2020年6月30日火曜日

次女が歯痛でヒーヒー

娘から歯が痛くてガンガン毎日悩まされているとの連絡が入りました。

朝から歯痛で一日が憂鬱と・・・。
とりあえずいくら掛かるのかリサーチしたらしく、その前に先ずはピッツバーグの歯学部で歯の状態を調べてもらったところ、歯髄が感染して炎症を起こしているとのこと。orz

という訳で、いくら掛かるのかと言うと、大学では3000ドル!一般歯科では被せものまでして1100-1300ドルとのこと。やはり普通にアメリカ価格です。w
という訳で、私は次女に「日本に帰ってきて治療すればいい」とオファーしたのですが、アメリカに今の時点では長く留まりたいから嫌だと言うんですね。せっかくANAのマイルをつかってタダで帰ってこれるのに、とは言ったのですが。

私にはそれが何故そこまで留まりたいのかという理由を実は理解しているのですが、知らないフリをしております。まあ、子供ですから。

日本にもし帰ってきたら先ずはPCR検査で1ー3日のホテル滞在ですし、その後も少なくとも2週間は我が家ですがそれでも十分にゆっくり出来ますしね。
それにしても今回のコロナ。全ての人にとってリスクの塊です。私も医療従事者ですので、今回のようなことは本当は避けたい。しかし、次女には帰ってきてもらうだけの他の理由があるのでそこまで苦労してやるだけの事はあるのです。

悩み多き夏です。


2020年6月29日月曜日

そんな事ってあるんやな~

家でついてたテレビを観てたら驚きの展開。

芸能人の副島淳がフジテレビの「もう一度家族になりたい」という番組に出ていました。話の筋自体は簡単なのですが、実際に判明した現実は驚きの内容。正に事実は小説よりも奇なりを地で行くもので、最後には私も思わず「へーーーっ」と唸ってしまいました。

母親と二人で育った彼は父親知らず。

それを調べてもらうっことになったのですが、母親の口から戦隊モノの悪役で少しだけテレビに出たことがある!ということを聞いたことがあるというたったそれだけのことから、スタッフが芸能年鑑を調べてそれらしい人物をピックアップ。そこに書かれていた芸能事務所自体は既に名前は変わっていたのですが、その名前の変わったあとの事務所を訪ね、連絡がついた昔の社長の奥さんという高齢の人物の口から「名前」が判明するのですが、年鑑の名前とはちょい違い、すこしだけ戸惑うのですが(ウィリー・XXとなっているのがビル・XXという違い。)正直コレは普通に英語圏の人間なら常識的には即同一人物と判りますよね。まあ、そこはお決まりの「わからないふり」なんでしょうが。w

結局、その人物の子供さんに高橋マイケル!という驚きの名前が登場。その社長の奥さんの娘さんの口からはどうやら、お父さんが結婚した別の女性の息子さんがそのマイケルだというのですからこれは話が違ってきます。高橋マイケルと言えば勿論あの日本バスケットボール界の重要人物です。

その後、そのことをネット越しに御本人の高橋マイケルと話すチャンスが設定され、気前良く彼がDNA鑑定に応じてくれることに。まあ、この時点でマイケル自身も副島に対して「お父さんは沢山子供いたらしいよ」とちょっとそれらしいことを言っているんですけどね。

お約束の頬の粘膜を採取したあと、いつものようにDNA鑑定をしてみることになったのですが、番組の方では結果を一切知らず副島本人が通知を開封すると・・・。

99.99何とか%という確率でビルが二人の共通の生物学的父親と判明したという結果が出てきたのでした。バスケットの試合に憧れの選手として実際にマイケルの試合を観に行っていたという副島。実はその憧れのマイケルが母親違いの兄だったと知って泣いてしまったかれでしたが、当然ですよね。

さて、これから後一体どういう展開が二人を待っているのか。
そちらはそちらでドキュメンタリーになる話だと思うのですが、新展開は続くのでしょうか。興味ありますが、芸能人とは言え静かにして見守ってあげるべきなんでしょうかね。


2020年6月28日日曜日

帰国後2回目の運転免許更新

己の誕生日が蒸し暑い日本の夏というのは生まれてこのかた自分ではどうにも変えようがありません。

梅雨時のこんな時期ですが、免許証の更新許可が本日から・・・という通知が愛知県公安委員会からの通知が舞い込んできましたので素直にその初日に行ってまいりました。当直明けの特にすることもない日でしたので、早めに行っておかなければどんな急用が挟み込まれるかわかったものではありません。

ハガキではコロナ以降、愛知において以前出来ていた25箇所の大きな警察署での免許更新が出来なくなってしまいました。しかも週末の午前中に更新ができるのは更に限られていて私にとっての実質的な選択肢は高針にある愛知県運転免許試験場一本。5年前の帰国一年後の更新では瀬戸の警察署でしたが。

朝イチという感じでは行かなかったので行ったのは10時少し前。実際には現時点でこの高針の運転免許センターが何年にも亘る意味不明の長期工事の真っ只中で駐車場無しという状態ですので、死ぬほど駐車場を探し回るか公共交通機関でエッチラオッチラとアクセスするのみ。

私は前者を選び死にました。w

とりあえず、まず入り口で全員検温された後、11:40等と割り振られた時間の書かれた紙を持って巨大なビルの軒下の駐車スペースのような所に案内されます。数百人分はあるだろうと思われるパイプ椅子の並べられたエリアで各自その手に持つ時間帯ごとにグループが呼び出され建物内に誘導。

お金を払って列を進みながら視力検査を受けて写真を撮ってそれぞれの人間が行くべき教室へと入っていきます。私の場合は優良者講習である30分コース。いわゆるゴールド免許の人のコースです。さすがに教室内の人達のマスク着用率は100%。もし着けていなかったら白い眼で見られていたことでしょう。

ビデオで10分間ほどの交通遺児に関する実話を見たあと、最近の法改正やこのあとすぐ始まる煽り運転の厳罰化などの話が出ました。何にせよ思うのは交通事故というのは加害者は勿論のこと被害者にもなりたくないものです。絶対に。

罷り間違っても己の手で交通遺児などというものをこの世に生み出してしまっては死んでも死にきれません。償いようもありません。しかしどんなに注意していても2トン近い重さの物体が最低でも時速数十キロで動くわけですから、幾ら電子の眼が睨みを効かせていてもまだまだ完全には飛び出しなどには対応できない事がごく普通。

あり得ない所から飛び出してくるような高齢者や遊びに無我夢中の子供を見るにつけ、無事故には常に幸運も寄り添っていなければならないと思うのです。(無違反は意識さえすればかなり無理なく達成できますが!)

次の更新ではまだ還暦には達していませんが、次第に己も高齢運転者に近づくことを考えると、自分にとっても高齢者の事故は全く他人事では無い時代がそこまで来ています。次に購入する車は(購入するとすれば)多分LiDARシステムが標準でついた車になることと思われます。


2020年6月27日土曜日

もしかしたらコロナ?

当直の直前にコンビニに行きました。

通常、美味くもない病院食を食べることはあまり無くて、近隣にあるセブンに行って飲み物とサンドイッチとおにぎりを一個購入して終わり、というパターンがほとんどです。美味いものは美味いとおもうけれど、不味いものもそれほど拒否感なく食べはしますが、病院食には色が無い。これだけはどうしてもアカンです。

食べ物は味も大事だけど見栄えもそれ以上に大事です。宇宙食がミシュランの三ツ星の店のある料理と全く同じ食材使って同じ化学的成分であろうとも、チューブから食えば全く美味しくないと言うのは当然で、そんなもの最初の興味本位以外では誰も好んでは食べませんよね。

という前置きは脇においといて・・・このコンビニから病院に戻ってきた時に玄関に当直担当の看護師長さんと担当の社会課の職員がいました。何故かその前には見るからに焦燥感にみちみちた感じの中年男性が一人立っていて、その前には一台のタクシーが停まっていました。

「どうしたの?」と聞くと、「薬が切れて不安で堪らないからどうしても薬の補充が欲しくて昭和区からタクシー飛ばして来たと言うんです。」との一言。何を取りに来たかと言うとパキシル(作用も副作用も非常に強いSSRIの一つ)とのこと。

私は精神科医ではないのでこの薬のことを多く語れるほどの資格は持ち合わせておりませんが、この薬を巡っては巨大な社会的問題が起きている事は結構その筋の方々の間では有名な事実で、裏で高額で取引されたり、服用そのものや減薬や断薬に伴う副作用で種々の反社会的行動が導かれたなどということで、今時の非精神科の多くの医師にとっては日常診療の処方薬の一つとしえは余り手を出したがらない薬の一種ではないでしょうか。

と頃が問題はコレだけではなかったのです。実はこの男性、病院に来る前の電話インタビューで「熱はない」と言っていたらしいのですが、週末の閉鎖された入り口で検温してみるとなんと39.6℃もあったのです!

昭和区からここに来るまでのごく短時間でこれほどの高熱になるのはまず疑わしいので、嘘をついてきたという疑いが濃厚なのですが、薬を手に入れるためにはなんとしても!という感じがアリアリ。

残念ですが、院内に入れるわけにはいきません。保健所と近隣医大に連絡をとって検査をしていただくことに。精神科の当直担当ではなかったので、それ以降のことは関知していないのですが、この二日間の名古屋におけるPCR検査の結果を見る限りではエリア周辺での陽性者はゼロとなっておりますので、この方は陰性だったようですが・・・油断はなりません。

何時どこからどうやって入ってくるかなんて言うのは全くわからないというのがこういった感染症の嫌なところなので、今後とも「全く」警戒を緩めることは出来ません。

たまたますれ違っただけの出来事だったのですが、医療従事者としてはかなり緊張した一瞬となりました。


2020年6月26日金曜日

二位じゃだめなんですか?って特別の一位!!

遂にやってくれました。「富嶽
話自体は京コンピューターがその能力に磨きをつけている途中で既に何年も前からその姿が顕れることは確実にわかっていたものが遂に正式にリリースされました。
しかも、まだ稼働率60%程度のチューニング途上で世界の二位のスパコンに大差をつけての一位。しかも他の新指標も含めた4つの指標で一位。(特に電力効率でも世界最高というのが今風で素晴らしい。)

京の超高性能をこのブログでも書きましたが、すでにあれから9年。世の中の予想(希望)通り10年で100倍の速度を達成しそうです。速度は有るものの、他の普遍的なソフトが載らないために使い勝手がイマイチと専門家の間では言われていた(とは言っても大量の素晴らしい研究結果は吐き出してはいます。)京の反省の上に立って開発されたというこの富嶽。

それでも速度は世界一かつ、クラウドへの対応やAIへの対応など、10年前には想定していなかった大量の新基軸を引っさげての登場。何か一つだけやたら早いけど汎用性が・・・とか、見せかけの世界一を競うのは良いけれどやっぱり実用性が・・・というのはナシ!ということで開発されていて現時点で京の50倍程度の速度で消費電力は2倍ちょっと(最終的には3倍程度の消費電力で100倍の性能!)というのは技術の進歩速度と、これを作り上げてきた富士通を中心とした並々ならぬ能力を持った方々の並々ならぬ努力の成果がこの富嶽。

利用目的を見ると、一つも軍事というものが出てこないところが如何にも日本らしくて素晴らしい。医学、生物、工学、物理、材料、エネルギー、天文学、数学その他の多くの分野で今まで以上に素晴らしい成果を挙げて日本の科学技術の名声を高めてくれることと思われます。
世界への貢献こそが日本の科学の本筋。

それにしても10年を経ずしてほぼ速度が100倍とか、当時は京でも出来なかったことが様々な分野でよりリアルに高速でシュミレーションされ、理論の正しさを証明したり予想したりする時代が本当に来ています。なんという凄い時代に生きているのかと我ながら背筋がジーンとしますね。

更なるチューニングで当初の目標の最終到達点である100京/秒の計算指標を近々達成するのでしょうが、やがてはこの富嶽でさえも引退せざるを得ない時期が来ます。その時に日本でできている次のトップスパコンが有るとしたら一体この富嶽の何倍の速度なんでしょうか。

早く見てみたい気もしますが、その頃私はちゃんとまだ元気に仕事ができているのか・・・。まあ、俺なんかが居ても居なくても世の中経時的に劇的に進歩するのは間違いないんで単なる個人的な興味なんですけどね。w


2020年6月25日木曜日

過払い金訴訟のミネルヴァ倒産はどうなってるの?

怪しすぎると思うのは私だけか?

過払い金訴訟でよく宣伝を行っていた東京ミネルヴァ法律事務所。東京地裁から破産手続きの開始決定を受けるなどというニュースが流れましたが、負債51億、3月期売上17億超とのことでしたが、この51億円の負債というのがどうやら過払い金の保管分とかその他の手を付けてはいけないお金ではないかなどと言われています。

この手の法律事務所で積極的に宣伝してるところは有名所ではほんのこの前、法に抵触しているとして制裁を受けたXXXXがありますが、そもそも、もうこの過払い金訴訟という案件自体が枯れた井戸レベルのオワコンだったはず。

ここに噛み込んでいたのが元武富士の社員という兒嶋という名前の男なんだそうですが、もともと貸金絡みで逮捕歴もある血吸蛭のような男。金を貸して掠めた金利で生きていく虚業の男達が絡みついたマッチポンプ状態の弁護士を鵜飼の鵜のように使ったトンデモナイ構図が実は裏にあるようなんですが。

この倒産劇、第一東京弁護士会に所属していた事務所のようですが、弁護士会自体もこんなトンデモが自分達弁護士達の仲間だったということに関しては苦々しく思ってるんじゃないでしょうかね?そのうち倒産の件に関して破産手続きに絡んで複数の裁判案件になるんでしょうかね?

最近、いろいろな弁護士が立ち上げている大きな事務所がTVCMとかで目立って宣伝して、コツコツとやっている他の弁護士達の神経を逆なでしているんじゃないかなと思うんですが、こういう積極攻勢系の事務所って意外とこういう怪しい一面を持っているのかも知れません。しかし、それが真実で有るか否かは別として、こういう事が起きると他の同様の事務所も風評被害を被るんじゃないかなと気の毒にはなります。

そもそもが、今弁護士さんも試験が難しい割には弁護士増えすぎたせいで、イメージと違って若い人を中心に収入にかなりの低下が見られているという話。その過当競争の果てがこの過払い金訴訟、医療訴訟、その他の積極訴訟時代の到来となっているとしたら、今後もこういった弁護士業絡みの暗いニュースは出てくることが有るんではないかと思わざるを得ません。


2020年6月24日水曜日

歳取ると独り言が増える?

病院の入院患者さんに精神科疾患の方が多いので、普通の人達だったらビックリするようなことも院内では普通に流してしまうことが本当に多いです。

外来の待合の場所では虚空に向かってズーッと呟いている人なんて言うのは普通ですし、眼を瞑っていながらも明らかに誰かと対話しながら話し続けている人もいます。電車の中でそういった人を見たら多くの場合近づかない様にするなんて言うのが普通の人の普通の反応かとは思うんですが、結局の所、そこ以外では珍しいものでも日々見ていると見向きもしなくなってしまうというのはどんな事象においても共通の事かとは思います。

例えば(意識して行ったことはありませんがw)きっと、六本木ではロールス・ロイスやポルシェやフェラーリが走っていても特に誰かが振り返るようなことも無いのでしょうが、それが九州の田舎で走っていれば、車好きの少年達はきっと振り返るでしょう。

同じことが精神科の患者さんの「比較的特異な行動」に対しても同じで、病院内は当然のこととして、近隣の住民の皆さんも、我々の病院の周辺では患者さん達が比較的普通に歩いていても、問題行動の多寡はあるにしても特に通報があるわけでもありません。

さて、今日書こうと思ったのはそういう事ではなくて、病棟の看護師さんの中にいる「独り言」の多い人の話なんです。見ていて共通しているな~と思えるのは、独り言が多い人の殆どは還暦を過ぎている人が多いということでしょうか。

要するに加齢に従って独り言が増えるのか?という疑問を挟みたくなるほど独り言を発しながら仕事をする高年齢者の人が私の周りには多いということなんですが・・・。JRの駅構内の人の指差し確認ばりに殆ど全ての行為に独り言を発する人もいれば、不安を消すために周りの人に聞きながら仕事を進める人もいます。物知りアピールなんでしょうが、己の考え方を全部回りに説明しながら説教調で仕事をしていくお婆ちゃん看護師さん。

ネットで調べると、真偽の程は別として、こんなことこんなことも言われていますが、精神科領域では無い言語化の能力や処理と関連して研究されているようです。まあ、何事にも病的レベルというのはあるものですが、自分が思考過程を外言語化している事自体に余り気づいていないようであれば、統合失調や記憶・認知能力の低下なども疑っていくのも大事な手順の一つなのかも知れません。(ワーキングメモリの低下なんでしょうか、上のリンクの言説に従えば?)

あなたの周りにそんな人は一人も居ない!と言うのであれば、それはそれで静かな環境で寂し目の職場か内言語化能のまともな人達の集団なんだろうなということでしょう、きっと。


2020年6月23日火曜日

バカが身内で集まってコロナをうつしあう集会とかw

オレンジ頭も赤っ恥をかくためにタルサに行ったか?

タルサという1921年に恐ろしい黒人大虐殺の起きた地でそもそも黒人解放記念日に日付をピタリと合わせて己の大統領再選に向けての集会を開こうとした事自体が無茶苦茶ですが、この内輪向けアジテーターのメッキがボロボロに剥がれている現在、もう外との融和なんかかまっていられません。w

支持基盤のはずのキリスト教右派からもこの前のDCの集会の件で聖書と神を自分の宣伝のために使ったと非難され、元身内のボルトンからはその無能ぶりと政治的ド素人ぶりを暴露され、世論調査ではオレンジ頭が老いぼれと呼ぶバイデンとの間に二桁の差をつけられる世論調査での負けっぷり。

背に腹を代えられずにやっていることと言えば、本当に己の鉄板の支持基盤となっている無知蒙昧で銃が好きなFOXニュースしか見ないような白人の田舎者的価値観の持ち主向けに、身内の敵と国外の敵を作り上げることでその「残り滓」の皆様の視線を己に釘付けすることに必死。

こんな男の最後の作戦は待合無く黒人のVotersの数を減らすこと。そんな作戦成功するはずが無いと思われそうですが、これがよく罷り通るのがアメリカという国の差別システムの根深さ。

投票人を選別して黒人の多い地区では投票所自体の数のコントロールをするどころか、そもそも黒人を投票者として介入させないためのありとあらゆる硬軟取り混ぜた方法での妨害を入れてくるのですからマトモな選挙とは到底言えないのです。

民主主義のお手本たる政治システムがアメリカにあるなどというのは大いなる噴飯ものの幻想であって、日本国憲法が制定された経緯も知れば知るほど彼らアメリカ人の一部の人間が本来「作りたかった体制の一形態」に過ぎないことが判るはず。タルサの大虐殺からたった24年後にその国アメリカから敗戦国に来た白人達によって作られた、我々国民たる日本人自身が何も意見を言えずに作られた憲法って一体何なんでしょうか。w

それを不磨の大典と言ってる馬鹿も沢山おられますが、人が考え作ったもので時代を経ても全く考察を入れなくて済むものなどというのはギリシャの昔から御座いませんが・・・。

さて、今回の集会、ソシオパスのオッサンは100万人の集会には人が入り切らず第二集会でも演説する筈だったらしいのですが・・・。下の写真のような実態でした。
すっからかんw
これにはtwitterである白人のオバさんが呼びかけて、じゃんじゃん集会に参加予約して実際は行かないという作戦を拡めたとか拡めなかったとか。更には以下のように今回の集会参加者はCOVID-19に関して感染しても責任を我々には問わないことを約束するということに合意させた上でのもの。w
それにしてもここに集まった集会参加者達の特徴は唯一つ、マスク無しということ。追加で言えばミリタリーウェア多しって感じです。なんと言ってもあの超ド田舎オクラホマですから・・・。
さて、この中にマスクしてる人間見えますか?そして有色人種何人居ますかね?それが全てです。


2020年6月22日月曜日

ビザ発給の制限とか馬鹿か?

オレンジ頭はやっぱり何も考えていない。w

ニュースによると東部時間の24日午前零時からというから、即実施というやつですね。ホンマにやるんかなと疑いたくなるのはマトモな政権が国のトップにあるときだけで、この政権なら「何でもあり」の崩壊した政府ですからオレンジ頭が決めたことを忖度して右から左に流すのでしょう。いろいろな意味で、あり得ない程のド最低な決定ですが。


中身は専門職のH1B、熟練・非熟練労働者のH2B、企業駐在員のL、交流訪問者のJも駄目とかオイオ~イ、お前頭大丈夫か?って感じです。H1Bは申請者から抽選で選ぶ方式から給与お高い順位発行を優先するとかこれもまた意味不明。要するに高給取りの質の良い諸君を・・・と言いたいんでしょうが。

Jビザは研究者に関しては停止の対象外になると書かれてますが、Jビザの研究者も研究が長期化して格が上がってくるとグリーンカードを取得しないときはJからH1Bに普通に変わるよ?解ってるよね???

私の観るアメリカの競争力の根源は「多様性」と「国外から流れ込む才能」という2つの言葉に尽きます。本当にこれ。馬鹿も天才も肌や宗教の違いも、全てを超えて明らかに種々のレベルの能力が世界中からチャンスを求めて、これほどまでに多数が絶えず海練(うねり)となってやって来る国はこの若い実験国家くらいしかありません。

しかし、このビジネス馬鹿にはそういった己の国家の成功した本質が全く見えていない。全く!この措置によってアメリカ国内に50万人分の雇用を創出するとか何とか吠えているようですが、溜息しか出ません。(勿論、賛嘆ではなく残念な方の溜息ですが・・・。)

お前はお前の国の「競争力の成り立ちの元栓」を閉めようとしとるんよ?お前の脳味噌では理解できんやろうけど・・・。


2020年6月21日日曜日

見ないニュースは存在しないという話

GoogleニュースとYahooニュースでネットの上のニュースを読むのとTwitterでどんな事がアメリカその他で起きているのかを見るのが最近数年の日課です。

幾つかのソフトで「自分用」にモディファイされた興味のあるサイトを集約して読ませてくれるソフトも数種類試してはみたものの、その情報の更新速度が圧倒的に遅くて結局のところ上に書いた3つのソース+マイナーなロシアのニュースサイトなどが私にとってのこの世界の「有象無象」や「由無し事」を知らせてくれる情報源になっています。

しかも上のサイト自体(特にグーグルは激しくそれを呼び寄せる)は己の興味に沿ったニュースをかき集めては提示します。私の場合なんかはテック・ニュースやアメリカのローカルニュース、種々のサイエンス関連の大小のニュース、ネットギーク関連のニュースなどをそういう指定で集めていますので、自然とそういう「興味のあるもの」に更に細かい知識が積み上がっていくことになっていく訳です。

更に、医師だけが閲覧できる様々なサイトがあって、それらの専門的なニュースソースをみながら動画や文章、関連論文などをチェックしながら医師としての知識にも肉付けを行うわけです。

しかし、昔アメリカに居た頃は日本発のニュースの多くを2chのまとめなどで読んでいましたので、今から考えると随分と「別の意味で偏って」集められたニュースを読んでいたと思います。要するに基本的に嫌韓嫌中とかのまとめサイトがたくさん繋がっているリンクですから、どうしてもそれに類したニュースを半強制的に読むわけです。

ところが、この手のサイトは読んでいくと正直「疲れる」んです。コメントが延々とついてくるのですが、たしかに一次ソースを読む限りでは中韓政府の碌でも無さが頭にくるようなことも多いのですが、コメントがそれに被さってくると「何だかな~・・・」というしょぼい気持ちになってくるんですね。ものの見方がある一定の正しいと思われる領域の振れ幅から飛び出てしまっているのを感じて、内心「いや、ソコまでの見方はどう考えても・・・」というふうになってきます。

という訳で、2chと類似のその手のサイト群にはほぼ近づかないようになってしまいました。結局、韓国も中国も私にとっては「近づかないほうが良いトンデモナイ国」という一言でくくられるだけの国になってしまいました。

それ以降はなんというか、ニュース自体を読まないのでグーグルにチョロっと出てくるような「ムン・ジェイン云々による」とか「金正恩が・・・」等というニュースもクリックせず、「どうせまた同じ様な話やろ」という感じ。香港の緊迫したニュースは時々読みますが、それ以上でもそれ以下でもありません。

報道されない事実、読まないニュース等というのは例えそこに真実が横たわっていても「私にとっては存在しない」という事になってしまいます。それをどう考えるべきか。

ニュースメディアというものをどう受け取っていくのかは、人生においては大変重要な質問だと思います。子供に新聞のニュースを安易に読ませなかったという昔の人々は「賢さ」があったなとつくづく思う今日このごろです。


2020年6月20日土曜日

藤が丘は閑古鳥が鳴いていた

友人達が地元に帰ったとき、または自分の勤務先や家の周辺の食事処がスカスカであることをよくFBで報告していたのですが、自分の地元はどうなっているのか気にしたこともありませんでした。

ところが、今日地元商店街兼飲み屋街兼食事処である地下鉄藤が丘の界隈を夕方に散歩してみたところ愕然とするような光景がひろがっていました。

今までは普通に電気が点いていて、普通に人の出入りがあって多くの従業員さん達が忙しく働いていた店々の灯が消えているのです。内心「え~、この店も?」という様な大きな店も外に張り出していた種々の食べ物の値段表などと一緒に真っ暗で、中を覗いてみると厨房から皿やコップが片付けられてしまっている状態。もしかして、廃業してしまったんでしょうか・・・。多分そうですよね。

正直危機感を懐くレベルでの店の減り具合なんです。
開店している店、例えば「がブリチキン」やその周辺の同様な店も煌々と電気は点いているものの、見える範囲では店内にお客さんの人影が見当たりませんでした。そもそもお客さん呼び込みの一手間なんだと思いますが、店の前の引き戸を全開にして中がオープンで見えるようになっていたんですけどね。

これは本当に寂しい。

取り敢えず、ポスト・コロナということで、例え愛知県レベルで自粛要請の解除があっても、まだまだ多くの人の「警戒心」というものは解除されていないのでしょうね。それとも、今回のコロナ・インシデントで影響を受けた日本という国では日本人の生活形態自体が微妙にモディフィケーションを受けて、更に内向きになって家の中でより多くのことを済ませるようになるのでしょうか。

今回のコロナ禍でポケモンGoのナイアンティックの売上は7割も増したと言われています。家での映像視聴やゲームへのシフトで、人はますます外に出なくなり、子供も含めて運動量が減っていくのかなと。

いやあ、それにしても週末だと言うのにこれほどまでに人が居ない駅前の店々。近未来の人口が急減した日本を30年分先取りした状況を目の前に見せられたのか。
安全なコロナのワクチン開発を待ちつつも、このまま萎んでいく種々の外食の実需をみていると、これから時間をかけて不動産価格など、当初は思いもよらなかったレベルのものにもそういった影響が出てくるのかも知れません。

2020年6月19日金曜日

さて、今回のコロナで病院の収支ダメージは?

今回の第一波目のコロナ私の勤める病院への財政的影響はどうだったのか大変気になりました。

基本的に今回はコロナ禍第一波は「幸いにして」私の勤める病院では少なくとも顕性という形では過ぎ去ってくれた様です。しかしながら、愛知県のコロナ対策の開放方針の流れに沿って患者さん達の出入りという形でも、患者さん方の御家族という形でも病院への出入りの門戸を少しづつ少しづつ段階的に緩めるという方向で動いていますので、実はこの瞬間がもっとも危険なのではないかと考えています。

実際に感染症対策の件に関して上司と話をしても、実際のところ「運・不運」の要素をコントロールすることは出来ないから、発生した時にどう対応するかで評価が決まる・・・というように話をしております。実際そうだと思うんですけど、現場で発生するとその風評被害は留まるところを知らず、というのが他の病院での実際に発生した後の現実です。

ですからやはり、水際作戦というのが最大、最善の防衛方策だと私自身は思っているのですが、県内でもコロナの発生件数が数えるほどしか無い愛知や名古屋では「防御の為の心理的ガード」が自然と下がってしまっているのも明確な事実。みんな、なんとなくソーシャルディスタンスを取ってはいるものの、果たして十分かと言うと・・・どうなんでしょうね。

外来患者の数は大幅に制限する方向で動き、通常我々の病院の精神科外来に通院されていない方々は入院は行政からの依頼がない限り、もしくは当番日で無い限り御遠慮いただいたことで、入院患者数は大きく落ち込みました。

内科の方はと言うと、関連施設で何らかの問題が発生した時には通常通りコンサルや診察は全て受け、場合によっては完全防御の状態で発熱患者を診て、個室に移動してもらい入院。その後もやはり完全防御の状況で最低でも5日ほどは熱発の経過や血液のデータ、画像などを参照しながらリスクがほぼ無いと判断できるまでは大部屋には移さ無いという様な方法をとってずっと対応を行ってきました。これはこれでもの凄く手の間暇のかかる、かつ緊張感の高い、道具代にお金がかかるものでした。

ですから、内科の方は実は患者の流れはこの時期入院という形では寧ろ数が増えており、昨年の同時期と比べると、少なくとも私の受け持つ責任病棟では寧ろ前年同月比ではプラスの収支になるという状況でした。この点に関しては単に「運が良かった」というだけで、東京のようにコロナの発生が毎日未だに30人超えなどというエリアで働くドクター達の緊張感はまだまだ「高い」ものと推察されます。

ただし、上にも少し書いたように、精神科の外来を通しての入院は淡々と減り続け、平均するとこの二月で各月とも通常の入院総人数を30人弱ほど下回り続けていたようで、院長は「かなりのダメージでした」という事をすれ違った時に私に独り言のように話されておりました。

そう考えると、マスゴミに格好の材料にされた病院等は大変な目に遭っているはずで、下手をすると病院の屋台骨が軋むほどのダメージを受けた所も少なくないのではないかと推察しています。

冗談抜きで明日は我が身です。本当に。

2020年6月18日木曜日

長女にとってはまだまだコロナは隣人の病気

日本時間の昨日夜に長女からコールが入りました。

実は全く知りませんでしたが、いつの間にかまたブルックリンに戻ってきていたようで、NYの自分の部屋から相変わらずのリモートワークを続けているとのことでした。
元気は元気なようで、声には張りがあり忙しい日常に関して多くを語ってくれました。ただ、有人とシェアしている家に関してはもうしばらくしたら来学期に備えて「もしかすると」出るかも知れないという話。

何故かということに関して話を聞いてみると、現在当然のように既に学校は終了しているのですが、相変わらずのリモートワークが継続しているのでどこで働くかということに関する物理的条件が全くどうでも良くなっているということ、更に来学期に関してはやはりどうやらコロナが設定したソーシャル・ディスタンスの達成のためには人クラスに入る物理的人数が4人!という極端に少ない数になってしまうとのことなんですね。

想像するに良くあるようなアメリカのオフィス風の部屋に1クラスあたり約20人前後の大学院生が集まるのが普通の授業だとすると、その広さの中で距離に問題ないレベルで授業を「物理的に」行おうとするとその程度の人間しか収容できないことになりますよね。

ですから、今の時点では学校から通知されている「予想される授業形態」はやはりリモート。これに関しては娘によれば「連絡のつく限りのほかのNY周辺の大学」でもやはり状況は同様とのこと。ポスト・コロナというのは我々が想像する以上にアメリカでは深いインパクトが続いているようです。

我々の住む名古屋では既に実生活上はマスクはしていても、距離は保っていても心のなかでの緊張感は「あたかも」コロナは終わった出来事であるかのような話になっている感じなので、彼女達が直面している現実はやはり現状のNYの置かれている状況そのものなのだと考えざるを得ないのでした。

しかし、それでもやはり授業料の減額は今のところは話題として先に進むことを大学当局からは拒絶されるという状態のようです。娘がexecutive board memberとして働いているAsian Pacific Islander's Associationでは代表者としていろいろなAssociationと一体となってこの交渉を粘り強く行ってきているものの、当局が公的機関であるため、予算の執行という意味での権限が大学自体には大変弱く「何事も決まらない」とのこと。いわゆる「対お役所」という交渉であるため難しいのだそうです。

それに比べればラトガースやその他の私立は既に授業料の半額科程度のことはスカッと決まっているとのこと。思わず娘に「コロンビアに行っとけば結局安く済んでたか?w」等と言うと「situationに差はない」と一言で話が終わりました。

来年の仕事の獲得やその他諸々のことに関して日々忙しい様子。コロナに縁の無い状況でこのまま元気に勉学に仕事に集中してもらいたいものです。


2020年6月17日水曜日

苦しかったら何でも薬か?という事に関してはいろいろな意見があっても良い

内科的な病気を治すには、内服薬があったり注射薬があったりしますしリハビリなどによる機能回復訓練などもそういった治療に入ってきます。外科的なアプローチも各種の病気を治療するために高度な方法論が脈々と受け継がれ、道具や薬との組み合わせで高度な改良が続けられています。

それでも、神経の病気などは他の内科的疾患と違って「ついこの前までは」診断の難しさは勿論、治療に関しても分子生物学的なアイディアは沢山あるもののまだまだ私の学生の頃と大差ないほど遅々として治療法に改善は見られませんでした。(少なくとも一般内科医の私からするとそう思えました。神経内科専門の先生、間違ってたらごめんなさい!)

更に精神と心の病気はどうかと言うところまで思いを致すとどうでしょう?
太古の昔からいわゆる統合失調症というのは分子疾患として存在していたし、抑うつ、躁、その他諸々の幅広い「普通と異常の間を漂う」精神疾患と呼ばれるものが今も昔も変わらずあります。

では、こういった心の病気は薬の進歩と歩調を合わせるように治療が進んできたのだろうかと言うと、これはとても心許ないと思います。精神科医の診断力が周りの電子装置や分子生物学と並行して進化した内科一般と同様に進歩したとはなかなか言い難い気がします。

それは一にも二にも精神に関連した「問題」というものが他の病気のように数値化、定量化することが極めて難しいからだと私は考えています。通常、病気というのは正しい診断があって初めて正しい治療の選択肢を選んで治療していくもの。ところが精神疾患というのは本当にそれが難しい。学派による解釈と治療法の違い、そもそもその疾患を診断するドクターの知性や心、経験のレベルも個人間で大きく大きく異なり、言っては悪いのですが「あんた自身が患者じゃろ?」という先生も少なからず。

結局、精神科における診断と治療の間には内科における正しい診断と適切(最適とは言わないまでも)な治療の間の「比較的」タイトな対応関係とは違って、どっと拡がりを見せ多対多対応的な状況になっているような状況だと思っています。一つの「日常の社会活動において通常の生活に支障をきたすようなおかしな精神状態」を治療するとは言っても、診断・治療・最終的な社会復帰までの幅が本当に広い。

まとまりの悪い、と言うか歯切れが悪くならざるを得ない文章なのですが、精神科に助けを求めてくることに関しては、全くの私見ですがまず自分自身でいろいろと考えを巡らす過程というのが「本当は」まず十分な長さあったほうが良いと思っています。

高さに対する恐怖を克服するためにゲーテは己を教会の尖塔に縛ったとか言う話もありますし、恋に破れ悩みに沈み戦いに敗れた後に、文学や自己発見、心理への探究心の勃興、宗教、哲学的思考の深化等が普通にあったのが精神科無き時代の「普通」であったと思うんですが、今ではそこに至るまでに抗不安薬、抗うつ剤を使う人が普通に・・・。

「悩む過程」それ自体を自己啓発の起爆剤としていた時代は既に遠くに去ってしまったのでしょうか。苦しさから薬で開放されて明るい今の私。悩みは遠くに去りました!というのが文学や哲学を形成するとは思えないんです。

こういう事書くと、うつ病で悩む私の苦しみをお前なんかが!とすぐに言われそうで嫌なんであんまり書きたくはなかったんですが、まあ、私の雑文日記ですので間違っても「お前という輩はケシカラン!」と文句を送ってこないでくださいね。mOm


2020年6月16日火曜日

我が家にも遂に来た!

「特別定額給付金のおしらせ」なる封書が来ました。
裏側には日本語以外の7つの異なる言語で特別定額給付金と書いてあります。
上から順に中国語、韓国語、ベトナム語、英語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語のようです。結局のところ名古屋で人口の多い順なんでしょうかね?

ニュースによれば、名古屋は全国でも遅い方で、11日までの時点で未だたったの2.5%(全体で113万世帯!)しか「申請」できていないとのことでした。今月19日にはほぼ全ての世帯に配り終わるとのことで、我が家はもっとも遅い方に入ってくるくらいなんですかね。

取り敢えず中を見てみると、給付希望の欄に□がついていて、そこに給付希望「いらない」という欄があります。これにマーキングするとなんか良いことあるんですかね?w
先日も書いたように、結局は税金として徴収されることを考えると何の喜びもありません。

また、最近ではコロナに絡んで仕事をした医療従事者に5-20万円の金をばら撒くなどという政府案も出てきているようですが、正直馬鹿じゃないかと思います。
その金をばら撒く代わりに、新しくワクチンが出来た時に皆にワクチンを打つ基金として保持しておけばいいのにと心から思います。ホント政府の馬鹿たちは使う金が自分のモノでないと何でもやらかしますね。

与党・政治家の馬鹿たれ達は国家の未来なんぞな~んも考えてないことだけは確かです。医療従事者への慰労金かなんかのつもりなんでしょうか。配られても票は入れませんが。w


2020年6月15日月曜日

現実を見なければ・・・

中年になっても仕事は減るどころかむしろ濃い仕事が増えてきます。

責任は大きくなって、若い頃のようになにか間違いをしても上の人が責任を取ってくれるようなレベルで話が済むことはなく、自分自身がその仕事のもっとも大本の責任者であるようなことは次第に普通になってきます。

私自身がいつも考えるのは、中学生までは「がんばった!」という事は大切なことで、失敗しても失敗自体を次への糧としてまだまだ沢山やり直す機会があると思っています。ところが実際にはそこから後は次第に「頑張る」というのは肉体のレベルでも思考のレベルでもそうする事は当然で、その上にどう頑張ったかを工夫した上で「結果」を出さないと現実の世界では競争に出遅れていきます。(実際のところ私自身がその手の競争で先を走った経験自体無いので、言う事自体が烏滸(おこ)がましくはあるのですが。)

しかし、そこをオブラートに包み現実を見ないようにするのであれば、ある時期までは幾らでも人生甘口で行くことは出来るのですが、実際には時間が経つほど現実を隠し包み込むオブラートの厚みと甘さに応じて「辛口」の度合いが進んでいくだけ。

最後にはその辛味を包み込むオブラートさえ存在しなくなって(多くの場合は生きている親の存在でしょうが・・・)激辛のスープの中に身を沈めて一巻の終わり、となるような人生が待っているわけです。勿論、どんな状況からも立ち直る人はいるのでしょうが、そういう人は立志伝には”稀に”出てきても、残りの多くの場合は後悔と愚痴と言い訳で傷を癒やすか舐めるかしか無い訳で。

特に無理の利く、そしてまだまだやり直しの時間と選択肢がたくさん残されている「若い頃」に頑張ることが出来なかった人はいかなる形であれ、多くの場合、その残りの人生をそのツケを甘受する形で過ごすことになりがちです。何度も同じことを言いますが、そういう事に関していい年こいて未だ現実を直視することの出来ない人がどんな場所にでも居て、惨めさを際立たせているだけなのです。可哀想なので言及はしませんが・・・。

ですから、私は子供達が小さい頃に易りやすい形で言いました。「嫌なら頑張らんでも良いけど、人生そのツケは自分で払うようになってるからね」と。

子供に対して人生において迫りくる(やがて誰にもやってくる)現実を直視させる勇気を持たなかった親子には厳しくて長い「その後」があると私は思います。勿論、人生には運の要素も絶大ですから一生懸命やっても上手くいかないことなんてごく普通ですけど、工夫して頑張らなかったときより「遥かに」マシな結果とその後への応用・学習が待っていると思います。

という訳で、凡人なりに日々工夫を重ねながら勉強することを忘れないようにしましょうというシンプルなお話でした。(娘達にとっては、私がこの先ぽっくり死んだ後でもこの文章が残っていれば、愚かな親父なりにこんな事を考えていたという記録にはなるでしょうから書いてみただけでした。)


2020年6月14日日曜日

近所の素敵な古本屋 

いま住んでいる家に引っ越してきて四年ちょっと。

ズーッと前から「気になっている店」が帰りがけの道にありました。その店はどうやら古書店らしのですが、今まで入ったことはなし。中にあるのは如何なる本よ。まさか漫画本が堆く積まれてはおるまいか?などと想像を巡らせてはいたのですが、いつもは車で通るばかり。しかも、下の写真で見るように開いているのか閉まっているのか全く判りません。そもそも商売っ気がなさそうなのが趣になっている位です。w
名前が良いでしょ!?
今日はたまたま髪を切った帰りがけに横を通り過ぎ、数歩先に進んだところで「!」と意を決して店の中へ突入。

入った瞬間に「あの懐かしい匂い」が私の鼻腔の中を直ちに満たしました。中は外からは想像もできないほどの大量の本が並べられており、まさに二列のウナギの寝床状態。その一番奥にはお爺さんがベレー帽をかぶって鎮座しておられました。(後で知ったのですが84歳!)

本当にひ~っさしぶりに古本屋の中に入って本好きの血が疼きました。中には漫画が一冊も置いて無くて、どうみても「歴史的に貴重な本」も山のように並んでいました。私は最近絶版になっていてなかなか手に入らないと思っていた以下の岩波文庫の青帯の本を三冊発見。
  • コロンブス・全航海の報告(コロンブス等)
  • 確率の哲学的試論(ラプラス)
  • 18世紀パリ生活誌・上(メルシェ)
これだけでも店に入った価値があったと思いました。上記三冊で1300円也。
会計をしてもらう時に大塩平八郎の「洗心洞箚記・せんしんどうさっき」はお持ちで無いかと御主人に尋ねましたが「それはないな~」と即答され断念。ほぼ全部ほんの有無を答えられるとのこと!

その後、本談義、名古屋の本屋・古本屋の状況、今後の御主人の店に対する未来像などを30分くらい二人で立ち話して楽しみました。集めてある本を見るだけで、御主人が書肆を運営している理由がよく分かるほど体系的で良く纏まった本の売り買いをされているのが手に取るように解ります。

御主人によると、名古屋でもこの50年で劇的に書肆(新刊本店・古書店込み)が無くなったとのこと。今でも会費を取るような古書店組合に加盟している店が名古屋には100件ほど有るとのお話でしたが、この名古屋のような大きな都市でさえ実店舗を持っているのは実質10店程度といいますから、寂しいものです。

御主人も御自身が既に齢84となられ、今後のことも話されておりましたが、息子さんがこの店を守ってくれるとは信じているが息子自身は本を読まないと残念そうに語られました。多分、私と余り変わらないような年齢の息子さんだとは思うのですが、万一の場合に個々においてある「一定の目利きの眼を通して選んである」本が散逸するようなことがあればそれはそれで昭和・平成の文化的遺産の損失の一形態だなと酷く残念です。

私自身もこのお店が古本を買い取られると言うことなので、「出す自信のある本」をここに並べるという目的で本を持ってこようかな・・・などと考えたりもするのですが、これがまた難しい。私にとって、本は自分が退蔵することでときどき読み返す無常の喜びを感じるという変なものでもあるのです。

別れ際に御主人曰く「多くのお金は出せませんが、私がこの店で並べることは出来ます!」と悪魔のようなセリフを吐いてこられました。参った参った。w

今日はいいもの(店も本も!)見つけました。良い週末でした。


2020年6月13日土曜日

人工知能と差別

去年の11月頃のニュースでApple Cardのクレジット・スコア判定に潜む性差別の可能性に関する話がありました。

私はこのApple Cardと性差別の話のニュースを見ていて、別の話も思い出しました。それは人工知能を利用する中で発生する判定や分類上の種々の差別のこと。この手の話で私達の前に一番最初に出てきた有名な話は人の顔を判定した時に黒人の顔をゴリラと間違えて分類するAIの話でした。

更に最近ではAIを使った人の顔の判定において黒人をサーチするとどうしても白人をスクリーニングしたときよりも判定精度が落ちるというものでした。要するに人から見れば「オイオイお前馬鹿じゃねーの?」というような初歩的な間違いをまだまだガンガンするのが今の時代のAIということ。

結局与えたデータを噛み砕いて自分なりに磨き上げていく中で、人間の関与があろうとなかろうと、その元になっているデータに偏見が含まれていたり素材が間違っていればその間違いごと取り込んで異様な速度で成長していくわけですから、下手すると人間よりも根深い感じで隠された差別や大きな間違いを内蔵・内包した状態で実生活にその人工知能とやらが応用されたら、当然のように間違った判定が下されますわな。

また、アマゾンがAIを使って人事採用に応用したら性差別が酷くて使用中止となった話もネット上に広く散らばって、様々な人々に記事が書かれ分析されています。結局の所、人種や性別を古典的な優劣解釈に当て嵌めて、個人の能力を「推測」しようという試みは、人種や性別を隠しても、その経歴からそれらの隠された部分を推測して、過去の法則に則った歪みを当て嵌めようとする「優れた」(勿論皮肉ですがw)人工知能によって破られるようになっているわけです。

結局の所、その人のこれからの採用実績はAIを使用する限り、その人の出た大学や実績・研究結果のみならず「相変わらず」人種や性別も加味されたものが採用されるという危惧があるわけです。

何だかこんな人工知能だったら、本当に最後は「賢さ極めた人工知能様」が人間自体を要らないものと判定して消し去りそうですね。


2020年6月12日金曜日

新型コロナウイルス・特別定額給付金

新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の一環として一人一律10万円を御上が配るとのことですが、実際のところ何なんでしょうかね?これ。

結局の所、住民基本台帳に載っている人間に対して家族の誰かが給付金の申請をした上で口座への振り込みを待つと書いてはありますが、何にしろ4月27日というのが大きな分かれ目になるようですね。

質問箱にいろいろ回答があるようですが、何れにしても私の娘達は受けられなさそうなので考える必要もなさそうです。(彼女ら自身は同じ様なアメリカ版の対策で、既にアメリカで千ドル貰ってますし・・・。w)

取り敢えず今回の給付金は所得としては非課税と書いてはあるのですが、結局の所、今回政府側から吐き出されたお金は我々に回り回って税金として吸い上げ直されるだけのものと理解しえいればこそ、正直何のポジティブな感慨もありません。

まさに朝三暮四のようなものです。最終的には収めないといけない税金を回りくどく「一時所得」であるかのように見せているだけ。確定申告する側にとってはこの10万円が薄められて長い間の徴税へと変わるだけの話です。東日本大震災に関連した復興特別所得税(25年間!)や高速道路の建造費、ガソリンの税金に二重にかけられた税金のようなもんですな。

政府の意のままにいつまでも取り続けられる税金です。

そもそも今どきの日本の役人なんて言うのは国家のことなんて考えてるのは一部のみで、後は省益とおのれの老後に甘い汁を吸うシステムをどう構築するかに心を砕く連中ばかり。何も期待できません。東日本大震災後の復興財源のトンデモナイ使い方などはほぼ極悪犯罪なんですが、ボンクラ宰相をはじめとして、恬として恥じません。

犯罪も国家レベルでなされると、下々の霧粒などが何を言っても全く何も変わりませんね。

さて我が家への用紙送付はあったかと言うと?・・・名古屋市からはまだまだウンともスンとも。二ヶ月程度は待ちましょうか。


2020年6月11日木曜日

救命救急講習でのハプニング

受け持ち病棟では心肺停止に対応するための講習(BLS/ALS)を定期的に行っています。

若い看護師さんだけでなく、救命救急に慣れていない他病棟から来た看護師さん、そしてその様な講義を聞きたい、習いたいというヘルパーさんや事務員さん等も一緒に交えてドリルになります。

通常、看護師さんたちに対してはその脇で同時に進めるべき挿管準備、モニタリング装置のセットアップ、CVの挿入補助のドリル、それと同時に行う注射と輸液セットアップなども行われるわけですが、このパートは更に細かく分けてドリルすることになります。

さて、今回のドリルは主に心肺蘇生の前段部分である心マッサージとアンビュ・バッグの使用法のドリルだったのですが、この講義では手技が確実に施行されたときにどれほどその後の身体脳機能の回復に役立つのかという理論と統計学的な事実を述べた後、実際に私自身がダミーを使って、見ている皆の前でどの部分をどれくらいの速度でどうやってプッシュしていけば良いかを見せます。

その後、各自でそれをコピーしてもらいながらその所作が間違っていないかを確かめていくわけなのですが、今回そのドリルでは人数が少ない時にはどうしても一人が行う心臓マッサージの時間が長めになってしまうことを想定して、女性にも一人最長二分というプッシュを実感してもらいその疲れの蓄積がどれほど「知らずしらず」心マのクオリティーを下げていくか実感してもらいました。

ところが、今日のドリルを行って数人ずつ実技を行ってもらう中で、一人の若い女性看護師さんが患者さんに跨って心マを二分間してもらった後、「あー、キツイキツイ、フラフラです。」と言って本当に床に倒れ込みそうになりました。

最初は周りのみんなでじっと見ていたのですが、いつもの元気な感じが無くなって本当に疲れ切った様子でしたので、思わず「蘇生ドリル用ダミーの横で本物の人間をレスキューするとこだったよ~」という話になりました。新人の彼女にとっては今回のCPRの講習はまさに実際の心臓マッサージの実技のキツさというものを実感して貰う良い機会になったと思ったのですが、実技講習の後「もう少し持久力を付けるようにトレーニングをしておこう!」と話しました。

後で知ったのですが、この看護師さん昔から貧血が酷くてこういった心肺能力を試すような運動は大の苦手だったようです・・・。知らずに頑張ってもらうことになり、ちょっと申し訳なかったかな・・・と後で反省しました。

今後は講習前に持病や体質の有無もチョロっと聞いておいたほうが良いなと思った講習となりました。


2020年6月10日水曜日

今回のアメリカの騒乱

ミネアポリスの警察官による脚を使ったGeorge Floyd氏への9分間に亘る頸部圧迫での死が全米どころか全世界を揺らしています。

アメリカの黒人に対する人種差別というのは本当に本当に根深くて、白人の中には「心の底から」黒人を汚らしいモノのようにしか思っていない連中が居ます。別にこれは救いようもないレベルの教育も仕事もないようなJoblessの連中に限ったことではなくて、教育を受けていても心のなかでは本当に黒人を下等な動物のように思っている連中も居て大変厄介です。

しかも、political correctnessという言葉の存在があるように、表面的にはいろいろな形で差別を先ずは差別表現の言葉から取り除こうと言う動きが世界中にありますが、何と言うか私はこれには正直あんまり大きな関心は抱いていません。時間が経てば確かに言い換えられた言葉が市民権を得て「確かに、昔はそんなこと言ってたな~」何ていう感じで差別用語というのは消えていくのでしょうが、正直、悪口というのは語彙が豊かな言語ほど豊富なもの。

差別は消しゴムで消えるような類のものではありません。

結局、差別の心というのは自分と異なるコトやモノを受け容れられない事から来るものだと私は考えます。まず最初に違いに対する恐怖(xenophobia)、そしてその恐怖を支えるのはその「異なったモノ」に対する無知でしょう。知らないものを受け容れられない馬鹿や田舎者は全世界、どの時代にも遍くおります。そしてこの連中を教育していくのは差別する事、される事のネガティブな面を十分に理解している連中の責務だと思います。

そういう意味では、白人も黒人も「差別の真実」を理解している連中は声を上げる義務と権利があるわけで、今回のデモで双方の人種が怒りの声を上げているのは至極当然だと思ってます。アジア人も当然差別の対象に良くなりはしますし、インド人やネイティブアメリカンもヒスパニックもまた同じ。

だからと言って黙っていても何も改善しません。無数の死者を出した奴隷解放の戦い(結果的にそうなっただけですが!)、そしてまた社会的に大騒乱になった公民権解放運動などを経て今があるのですが、今回の全米規模、全世界規模のデモは後の時代に振り返られることになるレベルのものでしょうし、間違いなく歴史に記憶される一つのターニングポイントになることでしょう。

アメリカの警官の暴力的な黒人逮捕はほとんど毎度映画で使われる鉄板ネタですが、黒人にとってはそれが日常。黒人であると言うだけで停められて、黒人であると言うだけで疑われて、黒人であると言うだけで気軽に押さえつけられたり撃たれたり。

もし自分が黒人としてアメリカで生きていかなければならないと言う運命を持っていたらそれは純粋に巨大なfear factor以外の何物でもありませんよ。洒落になってない。勿論、娘曰く「アジア人だってひどく差別される事がある」といいますが、その苛烈さは黒人が受けてきたものとはやはり比較にならないと思います。

馬鹿にされることと命を奪われると言うこととは重みが全く違うのです。何度か以前にも書きましたが、正直なところ私自身はアメリカに居た頃そういった差別を感じる場所にはほぼ属していませんでした。NIH然り、大学然り。こう言った高等研究施設では人種なんて全く関係なくて能力と結果がすべて。私自身がそれを感じる前に、そういった差別をする連中はそもそもそういったエリアに入ってくる能力自体がありませんでしたから。w

要するに、自分の能力に何も誇るべきものが無い人間、自分と他人との違いを元に己を優れたものとして「根拠なく」優れていると言うしか人生における己の存在に意味付けが出来ない無能な人々の可哀想なリアクションがwhite supremacistの全て。殆ど何の根拠もない宗教と言って良いでしょう。

21世紀におけるこの宗教の教祖はあのオレンジ頭の残念な人かなって思ってます。ほんとこれでアメリカの大統領なんだからギャグ漫画よりも起きている現実のほうが酷いって。w
今回の抗議行動でも愚かさフルスロットル。ほぼアクセルベタ踏みで歴史の教科書へネタを提供し続けています。近世大統領史の研究者にとってはこの大統領の特異性は素晴らしい研究素材でしょうね。

子ブッシュなんかは唯のアホな人でしたがまだまだ常識的な善意はあった。存在してても周りのネオコンに踊らされてるのが丸見えなのが痛々しい感じでしたが、トランプほどのレベルのアホではありませんでした。このオレンジ頭を見た後は子ブッシュが実にマトモに見えるほどトランプのサイコパスとしての酷さが際立ちます。流石に二期目はない!と信じたい。

アメリカにいる長女は今回の運動に関してインスタグラム上の数々の「日本語バージョンの!」リンクを送ってくれました。(オヤジは英語よりこっちがわかり易いと思ってるんだね・・・。w)

彼女自身はBLM運動に寄付もしているようで、いつも通りのアクティビストぶりです。警察や検察に関する法改正という形で今回の運動が実を結ぶのか?じっと見守っています。


2020年6月9日火曜日

病院を騙すとんでもない悪徳業者!

私にとって患者さん達の血液データで何とも理解に苦しむことが長年も続いていました。

実は病院における食事というのは、カロリー計算は勿論、病気によって減塩だったり、低蛋白だったり、肝臓食、その他諸々の刻み具合など多種多様の構成で成り立っています。患者さんによって少しづつ量や柔らかさ主食・副食の組み合わせが違っていて、普通の食堂とは全く異なる細やかな配慮が求められるのが病院食というものなのです。

私の疑問というのは普通に正常なアルブミン値で他の病院から転入院してきた患者さん達が「何故か」私の病院に来た後アルブミン値が下がっていくのです。殆ど消化器などに何の問題もない多くの患者さんの殆ど全員で・・・。

私は提示してあるカロリー値の食事を提供している外部の業者が本当に正しくちょろまかしや中抜き無しで食事を提供しているのかという強烈な疑問をいだき続けておりましたが、この事を給食栄養課の担当者に何度か問い合わせても「正直少ないような気もするんですが」と言って話を濁してきます。

それでも全般的な低アルブミン血症の傾向は収まらないし、成人の普通の患者さん達の多くも「先生、腹が減ってしょうがないんだわ」と直接医師である私に訴えてきます。

そこで、栄養課のヘッドに真剣に「絶対におかしい。大きな身体活動をしない普通食を食べている成人の患者さんが成人に必要な普通の量の必要カロリーを取っていてうちに入院しただけでこんなに総じてアルブミン値が下がる理由は量の欠如しか有り得ない!」「適宜抜き打ちチェックをして数字でその量が提示された量通りあるのかどうか調べてください!」とリクエストしました。

一ヶ月ほど経って結果が出て愕然。

グラフに示された全ての種類の全ての食事に対して本来提供されるはずの量に全く足りていなかったのです。ものにもよりますが、平均して7掛け。ひどいおかずになると三割とか5割とか・・・。

そのテーブルを見た瞬間私あ栄養価の人間に言い放ちました。「これ犯罪だよね?」と。
実際ここ数年の業者の提示する給食費はうなぎ登りに右肩上がりなのに、量はこのザマ。何という堂々たる犯罪でしょう。

実は以前、この業者に栄養価の人間が「少ないんじゃないんですか?」と聞いたらしいのです。その時の答が実に堂々とした盗っ人猛々しいもので、「証拠もなく我々を疑って騙してるとでも言うんですか?」と言ったというのです。噴飯ものですが。

ハッキリ言って栄養課も脇が甘いし馬鹿です。データもなしに大きな議論をするとか戦いの基礎さえ出来ていないんですから話になりません。しかし憎むべきはこの汚らしい犯罪。
「言うに事欠いて」とはこの事でしょうが、全くとんでもないものです。文字通りの逆ギレそのもの。w

このデータを持って理事長に今回の秘密の調査を行った経緯を手短に述べ、データを見せたところ直ちに事務長のところへ直行。給食委託業者のトップの人間を次の日に呼びつけて話し合いの場を持ち始めたとの報告を受けました。

さて、事の顛末はどうなることやら。資本主義においては性悪説で大手業者を監視するのが基本で良さそうです。今回のことを反省し、栄養価は今後は年がら年中抜き打ち調査を繰り返すとの確約を私にしてくれました。

データを聞いて腸が煮えくり返った私ですが、気の毒なのは患者さんです。あの患者さん達の「お腹が空いて敵わん。ここの飯は少ないよ~。」と言う言葉は嘘偽りのない呻き声だったのでした。
この会社に天罰が下りますように!


2020年6月8日月曜日

82歳の母親の誕生日に想う

昭和13年の母親が昨日誕生日を迎えました。

まず最初に電話口に出たオヤジの報告によると最近は寝てばっかりとのこと。想像がつきます・・・。
お祝いついでに母親と電話越しに話をすると「いろいろ考え事をしとるだけで、寝とらん」等というかなり明白な嘘を何の躊躇いもなく返してきますが、そういうところは昔から全く変わっておりません。こういうところがあいも変わらずまさに私の母親。チャランポランなところはブレません。w

オヤジの方も心得たもので「俺が元気な間はなんとか面倒見るワ」と同じ昭和13年の寅年生まれ同士が老老で支え合っていなかで生きております。最近病院の看護師さん達ともよく話をするのですが、同じ様な世代の看護師さん達の中には同じ様な境遇の人達が当然のようにたくさんいて、片親の病気のことで始終病院に連れて行ったり、両親とも施設に入れたりと言うような話ばかり。

当然中には「母親の葬式に田舎に帰っておりました」等と暫く見ないなと思っていたら、そういう状況を報告される看護師さんもおられます。また、兄弟の多い看護師さんの中には老いた両親をどうするのに関して、田舎に集って喧々諤々と議論を戦わせながら親と喧嘩をしながら何とかかんとか施設入所を決めてきたと言うような事を伺ったこともありました。

兄弟の数などの家族の形態や親戚の数と日頃の付き合いの深さ、親の病気や経済的状況などの諸々の状況が重なり合って、本当に各家庭ごとに処方箋が違うというのがよく見えてきます。

老いた親が自立して生活してくれている間は未だ良いものの、実際には80を超えてくるような老親であればこの一週間で何かが起きても別に何の不思議もないわけで、そう言う点は頭の中でシュミレーションをしておかねばならない事は明白なのですが、どちらが先に倒れるのか、それとも病を得るのか等も全く想像すらつかぬ状況で考えることは山のようにあります。

オヤジが長生きしてくれれば本人の意に沿って名古屋に連れてきてでもどこかの施設に入れることには親父も納得済みなのですが、母親が一人になったときには田舎を離れたくないと言いますので、その時には遠隔で施設にお世話になることになるわけで、出来たらそれは避けたいところなのですが、田舎から離れて知り合いの居ない土地につれてくることで認知症が悪化なんて言うことはごく普通にありますので、難しいところです。

日本人の2018年時点での平均寿命は男性で81.25歳、女性で87.32歳。しかし、既に今回の誕生日で母親も82歳になりましたし、父親に至っては平均寿命を超えちゃいました。
マイルドな血管性認知症のある母親が長生きする確率は余命という意味では多分高いのですが、パターン的には困りますね、、、。

金、時間、手間の全てが問題になってくる気がします。果たして来年の今日も同じように誕生日の報告をちょこちょこっと記録することが出来るのか、一年一年がまさに私にとっての勝負です。


2020年6月7日日曜日

そんな事「本当に」起きとるんか?

医療人の間では今回の流行で、コロナ陽性の患者さん達を受け入れた病院の収入の激減が大変大きな話題になっています。

実際に患者さんが来たことが公表されたり、受け入れを表明したり、来てはいないのに来たという噂がたった病院の外来患者数の激減が物凄いことになっていて、2-3割減等と言うならまだしも、月によっては7-8割なんて言う所も出たようで、文字通り「存亡の危機」という状況に立たされた(もしくは立っている)医療機関があることが実しやかに書かれております。
更には実際にコロナ陽性の患者さんが居ることを知らないうちに院内感染としてクラスター化したりした病院では更に悲惨なことに。

前もチョロっと書いたかも知れませんが、冗談抜きで「ボーナスが出るのか?」そしてそれが更には「夏のみならず冬のボーナスにまで影響を及ぼすのでは?」等という話が出ています。

いくらコロナ関連で仕事に従事した方に補助金を出すとか、コロナに関連した診療報酬に関しては通常の三倍の保険診療として認めるなどという国の方針が示されましたが、とてもとてもそんなものでは追いつかないような金銭的被害を出したところが多かったようです。勿論、人的にも「感染」という形で大いなる影響を!

また、外のバイトの仕事で出ていたところから馘首を言い渡されたり、臨時職員としてのポジションを喪失したりした等という先生方の呻き声に近い話も書き込まれています。

それはそれである意味大変深刻な問題なのですが、もっと別の意味で深刻なのは、医療従事者の子供達が家の外、学校などで何か汚いものであるかのような扱いを受けているという話がマスゴミから流れてきていること。

ただし、この話がどれほどの普遍性を持った話なのかということには大いに疑問を持っています。私自身はこの様な話を周りの人間からは聞いたこともありませんし、自分の住むマンションでは、私が医師と知っている一部の方々は皆、口を揃えて労いの言葉をかけてくださるばかり。ネットに書かれていることとはまるで真逆です。

実際のところは知る由もありませんが、推測や又聞きに肉付けされた創作話が独り歩きしているパターンが多いんじゃないですかね?私は子供も含めてソコまで下劣な品性を持っている輩が日本に溢れているとはとても思えなんですが・・・。

まあ、万が一そんな輩が感染て来院しても我々は疑い患者も含めて感染者の検査と診療を拒むことはありませんけどね。w


2020年6月6日土曜日

アプリに釣られて歩き回る

今の時代、スマホを使う毎日の中で人を家の外に連れ出すモチベーションを掻き立てる仕組みが沢山あります。

一番良く知られているのがポケモンなどのゲーム系アプリで、取り敢えず外を歩き回っていろいろいろとやる中で自然とタスク達成の途上で歩き回らざるを得ないというもの。とは言え、最近はコロナのせいで、歩き回らずともリモートでいろいろ出来てしまうパスや仕組みがあって、実際のところ金さえかければある程は度外に出なくても何がしかのことが出来るようになってしまっています。

次がいろいろなフィットネス系のアプリで、課金ありなしなどいろいろですが歩くことでポイントをゲットして、それが電気料金の足しになるなどという中部電力のアプリなどもあるのですが、これはまずは会員としてちょっとした課金があってそのなかで歩きまわればそれを余裕でオーバーするような電気料金の引き算がされるというシステム。

そして私が使っているのはコカ・コーラのアプリ。
何じゃそりゃと思われるかも知れませんが、以下のマークのコークアプリというのをインストールすると主に2つのことに使えます。一つはBluetoothを使ってコカ・コーラ関連のなにがしかの飲料を購入するときにスタンプをもらえるという仕組み。
もう一つが自分が一週間でどれくらい歩けば一枚のスタンプをもらえるのかという初期設定をすることで、それを達成した週には一枚のスタンプを貰えて、それが15枚集まるとコカ・コーラの提供する飲料を一本タダで貰えるというもの。

実際のところ、日本コカ・コーラの提供する飲み物が云々という部分はどうでも良くて、一週間という時間の中で自分の目標とした歩数が達成されたか否かということのみにフォーカスしています。私の場合は一日の平均歩数の設定は7000歩。一週間で「49000歩」を超えて歩けば一枚のスタンプが一週間毎に渡されます。

しかし、この7000という自分の課した設定というのはなかなか微妙で、後数百歩で一週間分の目標が達成できなかったりすることも良くあります。それでも頑張ってわざと外に出て夕方に1000歩2000歩追加したり・・・。

歩く能力、果たして己が70になっても80になっても保てているのでしょうか。ちょっとした努力を決して忘れないようにしたいと思います。


2020年6月5日金曜日

コロナ後最初の自分の外来

コロナ騒動で長期処方で数が少なくなっていた患者さんや遠隔診療になっていた外来。

それが今回6月に入って病院全体として「本当に久しぶりに」外来診療を本格的に再開始しました。多くの病院でもかなり狭く閉じていた病院の扉を、再びグッと広げたのは今回の愛知県の動きに合わせたものだと考えます。それでも、来院時のマスク着用と熱の測定は全く緩めてはいないんですけどね。

私に関して言えば実質的な最初の外来が今日だったのですが、大変な数の患者さん達がまさに山のように押し寄せて大変でした。"もう待ちきれなかった"という感じの患者さん達の山で、外来の待合室から「センセ~、こっちこっち~」と言いながら大声で外から私の姿を確認してはまるで一対一であるかのように私を指差しています。

躁病気味のお婆さんなどは外来のカーテンを看護師さん達の制止も聞かずに開けてはチラ見してくるし、お年寄りには何故か人気の私です。(因みに子供達からもすぐに懐かれるのですが、肝心の中間層が・・・w)

まずは久しぶりで「症状が気になる方々」から先に診察開始。久しぶりですので、データを取らないといけない方々がこれまた殆ど。看護師さん達もまさに息つく暇もなく点滴、採血、放射線科への患者さんの移動、認知機能検査の依頼などまさに目のまわるような状況を見せておりました。

今までの数週間が固く閉ざされた扉を通ってくる数名の要定期通院の方々ばかりでしたので、その差は歴然。こうなるということは解っていても、実際に押し寄せてこられると大変な状況でした。

例のごとく、久しぶりに会ったお婆ちゃんの中には握手だけでは済まず、向こうからハグをしてくる人もいれば、他のお婆ちゃんに笑顔を見せたら駄目!とか訳のわからないレベルでリクエストを入れてくる人までおりもう本当に80過ぎたら「年寄り無双」状態です。あの世が近いという事をいつも自分達で言っているだけあって「残りの人生やったもん勝ち、恥ずかしいものなど無い感じ」とでも言いましょうか。

取り敢えず嵐のような午前中の診療が終わり久々に疲労感を覚えた久しぶりの外来でした。
再開したは良いけれど、コロナが再び拡大しないことを祈るのみです。


2020年6月4日木曜日

禁煙外来の設置

いま何としても病院に設置しようとしている部署があります。

それは禁煙外来。以前もこのブログで書きましたが、院内で喫煙を止めない(止められない)人間は残すところ病院の職員のみ。勿論、その殆どは看護師と看護助手ことヘルパーさん達です。

一部医師も禁煙できない人物が居りますが、知っている範囲ではいま院内で喫煙を行っているのは極一部と呼んで良いレベルの二名のみ。60歳以下の喫煙者は一人もおりません。そうです、もうそういう時代なのです。時代の流れについて来られない人々は何時の時代にも一定数おりますし、それを咎める気もないのですがその行為が周囲の人間に甚大な被害を与えているのなら話は別。ましてやそれが人の健康の維持にあたる医師であれば話は深刻です。

昔は呼吸器内科の医師でもヘビースモーカーなんて言うブラックジョークのような世界もありましたが、今は多分「隠れ」を除けば放逐されていたはず。アメリカなどでは当然のように資格取得の前段自体が非喫煙者だったと思います。

さて、この禁煙外来には設置基準というのがありまして、院内に喫煙箇所があるようなところはこの外来自体が開設できないというようになっています。現在のところ前回導入された健康増進法案によって病院という敷地には喫煙が許される場所自体が消滅したので、本来何の問題もなく開設可能かと考えるのですが、実際の話「ある愛知県内の病院」で禁煙外来を設置したものの、ある許容限度を超えて内部の喫煙者が存在することを繰り返し密告された病院がそれまでの禁煙外来の保険診療請求を返還させられたという事案があったというようなことがまことしやかに伝わってきております。w

兎も角、現在院内において禁煙を求める声が水脈のように流れているのは事実。勿論、「さらさら」やめる気がない人も沢山おりますが、止めたくてもやめられない、以前禁煙していたのに、いままたこちらの病院にやってきて喫煙習慣が戻ってきてしまったという人もこれまた沢山おられるのです。

更には当院関連施設から沢山やって来られる患者さん達の中にも「禁煙を進める医学的方法論」が存在することを知らず「辞める方法があったら先生わしやっとるわ~」と明るく言われる方々もまた大勢おられます。

長期に亘る大量の喫煙の結果、肺気腫、COPD、肺癌その他諸々の疾患を得てこの世から去っていく方々をみるにつけ「少しでも苦しまず」に喫煙という行為を止めるお手伝いができるなら・・・と強く思うのです。

院長と粘り強く交渉してこの外来設置を成功させたいと思っています。


2020年6月3日水曜日

やっと届いたアベノマスクw

小中学校や一部の公的機関では優先的に配られていたといういわゆるアベノマスク。

10社くらいの大中小及び意味不明のレベルの公明党関係者がヘッドをつとめる極小カンパニーの作ったと言われる小さめのマスクが我が家にも届きました。遂に。そもそもサージカル・マスクが病院で配給されていますので、私個人としてはこのマスクを待つ気も更々無かった上に、トータルで500億円かけたとも言われるこの各世帯に二枚ずつの布マスクとかいう愚かな政策を聞いたときに感じたのは虚無感。

日本酒を飲みすぎてしまったときにジーッとぐい呑を見つめてしまう感覚と言ったら解っていただけるでしょうか。わかりませんよね。スミマセン。w

とにかく世界の失笑をかったこのマスク政策。
日本では皆がかなりのレベルで行儀よく三密防止に向けた動きを達成させたためだと思うんですけど、いい感じで恐ろしいレベルでの拡散が発生することは「いまのところ」起きていません。

さて、記念に残しておこうと思うんですけど我が家に届いたマスクは以下のようなものでした。因みに上の方のマスクは私が日常的に病院で使用している不織布のサージカル・マスク。
そして同梱されていた言い訳?というか説明書・リーフレット4ページ分の一部。
感染危機の真っ盛りのときには全く届かず、祭りが終わった後に届いたクラッカーの様な感じとでも言いましょうか。さすがの危機管理能力です!

患者さんにでもあげる事といたしましょう。


2020年6月2日火曜日

小学生男子の忘れ得ぬ大興奮

今日、DIMEのニュース記事を読んでいたらメダカの記事が出ていました。

それによると、メダカの飼育というのは「仕事で様々な生物を飼育したプロは、メダカ趣味に回帰する」なんていう記者の個人的な感想が書いてあったのですが、竹島水族館の館長でさえ愛好家というくらいですからこれはもしかしたら本当なの「かも」知れません。

最近、と言っても既に3年ほど前からなのですが、外の訪問診療のバイトである施設に行くときに、決まって施設の人から提案を受けるのです。まあ、冷やかし半分なのですが。
それは施設でなんとなく飼っているメダカを「家に持って帰って家で飼いませんか」という提案。もう何十回も断っているのですが、私が患者さんの診察を終わってメダカの水槽をしげしげと覗き込むたびに同じセリフを私の頭から被せるように言ってくるのです。

季節季節で定期的に繁殖していくメダカ達。子供を増やしては何割かが消えていき、生き残った中で更にまた子供を増やす、と言う感じでチビ助たちが生まれる度に別の水槽の小さなエリア(実際にはメッシュの細かい網の中でのしばらくの間の別飼い)を作ることで施設のヘルパーさん達が安全に増やしていたのですが、その繁殖時期が来る度に私に「置いてけ置いてけ」ならぬ「持ってけ持ってけ」の呪文を浴びせくるのでした。

今のところ「我が家はもうこれ以上生き物はちょっと無理です」という一言で呪文を封じ込めておりますが、一体何時までこの呪文封じが通じますやら・・・。

さて、メダカに関しては小学三年生のときの非常に鮮烈な思い出があります。実は私自身は親父の仕事の関係で大学の農学部の隣りにある公務員宿舎というアパートに当時住んでおりました。(余談ですが、この前宮崎には叔母さんの亡くなる直前に帰った話をここにも書きましたが、そのときにもうそのアパートは取り壊されたと聞いてちょっと悲しくなりました。)

当時の農学部というのは近所の子供達にとっては昆虫取り放題、動物沢山、変わった標本がタダで展示されている素晴らしい遊園地でした。当時でさえボロボロの木造校舎だった農学部の周辺には小学校低学年の子供にとっては全く想像さえつかない使途不明の施設や謎の機器、秘密基地の代わりとなる使用されていない小屋などが広大な敷地内に散らばっており、まさに男の子の楽園状態。そこにはドロドロに藻が茂った(今思えば)防火水槽がありました。

ここの中にメダカや金魚が何故か泳いでいるのを知ってはいたのですが、ある日のこと何気なくそこを覗いていたところ何だか肌色のメダカらしきものが表面を泳いでいるのに気づいたのです。じーっと見てみても確かに形は100%メダカなのですが、色が肌色で何だか透き通るような感じ!

次の瞬間、声にならない声、それも大声を心のなかであげながら決意したのは「絶対このメダカに似た不思議な魚を捕る!そして学校のみんなに見せる!!」ということ。水槽の中のメダカが逃げるわけないのですが、目を離すと居なくなりそうな気がしつつも近くの自分の家まで可能な限りの全速力で走りいつもはクマゼミ取り用に使っていた長い長い柄の虫取り網をとってきました。

しかし、戻ってみるとやはりいません。それでも息を殺して水面をじーーーーーーーーっと見つめていると、居ました!あいつが。網の存在を知られないように後ろからアプローチしたり、横から掬ったりしながら格闘することほぼ数時間。もう早く帰って夕ご飯の食卓につかないと鬼のオヤジにぶん殴られるという頃になって採れました!採取成功です。

もう小学三年生の理科大好き少年の頭の中は「新種発見!」の大興奮で収集がつかない状態。w

多分もう顔は興奮と喜びでこれ以上ないくらいの顔になっていたと思うんですがそれを次の日学校に持っていったら「期待通り」教室は男子を中心に大興奮。みんなが水槽の中を代わる代わる見てはその発見の経緯を聞いてきました。

そこにやってきたのは当時理科の先生でクラス担任でもあった大倉先生。見た瞬間い「お、ヒメダカだね~!」と声を上げたのでした。私はその瞬間、先生も驚いてくれたと言う事実の嬉しさと同時に「新種じゃないんだ」という一人だけ心のなかで呟いた声とが渦を巻いたのを昨日のように覚えています。

しかし、あのときの興奮は医学部でて大学院出て、アメリカでいくつか自分なりの実験で見つけた不思議な事実の発見に夜中に一人で叫んだときの気持ちと全くおんなじだと言うことに20年後にも経験し再度体験したのです。

自分にとって新しいこと、新しいものを見つけ理解する経験の大切さはどんなに小さなことでもその人の人生を根本的に変えてしまうのかも知れません。そんなとき、もし私がその子の横に居たら最大限に一緒に興奮してあげたいと思うのです。

本当は何も解っていないのにモノを知ってしまったかのような大人が忘れてしまいがちな「知る興奮」を刻みつけることこそ子供を自分から前へ動かすガソリンになると固く信じている私です。


2020年6月1日月曜日

娘たちと夜間外出禁止令(Curfew)

George Foydさんに対する警官による「明らかな殺人」の映像に端を発した全米大都市での暴動、viralと言うべき勢いでいろいろと起きていますが、正直私は娘たちや友人たちの動向も心配でした。

この前のボルチモアでの暴動でもそうでしたが、黒人に対する様々なアクションがアメリカを揺るがした例は別に今回の事ばかりではありません。大きなものだけでも1965年のWatts暴動から始まり、67年のデトロイト、92年のLAでの大暴動、2014年のファーガソン、そして今回。小さなものまで上げれば本当に数え切れないほどの大小様々な人種差別絡みの暴動がアメリカでは起きています。

実際、警官に来るまで停められてそのまま暴力的な事件や警官によるドライバーへの過剰な暴力や銃撃で亡くなる人も「黒人では」白人の3倍以上有ると言いますから、これらが人種差別と警官という言葉と繋がらないと頭から否定するには相当な無理があります。

実際に娘達は私のように大学や世界中の人間が集まってくるようなリベラルな環境の中「のみ」で米を見てきたわけではありません。ですから、長女いわく「お父さんにはわからんと思うけど、人種差別って今でも酷いもんだよ」と言うんですね。スラングやちょっとした言葉の中に込められる根深い差別意識というものを敏感に察知する能力、そしてその様な環境に晒される機会の多いを娘達にはきっと日常なんでしょう。

私はと言えば、アメリカでの生活中に正直そんなものを感じることもなかったし、多分、何かそれらしいことをレッドネックぽい人間にボソッと言われても「いやあ、多分間違いなくあんたよりはいい人生送っとると思うよ?w」という感じで笑い飛ばしていたので、全くアメリカでの生活に人種差別のことを意識することができませんでした。幸せなのか鈍感なのか。

既に近未来(2040年代なかば)にアメリカにおいてマイノリティーとなることが強く予測されている白人ですが、この変化は押し止めることができないことは既に明白になっておりますし、そのときに起きるアメリカの政治的変化はトランプ的な政治家の完全な排除になると思われます。

いわゆる白人以外のminorityに対する明確でポジティブな政策を示せないpoliticianはそもそも政治の舞台にさえ立てない時代になると思われます。これは人種だけでなく、性に対するスタンスや宗教に対するスタンスなどもよりリベラルなものに寄っていくことになるのではないかと推測されるのです。良いとか悪いとかは別にして、何らかの古典的な価値観に依拠し続け、特定の小集団にのみ集票を頼むような人はきっと終りとなるのでしょう。

さて、今回の暴動は大きな都市でいろいろと悲惨な衝突を生んでいますが、長女も次女も特には今回の暴動に直接巻き込まれるているなんて言うことは無いということがメッセージで判明しました。しかし、長女の彼氏から来たメッセージによると彼自身毎日DC周りで暴動や行進、車が燃やされているのを見るそうで、正直こんなシーンは人生で初めてとのこと。あまりにも多すぎてちょっと目障りに感じるレベルなんだそうです。

それにしても、夜7時以降は外出禁止令が出ているそうで、何だか内戦状態かよって感じとのこと。とてもこれが色んな意味での世界のナンバーワンの国とは思えん状況となっておることを憂える文章が続いておりました。

催涙ガスなんかは窓を締めえおけばなんとかなるんでしょうかね。取り敢えず、彼らは安全な状況下に居ることが判って私としては一安心です。