2024年3月19日火曜日

大いなる前進・異論は聞かんw

今月13日、一旦の延期の後に打ち上げられたSpace-one社のカイロス・ロケットが発射5秒後に自動的に爆破されました。

勿論、私自身も一発での大成功を勿論「希望」してはいましたが、正直最初の何回かは「爆発・炎上」なんていうのも普通に起きるやろうなと覚悟はしていました。そもそも、ロケット発射というのは燃焼というよりも爆発の連続的な管理。ありとあらゆる種類の高度な工学と投入された人と時間と金がモノを言います。それでも失敗するのは経験というものが無い事。理屈では上手くいく筈なのに失敗する理由となる「見落としていた部分」が実戦の失敗によって見えてくると私は考えます。

いま世界をブイブイ言わせているSpace-Xもその対抗馬のBlueOriginも、発射実験を鬼の様に行って鬼の様に落としまくってそれでも平然として次から次へと新技術を試しては次のチャレンジに結び付けていきました。彼らの技術のバックグラウンドはNASAから引き抜かれた技術者達。そしてそのNASAは華麗なる失敗の歴史が山の様に積み重なっており、国家予算を叩き込みながら何をすれば良いのか、何をしてはいけないかという長い長いリストを以て今までやって来ています。

勿論日本だってペンシル・ロケットから始まって何度も失敗はしていますが、失敗の数が全く以てアメリカとは桁が違いです。文字通り桁が…。失敗した数はまさに知財そのものであって、今回のSpace-oneのような新興の会社が初回の打ち上げでfail safe systemを作動させたからと言ってそれを失敗だと罵るような輩はその難易度の高さを理解したくないか、理解するだけの脳味噌が無いのでしょう。

どんなプロジェクトもどんな人でも行動を起こして前へ歩み続ける限り何時か何処かで必ずこけます。しかし、それは歩いているからこそ。私にしてみれば何もしないで「前へ歩んでいたが故にこけた人間」の事を嗤うような屑はすっこんでろって感じです。

そもそも私は失敗したことの無い人間などというものを全く信じません。友達にしようとしても、恐らくは相当に嫌味な野郎でしょうし。w

今回の件に関してSpace-oneから以下のようなコメントが出されました。

3月13日(水)11時1分、ロケット射場であるスペースポート紀伊からカイロスロケット初号機の打上げが実施されました。機体は発射され、上昇しましたが、約5秒後に飛行中断措置が行われました。 スペースワン株式会社では、原因究明のための対策本部を立ち上げ、調査を開始しています。 
見学場へお越しいただいた方、web配信・パブリックビューイングで打上げをご覧いただいた方、応援してくださったすべての皆様に心から感謝申し上げます。 
 ありがとうございました。 
 今回はこのような結果となりましたが、同社は一刻も早く原因を究明し、打上げを再開すべく挑戦を続けていくとのことです。
 宇宙開発には困難が付き物です。様々な困難を乗り越えた先に必ず成功にたどりつくと信じて、引き続き、カイロスロケットの打上げを応援していただきますようお願いいたします。 今後、新たな情報が確認できましたらお知らせいたします。

その意気や良し!どんどん前に進んで行ってくれと云う応援の気持ちしかありません。次の発射が愉しみです。

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