実際に大震災が起きた時に何が起きるのかという行政側のシミュレーションも改定され続けて出されていますが、私が考えたのは自分の病院の中の様子でした。もし、あちらこちらの家が倒壊するレベルの大地震であれば、精神科がメインの自分の病院であっても恐らくは大量に出現するであろうPTSD、抑鬱、パニック等の人達への対応で地獄の様な忙しさになる事が容易に想像できました。
ところが現実はどうかというと、自分の勤めている病院ではこれらの大災害への対応に関してはほぼシミュレーションは皆無でして、「残念乍ら」という言葉の連発をしなければならない状況です。そもそも院長が提案を行っても事務方がそれを全く実行しようとしないというレベルのシステムですので、恐らくその時が来たらドタバタだけで時間が過ぎていくのでしょう。
今度やってくる地震はまさに巨大地震。今まで数百年に亘って100年から150年程度の間隔でやって来ていた東海・東南海地震が、不気味なほど空白の時間が過ぎ続けているという事がその恐ろしさを一層増してくる要因になっています。
「必ず」来るのに備えが薄いというのは医療機関としては全くの恥以外の何物でもありません。そもそも公器たる病院には社会に対して負うべき責任というものがあるのですから。今年は新春から理事長に直談判してこの対応策の作成を行っていくことを宿題としたいと思います。
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