2023年3月8日水曜日

おっさんの再就職先

世の中、皆が長寿なのが当たり前にはなってきていますが、その先にあるのは何かと考えてしまいます。

逆に言うと長生きするのを否が応でも「かなりの確率で」強制される時代になったからには、人生50年等という信長の言葉などは大昔の言葉、還暦さえも多くの人にはただの通過点となってしまっていますので、退職後に第二の人生を考えてお金を作り続ける必要があります。

私の親父も公務員をしていたのですが、その退職後に何かしたほうが良いという事を言っていたのですが、愚かにも己の妻にその再就職は必要無いんじゃないかと言われて仕事を掴み損ねました。今はその親父が、その一言を放った嫁さんを日々支えているのですから何だかなって感じです。

その時にオファーされた仕事というのは近所の幼稚園の送迎バスの運転手でした。私はその話を「断った後で」聞いたのですが、その消極的な判断には悄然としてしまいました。頭が動いて体が動く限りは男だろうが女だろうが何でも積極的にしておいたほうが良いというのが私の基本的な考えなので、なんで60前後でそんなに早く仕事を辞めたいの?その後の長い人生何をして過ごすの?と思わず出そうになったのですが、寸止めしました。

結局退職して今まで25年。お金を貰える仕事らしい仕事など一つもせずに過ごしていることになります。毎年100万でも良いから収入を追加していたら…と言う話なのですが、私の両親にとってはそんなビジョン等どうでも良かったのでしょう。強いて言えば、取り敢えずは今日の飯が食えればよいという感じでしょうか。w

さて、そんな第二の人生も「かっこよく過ごす」という訳ではないのですが、体力と残りの知力と気力があればきちんと出来るんだなと感心するのは、最近、近所のコンビニで働く数人のおじさん達を見たことでしょうか。

恐らく65くらいの感じの人達なのですが、明らかにいつも見るオーナーさんとは違うおじさん達が大きな声を出して、しかしたどたどしい感じで必死にレジ仕事をしているのを連続で見ました。以前はいかにも大学生~と言った感じのお姉さんやお兄さん、そしてベトナム人風の人達が多かったのですが、最近は連続してこのおじさん達がレジを頑張っています。特に夜間ですかね。

小さな字がよく見えないのか、メガネをずらして一生懸命バーコードのを探したりしているのを見ると「未来の同志よ頑張れ!」と心のなかで叫んでしまいます。コンビニの業務なんて、体力+接客+マルチ・タスク業務の究極みたいな仕事でしょうから、いわゆる「慣れ」のレベルに到達するまでが大変だろうと思います。しかし、その姿を見て思うのは、やはり「頑張ってくれ!」という一言のみ。

病気にならず、気力・体力が持つ範囲で出来る限りハツラツと仕事を続けてもらいたいものだと考えるのでした。


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