2025年3月22日土曜日

嫁さんと映画を観に行ったが…

今日もくしゃみと鼻水と目の痒みに悩まされながらの一日でしたがそこを押して嫁さんと「超」久しぶりに映画を観に行きました。

前回のゴジラ予約とそのトラブルに関連して長久手のイオンシネマには行かずに、わざわざ遠い大高のイオンシネマにまで行ってその映画を観ようと言っていたのですが、嫁さんと話しをしているうちに「やっぱり近いところに行こう」という方向で説得されてしまい、アノ事件が起きた長久手の方に行くことになりました。orz

説得に負けてしまった私は「もし、アノ糞マネージャーが居たら俺は暴れるぞ!」と言ったら、嫁さんには「もう居ないよ、それに居ても出て来ないよ」等と何の根拠も無い推測で為された話で丸め込まれてしまいました。

観に行った映画は鶴瓶と原田知世の出てくる「35年目のラブレター」というタイトルの映画です。簡単に説明すると、貧しい生い立ちと種々の不幸が重なって、小学校を低学年までしか通うことが出来ず、文字の読み書きがほぼ出来ないままに成人になってしまった人物の役を鶴瓶が、そしてその彼と縁あって結婚した女性の役を原田知世が演じていました。

嫁さんは予告編をちらっと見た印象から、この物語が涙を誘うものであるという仮定の下でハンカチを事前に準備。私に二枚のうち一枚を事前に手渡してきました。

実は嫁さんは私と結婚する直前にBack to the Future IIIを映画館に観に行ったのですが、一番前の列で大口を開けて殆ど最初から最後までスヤスヤ寝ていたという黒歴史を持っております。w

今回はそのような事もなく粛々と進む物語を二人で見つめ続けました。実は二人とも明確に泣いてしまっていたのですが、私はハンカチも使わずひたすら画面に見入っていました。話の筋自体は比較的シンプルなのですが、実際の話に基づいたものであるだけにその話の中身は深刻。ハンディを負わされた人生の出発とその想像を超えた苦悩と劣等感、かつ、そのハンディを克服しようとする努力の大変さは見ていて涙を誘わずには居られませんでした。

この映画の主人公が夜間中学校で勉強を始めた頃の非識字者数は約120万人とか出てきましたが、やはり戦争の影響と貧しさの絡み合ったものが大きな理由。現代の日本ではJICAによると、99.8%なのだそうです。この約1%のブーストは凄い。

想像できますか?自分の周りに溢れている文字情報が読み取れず、文字が読めないために、本来の知的能力とは関係なく仕事に就けない、人に馬鹿にされる、命の危険に晒される等という状況。

私にはその状態を人生のハンディの中では最大級のハンディの一つだと考えます。人は文字情報を読み書きすることで、次の自分を磨き築き上げるもの。その過酷さは私には想像もつきません。

それでもこの主人公は最後には己の殻を破り、淡々と努力を重ね亡くなった奥さんにレブレターを書き上げましたが、実はその亡くなった奥さんからも…というのがネタバラシになってしまうのですが。

どんなレベルであろうと、何歳になっても努力する人を決して嗤う人間にだけはなってはいけないと再び強く焼き付けさせられた映画でした。

嫁さんも今回は寝ませんでしたね!

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