2022年2月3日木曜日

やっぱりオミクロンはすり抜けてきます

私の勤める病院の病棟で再びコロナ陽性者が出現しました。

誰も職員に有症状者は出ておらず、毎日全員出勤者は熱を二箇所でチェックされるとともに、咽頭症状や咳、体の不調などがあれば当然のように仕事に出ないだけでなく、出勤しても抗原検査などをしない限りは仕事をしないようにしていたのですが、それでもすり抜けて来ました。

絶対に自分からは外に出ることはない、ベッド上に365日居られる初老の患者さんが夕方に「喉が少しイガイガします。」と言われた後、その日の夜遅くから空咳を出した状態になりました。そもそも最初ののどがイガイガすると言った時点で抗原検査をしたのですが、そのときは陰性。ところが、空咳を激しく出し始めたということで翌朝早い時点で再度抗原検査を入れたところうっすらと抗原陽性のバンドが検出されました。勿論、この2回とも、そして今でも熱発は無しです。

しかしながら、何時もは元気なこの方も夜に空咳をし始めた時点でパルス・オキシメーターによる酸素飽和度が急激に低下し始めたため、当直医の判断で酸素投与開始。結局その翌朝の検査で抗原陽性になったことは上に書いたとおりです。

今回、実は名古屋のある病院で249名のクラスターが発生しているのですが、恐らくはオミクロン変異株のこういったstealth性が「気がつけば陽性」という状況を作り出しているのだと推測します。

誰が悪い訳でもない、しかしそっと忍び寄って危害を撒き散らしていく新型コロナのイヤラシサの真骨頂というところでしょうか。

2009年のインフルエンザでも大量の感染はあったにしても最終的な死者は203人と言われています。一時期の致死率に比べて1/3~1/4になったとは言われている最近の変異株ですが、それにはワクチンのしつこい接種などによる防御の充実のおかげであることを忘れてはいけないでしょう。

何れにしてもこれ以上は本当に勘弁して欲しいところです。


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