2023年3月4日土曜日

毒親

自分が子育てと思われる行為を終了してもう数年経ったと「思って」います。

「思っている」というのは我が家の子供達は私達両親からの影響というものからは既にフリーになっていると「思っている」と「思っている」からです。要するに単なる静かな推測。まあ、我が家の場合は真ん中の長男が自閉症で家にいる時間が長いので、子育てというものの終わりがどこに有るのかハッキリとは決められないところですが。

さて、我が家の場合は子育てというのは余り意識してなされたというような立派なものは何もありませんでした。教育も私が教えたことは本当に何もなしというのが正直なところです。アメリカに居た頃、私が住んでいたエリアには日本のような学習塾の様なものは一切ありませんでしたし、日本に戻って日本の高等教育を今から受けさせるのは微妙すぎるし、これから人口が激減していく国に何らかの勢いが出てくるとも余り思えなかったのが正直なところでしたので、日本には戻さずに娘達二人は少なくとも大学まではアメリカでよかろうと思っていました。

その考えは「実行した」と言うよりも成り行きまかせ。計画して行ったなどというような立派なものではありません。そういう自分達の行いからすると、日本に帰ってから見聞する周囲の医師や事務員さん達や看護師さん達の話している教育への拘りというか執念というのは後退りするような印象を受けるほど強いものだと感じます。しかも、その教育にかけるお金たるや・・・。これではお金は貯まらんよね、と思えるレベル。

一体その先には何が有るんでしょうか?

基本的に偏差値を追いかけて競争をする時代ではなくなってきていると思うんですが、未だにそういう事に酷く囚われている人が多い印象です。中には明らかに「あんたそれ子供の未来をあんたが決めるん?」と言う人もちらほら。

正直「この人が俺の親なら家出るな~」というレベルの過干渉な親の意見を聞いていると、返す言葉もありません。「毒親って言葉を知ってる?」と一言問いたいのですが、歯の裏側まで出てくる言葉を飲み込むのでした。職場でそんな事で変な反感を持たれても困りますし、思い込んだ教育手段は人それぞれ。何かを思いこんでいる人に余計なことを言った所でその人の基本が変わるもんではありませんから。w

しかし、いい年こいて親の言うままに育っていく少年青年層の男女が沢山いるとしたら、その未来には何が起こるのか正直心配です。成功しても失敗しても、親の思ったレールに乗っかって何も疑問を抱かない様な人生を走る人間の未来はそんなに幸せなもんではないような気がします。

まあ、そういう子達は成人してもそもそもそんなことなど考えもしないのかな?


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