息子の異食症の話は何回か書いてきましたが、今回の事件は夜の11時前にPCに向かってYouTubeを視聴していた息子の激しい咳込みで始まりました。
いつも我々自身も気を付けているんですが、時々コッソリと扉を閉じて視聴しています。ほとんどの場合、何も悪さをしないで精々のところ机の表面の塗装を剥がして1ミリ角位の塗装を口元に運んだりするくらいなのですが、今回は違いました。
咳き込みに気づいた嫁さんが息子の所に行って口元を確認すると、口からあるものを4つ折りにしたものが出て来ました。それは昨年の名古屋女子マラソンで待機所の医師として参加した私に配られた当日限定の土日エコ切符。
口から取り出して気付いたのですが3回ほど奇麗に折りたたまれ、それを口に入れて吞み込もうとするという普通の思考回路を持った人間からしたら「全く」理解できない行為をしていたのでした。私は、その危険な行為を見て思わず「アホか~!」と怒鳴りつけましたが、息子はむせた後の涙目顔で私を見つめるだけでビビっていました。
ところが、その後が問題。口の中には何も残っていないと思っていたのですが、口からその織り込まれた土日エコ切符を取り出した後もまだ「おえ~、おえ~」と言って1分間に数回嘔吐を見せます。
嫌な予感がして近づいて背部叩打をしてみると小さな文字の書かれた紙のクラスターが数個出て来ました。それで終わったと思ったら、別の部屋に行って未だ吐き気を示して見せます。仕方ないので奥の手登場です。
いつもこういう時の為に持っておいたディスポーザブルの喉頭鏡をもし出して来て、息子をベッドに寝かせ頭側に立膝をして息子の喉頭を意識下で観察しました。まさかこんな日が来るとはと思いながら観察しましたが、取り敢えず観察した範囲では何も見えませんでした。
暫くすると目立った嘔吐反射は頻回には出なくなってきたのですが、何となく本調子ではありません。やはり嫌な予感はします。そこで、大変申し訳なかったのですがラインで近くに住む病院の放射線技師さんを呼んでお手伝いしてもらう事にしました。
快く引き受けて下さった技師さんと自分の勤める病院の放射線室で待ち合わせて作業開始。単純XPでは何も映らず、CTへ移行。息子の脇に立って画像撮影したところ、やはり、食道に何らかのプラスチック片らしき物質が引っかかっているのを発見。胃の方にも何か紙のブロック様な影が見えます。CT上は鉄で無い事は確認できましたが、やっぱる悪さをしている何かが引っ掛かっていました。orz
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コロナリー画像での縦郭像。 真ん中左に菱形に拡張している食道が確認できます。 |
取り敢えず、息子を車に乗せて家へ帰りシャワーを浴びせて寝せましたが、やはり気持ち悪いのは残っている様で一晩中寝付いては起きてゲーッというゲップを吐いていました。そのまま何度か私もごく浅い眠りのまま朝を迎えたのでした。
(明日のブログに続く)
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