2022年2月24日木曜日

戦争開始・ロシアの独裁者の誤判断

プーチンのウクライナ侵攻が始まってしまいました。

予想されていた通り、「自国民の保護」や「ウクライナ政府に虐げられた人々の救出」等というドサ回りの役者でも吐かないようなセリフで己の行為を正当化していますが、恐らくはこのKGB上がりのオッサンはそんな事どうでも良くて、力を誇示したかったのでしょう。

大ソ連の復活というのはこの独裁者にとっての昔からの夢。今どき19世紀的な帝国主義を表に剥き出しにして力を誇示するこの小男が世界を揺るがすのですから罪深いものです。昔から小者ほど自分を大きく見せようとデカイ車や高い車に乗りたがりますし、力を誇示するのが大好きです。この法則は度の国でも鉄板のようですが、プーチンに限って言えばその「力」が反対派を警察力で抑えつけ、政敵を毒殺しようとしてまで盗んで得た大統領の地位から発生している状況で、戦車やミサイル、戦闘機が大好きなヤバいチンピラそのものです。

その本性はと言えば、シベリアで上半身裸で虎を猟銃で仕留めて力を誇示したところをカレンダー写真にして喜ぶ様なチンケな男です。orz

攻めるならこうだろうと思われたような攻め方そのもの。実効支配する南部クリミア半島とドネツクなどの東部、そして北部国境からという西側諸国の予想通りの全面攻撃。地上軍もグングン首都キエフに攻め入る状態ですから、全面占領までは恐らく短時間かつ容易なものとなるでしょう。

しかしこのオッサンは脳内に蛆が湧いているんでしょうね。こんな国を恥知らずにも表立って支援するのはクソ・トランプか中国くらいで、両者とも独裁者キャラの持ち主。逆に言えば思考回路はそっくりなんで思考・行動パターンは解りやすいです。戦争というのは始めるのは誰でもできますが、その振り上げた拳の下ろしどころは安全な場所にはほぼ絶無。

NATOに属すことを阻み、NATOに属していないことでNATOからの支援は受けられないというウクライナの悲劇は核をロシアに引き上げさせられた時点で既に時限爆弾のスイッチ入れられていたのかもしれません。戦争というのは無限の暴力の連鎖。そこに理屈などありません。有るのは暴力装置の戦術的応報のみで、憲法9条で独裁者のこの異様な思考を改変することは「全く」できないのです。

ただし、今回のプーチンの行為は全くの愚行と呼ぶべきものであって、長期的には経済の大停滞を、そして超長期的には世界の歴史の教科書に愚かな侵略を強行した独裁者として解説されるだけのことでしょう。

既に、ロシア国内でさえこのバカの犯した「自国ではなく、自分の権益を守るロシアを拡大する」行為に対して何の大義も無いことに憤ったロシア人自身が国内で抗議運動を行い、大量んお逮捕者を出して抑え込んでいるというお粗末振り。

間違いなく、ロシア経済への打撃は痛撃に近いものになるでしょう。この戦争に向けて、ドル建て決済を減らし、外貨を積み立て、金の保有量をかつて無いほど増やしてきたというこの男。上手くいくと勘違いしているのでしょうが、既にルーブルは対ドルで暴落、モスクワ証券取引所では株価の50%安というブラックマンデーも完全に顔色を失うような超暴落ぶりです。政治家がどんな笛を吹こうが金融資産は正直ですね。w

これからの西側の締め付けは驚くほどロシア全体を疲弊させ、年金の支払い不能状態を作り、輸出入をギュウギュウに締め付け、長引けば長引くほど多くのロシア人の大反感を買うことになるでしょう。

21世紀の今は映像で事実が拡散されます。自国民にすら支持されないような男の墓には政府機関と一部の力の信奉者以外には将来にわたって花が捧げられることはないでしょう。墓が破壊されることなく安全に公共の場所に建てられるのであれば・・・の話ですけどね。


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

びっくりなことにルーブルはもう戻りつつあって、どれだけ介入したのだろう…と

small G さんのコメント...

そうですね~。
為替のほうが動きを戻したりするのは神経質な動きが続くでしょうが、最後は戦闘の状況に左右されるのでしょうか。
ロシア云々というより、こんな男が世界を揺さぶる事ができるという事実に強い不快感を覚えます。
大ロシアとか?21世紀の今どき己の国に大をつけたがるとか。お笑いです。