2020年7月22日水曜日

再度の病棟閉鎖

結局、我々の願いも虚しく東京、大阪、名古屋、福岡等の大都市が確実に第二波の発生が戻ってきていることが確定しました。

政府やボンクラ宰相が何と言おうと数字は事実そのものです。グラフ化された発生者数の増減は雄弁にその二波目の発生を物語っています。自治体の首長もマスクをせずに会見したりする東京の小池某を除けば多くは危機感を顕にしている上に、多くのマトモな連中はGoToキャンペーンにも全くの拒否感を示しています。休業補償や経済の活性化の観点からどうしてもギリギリまでそういった宣言を出したくはないのでしょうが、波が来ているのは誰の目にも明らか。

医療者側から見ると現時点でのGoToキャンペーン等というのは狂気の沙汰以外の何物でもありません。

実際、今回の再度の感染の波の到来を受けて私の勤める病院でも病棟のお見舞いを中止する方向へと持ってくる事になりました。連休という特異な状況ではありますが、院長、副院長の決断で決定されました。今後は病棟自体も再度閉鎖する方向へ持っていかれるはずで、再び患者さん自身も患者さんの家族さん達も大変に不便な状況に逆戻りです。

コロナ感染とその後の種々の合併症に対する普遍的・標準的治療法の確立はまだまだですし、予防法としてのワクチンの開発の最終結果もまだ届いていません。幾つかの有望な結果はニュースとして入ってきてはいますが、科学的にその効果、副作用、後遺症などが評価されたレベルのワクチンが日常診療で手に入るまでに普及するのがスグそこまで来ている等というようなことは現時点では私個人としては夢想だに出来ません。(効きだけが判ったものを使うというチャレンジングなワクチン接種なら有り得るでしょうが!)

とりあえずこの不便さへの逆戻りは「仕方ないにしても」患者さん、患者さんの家族そして医療者側の不便さも、また緊張感の中に叩き込まれることになるわけです。

最近では新たに名古屋市内の大きなS病院でも職員のコロナ患者さんが出たということで外来閉鎖と入院患者さんの入退院が中止になったとのこと。

まさに明日は我が身です。

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