2020年7月31日金曜日

やっぱ公権力っていうのは強いし怖いね

ブルックリンで起きた謎のバンによる誘拐かと思われた事件のビデオ。 
KIAに載って乗り付けたNYPDのオフィサー達が5つの事件に関与していると思われていたBLMのデモに参加中の女性を急襲してそのバンに押し込んで勾留したというもの。正直怖いです。
ビデオの中でもいろいろ言われていますが、このインシデントを巡ってのものの見方はきっちりと二分されている状態で、コメント欄も互いの意見は認めないっていういつもの罵り合いに近いものですね。

正直アメリカに住んでいた時に警官に対して感じていたのは街の守り役という見方とともにヤバいくらいの重装備をした部隊もいる、高卒+アルファの学歴の人物達の集団という感じです。ヤバい組織というイメージを持つのはやはり実際にジョージアその他の田舎から来た友人達から聞いた話で、腐った警察組織が地方でやりたい放題していたのを潜入FBIの捜査官に内情を徹底的に暴かれて組織が全解体された話などを幾つか聞いていたからで、日本の警察でも当然そうですが、警察だからといって全員が制服通りの法の執行者ではないということです。

一方、彼等にしてみればトリガー・ハッピー(やたら銃を抜いて撃ちまくる輩)と言うイメージを持たれようが、自分を守る・組織を守るということに最大の重点を置く人も沢山おりますので、重武装の度合いに応じて一発のシューティングで人を斃してしまうことも幾らでも起こり得るわけです。

人は本来弱いもの。銃という人と人との力関係を一方的に規定してしまうような道具を暴力傾向の強い人間や恐怖を感じた人間が手にすれば、引き金を引いてしまうのはごく自然の成り行き。だからこそ、高度の訓練を受けた自制心の強い人間のみが持つべきものでは有るのですが、現実のアメリカはNRAの暗い影が力を持つご覧のような国で、力には力をという西部開拓時代から変わらぬ論理で世界とも対峙する国。良いか悪いかは別として事実は変わっていません。

公権力の最終統治者は国民でしょうが、今のバカ最高司令官のようなポピュリストが己を最終統治者と勘違いすると、ポートランドのようなことになるわけです。ワシントンDCでの聖書振り回し事件も同様。カラの脳みそを持った人物が間違って統治者を気取ると国全体が悲惨なことになるわけです。

次の選挙、どうなっちゃうんでしょうか。


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