2024年1月2日火曜日

連日とんでもない事が起きる

新年一般参賀が中止になってしまいました。

天皇皇后両陛下が思いを馳せられる地震被災者の事を考えたらその決定は当然で、大変残念ではあっても納得の決定ではあるのですが、午後に入ってきたニュースは本当に当直中の私を凍らせました。

滑走路で日航機と自衛隊の固定翼機が衝突し激しい炎を上げて燃えているというまさにとんでもないニュース。しかも、二重にショッキングだったのはこの自衛隊機は昨日発生した令和六年能登半島地震への支援物資を運ぼうとしていた矢先の事故であったこと。

更にはこの日航機の状態を画像で見る限りは(最終的には完全に燃え尽きていたようなのですが)大量の乗客の人命がそれこそ航空機自身の爆発や脱出前の火傷によって失われる可能性があったという事実に震えました。

JALのCAの方々の避難誘導の方法論もさることながら、もしかしたらもうここで死ぬかもというレベルの状況下、航空機の左側で巨大な炎が燃え盛り、ガスが充満し始めているような最大限の緊張を強いられるようななかで、よくぞパニックで我先に!という状況にもならず、全員が脱出できたなという驚きがありました。

正直なところ「お前だったら?」と問われた時にCAから「お待ちください」というのを何分まで我慢できただろうと考えてしまうのです。実際、無事に脱出されたあとのインタビューで乗客の方の一人が「助からないと思った」と言われているのは物凄く実感が籠っているいるなと思った次第です。

それにしても、崇高な使命のもとに被災地に向かわれていた6人の海上保安庁の部隊員のうち5名もの人命が失われたという事実に言葉もありません。悄然とするとはこの事。亡くなられた方々とそのご家族のお気持ちを思うとかける言葉も見つからないのです。

以下、既に発表されている分の管制塔の交信記録ですが、どこにも間違いがある様には思えないのです・・・。

国土交通省が3日午後公開した管制塔と日航機、海保機、空港を発着する別の航空機との交信記録の日本語訳は以下の通り(実際の交信は英語)。

17:43:02 
JAL516(衝突した日航機)
東京タワー、JAL516 スポット18番です。
東京タワー(管制塔):
JAL516、東京タワー こんばんは。滑走路34Rに進入を継続してください。風320度7ノット。出発機があります。

17:43:12 
JAL516(衝突した日航機):

JAL516 滑走路34Rに進入を継続します。

17:43:26 
DAL276(出発機2番目):
東京タワー、DAL276 誘導路上Cにいます。停止位置に向かっています。
東京タワー(管制塔):
DAL276、東京タワー こんばんは。滑走路停止位置C1へ走行してください。
DAL276(出発機2番目):
滑走路停止位置 C1 DAL276。

17:44:56 
東京タワー(管制塔):
JAL516 滑走路 34R 着陸支障なし。風310度8ノット。

17:45:01 
JAL516(衝突した日航機):
滑走路 34R 着陸支障なし JAL516。

17:45:11 
JA722A(衝突した海保機):
タワー、JA722A C誘導路上です。
東京タワー(管制塔):
JA722A、東京タワー、こんばんは。1番目。C5上の滑走路停止位置まで地上走行してください。

17:45:19 
JA722A(衝突した海保機):
滑走路停止位置 C5に向かいます。1番目。ありがとう。

17:45:40 
JAL179(出発機3番目):
東京タワー、JAL179 滑走路停止位置 C1へ走行しています。
東京タワー(管制塔):
JAL179、東京タワー 3番目。滑走路停止位置 C1へ走行してください。
JAL179(出発機3番目):
滑走路停止位置 C1 へ走行、離陸準備完了。

17:45:56 
JAL166(到着機2番目):
東京タワー、JAL166 スポット21番です。
東京タワー(管制塔):
JAL166、東京タワー こんばんは。2番目、滑走路 34R進入を継続してください。風320度8ノット。出発機あり。160ノットに減速してください。

17:46:06 
JAL166(到着機2番目):
減速160ノット、滑走路34R 進入を継続。こんばんは。

17:47:23 
東京タワー(管制塔):
JAL166、最低進入速度に減速してください。
JAL166(到着機2番目):
JAL166。

17:47:27 
(3秒無言)


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