2025年2月26日水曜日

病院内の患者さんの高齢化が進んできている

最近、感覚的なものを超えて実際に患者さんの高齢化が進んでいます。

90代の前半の方や後半の方が院内に増えてきました。60代の方が入院して来ると「若い!」と感じてしまう自分が何だか微笑ましいです。実際の話、私の小さい頃のお婆ちゃんは精々60代前半だったと思うんですが、今思い出しても、滅茶苦茶「お婆ちゃん!」という感じでしたが、今ではその年齢に自分が近づいています。

それでも、今の60前後は当時の60前後とは全く生物学的な若々しさが違う印象です。どっちかと云うとあの当時のお婆ちゃんの老け具合は今の70代後半の印象。やっぱり10数年の生物学的印象のズレはそのまま寿命の延びの差なんでしょうね。

それでも、病棟のベッドが殆ど80代と90代の患者さん達に埋め尽くされると、病院のベッドで「超高齢化」を実感する事になります。

こういう傾向を持つ病院で働いていると、大事だなと思えることは健康寿命の長さを保つ事。幾ら長く生きていても寝たきりだとやっぱり辛い余生を送る事になります。頭がまわって、体が動いて…という状態で老後を迎えたいものですが、そう簡単にはいかないところがまた人生。家族に迷惑をかけたくないとか思いつつ、やっぱり「あ~あ、やっちゃった」というような事にならなければいいんですけど。(-_-;)

入院して来る「元」ヤクザでさえも、歳を取れば殆どの場合可愛い爺さんになってしまって、寧ろ堅気の認知症の婆さんの悪口にタジタジとなって、黙り込んでいるような人も多いのです。今の時代、ヤクザである事のメリットって本当にどこにあるんだろうと思ってしまう位、みなヤクザだった人間の病院内での老後は惨めなもんです。

嫁さん、子供ら家族にも縁を切られ、組織も崩壊し今はその姿も無く、手元には年金も当然なく、頼れるのは生活保護の金だけという世界。

ドラマに出て来るような昔風の気持ち良い老後を迎えるのはいろんな意味で今の時代「むつかしい」もんだなと改めて思うのでした。気軽に見える周りに誰もいない状態での長生きも過ごしてみると、恐らくはする事が無さ過ぎて辛そうです。w

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