2025年3月30日日曜日

久しぶりに名大へ

今日は以前アメリカで知り合った日本人研究者と名古屋で落ち合いました。

鶴舞駅で待ち合わせ、更にそこには昔私が所属していた研究室の教授にお越しいただき車で拾い上げて貰いました。そのまま私が以前所属していた名大のラボに向かい三人である領域の研究に関してコラボレーションの可能性を検討する事になりました。

私から見ると其々の研究者に久しぶりに会う訳ですが、私の友人と教授は初見です。

教授は現時点でのこのエリアの研究の進捗状況を未解決の分野と進展した分野、そして予算の配分状況あ現在の日本でどうなっているのか、更には世界との戦いにおける今の日本のこの分野での立場などを3時間ほどテーブルを差しで挟んで伺いました。

今の時代のサイエンスはシステマティックになっている反面、研究資金を持つ者と持たない者の研究「可能」なエリアと内容の差が非常に大きくなってきている事を感じていたのですが、その点を素直に質問としてぶつけると納得させられるような返答が返ってきました。

更に驚いたのは私が基礎科学の現場を去って10年経っている間に研究内容の出版を巡る環境が激変している事に衝撃を受けました。それは「論文の内容が最終的に受け付けられても、それをpublishする為の額」が非常にデカくなっていたのでした。以前は数百ドル程度の感覚だった出版の為の課金が平気で30万、50万、ものによっては100万という様な感じの金を要求されるというものでした。orz

以前、インターネット黎明期から研究を始めた頃にまさに熱い時間を過ごした私にとって、ネットの登場によって出版に掛かる費用は大きく削減され、誰もが容易に安価な出版が可能になり、更にはそれらの出版物自体も自由にアクセスして己の学問の為に読むことが出来る時代の到来をワクワクしながら待っていたのですが…。

21世紀も1/4を過ぎた今、時代は期待とは真逆の方向に進んでいるではありませんか。一体全体このままで本当に良いの?という話。科学に食い込んでくる商業主義の蔓延はimpact factor至上主義の成れの果てにしか思えません。

それにしても、3時間の豊かな討論の中では沢山の研究提携すべき内容が登場し、今まで持っている遺伝子発現やチャートの再解析が必要だという事が理解出来ました。異分野の交流というのはこれほどのインパクトを持つものかという事を改めて理解した今日の午後でした。

教授と別れて私達二人は鶴舞高架下の「世界の山ちゃん」へ入り、更に二時間の研究に関する熱い議論を行いました。やっぱり研究は面白いですわ!金の事を気にさえしなければ一生研究だけやって生きていくのは夢の世界だな~と感じた次第でした。

いろんな意味で私には出来なかった事ですが、この若い後輩が人類の為に何か成し遂げてくれるのであれば喜んで手伝いたいと思いながら彼と別れたさくら祭り真っ最中の鶴舞公園でした。

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