当然の事ですが、普通はこれ位の年齢の患者さんには当然のように御家族のどなたかが一緒に連れ立ってこられるというパターン。多くのおばあさんは最低でも杖は持っている状況で、その次は歩行補助の為のシルバーカー。それでも移動が出来ない方は車椅子となります。
足腰が動かなくとも元気に病院に来られるような方々は基本的に口はよく回るという印象が強いですね。そして実際にそのことを自分の口から語って「口ばっかりで体が動かんわ、がはは」というような物言いをする人が多いですね。^^
私の経験上、高齢者も「超」がつくような年齢になってくると何かがあった時の予備力の少なさが如実に出てくる印象です。要するに風邪をひいた、熱が出た、歩いていてこけた等というその何かの一撃であっという間に別人のように悪くなるのです。やはり免疫力、若さというのは偉大で、本当に動けなくなるまでの余裕の差は70代に入った頃から急速に消えていくようです。
ましてや90代。私が御家族にお話ししているのは、80代の変化は一年ごと。90代の変化は一ヶ月ごとというお話しです。
80代の頃には一年毎に体力の衰えと共に気力が、もしくはその反対に気力が衰えて体力がという方も居られますが何にしても数ヶ月前にはアレほど元気だったおばあちゃんが、90代では月単位でみるみる動けなくなって今はベッドの上に横たわっていたり、脳梗塞を発症したりして一言も発声しなくなったり等というのも良く見るのでした。
これが命の力なんだなと思うと遣る瀬ない気持ちにもなりますが、それも含めて90代まで生きてきた偉大な遺伝子の集合体と生活習慣とその生命力に改めて敬意を表するのでした。
90年を超える人生は当然のごとく第二次世界大戦をも生き延びているわけで、日本の貧しさも体の中に染み込んでいる世代。そんなおばあちゃん達の問わず語りも今や次第に消えていく時間帯になってきているのでした。
今や戦中に生まれた方々も一番若い方で80歳。そして戦争を生々しく覚えている世代は恐らく85歳くらいから上でしょうから、これらの人達は戦争の惨禍を繰り返すことの無い時代の継続を強く望んでいたはず。しかし、これからの人たちが消えていった後、左翼でも右翼でも無いただ単に平和を望む人である人達がどれほど真っ当に育っていくのか、参政党などの出現と得票を見ると、ちょっと怖い気もします。
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