2020年7月30日木曜日

コロナの事はまだまだわからないことばかり

テレビのコメンテーターの胡散臭さは最近とみに酷い腐臭を周囲に放っていると思います。

本来、現場の第一線に居て目の前の真実と向き合っている人間等というのはあんなヌルい糞番組に朝から出ている時間など無い訳なんですが、医学博士とか医療関係者とか言うだけで全く訳のわからんコメントをダラダラと科学のリテラシーのな無い人間に向かって吐き続けているわけです。そして周りのお笑い雛壇芸人達が真面目な顔してああだこうだと具にもつかぬ追加発言。本当に害悪そのものだと感じます。

しかも恥知らずなことに、まさに科学の皮を被った「衒学の輩」が感染症の代表みたいなツラをして世界のトップ研究者でも解らないような事をさも事実であるかの様に推測で語るという相変わらずの恥知らずな暴挙を繰り返しています。それも毎日。

科学の基本はデータ。現時点で世界各国から集まってくるscientific dataの質は本当に玉石混交で、同じデータを薄めたり濃くしたりして何箇所もの雑誌に投稿する(実際にはこういう恥知らずの禁じ手は日頃からいろいろなラボがやっていますが、中国系は本当にこの傾向が酷いんです。)ことで全体の統計的事実を捻じ曲げたり、そもそも正しいデータを出していなかったり等という論文も含めて物凄いカオス状態です。

既にして、出された論文が激しく厳しい指弾を受けてretractしたりというのは現時点で既に大量に指摘されています。

そういった専門領域で戦っている人間でさえ未だ解らないことを想像を交えてあたかも判ったかのように断定的にペラペラとお茶の間の人間に向けて朝から喋り続ける人間というのがどれほど胡散臭い連中か想像してみてください。

そもそも、科学的事実に対して謙虚な人間であれば、わからないことに関しては一言「わかりません」とか「未だわかっていません」と言うべきであって、現在わかってきている事実というのは単純に国別、年齢別の「推定」死亡率程度であって、変異を続けるウイルスの系統的解析でさえ日々進み続ける現在進行中の出来事。そのミューテーションによる感染様式や感染力・病原性の差、免疫のバックグラウンドの差による人側の反応性の差も、標準的な効率的治療法も確定していないといった状態でしょう。

ワクチン作成も物凄い努力が「人的にも資金的にも」かけられていますが、それでもまだまだ効果と安全性の証明はまだまだというレベル。しかも、それを大量に準備するとなると・・・という2段階3段階先の話です。

今のコロナの正体がハッキリと「輪郭」として描出されるためには少なくともあと一年以上の時間がかかることでしょう。三密を招くような不要な外出と交流は必ず避けていくことだけが現時点でのベストの対応であることは論を俟たないと思います。

嫌な時期ですが、それもまた人として「ある時代」を生きる運命の一つでしょうから。


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