約一週間の入院でしたが、ラパロスコピーの後に少しだけ痛みが長引いた事と食事再会の時に量が少ないという事で、先生からは「もう少し食べられる様になったら退院を許可」という風に言われて一週間かかったていたとの事でした。
ところが、この方は何時も味に拘り、健康にも拘り、美味いものにお金をつぎ込んで今まで生きてきた方ですので「どうしても」病院食が美味しく無くて喉を通らなかったとのこと。w
ところが主治医の先生は食べられるようになる事が大切と一歩も譲らない様子。そこで、この方が2日前に思いついたのは出された食べ物を袋に詰めて捨ててしまうというトンデモナイ作戦でした。病院内にあるコンビニで買ったサラダやバナナがこんなに美味しいなんて今までの人生で知り合戦でしたという程に病院食が不味かったのでしょう。
この話を聞いて私自身は大笑いしてしまったのですが、同時にこの方に「いつも気を付けているんですけど、患者さんの話は根気良く聞くにしても話半分に割り引いて聞いてました。でも、今後はもっと気を付けるようにします」と再び笑顔で話しました。
するとこの方も「申し訳なかったんですけど、どうしても食べられないものは食べられないんです」と改めて話してくれました。
こういう事があるから、という事を知っている上で患者さんの話にフィルタを掛けたりして真実の部分はどこかというのを探り当てるようにしながら話を続けていたんですが、今回の「打ち明け話」で再びその事実に思い至った今日の一日でした。
人間とはそういう生き物なのだという前提で医者をしていかないと、とても日常業務は出来ないんでしょうね。
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