2023年3月1日水曜日

花粉症の治療の時期になってきました

何だか周囲の人々がグズグズしています。

勿論、私自身も目が痒かったり、くしゃみをしたり、時には水のような鼻水が出てきます。周囲の状況は本当に個人それぞれのレベルが違う感じで、この段階で既に仕事にならないくらい酷い人から、ちょっと鼻が~と言う人までいろいろです。

毎年、通常の外来患者さんのみならず、アレルギーの患者さんとしての職員さんなどにも沢山処方するチャンスが有るのですが、抗アレルギー剤の処方にあたっていつも問題になるのは「眠気」との戦いです。実際、古典的な薬の中には眠気が強烈過ぎてsのネム化を逆に副作用ではなく、作用(効果)として眠剤に浸かっているものもごく普通にあるのです。

抗アレルギー薬というのはターゲットになるヒスタミンの他にも種々のサイトカイン、ケモカインなどの刺激する分子のシグナルの標的を阻害することによってその道筋の刺激が特異的に阻害されることを狙って作られています。ですから、アレルギーの種類に応じてその作用を効率よく抑えていくのが「理想」ではあるのですが、話はそう上手くいかないからこそ数年に一回のように新しい分子を標的とした抗アレルギー剤が出てきては覇を競うわけです。

私も、自分を実験台にしながら投与してその効果のレベルを診たりしているのですが、症状や強さによってその時々で薬を変えたりしています。特に鼻だけの時などは私や息子の個人的なコントロールの状況で言えばナゾネックス点鼻薬などはバッチリ効きますし、目の痒みなどにはアレジオンやパタノールを使うことが多いですね。

駅前の店などを通る事があるのですが、この時期には本当にドラッグストアの軒先にアレルギー対策商品がてんこ盛りになっているのを見かけることが多いのですが、松、杉や稲、檜、ブタクサ、セイタカアワダチソウ等、ほぼ年がら年中何らかのアレルゲンが舞い散る状況。今年は特に激しく散るとのことですので減感作療法などを受けておられない方は早め早めにお薬を処方していただくと宜しいかと思います。^^


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