56の私から見てもオバハンと見えた感じの髪全体が白髪の女性。
私が週一回の在宅診療のバイトに出ていたときの事でした。運転手さんの隣の助手席には看護師さん、そして後部座席には私が乗って移動というのがいつものパターンです。その日は早く仕事が終わって病院の方へ戻っていました。
黄金の大きな交差点を右折使用したその瞬間・・・目の前におかしな動きをする真っ赤な現行型プリウスが出てきました。何だか運転席の白髪のオバサンがキョロキョロしながら助手席の若い女性と共におかしな方向へ進んでいきます。そのおかしな方向とは何と4車線ある我々が走行してきた反対車線ではないですか!
それを偶然後部座席から眺めていた私は思わず「おいおいおいおい!オバちゃん死ぬよ!」と低い声で呟いていました。
ゆっくりと反対車線に入っていく赤い車体。そして、やはり流石に気づいたのでしょうか、それとも助手席の若い子に指摘されたのでしょうか、その次の瞬間いきなり車は停まってその入ってしまった反対車線側でUターンをはじめました。orz
高速の下を走る対向8車線。緑の矢印は我々の右折。赤はオバちゃんの曲がるべき方向なのですが、細い赤線のように対向車線にヨタヨタと飛び出してきてそこで反対にターンして我々の来た方向へと最終的には入ってきていました。 |
すでに私は右折していたので、後ろを振り向きながらそのあり得ない光景をじっと見つめていたのですが、おそらくその反対車線側の車も驚愕の赤いプリウスに驚いて停まっていたか徐行したのでしょうか、激しい衝突音などもしないままそのオバサンの車はタコの足のような動きをしながら最終的に我々の後ろの方へやって来ました。
それを見て私が思った事は以下の一言。
「勘違いと認知機能障害の相手は避けられない・・・。」
避けられるとしたらそれは幸運。避けられなかったらそれは不運。
恐らく日本中でこんな事故にはならなかった大事故寸前のインシデントが発生しているのでしょう。そしてある時は自損事故、そしてある時は悲惨な大事故にも。車の安全装置の進化はまだまだ足りないと痛感しました。
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