2024年3月9日土曜日

息子の仕事がつけた七癖?

長男が自閉症だというのは何回かここに書いてきていますが、彼には彼なりの変な癖が沢山あります。

まあ、息子にしてみれば好きな事をやっているだけみたいなところがあります。いや「確実に」の間違いです。w

ところが、息子が通っている作業所の先生方はそんな息子の特性を非常に良く掴んでいて、彼の仕事として向いているのは何かというのを最終的にきちんと捕えた上で何回かトライアル&エラーの末に幾つかの仕事を振り分けてくださいました。

卵パックの余分なスティッカーを剥がす仕事。幾つもの筋が入っているゴムの束の筋を割いて一本一本のゴムのバンドを作る仕事。そしてキッチンカ・ウンターをピッカピカに磨いていく仕事などなのですが…。こういうのは実際のところ息子が小さい頃から見せていた一面を先生がトライアル&エラーの末に嵌め込んでくださった仕事です。

当然と言えば当然なのですが、これらの仕事の継続が息子の「そういった事」が好きな性質を更に強化している感じとなりました。自然の流れという奴でしょうか。

ところが、これらのenhanceされたキャラクターが家に帰ってくるとちょっとサイズ感が合わないものになるのです。もともとあった性質が肥後守サイズの小刀だったとすると、そのサイズは今や妖刀村正サイズに…。そしてその村正サイズで家に帰ってきて作業所での作業の延長をしてくるものですから「ちょっとお前…」という感じの事を家でやってしまいます。

しかもルーチン・ワークとしてやるのが本当に時間が長くて寝る前の「儀式」が長い長い。まずパズルの飾ってある自分の小部屋の手の届く範囲のパズルパネルを表も裏も拭いて奇麗にします。その後キッチンへ移動してカウンターのトップと言わず什器と言わずさらに奇麗に拭きます。それが終わったら今度は床をちょこっと拭いてやっと終了。

この合計時間が30分ではなかなか済みませんので、こちらとしてはそれらの一連の作業が終わるのを逆算して寝る時間の計算をしなければなりません。

その後、手を洗って彼なりの「本日の営業終了」となります。^^

変った親から生まれた変わった息子で、何時も自分の遺伝子の欠片を息子の中に見てしまうオヤジです。やっぱ血は水よりも濃しですか。

0 件のコメント: