2025年3月4日火曜日

感謝される仕事

人の「やりがい」は仕事に限らずとも達成感と感謝される事に二つに尽きると思います。

達成感と云うのは如何なる仕事でも大事で、研究や作品制作、ビルの設計、自動車免許の取得、テストで目標としていた得点を取る等々、世の中にはチャレンジをする人のチャレンジする出来事の数だけ達成感を得る道筋はありますよね。

勿論、やりがいはもう一つの側面を持っていて、何かを行い達成する事によってその恩恵を受けた人がそれを行ってくれたことに感謝してくれる事で達成感が幾倍にも増幅される性質思ていると思います。教え子にきちんと教育を施してしっかり学んでくれた生徒が、今度は師匠より成長して世のため人の為に役立って人々から感謝されるような事をしてくれれば、それはそれでまさにやりがいが幾万倍になって自分に戻ってくれることになります。

いろんな仕事の中で、現在、自分が今している仕事と云うのはそういう意味では自分の行為が直接に患者さんの健康と命を左右する仕事であるだけに責任は重くいつも勉強をしていかないといけない仕事ですが、そんなのは他の仕事でもまともな人なら皆同じ。^^

緊張感のある中でこの手技に失敗したら、この判断を間違えたら…人の命がリスクにさらされるかもしれないと云うのは大きな大きな責任を伴う仕事。長女がアメリカで大学を選ぶときに医師を選ばなかったのはソコに彼女なりの判断があったようで、自分の手で人の命を左右するような行為に関わりたくないと云うのがその理由でした。

しかし、逆に言えば自らの手を動かす事で「今消えそうな命、若しくは放っておくと消えていくであろう命」に再び火を灯す事が出来た時の充実感はこの仕事を選んでよかった~という最高の、そして何物にも代え難いレベルの充実感を私に与えてくれます。

実はこれは患者さん自身からだけでなく、患者さんの御家族から感謝の言葉をかけられた時ににも私自身の心に小さく火が灯ります。結局、医療職と云う仕事はそういう感謝の言葉によって支えられている仕事なのでしょう。

仕事が重なろうと、疲れていようと、入院時に意識が無かった患者さんが別人の様に元気になって退院して行く時、今の医学では助けられない患者さんが無くなる数日前の最後に声を出せる最後の時間に手を握りながら感謝の言葉を授けてくれた時などは、人の生の奥深さを去り行く患者さんと一緒に一瞬で追体験させらてもらう様な不思議な感覚を覚えます。

看護師、医師と職種は別れても、払った努力が充分に返ってくる素晴らしい仕事だと思います。もうすぐ各種医療職の国家試験の結果が発表されるになりますが、素晴らしい仕事を選んだことを誇りに思っていただきたいと思います。

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