内製造の可能性。作製のためのコンディションは様々なシナリオがありますが、実際に作るとなるとなると1台が1万~10万ドル!という素晴らしい値段になってしまうというお話。これは2007年の段階でのLuke CapitalのGlenn Lukさんの話として非常に有名。

そして、最近よくネットで揶揄されているのはあのトランプとそのサポーター達が頭に乗っけている真っ赤なMAGAのキャップ。一体このキャップがどこで作られているのというのがネット上でかなりあちこちで真剣にチェックされていますが、実際には極一部がアメリカ国内で作製されており、残りの殆どはノック・オフ、いわゆる模造品なんですね。しかも中国製。これはいろんなところでそのタグに中国製と書かれた模造品が出ているので容易に理解できます。

トランプ陣営の人間がこの模造品を作っている連中を訴えるの訴えないのと書いてありますが、そりゃもう無理。今の世界ではどこでも安く作られたものが世界中から掻き集められて、必要とされるところに必要な分だけ適切な値段で送り届けられるという世界。

誰かがそれを阻止しようとしても、必ず他の誰かがそれを成し遂げて利潤を上げます。それが資本主義の原理。製品の原材料のみならず、10円の飾りから数十億円の軍用品まであれやこれやの方法を使って顧客に届けられていくのは金とモノが交換される限り仕方ない事。殆どはまともな取引だと思いたいのですが、残念ながらロクでも無い違法取引も無数にある訳です。

そして、アメリカに製造業を戻すと喚く子供大統領とその太鼓持ちの副大統領の視点に徹底的に欠けているのは「そういった事がその値段で出来る人材」がどこにも居ないという話に尽きます。

中国人やベトナム人の様に、短期間の訓練さえすれば安い値段で勤勉に間違いなく働いてくれる教育レベルの高い人材がどこに居る?という話。恐らくさっき言ったような値段でアメリカでもiPhoneを作れるでしょう。しかし、需要を満たすだけのモノをそれだけの短期間で美しく整え切るかい?と言う話。

どこの誰が、今のアメリカでsweatshop jobsをやるんかいな。違法に住んでるLatino?そんな人間達は畑からも小さな作業所からも追い払いたいんでしょうから無理です。

要するに、お前らは言ってる事とやってる事が悉く矛盾しとるのよ。orz


2025年4月9日水曜日

無限に繰り返されてきたお話

今日はある先生と立ち話したある話で「数分間」盛り上がりました。

それは職場に居る働かない人の話。これってどこの職場においても必ずある話で語り尽くされてきた話の一つでもあると思います。恐らくは酒の席ではこの話は格好の酒の席のネタの一つだったのではないかという気もするんですが、私は意外とこの手の話はしたことが有りません。理由は簡単で、もっと沢山他に話す事があるから。

ところで、今日その先生とその件が立ち話になったのは医局で何時もイビキを立てて寝ている先生が居るからなのでした。

患者の持ち数も極端に少ない、患者さん自身も診察ほゞしない、家族への説明もほぼ無し。それでも給料は我々と変わらんよね~という事で、暫くその手の話が続いたのでした。まあ、それでも数分間交わされた二人の間の立ち話の結論は「気にしても仕方ない」というもの。

気にしていたらストレスになるし、気に掛けていろいろその人物に話したところで変わらない人は変わらない。邪魔にならないように距離を置いて、少なくとも自分の仕事はきちんとする事。恐らく長い時間をかけてこういう人物は職場では与えられる仕事の数が減っていくでしょうから、特に気にしても意味が無いという事で話が切り上がりました。そもそも、その人物に給料払っているのは我々では無いので考える事自体意味が無いのですが…。

タルムードの教えでは「愚かな人物には如何なる状況においても関わるな」というようなものがありますが、それは恐らく15世紀後の今においても経験則的に正しいものだと思います。人生は愚かなものと交わるのに時間は余りにも短く、それから逃れる事に割く時間はやはり無駄な時間の集合体でしかないと思うのです。

それ以上に大事なのは己自身がその愚かな人物に数え入れられない事かな、と。そうならない為に自己研鑽と患者さん達に対する真摯な治療、家族さん達に対するケアの継続など大切な、当たり前の仕事を淡々と継続していく事こそが必須なのでしょうね。

2025年4月8日火曜日

子供大統領の関税政策

私自身は株式にそれほど噛んでいる訳では無いので、大笑いしながら株価の上下動を見ています。

アメリカの私のretirement planである401Kは当然株式で構成されていますが、その額の増減を見ても何だか他人事のように思えてなりません。あっと言う間に$15,000ほど額が下がっていましたが、そもそもその存在には何も期待していないので「ほうほう」と他人事です。w

そもそも、この子供大統領を国の真ん中に担ぎ上げた時点でこんな感じの負けは決まってましたので、後はどれほど落ちてどれ程の時間をかけて戻る道を戻って行けるのかという話。

いま、この子供大統領が御執心なのは「関税」とい自分の好きな言葉を使って20世紀初頭の世界を大恐慌に叩き込んだ重商主義の端くれオジサンである「無策のフーバー」の劣化版コピーです。

Wikiで重商主義のページを見ていると、17世紀のオーストリアの弁護士且つ学者のオッサンの重商主義に関する包括的な説明を読んでいると、おやおやこれはアメリカの子供大統領のやろうとしていることそのものですな~と言う話。w
  • 国の土壌のあらゆる部分を農業、鉱業または工業に利用すること。 
  • 完成品は原材料よりも価値が高いため、国で見つかったすべての原材料を国内製造に使用すること。 
  • 大規模な労働人口を奨励すること。 
  • 金と銀のあらゆる輸出を禁止し、国内の貨幣をすべて流通した状態に保つこと。 
  • すべての外国製品の輸入を可能な限り制限すること。 
  • 特定の輸入品が不可欠である場合、金や銀ではなく他の国内製品と引き換えに、それらを直接入手すること。 
  • 輸入は可能な限り自国で完成できる原材料に限定すること。 
  • 国の余剰製造物を、金と銀との交換のために必要な限りで外国人に売る機会を常に求めること。 
  • そのような財が自国で十分かつ適切に供給されている場合、輸入を許可しないこと。
全世界の全ての国を脅して己の国が大消費国であるという事実に気づかず、再度製造国として何とか[MAGA]を再現しようとしている愚かさ。

やりたい事は解りますが、無理なのよ。^^ そもそも貯蓄より消費を優先させて肥大化してきた国ですから、その消費が物価高で行き詰まり始め、更に製造業に至っては既に何十年も前に錆びついてしまって、今では外国からやて来た各種産業がアメリカに根付いて花開いている状態。

一体全体この子供大統領の頭の中では何をどうしたいという構想が「関税」と「恐喝」という言葉以外に何かあるとはとても思えません。

今回の子供大統領の関税策定の根拠となっている数値の計算式を見てると頭が痛くなってきます。更に、その根拠となる基本の数値はまさに「恣意的」な数字をいろいろな時代の色々な状況のものから掻き集めてきておかしな公式に集めて更におかしな解釈から数字を弾き出すというまさに「狂った政策」です。

これから数年、どんな交渉が為され、どんな世界が現れるのか。頭が痛いです。orz

2025年4月7日月曜日

あってはならない事が起きてしまった

私は長崎で青春を過ごした人間ですので今回の事故のニュースは衝撃そのものでした。

対馬から福岡に向かって高齢者の女性を運んでいた6人乗りのドクター・ヘリが壱岐沖で墜落し、患者さんとその息子さんと前途有望な30代の若手医師・荒川渓先生が亡くなられたというのです。

既に脳外科専門医も持っていたとの事で、カテが上手な先生だと別のニュース・ソースには書いてありました。趣味には水泳とも書いてありましたので、今回の事故ではこのような水泳が得意な人物でさえ亡くなられるような状況であったという事なのですから、如何なる状況でも助からないような位置に座っておられたのでしょうか。それとも患者さん達を助けようとして…。

このような、まさに今から未来に大きく羽ばたき無数の患者さん達を救う筈の有為の人材であった先生が、このような形で亡くなられた事は真に地域医療にとっても大きな損失であり、衝撃の大きさは全国の医師のフォーラムに大量の投稿を生み出しています。

このヘリの運営会社は昨年の7月にも死亡事故を起こしていた為に、一旦運行契約を見合わせていたとの事なのですが、安全との報告を受けて再開していた状態だった様です。

今回の件を受けて県の方では全てのドクターヘルの再点検を行ったとの事ですが、離島医療圏を含めた全国のドクター・ヘリは今日も運行を止める事は無いのです。特に長崎のような大量の離島が存在するエリアにおいてはドクター・ヘリや漁船などの存在が住民達の命綱なのです。

私も長崎に居た頃、国立病院経由で仕事をしたりしていましたが、雨のザーザー降る夜の暗闇の中を脳梗塞疑いの女性をピックアップするために漁船を出して貰って漁師さんと看護師さんと小さなポンポン漁船に乗って迎えに行った思い出もありますし、脳外の同級生からオペの予定が入っているので「お前が代わりに行ってくれんか?」と頼まれたこともありました。(その時はギリギリのところで彼自身が行ってくれましたが)

今回の事があっても決して消える事はないヘリによる急患の搬送。

既に多くの患者さんを救ってきた、そしてこれから更に多くの患者さん達の命をは救うはずだった若き荒川先生の命が消えた事に、同じ大学を出た輝ける後輩の命が消えた事には衝撃しかありません。カネではない、モノではない、まさに還る事の無い命が失われたことに痛恨という想いしか浮かばないのです。

運ばれていた患者さんとその息子さんも荒川先生に付き添われ、出なくても良かった旅に共に発ってしまいました。心の底からお悔やみ申し上げます。合掌。

2025年4月6日日曜日

小動物を殺して快感を覚えるような輩

一言、変質者、変態という言葉しか思い浮かびません。

比較的最近、あるウサギが沢山繁殖している瀬戸内海の島「大久野島」で異様な方法でウサギを虐待したり、殺したりしている若い男が捕まったニュース云うのをテレビでチラと視ました。

カメラマンの御夫婦が、最近島で異様な怪我や死に方をしている沢山のウサギ達を気にされて、怪しい動きをする人間を張っていて捕まえてくださったという話。

足の骨が折れ、鼻血を流して死んでいたウサギもいました。明らかに病死などではない。不自然な死に方に、島内では人間の関与を疑う見方が強くなっていました。そして1月21日の夕方、島で長年ウサギを撮影してきた写真家夫婦が、にんじんでおびき寄せたウサギを蹴り飛ばした男を目撃して取り押さえたんです。ウサギは痙攣した後、死んでしまいました」という捜査関係者の話と云うのがネットにあったのを読んで、こいつは変質者…としか思えませんでした。

更にそれを間違いないと思わせた発言は「去年から何度も来て同じようなことをした。ウサギがかわいいと思う半面、いじめたらどんなリアクションをするのか気になった」というもの。

イヤイヤイヤイヤ、もう変態でしょ。何というか、タダの犯罪者。アメリカでは有名な連続猟奇殺人犯の父親が書いた有名な本がありますが、その子は小さな頃から動物の死体やその骨等に異様な興味を持って接していて、次には小動物、そして普通の愛玩動物を殺し、最後には人を殺し始めたというノン・フィクション。

この連続殺人鬼の場合は小動物を殺すという行為が性的リビドーと結びついてどうにも殺人が止められなくなったというトンデモナイ話だったのですが、この埼玉出身の男の場合の歪み具合はどんなもんだったのか、可愛い小動物の口の中にハサミの刃を差し込んで骨がポキッという音をたて悲鳴を上げたり、毛を抜く、耳を引きちぎる、鼻の穴をはさみで切る、頭を踏みつける等という書いているこっちの具合が悪くなるような悍(おぞ)ましい行為の数々。

もう、頭の中が腐っているとしか思えません。orz

この堀田という若い男、東レの関連会社で生産管理システムを作っていたという事なのですが。親は泣いてるな。

2025年4月5日土曜日

性犯罪マップ

こういうことに個人情報保護法が「悪用」されるのかという感じ。

もともと個人情報を悪用する輩や名簿売り買いをするような組織等を戒めるような目的があったと思っていたんですが、今の時代はそういった情報は容易にネットに拡散されるのに本当に必要な情報は「個人情報保護」の名目のもと本当にアクセスするのが困難になっているという印象があります。

どっちかというと、日常生活において「個人情報」とか言って、何も解っていない人に限って叫んでいるような印象です。

さて、日本で今回のニュースになっている「性犯罪マップ」ですけど、ここは今、閉鎖に追い込まれてしまっています!

アメリカに居た頃は本当に良く見て自分たちの近所に問題のある性犯罪者が居ないことを確認したものでした。特に、我が家にはまだまだ就学中の幼い女の子が居たため、その検索は大真面目でした。

アメリカにおいては実際にFBIがこれを準備しており、犠牲になった女の子の名前をもとに「The Dru Sjodin National Sex Offender Public Website」というのがガッチリと公開されているのです。この発想の差は何か?ということですよね。

要するに性犯罪を犯すような連中は繰り返す輩が殆どで、その性衝動を止められないことで一人の連中が多くの被害者を生み出すわけです。そして近年ではネットで繋がっているこの手の変態達が手を携えあってヤバい情報を交換している訳ですから、我々防御側は手足を縛られるわけにはいかないはず!

ところが個人情報保護委員会なるお役所はそういった行為は日本においては個人情報保護法19条に抵触するというのですがその中身というと、「違法又は不当な行為を助長し、又は誘発するおそれがある方法により個人情報を利用してはならない」という文言。しかし、その条文はよしとしても、それをどう適用するのがお前達の仕事じゃないの?という話。

どちら様を向いて仕事をしているのか解らないような連中が税金喰いながら今日もあらぬ方向を向いて犯罪者の権利擁護に一所懸命です。

2025年4月4日金曜日

複雑性PTSD

「ある患者さん」が幼少期からの長期に亘るDVの結果として酷い精神状態になって今病院で生きています。

精神科の先生が必死に診察・治療を行っているのですが、診ていて気の毒になるくらい精神状態が不安定で、自己嫌悪や感情の波の不安定さ、自傷行為、自殺企図等の教科書に出て来るような様々な「症状」を一気に表出しています。

病名は複雑性PTSD(Complex PTSD)。これは長期間にわたる反復的なトラウマ体験が原因で発症する心的外傷後ストレス障害の一種。例えば卑近な例としては、幼少期の虐待、家庭内暴力、戦時における戦闘体験、監禁などが原因となることがあるのだそうです。

そして、今回の患者さんの場合は家庭内暴力。ほんのこの前までは立派に社会の中で仕事をしていたというのですが、最近になって精神状態が不安定化し命の危険が表に出始めた為に、本人さんの同意を得て精神科に入院となりました。

折角、社会の中で有為の人材として機能していたのに、幼少期からの長きに亘るDVがこの時期になって悪の華を咲かせるような状況になってしまっているのです。虐待を行っていた親には自覚があったのか否か。今頃になって、割いて欲しく無い花がその花弁を満開にして自分の娘を蝕んでいる事実をどれほど理解しているのか?

これはやはり魂に対する殺人であると私は考えます。以前にもこの疾病を患った女性を間接的に傍で診たことがありますが、年齢に比して「魂が枯れている」という強い実感を持ちました。

この女性の場合は今回の患者さんとは別の理由によるものでしたが、それでも魂というのは傷ついたらなかなか修復出来ない、しかも傷つけられた時間が長ければ長いほど、その衝撃が大きければ大きいほど薬では到底治らない人格、性格等への強い影を焼き付けるのだと考えます。

感情の波が大きな間は先ずは命を自ら消してしまうリスクを回避するのに看護側も精一杯です。場合によっては個室に入って貰って24時間カメラの監視下に置き、15-30分に一回の巡回。それが一旦収束しても油断は禁物。医療者側も一時も心が休まる暇は有りません。治療、看護する側も本当に疲れるのです。

何としても「普通の状態・普通の生活」に戻してあげたいのですが、果たして上手くいくか。これから長い戦いが続きます。

2025年4月3日木曜日

退職される若い皆さん

「モームリ」という退職代行サービスの事がネットやその他のメディアで話題になっています。

他にも幾つもそれに類似したサービスが展開されている様で、我々の20台の頃には想像もつかなかったような特殊なサービスというものが今の世の中では普通にある事を解らせてくれる良い例ですね。

「退職代行サービス」という単語は、まさに読んで字の如くという事で」という退職代行サービスの事がネットやその他のメディアで話題になっています。

他にも幾つもそれに類似したサービスが展開されている様で、我々の20台の頃には想像もつかなかったような特殊なサービスというものが今の世の中では普通にある事を解らせてくれる良い例ですね。

「退職代行サービス」という単語はまさに読んで字の如くというもので、一読でその内容は理解できるものの、最初の頃はホンマにそんなもん実在するんかいなと思うくらいでしたが、報道の内容を見てみると「アア成程ね~」というもの。

要するに、自分の就職した企業に馴染めない、ブラックだった、ブラックではなくとも休日の条件などが後付けされて(いわゆる聞いてないよ)いるもの等に対するNO!という拒否反応の最終形態としての退職、離職という行為なんでしょうね。

こういうのって会社・職場に無断で行かなくなれば勝手に首切られるもんなんかと思っていたんですが、そういう会社の一部には鬼の様に電話やメールを送って来るところもあるとの事ですから、気の弱い人や面倒を避けたい方々と言うのはこういった(私から見ると不思議な、しかし時代のニーズを汲んだ?)サービスを利用するのでしょう。

しかし、私思うんですけど…昔からブラック企業やトンデモ企業と言うのはゴロゴロあった訳で、今の時代コンプライアンスとハラスメントが声高に叫ばれてますけど、もしそういった事を言い始めたら墓が立つか家が建つか等と言われる超高給企業ゴールドマン・サックスとかどうなるのよ?という話もチラホラ。w

そういう「上澄み」に近い特別な上の企業で働く挑戦者達の退職は伝説とか語り草とか言っておいて、一般的な(おそらく)下の方の企業というか、そういうレベルの組織でやられたと感じて退職を選ばれる方々というのは、そういう結末に陥ったのは純粋にその企業だけの問題かというのが私の純粋な疑問です。

お前も入って経験してみろ!と言われそうですが、そういった企業を選んだ経緯が先ず知りたいし、そういった組織を選んでしまうまでにどれほど情報を集めきれていたのかという事も知りたいし、そもそもそんな所しか選べなかった程の大学その他の準備段階での成績しかなかったのではないか?等という疑問も大きく膨らんできます。

医者の世界でも、今では新人の研修先のマッチングという事でいろいろな病院が「選ばれる側」になっていますが、一流の病院、人気の病院はあくまで意欲も能力もある良い研修医を選び放題。成績が低かったり人として問題のある人、そして情報収集を怠った研修医候補はそれこそ「評判の悪い、人気の無い」研修先を最後の最後でピックアップせざるを得ないのが新人医師の世界のスタートアップの現実です。

まさに現実の様々な職業選択の世界と一緒なんですが、じゃあだからと言って良いと言われる研修先を選んだ人達が最良の結果を得て、評判の悪かった研修先を選んだ諸君が悲惨な研修後を迎えるのかと言えば然にあらず。漫画の様にそうシンプルではありません。

もう一つ知りたいのは、そういう代行サービスを使って折角の人生のスタートをこけた形でスタートさせてしまった諸君のその後のリカバリー。

果たして上手くいったのかいかなかったのか。二日や三日で自分の選んだシステムを去るというのは何だか…という気もするんですが「人間万事塞翁が馬」というもの。去った人達の中からきっと成功に至る道筋を探し出せる人が出て来るであろうことを遠くから祈っているオジサンです。

2025年4月2日水曜日

親と似ている

病院で診る人達が本当に実の私の親と同じような年齢の方々が増えてきました。

患者さんのお話をするのも自分の親の話をするのも本当に身に積まされる様な状況、どこかで聞いたような話、明日は自分の親かも知れないという様な話ばかりで、目の前に居る患者さんに迫る「もしかして」というその日が自分の親になるかもという感覚。

患者さんの病状に関して説明する相手である患者さんの息子さんや娘さん達も本当に私とほぼ同年代で、会社や組織をリタイアした直後とか、リタイアする直前とか。

そういう方々と話をしていると実は気付く事があるのです。寝たきりになっている患者さんをお見舞いに来た息子さんや娘さんは本当にベッド上の患者さんと瓜二つで、ドラえもんの小道具であるタイム風呂敷を掛けただけの息子さん、娘さんのような印象。

こういうのを見せられると、逆に医師である「私」も患者さんの御家族がもし私の親父が私の真横に立っているのを見たら多分吹き出してしまうのではないかと思うんです。それとも、遺伝子の為す神秘の複製能力に腰を抜かすのか?

親と私の半世紀以上の時間の流れを振り返ってみると、それはまさに親との相克の歴史。親、特に母親が私を認める事はまず無くて、父親は私の勉強には全く不干渉という状態でした。親父の不干渉は私にとっては大変有難く、両親ともワイワイという様な最悪の状況ではありませんでした。

親父に成人になった後でその理由を聞いてみると、「俺はお前の勉強の事はわからん。わからん事には口は出さん」とのシンプルな答え。小学校の頃から私が家でシコシコやっている宿題などにも教えてくれる事も無ければ、余計な口も出すことは有りませんでした。母親は私がやっている勉強の内容は解りませんでしたが、定期テストの点数の余りの悪さにいつも激怒していたのは確かです。w

その点に関して母親は父親に恐らくいろいろと言っていたようです。というのも、極マレに「お前勉強大丈夫か?」とボソッと聞いてきて来たことがありましたので、流石に母親の話から息子の定期テストの点数が酷い事を聞かされていたのだと推測されます。

私は暢気なもので、親父に一言「帳尻は合せるから」と言っていました。親父も親父で、それを聞いて「わかった」と言うだけ。まあ、二人とものんびりしてますな。

そんな両親も今年の誕生日を無事に迎えればもう87歳。ビックリですが、既にそんな高齢者です。親の老いてゆく様を見るといつも思うことは「俺も無事にあと25年生きるとしたらこんな風に老けるんかいな?」という事。

良いところも嫌なところもこの親に遺伝子を分けて貰い、この親達に育てて貰ったからには似てしまうんですよね。^^

お互い100年も無い一生。患者さん達の御家族を診る事で、己の両親も大切にしたいと思う今日この頃でした。

2025年4月1日火曜日

ヤバい事された…

バイト先でヤバい事をされました。

一体全体、それがどういう経緯で為されたのか全く理解に苦しむのですが、事の簡単な解説をさせていただきますと…。

バイト先で長い間診ていた在宅のお爺さんが最終的に超高齢となって殆ど何も記憶することが出来なくなった上に、排尿・排便が自分で出来なくなったことで家族さんが「そろそろ施設入所を」となって、5年ほどにわたった自宅でのケアを遂に今回終了する事になったのです。

その最後の日に自宅に居た御高齢の奥様が私と付き添いで来てくれていた看護師さんに高級な京菓子を下さったのでした。私は恐縮したのですが、こういう食べ物の時には(金品で無い限りは)御厚意を有り難く受け取る事にしていますので、お爺さんとの別れを惜しみながら笑って別れました。

その後、我が家からは長崎のカステラを送らせて頂きましたが、それでメデタシ!という感じだったのです。しかし、そこは折り目正しい御高齢の御婦人。私に対してバイト先の住所宛にお礼の手紙を重ねて返してこられたのでした。

ところが、朝わたしがこの手紙が置いてあるのに気づいて自分の連絡物入れからこの手紙を拾い上げた時に「おや?」と思ったのは手紙が既に開封されていた事…。
思わず「えっ?」と思ったのですが、取り敢えず中身を覗いてみると二枚の便箋に美しい崩し字でぎっちりと御礼の言葉が書き連ねてあったのです。読んでいてこちらの身が引き締まるほど。

しかし、私はこの手紙が「勝手に開封されていた」という事実に強い衝撃を受けました。

憲法では21条2項に、検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない、と定めています。この条項は、一般的には国家からのプライバシーの保障であり、また、憲法21条に保障されていることから直接的なプライバシーの保障を通して、国民の知る権利に委縮が及ばないことを狙いとするものだという事は先の大戦で特高警察その他の下種達が国民に何をしたのかという事を思い起こせばその制定理由は容易に理解できる事でしょう。

そして、その文言は我々の日常にも敷衍されていて当然の様に「人の手紙を開けてはいけない」という事になっています。これをcopilotに尋ねてみると以下の通り。

日本では、他人の手紙を勝手に開封して読む行為は「信書開封罪」に該当します。この罪は刑法第133条に規定されており、正当な理由がないのに封をしてある信書を開けた場合に成立します。罰則としては、1年以下の懲役または20万円以下の罰金が科される可能性があります。 さらに、この罪は「親告罪」とされており、被害者が告訴しなければ起訴されない仕組みになっています。

との事。明確に私の宛名向けに送られてきた親書を「病院の事務員等の誰か」が開封したという事はまさにコレ。誰が何の目的でやったかは別として実に薄気味悪い人間若しくは何かの力が働いている事になります。

実はこの手紙を読んでいる時に脇を通った若い先生に「この手紙気付いたら開封されてました」って話したんですが「実は僕の所に来た手紙も二回開けられていた事あるんです…」と即答され、お互いに無言で顔を見合わせてしまいました。

もしかしたらヤバい人が居るのか?まさに薄気味悪いです。エイプリルフールネタと言いたいところですが、ガチでリアルネタでした。

2025年3月31日月曜日

中居君とフジテレビの報告書

私はそれを読んだ、聞いたという人からの間接情報でしか聞いていないのですが、第三者委員会の報告書900ページもあるとか?

この件に関して実は東京にいる歌舞伎の熱烈なファンである方から、当時自分が慶応に行っていた頃の慶応の学生達の実態とその後の就職先としてのフジテレビ、電通、博報堂などを選んだ連中のその後の様子などを、バブル前後からその後の「付き合った頃」も含めていろいろと裏話を教えて頂いてからは、今回のようなフジテレビの体質に関連した事件を聞いても驚く事は有りませんでした。

実際の所、皆さんの想像を超えて性接待というのは酷いとの話で、フジテレビなんて就活生も含めてほぼみんな手を付けられるような世界だというのです。他人の領収書を異常に欲しがり、下司な宴会芸もごく普通。自分達が楽しめばればそれで良いという様な人種に弱い人の痛みが解る筈が無いからあんな人を痛めてそれを嗤うような番組を作り続けるんですよ、と言っていました。

彼女からいろんな裏の話を聞く限りでは本当に「チャラい、ふざけた」世界というのがあの連中の世界という感じだと感じました。

兎に角、下請けに制作の責任を押し付けて、己らにはモノづくりの才覚なんて一切無い連中だというのが彼女の連中に対する「見立て」。そんな連中の日常というのは己の下半身を愉しませることに一所懸命。何時までも居座り続ける白髪のお爺さんの顔色を窺いながら”日々の無聊”は下半身を追い続ける事で紛らわせていたという事なのでしょう。

お前らときたら…と言いたい所ですが、今回は遂にそういう事がいよいよ隠せない時代になって来たという事だと私は思っています。被害に遭われた女性の治らない心の傷の事を考えると、もしその女性の親だったらと考えると芸能人だろうと何だろうと殺してやりたいだろうなと考えるのですけどね。

天罰覿面。天網恢恢疎にして漏らさず。いい気味でござんす。どこまでもフリーフォール状態で落下し続けて頂きたいものです。

別にテレビ局が一つ減ったくらいで日本は何も変わりませんし、善人面をした真反対の人間が社会の木鐸とか嘯いて嘘をばら撒くことに対して成敗が入るのは素敵な事。どうせ連中は不動産業とかの方が儲かってるでしょうから。頑張れホールディングス!w

2025年3月30日日曜日

久しぶりに名大へ

今日は以前アメリカで知り合った日本人研究者と名古屋で落ち合いました。

鶴舞駅で待ち合わせ、更にそこには昔私が所属していた研究室の教授にお越しいただき車で拾い上げて貰いました。そのまま私が以前所属していた名大のラボに向かい三人である領域の研究に関してコラボレーションの可能性を検討する事になりました。

私から見ると其々の研究者に久しぶりに会う訳ですが、私の友人と教授は初見です。

教授は現時点でのこのエリアの研究の進捗状況を未解決の分野と進展した分野、そして予算の配分状況あ現在の日本でどうなっているのか、更には世界との戦いにおける今の日本のこの分野での立場などを3時間ほどテーブルを差しで挟んで伺いました。

今の時代のサイエンスはシステマティックになっている反面、研究資金を持つ者と持たない者の研究「可能」なエリアと内容の差が非常に大きくなってきている事を感じていたのですが、その点を素直に質問としてぶつけると納得させられるような返答が返ってきました。

更に驚いたのは私が基礎科学の現場を去って10年経っている間に研究内容の出版を巡る環境が激変している事に衝撃を受けました。それは「論文の内容が最終的に受け付けられても、それをpublishする為の額」が非常にデカくなっていたのでした。以前は数百ドル程度の感覚だった出版の為の課金が平気で30万、50万、ものによっては100万という様な感じの金を要求されるというものでした。orz

以前、インターネット黎明期から研究を始めた頃にまさに熱い時間を過ごした私にとって、ネットの登場によって出版に掛かる費用は大きく削減され、誰もが容易に安価な出版が可能になり、更にはそれらの出版物自体も自由にアクセスして己の学問の為に読むことが出来る時代の到来をワクワクしながら待っていたのですが…。

21世紀も1/4を過ぎた今、時代は期待とは真逆の方向に進んでいるではありませんか。一体全体このままで本当に良いの?という話。科学に食い込んでくる商業主義の蔓延はimpact factor至上主義の成れの果てにしか思えません。

それにしても、3時間の豊かな討論の中では沢山の研究提携すべき内容が登場し、今まで持っている遺伝子発現やチャートの再解析が必要だという事が理解出来ました。異分野の交流というのはこれほどのインパクトを持つものかという事を改めて理解した今日の午後でした。

教授と別れて私達二人は鶴舞高架下の「世界の山ちゃん」へ入り、更に二時間の研究に関する熱い議論を行いました。やっぱり研究は面白いですわ!金の事を気にさえしなければ一生研究だけやって生きていくのは夢の世界だな~と感じた次第でした。

いろんな意味で私には出来なかった事ですが、この若い後輩が人類の為に何か成し遂げてくれるのであれば喜んで手伝いたいと思いながら彼と別れたさくら祭り真っ最中の鶴舞公園でした。

2025年3月29日土曜日

サイコ斎藤

兵庫県知事に再選した斎藤兵庫県知事。何時までもニュースに登場し続けます。

このオッサン、批判は受け止めても責任は取らないという時間切れ・人の噂も75日作戦に出ています。東大に入っても、下から1/3とサイコというのが重なると目も当てられないようなトップと云うのが誕生するという見本のようなオジサン。

この前襲われたN党の立花に応援され、それに突き動かされた陰謀論者の皆さまに担がれ、それに同調した恥ずかしい兵庫県民の投票者達に再度担ぎ上げられたオジサンが県庁の中で異様な輝きを放っています。

県庁内部が腐敗している事態を覆すために送り込まれた県民の希望の星、ホワイト・ナイトのような感じなんでしょうね。見る人が見れば。w

しかし、パワハラの後の行動や発言を見る限りではまさに「巧言令色鮮し仁」を地で行くような男ってこんな輩なんだなって思わず感心してしまいます。サイコに有りがちな巧みな言葉使いと全く存在しているように見えない共感力。人をコントロールする事に最大の喜びを感じる、最も人の上に立ってはいけないタイプの人間。これこそは学力試験では出て来ないサイコの特徴の一つ。

更に最近は兵庫県警とバトルを繰り返す、これまた斎藤の応援団という高見千咲という姫路市議が表に出て目立ってきています。市議一期目ということで、そのヤバさから恐らく二期目は無いと思える人なんですが、こっちの人の発言や写真を見る限りでは多分サイコとは別の意味で恐らく本物の人である可能性があるので、コメントはしない事に致します。

それにしても、兵庫県というのは県も市のレベルでも議会にいろいろな意味で選挙民も被選挙民もヤバい奴が多すぎんかという話。まあ、河村名古屋市長というアレな人を選び続けた名古屋市に住んでいる選挙民たるお前が何を言う?という事で、自分の意志が選挙結果に反映しないという意味では同じように歯軋りしている人達が兵庫県にも沢山居ると推察いたしますが!

元県民局長の処分を撤回して謝罪をするという最も大切な行為が実行されない限り、私はいかなる意味でもこのサイコパスの発言を一言も認める事はないでしょうね。


2025年3月28日金曜日

樹木希林はやっぱり怪優

たまたまですが、当直中にアマゾン・プライムのsuggestで出てきた映画「あん」を観ました。

樹木希林の出る映画、宮本信子の出て来る映画に決して外れが無いというのが、私にとっての一つの確信になっているのですが、今回の映画もやはりソレでした。

今回はネタバレとなりますが、物語の筋は過去に「訳あって」どら焼き屋で雇われている男(永瀬正敏)の冴えないどら焼き売りから始まります。そこは学校帰りの女子学生や帰りがけのちょっとしたおやつ程度の買い物客が寄る程度。作っている本人もそれほど美味しくないという事は百も承知なんですが、流れていく日々の中で取り敢えず生業として仕事をしています。

そこにやって来たのが樹木希林演ずる通りがかりのお婆さん。お婆さん、実はここで仕事をする事、特に餡を作るという部分に興味津々なんですが、ある事情からバイトの応募は何故か控えめ。時給600円だからといって断る雇われ店主の男に食い下がり、300円でも200円でもと言い寄る老婆だったのですが、それでも断っていました。

しかし、ある時そのろうっばが作って来たタッパーウェアの餡を食べて態度一変。男の側から頭を下げて働いてもらう事に。その結果次第に客が店の前に列を成すようになり、やがては開店直後にもう並んでいるような状況に。

ところが、このお婆さんには手の変形、障害がありました。そのことを調べたある人物からお婆さんに関する「語られていなかった過去の事実」が判明したのでした。それはお婆さんがハンセン病(癩病)患者であったという事実。

そこにハンセン病に対する迷信塗れの、時代に全くそぐわない考えに憑りつかれた店のオーナーの馬鹿嫁が絡みついて来るという話。

それが周囲に漏れた途端、客はぱったりと店に来なくなりそれが己の存在によると理解したお婆さんは静かに身を引き、この雇われ店長である男に手紙を認めるのですが…。

私はこの映画を観ていて本当に涙が出て来ました。実際に日本でも国家権力の手によって犯罪が行われ、人として扱われず、日本の各地でその幼少期から死ぬまでその隔離され逃れる事のない施設で家族・親族からも忘れられたように一生を過ごしてきた無数の人々の存在を知っていればこそ、画面を観ていて義憤で血がたぎる思いでした。

今の日本では数年に1人ハンセン病患者が見いだされるか否かという程にまでコントロールされる程度にまで減少しています。しかも、ハンセン病というのは成人同士ではほぼうつらない疾病であり、完全に治療可能な各種の抗生物質が揃っている感染症。

医師会も犯罪を犯した主犯の一人で、声高に国家を責めることは出来ないのです。決してあってはならない感染による人の差別。今も人の心の中に残る疾病、障害への根強い差別をこういう形で改めて観る事は大切な事。

人には教育が必要。正しい教育の先に人と動物を分ける成長があるのだと思います。

是非、子供から大人まで皆さんに観て頂きたい映画だと思います。


2025年3月27日木曜日

嫁さんの誕生祝い

今日は久しぶりのイベントでした。

嫁さんの5X歳の誕生日を祝うために栄まで出ていきました。我々は通常、栄にまで出て飲み食いをするという事は有りません。基本的には藤が丘界隈で飲食するか精々人に御呼ばれで出ていくかという程度。

今回の「遠征」は美味しい食事を食べることが何によりも好きな嫁さん自身の選択でした。お店の名前は鉄板焼「じろう」というもので、ネットで調べたら評判がいいという事と、一回目の前でバシャーっと火を上げて肉を焼くお店で食べてみたいとのことでしたので、まさにぴったりと思えました。

少し雨が降りそうな気配であると感じつつ、二人で地下鉄に乗って栄で降車。少し予約の時間には早かったので、新しく出来た中日ビルに初めて入ってみて少し時間を潰すことにしました。

外から見えた中日ビルの二階にはmont bellのお店が見えていたので、どの程度のお店の規模か知りたかったのと、その品揃えで何か良さげなものがないかを見てみるつもりでした。そのままいろいろと見ていたのですが、結局ウィンドウ・ショッピングで終わりでした。
行く途中に見えたタワーです。きれいな色使いでした。
7時前20分で少し早かったのですが、小振りな店の中は「美味しさ感」が溢れていて、食べる前から期待大。メニューが置いてあったので、まずは眺めてみると以下のような感じ。
        • 季節溢れる旬菜の盛り合わせ 
        • 本日の一品 
        • 旬菜のポタージュ 
        • 旬のシーフードの鉄板焼 
        • 厚切り牛タンの鉄板焼 
        • 旬菜のサラダ 
        • 旬の焼き野菜 
        • 黒毛和牛A4等級ヒレステーキ 
        • 青実山椒のガーリックライス 
        • 食後のデザートプレート
最初はお互いビールから始めたのですが、最初のプレートからやたらと美味しくて、お金を使う価値のある料理だなと判明し、私としてはいきなり嬉しくなりました。
こんな普通の何気ない皿がやたらと美味しい!
嫁さんが見たかった景色。w
最後のデザートがまた良し!
上のメニューが次々と出てきたのですが、美味しい日本酒と美味しい料理の味が重なって心の底から楽しい時間が過ごせました。いや、食べログなんかもたまには当たるんですね~。w

しかし、20の頃から知っている嫁さんですが、こんな歳になるまで一緒にいるとは!健康第一でこれからも頑張って私より遥かに長生きしてもらいたいものです。

さて、私はしこたま飲んで酔っ払った状態で嫁さんと覚王山のいつものお店へ向かって締めの一杯を食べましたが、その後のことはさっぱり覚えていません。確かミスドを買ってそのまま千鳥足で帰っていったような?

とにかく美味しいお店でした。娘達にも食べさせたいなと思いました。

2025年3月26日水曜日

拍手が欲しいだけの子供のようなオジサン

トランプの関税障壁のおかげで世界中が大混乱に陥っています。

U-Pennにインチキで入ってインチキで出てきた金持ちのバカボンは現代の経済政策の基本原則さえ守れず、自国さえ茹でガエルにしようという立派なお方。

アメリカの大学受験をした事がある方なら誰でもすぐに理解する事実ですが、アメリカの大学ではレガシー入学と金で入学を買うという2つの「日本では考え難い」方法が根強く残っているという事に驚くことでしょう。

大学にとって見れば、数億円の寄付をしてくれるような大富豪の子供を適当に転がせておけば、いろいろなビルが建ち、才能は有るけど貧乏な家庭の子達の奨学資金が積み上がり、大学が応援したい研究に金が注ぎ込まれ、病院まで寄付される。見方を変えれば、そこには完全にドライな資本主義の原理が働いている訳です。

ただ、実はそこから先に大問題が出てくるわけです。皆様のご推測通りなんですが、実力は無いけどXX大学卒として箔を付け、親父や母親のサポートを受けてその企業で最初から社長候補として卒業していったり、政治家の家系ではその後継ぎになるという「長期的な社会の負の遺産」が作り出される訳です。

するとそういう連中が社会に出て金の力でポジションをゲットして球が転がり続ければその結果が「アレな大統領誕生」というような事態を生み出す事となる訳です。

結局、今のアメリカは更なる物価高にシフトし、景気は確実に傾く方向に。種々の原材料費もまさにこれから上昇を始める訳で、単なる貿易上の痛み分けで無く自分にも深いナイフを突き刺した訳です。

数々の歴史的事実が「効果なし」と判定している19世紀的な経済手法で吠えるディール男。ポピュリストの力の根源となるpopularityがどこまで通じるのかじっくり眺めていきたいところ
です。前回の政権担当者たちと違い、周りを埋めているのはオッサンの幇間ばかり。ブレーキがかからない分、恐ろしい結末が待っているような気がします。

拍手が欲しくて愚策を連発するサイコ・オジサン。頑張れ。w

2025年3月25日火曜日

女性に何を求めるか

この対の文言というのは女性が男性に何を求めるか?という事になるのでしょうか。

実は今日、ある事がきっかけでネットで東電OL殺人事件の事を調べていたら、ある方がこの事件に関連して記述していた文章が目に入ったのでした。その方の文章の中に、自分は学生時代に勉強と運動が出来たのに男子達から妬み、やっかみも混ざって「でもブスじゃん」という一言で全てが否定されたという話が記述してありました。

この話を読んで浮かんだ言葉は「若造」というもの。w 学生という立場の時代には真に愚かで若気の至りというまさにバカ真っ盛りの年代。実際には人生経験など本当にまだまだ「空」で人の評価などをするには何もかも足りない。真の意味での失敗の経験も成功の経験もほぼ無し。これはまあ無理からぬところですが、更に幼さをいや増す子供らしさというのは本当は相手の事が好きでもその逆をやってしまうところ。これは私自身にも覚えがあります。^^

しかし、いろいろな人を見ていろいろな女性を見ていくと、顔や全体の見栄えで選んで付き合ってみて後悔をする事が繰り返されると「より深く失望」するパターンという経験をする事に。勿論、美しく賢いなんて言うパターンもあるんでしょうが、経験を積み重ねる中で私が見つけた女性の魅力は何と言っても一緒に居て楽しい、話をして楽しいという人。

勿論、その楽しさの背後には更に重層的にその女性の育ちや行動等というバックグラウンドがあるのでしょうが、パートナーとして一緒に長い時間を過ごす相手というのは姿形だけではとても無理というシンプルな事実に結構早い段階で気付くものです。(少なくとも私の場合は)

私にとって、結局相手に求めるのは一緒に居て楽しいかどうかという一点だという事に今の歳になって「結論」が出ました。単純と言えば単純なんでしょうが、これ以上の理由はありますかね?

反対に女性から見て男性にどのような魅力何を求めるのか等というのはまさに男性から見た女性の場合と同様に、まさに多種多様で一つとして同じものは無いのでしょうが、年齢や男性との付き合いの経験差によって種々変っていくのでしょう。私は女性では無いので、あくまで推測ですが。

現実的にはカジュアルな付き合いなのかライフ・パートナーなのか等によって相手に何を求めるのかはこれまた違うのでしょうが、これは超イケメンなら相手がどんなキャラなのかはあんまり関係ないのかな?w

トロフィーとして見せびらかすためにパートナーを選ぶのであればトランプの様にパートナーを選べば良いのでしょうが、果たしてその双方にとってそれぞれ幸せそうな顔をしていましたっけ?手を繋ごうとした相手に手を振り払われるようなパートナーを持って果たして幸せといえるでしょうか。

顔も姿も時間の経過とともに老いて崩れていきますが、キャラは~。^^
何を以て相手を選ぶか人生の大事な選択ですよね。

2025年3月24日月曜日

良かった良かった!

本当に一年ぶりの再会でした。

実は私と一つ違いの看護師さんで、何時も気軽に話していた看護師さんが居たのですが、ある希少癌でこの一年間「生死の狭間」を彷徨っていたと聞いていました。聞いた時点で余りの驚きに言葉を失ってしまったのですが、その後様々な診断と治療を経て病と戦っているという話を「間接的」には聞いていたのですが、眼の前に突然現れて驚かされました。

以前はどちらかというとふっくら系の豪快なお姐さんだったのですが、一時期は全く食べる気が起こらず何と15キロも減量してしまったとの事。しかし、ステロイドによる治療が入りだしてから、次第にそれをテーパリングという次第に使用量を減らす方法を導入して落ち着いた状態で安定的に推移しているとの事。

私の外来のほぼ終了したところで入ってきたのですが、その顔は以前の面影が戻っており、少しだけ小さくなって寧ろスリムにかっこよくなった感じ。何と言っても素晴らしい笑顔が戻って来ていてそれが私にとっては何より嬉しい出来事でした。

背筋をシャンと伸ばして内科外来の丸椅子に座っている様子はとても1年間苦しんで治療に邁進した担癌患者には見えませんでした!

ほゞ外来は終了していたので、10分ほど外来で二人で会話。この1年間に己の身に起きた由無し事を徒然に話し合い「へ~」「ホントに?」「そうだったんか!」等という話が沢山飛び出してきました。

何と言っても年齢が1歳しか違わない我ら二人。同じような年齢になると同じようなバックグラウンドを共有しており、ツマラナイ話、芸能、文化、知っている人等もかなり共通のバックグラウンドに基づいて話が出来ます。

今後も安定的に症状が推移してくれれば、何時の日かまた気の合う数人で食事会でも開いて快気祝いとしたいと思います。^^

2025年3月23日日曜日

最近変わってきた終末期の処置

命が終わりを迎える時どのような処置をするのか、そしてそこに至る迄の道のりでどのような方法論を選択するのか、その選択が次第に私が日本に帰って来たばかりの頃である10年前とは変わってきたと感じています。

以前はやはり「先生にお任せします」というパターンが本当に多かったのですが、厚労省のsuggestするような「終末期の治療形態に関する同意書」の類の書類作成を話し合う行為の確実な施行が当然になってきました。

患者さん御自身や患者さんの家族との間で「こうなったらどうする」「もしこうなったらどうする」という様な選択肢をかなり細かくディスカッションして決定していくのが普通になっている状況は以前からあまり変わっていないのですが、家族さんも患者さんも書面に書いてある処置や行為に関して事前の説明が無くとも、かなりの程度理解している人が増えてきているのです。

勿論、私の方でも疾病や病状の変化に合わせた処置上の種々のバリエーションに関しても被せて説明を行って理解を深めて頂くのですが、実際に片親や御兄弟で以前病人として病院に入院し、終末期に種々の延命処置を施したことで却ってその親族さん達を苦しませてしまった経験を持つ方々が増えた事、そしてその経験がネット経由で「まさに今その選択をする必要がある方々」がそれを学習してから選択をされる、という時代が来ているのです。

無論、まだまだそうでない方々も一部おられますが、実際の所は押し並べて…という状況で、最後には心臓マッサージや気管挿管を望まれない方々が増えてきました。しかもかなりの確率で。

時代の流れというものなのでようが、60代で亡くなる事も全く普通だった50年前とは違い、体自体が更にプラス20年ほど長く生きている事で、脳の方は認知症状の低下という現象の発現で心身のバランスの崩れた状態になる人が増えているのは自然の趨勢。

そういった中での選択肢の変化なのだと私は考えています。それが良いのか悪いのかも含めてそれが時代というものなのでしょう。

2025年3月22日土曜日

嫁さんと映画を観に行ったが…

今日もくしゃみと鼻水と目の痒みに悩まされながらの一日でしたがそこを押して嫁さんと「超」久しぶりに映画を観に行きました。

前回のゴジラ予約とそのトラブルに関連して長久手のイオンシネマには行かずに、わざわざ遠い大高のイオンシネマにまで行ってその映画を観ようと言っていたのですが、嫁さんと話しをしているうちに「やっぱり近いところに行こう」という方向で説得されてしまい、アノ事件が起きた長久手の方に行くことになりました。orz

説得に負けてしまった私は「もし、アノ糞マネージャーが居たら俺は暴れるぞ!」と言ったら、嫁さんには「もう居ないよ、それに居ても出て来ないよ」等と何の根拠も無い推測で為された話で丸め込まれてしまいました。

観に行った映画は鶴瓶と原田知世の出てくる「35年目のラブレター」というタイトルの映画です。簡単に説明すると、貧しい生い立ちと種々の不幸が重なって、小学校を低学年までしか通うことが出来ず、文字の読み書きがほぼ出来ないままに成人になってしまった人物の役を鶴瓶が、そしてその彼と縁あって結婚した女性の役を原田知世が演じていました。

嫁さんは予告編をちらっと見た印象から、この物語が涙を誘うものであるという仮定の下でハンカチを事前に準備。私に二枚のうち一枚を事前に手渡してきました。

実は嫁さんは私と結婚する直前にBack to the Future IIIを映画館に観に行ったのですが、一番前の列で大口を開けて殆ど最初から最後までスヤスヤ寝ていたという黒歴史を持っております。w

今回はそのような事もなく粛々と進む物語を二人で見つめ続けました。実は二人とも明確に泣いてしまっていたのですが、私はハンカチも使わずひたすら画面に見入っていました。話の筋自体は比較的シンプルなのですが、実際の話に基づいたものであるだけにその話の中身は深刻。ハンディを負わされた人生の出発とその想像を超えた苦悩と劣等感、かつ、そのハンディを克服しようとする努力の大変さは見ていて涙を誘わずには居られませんでした。

この映画の主人公が夜間中学校で勉強を始めた頃の非識字者数は約120万人とか出てきましたが、やはり戦争の影響と貧しさの絡み合ったものが大きな理由。現代の日本ではJICAによると、99.8%なのだそうです。この約1%のブーストは凄い。

想像できますか?自分の周りに溢れている文字情報が読み取れず、文字が読めないために、本来の知的能力とは関係なく仕事に就けない、人に馬鹿にされる、命の危険に晒される等という状況。

私にはその状態を人生のハンディの中では最大級のハンディの一つだと考えます。人は文字情報を読み書きすることで、次の自分を磨き築き上げるもの。その過酷さは私には想像もつきません。

それでもこの主人公は最後には己の殻を破り、淡々と努力を重ね亡くなった奥さんにレブレターを書き上げましたが、実はその亡くなった奥さんからも…というのがネタバラシになってしまうのですが。

どんなレベルであろうと、何歳になっても努力する人を決して嗤う人間にだけはなってはいけないと再び強く焼き付けさせられた映画でした。

嫁さんも今回は寝ませんでしたね!

2025年3月21日金曜日

縮小崩壊し続ける日本の自治体

いよいよ財政運営状況のヤバい自治体が「正式に」悲鳴を上げ始めています。

ずっと前にその放漫財政から財政再建団体に転落したメロンと炭鉱で有名だった夕張市の例があるものの、今度は北見市がその次に手を挙げそうな勢いです。

このニュースをYouTube経由のニュースで視て以来、そこに書き込んである種々のコメントを見た上で、実際にその背景にある事実を更に現実の数字で見ていくと、自治体の合併その他の問題だけでなく、実際の問題はこれから淡々と人口が減少し老齢化も進んで行く各地の地方自治体の代表例にしか見えません。

北見だけの話では全くありません。正直な所、歳入なんて全く増える見込みがない。ゴミ袋なんぞの値段を上げたところで焼け石に水どころか焼け石に霧ですよね。結局、死んでも行わなければならないのはコストカット。そして次がコストカット。未来の展望を開くような箱モノ行政などというのは既に今の日本では余程の税収見込みがない限りは絶対のレベルで行ってはいけない行政の仕事です。

市民達にパンを配り、サーカスを見せてくれるような市長を選び続けるような状況では全く事態は改善しない訳で、住民に苦難を強いる事を頭を下げて説明納得させることが出来る人物でなければ市の運営は早晩行き詰まる事でしょう。

前かあ謂われている通り、基本的には日本の多くの自治体はコンパクト・シティ化しなければ行政サービスは受ける事が難しくなっていくのは見えている訳で、如何に電子化が進んで行って手続きや書類発行などが迅速化されても、満足できるレベルの物理的サービスを受容する為にはある一定範囲内に住んでおかなければ、上下水道、電気、都市ガス、公教育、ごみ収集、郵便物の集配なども特別加算なしには受けられなくなると思います。

ポツンと一軒家に住んでも良いけれど、そこの家の光熱費は異様に高いよ!という世界。種々の計算式をもとにそれらのサービス負担量が産出される事になるのでしょうが、結局は無い袖は振れない時代が既にすぐそこまで来ている事を我々自身が受忍するしかないという事実を何時になったら認めるのでしょうか。

巨大な市庁舎や体育館、球場、ホール等多くに自治体が維持費に悲鳴を上げていても、それを作った連中はとっくの昔に行政職を去って居たり年金を受けていたり墓の中だったり…。

もっと足もとをしっかりと見つめて贅沢を言えない時代の到来に身構えろと言いたいのですが、聞く耳はお持ちにならないのでしょうね。実際に荒波に吞まれるまでは!

2025年3月20日木曜日

トランプというエコー・チェンバー

人工的に残響を創り出す部屋の事を我々は残響室などと呼びますが、英語ではecho chamberと言います。

ネット社会が出現して以来の最も顕著な変化はこのecho chamberの存在の明確化と多数化だったのではないかと思っています。ネット出現前までは判り易いエコーチャンバーと言えば各種の新聞や団体、そして政党だったと思います。ところが、ネット登場以降は物理的な距離や手段は一切消え去り、同じ思想傾向や性向を持った人達が「濃密に集う場所」が提供されるようになった事で、その「棲み処」には毛色の違う人々が入って来ると袋叩きに会う羽目に。

知的なレベルや思想背景が比較的均質な人々が、自分と同じような意見を出してくる人々に対して「いいね」や「リコメンド」ボタンを配してその集団内で更に賛同を集める仕組みですから、そこに集まってくるのはこれまた同質の人々。

こんな集会所に一円もかけずに同好の士が群れることが出来る訳ですから、その中での会話は大盛り上がり。同じ方向に向いたベクトルはそのパワーをいや増すばかりで、他の意見が到達しない事に…。

こんなつまらない事を改めて考えたのはトランプの再度の出現以来です。この頭の逝っちゃってるオッサンを創り出すために生み出されたecho chamberの名前はtruth social。まさに皮肉に満ち満ちたネーミングそのもので、ソ連時代のPRAVDA(ロシア語で真実)やイズベスチャ(ロシア語でニュース)のような感じで、当時のアネクドートで嗤われたように「ソ連の二大新聞、プラウダとイズベスチヤの違いは何か?―プラウダにイズベスチヤはなく、イズベスチヤにプラウダはない」を21世紀に再現する事態が出現しています。

USAIDの破壊、教育省の廃止命令、DOGEによる公務員達の解職等もう滅茶苦茶。確かに連邦政府の仕事は税金で動かされており、非効率な点がある事は中にいる人間でさえ百も承知。それでも、それを改善していくのは慎重な判断と考察と期間が必要な訳であって、鉈で竹ひごを割る様な事をやっていては正確な仕事は全くできません。

また、ベネズエラ出身のギャング共の強制送還にしても彼らがアメリカに害を為す極め付きの屑だとは判っていても、法治国家においては超法規的な手段は可能な限り使用すべきではなく、憲法を超えた行為はいかな大統領であろうと「犯してはならない原則」として許されない訳です。

この気の狂ったオッサンが何時も極太の安サインペンで大統領令を乱発する様はまさに「基地外に刃物」そのもの。気の狂った裸の王様が、トランプ・ワールドというエコー・チェンバーの中で他人の意見を顧みず暴走を続ける様は、アメリカって云うのは本当にどんな基地外でも、金さえあれば大統領にしてしまうシステムを持った怖い国なんだなと思わせるに十分な恐怖と絶望を振りまいてくれます。

今回の強制送還への批判に対する反論で「私は有権者が望んだことをやっているだけだ」とTruth Socialに書き込んでいますが、正にこれこそ糞チェンバーの真骨頂。自らが自らの限定的な支援者による熱狂の渦の中で、ローマの皇帝の様に振舞う様は「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言ったと謂われるビスマルクの言葉を再度想起させます。

もしこのオッサンがこれからもう暫く生きるとしたら、その残りの存命中、遠くない未来に様々な司法判断に弾劾され続ける様な事になるのだろうとボンヤリ思ってしまうのでした。

私が、この10年ほどは2chやその派生上の様々な枝葉のまとめサイトなどに全くアクセスしなくなったのは、こういったエコー・チェンバーの意見の中に揺蕩っていると、タダでさえ狭い自分の視界に更に偏向がかかるという危惧からでしたが、ネットの上で作り出される政治的仮想空間の現実への適応は共産主義や社会主義と一緒でそもそも機能しませんね。

使い方を誤った劇薬は恐らくその世界自体を崩壊させていく事になるのでしょう。

2025年3月19日水曜日

地下鉄サリン事件から30年

30年前の3月20日に地下鉄サリン事件が起きました。

カルト宗教集団オウム真理教の松本智津夫の指揮の下、最終戦争だの何だのという頭のおかしいクズ共が、何の罪も無い通勤通学途上の市井の人々にサリンをぶち撒けて6000人!以上の人々に障害を負わせ、13人の死者を出したという世界に巨大な衝撃を与えた凶悪な無差別テロ事件でした。

教祖であったブタは当然死刑として、そこに関わった幹部連中も長い審理の後多くが死刑。結局10人が死刑となるというこの関与側の死刑の人数も異様なほどに膨れ上がった事件となりました。

松本サリン事件、坂本弁護士一家殺害事件と併せてオウムの起こした三大事件と言われていますが、この事件の後も「信教の自由」の名の下にカルト教団は解散させられず、あの上祐が実質的な指導者として「ひかりの輪」として存続。しかも、今でも若い世代を吸い込み続けているとの事。

終末思想を教義に持つ連中というのは本当に厄介で、世界のあちこちでこの手の連中が起こした集団自殺や殺人事件の記録があります。人民寺院なんて云うのはその最たるものでしょうが、これは1000人弱の死者。ロクでもありません。

やはり、今後もこの手のカルトの連中はきちんと公安の監視下に置かれているのが肝要だと思います。日本では最大のカルトと言えば実際はあの公明党を支配下に置くあのカルト宗教団体ですが、こいつらはこいつらで政権運営のキャスティング・ボートを握るというようなヤバい状況ですよね。

せめてもの救いはこのカルト教団の二世、三世の宗教離れが進んでいるという噂。少子高齢化とこの親離れが重なっていろいろな教団が壊滅的な信者数の減少を認めざるを得ない状況になっていると聞き及びますが、このまま下降曲線を維持してしっかりと弱体化と消滅への道を歩んでほしいものだと思います。

宗教ある限り亡くならない終末思想。何れにせよ何時の日にかは消えてなくなるであろう人類終焉をわざわざ早める必要など何処にもありません。

2025年3月18日火曜日

博打打ちの健康法

仕事終わりに今池の亀ちゃんに皮膚科の先生と行きました。

が、その前にまずは新しくできた同じ今池のタコス屋に入りました。名前はPKPK Tacosという名前。東京で仕事をしていた東京出身の方が店長として仕事をされているんですが、メニューには20種類弱の種々のラップに包まれる中身が目の前の10種類ほどのトッピングとともに出てきます。

美味しい!と思える品々でしたが、正直一つ一つのラップが小さすぎて腹が満たされないというのが欠点。あと20%くらい大きければ良かったんでしょうが、8センチ程度のサイズのラップではやはり私には小さすぎました。もう一声、10センチ程度のサイズが有れば先ずは満足だったんでしょうが。御洒落サイズでは食いしん坊のオッサンには辛かったです。

そこを出て、今度は亀ちゃんに突撃。

揺り戻しの強い寒空の下、風に吹かれながら何時もの亀ちゃんの引き戸を引くと、期待通りのお爺さんがハンチングを被ってビールの瓶を傾けておりました。期待通り、直ぐに話しかけられてお店の姐さんとの掛け合いになりましたが話の中心はおっちゃんの博打の話。w

話の中心は「博打なんかやっちゃいかん!勝てやせん!!」と云うのを手を変え品を変えいろいろな実話で話しかけてくるのですが、そこにオジサンの日常の行動を知る店の姐さんが茶々を入れるという状況。「この人はね!朝7時半に起きて、まず場外馬券場に行ってコヒー飲んで、それが終わると競輪の勝負に行って、それが無い時はボート・レースに行くんよ」と言って、毎日の規則正しい博打生活がオジサンの健康法だとの話でした。

この方は若い頃から視覚障害があるという事で、名古屋市内の移動は公共交通機関の届くところならフリー。

ところが店の姐さんの話では勝った話を聞いたことがないとの「博打あるある」のトホホホ話でしたが、実際には万馬券を当てた事もあるし、万一のお金として200万は絶対に使わずに取り分けてあるとのことで、なかなか堅実。博打健康法は正解なのかもしれません。w

最後の方は「あんた博打はやらんのかね?今度競輪行かんか?」とのお誘いを受けたのですが「まだ仕事が結構忙しいので~」と茶を濁させていただきました。

そこへ別のオジサンO島さんという方が登場して「畜生、今日も負けた~」とバクチの負けの話。ハンチング帽のオジサンとの漫才のような博打の話の掛け合いに我々二人は大いに笑わせて頂いた後で、今度は平成の初めくらいまでは普通にあったというヤクザの仕切る馬券売り場、いわゆるノミ屋の「微細を穿った実に詳しいお話」が展開され、我々若造はその話を実に興味深く傾聴させて頂いたのでした。まあ、教科書には絶対に載っていない話ばかりでしたが。

そういう裏社会と公営のシステムが背中合わせで自然に存在していた「緩い時代」のお話は、我々とオジサンの間の距離を更にスッと縮めてくれたような気がしました。

 九時過ぎにハンチングのオジサンがスッと立ち上がり「こんなに遅くまで飲んだのは久しぶりだ、じゃあ俺帰るわ」と言った時に横に居たO島さんが「良いな、家に女が待っている奴はヨ!」と茶化していましたが、オジサンはと云うと後ろを振り返らずに右手を挙げて格好良く出ていったのが印象的でした。

この店には令和のコンプライアンスはゼロ。野暮とは縁遠い大人だけが酒を飲める「やがては消えていく」最後の昭和が残っている場所なのでしょう。                                                                                              

2025年3月17日月曜日

いしだあゆみの訃報・・・

お昼に「いしだあゆみ」がお亡くなりになった事が様々なメディアから号外として流れました。

いしだあゆみという名前は、我々昭和のアラ還にとっては恐らく人生で初めて登場した小さな自分でも歌える歌を歌う芸能人だったのではないでしょうか。他に思い出せる芸能人と言えば、梓みちよの「今日は赤ちゃん」ですが、これは歌えても歌手の名前は当時知りませんでしたし、相良直美の「世界は二人のために」は顔と名前も良く知っていましたが、フルには歌えませんでした。あとは「喝采」を歌ったちあきなおみさんでしょうが、歌詞の意味が難し過ぎて小さな子供には理解は無理でした。

結局、歌詞の内容が平明で子供でも歌える「ブルーライト・ヨコハマ」が大好きで、幼稚園の行き帰りには鼻歌としてよく歌っていました。特に冒頭部分ばっかりでしたが。^^

街の灯りが とてもきれいね ヨコハマ ブルー・ライト・ヨコハマ あなたと二人 幸せよ 
いつものように 愛のことばを ヨコハマ ブルー・ライト・ヨコハマ 私にください あなたから 
歩いても 歩いても 小舟のように わたしはゆれて ゆれて あなたの腕の中
足音だけが ついて来るのよ ヨコハマ ブルー・ライト・ヨコハマ やさしいくちづけ もういちど 
歩いても 歩いても 小舟のように わたしはゆれて ゆれて あなたの腕の中 
あなたの好きな タバコの香り ヨコハマ ブルー・ライト・ヨコハマ 二人の世界 いつまでも

本当に奇麗な人だな~って子供心に思ったチビ助の私ですが、時間が経つにつれてこの奇麗なお姉さんがどんどんどんどん痩せていくのを目の当たりにした私の成長期でした。そして私が大人になって暫くしてから見た久しぶりの彼女は、どう考えても痩せすぎでは?という程に痩せていました。

何があったんだろうなという事に関して知る必要もないし、比較的最後まで彼女がドラマなどに出ている姿を見続ける事をが出来たのは私にとって何よりだったと思っています。

どんな人でも最後は亡くなる。それでも、自分が小さかった頃に黄金の時代を迎え始めていたような人達が次々に鬼籍に入っていく報せを受けるというのは寂しいものです。アノ人、コノ人、そしてやがてはその人達を知っていた我々も。

それでも素晴らしい作品は間違いなく受け継がれていく事でしょう。

いしだあゆみさん、私の人生の中で絶対に忘れない人の一人である事に間違いありません。長い間の素晴らしい活動、お疲れさまでした。合掌。

2025年3月16日日曜日

時代遅れの愚か者

とんでもない患者がまた出ました。

というか、時代の中でもう生きていけない人達なんだなっていう人達が居るんだなと云うのを再確認した事件が起きました。

実は数年前にも認知症の患者さんが療養病棟でほぼ同じような事をしでかして、お見舞いに来ていたその娘さんにその話をしたところ、平謝りされたことがありました。その内容とは今回の事件とほぼ同一。

私の病院で勤務している看護師さんの中には中国からやって来てアッという間にキチンと正看護師の免許を取って仕事を始める女の子達がいます。(そもそも中国で看護師免許を持っている女の子でもありますが!)

そんな女の子達も、その若さ故でしょうか「あっ」と言う間に日本語を覚えて更に一年も経つと物凄く流ちょうな日本語をしゃべり始めます。勿論、文字などは私などの数百倍も上手くてそもそも比較にもなりません。しかし、どうしてもなかなか抜けないのはそのアクセント。日本人が喋る英語と同じで、文法的に正しくてもその時代の文化の中ではもう使わないような文章の使い方や、少し標準とは異なる日本語のアクセントを使います。

しかし、今回その様な日本語を話す女の子に対してある70絡みのオジサンが「お前は中国人だろう。俺は中国人とは喋らん。バカが!」等という暴言を吐いた挙句、自分の振り上げた怒りの拳自体に興奮して看護師さんに手を振り上げたのでした。

女の子は実は今日が日本で働く最後の日で、あとは四月に中国に帰るだけなのでした。よりによって、その最後の夜勤の日に暴力を振るわれた女の子に対して私は職場で働く上司として、そして日本人として心の底から謝ると共に、直ちにその患者の所に行って本人に事実を確認した後間違いない事が判明。患者に強く説諭し、直ちに退院を命じました。

未だにそういう視点で日本で真面目に働く若い子を汚い言葉で罵る輩が居るという事に深い哀しみを覚えました。

何というか、これではそのオジサンが憎む中国という国の人間以下の所業を犯しているという事に気づいていない愚かな矛盾。カスタマー・ハラスメントとかなんとか云う前に思った一言は「バカに付ける薬はない」というものでした。

昭和100年を迎えた今年。まだあの戦争から抜け出せないバカ者の残滓が日常に溶け込んでいる事を再確認したのでした。


2025年3月15日土曜日

近所の道の駅でも十分楽しい

嫁さんと連れ立って瀬戸の道の駅に行きました。

瀬戸と言えばあの藤井聡太君の地元。実は私の職場で働いている方にも瀬戸から来ている方は沢山いて、日常の中で藤井君に擦れ違う様な事もザラらしいんですが、日常に干渉しないように地元住民は比較的見て見ぬふり、というか極力声を掛けたりしないようにして「普通」を作ってあげているんだそうです。^^

実際の話、藤井先生レベルの人物にとっては何も起こらない、誰にも注目されないで市井の人として日々を過ごす事は日本区内ではほぼ不可能。海外にでも行かなければユルフワ生活は一切できません。そういう意味では地元の方々のそういう心配りは藤井先生にとっては何よりも大切なものなのでしょう。

職場の人の話では、藤井先生の出た小学校も知っているし、家も御両親の顔も知っているとの事。地元民の人的情報ネットワークは濃密そうです。w

さて、夫婦で向かった道の駅は「瀬戸しなの」ですが、以前もここに来てパンや蚊取り線香を入れる瀬戸物を買った事があります。この道の駅には手作りパンを作るデイリー・ヤマザキや地元でとれた新鮮な大量の野菜、そして地元のお土産という道の駅の定番。当然ですが、各種の陶磁器も置いてあります。

実は、今回の訪問ではある出会いがありました。それは道の駅の脇に出ていた何件かの手作りショップのうちの一つであったお婆ちゃんが手作りしているトートバッグのお店でした。値段は異常に安く、高い品質。色使いも品があってこれは是非手に入れたいと思ったのですが、サイズがもう一回り欲しかったので、別にオーダーさせていただきました。

凄いのはお婆ちゃんなのにインスタその他のメジャーなメディアを全部登録して使いこなしている事。スーパー婆ちゃんですな。やがて出来て来るであろう新しいトートが愉しみです!ベースの色基調を好きなオレンジにして、大きめのトートにして貰いました。7,000円で作って下さるとの事。前払いは拒否されたので、仕上がりの時払いですね。

さて、帰る前に黒あん焼きそばを食べ、日系ブラジル人の出しているチキン・ケバブをお土産に買ってもう一つグイ飲みを一つ買い足して家路についたのでした。

2025年3月14日金曜日

生中継「ライバー」の死

一体そのシーンと云うのはコピーされて拡散でもされたのでしょうか。

探す気も無いし、例えあったとしても見たくもないような襲撃シーンになっているでしょうから、敢えて見ようと思うのは警察関係者かサドっ気のある変態なのでしょうが。刺殺された最上さんという方は「ふわっち」というアプリでのCastをされていて被害を被ったようです。

将来の夢はYouTuberになる事とかいう、やばい子供達が増えて来るのも無理からぬことかもしれません。下らないおふざけをして、良かろうが悪かろうが、どんなに下らない事でも世の中で目立つことをして金が入れば良いと云うのがYouTube等の金稼ぎの基本。

勿論、規約上は倫理的な箍(たが)は嵌められていますし、金を貰う為の敷居もそんなに低くはないのは最近では良く知られたところ。しかも、視聴者数当たりの単位収益もGoogle側の都合でどうにも下げられることは可能ですし、安定的に生きていくという意味ではやたらと恐ろしいシステムです。しかし、ネット上の収益法をいろいろと見ると、他にもインスタでも投げ銭などというものもあるようで、まるで何とか一座の地方公演での「御捻り」と全く一緒のシステムも存在する事に逆にナルホドという感じ。時代や調達方法は変わっても、その人やグループの「推し」から金を掻き集めるという考え方自体は何も進歩が無いんだなと思うのでした。

私のようなオッサンがネットのニュースで見かけただけでも、迷惑系だの私人逮捕系だのという訳のわからん連中がハエの産み付けた蛆の如く糞壺の中で蠢いています。こういう連中でも生きていけるようなシステムがこのネット中継に移っていると云うのも有るんのかもしれませんが、この「顔」と「位置」を晒すという行為がどれほどリスクの伴う行為なのかと云うのをまざまざと見せつけたのが今回の事件の要点の一つだと思います。

事件の背後には借金返済云々と云うのもあるようですが、不特定多数の人間に個人情報をばら撒いてそのプライバシーと恥の切り売りで金を稼ぐという行為の恐ろしさは一種の無敵の人が出来る事なんじゃないかと思うんですけどね。

「稼いだモンの勝ち」なんていう言葉を吐いて悦に浸っている人がこれほどどの程度まで「文字通り」無事に生き残ることが出来るのか。小蠅のようなレベルから大物の皆さん迄、襲撃その他の犯罪に巻き込まれずその成功譚を喧伝できるように祈るばかりです。

と思っていたら、N党のあのポピュリストが鉈で襲われたとか。言いたい放題と言論封殺の両極端のバカの間で消しあいまで起きているようです。あな恐ろしや。

2025年3月13日木曜日

ネコちゃん元気になって来た!

前回インスリンの投与量過剰でシック・デイ状態になってしまった我が家の猫。

血糖が高い為に何度もイヌ・ネコ病院に行っては血糖測定をしてインスリンのボリュームを調整していたんですが、通常打っていた0.5Uが最終的に3Uになった途端にシック状態である低血糖に。瞳孔が開き気味になって、動きも悪く、食事を摂らなくなってしまいました。

娘と嫁さんが獣医さんの所に飛んで行って診察を受けると見事な低血糖になってしまっていたのでした。結局、これでは糖尿を治療するどころか死に至らせてしまうという事で急遽インスリン注射は一旦中止に。

結局、それから血糖値が暫く戻り、かつ食事の量が戻る迄には数日かかる有様。やっぱり低血糖は恐ろしいです。

結局、猫の毛を刈ってCGM(Continuous Glucose Monitoring)システムを獣医の先生とセメダインを使う事で体に張り付けて血糖の常時測定を開始。剥がれないように猫に服を着せていたのですが、大変嫌がりましたね。当然ですが。w

しかし、このおかげで一々獣医さんの所に行く事も無く、連続的に血糖測定をしてはグラフに描出されますので、それを先生に電話で報告するだけで相談できます。結局、インスリン1UではほぼずっとHIであった為、0.5Uずつ増量して最終的に2Uにする事で体重も減らず(=食事が摂れている)、低血糖にもならない状況が判明したという事で行く事になりました。

と思たったら、いきなりCGMが猫の皮膚から剝がれ強引に全てが終了と相成りました。orz

実はネコ専用に開発されたインスリンもあるのですが、これを使って検討コントロールしていて、犬猫がポロポロ死んでしまっているんですとそこの先生がお話してくれました。人用インスリンで、こういうある程度の「safety margin」を取っておいてフォローが一番という気がしました。

若い時とは異なり、緩い感じで血糖コントロール。人間の場合も高齢者では基本です。うちの猫ちゃんもこれで天寿を全うできそうな気がしてきました。


2025年3月12日水曜日

花粉でいろいろやられてる

今日仕事を始めた時、ナースステーションに座っていた「花粉に対する敏感さ病院で一番」みたいな花粉センサーのような看護師さんが涙を流して参ってました。

雨がちょこっと降ってはその翌日に暖かくなるという恐らくスギ花粉なんかの飛散には最高の環境が揃うという状況がこの二週間で二回ほど続いて発生していましたので、こういう状況が登場するというのはかなり明確に見えていました。

涙ポロポロ、鼻はスルスル、しつこくクシャミまで出てる始末。更に本人に言わせると体が重くて仕事どころじゃ無いとの事。確実にアレルギーだろうなという感じでした。こういう状態で一日仕事をするのは本人にとっては「つらい」どころでは無い筈ですが、俯きながら目にティッシュを押し当てて仕事を始めていました。

外来でも内服の抗アレルギー薬は勿論、点鼻薬、点眼薬は飛ぶように出ていきます。それぞれに症状の種類や程度は違えどもアレルギーである事には変わりありません。

コロナやインフルエンザのシーズンが一段落したと思ったら今度はこれです。(少なくともまたコロナは直ぐに戻って来るでしょうが!)何だか一年中こういう”症候群”に薬を使っている感じ。薬が無くならない事をただ祈るばかりです。

抗アレルギー薬としての薬にはその押さえ込むチャンネルの種類や血液脳関門の通過の程度の差による眠気の誘発具合、持続の程度によって何種類もの薬の使い分けをしますが、最近経口剤で良く出しているのはルパフィンとビラノアでしょうか。ルパフィンは眠気や口渇感の出現が強いのですが、効果という意味では強いと思います。

デザレックスなどは昔は良く使っていたのですが、眩暈のような症状を訴えるお年寄りが居たため最近は出していません。ビラノアは眠気が出にくいので運転する人にも出しやすい点が良いかなという感じ。昔からあるオロパタジンは私なんかはもうちょっとでも飲むとズズズズと眠気の沼に引き込まれるような古いタイプの抗アレルギー剤で、精神科の先生にはこれを眠剤として使う人も居るほどですから、今の時代、とても日常的な運転者に出せる様なシロモノではありません。

何れにしても杉・ヒノキのシーズンが終われば今度はイネ花粉。日本の一年は四季折々といいますが、アレルゲンも四季折々。手を変え品を変え人間を襲い続けます。

文章書いていた私も何だか目が痒くなってまいりました。w

2025年3月11日火曜日

またやって来たあの日

あの日の一撃に由来する大震災で東北では18,000人以上の方々が亡くなりました。

私はアメリカに居ましたが、日本から配信、実況として送られてくる信じられない動画の数々にただただ目頭を熱くしていました。とても現実に起きている出来事とは思えないようなシーン。眼の前にいる人々が黒い液体の塊に襲い掛かられているシーン。画像の中で田んぼの中を恐ろしい勢いで遡上していく津波の流れを視ているなかで「逃げてください、逃げてください」というアナウンサーの声を聴いていると本当に涙しか出て来ませんでした。

多くの方々が潰れた家、津波によるより溺死や流れて来た物との衝突による死、火事、凍死等で亡くなるという有り得ないこの世の地獄。21世紀の日本にこんな地獄絵図が出て来るものなのかと。

家族全員が亡くなられた方、一人だけ取り残された方、両親を子供を失われた方々の話は流す涙が枯れ果てる様な聞く事自体がトラウマになる様なものばかりで、自分だったら立っていられるだろうか、それよりも生きていけるだろうかと自問する日々。

被災者に寄り添う事は勿論できず、アメリカから私が出来る事は小銭を送る事だけでした。

自然の力の前では想定を幾らしていてもそれを超えて来る「何か」が何時でも起こりうる事を示した恐ろしい大震災でしたが、人知を超えた事がいつ、どこで、どれくらいの規模で起こるのかと云うのはこれからも本当には誰にもわからないと思うのです。予想は出来ても正確にはわからないと。

あの日から驚く事に既に14年。6歳だった子供でさえ既に二十歳。10歳だった子ならもう医学部を卒業し、今年は現役の医師になるような歳です。おそらく、あの日の悲劇を胸に刻みつけ、人の命の重みを誰よりも知る高い志をもった方々が医師になっていくでしょうし、その他のエリアでも建築、防災等で数々のスペシャリストが育ってるはず。

人は灰の中から何度でも立ち上がるとは言いますが、私はもし家族の誰かを失ったらあの震災後のボランティアが働く会場で気丈に振舞っていたような方々の様には絶対に働けないでしょう。

そういう意味でも、被災されても他の方を思い遣り必死で働き続けられた方々、そして今の街の再建へ貢献された方々の苦労を偲ぶと共に、亡くなられた無辜の人々と行方不明の方々の御冥福を改めて祈る日となりました。

2025年3月10日月曜日

そんな家庭が今もある

今日は昼飯時に病院のヘルパーさんから愚痴を聞きました。

「聞いてくださいよ~」と言うので周りの看護師さん達と話を聞いていたんですが、どうやらこの女性は家に御主人と娘さんと御主人の御両親と同居しているらしいのですが、さらにそこには結婚していない御主人の弟さんも住んでいるとの事。更に!ここには頻繁に御主人の姉さん夫婦もやって来ては泊っていくとの事。

そこで、不満と云うのはまず家族が私を家族会議に入れてくれないというもの。更には義理の親、特に親父の方がずっと私に文句を言ってくるくせに家の事は何も手伝わないし、時々つむじを曲げて謎の理由で誰とも口を利かずに部屋に閉じこもっては飯だけ食べに降りてきたりするとの事。所謂「こじらせ」系の爺さんが居て困っているとの事。

更に、何か口を開くと家事の事を手伝わないのに家事の事には口を挟んでくるのだそうです。まあ、面倒くさい年寄りなんでしょうな。w

その他にもいろいろ聞いて思ったのですが、まるで昭和の大家族に嫁いできた嫁さんのようなもの。小さな子供さんが一人居るらしいんですが、その子は義理の両親から猫っ可愛がり状態にはされるんだそうですが、別に近くの保育園に送り迎えなどをしてくれる訳でもないとのこと。聞いているとこの女性サイドからだけの情報なので真偽は不明なんですが、正直そんな親との同居とか「何だかな~」という感じ。

自分が女性でそんな立場だったらゾッとしますが。勿論、親がどんな人かにもよるんでしょうが、聞いた範囲ではあんまり一緒に居て嬉しいタイプの人達ではなさそうですよね。w

この話をしていたところで、周りの二人の看護師さんは「むり~、むり~」と強い拒絶反応。「私なら絶対そんな同居しないし、そもそもずっと相手の両親といるとか息が詰まる」と言って半分怒っていました。このヘルパーさん自身も、友達とLINEとかで話していると、「絶対に別居しかないよ!」って言われるそうです。

何というか、私の家ではちょっと考えられないパターンだなと思うんですが、今の時代やっぱり大家族で小姑みたいな人物や結婚していない義理の弟が居る家庭とかで一つ屋根の下で過ごすのはプライバシーの観点からしてもかなり難しいのかなとちょこっと想像してしまいました。

そもそもこのヘルパーさんの一番の悩みは部屋は沢山あるのに自分のプライベート空間はゼロという事だそうです。テレビも自由に視れないし、友達と自由に話せる空間も無い。しかも家のローンは御主人だけが払っているとの事。更には自分の給料も全部毎月預ける形で取られるんだそうです。

そこまで聞いたら私自身は何も言えませんでした。もし話が本当ならっていう事ですが、そんな生活は嫌だなって思いました。それ以上でもそれ以下でもありませんが、ただ嫌だなって思いました。

2025年3月9日日曜日

ネットも凄いけど、これを見つける方も凄い

今日はこのブログの記事に対するある方の返信に腰を抜かしてしまいました。

それはつい先日ここで書いた異食症の息子の記事の続きに対するコメントに書いてあった情報でした。その方のコメントはリンク先のコメント欄に載っていますが、冷蔵庫などのフロンが使われた製品の表に貼られたスティッカーである事が判明しました。

余りにも鮮やかな問題解決力に嫁さん共々ビックリしてしまいました。そして、その回答が下の写真。
冷蔵庫の表面の貼付物!
上の冷凍庫に当たる部分の扉の外にキチンと張ってある明るい黄色というか橙色のスティッカーです。下にその拡大部分が出ていますが、こうやって奇麗に新品で提示されれば「判ります」。しかし、さらにその下の胃から取り出したものの写真でどうやって判る?という話。
これが・・・確かに正解なんですが、それが下のブツと同一だと誰が判るでしょうか???
これは前回表示した胃内からの摘出物
家に戻った後、嫁さんにこの情報を見せたところ「えーーーーーっ」という感じの声をあげて私と同様に腰を抜かしました。二人で話し合ったのは「どうやってこれを探したんだろう」というもの。

表面の文字を読まれて?いや、それでも超能力レベル。グーグル画像検索?いや、無理でしょう。non-flonとか、シングルライフとかで検索されて?いやそれも有り得ないような謎です。言われてみれば、レトロスペクティブにこの「正解」というネタを見せられた後、そう言えばこれに間違いない!と言えますが、正直私にとって殆ど手品のレベル。一流のマジシャンですよ。

これ探す能力を持たれている今回の返事を投稿して下さった方は私達が逆立ちをしても勝てない探索能力を持ったintuition/inferenceの力を持った方。CIAやFBI等に勤められたら物凄い結果を出しそうな気がするんですが!^^ いや、余計な提案でした。

こんな方はその知的能力を存分に発揮された何らかの素敵な人生を送っておられると思いますので。

2025年3月8日土曜日

これまた素晴らしい無料チケット

先日LINEをやっている時にある情報が目の片隅に入ってきました。

それは次回、オリンピック代表クラスの選手の居るハンドボール・チームであるブレイブ・キングス刈谷の試合の無料チケットが四人分手に入るというものでした。中日新聞提供のものでしたが、この際どこの提供か等と云うのはどうでも良い事で、その試合のクオリティこそが問題。

何と言っても、現在のハンドボール男子日本代表に18人中何時も4‐5人が代表に入るレベルのチーム。しかも、今年はリーグ二位なんですが数年前には一位にもなったチームです。以前は鬼の様に強かった大同特殊鋼は最近はちょっと沈み気味。代わりにトヨタ関連のチームが昇り龍状態ですね。

そんなチームであれば見る価値は十分にある訳です!名古屋市はまことに残念な事に女子のチームはあっても男子のプロチームは無いのです。orz 私は、そもそもリッチモンドに住んでいた時にVCUという「応援すれば全国に行ってくれる、勝ってくれる!」というチームがありました。そういう意味で、会費を払ってでもチケットを買ってでも応援したくなるチーム、期待感を持って応援できる地元のチームが欲しい。

中日はダメ。地元だからこそこういうプロ野球チームがあるという素晴らしさに感謝したい所なのですが、余りにもダメすぎて…。最低レベルを万年地表スレスレで飛び続けるチームを球場に観に行こうとは思えないのです。駄目トラを応援し続ける関西人のスピリットを持つほどのドラゴンズ愛も残念ながらありません。w

さて、御託はもう終わり、刈谷に行って見て参りました。
これが今季の選手達。体育館入り口のバナーです。
実際には少し古い体育館だなと思いましたが、電子チケットをマシンにかざして中に入ると先ず選手達のスティッカーが置いてあって、そこから好きな選手をピックアップするというものでした。(後でこれが人気投票に直結すると判りましたが!^^)

中に入る前にバンバンと音の鳴るハリセンを渡されて気分も盛り上がります。二階席に陣取って観戦待ちですが、一時間以上前から外で買った肉チャーハンやお菓子を頬張りながら待っていました。
バスケと同じで試合前の演出は盛り上がります!
ハンドボールは6人攻撃+1人のキーパーが標準のセットアップなのですが、試合の流れによってはキーパー無しで7人攻撃をしたりするのも全く普通の事。試合開始から一度も相手に主導権を握られる事無く、試合が終わってみればトヨタ自動車東日本レガロッソ宮城相手に36‐25という大差をつけての危なげない勝利でした。

実は私は高校の頃ハンドボール部に所属していましたので、今回の選手達の「物凄さ」がヒシヒシと伝わってきました。ポストパス、ムササビ、忍者等々のスカイプレーの恐ろしいスピードやシュートのテクを真近で観ていて震えました。嫁さんはピンと来ていなかったようですが、そのレベルを感じる私には背筋にビンビンと電気が走りました。
プレイの一つ一つはまさにスゲーの一言でした。
試合が終わった後に気づいたのですが、選手紹介に書いてあった選手の身長は190㎝近傍の大男達。実際にコートで見ると普通に見えても、本当はやっぱり大男なんですね。一番小さくても178センチ!私がコートに立てば…ですね。w

チームが今年勝てばファンクラブに入ろうかなと思いました。

2025年3月7日金曜日

息子がまた命の危険を冒した・続き

結局、朝まで超浅い眠りのまま親子二人でまさに「まんじりともせず」という状態でした。

朝からは胃カメラを用いての取り出し作業です。
実際にはこういう事に慣れている胃カメラの手練れの先生の到着を待っての仕事です。内科外来のカメラ室の担当の方にお願いをして息子が取り出しをする事を説明したところ、気軽に引き受けてくださいました。

息子は病院に来た事は理解していて、大人しくしています。彼はこういう事に関しては幸いにして受容的で、歯医者での治療等も問題なし。というわけで、喉頭の麻酔をかけるスプレーも素直に受けてくれました。

先生が到着されて、作業開始。

カメラを突っ込んで直ぐにまず第一の遭遇がありました。それは昨日のCTでも写っていた食道中下部の物体。見てみたところ昨日、直接口から取り出した土日エコカードの残りの半分。orz
この曲がったカードの突っ張りが食道を一晩中拡張させ続けて、息子のゲップを誘っていたと推測されました。
実はこれはクリップで摘まんでも表面のプラスチック故に滑ってしまってダメでした。そこでこれを一旦、胃の中に落とし込んでしまってからバスケットで採取する事に方針変更。直ぐに落とし込んで最初はリングを使って取り出そうとしましたが無理でした、それどころか胃の中に何ともう一個の異物それも相当古い異物を発見しました。orz
酸に晒されて長い時間が経ったと思われる「何らかの物体」を見つけたのです。これ、相当大きいと思われたのですが、幸いにして最初にこの物体はこの最初に四敗した輪っかで摘出する事が出来ました。洗って展開してみたところ、以下のようなものでした。
表面の文字を見る限りでは、恐らく作業所で使われている何らかの商品の表面に張ってあるシールでした。しかし、このシールは相当長い間胃の中に入っていたのでしょう。黒色に変化した表面の物質はかなりゴシゴシ擦っても取れませんでした。

計測してみたところ、直径10センチメートルのスティッカーでした。ともあれ、この二つのトンデモナイ物体が取れた後の息子はゲップも大幅に減って、夜も全くスカーッという感じでスヤスヤと寝てくれました。

異食症。トンデモない難敵です。


2025年3月6日木曜日

息子がまた命の危険を冒した

また起きました。

息子の異食症の話は何回か書いてきましたが、今回の事件は夜の11時前にPCに向かってYouTubeを視聴していた息子の激しい咳込みで始まりました。

いつも我々自身も気を付けているんですが、時々コッソリと扉を閉じて視聴しています。ほとんどの場合、何も悪さをしないで精々のところ机の表面の塗装を剥がして1ミリ角位の塗装を口元に運んだりするくらいなのですが、今回は違いました。

咳き込みに気づいた嫁さんが息子の所に行って口元を確認すると、口からあるものを4つ折りにしたものが出て来ました。それは昨年の名古屋女子マラソンで待機所の医師として参加した私に配られた当日限定の土日エコ切符。

口から取り出して気付いたのですが3回ほど奇麗に折りたたまれ、それを口に入れて吞み込もうとするという普通の思考回路を持った人間からしたら「全く」理解できない行為をしていたのでした。私は、その危険な行為を見て思わず「アホか~!」と怒鳴りつけましたが、息子はむせた後の涙目顔で私を見つめるだけでビビっていました。

ところが、その後が問題。口の中には何も残っていないと思っていたのですが、口からその織り込まれた土日エコ切符を取り出した後もまだ「おえ~、おえ~」と言って1分間に数回嘔吐を見せます。

嫌な予感がして近づいて背部叩打をしてみると小さな文字の書かれた紙のクラスターが数個出て来ました。それで終わったと思ったら、別の部屋に行って未だ吐き気を示して見せます。仕方ないので奥の手登場です。

いつもこういう時の為に持っておいたディスポーザブルの喉頭鏡をもし出して来て、息子をベッドに寝かせ頭側に立膝をして息子の喉頭を意識下で観察しました。まさかこんな日が来るとはと思いながら観察しましたが、取り敢えず観察した範囲では何も見えませんでした。

暫くすると目立った嘔吐反射は頻回には出なくなってきたのですが、何となく本調子ではありません。やはり嫌な予感はします。そこで、大変申し訳なかったのですがラインで近くに住む病院の放射線技師さんを呼んでお手伝いしてもらう事にしました。

快く引き受けて下さった技師さんと自分の勤める病院の放射線室で待ち合わせて作業開始。単純XPでは何も映らず、CTへ移行。息子の脇に立って画像撮影したところ、やはり、食道に何らかのプラスチック片らしき物質が引っかかっているのを発見。胃の方にも何か紙のブロック様な影が見えます。CT上は鉄で無い事は確認できましたが、やっぱる悪さをしている何かが引っ掛かっていました。orz
コロナリー画像での縦郭像。
真ん中左に菱形に拡張している食道が確認できます。
この時点で症状はほぼ無かったので、取り敢えず明日の朝からファイバーを使って俺を取り除く事に決めました。

取り敢えず、息子を車に乗せて家へ帰りシャワーを浴びせて寝せましたが、やはり気持ち悪いのは残っている様で一晩中寝付いては起きてゲーッというゲップを吐いていました。そのまま何度か私もごく浅い眠りのまま朝を迎えたのでした。

(明日のブログに続く)

2025年3月5日水曜日

血圧のコントロール

嫁さんの血圧が上がって来ていた事から降圧剤を嫁さんに服用させ始めて既に二年以上たちます。

実はもともと私自身は血圧の高い人間では無かったのですが、40半ばを超えてきたころから、疲れた頃にウォルマートとかで血圧を測ると「アレ?」という感じで血圧の上の価が130を超える様な時が時々出て来ました。それ以降は上がったり上がらなかったり。

10年前に日本に帰って来てからもあまり変わらない感じで、上がったり上がらなかったり。そのうち、下の血圧が少しずつ上がる事が多くなりだして、上もコンスタントに130を示すようになってきました。

嫁さんの方が血圧の上りがちょっと高かったので、オルメサルタンという降圧剤を服用させ始めました。効果はテキメンであっと言う間に正常範囲内の血圧を示すように。その後、ちょっとした理由があってアムロジピンという薬に変更。やはり降圧効果は十分でした。しかし、これもまた訳あってもう一度ARBであるオルメサルタンに。

取り敢えず、嫁さんはこれらの薬を一剤飲むだけで十分に上等な降圧を達成する事が理解できました。出は己自身はどうなのかと云うと、年齢や血圧の込み入った状況を考慮すると、いろいろと考えないといけない事があるにしろ先ずは単剤で降圧。私の場合は早朝高血圧の傾向が強いので寝る前にしっかり服んでいますが、良く効いています。

このタイプの高血圧は脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高い方なので、きちんと降圧する必要があります。今のところ私は一種類の降圧剤で事足りていますが、今後の流れを考えると、心不全予防その他の目的の為には長い目で見てどの薬を選択していくか良く考える必要があると考えています。

降圧剤の進歩は日進月歩。私が医学部に居た頃には影も形も無かったような薬が大手を振ってメインの薬として使われている時代。勉強しなければアッと言う間に時代に取り残されてしまう状況。古い知識で古い治療を続けているとその行為自体が犯罪になってしまう事になります。新しい知見に基づいた治療論で、より良い薬を使って治せる疾病を「その方法知らないから」という理由で使用しないのは患者さんのレスキューにおいて完全にバツですから。

循環器専門医との心血管系の治療や知見に関するこの手の話はなかなか奥深くて愉しいものです。今後もいろいろ多くの先生方から学びながら、嫁さんと二人分の血圧のコントロールに勤しんで参りたいと思います。^^

2025年3月4日火曜日

感謝される仕事

人の「やりがい」は仕事に限らずとも達成感と感謝される事に二つに尽きると思います。

達成感と云うのは如何なる仕事でも大事で、研究や作品制作、ビルの設計、自動車免許の取得、テストで目標としていた得点を取る等々、世の中にはチャレンジをする人のチャレンジする出来事の数だけ達成感を得る道筋はありますよね。

勿論、やりがいはもう一つの側面を持っていて、何かを行い達成する事によってその恩恵を受けた人がそれを行ってくれたことに感謝してくれる事で達成感が幾倍にも増幅される性質思ていると思います。教え子にきちんと教育を施してしっかり学んでくれた生徒が、今度は師匠より成長して世のため人の為に役立って人々から感謝されるような事をしてくれれば、それはそれでまさにやりがいが幾万倍になって自分に戻ってくれることになります。

いろんな仕事の中で、現在、自分が今している仕事と云うのはそういう意味では自分の行為が直接に患者さんの健康と命を左右する仕事であるだけに責任は重くいつも勉強をしていかないといけない仕事ですが、そんなのは他の仕事でもまともな人なら皆同じ。^^

緊張感のある中でこの手技に失敗したら、この判断を間違えたら…人の命がリスクにさらされるかもしれないと云うのは大きな大きな責任を伴う仕事。長女がアメリカで大学を選ぶときに医師を選ばなかったのはソコに彼女なりの判断があったようで、自分の手で人の命を左右するような行為に関わりたくないと云うのがその理由でした。

しかし、逆に言えば自らの手を動かす事で「今消えそうな命、若しくは放っておくと消えていくであろう命」に再び火を灯す事が出来た時の充実感はこの仕事を選んでよかった~という最高の、そして何物にも代え難いレベルの充実感を私に与えてくれます。

実はこれは患者さん自身からだけでなく、患者さんの御家族から感謝の言葉をかけられた時ににも私自身の心に小さく火が灯ります。結局、医療職と云う仕事はそういう感謝の言葉によって支えられている仕事なのでしょう。

仕事が重なろうと、疲れていようと、入院時に意識が無かった患者さんが別人の様に元気になって退院して行く時、今の医学では助けられない患者さんが無くなる数日前の最後に声を出せる最後の時間に手を握りながら感謝の言葉を授けてくれた時などは、人の生の奥深さを去り行く患者さんと一緒に一瞬で追体験させらてもらう様な不思議な感覚を覚えます。

看護師、医師と職種は別れても、払った努力が充分に返ってくる素晴らしい仕事だと思います。もうすぐ各種医療職の国家試験の結果が発表されるになりますが、素晴らしい仕事を選んだことを誇りに思っていただきたいと思います。

2025年3月3日月曜日

バカが体を纏(まと)って歩く

以前、ビル・ゲイツが思わず私的ミーティングでトランプの事を「無知が体を纏っている」と表現した事があります。

私自身は、今回のトランプとゼレンスキーという二つの国の大統領でのホワイト・ハウスでのやり取りを通して抱いた感覚は「唖然」というもの。やっぱ馬鹿だとは知ってたけど、ここまでとはね~って感覚。

アメリカの強さや寛容性というものは打算の前に全てかなぐり捨てている所がなかなか潔くてよろしかったです。しかもそのビジネス・ディールが成功しているかと云うと、殆ど残念レベルの結果の集大成となっている点がこのインチキ・オジサンの可哀想な所。身内では枕投げに興じる修学旅行生の様に盛り上がっていますが、オッサンを見つめる世界の眼はますます冷ややかなものになっているのに。しかし、この裸の王様にそんな視線を感じる「能力」は元よりありません。あったらこんな尊大な裸の王様が生まれる訳有りません。w

しかし、金があれば馬鹿でも大統領になれるという伝統は20世紀のアメリカの優れた特徴。資本主義国家の総本山らしい素敵な点です。

それにしても、今回の会談前後でのアメリカ側の発言や行動の酷さはもう「お前はホンマにヤバい奴」認定という感じ。ロシア側に寄り添い、ロシアの主張する停戦条件を丸吞みし、あの選定時点で問題だらけだったFOX出身の国防長官ピート・ヘグセスによるロシアに対するサイバー作戦を停止の指示を肯定し、ウクライナに対する軍事援助を一時的に完全停止するよう指示し、戦争の開始はゼレンスキーによるものと非難し、国連ではロシア側の決議案に乗っかるというレーガン大統領が聞いたらトランプを国家反逆罪で銃殺売るんじゃないかというレベルの愚かなアクションの連続。

もし、この馬鹿が夢みるように全ての事が運んだと仮定しましょう。オッサンの頭の中の政治的レベルのビジネスが成功したとしても、アメリカの、そしてアメリカ人の世界における評価は「益々」下がり続け、馬鹿ディールは成功、アメリカ全体としては大失敗という状況になる事でしょう。

地に落ち続けるアメリカへの信頼感と西側諸国の雄という地位。マーシャル・プランで流石は近代世界の親玉と認識させた時代の面影はとうに消え果て、栄光は歴史の教科書の中の遠い遠いチャプターになり果てました。

2025年3月2日日曜日

働き方改悪

結局今の居名古屋の市バスで運転手の勤務時間「改竄」の件が伝えられていました。

運行時間に関して国の定める基準を満たしているかのように運航実績を書き換えていたというモノなんですが、これは正直言ってバス会社も悪いと言えば悪いのですが、車を運行している側にとってみれば確実に法に則ってやっている事を示す為のアクションを取ったのでしょう。

結局今の時点で判っている事は運行と運行の合間に求められる「九時間」というインターバルをきちんととれないような事態(渋滞、故障、その他事故など)が日常のレベルで発生した時にそのハング・オーバーした部分を別の日に付け替えて平準化していたという訳です。

しかし、これは職務に忠実であろうとしたばかりに起きた事。恐らくアメリカなんかだったら絶対のレベルで起きない事。w
要するに人が足りなければ大穴を開け、少々遅れても気にもしないというような連中が仕事をしていればそういった改竄は逆に起きない訳です。

結局、人手不足を何としてでも防ごうとする苦肉の策と言えば苦肉の策。しかし、驚く事にこれは名古屋市だから未だ斧程度の負担と改竄で済んでいる様で、実際は民間のバス運転手は心と体をすり減らす毎日だとCBCのインタビューで証言しています。

病院にも歯医者にも行けず、疲れていても定時運行。バス停は見落とせず、事故を起こすなど以ての外、等という状況だとの証言がありますが、それに加えてカスハラも酷いということで、遅れて扉を叩き怒鳴る客とか、定刻通りに着いても遅れを見越して遅く来た客から置いて行かれたなどと文句を言われる始末。もう滅茶苦茶ですわな。お客様は神様でも何でもなくて、サービスする側の犠牲的努力で成り立っている糞システムだと云うのを解っていないだけ。orz

その結果はどうなるかと云うと明確で、減便や時間の変更、最終運行時間の短縮など。まあ、当然ですよね。これにパンチを聞かせてしまったのは昨年度の働き方改悪。働く時間を短くして労働者を護るという名目で制度が構築されましたが、まさに官僚が作った机上の空論。いつもの事ですが!

仏作って魂入れず等という言葉がありますが、こちらは制度作って人は揃えずという奴です。これから間違いなく公共交通サービスのみならず、色々なシステムで大きな綻びが出てくる事でしょう。しかもそれは始まったっばかり。

今回の話は市バスで起きた件を中心にしたものですが、実は今、医師の社会でも似たような事が起き始めています。市井の方々には判らないでしょうが、実は(実践的)研修をまともに終えていない医師が今から市中病院に飛び出してくるのです。

その結果は…わかりません。恐らく高度な技術を持った医師の育成は以前より相当難しくなってくるはず。9時ー5時業務が当たり前の医師が巷に溢れ、当直業務は皆バイトにカバーされ、病院自体も数がぐっと減ってくる事でしょう。

それなりのクオリティを保つためにはそれなりの配慮と金と人とが必要という事を厚生官僚自身が理解する時代が来るにはもう少し時間がかかる事でしょう。


2025年3月1日土曜日

オエ~ッと言ってしまった

今日は夕方に「やっとかんといかんかった!」という家の仕事を思い出してしまいました。

それは二週間前から嫁さんに言われていた事だったんですが、脱衣所の脇にある「洗面台の水はけが最近悪い」という案件。もともと洗面台で髪を梳く事の多い「私の家の次女の髪」が落ちている事の多い場所ですので、そういうモノが詰まってきている可能性と云うのは何時もあります。

嫁さんは普段から髪の毛の溶解剤などを流してパイプ詰まりを未然に防ぐように気を付けてはいたそうですが、こういう事も当然あり得ることなので、先ずは調べてみようと思いつつ二週間もそのままになっていました。

夕方過ぎに思い立って時間を見ると6時半過ぎ。近くのホームセンターの閉店時間をネットで調べると、8時閉店。小道具を購入するには充分な時間が残っていました。直ぐに車のカギを握って車庫から車を出して店へ直行。パイプ詰まりの問題解決用の配管内のダクト掃除のシステムを陳列棚から二種類ほど選び出して家へとんぼ返りしました。

家に戻って洗面台の下に置いてあった日用品をちょこっと脇に置いて、パイプの連結部を幾つか緩めてパイプの中身を一つずつクリアしていくと、一番端の部分ではちょっとだけ髪が挟まっていたものの、尤も問題だったのはそんなものでは無くたんぱく付着物に雑菌が発生して増殖したのであろうダクトの内部をチクワ状に埋めて、内腔を細くしていた汚泥のような物質。

ダクトの掃除システムを何度も突っ込んでゴシゴシと内腔をクリーンアップする事数分。当然ですが、再連結したダクトシステムは嘘のようにサラサラと水を流すようになってくれました。
しかし、あのダクトから出てきたウXコ上の汚泥は病院で患者さん達の排便などを視ても全く何とも思わない私をして「オエ~ッ」と言ってしまう様なPTSDを残すレベルの集合物質でした。w(嫁さんは何とも思わなかったようですが)

こういった事はたまにはしないといけない事なんでしょうが、犯人は髪で無いという事が判った時点で思わず意外だな、と感じたのでした。思い込みによる犯人選定と云うのは何はともあれ、大きな失敗の元のようです。

※この件に関してコメントを下さった方が居ります。下のコメントにビックリするような事が書かれておりますので、御一読を!

2025年2月28日金曜日

酒場で健康相談

今日も金曜一人呑みに出ていきました。

幸いにして何時もの店のカウンターの一番奥は、店ががやつく程の賑わいにもかかわらず空いていました。サクッとそこに座ろうと思ったのですが、お店のカウンター奥からママが登場。そこでの立ち話で一分ほど時間を使ってしまいました。

それでも奥へ行って席を確保。何をイキナリ話していたかと云うと、前回のみに来た時にそっと相談された御主人たるマスターの件。なんと、御主人の血圧を「タマタマ」実家で測定するチャンスがあったとの事。血圧を心配している御実家の御母堂の測定のついでに息子たる御主人さんも測ってみたら…なんとなんと、御母堂の高血圧どころではなく自分の血圧がいわゆる高血圧緊急省レベルである事が判明。

その時は親族で「あんた高いね~」で済んだらしいんですけども、数値を聞いて腰を抜かしました。収縮期血圧である上が220mmHgで、拡張期血圧である下が140mmHg越えという恐ろしい数値。もし私がその場に居たら直ぐに「取りあえず今開いている病院に行こう」という状況です。

暫く前からストレスがかかる状況であったとの事ですが、それにしてもこれを放置しておくと脳血管障害、腎機能障害、心肥大、大動脈解離等を始めとしてありとあらゆる疾病を発症する可能性があります。勿論「命」に直結するレベルの!

そこで、前回はその恐ろしさをきちんと奥さんに伝えて、奥から旦那さんも登場。店が終わった後に話し込む事態になりました。ちゃんと明日以降に循環器内科のある病院に行く事、少なくとも朝夕二回の血圧測定を行い、その血圧のパターンをスマホにダウンロードしたアプリに記録し続けて先生のそのグラフを見せる事等を約束していたのでした。

幸いにして約束を果たして下さり、大きな病院で種々の採血や画像検査を受けたようです。どのような検査が為されたのかはその細かい内容も含めて容易に推測が出来るのですが、エコー検査は受けなかったようです。

病院の先生自身も「普段はこうはしないんですけど、今回はまずお薬を処方させてもらいます」と言って、アムロジピンを処方されたようです。

今回は奥様と御主人から高血圧に関する種々の細かい質問を受けまくりました。飲みに行った筈なのですが何故か昼の業務の延長のような状況に。w とは言え、店を出る時に御主人から半分真面目に「コンサル料をお支払いしないといけませんよね?」と言われました。

私は冗談として流しましたが、職業柄こういう事もあるのかなって話です。

2025年2月27日木曜日

またまた懲りないクズ登場

何度も場所を変え、職種を変え再登場するこの手の馬鹿共に本当にうんざりです。

世の中には信じられない程「弱い者」に対して全く共感力を持たない一部のクズが存在します。看護職然り、教職にも同様のクズが紛れ込んでいます。

私は常々思っているのですが、看護師さんという仕事は人生の途上で得た病気で弱っている立場の人間や、生来の障碍がある立場の人間に対して「共感と優しさ」を持つ「能力」が無い人はなってはいけないものだと思っています。それなりの知性は勿論ベースとして必要で、現場対応力、マルチ・タスクの仕事を進めていく能力は必要でしょうが、それ以前に絶対必要な前提は共感力と優しさだと考えます。

これが無い人は看護職という仕事そのものが向かないと思います。飛びぬけた知性やテキパキと仕事をする能力があっても、これが欠けている人はこの仕事を選んではいけないと云うのが私の考える大前提。

実際に、看護師になる前にいろんな資格をもっていたりして、看護師の資格もついでの様に取って看護師になった後、仕事を始めてみたところ、患者さん達から滅茶苦茶不評だったり、いろいろと変わった失敗をして患者から苦情が出たり、というような事を繰り返す人と云うのが少なからずいるのです。何百人の看護師さんと云うのを眼の前でみていると結局のところ病院を居たたまれずに辞めていくのはこういう人達。

そして、今日のニュースを視ていたら大阪の府立支援学校で35の男性教諭と29歳の余生教諭を懲戒処分にしたとの発表。

何をしたのかと記事を読んでいったらところ、R4年に高等部の12人の生徒をスマホで撮影し、その一部の顔をゴリラなどと組み合わせた画像62枚と動画15本をLINEで送信、共有したとの事。それがR6年の12月に公益通報窓口へ通報され発覚。

この馬鹿男の言い訳は「女性教諭を嗤わせたいと思い加工した」とのこと。女の方も女の方で「便乗して楽しんでしまった」というこれまたクズらしい立派な言い訳。まことにクズと呼ばれるに相応しいクズです。

こんなのを支援学級や障碍者クラスに送り込まなければならない大阪府ってどうよ?というところですが、実際はこんな輩はどこの施設にも「残念ながら」紛れ込んでいると云うのが実際でしょう。

見つければ駆除、見つければ駆除。害虫退治と一緒ですけれども必ず続けなければならない作業。二度と障害児教育どころか人の教育などという仕事に就けないようにその後の手も打つべきでしょう。ロリコン教師と一緒です。

2025年2月26日水曜日

病院内の患者さんの高齢化が進んできている

最近、感覚的なものを超えて実際に患者さんの高齢化が進んでいます。

90代の前半の方や後半の方が院内に増えてきました。60代の方が入院して来ると「若い!」と感じてしまう自分が何だか微笑ましいです。実際の話、私の小さい頃のお婆ちゃんは精々60代前半だったと思うんですが、今思い出しても、滅茶苦茶「お婆ちゃん!」という感じでしたが、今ではその年齢に自分が近づいています。

それでも、今の60前後は当時の60前後とは全く生物学的な若々しさが違う印象です。どっちかと云うとあの当時のお婆ちゃんの老け具合は今の70代後半の印象。やっぱり10数年の生物学的印象のズレはそのまま寿命の延びの差なんでしょうね。

それでも、病棟のベッドが殆ど80代と90代の患者さん達に埋め尽くされると、病院のベッドで「超高齢化」を実感する事になります。

こういう傾向を持つ病院で働いていると、大事だなと思えることは健康寿命の長さを保つ事。幾ら長く生きていても寝たきりだとやっぱり辛い余生を送る事になります。頭がまわって、体が動いて…という状態で老後を迎えたいものですが、そう簡単にはいかないところがまた人生。家族に迷惑をかけたくないとか思いつつ、やっぱり「あ~あ、やっちゃった」というような事にならなければいいんですけど。(-_-;)

入院して来る「元」ヤクザでさえも、歳を取れば殆どの場合可愛い爺さんになってしまって、寧ろ堅気の認知症の婆さんの悪口にタジタジとなって、黙り込んでいるような人も多いのです。今の時代、ヤクザである事のメリットって本当にどこにあるんだろうと思ってしまう位、みなヤクザだった人間の病院内での老後は惨めなもんです。

嫁さん、子供ら家族にも縁を切られ、組織も崩壊し今はその姿も無く、手元には年金も当然なく、頼れるのは生活保護の金だけという世界。

ドラマに出て来るような昔風の気持ち良い老後を迎えるのはいろんな意味で今の時代「むつかしい」もんだなと改めて思うのでした。気軽に見える周りに誰もいない状態での長生きも過ごしてみると、恐らくはする事が無さ過ぎて辛そうです。w

2025年2月25日火曜日

TEMUとSHOPEE

バイト先の病院に勤めるある先生の送別会がありました。

今池で行われたその会合には11人の人間が集まったのですが、男は医師であるオッサン二人と子供が出来たばかりのもう一人の若い男性のみ。

その中では、残りは若い女の子達が殆どでしたので、我々はすみっこ暮らしという感じで皆が喋るのを聞くことが多かったのですが、そんな受け身の姿勢にもかかわらず私は今時の女の子達が着る今流行りの服に関心がありましたので、チラリと見ては自分の娘達の着る服との違い等に思いを致していました。

その中である小柄な女の子の着ていた変わったカットのジーンズが目についたので、傍に来て話す機会があった時に「そのかっこいいジーンズはどんなところで買うの?」と聞いたところ「あ、SHOPEEって安いところです」との答え。最初はSHOPEEという名前に馴染みが無かったので「SHOPEE?」というオジサンらしい素直な反応を見せていたらすかさず別の女の子が「TEMUの安い版です~」と補足してくれました。

幸いにしてTEMUは知っていましたので、ナルホドと思っていると、別の女性医師が「あれってクレジット・カードの情報とか渡すの怖くない?」との逆質問。

どちらも使った事は無いのですが、ウェブを歩き回っていると、TEMUの変てこりんなX%割引風のルーレットは頻繁に見ていましたので、内心「おお、良い質問してくれた!」と思っていたら、女の子はサラッと「コンビニ受け取りの方法がありますから、特に問題は無いんですけど私はクレジット決済を選んでます」とのこと。

話を良く聞くと、確かに何か思ってたのと違う~みたいな商品が届くことは良くあるそうなんですが、安い事はそれなりに安いし返品も取りあえずは効くという事なので結構使っているとの事。ほぼアマゾン一択でネット上の買い物を行っている私とは随分購買の入り口が異なります。

彼女たち曰く、あんまりセキュリティ・リスクと云うのは考えた事が無い!というちょっと怖いお話をしてくれましたが、まあ、そのうち何かが起きるのかもしれません。起きない事を祈ってはいますが何と言っても相手は中国。商魂逞しい連中の事ですから何が起きるのかは全く以て未知の世界のような気がします。

では自分はこのサイトを使うかと云うと、恐らく楽天を使わないのと同じような理由で使わない気がします。要するに信頼できないという感じ。ちょっと変な例えかもしれませんが、こういう事にはセキュリティへの拘りがあって、車選びと同じ。軽の新車に乗るくらいなら、中古のカローラにのりますし、それがだめならもう歩き一択みたいな人ですので、命あっての物種、先ずは実際の命にかかわるリスクは避けようというモノです。

多分これからも使う事は無いと思いますけど、意外と私の娘達は既に何らかの形で使ってたりして?

2025年2月24日月曜日

日産終わるのかな

思った通りに進みました。

結局、共通言語を持たない二つの企業の合体は最初から無理だったのです。実質的にはホンダが日産を救済する形しか二つの会社の合併は有り得なかったのですが、日産のバカで貪欲な御公家様達が「救済される事」を拒みました。w

可愛そうなのは従業員達でしょうか。ダメな支配者の居るダメな組織は幾らその図体が巨大でも腐れ、自壊していくのは太古の昔からの真実。巨大帝国であろうと、企業であろうとそのサイズは関係ないのは世界中、古今東西の史実がそれを雄弁に語っている訳で、日産如きがその例外たる一件に名を遺す訳も無く。

最後の役員連中は、歴史に名だたる日産という企業を潰したただただ愚かな輩共として企業運営の失敗史の豪華な1ページを飾る事になるのでしょう。

今回の婚約破棄はニュースの発表からたったの一か月半。日産の中に巣食う獅子身中の虫達を炙り出す行為を虫達自身が断ったという悲劇。要するに自浄作用は働きませんでした。

日産のバカ社長たる内田君はその改革案の提出において「遅い」「小さい」「変わらない」という、改革に最も必要とされる要素の全て正反対を選択し、自爆したのでした。まあ、最初から予想されていた最悪の道筋ですけどね。

形式としては日産がホンダからの「救済案」を拒否した形になりましたが、実際は逃げただけ。徹底的に「恥を搔き、ポジションと金にしがみつく」という姿勢を変えなかったほとんどの経営陣は万死に値しますが、やはり被害を被るのは彼らではなく枝葉の下々の人々。南無阿弥陀仏です。

やっちゃえ日産!やらかしました。w

2025年2月23日日曜日

最新のAIの1つ「Grok3」使ってみた

私の嫌いな、しかし凄い奴だなと思うイーロン・マスクのグループが最近立ち上げ話題になっている最新のAIの1つであるGrok3を使ってみました。

幾つもあるAIの中でGrok3はその使用するバックボーンとなる知識データベースが最新のものに常に連動しているというアドバンテージがあるようで、特に科学技術関係の質問に対する回答は良好なものがあるようです。

今回は「現在日本で手に入るお勧めの12万円以下のノート・パソコンを教えてください」という質問から始めてみたのですが、回答は何というか実にそつの無い優等生的なもの。スマートと言われる学生が「明日までにレポートをまとめて来なさい」と言われたらこんな感じの回答を持って来るやろうな!と言えば良いでしょうか。

本当にヤバいレベルでそつが無いです。w

また、今やっているゲームの素早いレベリングの方法を聞いたところ、これまた有り得んくらいの丁寧さで微細を穿って説明をしてくれました。そのやり方は初心者の私でも知っているものから、何ですかそれ?という見たことも聞いた事も無いようなものまで含まれているのですが、その中でも感心したのは集中すべき方法論はどれなのかという事まできちんと教えてくれるという事。正直「お前、メッチャ頭いいな!」と唸るレベル。本当にヤバいです。w

医学の質問もしてみたのですが、相当に妥当性のある適切な回答が返ってきて正直ビビりました。てんかんの治療戦略に関しても実に詳細にその方法論を展開してくれまして、早速、明日からでも使ってみたいと思えるような治療指針を提示してくれます。何というか…こういうのは「漫画では」人間代表としてはゴルゴ13のような驚くべき人間しか出てきた事は無かったのですが、目の前にそれが提示され、且つ無料でここまで参考となる答えを出されると「時代は変わったな」等という温(ヌル)い回答では追いつかないなと思うのです。

いわゆるシンギュラリティの一つが自分の生きているうちに目の前に提示されているという瞠目すべき時代。

こんな時代い学校で学生にいろいろと宿題を出す先生の方も大変だなと思います。下手すると、生徒が持ってくる宿題の答えが全部AIの回答なんていう時代になっているのかもしれませんから…。

2025年2月22日土曜日

患者への虐待

ネットのニュースで医療関係者による患者虐待の報道が度々なされています。

残念乍ら、ほぼ確実に精神科、老年科、障碍者に対する陰湿な虐待は毎日に日本のどこかで発生してはそのまま隠蔽されたり、無視されたり、そもそも発覚さえしていないケースが無数にあると考えます。

中にはニュースになる様な人の命が失われたものや大怪我で表沙汰になったものもありますが、反抗できない、体が動かせない、虐待を受けてもそれを報告出来ないような人達が確実にその被害の中心な訳です。

歴史的に多重の加害者になった事が判明した病院や医院などもありますが、それが表沙汰になっていないだけの所も確実にあるはず。

自分が勤めている所でさえも、常に怪しみ続けなければなりません。それは大学病院レベルでも同じ。数百人に1人、そういうヤバい輩が居たとしてもそれが表に犯罪者として浮かび上がってこないリスクは当然ある訳で、残念ですが「常に常に常に」疑いの眼をもってみておかなければなりません。

そもそも、入職の時点でそういうサイコを見抜ければよいのですが、そういう輩に限って並の人事担当では見抜けないし、見抜く事は難しいと思います。多くの病院ではそれどころでは無くて、人事不足の折り、看護師さんの入職候補が居れば「先ずは入職最優先」みたいなところがあるのが実情で、ヤバそうな雰囲気を醸し出していない限りは入職させてしまうのではないでしょうか。

虐待は安易な言葉の使用から始まり、精神的・肉体的虐待へと進展していくものと考えます。基本線をきちんと守り、言葉遣いを間違えずに対応する事が「全ての」始まり。

虐待は犯罪。その隠蔽も犯罪。犯罪に加担しないようにする事も大切です。一発逮捕と失職、その後の刑事責任と民事賠償、社会的バッシングと免許の剥奪が待ち受けている事を覚悟する気など無いはず。

野獣死すべし

 

2025年2月21日金曜日

維新の会はもう終わりだな~

 今回の斎藤知事に関する内部告発の告発者保護に関する事件で維新の二人がやらかした件で一つの党がその役割を追えそうです。

県議会の百条委員会メンバーだった維新の県議二人が「あの」N党の立花孝志に文書、音声データリークを行ったというトンデモナイ話が事実として確認されました。

その理由と云うのが「文書を作成した背景を県民が知らないまま選挙が行われるのが正しいのかという非常に強い思い」とかいうトンデモないルール違反。そもそも、絶対的に超えてはならない一線を愚かで個人的な思い込みで超えてしまいました。容易に。

この増山誠という県議は音声データをN党のアノ輩に渡した訳です。

秘密会の内容は公表してはならないという最低限のルールを容易に破り、個人の安全を簡単に危険に晒した訳です。民主主義の基本中の基本線を守れないような奴が県議会議員を名乗っている訳です。

そしてもう一人、こいつもまた維新の人間という事ですが、自殺したと言われるT県議の事を黒幕扱いした内容の文書を渡したという話。名前は岸口実という県議。こいつはナント百条委員会の副委員長だったと云うのですから開いた口が塞がりません。

そもそも維新の連中は斎藤知事をサポートしていたと言いう事ですが、既に県の委員会では斎藤知事はパワハラをしていたことが事実として確定済み。県議であったTさんは知事選の投開票日翌日に辞職して死亡。

橋下徹はこの党の創設者ですが、Xで維新県議団に「こんなルール違反集団はもう解散したらどうや」と書いていますが、こんな糞県議達が糞男に機密を渡したことで、内容の真偽も判らない秘密が拡散されたことで一人の人が死にあの男は知事に返り咲いた訳です。

もう維新の会とか要らんですな。

2025年2月20日木曜日

高額療養費制度の改悪

今回の政府の方針はやっぱり最近私が感じている厚労省の方針を反映したものだなと強く思いました。

病棟における支給加算の方向性も実に明確かつ強権的でありまして、病気に関係なく病院の外に居て生活をしている人にはわかる筈も無い、種々の段階的かつ波状の攻撃が医療業界に続いて出され続けています。

中心静脈栄養の療養における加算は消失したのが最近の事ですが、いろいろな処置における点数が実に巧みに削られ続けています。後は入院日数に応じた区分と云うのがあるのですが、これが本当にガリガリに削られ続けていて、何度もの改訂を経て現在では長期の入院と云うのは実質的に「無理」な時代になってきました。

要するに、厚労省は「食べられなくなった人」「生きるのが困難な人」のうち、特に高齢者や障害の重い人々には無理せず、金をかける事無くあちらの世界に逝ってくれという事なのです。

決して口には出しませんが、保険点数で道を絞って誘導する方法は実に狡猾で役人らしい発想。今の日本医師会にはこういう事に対して反対を申し述べるだけで、実際にひっくり返すだけの政治力というモノは「全く」ありませんので、今後こういった事は改悪されることは有っても改善されるという事は先ず何も期待できません。

今回のたった四回の拙速としか言えないような会議を経て決定された高額療養費制度の改悪は厚労省と財務省の筋書き通りに進んだ茶番劇。「無い袖は振れない」という名目の下、生きようとする人々の切り捨てはますます進んで行きます。

昔は日本と云うのは私的保険に入る必要の無いほど素晴らしい公的保険制度が充実した国だとばかり思っていましたが、資金はどんどんどんどんアメリカに似て来たなって思います。

最後はどうなる事やら。