2024年4月24日水曜日

上には上が、先には先が

専門性と経験と云うのは医療では大切です。

医療に限らず、学問の世界でもどこまで行っても凄い人というのが居て、上には上というレベルが常に存在しています。記憶力の凄い人、発想力の凄い人、論理的思考力が凄い人、スキルが別次元の人物、そのうち二つが凄い人、三つも凄い人、そして全てが凄い人というのが居て、日本でもアメリカでもそういう人達を見てきました。

勿論、アメリカは世界中から凄い人達が集まってありとあらゆる分野で競争していますから、その頂点の尖がり具合も日本の高レベルの尖がり具合以上に別格の尖り具合を見せます。医療もここ10年以上はアメリカからの改革の流れが日本でも応用されるというパターンが普通になっちゃって残念ですね。本当は日本発、海外へと云うのが多くあって欲しいという思いは強いのですが。

しかし、まあ翻って日常診療の話になると話は一段落ち着いてきて、日本における私の日常生活の医療圏ではそういったピッカピカの超高レベルの医療のど真ん中を日々利用できる環境からは程遠く、その技術の恩恵を「間接的に」受けてはいても裾野のさらに端っこで種々の先端知識のおこぼれを使わせてもらえる、もしくはそういった医療機関への紹介で物事を進めていける環境に居るというのが実情です。

それでも、日本、特に名古屋などの大都市圏は十分に先端医療を「異様に安価に」利用出来る環境だと強く思いますし、恵まれていると思います。

実際に、こういう環境の中でもあちらこちらにぽつもつと凄腕と云うのは潜んでおられて、それぞれの分野で「この人に頼めばかなり安心して任せられる」もしくは「この人で駄目であれば諦めがつく」というレベルの人は居る訳で、やはり大都市圏は医療事情に関しては幸せだなとつくづく思います。これが田舎になると、あそこの病院で何もかも完結せざるを得ないというのが普通で、(受け入れる側の医師もそれが解っているので、殆どの場合、断る事もしません。)一部の金持ちを除けば地元を離れて治療を受ける為に名医の下に寄っていくという事はなかなか現実的に難しいというのが事実だと思います。

ここで気を付けておかねばならないのは、週刊誌などで毎度特集が組まれるような記事に出て来る医者達が必ずしも「名医」では無いという事。ああいうのは金払って載ってるのも多いのです。w

調べるのなら、地元の知り合いの医者に聞いてみるのがベスト。知り合いの伝手を辿ってでも「手の届く範囲の正解手」というのが見えて来る筈です。何かあったら手間暇時間をかけていろいろと伝手を辿って正解手を探しましょう!

内部事情を知っている側からすれば、大学病院が正解とか言う事も「決して」もしくは「必ずしも」ありませんので、そこは御留意くださいね。

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