2023年3月28日火曜日

国家は出来もしない商売に口を出すな

また国策会社の失敗が報じられました。

ソニーとパナソニックの有機EL部門を売り飛ばしたものを国がまとめ上げて作った国策会社JOLEDがまた破綻しました。一時期先進的な技術をもってチャレンジを開始しましたが、書いてある様に結局生産技術と規模の点で乗り越えられなかった高く厚い壁の前に脆くも崩れ去ったのでした。

ネットの記事によると…
能美事業所などJOLEDの生産拠点では、安定した生産に想定以上の費用と時間がかかったことに加え、高性能・高品質ディスプレーの需要が振るわず、価格競争の激化もあって収益が伸び悩んだ。22年3月期決算では239億円の純損失を計上するなど赤字が続いていた。能美事業所は、JOLEDの筆頭株主である政府系ファンド産業革新機構(現INCJ)が、2018年6月にJDIから200億円で譲渡された工場。JOLEDはINCJの現物出資を受け、有機ELパネル用の量産ラインを整備していた。INCJはJOLED設立前から8年以上にわたって研究開発資金などの提供を行っており、支援総額は1390億円に上る

製造技術と規模の壁という「製造企業の競争力の肝の中の肝」で達成ができない中で税金だけが消えていき、その間に周りの国々の他の企業がJOLEDを抜き去って、結局JOLEDは破綻して終わり。

以前はRAMの国策会社にダラダラと長期にわたって税金を注ぎ込んだ挙げ句「破綻」。郵政民営化の時も碌でも無い条件を次々と後付けしてきてとんでもない額の税金処理をした挙げ句、最後に民営化。

本当に人のポケットから税金で金を吸い上げて紐付きの投資をして己の省から役員を送り込んでは破綻を繰り返す国策会社の数々。そして誰も居なくなったというのは毎度のお話です。無責任な役人達は結局なんの責任も取らず、退職金を貰って逃げ切って終わり。その原資はみんな税金です。

こんな事を繰り返しているから役人達は「税金泥棒」と呼ばれてしまうわけですが。真面目にやっている下っ端の公務員(昔の俺の親父も含めて)にはいい迷惑でしょうな。風評被害という奴かもしれませんが、非効率と言えば世界のどこに行っても先ずは公務員のことを指しますので、この手の人達の親方日の丸状況は国旗の部分が違えど同じなんでしょうな。

ホント、何度やらかしても誰も責任を取らないとんでもない素晴らしい大日本国でございます。


0 件のコメント: