2024年4月10日水曜日

チャレンジを繰り返す新人さん達

4月に入って新人さん達が沢山の仕事を覚えてくれています。

素早く仕事のコツを掴んでいく人、なかなか吞み込みの悪い人、そしてそのどっちでもなさそうな人等々いろんな個性と能力を持った人達が入ってきています。そしてポイントは仕事の呑み込みが早いからと言って、長期的展望でその人達を眺めていった時に「良い看護師」になるかというのは少し(というか、かなり)話が違う気がします。

勿論、仕事への理解力が高い上にあっと言う間に仕事に馴染んでミスも少ない人も居りまして、そういう人達は当然の様に病棟では仕事をテキパキこなす人材として重宝されるわけです。しかし、そういう人だからと言って「看護」に向いているか否かはもう少し別の話。

何度もこのブログでは書いているのですが、人として年齢の高低や疾病の有無のみならず、一般的に「弱い」と言われる立場の人に対する思いやり(compassion)が有るか無いかというのがその看護師さんを判断する最重要な基準線だと思っています。頭部の画像で言うドイツ水平面。生物学で言うmRNAの作り出すコード。物理学の相対性理論。数学では素数の存在のようなもんではないでしょうか。

それが無いとその世界自体が成り立たないよと言うような最も大事なもののうち、看護の世界ではそれが「優しさ」だと思っています。この優しさを持った人達に「かくあって欲しい」という「その先」の付加事項として技術や仕事の素早さ等が結晶として伸びていってくれれば最高なのです。

逆に言うと技術などが幾らあったところで、患者さんに優しい気持ちで接することが出来ないような人間はやっぱり「この仕事には向いていない」と思います。いわゆる頭の良い人というのがこの仕事に向いている訳では無い事も実例としてこの八年間、嫌と言う程見てきました。(優しい上に賢くて仕事も出来て~と言うのならより良いのでしょうが)

翻って今年の新人さん。年齢も入職してきた背景もまさにバラバラですが、いろいろな形で私の周辺の仕事に関与している状況での仕事ぶりを観察していると、本質的に「弱者に優しい」という一点で全員合格だと思える当たり年だと思いました。

既に明確に仕事の終了具合の早い遅いの差はありますけど、其々の特徴を反映した良い看護師さんになっていくような気がしています。まだまだ出来ない事ばかりだし、考えても答えの直ぐには出てこない事が沢山あるだろうけど、悩みながら大きな人に育ってもらいたいと思います。

頑張れ新人さん達!^^

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