周りの友人達は当直をしない年令になって来ています。
まあ、年齢による体力の衰えや気力の衰えというものがその根底にあるわけなんですが、当直の中でも寝当直と言われるものが我々には多く充てがわれます。それは一般的に宿直と呼ぶもので、緊急の応対が一晩中断続的にでも続くようなものは宿直とは呼ばず当直と呼びます。
当直の多くは若い先生から油の乗った世代の先生などがバリバリに働いてくれていて、夜の間も緊急体制を敷いているようなそのエリアの最後の砦のような二次、三次救急の病院などで「当直」体制で急病人を待ってくれているのはこのような先生方です。
さて、我々の病院でも次第に外の機関に医師の派遣を求めたり、大学病院への医師派遣増加要請をすることで、病院に勤める医師の宿直回数を減らし始めています。私自身は正直なところ全く宿直などはしたくないので、収入が減ろうとも「時間の方が大事」という感じで可能な限り泊まりの回数を減らしてきています。
それでもまだ月に2回程度はせざるを得ない状況です。ただし、来年度は移行期最後の年度でして、2024年4月からは法的罰則込みの規制が導入されます。そして、その「限界」の労働時間は以下のようになるとされます。
✅36協定を締結した場合|原則として月45時間・年360時間まで
✅特別条項つきの36協定を締結した場合|月100時間・年間960時間まで
それからは、上に書いているように労働基準法36条を締結している医療機関であっても、実際の所いかなる抜け道も作られないように厳しい監視がなされる期間が暫くは続くことでしょう。人として健康な生き方が保証されるような労働時間を保証されるようにということです、
ところが、その多くが経営者の利権団体である日本医師会はそうはいかないという感じで、自らの意思でこれらの抜け道を作ろうという動きさえ見せているのですから救いがありません。(実際の所、医師会なんて言うのは今時の医師たちが入りたいと思って入るものではありません。資格取得の途上で嫌でも・仕方なく・一時的に・入っているような各種専門学会のようなものです。)
日本医師会。トップの連中は所詮経営者側につくエゴイストの権益者団体です。
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