2024年1月31日水曜日

病院で暴れる人

変な患者さんの事は時々このブログで書いていますが、それは患者さんだけでなく家族だったりもします。それでも圧倒的に問題を起こすのは患者さん。

特に病院では暴力系の患者が大きな問題になってきます。実際に持っている杖を振り回して看護師さんの顔をたたいてしまうオヤジや病室で大暴れして点滴台を倒して追い出されたオヤジ、点滴台を振り回して看護師さんを襲って警察の世話になった日系ブラジル人のオヤジなどなんだかこういう問題を起こすのはオヤジと言われる連中が圧倒的です。

もう一つの大問題グループの集団を挙げるとすれば病院で全く周囲が理解できないレベルの粘着質のクレーマーです。認知機能障害は無くとも院内での行動がいろいろとヤバイ若い女性が居たのですが、注意をすると病衣を脱ぎ捨てて下着も着けずに金切り声で叫ぶのでした。

曰く「私の痛みが理解できないでしょ~!」と。あとは何十回もラリった状態で夜間の受付事務に電話を掛け続ける人。誰が掛けているのかは実はバレバレなのですが、クレームをずーっとつけ続け朝まで仕事が出来なくなるような受付担当者もいました。

フィジカルに筋肉で暴れるパターンと、精神的に病んでいて絶叫系になったり病院に居座ろうとしたりする御仁も居て、そういう方々には担当者が寄ってきていつの間にか病院の外に連れ出してはサヨウナラということも多いのです。

それにしても、そういうアクションを取ることで中の医療従事者たちのみならず患者仲間にも嫌われて居場所を無くし、警察にも覚えられ居場所を無くして更に自分を追い込む人達が居るのですが、どうしたものか…。

破滅的とはこの事なのでしょうが、ご本人達はその言葉を理解しようとはしません。

最後はどこでエンディングを迎えるのでしょう。

2024年1月30日火曜日

医療安全の闇と光

何事にも失敗はつきものです。

それは医療の世界でも全く同じ。種々の失敗の原因が多くの悲劇を産みだします。表に出ないもの、表に出ても目立たないもの、表に出たうえで問題になっているもの等「種類とレベル」は様々。しかし、その過誤は「命」に関係してくることがあるのです。

勿論、裁判として争われるものや裁判にさえならずに謝罪と賠償しか出来ないような酷いものもある訳です。

ところが、これらの医療ミスの中にはミスを犯した当人達が意識出来ていないもの、ミスを犯したと認識出来ているにもかかわらず謝罪への関与を拒む者も世の中には普通に居るのです。残念な事ですが。要するに表に出てこないんです。

実際、大学病院レベルになると一年での「提出された」医療ミスのリポートは数千件になるそうですが、一日にやって来る外来患者だけでも数千になるような規模になるとそれでも少ないのではないかと云う位ではないでしょうか。

医療安全という世界で大学病院や大規模病院を統括している人達の話を聞く限りでは、教授や医局長レベルであっても過誤の認知を拒否する者も普通に居るとの事で、そこには人としての器や倫理観、責任感という役職や見かけでは判らないネガティブなものが剥き出しにされる瞬間というのがあるようです。

勿論、この様なケースでは内部に存在する医療安全のトップとそれらの人物達が角を突き合わせて戦う事になるとの事ですが、内部的にはこの安全を取り仕切る責任者側の人間が巨大な組織の中で「身内を売る敵」として認識される事も一度ならずとの事。驚くべき事ではありますが驚く事では無いですよね。残念ですが。

看護師の中にもインシデント・リポートを書く事を頑なに拒む年長の看護師達がいます。それでは医師は?というと、そもそもリポートを書くのは医師の仕事では無いという認識しか持っていない人間が殆ど。

医療安全の大切さの認識と研究を通して医療の質を高めていく事は我々の日常レベルでの義務だという事を何度でも肝に銘じないといけません。

2024年1月29日月曜日

才能の喪失に言葉も無い

心の底から驚きました。

数日前にXのfeedで「セクシー田中さん」の原作者さんと言われる方が、脚本家や日テレと自分の作った「作品の伝えたい大切な部分が改変され、その点に関して何回か交渉を重ねるも結局は押し切られ出来上がったものは自分の意図したものとは異なるものになっていく」というような投稿をされているのがポッと浮き上がって来ていたのを覚えていたからです。

普通ならXから出てくるこんなfeedは読みもせずにそのまま忘れてしまうのが99%なのですが、今回は残りの1%でした。つまりfullに読んだのです。

もともと勇者ヨシヒコの冒険シリーズに出てきていた木南晴夏さんの事が何故か気に入ってしまい、私の頭の片隅にわずか数人しかいない女優さんデータ・ベースの一人として鎮座しておりました。その木南さんが何だか新しいドラマに出演しているという予告の段階から知っておりましたので今回の「セクシー田中さん」も隣で嫁さんが視ているのを良い事に第一話と第二話くらいまでは観ていました。

それ以降は前のめりになる事もなく私はみておりませんでした。嫁さんと次女はずっと視ていたようですが、録画されているという安心感からかそのままにしていたというのが本当の所です。

身の回りには意外とベリーダンスをしていた人が居たので、木南さんとの事も相俟ってこの「セクシー田中さん」には反応していたんですが、あのfeedを見た後では一体本当はどの部分が原作と大きく違っていたんだろうと思ってネットを探したらYahooにはこんな短い投稿がありました。しかし、私は原作の漫画自体を読んでもいない人間なので何のコメントも残せません。

映画を観た後に小説などの原作を読んで「ええ、何これ別の作品じゃん?」と思うような事は始終あって、小説のほうが遥かに良かったと思えるものもあれば、映画のほうがずっと良いなどというのはごく普通の出来事。

だからと言って今回のような原作者が当初合意した「大切にしたいポイント」をその意向を無視して番組にしてしまうというのも何だか古い言葉ではありますが「横暴」だなという気がします。時間に追われるなかで自らが表現したかった事が表せぬままに、改変された意図せぬものが人に評価されていくという恐怖と焦り。創造性の高い人にとっての焦心は想像に余りあります。

漫画家にとっての原作、小説家にとっての原作はやっぱり自分の魂の写し鏡だと私は想像します。その魂に傷をつけられることに耐えられない人が居ることは容易に想像がつくことで、創造的な仕事をしている人にとってそういった行為はまさに四肢を引き裂かれるようなものである事と感じます。

今回の件で自らの命を絶たれたと言われている芦原妃名子さんの才能の喪失とそのご家族の悲痛を思うと本当にやりきれないです。他の解決方法は無かったのかと…悔やんでもその命と才能は戻ってきません。

合掌。

2024年1月28日日曜日

息子とかかみがはらの航空宇宙ミュージアムへ

岐阜と言えば25年前に飛騨高山に両親を連れて行って還暦祝いをした時が一回目。その後はおちょぼ稲荷に行くくらいで、他に岐阜と言うものが私に関係することはありませんでしたが、今日は初めての場所に息子と二人で向かいました。

そもそも、息子は乗り物大好き。名古屋市内でも愛知航空ミュージアムに二人でそれこそ20回では済まないくらい通っています。いつも飛行機の離発着を観ながら長い寒風吹き荒ぶ中で飛行機を一機一機指さしたり、ヘリコプターを眺めながら二人で頬を緩めています。

何と言っても息子が喜ぶ姿を見ること自体が私にとっての喜び。何物にも代え難い幸せな時間です。

そこで、今日は昼過ぎから岐阜の各務原にある岐阜かかみがはら航空宇宙ミュージアムに行って参りました。随分前から息子を連れて行こう連れて行こうと考えながらも、なかなか実現させていなかったので腹を括ってササッと行動。

家からたった40分のところにあるのに何故行かなかったんだろうという位アッという間の到着でした。博物館の中身はテレビで前もってある程度は知っていたのですが、実際に近くで展示物を見るとワクワクするのはまた別格です。
大きな博物館の大きな駐車場から見た入り口の表示
この中に大量の展示物が!そしてこの右側にも屋外展示物群が!
「飛燕」猛烈にかっこいい。性能が形になった芸術品です。
伝説のLE-7エンジン。
前から見たかったのですが、実物のコンパクトさに顎が落ちました。
自衛隊との関わりの濃さ!w
土地柄ですよね~!
宇宙に関する展示の充実ぶりに大満足。
今回訪問して息子と二人で一階と二階をウロウロした後に十分満足して出て来ました。これは乗り物好き飛行機好きには堪らん博物館ですね。最後に息子のためのお土産として自衛隊の小松基地飛行教導団(別名Aggressor)のキャップを買って帰りました。

更に腹が減りすぎたので、帰りのイオンモールで息子と二人でバーガーキングに入ってアメリカの味を懐かしんで家路に帰りました。息子との小旅行は何時も良いですね!



2024年1月27日土曜日

これは盛り上がれってほうが無理やろw

アメリカのニュースサイトをいつもつらつらと眺めています。

多くのニュースはGoogle news経由でやってきますが、そろそろ大統領選の事に関するニュースが増えてきています。それにしてもそれらの内容の多くはその選挙戦に対する若者の関心の低さ。

今の所は共和党の内部での候補者選びで盛り上がっている風に見えてはいますが金のある奴が得票を得るというアメリカの選挙戦らしい結果が見えているだけ。民主党側は当然の如くバイデンですが御年81歳。共和党側はもしトランプが選ばれれば77歳。

本選の終了時期には82歳と78歳。orz

トランプは前回の選挙戦でバイデンの年の事を揶揄しジジイ扱いしていましたが、いまや「お前もな~」状態。片やバイデンは私の親父とそれほど変らない程の年齢。例え知力が衰えていなくても(ニュースを見る限りはいろいろと問題ありそうです)、確実に激務をこなす体力と鋭い判断力は衰えていくものです。

そういう意味ではどちらの候補者も向いてないよというのが正直なところで、前々回あてにならなかった世論調査では今の所バイデンがトランプを数パーセントだけリードしているようですが、こんなモノがあてにならない事は前々回のpollで証明済み。

それよりもどちらの陣営の人間も多くの人がこれらの人間がそれぞれの陣営の候補者になるべきでは無いと考えている事。まあ、当然といえば当然です。特に若い人達にとってはとても国家の運営を任せるレベルの資質(体力、知力そして倫理観など)をそれぞれに備えていない人間しか選択枝にないというのは絶望そのものだというのも良く理解できます。

それでも、もしこの二人が最終候補に残ったらどんな結果が出るのか。いろんな意味で暗い予想しかありませんが。習近平の70歳が若く見えてしまう悲惨な状況です。

2024年1月26日金曜日

日本人とは何だ?という事を考えさせる良い機会

御両親がともにウクライナ人で椎野カロリーナさんという女性がミス日本グランプリで優勝というお話がニュースになっていました。

五歳から日本(名古屋!)に住み、日常の思考もほぼ日本語だけどいわゆる遺伝子的な背景としてはまるっきりウクライナ人そのもの~という娘さんは日本人にとって「日本人とは」という日本人が苦手とする問いかけを我々に投げてきたと思いました。

外国人が来るとウェルカム風の歓待をするし、外国人に時刻を褒められると大喜びするのに、イザ隣に住む事になったりするとなれば当惑したり眉を顰めたり…なんて事を聞きますが。

そもそもミスコンというのが既に時代のコンセプト的になんだかな~っていう雰囲気ですが、コンテストはコンテスト。そのコンテストに求められる条件をクリアした日本国籍保持者であれば誰でも出場し、誰でも審査され、誰でも優勝のチャンスがあるというべきものだと思います。そして今回カロリーナさんが優勝してネットが日本人云々と騒いでいますが、どこに瑕疵があるのでしょうか?

そんな事言いだしたら、在日韓国人が優勝したら?台湾から帰化したけれど両親とも台湾出身の台湾人で日本に生まれた時から日本国籍を持っていてなんて人は?どっちも優勝するような人なら恐らく美しいだろうし、スタイルも良いだろうし、知性も持ち合わせているだろうし。

見かけが所謂モンゴロイド系の延長としての日本人を想起させる人達のみが日本人?冗談でしょうって感じです。以前宮本エリアナさん(長崎!)が日本人と黒人のハーフだという事でミス日本に選出されたことをワイワイ騒いだ馬鹿な連中が居ましたが、本当にもう勘弁してって感じです。全くお前らときたら。w

アメリカに住む娘達。アメリカ国籍とっていて税金払っていても万一ミスコンなるものに出場してもし優勝したらその顔立ちがアジア人そのもので我々両親にあたる人物が日本人だからという事で社会で突き上げを食らう事があるでしょうか?

恐らくポイントはそこでは無くて、人種間問題みたいなことに巻き込まれることはあるでしょうが「アメリカ人」としての問題に巻き込まれることは無いと思いますけどね?

多人種国家の運営は難しい事は誰もが知っています。しかし、一体何世紀になったら日本はメンタルの面で「オラが島」から抜け出せるのでしょうか。

追記:2/6何と、この女性関係者と寝ていた事を自分で告白してしまいました。国籍とか人種とかなんとか言う前に審査関係者と関係もっちゃいかんよ!w

2024年1月25日木曜日

風邪と花粉症の季節

周囲の職員さんや患者さんがやられています。

鼻をズルズル、咳をコホコホ、ゴホゴホ、熱が38度・39度等という感じでいろんな年齢層のいろんな職種と入院患者さんがおんなじ感じでそのような症状を示しています。

中にはインフルエンザに感染している人も居れば、二度目のコロナ感染などという人もごく普通に居ます。何らかの怪しい症状があった時には今の時期インフルエンザと新型コロナの両方が一度にチェックできるキットを使用しますが、やはり高熱の続く人はインフルエンザ感染している事が多いですね。

新型コロナ感染者も当然いるのですが、陽性と判明したインフルエンザ感染者よりかはかなり少ない感じです。とは言え、名古屋は既に新型コロナは第十波、インフルエンザに関しても随分前からデカい波に覆われていますから二度目の感染に至る人もいる訳です。
その上、一月でも花粉症は容赦ないです。カバノキ科の植物が既に反応している人もいますし、二月は二月で大物達が出現し始めます。

実際に内科外来ではアレルギー系の薬や漢方の処方が増えています。比較的まだ軽症の人が多いのですが、これからまた厳しいシーズンが来るんでしょうね。仕事にならないレベルでやられる人も多くなるのがこれからの季節。ご用心ください!それでも用心しても来るものは来ますけどね。(しかし減感作療法は良く効きますゾ!)

2024年1月24日水曜日

バイト先での楽しい新年会

今日は先週からバイト先の先生に誘われていた新年会に参加してきました。

新年会のメンバーはバイト先の病院の2‐3人の医師だと思って現場に着いたのですが、着いてみて驚いたのは総勢十人であった事でした。中華料理店での新年会という私自身には馴染みのないスタイルのものでしたが、次々と出てくる料理は実際に明らかに本物の中国人の女の子達から出されてきていて、顔も言葉も日本人では無いな~と思いつつも、きっと本場の人達がキッチンでもガッチリ作っているんだろうなと想像していたら出てきた皿に盛られた種々の料理は「こりゃ本当に美味しいや!」と会費に見合った味だと思えるものでした。

やっぱりXX料理というのは多くの場合、それらを作っている故郷から来た人達が作るものがベストだと感じているんですけど、まあ当然といえば当然ですか。それでも、ローカライズされてさらに美味くなった料理やXX料理であっても、厳しい修行をした一流の外国人が作ったもの(日本人の一流シェフの作るフランス料理なんかはその典型例)が更に美味くなるなんて例もありますから「多くの場合は」という余事象含みの言葉を選びましたが。

さて、集まっていた面子は実は誘って下さった先生ともう一人の眼科の先生以外は話したことも無い人達でした。中には見たことも無い人さえも。

それでも話し出すと面白い話が次々に出てきて皆笑いが止まらない状態。私も聞いてばかりでは申し訳ないので、年の功から来る愚かな失敗の経験の数々を話題として提供し、息子・娘の世代が半分以上を占める中で揃って大笑いする事が出来ました。

バイト先の院内に居るあまり知らない他の人物の意外な一面や知られざる話も沢山知ることが出来て興味深いこと甚だしい話題も粒揃いで出て来て「いやいやこれは十二分に元が取れた」と思える楽しい会合となりました。

最後には「また少しだけ面子を替えて飲み会は開催されるので是非参加してください」と頼まれましたが、これなら絶対に行きたいなと思えるものでした。

3時間ほどでお開きになった後は誘って下さった先生と別れて覚王山のいつもの隠れ家で一人飲み会。静かに飲めるかとカウンターでいつもの様に豆腐餻と泡盛でチビチビやっていたのですが、何だか後ろの方で三人の建築関係者と思しき男性陣が建築の単価と手間賃を巡って熱い議論。最後は何だか険悪な雰囲気になっていったのですがその直前で散会してくれて助かりました。w

お店の女性に最後に「あの方たちは東北の方から来られた職人さんで、十年ぶりみたいですよ」との話を伺いましたが、店内で殴り合いされたりしたら私自身は「・・・」として見つめるしかないでしょうね。

ともあれ、ほろ酔い加減で雪の中を地下鉄で家路へと戻る時間は幸せなひとときでした。

2024年1月23日火曜日

説明の難しいおかしさを持つ人たち

世の中には「おかしい」人が確かにいます。

病院では統合失調の患者さんや認知症の人達とは内科医として接するのが日々ですが、正直そのような患者さんの比較的記述しやすいおかしさとは全く異なるタイプの「・・・」としか記述できないようなおかしさを持つ人が一部ですが確実に存在します。精神科の先生からしてみると、そのような私が今書いたような「・・・」としか記述出来ないようなおかしさも、細かい観察から何らかの病型分類に嵌め込んでいくのでしょうが、その「・・・」部分のバリエーションが多彩過ぎて記述出来ないという感触を持っています。

(正直な感想を言うと、精神科の先生が細かく嵌め込んでいくこのような病型分類も、個人的には嵌め込んでいく作業をしている先生自身に「何でも全ての人を何らかの方に嵌め込む作業って何かおかしくね~か?」という違和感を感じている面もあるんですけど、敢えてそこはさて措いて・・・。)

このおかしさを感じるのは、一見すると日常生活は普通に送っているのに実際に話をすると「何でこの質問の答えがそっちに行っちゃうの?」という感じの人が多くて、この手の人は殆どが自分の狭い視野から外側にある別の世界を見る・想像することが出来ないために、世間の云うところの普通という枠で測るととても普通の反応とは言えないでしょう?という反応を見せる人だと思います。

頑固という表現はまだ優しい言い方で、実際には融通が利かないを通り越して固陋というレベルで如何なる説得もその人の考え方を変えることが出来ない感じ。

例えば、人は永遠に生きないという事は誰にでも解る純粋な真理であるにもかかわらず、90を過ぎた人間を機械に繋いで何とか生かせ続けようとしたり、毎月輸血を行って貧血を凌いだり、アルツハイマー型の認知症で寝たきりで会話する事もままならないようになっている超高齢の自分の親を「何とか元気にしてください」と真顔で睨みつけてくるような人も正直なところヤバイよな~と思ってしまうんですが、こういう人達には画像で脳が大幅に委縮している様子を見せても、自分が思っている事以外は受け付けようとしないので、ロジックに基づいた説得等というものはそもそも意味を持ちません。話すだけ時間の浪費という類のもの。

こんな人達も日常の診療では相手にして冷静に振舞わなければならないのですから医療の日常はストレスの多いものです・・・って書いて締めようと思ったんですが、こんな人を相手にしているのは世間の多くの一般の仕事の日常でもある訳で、自分だけでは無いという事に思い至った今日の自分でした。(命に係わるっていう意味では訴訟のリスクが高いという意味ではヤバさ度は高めにシフトしてますが!w)


2024年1月22日月曜日

歯がまた一本サヨウナラ

昨日は寂しい午後になりました。

以前から近所の歯科の先生が滅茶苦茶頑張って残そうとしてくれた私の右上五番の歯とお別れする事になりました。orz

ただでさえ加齢とともに減ってきているオリジナルの歯。以前からこのブログでは自分の歯が痛めつけられてきた歴史を書き込んできましたが、実際の所数年に一回の割合で歯を無くす感じですし、残っている歯も神経は無くなっているモノなどがありますから時と共にやがては失われていくのでしょうが、出来るだけその速度は落としたいものです。

基本的に下顎の歯は5本ほどインプラントに置き換えられていますので、今後の事を考えるとやっぱり一本でも無くしたくはなかったのですが、今回の歯の周辺の歯肉に膿が溜まって頬側の歯肉がぷくりと腫れてきたのでした。

歯肉を切開して何度か排膿したのですがそれでもその蓄膿は止めきれませんでした。結局、もしこの歯を残すなら最後にはいったん抜歯してもう一度この歯をその抜歯部位に同じ歯を埋め戻すというものでした。

しかし、実際に抜歯して判ったことはこの歯が割れていた事でした。先生に「何故割れていたらこのように蓄膿するんですか?」と田恒田所、その割面に沿って雑菌が常に奥深いところへ入っていくからだそうです。その割面をボンドで平滑にするという手もあるのだそうですが、リスクも高めという事で選択肢には入れなかったとの事でした。

抜いた後、痛みは大したことなかったのですが、何だか心の中にぽっかりと穴が開いたような感じとなってしまいました。

さらば、俺の歯よ。( ;∀;)

2024年1月21日日曜日

長女がアメリカに帰国して質問を送ってきた

テレグラムに赤い丸の数字①が付いていたので、誰かなと思ってクリックしてみたら長女からでした。

リモートワークで日々を過ごす長女は実は今回日本に45日間というかなり長い間滞在しておりまして、日本で年末年始を過ごしながらノマド・ワーカーとして我が家や長崎のお婆ちゃんの家でアメリカ時間に合わせてちょこちょこと仕事をしておりました。

既に、こういった光景には我々家族は慣れておりますので一顧だにせずお互い自由に自分のやりたいこと、しなければならないことを淡々と各自行うだけですが、今回の娘の滞在が長かったこともあり、娘が「ある件」に関して質問をしてきたのでした。

それは問われてみればなるほど気になるわなというような質問で、日本に入国してきた事によって発生する税務の問題の件でした。

確かアメリカ側はアメリカ国内で180日以上滞在する人に対してはそのような納税の義務が発生するような事を以前どこかで読んだような記憶があるのですが、正直はっきりとはしません。とにかく苦い記憶としてはアメリカを去った後も前年の課税の義務から逃れられなかった当然の納税に関するものです。更には去った後も日本と二重課税の回避が可能である決まりがあることを明確にしつつも、次女の大学入学に際してそのtaxの用紙を準備しなければならなかったとんでもなく面倒な手続き。

まあ、あちら側の事に関しては既に終わった話なのですが、今度は娘のこちら側での納税の話。「恐らく」ですが、税務の発生はその年の1/1からですので、娘に発生するのはその正月から日本を去るまでの一週間くらいの間の所得に関するものでは無いかと思うのですが、なかなか正直なところ細かい正確なところはわからないので、税理士さんに問い合わせて正解を手に入れようとしている所です。ウェブにはそれなりに書いてはあるんですけどね。

日本で一時的に働く、日本国籍を持ったアメリカ居住の日本人というちょっと複雑な背景がありますので、ここは正確に抑えて今後の知識のベースにしておきたい所です。

2024年1月20日土曜日

名古屋に居ても喫茶店を知らない

名古屋といえば喫茶店、そしてモーニングの激戦地として知られています。

しかし私は所詮「よそ者」でして、御当地名古屋の行きつけの喫茶店などというものはありません。(恐らく私のような人間は他の土地に住んでいても行きつけの喫茶店は多分なかったと思うんですけどね。)

という感じで私自身は名古屋に住んではいるものの喫茶店というものの実態を殆ど知らないのです。だからと云う訳でもないんですが、最近の一人時間を作るにあたって喫茶店も少し巡るようになっています。しかし、回るのは別にお洒落な喫茶店ではありませんし、地元のコアなオッサン・オバサンが早朝から定位置に座って回数券を使うような店も敷居が高くてとても入れないし。^^

そこで入るのはまあ名古屋を中心として有名なコメダ珈琲店のチェーン店とか星乃珈琲なんかのチェーン店などになります。今日も気になる患者さんの入っている病棟を回り病院の仕事を二時間くらいで終えた後に前から気になっていた円頓寺の脇にある中華屋に行こうとしたんですが、google mapで調べてみると既に閉店まで30分。とても今からでは間に合わんと思い、バイト先で知りあった病院の車好きの先生に連絡を取って落ち合ったあと、その先生を拾ってその先生が時々行くという結構離れたコメダ珈琲の店に向かいました。

昼飯は何となく入っていたのですが、夕飯となるときちんと食べようという気が盛り上がるほど腹が減ってきておりましたので、ここはしっかりと腹を満たそうという事でじっくりとコメダの有名な赤いソファに座って注文開始。

喫茶店に行っているのにコーヒーを注文することなくミックス・ジュースを注文し、併せてナポリタン・スパゲティを頼むという甘党に有りがちなベタな注文。それでも、美味しいもんのは美味しいという感じで先生の近況を色々と伺いながらゆっくりと食事をしました。中古車業もやっているという先生の経済感覚なかなか参考になるところがあるのですが、私自身はとてもとてもそんな事はやっとられんなという感じで話を拝聴していました。

飲み食いしながら店内を観察していたのですが、やっぱり離れしたオジサン達が結構いて、新聞を広げて一人で四人掛けの席を占拠していたり、コーヒー一杯で何度も席を立っては雑誌や新聞を取りに行く猛者も居て、とても私には同じことが出来んなと震える有様でした。

やっぱり大人の男になれてないんでしょうか?w

それでも、今後も知っている店はいろいろと広げていきたいと思っています。


2024年1月19日金曜日

今年最後の年賀状

ある精神科病棟から診察依頼があって、そこでの診察を終えた後にその棟を去ろうとカードキーをスワイプした瞬間の事でした。

「センセ~イ、センセ~イ」と甲高い声が背中から追いかけてきたので、フッと後ろを振り返ると車いすに乗った見慣れた顔のお婆さんが必死で車いすを漕いで追いかけてきていました。

何事と思い、病棟から出るのを止めて近づいて行ったところ何か片手に持ったハガキの様なものを私に向けて振っていました。「コレコレ!」と言って私に手渡そうとするので、ナニナニ?という感じで手に取ると年賀状ではありませんか。

お婆さんは渡し際に「先生の名前忘れちゃったんだけど、ここの病棟に滅多に来ないからやっと渡せた~、良かった~」と言って年賀状を渡す瞬間をずっと待っていたんだそうです。何だか可愛らしい話ですが、その宛名の所を見て二度微笑んでしまいました。

曰く「?先生(お名前忘れましたごめんなさい。お許し下さい)時々XXのナースセンターにみえてムラサキのような?手術着のようなユニフオームのおもしろい先生」(文面ママ)という宛先で始まっていました。裏面には「先生とって今年1年が素敵な1年になりますように。」(文面ママ)と丁寧に書かれておりました。手術着のようなユニフォームというのはスクラブの事ですね。

驚いたことに、このお婆さんは裏面を奇麗に印刷した年賀状を作っていて、病棟を自分の手紙の返信先としてきちんと仕上げておられました。時代が違うな~と思うとともに、そのお婆さんの小さな世界の中で私が年賀を出して貰える対象として選んで頂けたことは大変光栄な事でだと感じました。

別れ際にお婆さんに握手をして笑顔で病棟を去った私ですが、私こそ「お婆さんの一年が良い年になりますように!」と心の中で思った次第でした。

帰ってみてお婆さんから頂いた年賀状を見た所、外れてはいたのですが、今年の年賀状の一等が何と現金30万円!になっている事に驚いた次第でした。

2024年1月18日木曜日

百人に一人いても崩壊する「信頼」という言葉

本当に介護や看護の世界ではみんな必死で働いている人達が沢山います。

そしてその中には「残念ながら」ヤバい人が紛れ込んでいるのもこれまた事実です。今までいろいろな施設を眺めて観察するチャンスに恵まれてきましたが、施設の質は本当に「ヒト」次第です。

中に居る人が働き者で立場の弱い人に優しいというのが大前提。正直なところ少しくらいスキルが足りなくても、少しぐらい知識が足りなくても、少しぐらい動きが下手でも心が優しい人が中で働いている限りはその施設は大丈夫。

些細な事でカッとなったり、日頃は人当たりの良い顔をしていても、人の見ていない所でとんでもない事をやらかす連中は残念ながらどこにでも紛れ込んでいます。本当に残念な事なんですがそれは事実。

表沙汰になる事で逮捕起訴される連中も居りますが、そうならずに最後の一線を越えてしまう連中もいる訳で、それがニュースになることもある訳です。それは国内でも海外でも一緒。物凄い数の連続殺人鬼として看護師が逮捕されたりすることが海外のニュースでもありますが、以前誇大妄想の男が多くの障碍者を残忍な方法で大量に殺した事件が日本でもあったわけで、とても海外の事をあれこれ言えるような国ではありません。

少し前にこのブログでも書きましたが、私の勤める病院にもそういう人間が居ることが明らかになったわけで、いまその犯人をジリジリと追いつめている所です。私はこの犯人を命がけで組織から弾き出すつもりで、こんな人間が看護の現場に立つこと、立ち続けることを許すつもりはサラサラありません。

この人間が当病院に存在する事を許す人間も赦さないと心に決めて戦闘モードに入っている私です。

自分の親兄弟を預けられないような病院には決してしない!医療従事者としての一丁目一番地です。


2024年1月17日水曜日

そろそろ喫煙者を入職禁止にしたいところ

病院で働くようになって喫煙の被害の酷さを患者さんと向き合って実感することが出来るようになりました。(以前は細胞経由でしたが!)

そして令和元年からは病院敷地内全面禁煙が施行されましたが、まだまだ隠れ・非隠れを含めて喫煙者が院内を「職員として」歩いています。実際に体臭として気づくレベルの喫煙量を放つものも居れば、ほぼ無臭であって仕事中にはもちろん吸わない人間が殆ど。

しかしながら、昼休みなどに車に戻ってこっそり吸っている人間が居るというのも実は把握しています。そして夜勤中に屋上に出て寒空の下で喫煙している看護師が未だに居ることもしっかりと把握しています。そういう状況に急襲をかけるという方法も無い訳ではないのですが、「今のところ」そういう手立てはとっていません。^^

ではどういう対応をすれば、今後院内の隠れ・非隠れ喫煙者を減らせるかと考えると最初の、且つ最も効果的なのは入り口のゲートをきつくきつく絞る事だと考えます。

結局のところこういう敷居を設けることが最終的に喫煙者の入職を減らし、院内の喫煙者の数を減らすことになるからです。やがては院内に残っている喫煙者も自然退職で少なくなっていくでしょうし、喫煙者に対するきついスクリーニングの目が常にあれば「院内に居辛くなる」こと必定でしょう。

その上でニコチン・パッチやその他の薬を使って離脱を手助けする事で、当方の職員への援助姿勢を明確に打ち出すという方法を採ろうと考えています。結局は事務方や院長・理事長などとの討論を経て…という事にはなると思うんですが、結果が愉しみです。 

2024年1月16日火曜日

トランプの再選するアメリカ?オエ~

 最初の共和党予備選がアイオワで行われましたが、取り敢えず必死のトランプ陣営まずは半分超えました。

反トランプの私としては残念ですが、勝ちは勝ち。日本の一部メディアはトランプの圧勝などと報道して、早期終結の予想を出すところまでありますが、私はオイオイという感じです。そもそも、アイオワの様なエリアの共和党員などといえば基本的に白人・キリスト教原理主義者(基本はバプティスト)・中高年者が大勢。

デサンティス、ヘイリーという賢いほうのトランプとマイノリティの女性候補を相手に51%、21%、19%という得票を分け合ったというのは本当に大勝利でしょうか?というのが率直な所です。

そもそも全くもって学歴・軍歴がモノを言わないほどカリスマ性とか魅力とかの無いデサンティスは確実に負け続けるだろうし、「候補者になった事がある」という履歴だけを残して歴史の舞台からは消えて、政治学の記録の中にだけ名前を残して終わる事でしょう。

その点、インド系の二世でtough negotiatorとして知られるヘイリーなんかは若くて前途洋々たる候補。そもそもがトランプのような学歴を金で買ったようなボンボンのボンクラMAGAとは頭脳の質が本質的に違います。

本当の勝負はこれからというのが私の予想というか希望。^^

しかし本当は民主党の支持者というか反トランプもバイデンの衰えぶりには危機感を抱いているのではないかというのが国外に居る私の推測。こういうのは娘達の意見を聞くのが一番早いんでしょうけど、彼女達は今の政治状況に飽き飽きしているというのが娘達を見た感じの印象です。

間違っても「トランプのアメリカ」なんていう図柄は見たくも無いのですが、選挙権を持ってない俺には関係ない事ですわな。orz

2024年1月15日月曜日

受験の季節ではありますが…

まさに受験の季節ですね~!

周囲の看護師さんや医師達の子供さんでそれなりの年齢のお子さんを持つ方は今月、来月と続く共通テストや私立高校、私立大学の入試の事で頭の中が一杯の様です。

子供の為に家で静かに夫婦で過ごしたりするのが結構ストレス~とか、教育ママの「絶対に我が子をXXに入れたいんです!」とか、「うちの子は私と一緒で馬鹿で馬鹿でどうしようもないんで、入るところあるんでしょうか。笑」とかいろいろな発言で満ち溢れています。

それでも親子にとってのみならず、家族にとっても取りあえずは一大事。多くの人にとっては人生の岐路の一つになる瞬間と言えるでしょう。それでも、この分かれ目が最後というわけでもなくこの分かれ目を経験しなくても、もしくはこの分かれ目では一見すると失敗と思えるような状況になった人でも実際は人生の成功や幸福に至る見知筋の一つとは何の関係もないかもしれません。

歳食ってら思うんですけど、結局のところ自分の脳味噌で考え続ける、工夫をし続けるという「能力」こそが最後の成功を決定つける肝だと思う様になりました。それが大学や高校で止まってしまうような人はそれまでの人。例え学歴を得たところで幸せな瞬間というのはゲットできない可能性が高いと思います。

自分である方向に賭けて、得手に帆揚げて弛まず頑張り続ける能力を持つ人はきっと多くの場合において運命の女神がどこかでほほ笑むと私は信じています。料理人然り、運動選手然り、芸術家然り、学者然り。

そして、受験で失敗したとしても、逆に成功したとしても本当に最後に成功をつかむ人というのは学歴とは関係ないとも考えます。勿論、学問方面では大学教育などは多くの場合必要な要素の一つとはなるでしょうが、多くの仕事はそこを超えて必要になるのは人間力。

若い皆さんが、受験の結果に一喜一憂するのは良く解るんですが、そこで人生終わりじゃないという事も理解していただければな~と初老のオッサンは一人思うのでした。

2024年1月14日日曜日

不思議なパターン認識

やっぱり自閉症の息子のパターン認識は標準(少なくとも自分)とは大きく違うと確信させられました。

以前から息子は家族が買ってきたり、友人からプレゼントとして頂いてきたジグソー・パズルを良く組み立てています。息子がアメリカから日本に帰ってきてから既に大小合わせて50枚程になっています。

結局、家の中の息子が何時もいるPCの部屋にはパズルが一つの壁の全体を埋めるように張り付けられていますが、その隙間はとても50枚を飾りきることは出来な状態で、結局は額に入れたまま積み上げられているのが最近の標準という状況。そのうち病院にでも持って行ってリハビリ室の壁にでも掛けていこうかななどと考えています。^^

さて、最初に書いたパターンの違うパズル作成の様子なんですが、別に教えた訳ではないのに最初に縁の所から囲っていくのは何となく普通だろうと思います。(違う人もいるのかもしれませんが?)その後は私の場合複雑な模様がついた個所(つまりは組み合わせるのには容易な場所)のコンビネーションに移っていきますが、息子はこれが無いんですよね。

何というかそもそもオリジナルの絵が描いてある箱の絵を全く眺めない。つまりは元絵たるそのオリジナルを参考にしようというアイディアが無いということ。

更に?と思うのはどこでそれを見ていたのか発想のオリジンが解らないのですが、どこかから見つけてきた何て言う特徴の無いピースをフッと嵌め合わすのです。「何で?」というのが正直な感想。普通は色が派手だったりする所を…としませんかね?

息子が頭の中でどういう思考回路と作戦をもってパズルの組み合わせをしようとしているのかが聞き取れないだけに、その点は永遠の謎なのですがあの「突然、何気なく、遠く離れたそれぞれ場所も定まっていないピースを二つ嵌め合せる」という方法で組み立てていくのはちょっと普通じゃないよな~って思います。

やっぱ、何かが変?というか普通じゃないよなと、親ながら思うのでした。息子の脳味噌が見ているパズルってどんな風に見えているのでしょうか。

2024年1月13日土曜日

もし病院船があったなら…

2021年の6月に病院船推進法と云うものが全会一致で可決成立しています。

しかし、その際に言われたのは当面の間は予算の関係で自衛隊の艦船活用という形式に押し込められたままになっています。国際救助や離島の巡回検診に積極活用して日本の名前を称揚せしめるには十分な施設だと私は考えるのですが、政府はこの災害大国日本においてまず大事なのは男女共同参画法とか私学助成だと考えているようで、当面は現実化はしないでしょう。

内閣府の方は500床規模の病院船建設に540億程度かかると試算しているようですが、一言「じゃあ作れよ」という感じです。自衛隊に組み込む形での民間医師の派遣は法制上難しいかもしれませんが、恐らく防衛医科大学が中心となって必死に人員を整えるかと思います。

防衛医科大学の中の人に聞いたことがあるんですが、防衛医科大には頭脳の優秀な人材は集まってくるものの、中の患者にあたる人間が若者、健康優良者が中心となっているために、外の病院で経験できるような難治症例や難治性疾患、生活習慣病、高齢者などの様な症例がトコトン少ないんだそうです。元気すぎて!w

まあ、言われてみればそうだよね~と腹落ちするんですが、いざ大災害となると私は自衛隊の病院船にも民間人の医師もその疾患に対応したD-MAT要員を載せて自在に対応させるべきだと思っています。そんな大災害時にそういう柔軟性を否定するのは獅子身中の内ゲバ組織たる共産党くらいじゃないでしょうか?

アメリカには1000床の病床と12のオペ室を持つという病院船Mercyが存在していますが、これでさえ通常は人員を減らして対応し、すわ鎌倉という時にだけサクッと地上の病院から人員補充して現地に突撃という状態みたいなんで、日本もまさにそれで良いんじゃないでしょうか?

今回の様に陸路でのアプローチが壊滅状態のときに海から揚陸艇で往復する能力、ヘリで近接困難区域に往復して人を運ぶ能力を持った病院船が存在してたらな~とどれほど夢想したことでしょうか。

俺の税金をもう少し「まともな事業」に使ってくれる政治家はおりませんか?

2024年1月12日金曜日

秘密の飲み屋でまた一人

今日は夜に思いたって夜9時に地下鉄に飛び乗って贔屓の酒屋に行きました。

家に一人で居てPCで作業をしていたのですが、何だか家に無い酒と人が作ってくれるツマミが食べたくなってお店に電話して空き具合を確認すると「沢山空いてます~」とのお返事。恐らくお客はほぼ居ないのでしょう。w

寒さは猛烈に身に染みたのですがこれから己の舌が味わう喜びへの期待がそれを見事に弾き返してくれます。本日の終電はその駅においては11:30と書かれていましたので、まあ11:15位に飲み終えれば大丈夫か?って感じですかね。やっぱり名古屋の様な街はこういう時に至極便利ですよね。

店に着くと案の定店の中には私以外誰も居ませんでした。こういう状況はお店の人には・・・でしょうが私自身にとってはまさに大歓迎。カウンターの一番端っこにスッと座っていつもの様にずらっと並んでいる泡盛を左から一種類ずつ飲んでいきます。

今日は蛸ワサと豆腐餻(よう)で泡盛がスイスイと喉を通っていきます。

今日は特に宮古島の泡盛にターゲットを絞って飲んでいきました。そうするうちに中年の男女が一人、そしてカウンターのもう一方の端っこに一人が座りました。更にはもう一人カウンターへ。

こんなに遅くにずんずん店が埋まっていくというのは何だか駆け込み風でもったいない感じもするのですが、一次会の帰りに使ったりすることが多い私にそれに対する難癖をつける資格など全くありません。w

店に着いて1時間半程度で4杯の泡盛をロックで空けて締めにしました。

地下鉄に乗って直ぐに家に戻って行きましたが、週一杯一所懸命働いてこういう風にスッと飲む場所があるというのは本当に良い事です。もう少し近場でも飲む場所を開拓しようと思います。

2024年1月11日木曜日

カッコ良く生きる事と認知症の関係

外来でも病棟でもこれは間違いないな~と「確信」している事があります。

その確信というのは認知症の進行の度合いと身嗜み(みだしなみ)の逆相関。これは別に認知症に限らないんでしょうが、統合失調症の患者さんでも精神状態が悪い時の身嗜みの崩れ具合はかなり確かな相関を感じます。

認知症の患者さんであれば、その症状が進行していくにつれて風呂に入らなくなったりするだけで無く、服を替えない、手や顔を洗わない、大小便をした跡がそのままズボンの外に付着した状態になっているのに気にならない、上着の裾が半分だけズボンに突っ込まれている等という状況が普通になってくる事が「よく」あります。

その延長線上では無く、そこに至る迄の道すがらという事になるんでしょうが、今までお洒落だった人が次第に、若しくは急に恰好を付けなくなってきたりするような事があればもしかするとその人は認知機能に問題が発生してきているのかもしれません。

今回そんな事を改めて考えたのは或る患者さんの弟さんを見た時からです。その年配の男性なんですが、家族さんへの今後の治療方針の説明やインフォームド・コンセントを取る段階でお話をする機会があったのですが、もうなんというか小部屋に入ってその方を見た時から「オオッ!」という感じのダンディさが溢れ出して部屋の中でその人が立っている一角だけ空気が違う感じ。

これは以前、友人がアメリカの上院議員の部屋でブラッド・ピットと写真を撮った時のオーラ感と全く一緒の強い違和感レベルの差異でした。

黒い鳥打帽とカッコよく巻いたマフラー、そして黒いカシミヤ風の厚手のコート。全体のコーディネートというまさに「統一感」の成せる技。患者さんの弟さんがこんなお洒落な方だというのも何というか驚きなんですが、社会的に大変重要なポジションにつかれているという事が話の中で溢れてきます。(名刺を頂いて改めてナルホドと思ってしまいました)

そもそも「オシャレ」ではなくとも人から汚い親父という風には思われたくない、清潔感というのは維持できるようにしたいと願う還暦前のおじさんでした。

2024年1月10日水曜日

「生きたくない人」をどうするか

私は何度もここで書いてきましたが精神科医ではありません。

しかし、精神疾患を持っている患者さん達を非常にたくさん診なければならない立場にはあります。恐らく普通の内科医であれば一生遭遇することが無いような「こんな人いるんだ…」というような変わったキャラの人に向かい合う事が多々あります。

私は基本的に精神科に通院したり入院したりしている患者さん達を見ても、精神科医の様にその患者さん達の精神疾患を「病型分類」をしてその病態に対して何らかの処方を行うような事はしていませんので、殺人を犯したり粗暴犯としていきなり殴りかかってくるようなレベルのon goingで興奮しているような、人でなければ全く普通の人として診察をします。

今回私の所に他の大きな総合病院の内科病棟から送られてきた患者さんは「生きたくない」「もう人生なんてどうでも良い」という男性患者さんでした。

この方、この世の中に兄弟も別れた嫁さんも子供さんも居るのですが「生きる」という事に関して何の欲求も無い感じでそもそも物を食べようとしません。入院当初より体も動かさず体を奇麗にしようとする介助者の手も払いのける様な感じの態度をとっておられました。

まだまだ実年齢も若く、知的なレベルという意味では全く問題ない人物のですが、眼脂(目ヤニ)さえも拭かせようとしないのです。知的レベルに問題が無いというよりも大学で講義を受け持つような過去も持つ方なのですが、何故か生きる事への一切のアクションを拒否されます。

勿論、精神科診察担当の精神の先生も大変その解析と対応に困難を来されているようで、私が家族のリクエストに従いとりあえず中心静脈栄養で命を繋いではいるのですが、鬱でもないのに夢と希望を自ら捨てて緩やかな餓死を選ぶというのは実は何だか物凄い決意に基づいた悲壮な決意が必要そうに思えるんですが、彼にとっては我々が想像するようなものでは無いのかもしれません。

正直解りません。謎です。

2024年1月9日火曜日

安倍派の一掃

ある病院で今国会の内外で起きているパージに関して一つの話を伺いました。

それは安倍晋三亡き後の安倍派の追放と解体です。まあ、外から素人から見ても明々白々の事象が起きている訳ですが、一連の安倍派に対する連続的かつ徹底的な攻撃は見ていて実に解りやすいイベントになっています。

この話をしてくれた方自体は山口の出身の方かつ政治家安倍晋三と個人的に強く結びついていた人物の息子さん。そもそもがお爺さんの代の妖怪・岸信介の頃から家族同士で付き合ってきた人達です。

ところが残念なことに代が下るごとに安倍家の血は細り、最後には政治家としての家業を血筋を持った者が受け継ぐことさえできない状態になっていたところに過日のテロによる突然の血筋断絶。幾ら強力で伝統的な政治家の家系であろうと、受け継ぐ実在の人物が居なければお家断絶。その上でその派閥の領袖がその事務所自体を畳んでしまえば看板も下ろされ、地盤の支持者達も胡散霧消する段取りとなる訳です。(鞄の方は検察にガンガン叩かれていますし!)

そこで悪いのは安倍さん亡き後「みな安倍派が悪い!」という事にしてゴミ箱の中に悪事を押し込む様に全ての政治的悪をこの一派に擦り付ければよい訳です。

図柄は簡単なんですが、今までやっていたこれらのパー券の売りさばきとキックバックは今までは伝統的に効力を発揮していた方法なのでしょうが、「今になって」蒸し返されて徹底的に叩きまくられているのは安倍派よサヨウナラ!と言いたい勢力がその引き金を引いたからという事でしょう。

その発火点がどこかという事に関してはニコッと笑って話して貰えませんでしたが、そこを話さないのが裏側の薄暗い闇の部分なのでしょうか…。聞かないのも一つの知恵なのか。

まあ、何れにしてもこの人たちの大部分はほぼ終わりという事で特に誰も困らないのではないでしょうか。蛆というのは腐臭のする所には幾らでも湧いて出て来ますので、次は次で今か今かと羽化する時期を待っているだけなのでしょう。

2024年1月8日月曜日

なんで眠れんのか?

昨日は当直で寝床に就いてからが大変でした。

何故か何時まで経っても眠れないのです。w

右にゴロゴロ、左にゴロゴロと転がってみるんですがやっぱり目が冴えて全く眠れません。ちょっとスマホを覗いてみようかなと思ったんですが、そんな事したら余計に眠れないのは確実なので、そこは我慢して目を瞑ってみました。

「今日はコーヒー飲んでないよな?」と頭の中で床に就く前の数時間を記憶を頼りに巻き戻してもそれは有りません。しかし、その巻き戻しの最終段階で思い出したのでした。「あ、そう言えばさっきナース・ステーションに行ったときにZEROカロリー・コーラ貰った!w」と。

やっぱりカフェインが入っていることが確定。通常は床に就いてから数分で眠れる自分がこんな感じで眠れない時はやはり何らかの興奮剤が入り込んでしまっている時だけです。以前、朝の四時になっても五時になっても全くギンギンだった時はベトナムの(通常のアラビカ種よりも3倍濃いカフェインが入っている)コーヒーを飲んだ時はこんなもんではなかったのですが、それよりかは弱くともやっぱり寝つきが良くないもんなんですね~。

カロリーはゼロでもカフェインは…という事でやっぱりアカンという事でした。

カフェインに敏感という意味では私の息子は特別で、緑茶一杯を夕方に飲んだだけでソンヒの夜はもうギンギン。けたけたと笑いながら楽しそうに夜中にベッドの上で笑ったりしています。間違えて昼間に私が息子にコーラを飲ませた時などは嫁さんから溜息をつかれてしまうほど。そんな日は翌日の作業所を休まなければてんかん発症のリスクが高まってしまうので溜息をつかれてしまう訳なんですが。

それぞれの物質に対する反応の差というのは個人差が大きい事を如実に語るエピソードですが、刺激物質に対する息子の反応の鋭さを見るにつけこいつはもし普通に生活をしていたらコーラとかコーヒー、タバコを嗜む方の人間だったのだろうか?とちょいと考えてしまったのでした。

2024年1月7日日曜日

息子を連れて四日市に魚を食べに行く

最近、息子を連れて休日に男二人連れで行動をすることが多くなりました。

自分自身は一人でいる時間の大切さを最近ひしひしと感じているので、このひとり時間を大切に扱ってその時間にはスマホを触ったりすることさえもしないようにしています。更に、夜も一人で飲み食いに行く時間というのを作るようになるべくしています。特に最近は地下鉄に乗って一人で自分だけの飲み屋に行くことも増えましたね。ポケモン・ハンティングも一人でいる時間ではありますが、ポケモンを捕えて経験値を集めたりするという別の意味のゲーム時間なので、これは一人の時間にはとてもカウントできません。w

しかし、息子と二人、野郎同士で活動するときは別。自閉症の息子と二人で行動するときは余計な会話を挟まずとも息子の精神状態は顔つきで読めますので、私にしてみれば心の通った大切な同志のようなものです。

さて、今回はその息子と一緒にどこかドライブを楽しめるところに行こうということでちょこっと考えた挙げ句、三重の方にあるひもの食堂に再び行くことにしました。

息子はドライブして目的地に着くまでの間ほぼずっとニコニコ顔。動くものに乗って移動することが大好きな息子らしいハッピーフェイスで、見ているこちらをハッピーにしてくれます。^^

長島スパランドやレゴランドを脇に見ながら、あっという間に現地に着いてからは直ぐに大好きな干物の選択へ。実際に美味いのはほぼ全てなのですが、値段と魚肉のボリューム、そして骨が一発で剥き取れる気持ちの良さから縞ホッケが常に私にとってのトップです。
20人ほど我々の前に並んでいたのですが、寒空の中でも息子も大人しく待っていられるくらい大人になりました。30分程度の待ち時間でしたが、小便に行かずとも待てましたし下痢にもなりませんでした。部屋の中のテーブルに着いてからはやってきたホッケを息子の分から骨外し。また、大好きな卵かけご飯を作ってあげるともう笑顔は炸裂状態に!

私達親子のことを最初はチラ見して不思議そうに見ていた女の子が隣りに座っていましたが、次第に事情が理解できたのか暫くすると彼氏との会話に没頭していました。

昼前には家で焼きそばを食べていたはずの息子ですが、3時前にここのホッケを食べだしたらペロリと食べてしまいました。そんなこんなで二人とも満腹でハッピー状態。帰りにはいつもお世話になっている方に自分達の大好きな縞ホッケを勝手にお土産にして持って帰りました。

家には直ぐには帰らずその後もアピタやイオンに行って息子とお菓子選びなどをして最後にはミスドでガッツリとドーナツを買って家に帰り着き幸せな野郎二人の時間を終えました。

今度はどこに行こうかな?



2024年1月6日土曜日

看護師から患者へのViolence/Harassment

今日は残念な報告がありました。

土曜ではあるのですが、気になる患者さんが居る時は病院に行ってするべき事をするのが自分のスタイル。いつものように各病棟の気になる人を診察していって状態の変化を見ながら指示を入れていきました。

そして、最もシリアスな病状の患者さん達が集められている病棟に行ったとき、嫌な報告をその日の責任者から受けました。

実は私自身は院内の看護師の中で患者に対する暴力的傾向・性向がある人間というのを周囲の看護師達の話の中から日々集め続けています。実際に目にするような事があればその場で事実のシッポを捕まえて本人に事実の記述を報告書に記述させるとともに、柔らかいけれども絶対に許さなという事を示す様な言葉の力でその場で抑圧を掛けます。その上で、その病棟の師長に対してその人間の今後の処置を考えるように「促し」ます。この次のステップとしては虐待防止委員会でそのような案件が審議にかけられるのですが、そうなる前にそのような人間は辞表を出して逃げていくようです。

しかし、起きた案件は案件。委員会ではきちんとそのインシデントを処理し「次回」というものが来ないように対応することが非常に大切になってくる訳です。

こうやって、追い込んでいく事でその人間が刑事事件を起こす様な事態を起こす前に院内から「害悪」を排除していくように巨大な圧をかけ続ける訳ですが、こういうアクションを起こすことで本人が去って行ったことが私が取ったアクションだけで二回ありました。

さて、今回のインシデントはその問題の女性看護師が寝たきりで認知症の患者さんの頬をピシャピシャと二回張ったというもの。これを直接見ていた同日夜勤の若い看護師さんが居て、これを翌日責任者に報告して発覚したのでした。

実はこの看護師、以前から影の噂として何らかの暴力をふるっているという事を聞いていましたが、決定的な報告は正式には無かったのです。私自身もこの人物は恐らく双極性障害を持っているだろうと事あるごとに思っていたのですが、今回ついにそのやらかした瞬間が報告された訳です。

以前から新人へのパワハラも問題になっていたので、今回のインシデントを機にご本人に対する病院からのアクションが取られることになると思います。勿論患者さんの御家族にも連絡は行くでしょう。

自分の親にしないような事は他人の親であってもやってはいけない。やってはいけない事はやってはいけない。シンプルな事実です。

2024年1月5日金曜日

コンビニ経営はリスクの塊に見える

名古屋に帰って来て「今のコンビニ」、特に夜のコンビニでは外国人ばかりだな~って感じます。

また、この前ここで書いたように近所のコンビニも栄枯盛衰は常に目の前で観察出来ます。出来たコンビニでも流行らない所はあっと言う間に勝負の世界からサヨウナラ。一体コンビニの平均的な寿命というのはどれくらいか判らないのですが、きっと客の入りが悪いパターンと従業員が集まらないパターン(若しくはその双方?)の二択で潰れてしまうんでしょうね。(あと、万引き?)

それにしても、近所のどのコンビニも夜に行くと中国人、ベトナム人、ネパール人等でオペレートされています。稀に日本人の大学生?らしいお兄さんとか、退職後のオジサンらしき方が一人で頑張っている事がありますが、忙し目の深夜のコンビニに限って言えばやっぱり外人さん無しでは成り立たない様子です。

大昔は韓国の若い女の事とかが居たような感じの頃もあったし、タイの子が居た頃もあったと思うのですが、今はそんな国の人達は見ません。あとフィリピン人の子達も見かけないのですが、病院での彼女らの遅刻ぶりや仕事の手抜き加減を見ていると恐らく長年の「実績」が彼女達をして雇わせなくなったというヒストリーがあるのではないかと感じてしまいます。飽くまで推測ですが。w

以前コンビニのオーナーに聞いたところ、ある国の子を雇うとその友達繫がりで続けて入って来てくれるというパターンが本当に多いんだそうですが、こういうパターンは海外の一部の仕事でも良くありますよね。きっとここのコンビニはX人の連鎖で成り立っている、あそこのコンビニはY人の連鎖で成り立っているというのがあるのでしょう。

しかしビックリするのは彼・彼女達の上手な日本語。遠い外国の地に来てこういう難しいオペレーションをこなす様な脳みその力が基本にある訳ですから、言葉の方も難なく吸収していくのかもしれませんが、出来ることなら更に高度なレベルの日本語も吸収して、もっと高度なレベルの仕事で日本の為に役立つ人材になって欲しいものです。

とは言えビザの問題も大きいでしょうからそう簡単には滞在の延長も出来んでしょうけど。


2024年1月4日木曜日

年明けの病院は嫌いです

本当に「目が回るほどの」というのはこんな感じでしょうか。

新年が始まってからの病院は年末年始に懸案となっていた患者さんのデータがドッと検査室から吐き出され、調子が悪いと言っていた全病棟の患者さん達の全ての検査と診察依頼が全病棟からやってきます。

この時点で内科医は2人居る筈なのですが、実際にはもう一人の先生は残念な人で使えません。理由は二つ。業務処理の速度が遅すぎることと、患者やナースとのコミュニケーションが取れないため患者さんからの診断に役立つ情報が引っ張り出せないのです。患者さん達からもナースからも苦情が沢山出て来ますので・・・。

そこで、この人に任せているのは実質的に一つの療養病棟の患者さん達のカルテ記入と別の内科病棟での十数人分の日常診察。それ以上任せようとするとあっと言う間にsaturateしてしまって、トンデモナイことになるのが既に判っているのでとても仕事を任せられません。

この人、実はある大学の医局からの「お願い人事」で医局から押し付けられてきた人間。私は前もって知っていたのですが、あちこちの病院で良くない噂を残している人間を病院の中にどうして引き込むのか?とボンクラ事務長に前もって問うていたのですが、このボンクラさんの私への返答は「そこをどうにか一つ宜しくお願いしますよ~!」という揉み手での依頼。笑ってしまうくらいボンクラ過ぎて全く使えません。w

怒りのあまり話が逸れましたが、実際にこういった状況で大量の依頼が一人の内科医に舞い込むという事は一日中PHSは鳴り続け、毎分の様に各病棟を小走りに渡り歩き、患者さん達を診察しながら次々に指示を出しながら、要請のあった様々な手技を患者さんに施してまわるという状況になります。

忙しいうちが花とは言いますが、一日が終わると消耗し尽くすほど忙しすぎるのは・・・です。ああ、誰か普通の医者が来んかなあ~。orz

2024年1月3日水曜日

今回の大地震で思った事

今回の地震がもし中部地方で起きていたらという事を真剣に足りない頭の中でシミュレートしてみました。

実際に大震災が起きた時に何が起きるのかという行政側のシミュレーションも改定され続けて出されていますが、私が考えたのは自分の病院の中の様子でした。もし、あちらこちらの家が倒壊するレベルの大地震であれば、精神科がメインの自分の病院であっても恐らくは大量に出現するであろうPTSD、抑鬱、パニック等の人達への対応で地獄の様な忙しさになる事が容易に想像できました。

ところが現実はどうかというと、自分の勤めている病院ではこれらの大災害への対応に関してはほぼシミュレーションは皆無でして、「残念乍ら」という言葉の連発をしなければならない状況です。そもそも院長が提案を行っても事務方がそれを全く実行しようとしないというレベルのシステムですので、恐らくその時が来たらドタバタだけで時間が過ぎていくのでしょう。

今度やってくる地震はまさに巨大地震。今まで数百年に亘って100年から150年程度の間隔でやって来ていた東海・東南海地震が、不気味なほど空白の時間が過ぎ続けているという事がその恐ろしさを一層増してくる要因になっています。
「必ず」来るのに備えが薄いというのは医療機関としては全くの以外の何物でもありません。そもそも公器たる病院には社会に対して負うべき責任というものがあるのですから。

今年は新春から理事長に直談判してこの対応策の作成を行っていくことを宿題としたいと思います。




2024年1月2日火曜日

連日とんでもない事が起きる

新年一般参賀が中止になってしまいました。

天皇皇后両陛下が思いを馳せられる地震被災者の事を考えたらその決定は当然で、大変残念ではあっても納得の決定ではあるのですが、午後に入ってきたニュースは本当に当直中の私を凍らせました。

滑走路で日航機と自衛隊の固定翼機が衝突し激しい炎を上げて燃えているというまさにとんでもないニュース。しかも、二重にショッキングだったのはこの自衛隊機は昨日発生した令和六年能登半島地震への支援物資を運ぼうとしていた矢先の事故であったこと。

更にはこの日航機の状態を画像で見る限りは(最終的には完全に燃え尽きていたようなのですが)大量の乗客の人命がそれこそ航空機自身の爆発や脱出前の火傷によって失われる可能性があったという事実に震えました。

JALのCAの方々の避難誘導の方法論もさることながら、もしかしたらもうここで死ぬかもというレベルの状況下、航空機の左側で巨大な炎が燃え盛り、ガスが充満し始めているような最大限の緊張を強いられるようななかで、よくぞパニックで我先に!という状況にもならず、全員が脱出できたなという驚きがありました。

正直なところ「お前だったら?」と問われた時にCAから「お待ちください」というのを何分まで我慢できただろうと考えてしまうのです。実際、無事に脱出されたあとのインタビューで乗客の方の一人が「助からないと思った」と言われているのは物凄く実感が籠っているいるなと思った次第です。

それにしても、崇高な使命のもとに被災地に向かわれていた6人の海上保安庁の部隊員のうち5名もの人命が失われたという事実に言葉もありません。悄然とするとはこの事。亡くなられた方々とそのご家族のお気持ちを思うとかける言葉も見つからないのです。

以下、既に発表されている分の管制塔の交信記録ですが、どこにも間違いがある様には思えないのです・・・。

国土交通省が3日午後公開した管制塔と日航機、海保機、空港を発着する別の航空機との交信記録の日本語訳は以下の通り(実際の交信は英語)。

17:43:02 
JAL516(衝突した日航機)
東京タワー、JAL516 スポット18番です。
東京タワー(管制塔):
JAL516、東京タワー こんばんは。滑走路34Rに進入を継続してください。風320度7ノット。出発機があります。

17:43:12 
JAL516(衝突した日航機):

JAL516 滑走路34Rに進入を継続します。

17:43:26 
DAL276(出発機2番目):
東京タワー、DAL276 誘導路上Cにいます。停止位置に向かっています。
東京タワー(管制塔):
DAL276、東京タワー こんばんは。滑走路停止位置C1へ走行してください。
DAL276(出発機2番目):
滑走路停止位置 C1 DAL276。

17:44:56 
東京タワー(管制塔):
JAL516 滑走路 34R 着陸支障なし。風310度8ノット。

17:45:01 
JAL516(衝突した日航機):
滑走路 34R 着陸支障なし JAL516。

17:45:11 
JA722A(衝突した海保機):
タワー、JA722A C誘導路上です。
東京タワー(管制塔):
JA722A、東京タワー、こんばんは。1番目。C5上の滑走路停止位置まで地上走行してください。

17:45:19 
JA722A(衝突した海保機):
滑走路停止位置 C5に向かいます。1番目。ありがとう。

17:45:40 
JAL179(出発機3番目):
東京タワー、JAL179 滑走路停止位置 C1へ走行しています。
東京タワー(管制塔):
JAL179、東京タワー 3番目。滑走路停止位置 C1へ走行してください。
JAL179(出発機3番目):
滑走路停止位置 C1 へ走行、離陸準備完了。

17:45:56 
JAL166(到着機2番目):
東京タワー、JAL166 スポット21番です。
東京タワー(管制塔):
JAL166、東京タワー こんばんは。2番目、滑走路 34R進入を継続してください。風320度8ノット。出発機あり。160ノットに減速してください。

17:46:06 
JAL166(到着機2番目):
減速160ノット、滑走路34R 進入を継続。こんばんは。

17:47:23 
東京タワー(管制塔):
JAL166、最低進入速度に減速してください。
JAL166(到着機2番目):
JAL166。

17:47:27 
(3秒無言)


2024年1月1日月曜日

明けましたが・・・めでたく無い

今日は朝ゆっくりと起きることが出来ました。

ゆるい時間を過ごし一人でベッドから起き上がりました。暫くして息子と二人で外出することにしました。時間も遅めで3時過ぎくらいだったのですが、結局行け(か)なかったお参りに豊玉稲荷神社へ向かいました。

山の上にある神社に向かって長い長い参拝の列が出来上がっているのが遠くから見えました。とは言え、この時間帯の参列は速く掃けると考えましたので、昨夜とは違って息子と二人で並ぶことにしました。風も無く、震えるほどは寒くも無かったのでその点は好都合でした。

並ぶ事一時間もしないうちに再選が投げられる状態になりましたので、息子に5円玉を握らせ、私は手元にあった250円ちょっとをサクッと投げ込み二人で二拝二拍一拝してその場を去りました。私はおみくじやお守りにはお金を使わないほうなので、神社にとっては下層の客筋でしょう。

さて、この参拝が終わって息子の手を引きながら神社の階段を降り切り数歩進んだ瞬間の事でした。アノ聞きたくない音が私のスマホから鳴り始めました。

「プアプア、プアプア、プアプア、地震です。地震です。」みたいな感じだったと思いますが、いきなり私のスマホだけなっている感じだったのですが、数秒して近くに立っていた人達のスマホからも同じ音がガンガンし始めました。

私はP波が来る瞬間を感じようと少し緊張していたところ、地面がヌルッと滑ったような感覚が伝わってきたと思ったら頭上の電線がゆっさゆっさと揺れ始めたのでした。
情報を見るとまた能登半島!確かこの前も能登半島だったよなと思いつつ、この距離でこれだけ揺れたら相当やばいなと思って数字をよく見ると震度6強でM7.4等というトンデモナイ数字が示されています。

良くない予感が頭の中を駆け巡りました。昔、当直中に経験した阪神淡路大震災の時のどんどんと時間の経過が進むにつれて明らかになっていった異常な災害の規模の事でした。マグニチュードで云うと今回の地震は当時の規模より少し大きい程度の巨大で浅い震源の地震ですから現地がどうなっているのか想像を超えています。

直ちにニュースを見てみると、津波からの避難を呼びかける緊急警報だらけ。海では白い大波が防波堤を叩き続けているのが見えました。なんだか東北大震災の時とは違う感じの津波だなという印象を受けましたが、どうなんでしょうか。

こんな寒い時期の日本海側で通行経路が寸断された陸の孤島が出現しないことをひたすら祈りながら床に就いたのですが、夜中になっても頭上の警報の入信音が消えることは有りませんでした。

余震が素早く収束し、ケガも含めた犠牲者の方々の増えませんことを。