夜の電話で希望が砕かれました。
病院から電話が入ったのが夕食を食べ終わった後の8時少し前でした。かけてきたのは病棟師長さん。「今いいですか?」という言葉の裏には切迫した感じと疲れた様子が感じられましたが、「どうしました?」と聞き返すと、病棟の奥部屋の男性患者さんが微熱が続くので検査をしてみたところ、新型コロナ抗原陽性との残念なニュース。
折角、4日前にこの病棟にたった一人だけいた男性のコロナ感染が落ち着いて、感染解除したばっかりで病棟の看護師さん達はみな喜んでいたばかりなのに。PPEを着込んで、冬なのにびっしょりと汗を掻きながらN95マスクを付けてキャップを被っての不自由極まりない一日。それがやっと終わって「みんな笑顔!」と言う状態になったばかり。なのに何で?と言う感じです。
再度、全病棟職員と患者さん方全員の抗原検査をしましたが、以前この病棟でコロナ抗原陽性になった方も含めて誰も出ませんでした。ただ一人今回微熱が出続けて抗原陽性になった今回の男性を除いては・・・。
一体何処から入ってきてどうやって感染しているのか、推測することも困難な状況です。誰も職員は症状も出ていないし、他の患者さんも関与していない奥部屋も奥部屋。一体今回のコロナは何処から侵入してこういった感染を起こすのか。
しかも感染を起こした患者さんも、今までのコロナ感染とは違って呼吸苦や高熱を出しません。ほとんどの(身体的問題がない)感染者がほぼ一回の熱発や咽頭痛を通過した後は何事もなかったように終わっていきます。これは実に幸いなことで、外部の世界で75歳以上の感染者の方々が最近再び沢山亡くなり始めているというようなニュースを視ると、未だ今の状況でも私の勤める病院は幸いなのかな、等と考えてしまいます。
それにしても、これから再びの14日間の病棟閉鎖。残念です。
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