2025年3月23日日曜日

最近変わってきた終末期の処置

命が終わりを迎える時どのような処置をするのか、そしてそこに至る迄の道のりでどのような方法論を選択するのか、その選択が次第に私が日本に帰って来たばかりの頃である10年前とは変わってきたと感じています。

以前はやはり「先生にお任せします」というパターンが本当に多かったのですが、厚労省のsuggestするような「終末期の治療形態に関する同意書」の類の書類作成を話し合う行為の確実な施行が当然になってきました。

患者さん御自身や患者さんの家族との間で「こうなったらどうする」「もしこうなったらどうする」という様な選択肢をかなり細かくディスカッションして決定していくのが普通になっている状況は以前からあまり変わっていないのですが、家族さんも患者さんも書面に書いてある処置や行為に関して事前の説明が無くとも、かなりの程度理解している人が増えてきているのです。

勿論、私の方でも疾病や病状の変化に合わせた処置上の種々のバリエーションに関しても被せて説明を行って理解を深めて頂くのですが、実際に片親や御兄弟で以前病人として病院に入院し、終末期に種々の延命処置を施したことで却ってその親族さん達を苦しませてしまった経験を持つ方々が増えた事、そしてその経験がネット経由で「まさに今その選択をする必要がある方々」がそれを学習してから選択をされる、という時代が来ているのです。

無論、まだまだそうでない方々も一部おられますが、実際の所は押し並べて…という状況で、最後には心臓マッサージや気管挿管を望まれない方々が増えてきました。しかもかなりの確率で。

時代の流れというものなのでようが、60代で亡くなる事も全く普通だった50年前とは違い、体自体が更にプラス20年ほど長く生きている事で、脳の方は認知症状の低下という現象の発現で心身のバランスの崩れた状態になる人が増えているのは自然の趨勢。

そういった中での選択肢の変化なのだと私は考えています。それが良いのか悪いのかも含めてそれが時代というものなのでしょう。

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