五時半ごろには仕事を終えて家に帰ろうとしていました。何時に戻る時であろうと、事務当直室のその日の夜勤担当に声を掛けて少し世間話をしてから勤怠カードを打刻して家に戻るというのが私の勤務先での日常です。
今日もそんな感じで何時もの様に当直者と世間話をして下らない冗談を飛ばしながら今日の勤務を締めくくろうとしていました。気持ちは完全に勤務終了モード。
すると、夜勤の人間が私におかしな事を言い出しました。
「あれ?先生今日当直じゃなかったですか?」というおかしな呪文。今日の当直自体は私は別の常勤医に頼まれて入れ替えていた筈なのですが、どうもそれが途中で二転三転していたために、最終確認で今日という日が自分の当直になっている事を確かめておかなかった自分が悪いのですが、気分は完全に一日終了モードだった私には衝撃の瞬間でした。思わず「あちゃー」という声を出してしまいましたが「事実は事実」仕方がありません。
既にエンジンは切っていたつもりなのに、たった今から再始動して再び明日の朝までアイドリングをしなければならないと言われたようなものですが、重大案件が発生しない平和な夜である事を祈るしかありません。
ここに至って、本日のお疲れが一気に噴き出した感じで心に重くのしかかりました。しかし、そんな事も言っておられませんので、直ぐに当直室のカギを借りて荷物を移動。幸いなことに着替えのパンツは何時も運動用に余計に病院に持ってきていますので特に問題は有りません。
まあこういう時こそ禍を転じて福と為すしかありませんので、いろいろと残っていた紹介状関連の書類仕事を数件分片付けて後はゆっくりとした夜を過ごしました。
こんな私に同情してくれたのか、幸いなことに朝まで何の電話もかかって来ない珍しいほど平和な夜となりました。^^
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