2024年1月13日土曜日

もし病院船があったなら…

2021年の6月に病院船推進法と云うものが全会一致で可決成立しています。

しかし、その際に言われたのは当面の間は予算の関係で自衛隊の艦船活用という形式に押し込められたままになっています。国際救助や離島の巡回検診に積極活用して日本の名前を称揚せしめるには十分な施設だと私は考えるのですが、政府はこの災害大国日本においてまず大事なのは男女共同参画法とか私学助成だと考えているようで、当面は現実化はしないでしょう。

内閣府の方は500床規模の病院船建設に540億程度かかると試算しているようですが、一言「じゃあ作れよ」という感じです。自衛隊に組み込む形での民間医師の派遣は法制上難しいかもしれませんが、恐らく防衛医科大学が中心となって必死に人員を整えるかと思います。

防衛医科大学の中の人に聞いたことがあるんですが、防衛医科大には頭脳の優秀な人材は集まってくるものの、中の患者にあたる人間が若者、健康優良者が中心となっているために、外の病院で経験できるような難治症例や難治性疾患、生活習慣病、高齢者などの様な症例がトコトン少ないんだそうです。元気すぎて!w

まあ、言われてみればそうだよね~と腹落ちするんですが、いざ大災害となると私は自衛隊の病院船にも民間人の医師もその疾患に対応したD-MAT要員を載せて自在に対応させるべきだと思っています。そんな大災害時にそういう柔軟性を否定するのは獅子身中の内ゲバ組織たる共産党くらいじゃないでしょうか?

アメリカには1000床の病床と12のオペ室を持つという病院船Mercyが存在していますが、これでさえ通常は人員を減らして対応し、すわ鎌倉という時にだけサクッと地上の病院から人員補充して現地に突撃という状態みたいなんで、日本もまさにそれで良いんじゃないでしょうか?

今回の様に陸路でのアプローチが壊滅状態のときに海から揚陸艇で往復する能力、ヘリで近接困難区域に往復して人を運ぶ能力を持った病院船が存在してたらな~とどれほど夢想したことでしょうか。

俺の税金をもう少し「まともな事業」に使ってくれる政治家はおりませんか?

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