2022年2月6日日曜日

アナログ日本

毎日毎日、新型コロナの発生報告と新型コロナワクチンの副反応発生記録、そしてコロナ抗原、PCRの施行記録の提出とサインに追われています。

病棟で患者が一人確認されると、一旦は病棟の患者と職員のフルスクリーニングがなされますので、一回のチェック・アップが始動するとアッという間に70キットくらいを消費してしまいます。ですから、幾ら1000きっと持っていると言ってもそんなのは何の保証にもならない訳で、次第にチェックする範囲を限定するはめに・・・。市井で起きていることと、大きな病院で起きていることに大きな差はありません。

そして、こうやって発生した患者さん達に関する記録は保健所に報告を送らなければならないのですが、何と一旦紙の上に書いてファックスしていると言うではありませんか!私的には口あんぐりなんですが、「何で?」と聞くと「早いから」等という頓珍漢な返答が事務局からありました。システムはHER-SYSというのですが、もちろんデジタルで入力送信も可。

HER-SYSを使っての入力は基本的には大変簡単なんですが、あくまで日常的にデジタルが使える普通の人のレベルに対応しているものであって、デジタルが苦手な高齢の医師や社会人には入力は苦痛のはず。それでなくとも入力項目が多くて実質的には医師が入力すべきものではなくて、医療秘書が医師の最終確認のもとに入力すれば良いようなものなのですが、それもなされず!

そもそもダメなのは質問項目の煩雑さ。数が増えるとこれでも大変なもので、目で追いながら毎日毎日大量のデータを入力している医師にとっては一言「何で俺がせないかんの?」と言いたくなるような罰ゲームレベルの仕事作業です。

これを更にファックスを使ってデータを保健所に送って行ったりするのですが、保健所の方でもそのようなわけのわからない間違いなだらけの記入のファックスを街中の多くの多くの病院から送りつけられて、とんでもない時間と人件費が無駄だと私自身は思うんですがどんなもんでしょうか。

つまり、現場で発生した仕事を医師がアナログ入力し、それを再び保健所が確認の仕事をし直してわからない部分の確認の電話をかけてきて再び画面で電子的に入力し直すと言う二度手間、三度手間の繰り返し。大阪では実際に13000件ほどの入力遅れのニュースが出てましたよね?

一体いつになったらアナログの世界を卒業するような国家になるのでしょうか。最初からファクスなどは「そもそも禁止」にして、正しく入力をし終えないと送信もできないようにしておけば、保健所は仕事を大幅に減らして本来の患者ケアに集中できるはずなんでしょうが。

一事が万事この調子。まさにお役所仕事です。作ったシステムの見直し無しで、皆が不便を感じながらそれを取り敢えず文句を言いながら使い続けるという、まさに「ザ・ジャパン」です。w

まあ、こんな国はそもそも戦争をしてはいけない人海戦術のお国です。大本営の昔から大日本帝国から大と帝国の漢字が落ちただけで、中身は何も変わっておりません。残念ですが。


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