個人的には「頑張れ!w」と応援しているのですが、今度はもしそうなったら?という話が続きます。最も卑近な例はiPhoneのアメリカ国内製造の可能性。作製のためのコンディションは様々なシナリオがありますが、実際に作るとなるとなると1台が1万~10万ドル!という素晴らしい値段になってしまうというお話。これは2007年の段階でのLuke CapitalのGlenn Lukさんの話として非常に有名。
そして、最近よくネットで揶揄されているのはあのトランプとそのサポーター達が頭に乗っけている真っ赤なMAGAのキャップ。一体このキャップがどこで作られているのというのがネット上でかなりあちこちで真剣にチェックされていますが、実際には極一部がアメリカ国内で作製されており、残りの殆どはノック・オフ、いわゆる模造品なんですね。しかも中国製。これはいろんなところでそのタグに中国製と書かれた模造品が出ているので容易に理解できます。
トランプ陣営の人間がこの模造品を作っている連中を訴えるの訴えないのと書いてありますが、そりゃもう無理。今の世界ではどこでも安く作られたものが世界中から掻き集められて、必要とされるところに必要な分だけ適切な値段で送り届けられるという世界。
誰かがそれを阻止しようとしても、必ず他の誰かがそれを成し遂げて利潤を上げます。それが資本主義の原理。製品の原材料のみならず、10円の飾りから数十億円の軍用品まであれやこれやの方法を使って顧客に届けられていくのは金とモノが交換される限り仕方ない事。殆どはまともな取引だと思いたいのですが、残念ながらロクでも無い違法取引も無数にある訳です。
そして、アメリカに製造業を戻すと喚く子供大統領とその太鼓持ちの副大統領の視点に徹底的に欠けているのは「そういった事がその値段で出来る人材」がどこにも居ないという話に尽きます。
中国人やベトナム人の様に、短期間の訓練さえすれば安い値段で勤勉に間違いなく働いてくれる教育レベルの高い人材がどこに居る?という話。恐らくさっき言ったような値段でアメリカでもiPhoneを作れるでしょう。しかし、需要を満たすだけのモノをそれだけの短期間で美しく整え切るかい?と言う話。
どこの誰が、今のアメリカでsweatshop jobsをやるんかいな。違法に住んでるLatino?そんな人間達は畑からも小さな作業所からも追い払いたいんでしょうから無理です。
要するに、お前らは言ってる事とやってる事が悉く矛盾しとるのよ。orz
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