雨がちょこっと降ってはその翌日に暖かくなるという恐らくスギ花粉なんかの飛散には最高の環境が揃うという状況がこの二週間で二回ほど続いて発生していましたので、こういう状況が登場するというのはかなり明確に見えていました。
涙ポロポロ、鼻はスルスル、しつこくクシャミまで出てる始末。更に本人に言わせると体が重くて仕事どころじゃ無いとの事。確実にアレルギーだろうなという感じでした。こういう状態で一日仕事をするのは本人にとっては「つらい」どころでは無い筈ですが、俯きながら目にティッシュを押し当てて仕事を始めていました。
外来でも内服の抗アレルギー薬は勿論、点鼻薬、点眼薬は飛ぶように出ていきます。それぞれに症状の種類や程度は違えどもアレルギーである事には変わりありません。
コロナやインフルエンザのシーズンが一段落したと思ったら今度はこれです。(少なくともまたコロナは直ぐに戻って来るでしょうが!)何だか一年中こういう”症候群”に薬を使っている感じ。薬が無くならない事をただ祈るばかりです。
抗アレルギー薬としての薬にはその押さえ込むチャンネルの種類や血液脳関門の通過の程度の差による眠気の誘発具合、持続の程度によって何種類もの薬の使い分けをしますが、最近経口剤で良く出しているのはルパフィンとビラノアでしょうか。ルパフィンは眠気や口渇感の出現が強いのですが、効果という意味では強いと思います。
デザレックスなどは昔は良く使っていたのですが、眩暈のような症状を訴えるお年寄りが居たため最近は出していません。ビラノアは眠気が出にくいので運転する人にも出しやすい点が良いかなという感じ。昔からあるオロパタジンは私なんかはもうちょっとでも飲むとズズズズと眠気の沼に引き込まれるような古いタイプの抗アレルギー剤で、精神科の先生にはこれを眠剤として使う人も居るほどですから、今の時代、とても日常的な運転者に出せる様なシロモノではありません。
何れにしても杉・ヒノキのシーズンが終われば今度はイネ花粉。日本の一年は四季折々といいますが、アレルゲンも四季折々。手を変え品を変え人間を襲い続けます。
文章書いていた私も何だか目が痒くなってまいりました。w
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